受動喫煙による歯への影響について
受動喫煙について2つの気になる研究結果が発表されました。
これまでにも、一日に10本煙草を吸うと肺がんになるリスクが5倍になると言われていましたが、今回は、煙草を吸わない人の受動喫煙に対する研究結果です。
まず一つ目は、受動喫煙が続いた男性は、受動喫煙が無い男性に比べて、歯周病になるリスクが高まるというものです。
これは、喫煙者とほぼ同じリスクだという事で、まったく吸わない人に比べて約3倍程度になるそうです。
もう一つの研究結果は、受動喫煙で煙草の煙を吸っている子供は、受動喫煙のない子供に比べて、虫歯になる確率が約2倍になるというものです。
なぜ、煙草の煙が歯周病に影響するかというと、煙に含まれる化学物質が原因とされています。
煙草の煙には4000種類ぐらいの化学物質が含まれており、その内、200ぐらいが有害な物質です。
特に、タール、ニコチン、一酸化炭素は3大有害物質とされ、様々な病気の原因にもなります。
煙草の煙を吸う事でだ液の成分が変化して、虫歯の原因菌が集まり歯周病になるようで、歯周病が進み重症化していくと、歯が抜けてしまいますので気を付けなければいけない結果だと思います。
ちなみに、これは男性に限った結果で、女性は受動喫煙と歯周病の関連は無かったそうです。
歯を失う原因の60%は、歯周病だと言われます。
歯医者に行くのは、お金もかかりますし、時間もかかりますので、出来る限り早めの治療や予防が必要だと思います。