コジゼラ

よもやま話を雑文で

2005年01月

雪国

コウバイ1月31日(月)
(コウバイ・湯島)

<雪国では都会では考えられないほど、子供たちの仕事がある。「ガンピ」(白樺の皮)1枚で火を熾せなかったらオヤジにどやされるし、朝は朝とて、登校前に玄関までの除雪が子供の仕事なんだ、ママさんダンプを使ってさ>。「ママさんダンプ」ってのは雪国の便利グッズ、工事現場で使うネコ車の車輪のない姿を思い浮かべたらいい。スコップ5-6杯分の雪を運んだり、屋根の雪下ろしに使う。除雪を主婦の仕事と決め付けたような名前だが、冬になると、雪国の男たちは出稼ぎに出た。このママさんダンプという登録商標には、留守を頼むという男たちの願いがこもっている。

岩手県大船渡市で、小正月恒例の「スネカ」が行われた。鬼平の面をつけ、ワラをまとった「スネカ」が家々を回り子供たちを怖がらせるのである。秋田県男鹿市の「なまはげ」と似ている。炉端にかじりつき、脚のスネの皮を焼いているような怠け者を懲らしめることから「スネカ」と名付けられた。

新潟県関川村で、ワラで編んだ猫の家「猫ちぐら」を作り始めて17年になる。この地方では囲炉裏で暖まろうとした猫に火がつき、火事になることがあったため、火事防止のために作ったとされる。コタツの普及で囲炉裏がなくなるにつれ、姿を消したのではないかという。まず、わらを選別し、ローラーにかけて柔らかくする。「稲の背丈が高いコシヒカリのわらが使いやすい」。この下準備に約10時間。そして編み上げるのに約40時間はかかる。

アルミやプラスチック以前、日本の弁当箱はもっぱら木であった。薄く切った柾目の板を熱湯で曲げ、桜の皮で留める。木の容器は、「曲げわっぱ」と呼ばれ、弁当箱を中心に蒸し器、おひつと幅広く使われた。秋田杉は、木目の美しさが命だから、素地のままの白木造りにこだわる。一方で、機械化で規格の統一を図る。例えば重箱、茶わんを重ねると、手作りでは時の経過でゆがみが出て、収納しにくい。

「メンパ」というのは、ヒノキやスギの薄板を楕円形に曲げた、いわゆる曲げ物だ。長野県奈良井では古くから、木曽御料林のヒノキを使ったメンパ作りが盛んだった。昔は杣や木挽きなど、山仕事に従事する男たちが弁当箱に使った。メンパの容器と蓋の両方にご飯をギュウギュウ詰めにすると1升キッチリ入ることから1升メンパともいった。 目がつんだヒノキの柾目板を極限まで湾曲させた張りの緊張感と、柔らかい曲線が作り出す美しさは機能美の極致だ。ヒノキのメンパは、丈夫な上に軽くて通気性がよく、容器が汗をかいてご飯がベチャベチャにならず、傷みにくい。におい移りもしない。

こした

シラウメ1月30日(日)
(シラウメ・向島百花園)

最近、誰かさんのように肥ってきたというわけじゃないんだけど、体重は常時60キロを越えるようになり、下腹部もドンドンせり出してきた。糖尿病患者がそんなに腹が出てくるはずはないんだけど、事実だからどうしようもない。途端に今まではいていたズボン、下着のたぐいがきつくなる。10年前のズボンがはけるようになったのは嬉しいが、物はよくても型が悪いってこともあってズボンなんかは総入れ替えとなった。

胴回り90前後のズボンとなると、短足だから股下から下を半分ぐらい切らなきゃならない悲劇に遭遇する。これって、とっても切ないぜ、いくらいいズボン買ったって、ズボンの裾は股とおんなじ太さ、まるでポパイ・ザ・セールマンみたいになってしまう。おしゃれもへったくりもない、まるでズボンが歩いているような醜態となる。

ところが世の中悪いことばかりじゃあないんだねえ。最近、イトーヨーカドーでチノパンやジーパンの股下を何種類も揃え、そのままはけるものが出現した。例えば90センチの胴回りだと、股下長さが10種類、パンツの色が5種類もある。これは嬉しかったねえ、ただし、図々しく色々試したら、ピッタリ合うのは下から3番目の股下70だった。喜んでいいのか悲しんで良いのか、人の見方次第だけれど、取敢えずはズボンの先が腿周りより細いズボンが手に入ったわけだ。一番短い奴を恐る恐るはいてみて、短かいなって分かったときは嬉しかったね。こういうのを「勿怪の幸い」というんだろうか、わずか3センチの違いとはいえ、自尊心は何とか保てたもんね。

下着のパンツもゴムがきつくて参っている。最近のパンツは昔と違って、たとえ100均のパンツだって、なかなかゴムが緩んでこないから、はいただけでも息がつまってくる。「ゆるふん」というように、落ちそうで落ちない、あのなんとも頼りないゴムの緩んだパンツっていうのは、空冷仕様の男のメカにとっては必要不可欠なんである。だから、最近ではフトンにもぐりこむと、直ぐノーパンになる。あの解きほぐされた開放感ったらないね。思い切って息を吸い込む間もあらばこそ、たちまち白河夜船の世界となる。

日逓

カリアンドラ・アカ1月30日(土)
(カリアンドラ・夢の島)

きのう、眼下の通りを「日逓」の車列が通り過ぎていく、というのを枕に「日逓」について言及したが、間違ったことを述べているとご指摘があった。どうやら思い違いがあったらしい。そうだと分かれば、毎晩通り過ぎていく「日逓」の車列を愛情持ってみることができそうだ。以下指摘いただいた内容を掲載し、遺憾の意を表明したい。(なんか堅いね、お役人の答弁みたいでイヤだね)

{日逓は株式会社です。職員は公務員ではありません。管理職は郵政OBが殆んどですが、あの銀色の車で夜中に郵便物を運んでいる人たちは、最初から日逓採用の職員で、気の毒なほど薄給です。もちろん共済年金には無関係です。上の方は郵政OBに完全に牛耳られていますので、一般職員は出世の道も無く、薄給で不満がたまってみんな不平そうな顔をして働いています。地方に行くと仕事がありませんから日逓でも結構良い人が、長く働きますが、都会では一寸意欲にかけるような職員が多く、悩みの種です。夜間に走行しますので、結構事故も多いです。テラスから見物する時、これからは、彼も不満が一杯なんだろうな〜と思ってみてあげてください。}

さらにインターネットで調べてみた。「労働通信」からの引用だからかなり過激な文章となるけどね。<郵便物の輸送を独占的に委託されている日本郵便逓送には、正社員とおなじ仕事をしながら不当に低い賃金しかもらっていない「期間臨時社員」と、1日の労働時間が六時間に満たない「短時間社員」が多数存在している。>そうか、日逓とは日本郵便逓送の略だったんだ。そういえば、戦前、郵便・電信・電話の各事業を管轄していたのは「逓信省」だった。

このような話を知ると、小泉首相の郵政改革に対する執念って、一体なんなんだろうって気もしてくる。まあ、それはそれとして、よく調べないで書いたりすると、碌なことがないね。これからはもっと内容に気をつけようって思うけど、これもまた、しんどいね。

おぼろ

フクジュソウ1月28日(金)
(フクジュソウ)

春でもないのに朧月夜である。ドロンと霞んでいまにもくずれ落ちそうだ。冬にしては暖かい夜だが、明日は雨間違いなさそうだね。せっかく出掛けられるようになったのに、ついてないなあ。眼下の道路を轟音立てて日逓の大型トラックの隊列が次々と通り過ぎていく。新砂の大型郵便局から全国に向けて郵便物を配送する車だ。多分、この道路は交通渋滞を避ける近道なんだろう。深夜火照った身体を冷やしにベランダに出たら、夜空に火星がどっしりと腰を据え、中天高く煌々たる月が地上を照らしていた。なぬ!さっきまでのいまにも蕩けそうな月はどこ行っちゃったんだ?

郵政民営化だけに血道をあげ、自分の言葉で何も説明しないし、できない小泉首相、答弁にならない答弁を繰り返しておきながら、悪いのは自分じゃないと開き直る。どうしようもない傲岸不遜な態度だ。「小泉首相に浜口雄幸を語る資格はない。浜口は暴漢に襲われ絶命したのではない。大手術をして国会に出てきて、命をかけて説明責任を果たした」 。民主党の野田佳彦議員は、岡田党首の再質問に対する首相の姿勢を強烈に批判した。首相は21日の演説で浜口元首相の有名なせりふ「国家のために斃れるなら本懐だ」を引き合いに、「改革の断行は私の『本懐』」と述べた。

思わぬ道草を食ってしまったが、日逓とは、郵政官僚が天下り先として作り上げた、郵政公社の数多ある子会社?公益法人の一つで、郵便局の配車を一手に引き受けている。当然国家公務員、将来は最も有利な年金、共済年金受給予定者の群れたちだ。公務員が加入している共済年金は職域加算制度があり、年金受給者は厚生年金より大幅にアップする。具体的には、厚生年金の平均月額が17万5000円なのに対し、国家公務員は22万9000円、地方公務員は23万8000円と、月額だけでも5〜6万円の差が出る。

「おぼろ」とは<ぼうっと薄くかすんでいるさま、ぼんやりとしたさま>。官僚天国「日本」、お役人になったら止められないよなあ、世の中すべて、おぼろってか。

♪菜の花畠に 入り日薄れ
   見渡す山の端 霞み深し
     春風そよ吹く 空を見れば
       夕月かかりて 匂い淡し菜の花畑に♪

♪里わの火影(ほかげ)も 森の色も
   田中の小路を たどる人も
     蛙(かわず)の鳴く音も 鐘の音も
       さながら霞める 朧月夜♪ 

オレオレ

深川不動の天井画1月27日(木)
(深川不動の天井画)

とうとうやってきたよ、我が家にも幸運の?電話が。「振り込め詐欺」までは行かなかったけど、「オレオレ詐欺」未遂だったったな。驚いたのは電話に出たにょうぼ、ミルミル間に電話の相手に操られ始めたことだ。相手の言うことにイチイチ反応し、「いま、どこに居るの?風邪薬を届けてあげるから」。「金を使い込んじゃった」「自殺を考えたが上司に引き止められた」、話はダンダンとエスカレートしてくる。まだ、オレオレ電話だとは気がついていない様だ。

「オイオイ、いい加減にしろよ、例の電話に決まってるだろう」、たまたま傍に居て声をかけなかったら、いつまで続く幻よってな感じになったろう。女って、こんなとき、イチイチ大声で反復しながらしゃべるから、そばにいると、一部始終が筒抜けになる。にょうぼに電話を切らせてからわれに返るまでけっこう時間があったのには正直驚いてしまったねえ。

で、思った。こんなに簡単にババアをだませるんなら、かけている奴だって自分の演技に満足し、うまくいけば金まで振り込んでくれるんだから、おいしい仕事だよなあ。一度始めたら絶対やめられなくなると思うね。宝の山はどこにでもゴロゴロ転がっているし、だましのテクニックを仕掛け、相手がそれにはまって行く様は痛快この上ないだろう。どうして母親っていうのは幾つになっても息子のことがかわいいんだろう。世間の母親よりもちょっとはましだと思った、にょうぼだってこの体たらくだ。

話は変わるが、未だにちょっとでも息子の悪口でも言おうもんなら、たちまち3倍もの言葉が返ってくる。「あんたの若いときはどうだったのよ、さんざ人に苦労かけちゃってさ」、憎々しげに、過去のどうでもいいような罪状をあげつらえ、非難されることになる。よくもくだらないことを覚えているよ、こうなったらとてもじゃないが勝ち目がないから、早々に降参する。だ・か・ら、今回の「オレオレ電話」にはまって行く様を、目の前で見ることができたのは痛快だったね。

一服

こんにゃくえんま (こんにゃくえんま)

今朝起きたら外は雪だったので、シメシメといった感じだったが、もう止んでしまった、ヤレヤレ。一昨晩は強い北風が吹いたせいか、夜空は澄み切っていて、星たちが一段と輝いて見える。シリウス、プロキオン、カストロと来て、リゲルとペテルギュースとで描く「冬の大三角形」オリオン座が夜空に大きく瞬き、存在を誇示している。その上方にはアンタレスがあって、スバルがチカチカ光ってる。昴(スバル)は枕草子の頃からの日本語、プレアデス星団といって7つの新星が群れているが、肉眼では6つしか見えない。

火照った身体を夜風でさまし、フーっと一服、こいつばかりはこたえられないんだけど、諸般の事情に照らし合わせ、この気分は味わえないことになった。あの開放感、じっと広がる満足感、世界を征服したような高揚感、無我の境地、やはりいいもんだっただけになあ。ベランダでそっと吸っている、あの後ろめたさ、未練がましさもいい。身体に悪いんだという罪悪感ももっといい。

最近、同年輩の仲間の死によって、いつまで馴染めるかは疑問だが、かなり生活環境も変わってしまった。タバコも断煙しているし、熱いのを我慢しながら熱湯に浸かるって、湯悦もとい愉悦も、若干時間を短くした。湯上りでハダカのまんま、ベランダに雲古座りする恍惚の時間もかなり短くした。本当の恍惚の人にはなりたくないからなあ。こういう節制というのは、かえって疲れるもんで、欲求不満が募るような気がしてならない。

風呂に入るときは家人に声をかけろだとか、階段を上がり降りするときは手摺につかまるようにとか、柔らかい物を食べましょうとか、世間は親切そうに忠告してくれるけど、この年寄り扱いがなんといってもやだね。「ってやんでい、まだ若いんだから年寄り扱いするな」って、大声で怒鳴りたいけど、世間基準じゃあ、65歳以上は高齢者だそうだから、まして来年には「古稀」を迎え、都営バスダータ権が手に入るんだから、年寄りの振りをするしかないんだろうなあ。(ライブドアー・ブログ復旧したようです


おこり

深川不動1月24日(火)
(深川不動)

今年になってはや24日も過ぎちまったっていうのに、数えてみると外出した日はたったの4日しかない。拙者、久方ぶりに持病の「おこり」が出てしまってのう、10日ほど完全に蟄居閉門致した。この「瘧」というやまい、無気力になってしまうのが最大の難点で、身体を動かすのでさえわずらわしくなる始末だ。先夜は、これまた久し振りの座り寝を経験、これがピークにて、益々悪い方に向かっている。そんなわけで、目ざとい方はすでにお気付きの様に、何日かは執念で深夜発信となった。

このやまいは別名「酸素吸えない病」だから、ピーク時にはフトンで横になると息ができなくなる。しょうがないから、机の上に枕を幾つか重ね、その上に頭を横にして寝るのである。それを1時間ほど続けると、あら不思議、フトンで横になっても寝られるようになる。なんて軽口をたたいていたら、翌日、もうどうにも止まらなくなり、ついに点滴治療の仕儀と相成った。

これまで3回ほど病院に担ぎ込まれた前歴はあるが、今回は徒歩での行き返りだった。それだけ前より軽かったのだろうが、口笛ホイホイで帰って来た前回までとは異なり、年のせいか、帰りは多少息がしやすくなったなって程度だった。突然の駆け込みだったので、カルテはたっぷりそろっているものの、血液検査やレントゲン撮影も追加された。レントゲン検査は2年振りぐらいだったので、ちょっと心配だった。父は74歳で亡くなっているが、死因が肺ガンだったからである。実は昨年暮れから無気力状態が続き、から咳、切れない痰などが続いていたから、もしかしてという不安もあった。

検査の結果、肺はまったくきれいだということで安心したが、かねて予想していたように、「CCPD」(慢性閉塞性肺疾患)だということも解明されてしまった。昔でいう肺気種や肺腺維症の総称で喘息と同じ気管支系の疾患だが、喘息の発作は動かなくても起こるのに対し、COPDは身体を動かした時に息苦しくなるのと、たばこ病だということに決定的な違いがあるそうだ。心臓にも負担がかかり動脈硬化を起こしやすく、冬場は重症化の危険が高まるという。長年の一服が肺を傷め詰まらせてきたわけだが、だからといって早めの禁煙が最善策といわれたって、いまさらなあ、あな、恐ろしや。

ブッシュ

京橋の交番1月24日(月)
(京橋の交番)

ブッシュ大統領がスマトラ沖に発生した「Tunami」について、「現場を見ると広島の惨禍に匹敵するむごたらしさだ」って発言している。よくいったもんだね。そして、この重大発言に日本側から抗議するって話もないようだ。中国や韓国だったら、まるで鬼の首を取ったような報道になり、国民規模のデモが動員されるに違いなのに、日本には世界に妥協するだけで民族の自決なんてものは疾うに消えてしまったんだろうなあ。

広島への原爆投下はジェノサイトを狙った悪魔の一発で、その結果14万人が一瞬のうちに抹殺された史上最大の人災であるのはいまさらいうまでもない。自然災害を自らが起こした人災と比較する無神経さにも呆れるが、大自然の猛威よりも人間が行う浅ましい戦いの方がより恐ろしい脅威だという認識すらないんだから、どうしようもない。

ブッシュの演説を聞いていると、顔は自信なさそうなのに言うことは大言壮語、そのチグハグさは、どこかで手足を操っているような道化芝居を見ているような気になる。多分背中に隠された精巧な情報機器から、演説の語調や顔の表情にまでも、こまかい指示がされているに違いない。今回の大統領就任演説が7分に短縮されたのも、警備の問題というより、長時間の指示に耐えられないブッシュのノータリン振りが暴露されないための手立てだったように思われる。

アメリカの純黒人エリート、ライス大統領補佐官が満を持して米国務長官として就任した。その得意そうな顔写真を見ていると、ニグロの醜さが諸でしているようで、見るにたえない。この手の選民には傲慢不遜以外何物もないといった特有の顔をしているのが特徴だが、ただ、皮膚の色が変わったというだけである。遂にアフリカから奴隷として連れられてきた子孫が輝かしき栄光に包まれるんだから、黒人同胞も意を強くしただろうが、そんなアマチャンとはちやうぜ、筋金入りのネオコンネエチャンだから気を付けな。

中国の王駐日大使はその端正な顔立ちとは異なり、異常な威張り方をする尋常一方でないお方だねえ。治外法権を楯にとってのいいたい放題、同じく中国外務省の報道官の不遜な態度といい、日本をまるで属国扱い、それに碌な抵抗もできない日本外務省の情けなさも毎度のことながら腹が立つけど、落ち目の共産党政権最後のエリート官僚の最後っ屁だと思えばいいか。

国技

西本願寺正門1月23日(日)
(築地・西本願寺正門)

ここんところ家にいることが多いから、ついつい夕方になると、大相撲を見てしまう。暮れにモンゴルに里帰りし、しかも風邪まで引いてしまって、場所前に録に練習もできないまま場所入りし、不評を買っていたのが横綱朝青龍だった。だが、あれよあれよと勝ち続け、13日目には早々と優勝が決まってしまう有様。横綱昇進、大関昇進を期待された魁皇、若の里は初日から連敗、早々と権利を放棄してしまったから、なんとも締まらない場所になった。それにしても日本の力士だって、ちっとも練習してないっていうのが図らずもバレちまったね。

そんなこんなで、すっかり話題がなくなってしまって困ったのが、大相撲中継しているNHKだ。14日目には大関陥落した栃東があと1勝すれば大関復帰なるってんで、カメラも話題も、取り組みをほったらかしみたいにして一極集中、まるでヒーロー誕生みたいな大騒ぎだ。あんまりバカバカしいので、音を消してしまったよ。だってそうじゃない、陥落したのはまず弱かったからだし、怪我が多すぎるからなんだよ。たった8ケ勝てば地位を維持できるんだぜ。それができない大関なんて、既に失格も同然なんだよなあ。その後に出てきたのが大関千代大海、なんと14日目で、やっとの勝ち越しだぜ、情けないったらありゃしないよ。

さて、国技といわれる大相撲だが、モンゴル勢の幕内力士は7名、朝青龍、旭鷲山、旭天鵬、朝赤龍、白鵬、時天空、安馬。青い目の力士は黒海(グルジア)、露鵬(ロシア)、琴欧州(ブルガリア)、青い目の力士たちが意外に健闘しているのが目立つ。黒海、露鵬はあんこ型、琴欧州はそっぷ型と異なるが、いずれも共通しているのは怪力と勝負をあきらめない粘り強い根性だ。白鵬は横綱間違いない大器だし、琴欧州も甲乙付けがたい強さを秘めている。今後もドンドン昇進してくる筈だから、純国産力士なんて脇役になってしまいそうだね、

逆にいえば、ある程度出来上がっている大学生上がりのほかには、中卒、高卒からたたき上げてまで、上下関係の強い相撲社会に飛び込んでくる力士志望者が少ないことだ。楽をして金がほしいという世の中、苦労してでも自らを鍛え上げようという根性を持つ若者は少ない。親方たちも既成勢力を集めた方が楽だから、スカウトキャラバンをしようとしない。かくして相撲協会や親方は外国勢の寄生虫みたいな存在となりつつある。外国勢の弟子におべっかを使い、お説教一つ出来ない有様だ、いやはや、あきれちゃうね。

お天道さん

無縁坂1月22日(土)
(上野・無縁坂)

「照る日曇る日」なんて小説もあったけど、晦日に東京としてはかなりの量の雪が降り、久し振りに雪の正月が迎えられるとひそかに喜んでいたら、なんと元旦は雲一つない絶好の好天気で、かなりアテが外れたもんである。それ以後、今日まで連日のように好天気が続いている。太陽大好き人間だから、これはこれで結構なことなんだけど、こうも続いてしまうといくら太陽好きだといっても、たまには陰と陽の「インさま」にもお会いしたくなる。

午前中日溜りの中で、のんびり転寝するのを生得としていて、毎日がしあわせなんだけど、あまりシアワセが長続きしないということは、年相応には知っているから、悲しいさがで、ツイツイ不幸なことが起こりそうな気がしてくる。なんでも程々がよいわけで、人生、モデラート(中庸)がモアベターなんだよな。

写真を撮る身になって考えると、このようなベタ天気が続くと碌な写真が撮れない。日の光が強すぎて、陰影を欠き、薄っぺらでハレーションを起こしたような写真ばかりになる。順光の風景写真など白飛びばかりが目立つし、花の接写は焦点が会わせにくくなる。だから、できれば明るい曇りの日が望ましいのだが、この調子じゃ、当分いい写真は撮れそうもないね。

日中でもけっこう寒いのに、空気が乾いているから、ベランダの鉢の土も直ぐに乾いてしまう。この時期は植物のためにはあまり水遣りをしない方がいい、っていえばかっこいいけど、実はベランダに出るのが面倒くさくてツイツイ水遣りをサボっていることが多い。窓ガラス越しに時々覗いていると、突然花がガクっと頭を垂れて枯れそうな風情を示す。慌てて水遣りをするとたちまちシャンとするから、花とはいえ、その演技力は見事なもんだ。

長年、過酷な条件化で、つまり放りっぱなしにされて生きていく身にとっては、時として演技してでもこちらに訴えようとする。いやあ、参ったなあ、悪かったね、勘弁してねって話しかけながら水遣りすると、強い匂いを発してうなずいてくれたりしてね、この会話もたまんなくいい。そうだ、忘れないうちにエサもやっとこう、しばらくサボっているからなあ。
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