コジゼラ

よもやま話を雑文で

2009年09月

キャンパス

芝浦工大豊洲キャンパス平成21年9月30日(水)
(芝浦工大豊洲キャンパス)

だいぶ前になるが、森の歌の会が早稲田の杜であった。今回から午後1時に変更になったわけだが、幹事としては早めに一定なけりゃならない。とにかくメンバーも年寄りが多くなってきたから、30分も前から到着している猛者もいるくらいだ。それで、こちらもかなり早く家を出たのだが、なにせ交通至便な土地柄、1時間も早い時間に現場に着いてしまった。むろん中を見渡しても誰も来ていない。しょうがないから、早稲田キャンパスをそぞろ歩くことにした。

折しも、正午ちょっと過ぎ、昼下がりのキャンバスは若い人いきれでムンムンとしており、まるで雑踏する銀座通りを歩いているような錯覚に捕らわれた。いろんな人種(といっても国際的な意味ではない)が行き交い、学生相手の呼び込みがけっこう派手に行われている。呼び込み役はといえば、銀座のホステスみたいに格好良い長身の女子学生たちで、これが馴れない目にはものすごく目立つ。

ついには暇潰しに、目立っている何人かターゲットを定め、連写を開始した。ほんと、昔でいう8等身、小さな顔、目立つ化粧、自由闊達なコスチューム、これがほんとに早稲田の学生なんかって思う艶やかさである。声をかけられた男子学生のなんともガキぽい仕草、イモ、地味目、元気のなさ。まるでキャンパスを、ノビノビと歩く派手な女子学生。若い男の子の元気のなさが指摘される昨今だが、なるほど、さもありなんって思ったね。いやー、女は強くなったなあ。

肉食系の女子と草食系の団子、もとえ男子、早稲田のキャンバスはすっかりオンナどもに占拠されちまったようだ。なんて書いていたら、<早稲田大の投資サークルOBを中心とする投資集団がインターネットの株取引で見せかけの買い注文を出して上場企業の株価を不正につり上げていた事件で、東京地検特捜部は29日、同大OBら3人を、証券取引法の疑いで逮捕した>の記事。事の善悪はともかくとして、ふーん、肉食系の男子もいるんだなあって感慨を新たにした。

最近町中を歩いていると、若い女性が首からデジカメ一眼レフを首からぶら下げているのが目につく。また公園などに行くと、中年女性が重い一眼レフを首からぶら下げ、片一方の手にはやはり重そうな三脚を持っている。本格的装備だから、さぞかし立派な写真を撮れることだろう。

一眼レフ願望はずっと以前から持っていたが、価格が高いのと、交換レンズの取り替えが面倒ということもあって、ずっとためらっていた。そこへ価格の下落と、軽く小さいデジカメ一眼レフの登場である。まさに、待てば海路の日和とは、である。大きく心を動かされたが、やはり従来通りデジカメ1本で行くことにした。高級なカメラを使えばもっといい写真も撮れるだろう。だけど、それじゃあ面白くない。自分のデジカメの持っている機能をフル活動して、目一杯の写真を撮った方が面白いと結論づけた。

付け足しことば

現代美術館平成21年9月28日(月)
(現代美術館)

付け足し言葉といわれても、ちょっとピンと来ないかもしれない。付け足し言葉とは、他人が何かを言った時に、返答にシャレなどを「付け足し」て、ことばのリズムや語感を楽しむもの。喩えはちょっと違うけど、何かしくじったときに人に見られ、「とんだところに北村大膳」、同好の士の出現に、「待ってました大統領」、嬉しければ、「感謝感激雨霰」、畏れ入った時は、「畏れ入谷の鬼子母神」と相成る次第でござる。こんなふざけた言辞を吐いちゃ、「急須れば土瓶」「チャンチャラ可笑しい」くて、「お天道様に申し訳ない」かな。

「驚き桃の木山椒の木」、「おっと合点承知之助」、「その手は桑名の焼蛤」、「何か用か九日十日」、「何が南京唐茄子かぼちゃ」、「磯のアワビの片思い」、「来たか長さん待ってたホイ」、「当たり前田のクラッカー」、「あたりき車力よ車引き」、「蟻が鯛なら芋虫や鯨」、「びっくり下谷の広徳寺」、「何だ神田の大明神」、なんてのも使っちゃうね。

NHK教育の「にほんごであそぼ」。子供番組だが、けっこう大人でも楽しめる番組の一つだ。そこでたまに流れる「たまげた駒下駄東下駄」。付け足し言葉がたくさん入っている歌なんだが、懐かしいくて嬉しくなる。寅さんの売り口上を聞いているようで、とても楽しい。廃れている付け足し言葉の味を子供に音感教育で教えようとする「意図はいと良し」と思うのだが、「冗談コロコロ」かな。せっかくなので、「たまげた駒下駄東下駄」の歌詞を。

これはこうでありますか  そうで有馬の水天宮
これはどうりでわかったぞ 道理でかぼちゃがとうなすだ
これはなかなか強敵だ   敵もさる者ひっかくもの
これはわたしが悪かった  ごめんそうめんゆでたらにゅうめん 
(そいつぁ)たまげた駒下駄東下駄
そんなことなら許してよ  堪忍信濃の善光寺
そんなことしちゃ汚いよ  北が無ければ日本三角
そんなんことしちゃいけないよ 池がなければ弁天様困る
そんなことしちゃ撥当たる 撥が当たれば太鼓で受ける
(そいつぁ)たまげた駒下駄東下駄
あれはほんとにあきれちゃう 呆れ蛙の包かむり
あれはやっぱり厄介だ   厄介もっかい蜆っ貝 
あれはほんとにしょうがない 生姜なければ茗荷がある
あれはまったくいい気味だ  いい気味山椒に実がなった
(そいつぁ)たまげた駒下駄東下駄 たまげた駒下駄東下駄

アカ

青空平成21年9月27日(日)
(ブルースカイ)

秋も深まりつつある9月下旬だが、きょうもまた、真っ赤に燃えた太陽がでんと腰を据え、四方を睥睨している。ベランダで裸になって、この豊かな太陽の恩恵に浴そうと頑張ってみたが、肌を刺すような峻烈さに、いささかたじろいだ。爽やかな秋の日和を、肯定したくない太陽の意地さえ感じられる。とはいえ、季節は間違いなく巡っていると感じるのは、太陽の位置が低くなり、家の中まで日が差し込んでくる間合いが長くなったことからだ。まもまく、窓辺の日溜まりで悠然と転た寝を楽しめる季節になる。

秋の夜の楽しみは豊かな食事と温かい風呂である。これがあるからこそ、人生は楽しいのだが、さて、その食事はひとまず置くとして風呂である。ガンガンに熱した湯槽に使い、シトドと汗を流す快楽は、秋から冬にかけてのご馳走である。一番好きなタイプは硫黄泉だが、これは掃除にえらく手間がかかるので、泣く泣く除外する。すると次にシフトされるのが真っ赤な風呂だ。それも毒々しいアカではなく、夜明けの茜色を思わせる、清々しい癒しのアカだ。

この湯につかると、しんぞこ癒される思いとなる。精神が鎮められ、身体が柔らかくなり、やがては夢幻の境地へと導いてくれる。いま使っている入浴剤は2種類あり、一つはトウガラシとチンキを主材料とした茜色、今一つはショウガを主成分とした朱色である。あかという色が人間を鎮静してくれる効能があるなんて考えたこともなかったね。アカというと人は血とか激情、混沌などを思い浮かべるが、人を落ち着かせる作用がある。これって、赤チンを塗ると、どんな傷でも治ってしまうって、思い込んでいたガキの頃の思い入れが強いのかもしれない。

チンキ、懐かしいなあ、あのヨードチンキ、つまり赤チンのことだよ。ガキの頃、何かと手傷を負うことが多かったが、その際塗られるのが赤チン、初めは恥ずかしかったが、あちこち塗りたくっているのが、ガキの勲章に思えるようになって誇らしく感じたものだ。赤ん坊や小さなガキが、母親に赤チンを塗られ、「痛いの痛いの飛んで行けー」なんて、訳の分からないオマジナイをかけられていたっけ。あの頃、イタズラなど悪さをすると、「お天道様に叱られる」なんていわれたものだ。あの灼熱に燃える太陽は畏れ多かったが、憧れの象徴でもあった。

モンスターペアレント

菊川橋平成21年9月25日(金)
(菊川橋・江東区)

プロ野球界で成功した選手を見ていると、圧倒的に親子鷹が多いように見受けられる。大リーグのイチローと松井秀喜、松井稼頭男がそうだったし、阪神の掛布、巨人の高橋、阿部、日本ハムのダルビッシュなど典型的な親子鷹だった。ダルビッシュの父親を除けば、親が子供のためにアイデイアを絞り、練習方法を工夫したり、ともに汗を流したりして、息子の能力向上に努力してきた。掛布の父親なんか、重い廃タイヤを背中で引っ張らせ、グランドを何周も走らせた。「巨人の星」の星一徹なんか、その典型的な存在だったね。

いま、教育現場では学校や教師などに、わが子可愛さから理不尽な要求をしたり、自分勝手な言いがかりをつける「モンスターペアレント」が問題になっている。あのゴルフ界の寵児、石川遼の父親なんかがまさにその典型で、あのような勝手し放題の父親から、どうしてあのような礼儀正しく、きちんとした応対の出来る子供ができたのか、業界七不思議の一つとなっている。

野球の世界も例外ではないようだ。少年野球や高校野球でも、モンスターペアレントが横行していて、その言動に監督やコーチからスカウトに至まで、その対策に悩まされている。過保護な両親の元で育った選手は、カベにぶち当たったとき、親の助けを借りようとする。なにかうまくいかないことに直面すると、自分が努力しなかったことを棚に上げ、他人に責任を転嫁しようとする。だから、親の人間性を見極めることがプロ野球スカウトの重要な仕事の一つになっているという。選手は怪物であって欲しいが、両親の怪物は御免蒙りたいっていうことか。

親の気持ちも分からないではない。コチトラも経験したけど、我が子をレギュラーにするのはどうしたらいいか、ずいぶん試行錯誤をしたもんだった。バッティング技術を上げるために、毎晩のように息子の部屋に籠り、新聞紙を固く丸めて作った無数のボールを親がトスして息子に打たせるのだ。バットが鋭く回ったか、芯をしっかり捕らえたかは、音を聞けばすぐに分かる。

正しいピッチングフォームを習得させるために、先を結んだタオルを持たせ、シャドウピッチングをさせる。腕がうまくしなればビュッという音がする。これは球離れの際、右手の肘を右手よりも先に出させる練習になる。投げ終えた右手で軸足となる左足のふくらはぎを握らせる。これができれば体重移動がうまくできたことになる。その他色々考案したが、その甲斐あってレギュラーを確保できた。だからといって、監督とコーチの目を信頼していたから、ムスコを過保護する気にはならなかったね。

うつわ

木造家屋平成21年9月23日(水)
(都内で少なくなった木造家屋)

将たる器というものはダレでもいいということは決してない。生まれ持った資質、他人にはない洞察力、危機管理の際の意志決定、統率力、人格など色々あげられるが、その他の要素の中でも重要なのは学歴であろう。過去の履歴の中で燦然たる光りを放っていなくてはならない。前途多難の道を歩くだろう、鳩山由起夫新首相は学歴の面では申し分ない。都立小石川高校から東大理系(応用物理・計数工学科)卒業、米国スタンフォード大学院博士課程修了、東京工業大学助手、専修大学助教授を経て政界入りした。

ひるがえって自滅の道をまっしぐらの自民党、近年の首相たちの雁首を並べてみると、そのお粗末さに驚きを禁じ得ない。サメの頭脳を持った首相として盛名をはせた森喜朗は早大出身だと威張っているが、なにダレでも入れた第二商学部の出身、気が利いた奴なら、猛勉強して2年の一部編入試験を受けるのが当たり前だったが、それすらできない無能力者だった。

アア、ヤーメタと簡単に総理の椅子を投げ出したアンポンタン首相安倍晋三は東京に生まれ育ち、当然東大を目指す筈だったが、成蹊幼稚園から中学、高校、大学と、安易なエスカレーター人生に、すっかりなじんじゃって、なんの苦労もないままに政界入り、小泉の口車にまんまと乗せられて、とどのつまりは敗残者となった。

同じく2抜けたと総理の座を放り出したのがしんねこむっつり首相福田康夫、せっかく名門麻布高校を卒業していながら、東大への道は遠く早稲田入学、他の二人と比べれば、筋はまだいい方だが、なにせ長年サラリーマン生活に安住していたので、覇気がまるでなく、いるんだか、いないんだか分からない首相だった。

さて、真打ちの登場、当代随一のアホ首相麻生太郎、東京生まれの名門家だから、当然末は東大の筈だったのに、華族並みに学習院の幼稚舎から中学、高校、大学と安倍同様安楽な道を選び、教科書の代わりに漫画を愛読した。そのツケは大きかったね。よく字を読み間違えて世間の失笑をかったが、アレは読み間違えたのではない、読めなかったんだ。

学歴は劣るけど、一応名家の出である連中が、天下の政治を治める自民党の首脳を
たらい回しにしてるんだから、自民党が長続きするはずがない。もう、とっくに命運は尽きていたのである。国民はこのような汚辱まみれの政治家に引導を果たしたはずだったが、網の目を抜けるようにゾンビどもは生き残ってしまった。これで、自民党再生なんて希望は粉々になってしまったね。

新興勢力

akinoyuugure平成21年9月21日(月)
(秋の夕暮れ)

地理といえば漢字とともに得意分野の一つだが、世界地理ともなると、どうしても偏ってしまって、国名、首都名などと偏ってしまい、世界遺産の名前や場所ともなると、ちっと荷が重くなる。しかし、「セイロン」じゃあなかった「スリランカ」の首都が「コロンボ」じゃなかった「スリジャ ヤワルダナ プラコッテ」、ときては何度聞いても覚えられないし、「ビルマ」じゃあなかった「ミャンマー」の首都が「ラングーン」じゃあなかった「ヤンゴン」から「ネビトー」、またおかしな名前に変わったと聞いても、覚えようとする気力もない。

不思議なことに、アメリカ50州の名前は難儀しながらも、何とか全部書けるし、アフリカの国名にもある程度自信はあった。早くからアメリカ映画に親しんできた影響も大きい。「オクラホマ・キッド」とか「ネブラスカ魂」とか「アリゾナ無情」など、西部劇ではそのものずばりの題名もあった。でも改めて世界地図を眺めていると、けっこう新しい国が生まれているのに気付く始末だ。

新聞紙上でけっこうよくお目にかかるのが、海賊ですっかり有名になった「ソマリア」、人種紛争が続く「スーダン」、長距離ランナーがひしめく「エチオピア」「ケニア」「タンザニア」「エルトリア」など、アフリカ北部の国々だ。最近サッカーのイングランド・プレミアリーグなどで大活躍している黒人選手の出身地は「ナイジェリア」「カメルーン」「トーゴ」「コートジボワール」「セネガル」などアフリカ南岸諸国だ。チェルシーのFWドロクバはコートジオバール代表だし、DFミケルはナイジェリア代表、マンチェスター・シテイのアデバイヨールはトーゴ代表とアフリカの群雄が割拠している。

ギニア湾に浮かぶ小群島国家「サントメ・プリンシペ」は沖合に石油資源など豊富な鉱物資源が発見されて、一躍世界のスポットライトを浴びた。人口も少なく独裁国ではないから、特需に湧くここの国民には億万長者が輩出している。

アフリカといえば中国というように、アフリカの豊富な鉱物資源を狙って、官民合わせた中国の進出振りが目覚ましい。勇敢なかれらは戦地であろうと、僻地であろうと、いとわず進出し、本国より豊富な労働力を送り込む。その一方で安価な粗悪品を高値で現地人に売りつけ、現地労働者を低賃金でこき使う。その浸透振りは生半可なものではないが、現地人の評判は必ずしも良くない。だが、このまま行けば、アフリカの新興国の鉱物資源は中国の総取りとなりかねない勢いがある。

眺望

秋の空平成21年9月19日(土)
(秋の空)

「デルフトの眺望」というオランダの画家フェルメールの名作がある。現存する40枚弱の作品の中では数少ない風景画の一つで、17世紀のオランダの田舎町の風景を巧みに切り取っている。フェルメールはその生涯で、デルフトの町を出たことがなかったというから、驚きである。だからこそ、数少ない作品が散逸を逃れたのかもしれない。

デルフトは、オランダ南ホラント州の古都。この絵は縦96.5僉濂115.7僉フェルメール作品中4番目の大きさだ。モチーフは、大空が広がるのびのびとした市街風景だが、印象はむしろ緻密さを感じさせられる。色彩のアンサンブルは、空が水色、川が紺色、街や地面は茶色や山吹き色と、全体的には青系統と山吹・茶系統の組み合わせとなっている。とにかく、青色系と山吹色系の組み合わせは、フェルメールの絵の特色の一つだろう。

月1回豊洲にある昭和大学病院内科へ定期検診のため通っている。予約時間は午前11時半、一番遅い予約時間である。着く早々、採血のため呼ばれるが、これはしめたと喜ぶのは捕らぬ狸の皮算用、診察の順番が回ってくるのは早くて1時間半後。だから、受付に断りを入れて、既に買いそろえているおにぎりとお茶を持って、8階にある食堂を目指す。ここからの眺望はまさに眺望絶佳という雰囲気だった。

東京タワー、晴海埠頭、レインボーブリッジ、晴海運河、お台場が一望の下に見下ろせた。この間には高い建物が皆無だったからである。この病院へ通うようになって10年近く経っているが、その間3度の入院も経験した。だからというわけでもないが、勝手知った我が家といった気安さもある。ここの食堂のまずさには定評があるから、絶対ここでは昼食を注文しない。

眺望絶佳だったという表現は、ここ数年の内に、眺望がドンドン悪くなっているからである。雨後の竹の子のように、超高層ビルが乱立し、眺望絶佳の前に厚い壁を敷いてしまった。東京タワーは建物の陰に隠れてとっくに見えなくなったし、レイボーブリッジは辛うじて見えるものの、遠く霞んだ存在になってしまった。眺望は悪くなったけど、胸がすっきりすることは、まだ残っている。っていうのは、この豊洲界隈は常に上から圧迫感を受けるような町並みになってしまったから、上から見下ろすのは、気分がすっきりする。

豊洲病院は今年春過ぎに、江東区初めての広域指定病院に指定され、モノレール豊洲駅近くの都有地に移転することが決まった。完成するのは5年先とのことだが、このすっきり感を味わえるのは、いまの内となってしまった。移転先が超高層ビルになるのかどうかはまだ分からないけど、だいいち、それまで生きていられるかどうかも分からないし、ヨボヨボになって超高層でもあるまい。



経済

古石場橋平成21年9月17日(木)
(古石場橋)

民主党の鳩山由紀夫代表(62)が、16日召集された第172特別国会の首相指名選挙で、第93代、60人目の首相に選出され、同日夜、鳩山政権が正式に発足した。総選挙で野党が単独過半数を得て政権交代が実現するのは戦後初めて。閣僚人事もすべて確定した。過度の市場経済偏重がリーマン・ショックとなり、アメリカ経済を直撃し、その影響で世界経済が危機に瀕したのはつい一昨年のことだった。この壊れた経済再生が鳩山内閣に課せられた重要な課題であるのはいうまでもない。

ところで、「経済」という言葉だが、「経世済民」の略だということはあまり知られていない。中国の古書にある言葉で、世を治め民を救うという意味だそうだ。日本語である経済という語は、はじめpolitical economyの訳語として導入された。この訳語の作者は福澤諭吉であり、世の中を治め、人民を救うことを意味する経世済民を略したものといわれる。economyの本来の意味は家庭のやりくりにおける財の扱い方であるが、近代になってこれを国家統治の単位にまで拡張した。

「ひかがみ」という言葉がある。体の一部を指す日本語だが、これもあまり知られていない。引きかがみ転じて、女性がかがんだときにくぼむ、膝の裏側を指す。世の中にフェチマニアは多いが、胸フェチ、尻フェチ、脇毛フェチ、臍フェチ、黒子フェチまでは分かるとしても「ひかがみフェチ」までいるそうで、びっくりしてしまうね。

いまさら、フェチでもないもんだが、コチトラなら、まずは白いうなじ、ついで、後れ毛、富士びたい。そして、きゅっと締まった足首、つまり江戸風でいえば、小股の切れ上がった女、ただし、絶対に内股で小走りに歩く姿でなくてはならない。

フェチとは、女性の身体の一部や衣服・その他記号化された様々な物品・現象に「個性的」な執着を見せたり、性的興奮を示す傾向を指す俗語の一種。性的嗜好の一つで、呪物崇拝、物神崇拝、拝物愛などとも関連するフェティシズム(fetishism)を略した言葉だそうである。

幻想交響曲

桔梗門平成21年9月15日(火)
(東大桔梗門)

第一楽章 週末になると、近所の悪ガキどもが集まって、深夜までオートバイを空ぶかししながら走り回っている。しかも一方通行を逆走りもしている。いつまで経っても止む気配がないから、さっきから頭に来ていたオレはついに決心した。秘密のレーザービームを持ち出し、照準を合わせる。ダブル照準可能だから、前輪と後輪を同時に打ち抜くことが出来る。

待つこと久し、一方通行を逆送してきた二人乗りのバイクの両輪を射貫いた。バイクは転倒し、二人は投げ出されるが擦過傷程度の傷だろう。ついで燃料タンクに照準を合わせる。パっと花火が咲いたように火花が散る。集まっていた悪ガキが恐る恐る近づいていく。オレはそっと110番を回した。

このレーザービーム銃、宇宙の友人からもらったもので、自動照準に合わせておけば1分間に30発発射できる。夜間でも1000m先を透写し、追尾ミサイルのように目標を特定し追撃、見事命中できる優れもの。何よりも優れているのは発射された痕跡を残さないことだが、殺人兵器でもあるから、慎重な取扱いが肝要である。

第2楽章 我が家のベランダは1年中花盛りである。しかも水遣りと肥料は1年間一切やる必要がないという便利さである。この秘密はオレが開発した自然発酵用土にある。一度水遣りと肥料を施していれば、1年間ほったらかしていても大丈夫なのだ。加工された用土は水と肥料を保ち続け、それぞれの植物の光合成を促し、成長に合わせて、バランスよく1年間、養分を供給し続ける。花付きは抜群に良くなったし、葉っぱの色はつねに艶々と輝いている。

第3楽章 まだ、馴れ染めたばかりの恋人とすぐにでも会いたい。だけどまだ電話番号も知らない。ちょっとでも見かけたときに、走りより囁きたいのだが、いつも周りの目が光っている。まだ、ケイタイのように便利なものはなかった時代だ。ああ、どうしたらいい!切ない心の痛みに耐えかねて、思わず目が醒めてしまった。そばで、にょうぼがスヤスヤ寝息を立てている。なんだ、明日起きたらにょうぼに直接いえばいいんじゃないか、オレは、おならを一発すかし、安心して眠りについた。

残暑の幻想交響曲、なお、第4楽章、第5楽章は未完となっている。

聞き慣れぬことば

ムクゲ平成21年9月13日(日)
(ムクゲのある光景)

今年の夏は梅雨前線が居座り、日本国中、異常天気の影響を受けた。東北・北海道は日照不足で、稔りの秋を迎えられそうもない。中国・九州はゲリラ豪雨の被害を受けた。ゲリラ豪雨の直前には必ず雷を伴う積乱雲の姿が見られた。西日本につめ跡を残した大雨も、入れ代わり立ち代わり、この雲が現れたせいらしい。地元の気象台によると、湿った空気が太平洋高気圧を回り込むように、九州北部の梅雨前線へと流れ込んだという。いわゆる「湿舌」だ。

湿った空気を乗せた風が、対馬海峡あたりで東よりの風とぶつかり、活発な積乱雲が次々にわいた。空の水源を決壊させた雲の連なりは、気象衛星からは先細りの扇状に見える。「にんじん雲」というかわいらしい名とは裏腹に、豪雨、突風と災いの巣である。「舌の上のにんじん」には用心したほうがいい。山口・佐用町の惨禍をを見ると、まさに筆舌を尽す光景だった。あれ!湿絶と筆舌、似ているようだけど、例によって「ひ」と「し」の違いか、いつまで経っても直んないなあ。

厚生労働省は8日、新型の豚インフルエンザワクチンについて接種開始時期や接種方法などの実施案を公表した。費用は全国一律とし、接種者や保護者が原則、実費で負担する方向だという。 従来の季節性インフルエンザとは異なる新顔のインフルエンザは、人が免疫を持たないため、世界的大流行(パンデミック)を起こす恐れがある。新型インフルワクチンに関しては、国産分だけでは供給量が不十分なため、厚労省は輸入を検討中。輸入ワクチンは国産ワクチンと成分が違い、効果を高める免疫補助剤を使うなどしているため、国内で安全性などの確認が必要とされている。

免疫補助剤(アジュバント)はワクチンの効果を高めるため、添加して使用される。もととなるウイルスの量が少ない場合でも、より多くのワクチンを製造することが可能になる。国内でも一部のワクチンで使用されているが、インフルエンザワクチンでは過去に使用経験がない。一般的に副作用が起きる確率が高いと指摘される。

新型の豚インフルエンザには、治療薬タミフルなどが有効だが、他の薬とのみあわせると、異常行動を起こす可能性がある。数年前、インフルエンザにかかり、近くの医院でタミフルを注射してもらったら、朦朧状態に陥り、家の中でひっくり返り、急遽救急車で病院に運ばれ、その病院で深夜に病室を歩き回り、看護師にアルツハイマーと疑われた苦い経験がある。確かにあの時は異常状態に陥っていたことは間違いないだけに、タミフル注射には畏れ入谷の鬼子母神を感じている。
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