2月25日(ギョリュウバイ・佐賀町)

日刊イトイ新聞で、読者投稿キャンペーンの反応よかったものを次々と出版しているんだが、その中で、「オトナ語の謎」と「言いまつがい」がベストセラーになっているようだ。糸井重里教祖の大きな鼻の穴が益々広がってきそうだが、ちょっとヒントを与えて、読者から投稿を促し、いいとこ取りする手法は安直で儲かりそうである。以下「オトナ語の謎」からいくつか紹介する。

<お世話になっています>
オトナ語の基本中の基。オトナの世界はまずこのひと言から始まる。ほんとうにお世話になっているかどうかはまったく関係がない。とにかく、開口一番「お世話になっております」!むしろオレがおまえをお世話してるんだよと思いつつも「お世話になっております」!あなたと私は絶対に初対面であるけれども「お世話になっております」!たとえ、メールを送る相手がローマ法王だったとしても「お世話になっております」!

<よろしくお願いいたします>
オトナの世界における万物のはじまりが「お世話になっております」だとしたら、世界が終わる日に交わされる挨拶は「よろしくお願いします」!むしろおまえがオレにお願いしているのだとしても「よろしくお願いします」!なんだか話がめちゃくちゃになってどうまとめていいんだかわかんなくなったとしても「よろしくお願いします」!火星から宇宙人がやってきて、地球を滅亡させようかどうか悩んでいるとき、なぜかあなたが地球代表の交渉役に抜擢されてしまい、あなたは火星人の前に進み出て、地球を存続させるべき十三の理由を述べたあと、火星人の目を見て頭を下げながら、「よろしくお願いします」!

<おかげさまで>
オトナは、へりくだることやカタカナを使うことは超得意だがほめられることには意外と慣れていない。他社の人などに業績を賞賛された場合、照れ笑いしながらこう言うしかないのだ。「いえいえ、まあ、おかげさまで」どんなときでも自分を下に。

<ペンディング>
いったん凍結されること。順調に進んでいないからこそ凍結されるわけであるが、「やめる」とか「中止する」という言葉ではなく「ペンディングする」と言えばなんとなく敗北感が払拭される気がしないでもない。「この件に関しましてはいったんペンディングということで……」「御社との合併に関しましてはいったんペンディングということで……」「あなたとの結婚に関しましてはいったんペンディングということで……」

<極論すると>
極論するなら、最初から極論してくれないだろうか。長々話したこれまでの時間はなんだったのだろうか。しかも、「極論すると、どっちでもいいです」というのははたして意味があるのだろうか。オトナって不思議だ。

<そういうことで>
じゃあ、まあ、そういうことで。ええ、そうですね、そういうことで。そんなとき「どういうことだ?」とか思ってはいけない。要するに「今日はこれで終わりです」という合図なのだ。ま、そういうことで、きょうはこのへんでお開きにしよう。