羽子板市12月19日(水)
(浅草・羽子板市)朝日新聞より

開成高校硬式野球部の面々の集まる会が秋葉原であった。野球部といえば大所帯を想像するが、なにせ進学校で、出ると負けの1回戦ボーイだったから、メンバーはたったの12人だった。うち物故者と行方不明者がそれぞれ1名だから、集まったのはたったの10名だった。

運動部として認められてはいたものの、学校から出る予算は雀の涙で、バットやボールを買うと、もうお金は払底してしまう有様、それでも、けっこう楽しくやっていたね。人数が少ないから、全員が万能選手、先発投手が打ち込まれたり、乱調だったりすると、捕手がプロテクターを外し投手になる。三塁手がトンネルすると、右翼手が三塁に入る。なにせ弱いチームだったから、対戦相手には困らなかった。そりゃそうだ、相手にしてみれば、思うように点が入るし、格好の練習となった。

さて、会が始まって驚いた。集まった10人のほとんどが大病の経験者で、どういうわけか、心臓疾患が多い。人工心臓を体内に埋め込んでいる者が3名、大腸ガン、前立腺ガンの手術経験者が一人ずつ。極め付きはコチトラと同じ糖尿病患者、なんとインシュリン注射を日に3回、36単位打ち込んでいて、それでもa1cは9、5を切らないという猛者で、よく生きていられるなって思うほどだが、これが至って元気なのだ(参考までにコチトラの数値、インシュリン注射1日、10と8の2回、a1cは7,2)。

見た目一番弱っているように見えるコチトラが肉体的に一番ダメージが少ないんだから、どうしようもない。いままで、用事にかこつけてさぼっていたが、前回出席したのが運の尽き、年4回の例会をクリアーすることになっちゃった。なるほど、一見元気に見えても、患っている人間が多いんだから、頻繁に会いたくなるのも分かる気がする。

先日の「森の歌の会」の男性陣、随分老いぼれてしまったなって思っていたんだけど、どうして、どうして、人間見た目じゃないね。開成の連中に比べれば元気なものだ。ボケ話はあちこちで聞いたけど、生命にかかわる深刻な病にかかってるって話はまったくなかった。この違いは、東京の川向う・下町育ちのひ弱さと、地方出身者のバイタリティの差ってことかな。