モミジ12月23日(日)
(モミジ・北ノ丸公園)

天気のいい日は、ベランダに出て、本を読んだり、植木に水遣りしたり、表の人の流れを眺めたり、時にはピーピングトムまがいのことをしたりしている。この辺りは、コミュニテイは成立していないけど、高層ビル化した都営住宅が5ケ所ほど林立している。順次建設されたため、住民同士の交流はほとんどないようだ。いま住んでいる18号棟は15年ほど前、3番目の棟として建設され、新築と同時に入居した。いってみれば創設以来の古株の一人といえる。

ジェームス・スチュアート扮する主人公が、骨折して下半身の身動きが取れない状況で、裏窓から望遠鏡片手に周囲を眺めまわしていて、殺人事件を目撃、犯人に執拗に追われるといったサスペンス劇がアメリカ映画「裏窓」だった。あれはどちらかといえば、出歯亀的要素が強かったため、被害にあったというユーモア的要素もあった。

もう年だから、出歯亀的な観察はしてないけど、らしきことをしていると、たまに、あれって思うことに遭遇することもある。週に1−2度目、昼と夜にかかわらず、斜め前の12号棟前が慌ただしくなる。まず消防車が到着、しばらくすると、救急車とパトカーが到着、一斉に12号棟2階の奥を目指して走っていく。この棟の通路はこちら側から見ればオープンスペースだからよく見える。だが、途中で手前に植えられた大木に邪魔されて、最終到達点までは確認できない。

初めのうちは毎度サイレンを鳴らしての到着だったが、最近では知らぬ間にきていることも多い。一体なんなんだろうと、興味津々だが、わざわざ降りて行って、確かめる度胸もない。川に水死体が浮いていたからだとか、この棟に変質者がいるんだろうとか、110番・119番フリークがいて、年中なにかといっては電話をかけている。そんなもっともらしい噂話をこの棟の住民はしているらしいが、真相は闇の中である。