新幹線1月12日(土)
(新幹線・名古屋駅)

コチトラ、もともとソバ党なんだけど、根っからの好物というわけではない。親の教育が悪かったんか、不器用だったんか、そのいずれだったんか、いまとなってはどうしようもないが、とにかく箸の使い方が悪く、ソバをきちんとつまめない。だから、本来のソバ党とは異なり、巧みな箸使いが必要なモリやザルを食するのが苦手なんである。ソバを器用にチョコンとつまんで、付け汁にチョットつけ、のどにすすりこむなんて芸当は間違っても出来っこない。

大量のソバをドバっと付け汁に放り込むから、すぐ付け汁が足りなくなる。そんなわけで、蕎麦屋に入ると頼むのは決まって、キツネやタヌキ、ニクナン、カレーなどの汁物になる。夏でもフーフーいいながら、汁物をすすることになる。ただし、カレー南蛮を頼むときは事前に必ず肉はブタかトリかを聞くのが必須条件だ。なぜならトリはコチトラの天敵、生まれてこの方、食わず嫌いのコンコンチキだかだ。テンプラソバがエビの場合は、揚げたて以外は絶対頼まない。揚げ置きで衣がタップリついた代物なんて、食べるだけでもおぞましい。

正月に息子たちが集まったとき、息子たちだけで、昼食を食べに行き、豊洲で食べたつけ麺が、ものすごく旨かったって話していた。ソバと同じように付け汁のラーメンなんて、生まれてこの方食べたことがない。むろん、箸の使い方の問題があるから、出始めたときからまったく無視し続けていたのである。だけど、息子たちがさかんに奨めるから、にょうぼと試しに食してみた。ところが、汁があまりにも油っこくて、半分ほど残してしまった。

あとで考えたのだが、これって、単なる箸使いの問題だけではないね。ラーメンの動物系と魚介系を混ぜた濃厚な出し汁がどうにも我慢できないのだ。あのしつっこさが年をとってくると、身体に受け付けない。味は間違いなくいいんだが、喉を素直に通っていかない。そういえば、近頃ラーメンを食べたいとか、モヤシソバを食べたいとかいう気には中々ならない。もう一つ、そういえば、未だにカップラーメンを食べたことがない。一世を風靡した商品群なのに、食べたいと思ったこともない。やはり本質的にラーメン文化っていうものとの相性が悪いのかもしれない。