夕焼けと飛行船平成21年12月27日(日)
(夕焼けと飛行船)

JR東海のCMの質の高さは、今更いうまでもないが、とりわけ印象に残っているのが、いまでも続いている「そうだ 京都 行こう」というCMである。四季折々の京都の風情が色鮮やかに活写され、さしばさむセリフやフレーズが、これまたいかすのだ。このキャッチフレ−ズをみるだけで、まん度、京都へ行きたいなって想いに捕らわれてしまう。このキャンペーンでは毎回、京都の観光地(主に神社仏閣が多い)を素材として取り上げている。駅貼りなどのポスターにはその写真と共に毎回のキャッチコピーを配し、テレビCMでは『サウンド・オブ・ミュージック』の曲「私のお気に入り(My favorite things)」を毎回違う編曲をしてBGMとしている。

JR東海ではないが、JR(旧国鉄)のCMには、忘れない名作CMがある。年を取っても衰えを見せない豊満で瑞々しい肉体を披露した高峰三枝子の姿が、いまでも鮮明に残っている。1981年から、上原謙と共演した国鉄の「フルムーン」のCMだ。上原謙と二人で温泉につかるシーンでは、清楚なイメージだった高峰の豊かな胸の谷間が眩しかった。このCMのお陰で一躍脚光を浴びたのが、群馬県の秘湯、法師温泉だった。山あいの一軒宿、法師温泉長寿館(群馬県みなかみ町)。苔むした屋根と木造の外観に懐かしさを感じる宿だ。一番の見所は大浴場「法師乃湯」。高い天井とアーチ形の窓が特徴の貫禄あるたたずまいで、旧国鉄フルムーンのポスターの撮影場所としても知られる。 

いまでは、この宿は環境省指定・国民保養温泉地、国登録有形文化財の宿に登録されている。東日本で有形文化財に登録されている宿は下記の通りである。
1 冨士屋ホテル(神奈川県箱根)、2 法師温泉・長寿館(群馬県みなかみ町)
3 向瀧(福島県会津若松市)、4 歴史の宿・金具屋(長野県山ノ内町)、5 能登屋旅館(山形県尾花沢町)、6 日光金谷ホテル(栃木県日光市)、7 元湯・環翠楼(神奈川県箱根町)となっている。

フルムーン夫婦グリーンパスとは、JRのグリーン車が乗り放題となる、熟年および老年夫婦を対象とした特別企画乗車券(トクトクきっぷ)である。転じて、中高年夫婦の旅行を「フルムーン旅行」、あるいは単に「フルムーン」と呼ぶことがある。2人の年齢を合わせて88歳以上の夫婦の人が利用できる。また、2人のうちどちらかが70歳以上の場合は、「シルバー用」を利用できる。JR全線のグリーン車、B寝台車が利用できるが、「のぞみ号」や寝台個室(デュエットを除く)などの一部の列車・設備は利用できない。