2024年11月02日

【衆院選2024】本当に勝ったのはどこか!? 結果を総括する!


ライa
野原ライ与党(自民党・公明党)大敗! 立憲、大躍進! そう世間では喧伝されておりますが、本当にそうなのでしょうか?」


和泉早紀

和泉早紀「違うのか?」



ライ「政権を維持できた時点で、与党の勝利と言っていいはずですわ。野党にとっての勝利とは、あくまでも政権交代。それが実現できなかった時点で、ある意味、野党は敗北のはずです」

和a
清気和(のどか)「しかし、過半数が取れなかったのじゃから、今回は与党の負けというほかあるまいて」



過半数233

与党279→215 過半数割れ


ライ「では、それぞれの政党の獲得議席数を見ていきましょうか」


自民 247 → 191 敗北
立憲 98 → 148 可もなく不可もなく
維新 44 → 38 敗北
国民 7 → 28 大勝利
公明 32 → 24 敗北
れいわ 3 → 9 勝利
共産 10 → 8 敗北
参政 1 → 3 勝利
保守 0 → 3 勝利
社民 1 → 1 とんとん

勝利……国民、れいわ、参政、保守


ライ「自民よりも議席数が少ない立憲民主党は、やはり勝利とまでは言えないのではないかしら」

早紀「第1党から第3党までの順位に変動はないな」

和「少数政党を除けば、全体として敗北した政党ばかりというのは、なんだか世も末という感じじゃのう。みんな誰にも期待しておらんのじゃろう」

早紀「政治不信だな。こうなれば軍によるクーデターしかあるまい!」



小選挙区 自民:132 立憲:104 維新:23 国民:11

自民が特に苦戦したのは北海道・東北・愛知などの立憲勢力地域。
維新は大阪の全てで勝利。他はほとんどなし。

無所属当選……平沢勝栄 萩生田光一 西村康稔 世耕弘成
自民比例復活……永岡桂子 長島昭久
自民落選……中川郁子 丸川珠代 松本純 甘利明 武田良太 義家弘介
無所属落選……下村博文 高木毅 三ツ林裕巳 小田原潔 細田健一 中根一幸 上杉謙太郎 宮沢博行

公明落選……石井啓一(相手は国民民主党)

立憲当選……小沢一郎 海江田万里 笠浩史 渡辺周 岡田克也 泉健太 馬淵澄夫
立憲比例復活……有田芳生

維新当選……前原誠司
維新落選……音喜多駿(海江田万里とかにボロ負け)

国民比例復活……深作ヘスス

保守当選……河村たかし



早紀「前原誠司って、いつ維新になってたんだ?」

ライ「国民から離れて、維新に接近し、入り込んだのですわ。しかし、この人は本当に疫病神ですわね。希望の党を潰したことは今でも忘れていませんわ」

和「野田と違って、こいつは人気ないじゃろう、多分」

早紀「希望の党が潰れて、希望が潰えたな。あれで立憲民主党なんてものができちまって、民主党よりもむしろ社会党の時代、55年体制に逆戻りだ」

ライ「国民民主党と維新の会を伸ばしていくしかありませんわ。事実、日本国民はこれだけ自民党を嫌いになっても、立憲に政権を委ねることはしなかったのです



比例獲得率 前回衆院選 今回
自民 34.66% 26.73% 敗北
立憲 20.00% 21.20% 可もなく不可もなく
国民 4.51% 11.32% 大勝利
公明 12.38% 10.93% 敗北
維新 14.01% 9.36% 敗北
れいわ 3.86% 6.98% 勝利
共産 7.25% 6.16% 敗北
参政 なし 3.43% 勝利
保守 なし 2.10% 勝利
社民 1.71% 1.77% とんとん

勝利……国民、れいわ、参政、保守

地域別では、維新は近畿で23.34%と突出しており、他の地域では1桁台に留まっている。
国民・れいわは、地域の偏りがあまりない。

共同通信社の出口調査 無党派層の比例投票先
立憲25 国民17 自民12 維新11 れいわ10 共産7 参政5 公明4

ウィキペディア 国民民主党は「登載者不足により北関東ブロックの1議席を公明党に、東海ブロックの2議席をそれぞれ1議席ずつ自由民主党と立憲民主党に譲った。」
つまり本来は31議席獲得可能だった。



ライ「驚くべきことに、立憲民主党はほとんど比例の獲得率が伸びていないのです

早紀「いかに人気がないかが分かるな。旧態依然としたサヨクに国政を任せることはできない。たとえ自民党を支持できなくても、立憲支持にはならない、そういう人間が多いのだろう」

和「今後も基本的には伸びないじゃろうな。公明党や共産党が老人会なのと同じじゃ。社民党もそうじゃが、旧時代のサヨクやなんかの集まりジャからのう」

ライ「伸びる可能性があるのは、国民、維新、れいわ、参政、保守、でしょうね。その中でも、量・質ともに特に有望なのが国民なのですわ」

早紀「しかし、国民民主党は、玉木雄一郎以外に有名人が居ない、リーダー一人で頑張っている政党だ。支持率は玉木一人でもっているようなものだ」

和「そう考えると、良くも悪くも、立憲民主党には有名人が多いのう。かつての民主党の後継者は誰か、ということじゃ」

ライ「悪夢の民主党政権の後継者ですもの。むしろマイナスポイントですわ」

早紀「維新も有名人は吉村と馬場くらいか。やはり橋下や松井がいないと無理だろ、ここは」

和「維新には、斎藤元彦っちゅう有名人がおるのではなかったかのう?」

早紀「本当に良い政治ができる政治家なら、パワハラくらい大した問題ではないね」

ライ「パワハラするような人間に良い政治ができるわけありませんわ。人の痛みが分からないということですもの」

早紀「だが、政治家なんて人種はみんな頭がイカれているものだろう? 政治は結果が全てだ。戦争もそうだ」

和「ま、そこは当選するかどうかで分かるじゃろう。兵庫県民の知事は、兵庫県民が選べばよい。わらわたちには知らぬことじゃ」



ライ「維新に兵庫県知事パワハラ問題があったように、自民にも裏金事件の影響が絶大だったのではなくて? 自民党は非公認議員に2千万円配るなど、裏金問題に全く反省の色が見えませんでしたわ。有権者がそっぽを向くのはあまりにも当然ですの」

和「神道において最も重要な徳は、正直じゃ。自民党は、改めて神道の本道に立ち返らねばならぬ!」

ライ「そこは認めるんですのね」

和「当たり前じゃ! 自民党は民主主義の政党じゃ。盲信すればよいというものではない。盲信してよいのは天照大神様だけじゃ。自民党の批判すべきところは批判せねば、本当に自民党は終わってしまうぞ!」

早紀「だが、自浄作用など期待できそうにないな。自民党は、一度ぶっ潰すべきだ。政権交代が必要だッ!」

ライ「そのとおりですわね」



和「現状では、与党は単独で法案や予算案を成立させることができなくなったのう

早紀「群雄割拠、混戦の時代。いや混迷の時代だな。国民、維新あたりには、立法における拒否権ができたわけだ。これはめちゃくちゃ強いぞ」

ライ「報道では、自民党は国民民主党と協力体制を構築したいみたいですわね。維新には持ちかけないのかしら?」

和「維新は今、人気ないからのう」

早紀「よく知らんが、もともと国民のほうが距離感が近かったんじゃないか?」

ライ「そうなんですの?」

和「予算案の採決では、どっちも反対しとったみたいじゃがの」

ライ「来年の参院選では、いよいよ、ねじれそうですわね

和「そうなると、その次の衆院選では政権交代かのう……。ああ、いやじゃいやじゃ」

ライ「今回、小選挙区制なのに参院選なみにバラけているのは、正直よくありませんわね」

早紀「日本に小選挙区制は合わんのかもしれんな。白黒はっきりさせたくないんだろう」

和「単一民族国家なのに多数政党である必要もない気がするがのう」

ライ「ねじれたら、いよいよ決められない政治になると思いますけれど、既に今回、何も決められない政治になりそうですわ。国民や維新の案が通りやすくなるならいいのですけれど、自民の案で通るものが減るだけで、何も改革など進まない結果になるかもしれませんわね」

早紀「難しい局面だな。国民や維新は政治の急所をつける立場にあるが、舵取りに失敗すれば自民と一緒に沈没だ。次の選挙で、自民、立憲、国民、維新の獲得数がどうなっていくか。あるいは、れいわ新選組か」

和「これからの時代、安全保障は待ったなしじゃ! 国防力の強化は喫緊の課題。防衛増税も避けるべきではない。聞けば、防衛増税の眼目は、法人税とたばこ税にありと言うではないか」

ライ「微妙に所得税も入っているから反対されるのです。国民民主党は教育国債と言っていますが、それと同じように安全国債を発行すればよいと思いますわ」



共同通信社の世論調査

石破内閣支持 50.7→32.1 不支持 28.9→52.2
自公政権継続を望む38.4 望まない53.0
自民公明による少数与党政権18.1 自民公明維新などの政権19.3 立憲中心の政権24.6 政界再編による新たな枠組み31.5
石破は辞任するべき28.6 辞任は必要ない65.7
今回の結果は裏金の影響はあった91.4 なかった5.7
政治とカネの問題は根絶に向かう23.9 向かわない72.5
裏金議員の要職起用に賛成16.3 反対79.2
選挙協力に共産党も含める30.6 共産党は除く34.3 選挙協力は不要29.7

重視したこと
景気・雇用・物価高対策53.3
年金・社会保障35.7
政治とカネ21.8
子育て・少子化17.3
外交・安全保障14.7
地域活性化8.7
行政・財政改革8.6
防災対策6.6
原発・エネルギー4.4
憲法改正4.4

支持政党 選挙前との変化
自民 42.3→31.8
立憲 11.7→20.3
国民 3.9→9.8
れいわ 2.5→6.7
維新 5.4→5.3
公明 4.1→3.4
共産 4.0→2.1
参政 1.1→1.7
保守 なし→1.7

勝利……国民、れいわ、立憲、参政、保守



ライ「わたくしは、今後当面は国民民主党を第一、日本維新の会を第二の支持政党とすることに致しますわ(この二つが合体して国民維新の会になるのが理想 略称:国民)」

早紀「わたしは、れいわ新選組を応援する者だと言わせてもらおうッ!! 理由は、単に面白いからだッ!!」

和「こうなった今こそ自民党を支持するのが日本国民というものじゃろうに! 何も分かっとらんやつらじゃ!」

ライ「でも、正直に申し上げてしまえば、政権交代なんてあっても、何も変わらない、良くならない、と将来に希望が持てないのが大多数の今の日本人なのではなくって? 社会に、先がない、目指すものがない、と」

和「目指すべきは日本民族の再興、すなわち皇国中興、Make Japan Great Againじゃろうが!! 神道に立ち返ることこそ民族の理想」

早紀「そのためには、革命だ! 維新だ! 天皇親政、いや、その前にまずは幕府を作らねばな! その後に来る倒幕維新こそ真の新時代だッ!」

ライ「そういうふうに無邪気に笑えた時代が懐かしいですわ。社会は歴史の終わりを迎え、幻想の共同体は消え、大きな物語は忘れられ、神は死に、全てはニヒリズムに呑み込まれていく。そんな時代に少子化になるのは当然。反出生主義こそが真理」

早紀「政治の役割とは?」

ライ「人々に安らかな生活と、安らかな死をもたらすこと、ですわ」

和「たとえ700年掛かっても、皇国中興を成し遂げることじゃ! それが偉大なる先人たちへの唯一の餞」

早紀「ああ。悠久の大義を信じて斃れていった、特攻隊を含む数百万英霊の魂に、何を捧げられるかと言ったら、大日本帝国憲法や教育勅語を掲げた神州日本の復活だ!!」

ライ「はあ……いつまでも子供では居られませんわ」

和「サンタクロースを信ぜぬ大人よりも、信じる子供のほうが幸せじゃと分からぬか?」

ライ「そのようなことを言っている時点で、もう信じていないではありませんか」

早紀「いや、大人から、サンタクロースなんて居ない、と言われても、居ると信じ続けたっていいんだ。ガリレオ・ガリレイだって、周りからは地球が宇宙の中心だと言われていたんだ」

ライ「フール・オン・ザ・ヒル、馬鹿にならなければ、できない相談ですわね」

早紀「踊る阿呆に見る阿呆」

ライ「See the world spinning 'round」


前回の記事
【衆院選・総選挙2024】いろんなボートマッチをやってみた!
↓新しい時代を求める人はクリック↓


にほんブログ村 政治ブログ 世直し・社会変革へ

このエントリーをはてなブックマークに追加


kokoku2700 at 19:00|Permalinkコメント(0)ニュース | 野原ライ