1:2015/04/07(火) 01:54:59.99 ID:
ジン「魚料理だと?」

ウォッカ「へい。北海道から帰ったら、バーボンのヤケ酒につきあってやろうって言ってたじゃないですか」

ジン「あぁ……そうだったな」

ジン「だが奴は、店の方が随分と忙しいようだったぞ」

ウォッカ「へい。兄貴が教えたオレンジのケーキがすげぇ好評で」

ウォッカ「自分も他のスタッフも、ゴールデンウィークまで休みが取れないって言ってやしたぜ」

ジン「……フン」

ジン ウォッカ


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2:2015/04/07(火) 01:56:02.13 ID:
ウォッカ「まぁ、一晩中飲み明かすのは無理でも」

ウォッカ「一緒に晩飯を食うぐらいなら、何とかなるんじゃねーかと思いやしてね」

ジン「なるほどな。バーボンは肉より魚が好きだから、魚料理を調べてたのか」

ウォッカ「へい。でも……」フゥ…

ジン「ん? 何か問題でもあるのか?」

ウォッカ「美味そうなメニューを見つけては、こうやってレシピを調べてるんですけどね」カタカタ

ウォッカ「俺の料理の腕じゃ、作れる自信が無いやつばっかりで……」


3:2015/04/07(火) 01:57:05.54 ID:
ジン「そうか? 見た目は豪華だが、作り方は簡単な魚料理も多いぞ」

ウォッカ「え、本当ですかい!?」

ジン「あぁ。アクアパッツァなんて、その代表だ」

ウォッカ「アクアパッツァ……?」

ジン「魚介類をトマトやオリーブオイルなんかと一緒に煮込んだ、カンパニア州の料理だ」

ウォッカ「カンパニア州……って、どこでしたっけ?」

ジン「イタリアのナポリがある州と言えば分かるか?」

ウォッカ「あぁ、あの辺ですかい」

ジン「元々は漁師が船上で調理していた、南イタリアの漁師メシみてーなもんだからな」

ジン「作り方はとても単純だぞ」

ウォッカ「はぁ……」


4:2015/04/07(火) 01:58:21.12 ID:
ジン「と言っても、メイン一品だけじゃあ寂しい食卓になっちまうな」

ジン「ウォッカ。何か他に食いたいものはあるか?」

ウォッカ「そうですねぇ……」

ウォッカ「イタ飯なら、やっぱりパスタがあると良いんじゃねぇかと思いやすけど」

ジン「フン……後はサラダとデザートでもあれば完璧だな」

ジン「せっかくだし、コルンも呼ぶか。四人分の方が作りやすい」

ウォッカ「お。それって女子会ならぬ、男子会ってやつですね!」

ジン「今夜七時にダイニングに来いと、あいつらにメールしとけ」

ウォッカ「へい!」ポチポチポチ

ピッ

ウォッカ「送信しやしたぜ、兄貴!」

ジン「よし。材料を買いに行くぞ。付いてこい」

ウォッカ「了解です!」


5:2015/04/07(火) 01:59:07.19 ID:
――某イオン――

ウォッカ「今日も混んでますねぇ」

ジン「ここはシネコンも併設されてるからな」

ジン「ちなみに4月18日からは『名探偵コナン 業火の向日葵』も公開される予定だ」

ウォッカ「SSでもしっかり映画のPRなんて、さすがですぜ! 兄貴!」

ジン「来年の映画は俺やバーボンも出るんだ。宣伝しといて損はないだろ」

ウォッカ「……俺も出番ありますかね?」

ジン「さぁな。それより買い物だ。カゴを持て」

ウォッカ「へい!」


6:2015/04/07(火) 01:59:55.87 ID:
―― 野菜・果物コーナー ――

ジン「サラダはシンプルに、レタス、キュウリ、玉ネギだけで作るやつにするか」

ウォッカ「レタスは中玉でしたね、兄貴!」

ジン「あぁ。キュウリは色が濃く、張りがあってヘタの切り口が新鮮なものを選べ」

ウォッカ「へい」ヒョイ

ジン「玉ネギは皮の色が濃くてツヤがあり、重みのあるやつが良い」

ウォッカ「じゃあ、こいつですね!」ポイ


7:2015/04/07(火) 02:00:58.26 ID:
ジン「ついでにアクアパッツァ用のプチトマトも追加だ」

ウォッカ「この小さめのパックで良いですかい?」

ジン「あぁ、十分だ」

ジン「それと、今回のメニューで必需品なのはニンニクだな」

ジン「こいつみたいに、外側の皮がしっかりと重なっていて、白くふっくらしたものが良い」スッ

ウォッカ「兄貴、パスタ用の野菜は良いんですかい?」

ジン「シメジとエノキを1パックずつ取ってくれ。それと、しそも1束追加だ」

ウォッカ「へい」


8:2015/04/07(火) 02:01:31.15 ID:
ジン「後はデザート用に何か……そうだな、そこのイチゴを使うか」

ジン「ムースにでもすりゃあ、口直しにちょうど良いだろ」

ウォッカ「野菜はこれでOKですかい?」

ジン「おう。次に行くぞ」


9:2015/04/07(火) 02:03:27.88 ID:
―― 鮮魚コーナー ――

ウォッカ「お、桜鯛のセールをやってるみてぇですね」

ジン「まぁ旬の時期だしな。こいつをメインに使うか」

ウォッカ「この一匹丸々のにするんですかい?」

ジン「いや、今回は捌いてる時間が無ぇからな。切り身を使う」

ウォッカ「へい。どれにしやすか?」

ジン「鯛の切り身は、透明感があるのが良い」

ジン「パックの中に血や水が溜まってるのは、時間が経ってる証拠だからNGだ」

ウォッカ「じゃあ、こいつなんてどうです?」ヒョイ

ジン「あぁ、それにするか。お前もだいぶ良いのを見分けられるようになってきたじゃねーか」

ウォッカ「いやぁ……俺なんて兄貴に比べたらまだまだですぜ」テヘヘ


10:2015/04/07(火) 02:04:12.68 ID:
ウォッカ「後はどんなものを?」

ジン「アクアパッツァの具として定番なのは、エビやアサリ、イカだな」

ジン「しかし、ここのイカは今一つ良いものが無ぇ。エビとアサリだけにするか」ポイポイ

ジン「今回は手間を省くために、アサリは砂抜き済みのやつをチョイスだ」

ジン「次は細々としたもんを揃えにいくか」

ウォッカ「へい!」



青子「かーいと、見て見て! この桜鯛の活け作り、特別価格で1パック1498円だって。美味しそうだよ~♪」

快斗「やめろ、アホ子! こっちに持って来んな――――っ!!」ヒィィィ


11:2015/04/07(火) 02:05:13.55 ID:
―― 酒コーナー ――

ウォッカ「兄貴、ここでは何を……?」

ジン「ワインだ。アクアパッツァには、白ワインを使うからな」

ウォッカ「日本酒みてぇに、ワインにも料理用のやつがあるんですかい?」

ジン「あるにはあるが、俺は好きじゃねぇ。普通に飲むワインを使った方が美味い」

ジン「ワインは料理に使うだけで飲まねーって場合は、180~300mlの小さめの瓶を買うと良いぞ」

ジン「蓋もコルクじゃなく、ペットボトルのようなスクリューキャップのも結構出回ってるからな」

ジン「保存に困ることはまず無いはずだ」

ウォッカ「へぇ~……こんな小さなサイズのワイン、初めて見やしたぜ」シゲシゲ


12:2015/04/07(火) 02:06:25.60 ID:
ジン「ワインを選ぶ時、一つ注意することがある。ラベルの部分を見てみろ」

ウォッカ「ラベルですかい?」

ジン「甘口か辛口かって、区分を書いてあるだろ」

ウォッカ「えーと……あ、コレですね」

ジン「料理に使う白ワインは、辛口の方が良い。その方がスッキリした味わいになるんだ」

ウォッカ「そうなんですかい。初めて知りやしたぜ!」フムフム

ジン「……フン。チリ産で中々良いのが入ってるな。こいつにするか」

ジン「ウォッカ。乳製品のコーナーに行って、牛乳と生クリームを取ってきてくれ」

ジン「俺はあちこち回って、他に必要なものを仕入れておく」

ウォッカ「へい!」

タタタ…


13:2015/04/07(火) 02:07:13.28 ID:
ジン(さて……オリーブオイルやラム酒は前のが残っていたはずだが)

ジン(ムース用のゼラチンは仕入れておかねぇとな)ポイ

ジン(パスタは1.6mmのスパゲッティを使うか)ガサ

ジン(ローリエとタイムも、この少量パックで十分だ)ヒョイ

ジン(後は……そうだな、バゲットでも買っていってやるか)

ジン(残ったスープに浸して食うのも美味いからな)イソイソ

…タタタ

ウォッカ「兄貴、ありやしたぜ!」

ジン「フン。会計に行くぞ」



歩美「ねぇ、お母さん。あのおじさん達、また来てる……」

歩美母「シッ、見ちゃダメって言ってるでしょ!」


14:2015/04/07(火) 02:08:37.09 ID:
――レジ――

店員「エコバッグはお持ちですか?」

ジン「あぁ。頼む」スッ

店員「はーい♪」

ピッピッピッピッ…ピピッ

店員「5613円でーす♪」

ジン「支払いはこいつだ」

店員「はい♪」

ワオンッ!

店員「ありがとうございましたー♪」



ジン「帰ったら、また手伝えよ」

ウォッカ「へい!」

ガコ…ウィィィィン


15:2015/04/07(火) 02:10:21.36 ID:
――組織のアジト・キッチン――

ウォッカ「兄貴。手も洗いやしたし、準備万端ですぜ!」

ジン「あぁ」

ウォッカ「まずはメインのアクアパッツァからですね!」

ウォッカ「えーっと、鯛はこっちの袋に……」ガサガサ

ジン「待て、ウォッカ」

ウォッカ「へい、何ですかい?」

ジン「料理を作るには段取りってもんがあるんだ。そいつを無視するんじゃねぇ」

ウォッカ「え? ……普通、メインディッシュから作り始めるんじゃないんですかい?」

ジン「違うから言ってんだろうが」ハァ…


16:2015/04/07(火) 02:11:07.20 ID:
ジン「料理ってのはな、冷たいものは冷たく、温かいものは温かく食べられるように提供するのが基本だ」

ジン「つまり、冷たくした方が美味いものや、冷めても問題ないやつから作り始めるんだ」

ウォッカ「は、はぁ……」

ジン「ウォッカ。今回のメニューで冷たい方が美味いのは何だ?」

ウォッカ「グリーンサラダと、デザートのムース……ですかい?」

ジン「そうだ。特にムースは、冷蔵庫に入れて冷やす時間が必要だからな」

ジン「一番初めに、ムースを作るのが正解ってわけだ」


17:2015/04/07(火) 02:11:53.04 ID:
ジン「その次にサラダを作って、それからメインの二品を作る」

ジン「こうすれば、出来たて熱々のアクアパッツァとパスタに」

ジン「しっかり固まった、冷たいムースを堪能できるのさ」

ウォッカ「な……なるほど!」

ジン「初心者向けの料理の指南書じゃあ、よく『献立を決めてから作れ』と書かれてるが」

ジン「それは作る順番を決め、効率よく調理を進めるためだ」

ジン「さっきので、その意味が分かっただろう?」

ウォッカ「へい! 勉強になりやす!」

ジン「よし、まずはムースから取りかかるぞ。イチゴを出せ」

ウォッカ「分かりやした!」ガサ


18:2015/04/07(火) 02:12:39.19 ID:
【イチゴのムース(4個分)】
イチゴ:1パック
牛乳:100ml
生クリーム:100ml
粉ゼラチン:5g
水:大さじ2杯
グラニュー糖:30g
レモン汁:小さじ1杯
ラム酒:小さじ1杯
カステラ:適量
ミントの葉:適量


ジン「イチゴは飾り用に4つ取り、残りはボウルに入れてフォークで潰せ」

ウォッカ「了解です!」グニグニグニグニ


19:2015/04/07(火) 02:13:35.97 ID:
ジン「良い具合に潰せたら、そこへ牛乳を加えて、よーく混ぜろ」

ウォッカ「へい、兄貴!」グニグニ…ジャー…カシャカシャ

ジン「さて……その間に、粉ゼラチンと水を合わせておく」サラサラ

ジン「カステラは7~8mmの厚さに切っておき、生クリームは6~7分立てにする」スッスッ…カシャカシャカシャ

ウォッカ「兄貴。6~7分立てって、どんな状態のことなんですかい?」

ジン「こうやって泡立て器を持ち上げた時、クリームがリボン状になるぐらいだ」トローリ


20:2015/04/07(火) 02:14:25.57 ID:
ジン「潰したイチゴの1/3の量を小鍋に入れて、グラニュー糖を加えて煮溶かす」コトコトコト

ジン「火を止めて、水と合わせておいたゼラチンを加えて溶かし」サッ…カシャカシャ

ジン「残りのイチゴが入ったボウルに入れる」ザー…カシャカシャカシャ

ジン「レモン汁とラム酒を加え、氷水にあてて、時々混ぜながらとろみがつくまで冷やす」

ジン「次に生クリームを入れるが、一気に入れるのはダメだ。最初に少しだけ混ぜろ」

ウォッカ「こ、こうですかい?」トローリ…カシャカシャ

ジン「そうだ。馴染んできたら、残りの生クリームも加えて混ぜ合わせるんだ」

ウォッカ「へい!」カシャカシャカシャ

ジン「後は人数分の器の底に、カステラを敷き詰めて」ポンポン

ジン「生地を均等に流し入れ、冷蔵庫で冷やして固めれば良い」トローリ…ガチャ、パタン


21:2015/04/07(火) 02:15:09.48 ID:
ジン「次は、グリーンサラダだ」


【グリーンサラダ(4人分)】
レタス:1玉
キュウリ:1本
玉ネギ:1/2個


ジン「ウォッカ。レタスを一口大にちぎれ」

ウォッカ「へい!」バリバリ

ジン「キュウリと玉ネギはできるだけ薄切りにする」トントントントン

ジン「包丁が面倒なら、スライサーを使っても構わねーぞ」


22:2015/04/07(火) 02:15:55.86 ID:
ジン「切り終わったら、ちぎったレタスと一緒に10分ほど冷水に浸ける」

ウォッカ「キッチンタイマー、スタートしやす!」ピコ♪

ジン「さて。それを待つ間に、魚介類の下ごしらえだ」

ジン「ウォッカ、お前はパスタに使うニンニクをみじん切りにしておけ」

ジン「それとキノコの石突きを取って、しそを刻むんだ」

ウォッカ「へい!」トトトトト


23:2015/04/07(火) 02:17:02.12 ID:
【鯛のアクアパッツァ(4人分)】
鯛の切り身:4切れ
塩:小さじ0.3杯
コショウ:少々
アサリ:300g
エビ:4尾
ニンニク:1片
プチトマト:8個
オリーブオイル:大さじ2杯
白ワイン:50ml
合わせ調味料:水…200ml、塩…小さじ0.5杯、ローリエ1枚、
        タイム1枝、コショウ…少々


ジン「鯛に塩とコショウをまぶし、アサリは貝殻同士を擦り合わせてよく洗う」シャカシャカ

ジン「エビは殻をむき、あらかじめ背わたを取っておく」スッスッ

ジン「こうすると、ジャリッとした嫌な感触が無くなるんだ」


24:2015/04/07(火) 02:18:24.17 ID:
ジン「ニンニクは半分に切って、プチトマトはへたを取り除く」

ピピピピッピピピピッ…

ウォッカ「お、10分経った!」

ジン「ウォッカ。野菜をざるにあけて、水気を完全に切るんだ」

ウォッカ「へい!」ザバー

ジン「フライパンにオリーブオイルを大さじ1杯とニンニクを入れて、中火に掛ける」

カチ、チチチ…ボッ

ジン「香りが出てきたら、鯛を入れて両面をこんがりと焼く」ジュー


25:2015/04/07(火) 02:19:35.14 ID:
ジン「焼き色が付いたら、アサリ、エビ、プチトマト、白ワインを入れて……」ザラザラ

ジン「煮立ったら、合わせ調味料を加えて蓋をする」ジャー…カポ

ジン「このまま中火で10分だ」コトコト

ウォッカ「そ、それだけで良いんですかい?」

ジン「あぁ、後は仕上げにオリーブオイルを掛けるだけだ。簡単だろ?」

ウォッカ「へい。マジでそんなシンプルな作り方だったなんて……」

ジン「フッ……まぁそう落ち込むな。まだパスタが残ってるぞ」


26:2015/04/07(火) 02:20:30.07 ID:
【キノコの和風スパゲッティ(2人分)】
スパゲッティ(1.6mm):160g
ニンニク:1/2片
シメジ、エノキ:各1パック
オリーブオイル:大さじ1杯
ちりめんじゃこ:大さじ3杯
塩、コショウ:各少々
しょう油:小さじ2杯
しそ:6枚分
七味唐辛子:適量
 ☆麺を茹でる用
  水:400ml
  オリーブオイル:小さじ2杯
  塩:小さじ0.3杯


ウォッカ「パスタは2人分で良いんですかい?」

ジン「あぁ。バゲットもあるからな」


27:2015/04/07(火) 02:21:32.55 ID:
ジン「さっきとは別のフライパンで、オリーブオイルを熱し」サッ

ジン「ニンニク、ちりめんじゃこを入れて、カリカリになるまで中火で炒める」ジュー

ジン「ウォッカ。キノコを入れて、塩とコショウを振れ」

ウォッカ「へい!」ザラザラ…サッサッ

ジン「キノコに火が通ったら、一旦皿に取り出しておく」ヒョイ

ジン「次にフライパンに水とオリーブオイル、塩を入れて煮立たせる」ジャー…

ジン「水と一緒にオリーブオイルを入れるのは、麺がくっつくのを防ぐためだ」

ウォッカ「おぉ~。フライパンだと温まるのが早いですね」グツグツグツ


28:2015/04/07(火) 02:22:21.40 ID:
ジン「沸騰したら、半分に折ったスパゲッティを入れて蓋をする」ザラザラ…カポ

ジン「もう一度煮立ったら弱火にして、時々混ぜながら5分ほど茹でる」

ウォッカ「よし、キッチンタイマーをセット……と」ピコ♪

~5分経過~

ピピピピッピピピピッ…

ジン「よし、良い具合だ。蓋を取ったら強火にして、混ぜながら水気を飛ばす」ザッザッ


29:2015/04/07(火) 02:23:04.22 ID:
ジン「香り付けにしょう油を加えたら……」ジャー

ジン「ウォッカ。さっき皿に移した具材を、ここに戻せ」

ウォッカ「へい!」ザラザラ

ジン「麺全体に具が絡むように、手際よくサッと混ぜる」

ジン「皿に盛りつけて、しそを散らし、七味唐辛子を振ってやれば……完成だ」パッパッ

ウォッカ「おぉぉ~! 早く食いてぇ!」

ジン「まぁ焦るな、ウォッカ。アクアパッツァの火を止めろ」

ウォッカ「へい! ……うわぁ、こっちも良い匂いですぜ!」カチ


30:2015/04/07(火) 02:24:55.69 ID:
ジン「盛りつけは俺がやる。お前はグラスと食器を出してくれ」

ウォッカ「へい!」カチャカチャ

ジン「よし。サラダもきれいに水気が切れてるな」

ジン「器に盛って、余った分は密封できるポリ袋に入れておけば3日は保つ」

ジン「おい、ウォッカ。あいつらが来る直前になったら、冷蔵庫のムースを出せ」

ジン「上にイチゴとミントの葉を飾るのを忘れるなよ」

ウォッカ「へい!」


31:2015/04/07(火) 02:26:04.84 ID:
――午後七時・組織のアジト・ダイニング――

安室「こんばんは。呼ばれたので来ましたよ」

コルン「……よう」

ウォッカ「ちょうど準備できたところだ」

ジン「まぁ、座れ」

安室「では失礼して……」カタ

コルン「俺も」カタン

ウォッカ「今夜のメニューは……こいつだ!」ジャジャーン

安室・コルン「「おぉ~!」」


32:2015/04/07(火) 02:26:53.89 ID:
ウォッカ「お前らのために、兄貴が腕を振るってくれたんだぜ」ヘヘッ

ジン「ウォッカ、余計なことは言わなくて良い」

ウォッカ「へ、へい……」

コルン「……美味そう」パァッ

安室「鯛のアクアパッツァにキノコのパスタ、サラダ、イチゴのムースですか」

安室「栄養バランスも取れてるし、イチゴが春らしくて良いですねぇ」フフッ

ウォッカ(……良かった。バーボンも喜んでくれて)ホッ

ジン「フン……せっかくの料理が冷めねぇうちに、食っちまうぞ」

ウォッカ「料理で余ったやつで悪いが、ワインもあるからな。まぁ楽しんでけよ」

安室「ええ」

コルン「……いただきます」


33:2015/04/07(火) 02:28:16.75 ID:
~二時間後~

ウォッカ「あ~、腹一杯だ~」ゲフ

安室「本当に美味しかったですよ。ねぇ、コルン?」

コルン「……おぅ」

ジン「そいつぁ何よりだ」

コンコン

ウォッカ「ん?」

ベルモット「はぁい♪」ガチャ

安室「ベルモット?」


34:2015/04/07(火) 02:29:06.28 ID:
ベルモット「あら、お食事中?」

ジン「何しに来やがった」ジロッ

ベルモット「そんなに睨まないでよ。お土産を渡しに来ただけなんだから」ムゥ…

ウォッカ「お土産ですかい?」

ベルモット「そーなの! 昨日まで任務で北欧に行っててね」

ベルモット「帰りに立ち寄ったストックホルムの免税店で、珍しい缶詰を売ってたから買ってきたのよ」

ベルモット「向こうの名物で、お酒のアテにもするんですって。お店のお兄さんも一押しだったわ」


35:2015/04/07(火) 02:29:50.06 ID:
ベルモット「貴方達、ちょうど飲んでるみたいだし。おつまみにでもしてちょうだい♪」ウフ

ウォッカ「へ……へい。ありがとうごぜぇやす」

ベルモット「じゃあ私はこれで~♪」

ガチャ…バタン!

コルン「……北欧」

安室「ストックホルム……つまり、スウェーデン名物の」

ジン「缶詰……」

ジン・安室・コルン「「「!」」」ハッ!!


36:2015/04/07(火) 02:31:10.50 ID:
ウォッカ「こいつ、魚の缶詰みてぇですね。とりあえず、開けてみますぜ」

安室「あっ……ウォッカ、ちょっと待って!」

ジン「そいつを開けるんじゃねぇ!!」

ウォッカ「へ?」プシュ

ブシュウゥ――――ッ!!

ウォッカ「うわあぁぁぁぁ!? くっせ――――――っ!!」

ジン「だから開けるなって言っただろうが!」


37:2015/04/07(火) 02:31:50.26 ID:
安室「それはシュールストレミング! 世界一臭いと言われる食べ物ですよ!!」

ウォッカ「ええぇっ!?」

ジン「とにかく窓を開けろ! バーボン、そっちを頼む!」ガラッ!

安室「はい!」ガラッ!!

コルン「……俺、扇いで空気を入れ換える」パタパタパタパタ

ウォッカ「そんなことしたって焼け石に水だ!」

ジン「誰のせいだと思ってやがる!」

ウォッカ「す……すいやせんっ!!」


38:2015/04/07(火) 02:33:24.24 ID:
――組織のアジト・通路――

ウワァァァァ!! クセー!! ギャー!

ベルモット「あら? ……何をドタバタやってるのよ」

ベルモット「本当、男って落ち着きがないわねぇ」フゥ

ベルモット「お店のお兄さんが言った通り、美味しすぎて暴れてるのかしら?」



【おわり】


39:2015/04/07(火) 02:34:56.88 ID:
花見、オレンジデーの続編です
少しでも楽しんで下されば幸いです
ここまでお読み頂きありがとうございました


40:2015/04/07(火) 02:40:12.68 ID:
相変わらず腹を減らさせやがる文だな


42:2015/04/07(火) 06:12:53.42 ID:
乙。相変わらずのアットホーム良いね。


43:2015/04/07(火) 07:23:10.54 ID:
エコバッグを欠かさないジン兄貴に惚れる
>>1も結構料理するのかな、手際が主婦のそれだww


45:2015/04/07(火) 16:43:06.00 ID:

今回も腹が減るスレだ


47:2015/04/08(水) 07:40:29.98 ID:
料理の写真とか載せ始めたら大変なことになるな(チラッチラッ




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