1:2015/08/16(日) 22:33:01.23 ID:
深夜2時頃 横須賀鎮守府――


川内「はぁ……」

鈴谷「川内じゃん。まだ起きてたんだ」

川内「あれっ、鈴谷さん? そっちこそ、なんでこんな時間に起きてるの?」

鈴谷「鈴谷って夜型だし、いつも4時くらいまでは起きてるよ。川内は?」

川内「私はなんだか寝付けなくて。悩み事もあってね……」

鈴谷「悩み事? 鈴谷はどうせ暇だし、話くらいなら聞いてあげるけど」

川内「え? そんなの鈴谷さんに悪いって」

鈴谷「や、タダの暇潰しだから。それに、抱え込むよりは誰かに相談した方がよくない?」

川内「……そうかな。それなら、お言葉に甘えちゃおうかな……」

鈴谷62


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2:2015/08/16(日) 22:34:34.09 ID:
~ 川内の部屋 ~


鈴谷「最近は深夜徘徊にも飽きてたからさー。話し相手ができて丁度良かったよ」

川内「それはいいけど、私の部屋で良かった? 単艦用の部屋だから狭くない?」

鈴谷「鈴谷の部屋は熊野が寝てるしね。日付が変わる頃には寝ちゃうから、熊野は」

川内「熊野さんか……羨ましいなぁ」

鈴谷「へ? 羨ましい?」

川内「私の悩みって正にそれなんだよ。私、姉妹艦とはもう随分会ってなくてさ」

鈴谷「川内の姉妹艦って、神通と那珂ちゃんだっけ?」

川内「そ。鈴谷さんは、最上さんや三隈さんに会えなくて寂しいと思ったことない?」

鈴谷「そりゃあ思うって。熊野がいる分、川内ほどじゃないけどさ……」


3:2015/08/16(日) 22:37:26.81 ID:
川内「あの子達にも色々あって、いま神通は呉、那珂は大湊にいるみたいなんだけど」

鈴谷「どっちもこの横須賀からは遠いね。異動でも無い限りは会えないかな」

川内「だよねぇ……でも異動申請は何度出しても却下されるしさ。はぁ……」

鈴谷「なるほど。でも鈴谷、異動が却下される理由は分かるよ?」

川内「えっ? ほ、ホントに!?」

鈴谷「異動を命令するのは提督なんだから、提督の立場に立ってみたらなんとなくはね」


4:2015/08/16(日) 22:39:11.67 ID:
鈴谷「川内はさ。自他共に認める夜戦バカで、実際、夜戦での活躍は相当なわけじゃん」

川内「いやぁ、そんなに褒めなくっても! 確かにMVPはよく貰ってるけど、へへ」

鈴谷「うわ、謙遜とか全然しないんだ……でも今回は、その活躍が裏目に出てるね」

川内「う……裏目?」

鈴谷「つまり、夜戦に限れば戦艦すら凌ぐ川内を、提督は手放したくないんじゃない?」

川内「え、そんな理由で!?」

鈴谷「そりゃそうだよ。提督だって、他の鎮守府より功績を上げたいに決まってるんだから」

川内「あ、そっか……仮にそうだとしたら、私、一生横須賀から出られないの!?」

鈴谷「どうだろ。何かきっかけがあれば、提督もイヤとは言わないと思うけど」

川内「そっか。きっかけかぁ……」


5:2015/08/16(日) 22:41:42.28 ID:
川内「でもちょっと希望が見えてきたかな。相談して良かった、ありがと、鈴谷さん」

鈴谷「いえいえ。じゃ、次は鈴谷の番だね」

川内「……なにが?」

鈴谷「そっちのお願いを聞いてあげたんだから、今度はこっちが聞いてもらう番でしょ?」

川内「そ、そんな約束だったっけ? 別にいいけどさ……」

鈴谷「やった! じゃ、格ゲーの対戦相手やってよ」

川内「お悩み相談の報酬がゲームの対戦相手って、なんか悲しいんだけど」

鈴谷「しょうがないじゃん、熊野は付き合ってくれないし。『ストリートファイター』とかね」

川内「あ、それなら私も駆逐艦達とよくやってたよ。バルログは割と使ってたかな」

鈴谷「え? 四天王って操作できなくない?」

川内「『無印スト2』!? 古すぎてやったことないよ!?」


6:2015/08/16(日) 22:43:42.55 ID:
鈴谷と川内は互いに夜好きで、かつ奔放な性格ということもあり、自然と馬が合った。

深夜に秘密の集会を行うようになり、室内では将棋にトランプ、ゲームに映画鑑賞。
室外では夜間の散歩やランニングなど、艦種の違いを越えて仲を深めていった。

それから、数週間後のこと――



熊野「ですから鈴谷も身だしなみを……そうですわ、今日の午後にでもエステに」

鈴谷「あ~はいはい、分かったってば。エステでも何でも……おっ、あれは」


 テクテク…


川内「あっ」

鈴谷「ちぃーっす」ニマッ

川内「どもっ」ニマッ


7:2015/08/16(日) 22:46:13.53 ID:
鈴谷「今日はどうする? ナニするぅ?」

川内「その言い方やめなってば、もー」

鈴谷「にひひっ」

川内「それより大本営に依頼した『PS』と『バイオハザード』、さっき届いたってさ」

鈴谷「マジ!? やるじゃーん! ってことは今日は……」

川内「夜戦だあぁぁぁぁ!」

鈴谷「やったー! こうなったらオールナイト覚悟だね!」

川内「夜戦には補給が必要だよ。午後から何か買いに行かない?」

鈴谷「鈴谷は『こんびに』のカレーがいい! チンするヤツ!」

川内「いいじゃーん! いいよねカレー、好きだな~!」


熊野「…………」


8:2015/08/16(日) 22:48:08.84 ID:
熊野「鈴谷。今日の午後は、エス……」

鈴谷「え? 何かあったっけ?」

熊野「…………」カチン

鈴谷「……熊野?」



熊野「とぉぉ↑おう↓ !!」

 ドンッ!


川内「いたっ!」

鈴谷「ちょっ、熊野!? どしたの、急に川内を突き飛ばして……」

熊野「なんですの! なんと言うか、これ……なんなんですの!?」

鈴谷「は?」

熊野「鈴谷ったら熊野を放って、そんな夜戦バカと親しげにして!」

川内「え、えぇ~……」


9:2015/08/16(日) 22:49:46.01 ID:
鈴谷「……落ち着いた?」

熊野「ふんっ」プンスコ

鈴谷「ごめんね川内。普段は熊野もこんなカンジじゃないんだけど」

川内「知ってるって。お洒落だし上品だし……たまに言葉遣いは悪いけど」

熊野「余計なお世話ですわ!」

鈴谷「もー、熊野ってば。鈴谷がなだめるなんて、これじゃいつもと立場が逆じゃん」

川内「……まあ、熊野さんの気持ちも分からなくないけどさ」

鈴谷「え……どゆこと?」


10:2015/08/16(日) 22:53:10.53 ID:
川内「私、一部の艦娘には疎まれてるから。瑞鶴さんとか阿武隈とか」

鈴谷「……夜戦夜戦ってうるさいから? 鈴谷、そんなの気にしたことないけど」

川内「みんながみんな、鈴谷さんみたいには思ってくれないってこと」

熊野「…………」

川内「熊野さんもそう。だから私が鈴谷さんと仲良くしてたら、気分は良くないだろうね」

鈴谷「そんなの気にしなくていいって。熊野がダダこねてるだけなんだから」

熊野「あら、熊野の精神年齢は駆逐艦並だとでも?」

鈴谷「そだよ、自分で分かってるでしょ。川内はバカだけど、さっきのはタダの逆恨みじゃん」

川内「『夜戦バカ』って言ってよ! 夜戦外すとタダのバカじゃん!」

熊野「……でも、二人きりで夜の集会なんて、不埒ですわ」

鈴谷「なんか勘違いしてるって。どうしたら納得してくれんのさ……」


11:2015/08/16(日) 22:56:32.56 ID:
熊野「……では、こうしましょう。わたくしもその集会に混ぜていただきますの」

鈴谷「え?」

川内「熊野さんが? やめといた方がいいんじゃ……」

熊野「やましいことをしていなければ断る理由も無いはずですわ!」

鈴谷「そうじゃないって。だって熊野、いつも12時くらいで寝ちゃうじゃん」

熊野「当然ですわ。夜更かしはお肌の敵ですのよ?」

鈴谷「だからこそ、途中で寝落ちするのがもう目に見えてるんだけど……」

熊野「熊野を甘く見ては困りますわ。その気になれば5時でも6時でも起きていられますの」

川内「そこまで言うなら……じゃあいつも通り、今日の23時に私の部屋でね」

鈴谷「……りょーかい」

熊野「承りましてよ」


12:2015/08/16(日) 22:58:46.51 ID:
その日の夜――


 『バイオ ハザァァァァァド』

熊野「キャアァァァァァ!!」

鈴谷「熊野、夜中だから静かにしてよ。夜戦夜戦ってうるさい川内よりうるさいよ」

川内「うわっ、私に飛び火したし……っていうか、まだ『スタート画面』なんだけど」

熊野「……声が怖いんですもの」クスン

鈴谷「熊野の金切り声の方がよっぽどホラーだよ」

川内「駆逐艦並の豆腐メンタルだね……」


13:2015/08/16(日) 23:01:23.25 ID:
川内「んむむ……じゃ、香車をここに」パチッ

熊野「はい、これで詰みですわ」パチッ

川内「え? えーっと……あっ、ホントだ。熊野さん、将棋強いね」

熊野「鈴谷、やりましたわ! 川内を一捻りで黙らせてやりましたわ!」

鈴谷「ああ、うん。おめでとう……」

熊野「やったやった! ふふん、ざまーみろですわ!」

鈴谷「熊野、言葉遣いが……」

川内「性格まで駆逐艦みたくなってるんだけど……」


14:2015/08/16(日) 23:03:36.87 ID:
鈴谷「ってカンジで、他の鎮守府の提督にナンパされちゃってさぁ」

熊野「……」うつらうつら

川内「やるねぇ~。でもウチの提督の立場も考えると断りにくいね、それ」

熊野「……」カクンッ

鈴谷「そうそう。で、その時たまたま通りかかった熊野が…………あれ、熊野?」


熊野「すぅ……すぅ……」


鈴谷「ありゃ。12時ジャストでキッチリ落ちたね」

川内「……もう艦種を駆逐艦にした方がいいよ、熊野さんは」

鈴谷「こんな性能高い駆逐艦いたら反則だけどね……」


15:2015/08/16(日) 23:06:28.85 ID:
翌日――


熊野「……昨日は面目ありませんでしたわ」

鈴谷「だから言ったのに。全然起きないから、鈴谷が部屋のベッドまで運んだんだよ」

川内「とにかく、私達はただ遊んでるだけだって分かってくれた?」

鈴谷「そーそー。何もやましいことはしてないって、ただワイワイやってるだけ」

熊野「それはそれで、除け者にされた気がしてイヤですわ!」

鈴谷「熊野って結構ワガママだよね……」

川内「それだけ鈴谷さんが、熊野さんに好かれてるってことだよ」

鈴谷「鈴谷と特別仲のいい艦娘が他にいなかったから、余計にかな……」


16:2015/08/16(日) 23:09:10.37 ID:
熊野「それで、今日も集会はやりますの?」

川内「そのつもり。今晩も来るんだったら、3隻いることだし『ドカポン』とか」

鈴谷「熊野が大泣きするのが読めるから『モンハン』にしとこうよ」

熊野「まあ、失礼ですわね。その『どかぽん』とやらで結構ですわよ?」


その日の夜。
案の定熊野が大泣きしたため、ドカポンは押入れの奥に封印されることとなった。


それでも懲りずに集会に参加する熊野を、鈴谷と川内も次第に受け入れ始め、
気が付けば3隻で夜更かしするのが日課となっていた。


17:2015/08/16(日) 23:11:18.83 ID:
そんなある日のこと――


鈴谷「ってことで、ゴメン! 今日の集会には行けなくなっちゃってさぁ」

川内「いいっていいって。明日の朝イチで出撃するのなら早く寝ないとマズイしね」

熊野「鈴谷は夜更かしが多すぎますから、たまにはよろしいのではなくて?」

川内「あはは、それは言えてるね」

熊野「夜戦バカのあなたが笑えた義理ではないと思いますけれども……」

川内「じゃ、今日の集会はナシだね。私と熊野さんだけってのもなんだしさ」

熊野「当然ですわ。騒がしいだけのあなたと二人きりなんて真っ平御免ですもの」

鈴谷「また熊野はそうやってつっかかるんだから……」

熊野「ふんっ」プイッ


18:2015/08/16(日) 23:15:17.97 ID:
深夜 川内の部屋――


川内「よしっ、今日の日報終わりっと。今日は昼戦だけだったけど悪くなかったなぁ」

川内「ここのところ、調子いいんだよねー。集会でストレス発散してるお陰かな?」

川内「さて、今日はその集会も無いことだし。私もたまには早く寝よっと」モゾモゾ

川内「あぁ~、今日布団干したばっかりだから気持ちいい~。おやすみぃぃ……」

 コンコン

川内「ん? なんだろ、こんな夜中に」

川内「鈴谷さんはもう寝てる頃だし、提督とかかな。どうぞー?」

 ガチャッ



熊野「…………」


19:2015/08/16(日) 23:17:46.64 ID:
川内「あれ、熊野さん。どうしたの?」

熊野「眠れませんの」

川内「はい?」

熊野「目が冴えて眠れませんの」

川内「あ~、夜更かし体質になっちゃったか。ずっと私達と一緒に遊んでたもんね」

熊野「そ、それで! 最近、わたくし『ブシドーブレード』に執心しておりまして」

川内「渋っ」

熊野「これは格闘ゲームなので。その、2隻でもできるのですけれども……」

川内「……熊野さん、メリハリは大事だよ。今日は集会しないって決めたよね?」

熊野「…………」シュン…

川内「…………」




川内「……よーし、夜戦だあぁぁぁ!」

熊野「! しょ、しょうがないですわね! 熊野が付き合って差し上げますわ!」パァァ


20:2015/08/16(日) 23:20:31.87 ID:
やがて、鈴谷の都合がつかない日でも川内と熊野は集会を行うようになり、
いつの間にか川内の部屋に入り浸る頻度は、鈴谷より熊野の方が多くなっていた。


熊野「ああっ、モンスターにつつかれていますわ! 助けてくださいな!」

川内「がんばれがんばれー」

熊野「見てるだけですの!?」

川内「『イャンクック』はソロで頑張ってみよう! ヘーキヘーキ、ヤバくなったら助けるから」

熊野「な、なんかもう、いっぱいですわ!」

川内「なにせ初心者の登竜門として『クック先生』なんて仇名がついてるくらいで……」


 【Kumanoが力尽きました】


川内「あっ」

熊野「…………うそつき……」

川内「ご、ごめん。よそ見してた……」


21:2015/08/16(日) 23:23:21.30 ID:
熊野「やっと倒せましたわ。これで装備が……ふわぁぁ……」

川内「へぇ~、熊野さんでもそんな大きい欠伸するんだ?」

熊野「うっ……す、鈴谷以外にこんなはしたないところを……」

川内「そろそろお開きにしよっか。眠い時に寝ないと本当に寝られなくなるし」

熊野「そう、ですわね……あふぅ」

 コテン

川内「えっ」

熊野「すぅ……すぅ……」

川内「早っ! ちょ、ちょっと、自分の部屋で寝てよ。おーい、熊野さーん?」

熊野「……すぅ……」

川内「もう爆睡してる。この自由さ、やっぱり鈴谷さんと姉妹艦なだけあるなぁ」

熊野「んんっ……ふぅ……」

川内「鈴谷さんの部屋まで運んだら、鈴谷さん起こしちゃうだろうし。どーしよ……」


23:2015/08/16(日) 23:25:58.39 ID:
翌日――


鈴谷「熊野、やるじゃーん」

熊野「は?」

鈴谷「昨日、川内と一夜を共にしたんだって? 同じ布団で抱き合って寝てたとか」

熊野「!? ち、ちがっ……あれは違うんですのよ!」

鈴谷「いやいや、隠さなくてもいいよ? もう皆知ってることだしねー」

熊野「え!?」

鈴谷「今朝、川内を起こしに来た吹雪が抱き合う熊野達を見て、うっかり広めちゃったみたい」

熊野「どう考えても故意でしょう、それは! あの子はまた余計なことを……!」


24:2015/08/16(日) 23:28:55.29 ID:
鈴谷「まあ大方、熊野が寝落ちして、川内が自分のベッドを貸してくれたんだろうけど」

熊野「ええ、まさに。あんな夜戦バカに面倒を見られるなんて、一生の不覚ですわ」

鈴谷「んふふっ」

熊野「……なんですの、その含み笑いは」

鈴谷「言葉の割には毒づいてる感じはしないけど? あの熊野がずいぶん変わったよね」

熊野「そんなわけないでしょう! 変なことを言わないでくださいな!」

鈴谷「そう? でももう分かってるよね? 夜戦バカだけど、川内は悪い子じゃない」

熊野「…………それは……」

鈴谷「姉御肌だし、夜戦も強いし、カッコいいし。いいトコもいっぱいあるんだってさ」

熊野「…………」


25:2015/08/16(日) 23:31:11.59 ID:
数ヵ月後――


鈴谷「鈴谷と熊野が、呉鎮守府に異動?」

熊野「しかも来週とは、ずいぶんと急な話ですわね」

提督「ここ数ヶ月で深海棲艦の攻撃が苛烈になっているそうでな。他にも数隻を送る予定だ」

鈴谷「鈴谷と熊野以外は誰が選ばれてるの?」

提督「航巡はお前達として、他はまだ検討中だ。何分、大本営からの通達が急だったのでな」

鈴谷「呉かぁ……それなら、一緒に連れていきたい艦があるんだけど」

提督「熊野以外でか? 珍しいな、他の艦に鈴谷が興味を示すとは」

熊野「鈴谷……?」


26:2015/08/16(日) 23:34:46.88 ID:
そして、異動の当日――


 ガタゴト… ガタゴト…

鈴谷「うえぇ……こんな小さいトラックに詰め込まれて移動なんて、ひどすぎぃ」

熊野「シートも固いし、お尻が痛くなってしまいますわ……」

川内「いっどう♪ いっどう~♪」

大井「そこの軽巡、狭くて暑苦しいんだから静かにしてなさい!」

阿武隈「だいたい夜戦でもないのに、なんでそんなに喜んでるのよ?」

川内「へへ~。呉には私の妹、神通がいるんだぁ」

瑞鶴「そうなの? 妹が姉よりマトモだったらいいんだけど」


27:2015/08/16(日) 23:38:06.98 ID:
川内「にしても、何で私なんだろ。提督は『他の艦娘の強い希望があった』って言ってたけど」

大井「この中の誰かが推薦したってことでしょう。夜戦だけなら鎮守府で随一ですもの」

瑞鶴「提督からその辺のこと、何か聞いてないの?」

川内「ううん、全然。提督はさ――」


提督「最初は鈴谷にお前を推薦されたのだが、やはりお前を手放すのは惜しくて却下したのだ」

提督「しかし、妹達に金輪際会えないかもしれない、というお前の境遇を聞いたある艦娘に」

提督「『あんまりですわ!あの子が不憫すぎますの!』と、泣きながら懇願されてはな……」


川内「って言ってたけど、誰かまでは教えてくれなかったんだよね」

熊野「…………っ」プルプル

鈴谷「あ、あはは……」

阿武隈「え、ひどくない……?」

瑞鶴「夜戦バカじゃなくて本物のバカだわ……」


28:2015/08/16(日) 23:40:39.04 ID:
熊野「し、しかし! こう狭い場所に詰め込まれては臭いがついてしまいますわね!」

鈴谷「ど、泥と汗の臭いがねー。この辺なんかヌメヌメするし……」

熊野「これじゃ、付けたばかりの香水が台無しですわ……」

川内「香水つけてたっけ? 熊野さんは付けなくてもいいと思うけど」

熊野「は?」

川内「ほら、このあいだ一緒に寝た時、すっごくいい匂いしてたし」

 ザワッ…!

熊野「ちょ……」


29:2015/08/16(日) 23:47:08.68 ID:
阿武隈「く、熊野さんって、やっぱりこの夜戦バカとそういう関係だったの……?」

瑞鶴「吹雪の言ってた話は本当だったんだ……」

大井「そうなると、さっきの提督の話も真実味を帯びてくるわね」

熊野「こ、この夜戦バカ、さっきから! 力尽くで黙らせますわよ!?」

川内「えぇ!? な、なんで私怒られてるの?」

鈴谷「あははは! いやー、川内といると退屈しないよね」

熊野「はぁ……呉鎮守府にはこの妹がいると思うと、目眩がしますわ……」

鈴谷「いーじゃんいーじゃん! 鈴谷はバカな子でも大歓迎だよ!」

川内「だからバカじゃなくて夜戦バカだってばぁ!」

熊野「いいえ、まごう事無きただのバカですわ! ふふっ、まったくもう……」



おわり


30:2015/08/16(日) 23:47:48.63 ID:
なんだかありそうでなかった雰囲気で好きだな


31:2015/08/16(日) 23:49:40.55 ID:

夜戦バカ可愛い


34:2015/08/17(月) 07:31:01.70 ID:

続き期待


35:2015/08/17(月) 10:24:02.74 ID:
おつ!
提督からクソ提督の香りがするww
続き期待


36:2015/08/17(月) 13:50:53.29 ID:
いいね、実にいい
だから続きも頼むよ?




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