1:2015/08/21(金) 20:21:49.51 ID:
■部室

雪乃「さて、みんな帰ったわね」

雪乃「あとは戸締りをして鍵を返却するだけ…」


雪乃「あら?これは…」

雪乃「はぁ、まったく…比企谷くんが体操服を忘れて帰っているわ」

雪乃「仕方ないから、今日は私が持って帰って、明日の朝、比企谷くんに渡してあげましょう」ジュルリ



---そう、始まりはごく普通な出来事でした----



それがまさか、あんな事態になるなんて

一体誰が予想できたのでしょうか



■次の日の朝

目覚まし時計「ピピピピピピ」

雪乃「ふぅ…朝ね」

雪乃「…」

雪乃「!!!!!????」




雪乃「なんで私は比企谷くんの体操服を着て寝ているの!?」

雪ノ下雪乃


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4:2015/08/21(金) 20:27:24.83 ID:
雪乃「と、とりあえず、落ち着きましょう」

雪乃「落ち着いて深呼吸よ」

雪乃「くんかくんか」

雪乃「…」


雪乃「はぁ……もう私の匂いしかしないわね…」


5:2015/08/21(金) 20:28:27.82 ID:
■登校中

雪乃「…」

雪乃(ようやく一連の出来事の整理がついたわ)

雪乃(記憶を辿る限り、私の記憶は昨日の夕方から損失しているわ)

雪乃(くんかくんか祭りをしたような記憶もあったけど、きっと夢よね)

雪乃(ええ、あの時は夢のような時間だったわ…)


雪乃(いえ、そうではなくて)

雪乃(結論から言わせてもらうと、これは…)


雪乃(比企谷菌のせいね!!!)バーン


雪乃(昨日の出来事を私なりに考えてみたわ)


☆雪ノ下雪乃が考える昨日の出来事~~~~~~~

①比企谷菌が雪ノ下の中に入る

↓↓↓

②雪ノ下は気絶

↓↓↓

③すっごい悪夢を見せられる

↓↓↓

④朝、体操服姿に

☆以上~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


雪乃(な、なんということ…比企谷菌…想像以上に恐ろしすぎるわ…)

雪乃(とりあえず、もう一度、比企谷菌を手に入れて検証してみないと…)


雪乃(って、あれは比企谷くん!)

八幡「…」

雪乃(ちょうど下駄箱にいるわね)

雪乃(名残惜しいけど、体操服は返却しましょう…)

雪乃(まぁ、もう匂いしないし、どうでもいいわよね)


6:2015/08/21(金) 20:36:27.60 ID:
雪乃「おはよう。比企谷くん」

八幡「…うっす」

雪乃「あら?顔が真っ青よ。ゾンビは朝日に弱いというけど、どうやら本当だったみたいね?」

八幡「…部室に体操服を忘れたみたいなんだが、部室空けてくれないか?今日は朝から体育なんだ」

雪乃「なるほど。それで顔が真っ青なのね。こういうことに関しては肝が小さいのね。いえ、人間性も小さいのかしら?」

八幡「俺が肝が小さい?俺ぐらいになると、体育の授業中、一人だけ冬のジャージでいても問題ないくらい肝が座ってるんだよ。なんなら、いてもいなくても気づかれないまである」

雪乃「そうね。真っ青は私の勘違いのようね。よく見たら、いつも通りの顔色だったわ。ごめんなさい」

八幡「いつもそんな顔色だったら、喜んで学校休んじゃうぞ。俺」


7:2015/08/21(金) 20:41:57.65 ID:
 
スッ


雪乃「はい。体操服」

八幡「お、俺の体操服…」

雪乃「昨日、部室に忘れていたから、今日渡そうと私が預かっていたの」

八幡「ありがとな。おかげで助かった」

雪乃「じゃあ、これで…」

八幡「ん?この体操服なんだが…」

雪乃「なななななな、なに?どうかしたのかしら?」

八幡「いや、今、ふわって、いい香りがしたんだが…」

雪乃(い、いいいいいいいいいいい香り!?)

八幡「たたんであるし、もしかして、洗ってくれたのか?」

雪乃「そうよ。もちろん、私の衣服とは別に洗ったわ。変な期待はしないで」

八幡「いや、してねーけど…なんだ、その…ありがとな」

雪乃「いいえ。気にしないで」

雪乃(私が着てから、洗ってなんかないのだけれど…)

八幡「じゃ、教室に戻るな」


8:2015/08/21(金) 20:47:48.42 ID:
雪乃「ちょっと待って」

八幡「ん?」

雪乃「ち、ちなみに、そんなにいい香りだったかしら?」

八幡「ああ」

くんくん

雪乃(なっ!?私が着た比企谷くんの体操服の匂いを嗅いでる!?)

八幡「いい匂いだ。いい洗剤使ってるんだろ。さすが雪ノ下だな」

雪乃(いい匂い!?いい匂い!いい匂い?わたしがいいにおい?)

雪乃(っ~~~~~~~~//)


雪乃(な、何を言ってるの!?この男はバカなの!?)


八幡「おい、大丈夫か?顔が真っ赤だぞ?」

雪乃「あっいえ、大丈夫よ。ちょっと朝から疲れちゃったみたい…」

八幡「どんだけ体力ないんだよ…」

雪乃「冗談よ」


八幡「保健室まで送ろうか?」

雪乃「いいえ、大丈夫。それでは、また部活で」

八幡「おう。また放課後」


9:2015/08/21(金) 20:53:38.98 ID:
スタスタ

スタスタスタ

スタスタスタスタ


八幡『いい匂いだ。いい洗剤使ってるんだろ。さすが雪ノ下だな』

雪乃(…)


八幡『さすが雪ノ下だな。いい匂いだ。いい洗剤使ってるんだろ。』

雪乃(…)


八幡『さすが雪ノ下だ。いい匂いだな』

雪乃(あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー//)

雪乃(ばか!馬鹿!!バカ!!!ばかーーーーーーーーーー!!!)

雪乃(…)

雪乃(にゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー//)


10:2015/08/21(金) 20:58:26.86 ID:
雪乃(落ち着きなさい。とにかく落ち着くの…)

雪乃「ふぅ…」

雪乃(とりあえず、一つ分かった事があるわ)


雪乃(比企谷菌+雪ノ下菌=いい匂い)


雪乃(どうやら、比企谷菌は私で浄化することができるようね)

雪乃(これは世紀の大発見だわ!)


12:2015/08/21(金) 21:01:04.65 ID:
■放課後

ガラララッ

八幡「うす」

雪乃「こんにちは」

八幡「由比ヶ浜はどーした?」

雪乃「今日は三浦さんたちと遊びに行くのだそうよ」

八幡「へぇ…」


13:2015/08/21(金) 21:07:30.57 ID:
雪乃(いつも通り、比企谷くんは本を読み始めたようね…)

雪乃「…」コホン

八幡「ん?」

雪乃「体育の授業は問題なかったのかしら?」

八幡「ああ、お陰様でな」

雪乃「そう…」

八幡「ああ…」

雪乃「…」


雪乃(ということは、今、体操服には比企谷菌だらけということね)

雪乃(世界のためにも私が浄化しないと…)


14:2015/08/21(金) 21:08:58.87 ID:
 
ガタッ


雪乃「急に立ち上がってどうかしたの?」

八幡「ん?ああ、トイレ」







雪乃「行ったわね」

ガサゴソ

雪乃「発見したわ!比企谷くんの短パン!!!」

雪乃「まずはこれを被って…」


スーハースーハー


雪乃「今、私は宇宙!コスモを感じているわ!!!!」キリッ


16:2015/08/21(金) 21:17:14.22 ID:
  *  *  *




八幡(さて、部室に戻るか…)


スタスタ


「-------!!!」


八幡(ん?部室から音が聞こえるぞ…)

チラッ


八幡「!!!!?」

八幡(ちょっと、待て。落ち着け俺!)

八幡(も、もう一度、見るんだ…)

八幡「(つд⊂)ゴシゴシ」

八幡「(;゚ Д゚) …!?」

八幡「(つд⊂)ゴシゴシ」

八幡「(;゚ Д゚) …………………!?」



八幡(雪ノ下が俺の短パンを被って、仮面ライダーのポーズをしてるだと!?)


17:2015/08/21(金) 21:21:07.04 ID:
八幡(い、いや、雪ノ下に限ってそんな事…)

八幡(そうだ。そもそも短パンで顔が見えてないじゃないか!)

八幡(あれは別人だ!雪ノ下じゃない!)

八幡(ふ、ふぅ…俺は大変な勘違いをするところだった。すまん。雪ノ下…)

八幡(…)

八幡(いや、まぁ、後ろ髪とかまな板とか、どう見ても雪ノ下さん何ですけどね)


19:2015/08/21(金) 21:24:44.83 ID:
八幡(とりあえず、逃げるか)

ガサゴソ

雪乃「あったわ。体操服のシャツ部分」

雪乃「これを、私の顔に巻いて…」

雪乃「すーはーすーはー」

八幡(…)

八幡(俺は見てない。何も見てない。だから、帰りたい)

八幡(いや、カバンは持って帰らないと…今日の晩飯代が入ってるし…)

八幡(俺は一体どうすれば------)



雪乃「もう何も怖くない」キリリッ

八幡「いや、それ死亡フラグだからなっ!」

雪乃「え?」

八幡(しまった!ついツッコんでしまった)

八幡「あっ。いや…ほら、あれだ…や、やっはろー」


20:2015/08/21(金) 21:28:35.25 ID:
雪乃「こ、これは違うの!」

八幡「お、おう。そうだよな」

雪乃「これは比企谷菌を雪ノ下菌で世界を浄化して」

八幡「そ、そうだよな。世界を浄化してたんだよな」

雪乃「そうなの!とっても重要なことなの!」

八幡「うん。八幡もそれとっても重要だと思うな!」

八幡(なんだよ!それ!)

雪乃「というわけで、比企谷菌を渡しなさい!」

八幡「は?」

雪乃「い、いいから」プルプル

八幡(あぁ…テンパってるんですね。雪ノ下さん。涙目でプルプルしているしな…)


22:2015/08/21(金) 21:33:19.51 ID:
八幡「はぁ…なぁ、ちょっといいか?」

雪乃「…なに?」

八幡「どうやら、その…ひ、比企谷菌は、脳に異常をもたらすらしい…」

雪乃「…何がいいたいの?」

八幡「俺もやられたらしくて、数分前の事を覚えてないんだが…」

八幡「雪ノ下。数分前の俺に何があったか、知っているか?」

八幡(俺はこの件を忘れる。だから、雪ノ下もこの件をなかったことにする)

八幡(これが一番の解決策だ!)


23:2015/08/21(金) 21:49:53.85 ID:
雪乃「まさか、覚えてないの?」

八幡(おいそこは『なにもなかったわ』って言うところだぞ!)

雪乃「私のパンツを被って、ハァハァしていたというのに?」

八幡「してねーよ!!」

雪乃「はい。これ私のパンツ」

スッ

八幡「は?」

雪乃「私のパンツ…あなたが被ったせいで、あなたの匂いだらけ…」

雪乃「あなたの匂いがついたものなんかいらないわ」


雪乃「それに…」

雪乃「これで貸し借りなし。あなたに借りがあるだなんて、考えただけで嫌だもの」

八幡(いや、俺は別にお前のパンツなんか…欲しくなんか…………欲しくなんか………欲しくなんかないよ。ハチマン、ウソツカナイ)







八幡「って、帰った!?しかも俺の体操服を持ったまま!?」

八幡「…」

ゆきのんパンツ略してゆきパン「…」

八幡「はぁ…このまま置いておくわけにもいかないし…持って帰るか…」

八幡「体操服買わねーとな…また、バイトするか…」


24:2015/08/21(金) 21:50:50.09 ID:
  *  *  *



■数日後

八幡(あの一件は非常によろしくなかった…)

八幡(あの時に、ちゃんと話をつけておくべきだったな)

雪乃「こんにちは。比企谷くん。今日も私とあなたのパンツを交換しませんか?してください。お願いします」

八幡(状況はさらに悪化していた…)

八幡「ほらよ。昨日履いて、洗ってない分だ」

雪乃「ふふっ。ありがとう。これで今日も世界が救われるわ」

八幡(雪ノ下とは、ずっとこんな感じだ…)


25:2015/08/21(金) 21:51:28.43 ID:
八幡「なぁ…雪ノ下」

雪乃「なに?私のパンツなら、今から脱ぐから少し待っていてくれないかしら?」

八幡「いや、そうじゃないんだ」

雪乃「どういうことかしら?」

八幡「いや、そのな…もしかして、お前ってさ…俺の事が…好…」

雪乃「それはないわ」

八幡「そうか…」

八幡(じゃあ、どういうことだよ…)

雪乃「前にも言った通り、これは世界を救うための作業よ」

八幡「はいはい。そうですか」

雪乃「だから!」

八幡「ん?」


雪乃「だから…」

雪乃「わ、私とあなたはずっと…ずっと一緒にいた方がいいと思わない?」

八幡「…」

八幡(こ、こいつ、顔真っ赤にしながら…)

雪乃「そ、その世界のためにも…ね?」

八幡「…」

八幡(比企谷菌に侵された雪ノ下は、俺無しじゃ生きれないだろう)

八幡(でも、それは俺も同じだ)

八幡(なぜなら、俺は雪ノ下菌に侵されてしまっていたから)


26:2015/08/21(金) 21:52:10.07 ID:
八幡(散々変態行為を繰り返して、何度もドン引きしたはずなのに…)

八幡(告白をする雪ノ下を見て、すごく可愛いと思ってしまう)

八幡(ああ…どうしようもなく、雪ノ下菌に侵されているな…俺)

八幡(…)

八幡(まぁ、パンツ欲しがるのは止めて欲しいけど…)


雪乃「だ、だめかしら?」

八幡「ああ、そうだな。俺も一緒にいるのがいいと思う」

八幡(きっと俺も真っ赤だ…たぶん、雪ノ下以上に)


27:2015/08/21(金) 21:52:40.39 ID:
雪乃「そう…ふふっ♪」

八幡「機嫌よさそうだな」

雪乃「だって、あなたの顔ったら…あんな顔もするのね」

八幡「俺、どんな顔してたんだ?」

雪乃「秘密よ。…私だけのね♪」

八幡(あの事件からこんな展開になるなんて…予想できるはずがない)

八幡(やはり俺の青春ラブコメは間違っている)








八幡(でも、これはこれで…ありだな)


雪乃「これからもずっとよろしくね。比企谷菌」

八幡「ああ、よろしくな。雪ノ下菌」





       終わり


30:2015/08/21(金) 22:00:22.22 ID:
恋愛は一種の熱病という言葉があるが
つまり原因は菌だったのか


31:2015/08/21(金) 22:02:05.38 ID:
成る程
おつー


33:2015/08/21(金) 22:23:44.82 ID:
続きはよ


35:2015/08/22(土) 00:17:48.10 ID:
素晴らしい




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元スレ:
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