1:2015/09/21(月) 10:28:02.14 ID:
卯月「こんにちは、島村卯月です!」

卯月「私の心がボッキリ折れるその時を、今か今かと待ち望んでいた皆さん!」

卯月「大変です!色んな意味で笑えない事態になってしまいました!」

卯月「やっぱり決め手は、どうあがいても笑顔……!」

卯月「笑顔になるために、私、もっともっともーっと頑張ります!」グッ





卯月「……どうやったら、笑顔になれるんでしょう?」

島村卯月108


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2:2015/09/21(月) 10:34:43.36 ID:
武内P「大丈夫です、島村さん」ニュッ

卯月「あ、プロデューサーさん」

武内P「実はこんなこともあろうかと、切り札を用意しています」

卯月「………」

武内P「島村さん?」

卯月「せめてこんなことになる前に助けてほしかったですね」

武内P「……すみません。私も忙しくて」

卯月「私と仕事、一体どっちが大事なんですか!」

武内P「笑顔です」


3:2015/09/21(月) 10:45:10.05 ID:
~レッスン場~


武内P「笑顔を無くした、今の島村さんを救えるのは……」

武内P「やはり、笑顔のスペシャリストではないかと」

卯月「笑顔のスペシャリスト、ですか?」

武内P「もうすぐこちらに来られるはずです」


ガチャ


笑美「こんちわー!」


5:2015/09/21(月) 10:47:57.87 ID:
武内P「時間を取らせてすみません、難波さん」

笑美「かまへんかまへん。ほんで、ウチらの新しい番組決まったんはホンマなん?」

武内P「実は、その件なのですが……島村さん」

卯月「はい?」

武内P「このプラカードを、彼女に見せてください」スッ


『ドッキリ、大成功!』


卯月「えっ」

笑美「?……何や?」


6:2015/09/21(月) 10:50:43.63 ID:
笑美「なるほどなるほど、つまりウチらの新番組はここに呼び出すための口実で……」

笑美「卯月はんの笑顔復活に協力させたるでー、がホンマの話やったと」

武内P「はい」

笑美「うわーこれは一本取られたわ、ドッキリかー、しゃーないなー……」

笑美「まぁ、ええよ!卯月はんの笑顔、ウチらで取り戻したるわ!」

卯月「!……プロデューサーさん!」

武内P「うまくいきましたね」



笑美「ってなるかアホーッ!!」ダンッ


7:2015/09/21(月) 10:56:22.81 ID:
笑美「あれから何話経っとる思てんの!?何の音沙汰も無かったやん!」

笑美「正直ウチら忘れられてへんかなーって、ピリッピリしてんねんで!何やねんこの仕打ち!」

武内P「難波さん達にはゲスト出演以降も準レギュラーとして、とときら学園の方に出ていただいている……」

武内P「そういうことになっています」

笑美「『実際には見られへんけどそういう設定になっとるで~』みたいな言い方せんといて!」

卯月「……クスッ」

武内P「今、島村さんが笑って……!」

笑美「笑顔ちゃうわ今のは!完全に嘲笑やん!」


9:2015/09/21(月) 11:01:59.89 ID:
笑美「……普通に頼めばええことを、こんな回りくどくして何がしたいねん」

武内P「すみません。緊急事態ですので、少しでも早く島村さんの笑顔を取り戻したく……」

笑美「ダーティな笑いしか取り戻せへんやんそれ」

武内P「島村さんの笑顔を取り戻していただければ、新番組の件は必ず検討します」

笑美「ホンマに?園児服着んでも漫才できるん?」

武内P「検討はします」

笑美「……ならええわ。助けたる」

卯月「本当ですか!?」


11:2015/09/21(月) 11:09:59.76 ID:
武内P「ありがとうございます。それでは、私はこれで……」

卯月「最後までいてくれないんですか?」

武内P「芸n……アイドルの自主性は、尊重すべきだと思いますので。私ができるのは、ここまでです」

卯月「プロデューサーさん……」

笑美「芸人て言いかけたやろ今!聞いとるで!」

武内P「島村さん……笑顔です。頑張って下さい」

笑美「スルーかい!」

卯月「プロデューサーさん!……私、頑張りますから!」グッ


12:2015/09/21(月) 11:15:33.88 ID:
笑美「しゃーないなぁ、ホンマにもう……ほんで卯月はんは、何がしたいん?」

卯月「え?」

笑美「笑いたいんか?それとも笑わせたいんか?」

卯月「笑わせたいって……それ、アイドルの仕事じゃない気がしますけど」

笑美「そんな事あらへんよ。これはどっかのスクールアイドルが言うとったらしいんやけど……」

笑美「アイドルはな、自分が笑顔になる仕事ちゃうねん。人を笑顔にするのが仕事なんやて」

卯月「人を笑顔にするのが、仕事……」

笑美「それが絶対だとは言わへん。けど、笑わすんも大事っちゅう話ですわ」


13:2015/09/21(月) 11:21:34.35 ID:
卯月「……プロデューサーさんも、そのことを言っていたのでしょうか?」

笑美「うん?」

卯月「私の良い所、笑顔だと言ってたんです。ずっと、私の笑顔のことだと思ってたんですけど……」

卯月「もしかしたら本当は、人を笑顔にすること、だったんじゃないのかなって」

笑美「なるほどなぁ」

卯月「そういう事でしたら私、笑うことより笑わせることを頑張りたいです!」

笑美「……ええ顔んなってきたやん、卯月はん」

卯月「そ、そうでしょうか?」

笑美「ま、頑張る言うんやったら、ウチも全力で助けたるわ。ほなレッスン、始めよか!」

卯月「はい!」


14:2015/09/21(月) 11:27:36.20 ID:
笑美「ところで、卯月はんは笑顔の作り方言うの知っとります?」

卯月「作り方があるんですか?どうやって作るんですか?」

笑美「まずな、黒酢を用意する」

卯月「黒酢」

笑美「それをな、このカプセルにタラーっと詰めて」

卯月「カプセルに詰めて」

笑美「飲むとな、健康になるんや」

卯月「……へー」



笑美「あかん!」

卯月「えっ!?」


17:2015/09/21(月) 11:34:22.39 ID:
笑美「へー、で流したらあかんで卯月はん!ツッコまな!!」

卯月「え、えっと、体に良さそうですね!」

笑美「当たり前やん!黒酢なんやから!」

卯月「あの……一体どういう話だったんです?」

笑美「そっからかい……」



卯月「え○おって黒酢カプセルを作ってる会社があるんですか?」

笑美「せや」

卯月「つまり笑顔の作り方はえが○の黒酢カプセルの話をしていたと、そういう事だったんですね!」

笑美「(……こんなボケ殺し、初めて会うたわ)」


19:2015/09/21(月) 11:40:04.68 ID:
笑美「ボケがあかんならツッコミかとも思たんやけどなぁ……」

卯月「え?まだツッコミしか教えてもらってませんよね?」

笑美「やらんでも分かるわ。正直言うけど、ボケには向いてへん」

卯月「ど、どういうことですか?」

笑美「卯月はんはドが付く天然のボケなんや。舞台の上であらかじめ決めたボケをボケるタイプちゃう」

卯月「ドが付く天然のボケ!?」

笑美「日常でランダムに繰り出される不意打ちのボケこそ、卯月はんの持ち味……」

笑美「自分に合わないことやって笑わすんが苦痛になるって、そうなっても嫌やん?」

卯月「……一瞬バカにされてるのかと思いましたけど、ちゃんと真面目に考えてくれてるんですね」

笑美「こっちは新番組かかっとんのや!死活問題に本気出さんでどこで出すねん!」


20:2015/09/21(月) 11:45:54.20 ID:
笑美「せやけど、こうなると……漫才以外の手を考えなあかんな」

卯月「漫才以外ですか?」

笑美「例えば……」


「着ぐるみ」


笑美「せや、着ぐるみ……ん?」

「笑美しゃ~ん」ガシッ

笑美「ファーーーーーーーーーッ!?」

仁奈「ようやく気付いたでごぜーますか」ガバッ

卯月「……に、仁奈、ちゃん?」


21:2015/09/21(月) 11:51:54.26 ID:
笑美「なな、な何や自分ら!いつからおったん!?」

仁奈「ドッキリに引っかかりやがる所からいたですよ」

笑美「ち、ちゅうか何や、その全身タイツは!心臓止まるか思たやん!」

鈴帆「レッスン場のフローリングに擬態し、ステルス性を高めた特製タイツばい」

仁奈「匍匐前進で笑美おねーさんに近づき、足下でスタンバってごぜーました」

笑美「何ワケの分からんことしてんねんアホ!もっと普通に出てこれへんの!?」

仁奈「フッ……仁奈たちを分かってねぇですな」

鈴帆「ウチらが普通でおったことが、これまで一度でもあったと?」

笑美「いや、確かに分かるんやけど!普通やないけども!!」


22:2015/09/21(月) 11:58:15.75 ID:
鈴帆「まぁとにかく、笑美しゃん一人では荷が重か。ここはウチらに任しときんしゃい」

仁奈「こんな事もあろうかと、特製の着ぐるみを用意してきたのです」

卯月「……着ぐるみを着て、本当に何か変わるんでしょうか」

笑美「ウチは着た事あらへんから、なんとも……ところで、何持ってきたん?」

仁奈「ジャーン!アルパカでごぜーますよ!」

卯月「アルパカ……」



笑美「……待って。鈴帆っち、これ」

鈴帆「シーッ!」

笑美「いや、シーやなくて」


23:2015/09/21(月) 12:04:00.26 ID:
卯月「わぁ、結構モフモフしてますねこれ」モフモフ



笑美「アレ、採寸ミスってサイズ合わへんから着られん言うてた物やんか」ヒソヒソ

笑美「……まさか、作り直すん面倒やから押しつけたんちゃうよね?」ヒソヒソ

鈴帆「………」

笑美「何で腕クロスして目ぇつぶるん、鈴帆っち」ヒソヒソ

鈴帆「……い、今のウチは、どこの家にもあるただのツタンカーメン……」ヒソヒソ

笑美「今の格好でようツタンカーメンや言えたな!」ヒソヒソ


25:2015/09/21(月) 12:10:33.69 ID:
仁奈「こ、こまけーことは気にするなですよ」ヒソヒソ

笑美「気にするわアホ!……ったく。採寸もせんと持ってくるとか、おかしい思ったわ」ヒソヒソ

笑美「最初からおったなら、聞いとるやろ?ウチらの新番組がかかってんねんで」ヒソヒソ

鈴帆「………」

仁奈「………」

笑美「冗談思とる場合とちゃう。もっと真剣に取り組まなあかんの」ヒソヒソ

笑美「そもそもアレが卯月はんに合わんかったら、意味が……」ヒソヒソ

卯月「あの」

笑美「ん?」

卯月「こんな感じでいいんでしょうか」トコトコ

笑美「えっ」


28:2015/09/21(月) 12:17:05.49 ID:
鈴帆「き、着てて、苦しくはなか?」

卯月「いえ、全然」

仁奈「ジャストフィットでごぜーますか!?」

卯月「これ、頭は付いてなかったんですか?」

鈴帆「いや……それで完成しとっとばい」



笑美「(……体はアルパカ、頭は卯月はん……)」

笑美「(な、何やねん、この謎生物……!)」


31:2015/09/21(月) 12:22:49.79 ID:
鈴帆「笑美しゃん」

笑美「鈴帆っち……」

鈴帆「あれこそが、何もしなくてもただいるだけで起こる笑い……」

笑美「!……し、シュールっちゅうやつなん?」

鈴帆「前にもその道を極めようとはしとったんじゃけんど……あれを見ると、ウチもまだまだばい」

仁奈「改めて見るとすげぇ不気味なのです……」



卯月「(……もう本当にアルパカになれたらいいのになぁ)」トコトコ


32:2015/09/21(月) 12:27:32.91 ID:
笑美「いや、確かに……シュールな笑いにはなっとるけど……」

笑美「この卯月はんで、プロデューサーはんが納得するかどうかまでは」

卯月「パカー!」

仁奈「アルパカってこんな鳴き声でごぜーましたか?」

鈴帆「ウチはアルパカの鳴き声、聞いたことなかよ」

笑美「……あ、これ人の話聞いてへんな」


ガチャ


武内P「島村さん、笑顔の方の進捗は……」

智絵里「卯月ちゃん、大丈夫……?」


34:2015/09/21(月) 12:32:23.95 ID:
笑美「あ、プロデューサーはん」

武内P「……こ、これは一体、どういう……!?」

笑美「え、えっとな?……これには色々あって、ふかぁーいワケが」

卯月「パカー!」トコトコ



トゥンク…



武内P「!!!」

智絵里「あっ……!!」

笑美「えっ」


36:2015/09/21(月) 12:36:28.44 ID:
~翌日~


武内P「ニュージェネレーションズのクリスマスライブが差し迫っておりますが……」

武内P「ここで一つ、大事なお知らせがあります」


ザワ…     ザワ…


武内P「正統派キュート(仮)を発展させた新ユニット、ピンキーキュートを新しく結成しました」

凛「ピンキーキュート……」

未央「おおっ!どんなユニットかな?」


38:2015/09/21(月) 12:46:13.27 ID:
武内P「メンバーは、小日向さん」

美穂「は、はい」

武内P「緒方さん」

智絵里「はい……!」

武内P「島村さん」

卯月「パカー!」

武内P「以上の三名です」


ドンガラガッシャーン


41:2015/09/21(月) 12:52:46.50 ID:
未央「ち、ちょっ……ちょっと待って!ちょっと待ってよ!しまむー、そのカッコ……」

卯月「パカ?」

未央「いや、パカ?じゃなくてさ!」

凛「……それが卯月の掴んだ、新しい何かなんだね」

未央「え……こ、これが?」

凛「前に仮装したアイドルを見て、あんな風になれたらいいなって、卯月も言ってたから……」

未央「ホントに!?」

武内P「問題はありません。神崎さんと同じく、副音声も今後実装予定です」


44:2015/09/21(月) 13:01:00.40 ID:
智絵里「あぁ……アルパカさん、モフモフです……温かくて、キモカワイイです……!」モフモフ

卯月「パカー」

美穂「あの……歌とか、大丈夫なんですか?」

武内P「Happy×2 Daysの双葉さんの担当パートのようになるよう、調整はします」

未央「今サラッと杏ちゃんバカにしたよね、このプロデューサー」



常務「これは一体どういう事だ。説明してくれないか」

武内P「………」

常務「アイドルのライブは、仮装大会ではない。君もそれを分かっているはず……」


46:2015/09/21(月) 13:07:42.01 ID:
武内P「常務」

常務「何だ」

武内P「後ろ向きで話をなさらないで下さい。正面を向いて、話を……」

常務「これで十分だ」

武内P「いいえ。正面から、島村さんを見て下さい」ガシッ

常務「何をする……」

武内P「彼女の掴んだ、新しい可能性を、その目で……!」グイグイ

常務「やめろ!」グググ

武内P「さぁ!見て下さい!ちゃんと!」バッ


49:2015/09/21(月) 13:18:25.65 ID:
卯月「パカー」トコトコ



常務「っ!?……ふ……く、ふ、ふふ……」

未央「あの常務さんが、笑った!?」

凛「これが卯月の、人を笑顔にする力……私じゃ、かなわないな」

智絵里「アルパカさん、すごい……!」

美穂「え?……そ、そうだね」

武内P「彼女は、シンデレラプロジェクトに必要なメンバーです」

常務「……分かった、分かったから……もう、離してくれ……ふふ、ふっ……」


51:2015/09/21(月) 13:37:15.88 ID:
~クリスマスライブ~


未央「ファンの皆が待ってる……いくよ、二人とも!」

凛「3……2……1……!」



「「フライド……!」」



卯月「パッカーッ!!」



ワァァァァァ…



笑美「……ほ、ホンマに、これで良かったん……?」



おわり


52:2015/09/21(月) 13:38:56.91 ID:


54:2015/09/21(月) 13:45:39.14 ID:
大団円感動しまむら!

でもこの子、上田しゃんと仁奈チャーンを吸収して第3ユニット形成しそう


55:2015/09/21(月) 13:46:28.35 ID:
乙乙
笑顔ならいいんじゃないかな


56:2015/09/21(月) 13:48:02.71 ID:
イイハナシダナー




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