1:2014/06/18(水) 18:40:35.62 ID:BL8DGP34o

〜501基地〜

バルクホルン「今日は2月23日……。リーネとか」

シャーリー「私はペリーヌとか。この時間なら少佐と訓練でもしてそうだな」

ルッキーニ「たいい、たいい」

バルクホルン「ルッキーニ少尉はC班だ。ハルトマンのところに行け」

ルッキーニ「そうじゃなくて、今日何月何日?」

バルクホルン「日付が分からなくなるほど忙殺されているようには見えないが?」

ルッキーニ「違うー。あのね、エイラのことなんだけど……」

バルクホルン「エイラがどうした?」

ルッキーニ「エイラの誕生日って、2月だったよね? まだ誕生日すぎてないよね? 明日とかだよね? ね、大尉?」

バルクホルン「……」

ルッキーニ「過ぎてないよね!? 大尉!! エイラの誕生日、過ぎてないよね!?」

シャーリー「エイラの誕生日は……21日だったか……?」

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2:2014/06/18(水) 18:42:10.28 ID:BL8DGP34o

ルッキーニ「あにゃー!! やっぱり過ぎてるー!!」

シャーリー「やばいなぁ……」

ルッキーニ「シャーリー、どうしよう!? どうしたらいい!?」

シャーリー「どうしたらって言われても……」

ルッキーニ「エイラ、絶対怒ってる!!」

シャーリー「いや。ここまで見事に忘れられていたら、怒りを通り越して落ち込んでると思う」

ルッキーニ「エイラぁ……」

バルクホルン「落ち着け、ルッキーニ少尉」

ルッキーニ「で、でも!! エイラは私やシャーリーのときだって祝ってくれたのに!!」

バルクホルン「私たちが忘れていたのは、ここ数日ネウロイの襲撃が頻発していた所為もある。誰が悪いということもない。それはエイラとて理解しているはず」

ルッキーニ「そ、そうかなぁ」

バルクホルン「恨むならネウロイを恨むべきだ」

シャーリー「お前だってエイラに祝ってもらってるんだから、そういうのはよくないだろ」

バルクホルン「む……」


3:2014/06/18(水) 18:43:03.15 ID:BL8DGP34o

ルッキーニ「今からでもおめでとうって言ったほうがいいよね?」

シャーリー「素直に忘れていたことを謝って、改めて祝ってやるほうがいいだろうな」

ルッキーニ「う、うん。エイラ、許してくれたいいけどぉ」

シャーリー「あいつならきっと許してくれるはずだ」

バルクホルン「待て、シャーリー」

シャーリー「なんだよ。お前もこいよ」

バルクホルン「この3人だけが忘れていたのか?」

シャーリー「なに?」

バルクホルン「もし全員が忘れているのなら私たちだけで謝罪するのもおかしな話だ」

シャーリー「まぁ、そうか。個別で謝ってもエイラが困るか」

バルクホルン「サーニャは除外するとして、他の者たちにも聞いてみるべきだと思う」

シャーリー「そうだな。ルッキーニ、みんなを呼びにいくぞ。エイラに見つからないようにな」

ルッキーニ「わかった!」

バルクホルン「……私は少佐とミーナに聞きにいくか」


4:2014/06/18(水) 18:43:54.84 ID:BL8DGP34o

ペリーヌ「いい汗かきかましたわ。うふふ……」

芳佳「やっぱり、坂本さんと朝の訓練すると気持ちいいですね!」

ペリーヌ「どこぞの空気の読めないお人がいなければ、もっと心地の良いものになりましたけどね」

芳佳「そろそろ朝のミーティング始まりますね。行きましょう、ペリーヌさん」

ペリーヌ「はいはい」

ルッキーニ「よしかぁー!! たいへんだー!!」

芳佳「ルッキーニちゃん、どうしたの?」

ペリーヌ「朝から騒がしいですわね」

ルッキーニ「エイラの誕生日は一昨日だー!!」

芳佳「え?」

ペリーヌ「……宮藤さん、今日は何日でしたか?」

芳佳「23日ですけど」

ペリーヌ「なっ……」

ルッキーニ「ペリーヌと芳佳も忘れてたんだぁ……あーあ……」

芳佳「エイラさんの誕生日、一昨日だったの!? 私、そんなの知らなかったよ!!」


5:2014/06/18(水) 18:45:01.17 ID:BL8DGP34o

シャーリー「ハルトマン!! おい!! ハルトマーン!!! おきろー!!」

エーリカ「もー、なにぃ? うるさいなぁ」

シャーリー「ハルトマン、よく聞け」

エーリカ「なにかあったの? 出撃のしすぎで、眠気がとれなくてさぁ……」

シャーリー「エイラの誕生日、覚えてるか?」

エーリカ「21日でしょ? それがどうしたの……あっ」

シャーリー「そう。今日は23日だ」

エーリカ「……なんで、言ってくれないの? 最近、戦闘が多かったからそっちが疎かになってたじゃん」

シャーリー「私も忘れてたんだよ。とりあえず、ハルトマンもエイラに何もしてないんだな?」

エーリカ「してない」

シャーリー「よし。とにかく来てくれ」

エーリカ「まずはエイラの部屋に行かない? 先に謝っておきたいんだけど」

シャーリー「みんなが忘れてる可能性もあるんだよ。だから、謝るときは忘れていた奴全員でだ」

エーリカ「プレゼントどうしよう。この辺にあるのでもエイラは喜んでくれるかな?」

シャーリー「お前、ゴミを渡す気か!?」


6:2014/06/18(水) 18:45:46.09 ID:BL8DGP34o

ミーナ「リーネさんはやっぱり宮藤さんと組みたい?」

リーネ「で、できれば……」

美緒「ミーナ。分かりきったことをきいてやるな」

ミーナ「そうね。ごめんなさい」

美緒「宮藤もロッテを組むならリーネがいいと言っているぐらいだからな。相思相愛だ」

リーネ「芳佳ちゃんも?」

美緒「ここ数日の頻繁に出撃していたこともあって、宮藤も色々な奴と組んだがそれでもリーネが一番安心できるそうだ」

リーネ「うれしい……」

ミーナ「もう少し訓練を重ねれば、宮藤さんとリーネさんのロッテで固定してもいいかもしれないわね」

バルクホルン「少佐!! ミーナ!!」

美緒「どうした?」

バルクホルン「……エイラのことで話がある」

ミーナ「エイラさんに何かあったの?」

バルクホルン「ああ。リーネも一緒か。都合がいい。リーネにも聞いておきたいことがある」

リーネ「なんですか?」


7:2014/06/18(水) 18:46:42.69 ID:BL8DGP34o

リーネ「エイラさんの……誕生日が一昨日……?」

ミーナ「……」ペラッ

美緒「どうだ、ミーナ。エイラのプロフィールに書かれている生年月日はいつだ?」

ミーナ「2月21日とはっきり書いてあるわね」

美緒「だろうな。私もそう記憶している」

バルクホルン「少佐たちもエイラには一言の祝辞すら贈ってはいないようだな」

美緒「そういうことになる」

リーネ「ご、ごめんなさい!! 私、エイラさんの誕生日なんて聞いたこともなくて……!! いえ、もしかしたら聞いていたのに忘れてたかも……しれなくて……!!」

ミーナ「エイラさんは私たちのことはよく祝ってくれていたから、お返しするつもりだったのに」

美緒「最近、戦闘が多かったからな。いや、言い訳にはできないが」

バルクホルン「今、サーニャ以外に確認をとっているところだ。そろそろ――」

シャーリー「バルクホルン!!」

バルクホルン「来たか。結果は?」

シャーリー「ルッキーニにも聞いたけど、こっちは全滅だ。そっちは?」

バルクホルン「こちらもだ……。サーニャ以外は誰も祝っていないようだ」


8:2014/06/18(水) 18:47:32.29 ID:BL8DGP34o

芳佳「どうしよう……。私とサーニャちゃんの誕生日、エイラさんはお祝いしてくれたのに……」

ルッキーニ「あたしも、エイラにはプレゼントもらったぁ」

ペリーヌ「わ、わたくしも……もらいましたわ……」

エーリカ「みんな、サイテーだね」

ペリーヌ「そんなのあなただって!!」

エーリカ「わかってるよ。だから、反省中ー」

ペリーヌ「しているようには見えませんが……」

芳佳「あの、エイラさんは……?」

エーリカ「昨日は夜間哨戒してたから、今頃は寝てるんじゃない?」

芳佳「……どうしよう」

ルッキーニ「あいぃ……」

ペリーヌ「……」

エーリカ「でも、昨日のエイラは普通だったよね?」

ペリーヌ「え、ええ。様子がおかしいようには見えませんでしたわ」

芳佳「エイラさんのことですから、きっと何も気にしてないように振舞ってたんだと思います……。戦闘も多かったですし……」


9:2014/06/18(水) 18:48:37.04 ID:BL8DGP34o

エーリカ「エイラはサーにゃん絡み以外では表情崩さないからねー」

ペリーヌ「全く。エイラさんもエイラさんですわ。自分の生まれた日なら、そういってくださればいいですのに」

エーリカ「私は大声でアピールするけど、エイラは言わないんじゃない?」

芳佳「私もわざわざ祝って欲しいですなんて、言えません」

ルッキーニ「あたしはいうー」

ペリーヌ「ま、まぁ、わたくしも言うことはないでしょうけど……。忘れられていたら、やはり寂しいものがありますわね」

エーリカ「サーにゃんは流石に祝ってるはずだから、心の傷は浅いと思うんだよね」

芳佳「それでもやっぱり寂しかったと思います!!」

ルッキーニ「あたしもせめて芳佳とリーネとサーニャとエイラとペリーヌ……やっぱりみんなにおめでとーっていってほしい」

エーリカ「私もー」

ルッキーニ「だよねー」

ペリーヌ「でしたら、エイラさんも同じでしょう。さて、どうしますか?」

芳佳「どうするって、一つしかないですよ。きちんと謝って、エイラさんのお誕生日を祝いましょう!!」

美緒「――宮藤の言うとおりだ。全員で盛大に祝ってやるべきだろう」

ペリーヌ「坂本少佐!! は、はい! わたくしもそう思っていたところですわ!!」


10:2014/06/18(水) 18:49:22.94 ID:BL8DGP34o

美緒「では、宮藤、リーネ、バルクホルンは空いた時間を利用して、エイラのためのケーキを用意してくれ」

バルクホルン「了解。宮藤、リーネ。ついてこい」

芳佳「はい!!」

リーネ「了解!!」

美緒「残りのものは食堂の飾りつけをしておけ」

エーリカ「はぁーい。なにつけようかなぁ」

シャーリー「あのー、少佐。プレゼントは……?」

美緒「今から買いにはいけないからな。こればかりはどうすることもできないだろう」

シャーリー「そうですよね。はぁ……。エイラに車のエンジンとか渡しても喜ばないだろうしな……」

ミーナ「ルッキーニさん、ペリーヌさん」

ルッキーニ「にゃに?」

ミーナ「午後になったらエイラさんとサーニャさんを起こして食堂まで連れてきてもらえる?」

ペリーヌ「は、はい」

ルッキーニ「えぇー? エイラ、怒ってるかもしれないのにぃ」

美緒「心配はいらん。エイラはこういうことで根に持ったりはしないはずだ。……きっとな」


11:2014/06/18(水) 18:50:02.44 ID:BL8DGP34o

ルッキーニ「少佐も自信なかったー」

ペリーヌ「他人の心はそう簡単には読めませんもの。いくら坂本少佐といえども、確証なんて得られませんわ」

ルッキーニ「余計に怖いぃ。ペリーヌ、先行ってー」

ペリーヌ「ちょ、ちょっと!! わたくしだって気が進みませんのに!!」

ルッキーニ「おねがいぃー」

ペリーヌ「し、仕方ありませんわね……。――エ、エイラさん、サーニャさん。起床時間ですわよ。起きてください」

ルッキーニ「ひぃ……」

ペリーヌ「ちょっと、ルッキーニさん。わたくしを盾にするのはやめてくださいな!!」

エイラ「あぁ……?」ガチャ

ペリーヌ「お、おはようございます」

ルッキーニ「エイラぁ……」

エイラ「あ?」

ルッキーニ「ひぎゃぁ!! こわいー!!」

ペリーヌ「エ、エイラさん。ルッキーニさんが怖がっていますでしょう。そ、そういうことは控えるように……」

エイラ「なにが? 何もしてないだろ?」


12:2014/06/18(水) 18:51:00.47 ID:BL8DGP34o

ルッキーニ「エ、エイラ、やっぱり、おこ、おこってりゅ……?」

エイラ「はぁ?」

ルッキーニ「うえぇぇん! ごめんなさぁぁい!!!」

エイラ「うるさいぞ、こらぁ」グイッ

ルッキーニ「むぐぅ!?」

ペリーヌ「ちょ、ちょっと!! エイラさん!! お、お気持ちはわかりますが、ぼ、暴力はいけませんわ!! 暴力では何も解決しないでしょう!?」

エイラ「お前も黙れ」

ペリーヌ「ひっ……」

ルッキーニ「ご、ごめん……なさい……」

エイラ「ったく。起こしてくれてありがとう。サーニャは私が起こすから、もういいぞ。二人も任務あるだろ?」

ペリーヌ「あ、あの……エイラ、さん?」

エイラ「なんだよ? まだなにかあるのか?」

ペリーヌ「い、いえ……なにも……ごゆっくり……」

エイラ「またあとでな」

ルッキーニ「あぃ……」


13:2014/06/18(水) 18:52:05.74 ID:BL8DGP34o

ペリーヌ「……」

ルッキーニ「……ペリーヌぅ……エイラ、怒ってる……絶対……おこってるぅ……」

ペリーヌ「か、かなり、機嫌が悪かったというのは認めますわ……。それに言葉も刺々しいですし……」

ルッキーニ「うえぇぇん!! エイラにきらわれたぁぁ……!!」

ペリーヌ「ふ、ふん。この程度のことで立腹するような狭量な方など、こちらから願い下げですわね!!」

ルッキーニ「うえぇぇん!! どーしよぉー!!」

ペリーヌ「ルッキーニさん、ですから放っておけばいいのです!! エイラさんのことなんて!!」

エイラ「――おい」ガチャ

ペリーヌ「な、なんですの!? 今のはその……言葉の綾で……!! 本心では謝罪するつもりでした!! 本当です!!」

エイラ「うるさい。よそでやってくれ」

ルッキーニ「ごめん……」

ペリーヌ「も、申し訳ありませんでした」

エイラ「頼むぞ。こらぁ」バタンッ

ルッキーニ「……ペリーヌ、いこっ」

ペリーヌ「で、ですわね……」


14:2014/06/18(水) 18:53:10.44 ID:BL8DGP34o

美緒「なんだと?」

ペリーヌ「昨日までとは、かなり様子が……違いまして……」

ルッキーニ「目つきも怖かった……」

美緒「ふむ……。せめて昨日、祝っていれば違ったのかもしれないな」

ミーナ「エイラさんはそこまで気にしていたということなの?」

美緒「むしろ当然の反応であるとも言えるが」

ペリーヌ「少佐、ど、どうしたらいいでしょうか? このままでは、その、戦闘時にも影響が……」

美緒「そうだな。エイラとロッテを組む者がプレッシャーを感じて安心して飛べないということもあり得るか。特に、宮藤とリーネは大きく影響を受けそうだ」

エーリカ「しっかり話してみたの?」

ルッキーニ「だって、エイラ、めちゃくちゃ怒ってたもん!!」

シャーリー「そんなにか? 信じられないな」

エーリカ「私が様子みてこようか?」

美緒「いいのか?」

エーリカ「うん。謝っておきたいしね。でも、シャーリーがいてくれると助かるかな」

シャーリー「私か? まぁ、いいけど。役に立つかな」


15:2014/06/18(水) 18:53:59.27 ID:BL8DGP34o

エーリカ「こういうのは目を見て話せば解決するんだって」

シャーリー「いつもバルクホルンの小言を聞き流してる奴がいうと説得力ないなぁ」

エーリカ「聞き流してないって。トゥルーデの言うことは半分無意味なだけで」

シャーリー「言いつけてやろ」

エーリカ「ひどいなぁー」

エイラ「サーニャ、眠くないか?」

サーニャ「大丈夫よ。エイラこそ、疲れてない? 戦闘が続いていたから……」

エイラ「私は平気だって」

エーリカ「エイラ、サーにゃん!! おっはよ!」

シャーリー「よ、よぉ」

サーニャ「おはようございます」

エイラ「おう」

エーリカ「……エイラ。あのさ」

エイラ「なんだ?」

エーリカ「そんなに睨まないでよ。怖いじゃん」


16:2014/06/18(水) 18:54:36.48 ID:BL8DGP34o

エイラ「睨みつけてないぞ?」

エーリカ「シャーリー、シャーリー」

シャーリー「なんだよ?」

エーリカ「タッチ」

シャーリー「な!? こらぁ!! ずるいぞ!!」

エーリカ「やっぱダメ!! なんかふざけられない!! というか、私が言ったら余計に怒らせちゃうかも!!」

シャーリー「じ、自覚あるのか……」

エイラ「なんだよ。私に言いたいことがあるならはっきり言えよ」

シャーリー「え……いやぁ……そのぉ……」

エイラ「あぁ?」

シャーリー「な、なんでもない……」

エイラ「はぁ?」

サーニャ「エイラ、失礼よ」

エイラ「二人がはっきりしないからだろ。何か私に言いたいことがあるんだろ? はっきり言ってくれって」

エーリカ「……怒んない?」


17:2014/06/18(水) 18:55:32.28 ID:BL8DGP34o

エイラ「なんだよ。怒るようなこと言うつもりか?」

シャーリー「いや、もう結構怒ってるだろ?」

エイラ「なんだと?」

エーリカ「わかった。わかったよ。エイラ。今回のことは本当に反省してる。ごめん。悪かった。だから、もう機嫌直してよ」

エイラ「意味がわかんないな」

シャーリー「わ、分かるだろ!!」

エイラ「わからないって言ってるだろ。何のことで反省してるんだ?」

エーリカ「(私たちに罪状を言わせようとしてるの?)」

シャーリー「(だろうな。ハルトマン、頼む)」

エーリカ「(えー!? 私だけ!? シャーリーも言ってよ!!)」

シャーリー「(分かった。言う。言うから、先にハルトマンが……)」

エイラ「もういい。行こう、サーニャ」

サーニャ「でも……」

エーリカ「エイラ!! エイラの誕生日、すっかり忘れてた!! ごめん!! 今からパーティーするから、それで機嫌を直して!! この通り!!」

エイラ「……いや、パーティーとかしなくていいぞ?」


18:2014/06/18(水) 18:57:05.37 ID:BL8DGP34o

エーリカ「え……?」

シャーリー「お、おい。エイラ。確かに私たちも悪かったよ。でも、みんなは反省してるからこそパーティーをやろうって言ってるんだ」

エイラ「気にしてないって。ネウロイの襲撃多かったしな」

エーリカ「エイラ、ホントに言ってる?」

エイラ「なんでだ?」

シャーリー「いや、ほら、エイラは私たちの誕生日は祝ってくれただろ? そのお礼も兼ねてさ」

エイラ「私の誕生日はもう過ぎたし。無理しなくていいって。みんなも戦闘の疲れとか残ってるんだから、私の誕生日なんかに貴重な休息を消費する必要はないぞ」

サーニャ「エイラ、ハルトマンさんたちの好意だから……」

エイラ「そういう気遣いなんていらないって言ってるんだ」

エーリカ「そ、そうなんだ……」

エイラ「それじゃ、訓練あるから。いくぞ、サーニャ」

サーニャ「あ。エイラ」

シャーリー「サーニャ、待ってくれ」

サーニャ「は、はい?」

シャーリー「誕生日に誰も祝ってないこと、エイラは本当に気にしてないのか?」


19:2014/06/18(水) 18:58:12.66 ID:BL8DGP34o

サーニャ「実は……私にもよく分からないんです……」

エーリカ「どういうこと?」

サーニャ「エイラ、誕生日の話題には触れられたくないみたいで……そういう話はしなくて……」

シャーリー「それって……」

エーリカ「気にしてるってことじゃないの?」

サーニャ「すみません。本当に分からないんです」

シャーリー「サーニャはプレゼント渡したんだよな?」

サーニャ「はい。当日は無理でしたけど」

エーリカ「よかった。サーにゃんまで祝ってなかったら、とんでもないことになってたかも」

シャーリー「よくはないだろ。エイラ、完全に拗ねてるな」

エーリカ「だろうね……」

サーニャ「すみません。私も説得してみます」

エーリカ「ううん。サーにゃんの所為じゃないから」

シャーリー「そうだ。これは私たちの責任さ。気にしないでくれ」

サーニャ「だけど、エイラのことですから。私もできる限りの協力をします」


20:2014/06/18(水) 18:59:05.43 ID:BL8DGP34o

シャーリー「――って、ことです」

美緒「なるほど。へそを曲げているわけか」

エーリカ「無理もないね。全員から忘れられてたんだから」

美緒「困ったものだ。これでは無理やり参加させようとしても、逆効果になるだけか」

ミーナ「そうね。エイラさんの機嫌を更に斜めにしてしまうだけ」

美緒「この状態が続くのは隊にとってもよろしくないな」

ルッキーニ「エイラぁ……謝ってもゆるしてくれないのぉ……」

シャーリー「ルッキーニだって、エイラと同じ立場になったらしばらくは拗ねるだろ?」

ルッキーニ「うん……たぶん……」

エーリカ「静観するのもアリかな」

美緒「時間による解決を待つ、か」

芳佳「そ、そんなのダメですよ!!」

美緒「だがな、宮藤。現状では歩み寄ることができないぞ」

芳佳「でも、エイラさんが拗ねているってことは祝ってほしかったってことですよね!? なら、このままにしていてもエイラさんは悲しむだけです!!」

シャーリー「そのエイラがしなくていいって意固地になっているんだ。今パーティーをしても感情を逆撫でするだけさ」


21:2014/06/18(水) 18:59:49.14 ID:BL8DGP34o

芳佳「パーティーをしたら、エイラさんだって笑顔になってくれますよ!!」

ミーナ「宮藤さん……」

芳佳「やりましょう!! エイラさんの誕生日会!! ただおめでとうって言うだけじゃないですか!!」

エーリカ「私もそうしたいけど、肝心のエイラは参加してくれないと思うよ?」

美緒「強引に引っ張ってこれる相手でもないな」

ミーナ「エイラさんに魔法を使われたら私たちでは捕まえられないものね」

美緒「更に言えば、エイラが本気なら確実に魔法を行使するはずだ」

ルッキーニ「うぅ……どうしたらいいのぉ……?」

バルクホルン「――手はある」

シャーリー「なに?」

バルクホルン「多少強引でよければ、エイラをパーティーに参加させることは可能だ」

ペリーヌ「そ、それはどのような方法なのですか!?」

バルクホルン「宮藤、リーネ、ペリーヌ、ルッキーニ。お前たちに任せたい」

リーネ「わ、私ですか……!?」

ルッキーニ「あい!! なんでもしゅるー!!」


22:2014/06/18(水) 19:00:37.03 ID:BL8DGP34o

エイラ「えっほ、えっほ」タタタッ

サーニャ「ねえ、エイラ?」

エイラ「なんだ? あと3周ぐらいにしとくか?」

サーニャ「折角、誕生日会をしてくれるって言っているんだから、好意に甘えたほうが……」

エイラ「いいってー。別にしてほしくないしな」

サーニャ「でも……」

エイラ「いや。してほしくないっていうのは嘘だな。でも、しなくていい」

サーニャ「どうして?」

エイラ「だってもう私の誕生日は過ぎた」

サーニャ「過ぎてもいいと思うわ」

エイラ「もういいんだ。サーニャに祝ってもらったし。私はそれで十分だ」

サーニャ「エイラ……」

エイラ「あと3周だ。がんばろ――」

リーネ「エ、エイラさん!! サーニャちゃん!! 水をどうぞ!!」

エイラ「お? 気が利くな。ありがとう、リーネ。もらっとく」


23:2014/06/18(水) 19:01:37.85 ID:BL8DGP34o

サーニャ「ありがとう」

リーネ「このまま真っ直ぐ進んでください!!」

エイラ「そのつもりだ」タタタッ

サーニャ「どうして、リーネちゃんが水を……?」

エイラ「いいじゃないか。欲しかったところだし」ゴクゴクッ

ペリーヌ「エイラさん、サーニャさん。お疲れ様です」

エイラ「なんだよ?」

ペリーヌ「ささ、こちらにどうぞ。そろそろ休憩したほうがいいですわ」

エイラ「あと3周はするんだ。邪魔すんな」

サーニャ「あの、ペリーヌさん……?」

ペリーヌ「まぁまぁ。いいではありませんか。ここに座ってくださいな」

エイラ「はぁ? 訓練してるんだぞ、こっちは」

ルッキーニ「わーい!! エイラー!!」

芳佳「疲れましたよねー!! 甘いものでも食べてくださーい!! はい、特製のケーキです!!」

エイラ「な、なんだ!? お前らまでぇ!?」


24:2014/06/18(水) 19:02:23.92 ID:BL8DGP34o

芳佳「疲れたときは甘いものですよー!!」

エイラ「そうかもしれないけど」

ルッキーニ「サーニャもどーぞ!」

サーニャ「う、うん」

エイラ「あのさ……」

リーネ「あー!!!」

エイラ「リーネ、まだいたのか」

リーネ「芳佳ちゃん、ケーキまだ完成してないよ!」

芳佳「えー? これで完成だよ?」

ペリーヌ「まぁ!! 宮藤さん!! ケーキになくてはいけないものがありませんわよ!!」

芳佳「なんですか?」

リーネ「はい、これ」

芳佳「あ、そっか! これがいるよね!!」

ペリーヌ「全く!! ケーキには普通、ロウソクを立てなければいけませんでしょう!? これではケーキの味が落ちてしまいますわ!!」

エイラ「……」


25:2014/06/18(水) 19:02:58.02 ID:BL8DGP34o

芳佳「えーと、何本ぐらいいりますか?」

ペリーヌ「三本ほどでいいですわよ」

芳佳「わかりました!」

エイラ「なぁ……」

芳佳「できた! ルッキーニちゃん!!」

ルッキーニ「あい!! 点火!!」カチッ

リーネ「完成ー!!」

ペリーヌ「はい。では、エイラさん?」

エイラ「あ?」

芳佳「火を吹き消してください。一思いに!!」

エイラ「ふぅー……」

リーネ「わーい!! エイラさん、おめでとうございます!!」

芳佳「早速、食べましょう」

ルッキーニ「あたし、いちごのところがいいー!! エイラはチョコのところあげりゅ。特別だよぉ?」

エイラ「……」


26:2014/06/18(水) 19:04:16.57 ID:BL8DGP34o

芳佳「エイラさん、いくつになったんですか?」

エイラ「……いくぞ、サーニャ」

サーニャ「エ、エイラ……」

ルッキーニ「えぇー!? なんでー!?」

エイラ「こんなことしなくていいってシャーリーに言った。聞かなかったのか?」

ルッキーニ「じゃ、じゃあ、いちごのところ、エイラにあげるからぁ……」

エイラ「そういう問題じゃないんだ!」

ルッキーニ「あにゃぁ!? ごめんなさぁぁい!!!」

サーニャ「エイラ、やめて」

エイラ「……このケーキは誰が作ったんだ?」

芳佳「わ、私とリーネちゃんとバルクホルンさんで……作りました……」

エイラ「あとで食べるから、食堂に運んでおいてくれ」

芳佳「み、みんなで食べたほうが……」

エイラ「作ってくれてありがとう。でも、そういうのはいいんだ。ほら、休憩時間なくなるぞ。宮藤とリーネは少佐の訓練もあるんだから、こんなところにいないで休んどけって。じゃあな」

ルッキーニ「エイラぁ……」


27:2014/06/18(水) 19:05:08.02 ID:BL8DGP34o

美緒「そうか。ダメだったか」

ルッキーニ「あい……」

ミーナ「美緒、そろそろ訓練の時間よ」

美緒「分かっている。宮藤、リーネ。エイラのことも気になるだろうがお前たちには本分がある。行くぞ」

リーネ「了解。芳佳ちゃん、いこ」

芳佳「うん……」

バルクホルン「……宮藤たちの話を聞いてどう思う?」

エーリカ「エイラは本気でパーティーをやってほしくないんだね」

バルクホルン「そのようだ」

エーリカ「でも、本心は違う。それさえ分かっちゃえばやりたい放題だっ」

シャーリー「ルッキーニ、もう泣くな」

ルッキーニ「だってぇ……エイラぁ……ゆるしてくれない……いちごでもダメだしぃ……」

シャーリー「そうだな。エイラも酷いよな」

ルッキーニ「一番酷いのはエイラの誕生日忘れてたあたしたちだけど」

シャーリー「そうだな……そうなんだよなぁ……」


28:2014/06/18(水) 19:06:09.49 ID:BL8DGP34o

エイラ「ふぅー、疲れたな。サーニャ、大丈夫か?」

サーニャ「……」

エイラ「どうした? どこか痛めたか?」

サーニャ「……エイラ、素直になったほうがいいわ」

エイラ「きゅ、急になんだよ」

サーニャ「みんな、エイラのためにしてくれているのに、素直に受け取ってあげて。芳佳ちゃんもルッキーニちゃんも可哀相よ」

エイラ「私のために時間を削るほうが、よっぽど可哀相だろ」

サーニャ「エイラ……」

エーリカ「――やっぱり、そういうこと」

エイラ「なんだ。今度は中尉か」

バルクホルン「私もいる」

エイラ「もー、なんだよー。誕生日なんて祝う必要ないぞー」

バルクホルン「あまり私たちを舐めるな」

エイラ「え? どういう意味だ?」

エーリカ「あのさぁ。幾らここ数日ネウロイとの戦闘が続いたからってさ、エイラの誕生日を祝うぐらいの元気はあるよ? バカにすんな」


29:2014/06/18(水) 19:07:11.65 ID:BL8DGP34o

エイラ「何言ってんだ。みんな、辛そうにしてたじゃないか」

バルクホルン「だから何も言わなかったのか?」

エイラ「別に言う必要もないだろ」

エーリカ「おい、エイラ」

エイラ「なんだ?」

エーリカ「ルッキーニ、結構思いつめてる」

エイラ「え……」

エーリカ「だから、エイラのそういう気遣いは必要ないよ」

エイラ「い、今は少しでも休むだけの時間がいるだろ。訓練と任務だってやるんだし。私のために空いた時間を使うなんて……」

バルクホルン「行くぞ、ハルトマン。今のエイラに何を話しても無駄のようだ」

エーリカ「そうだねー」

エイラ「お……おい……」

バルクホルン「いいか、エイラ。これだけは言っておく。私たちはお前が思っている以上に強いぞ?」

エーリカ「そーだ、そーだ」

エイラ「それは、知ってるけど……」


30:2014/06/18(水) 19:08:52.12 ID:BL8DGP34o

サーニャ「エイラ、行きましょう」

エイラ「……どこへ?」

サーニャ「食堂。ケーキが置いてあるはずだから」

エイラ「私は別にさぁ……嬉しくないわけじゃなくて……」

サーニャ「だけど気持ちは伝えないと」

エイラ「言ったら、宮藤とかリーネとか絶対に無理にでもしようとするだろ。それが目に見えていたから、私は何も言わなかったんだ」

サーニャ「そうね。きっと芳佳ちゃんはどんなに疲れていてもやろうとしたと思うわ。ルッキーニちゃんもペリーヌさんも、きっと」

エイラ「みんな私の誕生日、忘れてたみたいだし。都合がいいと思ったんだけどな」

サーニャ「忘れていたというよりも、ちょっと戦闘が激しくて祝うだけの余裕がなかっただけよ」

エイラ「……」

サーニャ「エイラ」

エイラ「わかった。行く。でも、その前に……」

サーニャ「うん。私は先に行っているから」

エイラ「ああ。ありがとう」

サーニャ「行ってらっしゃい、エイラ」


31:2014/06/18(水) 19:10:25.98 ID:BL8DGP34o

ルッキーニ「あぁぁ〜エイラぁ〜」

シャーリー「滑走路で寝てたらひかれるぞ」

ルッキーニ「でもぉ〜エイラがぁ〜うえぇぇぇん……」

シャーリー「エイラのことはまた考えればいいだろ?」

ルッキーニ「うー……だけどぉ……」

エイラ「おい」

ルッキーニ「エイラ!?」

シャーリー「どうした?」

エイラ「さっきは、悪かったな。怒鳴ったりして」

ルッキーニ「……」

エイラ「ケーキが傷む前に食べるぞ。早く食堂にこいよな」

ルッキーニ「エイラ……」

エイラ「ケーキ、食べないのか?」

ルッキーニ「ごめぇぇん!! 誕生日わすれちゃってー!!! ごめんなさぁぁい!!!」

エイラ「気にしてないって。誕生日を忘れられたぐらいで怒ったりするわけないだろ」


32:2014/06/18(水) 19:12:11.32 ID:BL8DGP34o

ルッキーニ「ホントに? あたしは怒るけど」

エイラ「お前と一緒にすんな」

シャーリー「エイラ。悪かったな。あたしも色々あって……」

エイラ「いいって。なんで誕生日なんかでそんな必死になるのかわかんないぐらいだ」

シャーリー「いや、わかれよ」

ルッキーニ「エイラー!!」ギュッ

エイラ「抱きつくなよ。うっとうしい」

ルッキーニ「エイラ、ごめんねー。エイラー」スリスリ

エイラ「シャーリー、こいつなんとかしてくれ」

シャーリー「ルッキーニがこんなに反省するのも珍しいし、暫くは自由にさせてやれよ」

エイラ「ルッキーニはいつも自由じゃないか」

シャーリー「それもそうだな。あはははは」

エイラ「……ほら、いくぞ」

ルッキーニ「うにゃぁ」ギュゥゥ

エイラ「もー。自分で歩けってー」


33:2014/06/18(水) 19:16:48.52 ID:BL8DGP34o

エイラ「はぁ……はぁ……」

ルッキーニ「にゃはー」ギュゥゥ

サーニャ「おかえり」

エイラ「疲れた……」

ルッキーニ「エイラー」スリスリ

エイラ「いい加減、離れろよな。サーニャ、宮藤たちは訓練か」

サーニャ「そうみたい。どうする、もう少し待つ?」

エイラ「そうするかな」

ルッキーニ「エイラはいちごのところあげりゅ」

エイラ「お前が食えよ。欲しいんだろ?」

ルッキーニ「いいの!?」

エイラ「私はチョコのところでいい」

ルッキーニ「……それなら、チョコといちご、半分っこしよう!」

エイラ「勝手にしてくれ」

ルッキーニ「するぅ!」


34:2014/06/18(水) 19:20:30.62 ID:BL8DGP34o

芳佳「――エイラさん!!」

エイラ「来たか。早かったな」

リーネ「あの……バルクホルンさんから……聞きました……」

エイラ「あ?」

ペリーヌ「どうしてすぐに悪態をつくんですの!? こっちは勘違いしてしまうでしょう!?」

エイラ「勝手に勘違いしたんだろ。私は普通にしてただけだ。あれか、負い目があるから余計に私の目つきとが怖く思えたんだな」

ペリーヌ「あ、あなたってひとはぁ……!!! もういいですわ!! 祝う気持ちも冷めました!! エイラさんなんて知りません!!」

エイラ「そうなのか? なら、ペリーヌが食べない分が余るな」

エーリカ「そこ、私がもらいー」

ルッキーニ「あにゃー!? いつのまにー!!」

芳佳「ずるいですよー!!」

エーリカ「早い者勝ちぃ」

リーネ「わ、私もください!!」

シャーリー「よし。なら公平に階級が一番上の奴が食べるってことで」

エーリカ「わぁー!! 今日ほど階級を欲したことがない!!」


35:2014/06/18(水) 19:22:48.83 ID:BL8DGP34o

ペリーヌ「……ふんっ。別に欲しくなんてありませんわ」

バルクホルン「残念だな。自信作なのだが」

ペリーヌ「た、たいい……!?」

バルクホルン「おい、リベリアン。それは本当に公平なのか?」

シャーリー「公平だろ? 誰が文句言えるんだ?」

バルクホルン「外道め」

シャーリー「みんなー。行き渡ったかぁ?」

エイラ「問題ない」

ルッキーニ「食べよー」

美緒「待て。シャーリー」

シャーリー「少佐、どうしたんですか?」

美緒「そのケーキは私が頂く」

シャーリー「そ、そんな……」

美緒「階級が上の者に食べる権利があるのだろう? ちなみに私は少佐だ。シャーリーの階級は?」

シャーリー「……はい。どうぞ」


36:2014/06/18(水) 19:23:33.63 ID:BL8DGP34o

美緒「ペリーヌ。ほら、取り返してやったぞ」

ペリーヌ「え……」

美緒「年に一度しかない祝い事だ。意固地になるな」

ペリーヌ「は、はぁい!」

エイラ「なんだ、結局ツンツン眼鏡も食べるのか」

ペリーヌ「何か問題でもありまして?」

エイラ「ないけど」

ミーナ「あら、もうみんな揃っているみたいね」

エーリカ「ミーナ、おそーい。ほら、はやくはやくぅ」

ミーナ「ええ」

エイラ「……なんか悪いな。みんな疲れてるはずなのにさ」

芳佳「何をいっているんですか!? 疲れているときにこそ甘いものを食べないと!!」

エイラ「そういうことじゃなくてな」

芳佳「みんなで食べれば明日からもっと頑張れますよ!! エイラさん!! エイラさんの誕生日を祝えないほうが疲れちゃいます!!」

エイラ「そうなのか? なら、特別に祝うことを許してやる。ほら、祝え」


37:2014/06/18(水) 19:25:48.90 ID:BL8DGP34o

エーリカ「ちょーしにのるなぁー」

バルクホルン「全くだ。お前の所為でどれだけ苦労したことか」

エイラ「こっちだって、みんなのことを考えて……」

エーリカ「それが余計なんだってばー」

エイラ「……そうみたいだな」

サーニャ「よかったね、エイラ」

エイラ「うんっ」

ルッキーニ「えーと、もう食べていいよね?」

リーネ「その前にまだ言ってないことがあるよ?」

ルッキーニ「あ、そっか! あれ言わないとね!」

エイラ「恥ずかしいからいいってー」

ルッキーニ「いう!! エイラーお誕生日おめでとー!!!」

芳佳「おめでとうございます!!! エイラさん!!!」

シャーリー「ハッピーバースデー、エイラ!」

エイラ「あ、ありがと……な……」


38:2014/06/18(水) 19:26:37.58 ID:BL8DGP34o

バルクホルン「このスポンジの柔らかさは絶品だ」

シャーリー「お前が作ったんだろ? 自画自賛とか恥ずかしくないのか?」

バルクホルン「このケーキは宮藤が作ったものだ。私ではない」

シャーリー「そうなのか。……これ、いらないならもらうな」ヒョイッ

バルクホルン「なぁー!! 最後の楽しみとっておいた苺を……!! きさまぁ!!!」

シャーリー「わかった、わかった。チョコやるから。あーんっ」

バルクホルン「そんなことで許すと思っているのか!!! ……はむっ」

シャーリー「美味いだろ?」

バルクホルン「……」コクコク

エーリカ「あまぁい。おいひぃ」

ミーナ「美緒、口元に生クリームついてるわよ」

美緒「なに?」

ペリーヌ「わ、わわ、わたくしがふき取ってさしあげますわ!!!」

エイラ「うまいうまい」

サーニャ「うん。美味しい」


39:2014/06/18(水) 19:28:35.42 ID:BL8DGP34o

芳佳「エイラさん、おかわりありますよー」

エイラ「私はもういい。宮藤たちが食べろ」

リーネ「でも、これはエイラさんのために……」

エイラ「気持ちは嬉しいけどな。宮藤やルッキーニが食べたそうにしてるだろ?」

ルッキーニ「え!? してる!?」

芳佳「確かにもう一つぐらいは食べたいなぁって心の底で思ってましたけど……」

エイラ「だから、食べていいぞ」

芳佳「そ、それじゃあ、遠慮なく……」

ルッキーニ「げっとぉー!!!」

芳佳「あー!! ルッキーニちゃん!! かえしてー!!」

ルッキーニ「はむっ!」

芳佳「食べたー!? ルッキーニちゃん!! 私にも一口ちょーだい!!!」

ルッキーニ「口移しでいいにゃら、あげりゅー」

芳佳「やめてー!! 汚いから!!!」

エイラ「なにやってんだよ、お前ら。子どもじゃないんだから……ルッキーニは子どもか……」


40:2014/06/18(水) 19:30:10.71 ID:BL8DGP34o

シャーリー「そうだ。エイラ。プレゼントだけどさ」

エイラ「これで十分だって」

シャーリー「そうか?」

エイラ「特に欲しいものもないしな」

エーリカ「ホントかぁ?」

エイラ「ない」

美緒「ないというなら無理に与えることもないだろう」

エイラ「今日、すごく楽しいから。これ以上はいらない」

ルッキーニ「エイラ、たのしいのー!?」ギュッ

エイラ「たのしいぞー」

ルッキーニ「やったぁー!!」

エイラ「今まで一番楽しい誕生日だ。ちょっと過ぎたけど」

ルッキーニ「次はちゃんとするから!! だからぁ……エイラぁ……私の誕生日、また祝ってね?」

エイラ「目的はそれかよ。ふざけんな」ペシッ

ルッキーニ「にゃはははー。エイラー、おめでとー。だーいすきっ」


41:2014/06/18(水) 19:36:53.99 ID:BL8DGP34o

サーニャ「美味しかったね」

エイラ「そうだな。まぁまぁだったかな」

サーニャ「ふふっ。美味しいって言ってたのに」

エイラ「……」

サーニャ「これからが大変ね、エイラ」

エイラ「どうしてだ?」

サーニャ「だって、あんなに祝ってもらったから、エイラも祝ってあげないといけないでしょ?」

エイラ「ルッキーニには悪いことしたからなぁ……。今度はもっと盛大に祝ってやるか」

サーニャ「その前に私と芳佳ちゃんの誕生日があること忘れないでね」

エイラ「サーニャの誕生日を忘れるわけないだろ」

サーニャ「ありがとう。えーと、次に誕生日が近い人は……」

エイラ「ミーナ中佐だな」

サーニャ「そうだった? 誰か忘れているような……」

エイラ「そうだって。私が言うんだから間違いない」

サーニャ「うーん……?」


42:2014/06/18(水) 19:40:42.56 ID:BL8DGP34o

〜501基地 2月28日〜

エイラ「今日のシフトはどうなってるんだ?」

ルッキーニ「あたしとエイラでB班になってるよ」

エイラ「そうか。よろしくな」

ルッキーニ「あいっ」

シャーリー「今日はリーネとか。今、どこにいるんだろうな」

バルクホルン「宮藤か……。そうか……。今日は宮藤か……」

エーリカ「トゥルーデ、顔がすっごいニヤついてるよ」

ペリーヌ「……」

エイラ「いくかぁー」

ルッキーニ「おぉー!!」

ペリーヌ「きょ、今日は何日ですか?」

エイラ「そこに書いてるだろ。自分で見ろよ」

ペリーヌ「そ、そうですわね……」

ルッキーニ「エイラー、はやくー!!」


43:2014/06/18(水) 19:50:07.92 ID:BL8DGP34o

美緒「ネウロイの襲撃も小康状態だな」

ミーナ「この間にしっかりと皆には英気を養ってもらわないとね」

美緒「そうさせるつもりだ」

芳佳「今日はバルクホルンさんとなんだー。ちょっとたのしみー」

リーネ「私はシャーリーさんとだよ。緊張するなぁ」

芳佳「いつかリーネちゃんと一緒に任務ができるといいね」

リーネ「私もその日が早くくるの楽しみにしてるの。でもたくさん訓練しないといけないよね」

芳佳「一緒にがんばろう!」

リーネ「うん」

ペリーヌ「あの……」

美緒「ん? なにかあったか?」

ペリーヌ「ええと……今日は、何日でしょうか……?」

ミーナ「2月28日だったわね」

芳佳「何の日ですか?」

ペリーヌ「いえ……なんでも……」


44:2014/06/18(水) 20:18:01.76 ID:BL8DGP34o

ペリーヌ「もう夕方……」

ペリーヌ「ま、まぁ。別に祝ってもらったからといって何が嬉しいというわけでもありませんし」

ペリーヌ「さ! 任務ですわ!! 任務!!」

エイラ「おい、ペリーヌ」

ペリーヌ「な、なんですの!?」

エイラ「寂しいだろ?」

ペリーヌ「へ?」

エイラ「誰かにこの気分を味わってほしかったんだ」

ペリーヌ「……」

エイラ「サーニャになんて論外だし、ミーナ中佐やバルクホルン大尉は怖いだろ。宮藤やルッキーニは可哀相だからな。お前しかいなかったんだ」

ペリーヌ「エ……エ……エイラさん……」

ルッキーニ「ペリーヌ!! 食堂にきてー!! ケーキあるよー!!! はやくたべよー!!!」

エイラ「いくぞー」

ペリーヌ「もう!! 悪質極まりないですわぁ!!!! おまちなさい!!!」

ルッキーニ「あにゃー!? 誕生日忘れてないのにペリーヌがおこったぁー!!」


おしまい。


45:2014/06/18(水) 20:58:05.80 ID:LBKpjtix0

乙 面白かった

そして安定のオチーヌ


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元スレ:
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