1:2014/08/09(土) 13:25:18.02 ID:ribdmD/YO

白糸台メンバーのSS、もれなく全員ぽんこつ疑惑あり。


夢見る少女じゃいられない? 夢見る少女でいいじゃない。


そんな作品になっています。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1407558318



2:2014/08/09(土) 13:26:29.61 ID:ribdmD/YO

東京・白糸台高校


記者「それでは最後に、宮永選手の将来の夢を教えてもらえますか?」


照「将来の夢、ですか…」


照「今よりもっと強くなって、世界大会で金メダルを獲ることですね」


記者「おぉー、さすがですね! 宮永選手ならきっと実現できますよ」


照「そうなれるよう、もっと頑張って強くなります」


記者「はは、楽しみですね。それではこれで取材は終わりです、お疲れ様でした」


照「ありがとうございました」


3:2014/08/09(土) 13:28:31.54 ID:ribdmD/YO

チーム虎姫・部室


照「ただいまー」ガチャ


菫「おつかれ、今日は早かったな」


照「時間ないんで、って最初に言ってたからね」ガサガサ


菫「そっか…っておい! またそんなにお菓子買ってきたのか!?」


照「え? 今日はまだ少ないほう」


菫「うそつけ。 明らかに昨日より多いじゃないか!」


照「菫と一緒に食べようと思って…だめかな?」


菫「…ったく、それならそうと早く言えばいいものを…


照「はい、あげる」チョコ1個


菫「は?」


照「ん、菫の分。後は私の分」


菫「おい」


4:2014/08/09(土) 13:29:57.26 ID:ribdmD/YO

私の名前は宮永 照。


長野から東京に引っ越し、今は白糸台高校に通っている。


将来の夢は、お菓子の家に住むこと。そしてそれを食べること。


…なんて言えるわけがない。


唯一、私の夢を語った事があるのは妹の咲だけだった。


その時、咲に言われた一言は今でも鮮明に覚えている。


『お菓子の家に住みたいなんて、馬鹿なんじゃないかな?』


その一言にブチ切れた私は、長野の名門校のスカウトを断り、東京に引っ越した。


でもそれ以外にも、私が東京に行きたい理由があった。


東京には、長野に売っていないお菓子や、スイーツの有名店なんかがたくさんある。


東京に住めば、それが毎日食べられる…その思いが日に日に強くなっていった。


長野に住んでいたら、お菓子の家なんて夢のまた夢。


”おやきの家”が関の山だろう。
…私はおやきも好きだけど。


5:2014/08/09(土) 13:32:08.39 ID:ribdmD/YO

淡「テルー♪」タタタタッ


この子は大星 淡、わたしの後輩。


彼女は一年生ながらもチーム虎姫の大将を務めている。


淡は何時もあわあわしていて、見ているだけで癒される。


それに淡は大のお菓子好き!休みの日には二人でよくスイーツ店巡りをしている。


淡と二人でお菓子の話をしていると、思わず時間を忘れてしまう。


そんな淡に、今日は大事な話をしようと私は決めていた。


そう、私の将来の夢を話そうと…


6:2014/08/09(土) 13:33:46.55 ID:ribdmD/YO

チーム虎姫の部室


淡「テルー♪ 話ってなーに?」


照「今日は淡に大事な話がある」


淡「んー??」(イスに座り)


照「…淡は将来の夢とか、ある?」


淡「いきなりな質問だねー! 私はね、プロ雀士になって世界で活躍したいなーって」


照「なるほど、立派な夢だね」


淡「でしょー?! って、テルーの大事な話はなんなのー?」


照「…私の将来の夢について」


淡「テルーの将来の夢?」


照「約束してほしい。私が将来の夢を語った時、どうか正直な感想を聞かせてほしいんだ」


淡「うーん…わかった! 約束するよ!」


照「ありがとう。 それじゃあ、言うからね?」


7:2014/08/09(土) 13:34:54.21 ID:ribdmD/YO

照「私の将来の夢は…」


”お菓子の家に住むこと”


淡「えっ?」


淡「お菓子の家に住む…? テルーそれ本気で言ってるの?」


『お菓子の家に住みたいなんて、馬鹿なんじゃないかな?』


照「くっ…」


淡「テルー…」


淡「きゃはははは! テルー最高だよー! すっごい面白そう、それ!」


照「えっ…!」


淡「お菓子の家なんて、ナイスアイディアだね! すごくいいよー!」


照「あわ…あわわ…」ウルウル


淡「あっ! いーこと思いついた! ねぇねぇ、聞いてよテルー!」


照「あわ? あわわ?」


淡「テルーもプロになってさ! 二人でお金を稼ぐんだよ! そんでもって二人でお菓子の家を作ろうよ!」


照「…! あわわ!」


淡「テルーさっきから言葉になってないよ! しっかりして!」


照「あわ…ごめん」


淡「どうかな?! 一緒にお菓子の家を作って、そこで暮らすの!」


照「ありがとう…ありがとう! うん、一緒に夢を叶えよう!」


淡「テルー!」ダキッ


照「よかった…淡に言って本当によかった…」ナデナデ


8:2014/08/09(土) 13:36:29.40 ID:ribdmD/YO

照「淡、ちょっといいかな?」


わたしは大星 淡! この人は宮永 照、麻雀部の先輩!


先輩といっても、わたしは親しみを込めてテルーって呼んでるんだ。


テルーは麻雀強いし、いつも優しいし、おいしいお菓子をくれる!


わたしにとってテルーは、先輩であり、友達であり、本当のお姉ちゃんみたいな特別な存在。


テルーと初めて出会った時も、○ェルタースオリジナルくれたしね!


そんなテルーの将来の夢は、”お菓子の家に住むこと”なんだって!


テルーの将来の夢を聞いた時…すっごく髪の毛があわったし、鳥肌が立ったんだ!


やっぱりテルーは他の人間とはちがう! 最高にイカしてるでしょ!?


わたしはそのとき決めたんだ! 一生この人について行こう、ってね♪


9:2014/08/09(土) 13:39:21.16 ID:ribdmD/YO

チーム虎姫の部室


淡「それでね、お風呂はチョコレートにするのはどうかなー?」


照「淡、天才すぎ」


淡「でしょー! それでね、床を色違いのクッキーにしてモダンな感じを演出したい!」


照「ふふっ、その案もいただき」


淡「やっばい楽しいー! テルーのアイディアも聞かせてよ?」


照「うーん…壁には生クリームをたっぷり塗って、清潔感のある空間を目指したい」


淡「さっすがテルー! 今日もキレッキレやなー!」


照「ぷっ、なんで関西弁?」


淡「なんとなく!」


ガチャ


尭深「こんにちわ。二人とも早いですね」


淡「あっ、タカミー! ねぇねぇ見てよこれー!」トテテテッ


照「淡っ…! それはだめ!」


尭深「えっ? これは…”お菓子の家のせっけいず”?」


照「………」カタカタ


淡「あわ?」


10:2014/08/09(土) 13:40:17.12 ID:ribdmD/YO

淡「私たちの将来の夢なんだー!」


私の名前は渋谷 尭深といいます。白糸台の麻雀部員です。


この人たちは宮永先輩と、後輩の淡ちゃん。二人とも麻雀がすごく強いんです。


そんな二人が楽しそうに作っていたのは、”お菓子の家のせっけいず”。


夏の暑さにやられたのか、ずいぶんと暴走しているみたい…。


このままでは二人がお菓子な方向…おかしな方向に向かってしまいそうです。


緊張しますが、ここは私が二人の暴走を止めないと…。


渋谷 尭深…がんばります。



11:2014/08/09(土) 13:41:51.86 ID:ribdmD/YO

尭深「甘いものだけだと飽きると思います。塩気のあるお菓子もあると、バランスがとれるんじゃ…」


淡「わーお! タカミー天才!」


照「えっ…」


尭深「たとえば…大きな丸いおせんべいをテーブルにするとか」


淡「すっげーです! それすっげーですよタカミー!」


照「…おせんべいの味はどうするの?」


尭深「やはり定番の、お醤油味でしょうか…」


照「おぉ…ハーベストタイム!」


ガチャ


誠子「こんにちわー…ってなんだか盛り上がってますね!」


淡「あっ!セーコ! 今ねーみんなでねー!」トテテテ


照「あわわ! 亦野はまずい…」


誠子「ん? なんだこれ?」バッ


照(亦野はまずい…菫の次に常識人!あわわわ…)


12:2014/08/09(土) 13:43:00.75 ID:ribdmD/YO

淡「今みんなで”お菓子の家のせっけいず”を作ってるんだー!」


私の名前は亦野 誠子。白糸台のフィッシャーとは私のことだ。


宮永先輩と淡、それに尭深まで揃いも揃って、お菓子な…おかしな事を話しているなぁ。


チョコレートのお風呂?
クッキーのフローリング?
生クリームの壁?
おせんべいのテーブル?


なんてことだ…高校生にもなって、こんな事を話しているなんて。


甘い、甘すぎる…外国の変なお菓子よりも甘すぎる!


はぁ…ここは私がひと肌脱ぐしかないようだね。


13:2014/08/09(土) 13:44:49.28 ID:ribdmD/YO

誠子「麦チョコを庭に敷き詰めて、枯山水みたいな庭園を作るのはどうでしょうか?」


淡「あわわ! セーコの着眼点すっげーです!」


尭深「さすが…それなら、抹茶のチョコを芝生の代わりに使うのもいいかも…」


誠子「いいね!それ! 和と洋のコラボレーションみたいで」


照「あわわ…え?」


淡「テルーすごいよ! せっけいずがどんどん完成していくよー!」


照「…すごい!すごいよこれー!」


尭深「現実味を帯びてきた…」


誠子「そうだね! あとはこれをどこに建てるかだよね…」


ガチャ!


菫「何をしている! さっさと部活を始めるぞ!」


淡「あ…」
尭深「わ…」
誠子「わ…」
照「あわわ…!」


14:2014/08/09(土) 13:46:45.25 ID:ribdmD/YO

菫「さっさと支度をして対局室へ集合だ!」


淡「あわわわ…」カタカタ


菫「ん? なんだこの紙は…」


照「菫っ! それは…!」


菫「…お前たち、こんなものを作っていて部活に遅れたのか?」


照「菫…それは!」


菫「こんなものを揃いも揃って…」


淡「やめてよ!スミレ! それはみんなで考えた”せっけいず”なんだから!」


菫「うるさい! みんなで考えただと? お前ら…」


淡「ひっ…!」


菫「こんな面白そうなことをやるなら…私も誘え!」


淡・尭・誠「…は?」


照「えっ?」


15:2014/08/09(土) 13:48:02.73 ID:ribdmD/YO

私の名前は弘世 菫。 白糸台の麻雀部で部長を務めている。


今日はチームメンバーが時間になっても来ないから様子を見に行った。


そしたらどうした事か! 揃いも揃って”お菓子の家のせっけいず”なるものを作っていたんだ!


ふざけるな…! それならそうと、どうして私を誘わない!


”お菓子の家”とは、全女子の夢とも言えるものだろう。


そう、私だって女の子なんだから…


16:2014/08/09(土) 13:49:43.23 ID:ribdmD/YO

数日後・白糸台高校


記者「いよいよインターハイも来週に迫りましたが、今のお気持ちを一言お願いします」


菫「私達は常に高みを目指し、信頼できる仲間と日々切磋琢磨してまいりました」


菫「インターハイでもその力を存分に発揮し、必ず全国優勝を果たしてみせます」


記者「いやーさすがに白糸台! 今年も楽しみですね! それでは最後に宮永選手、一言お願いします」


菫「照、頼めるか?」


照「もちろん。 私たち、白糸台高校の目標は…」


照「お菓子の家に住むことです!」


カン!


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