1:2012/10/23(火) 21:36:13.99 ID:150oY1AE0



楽「っく、ぁ……ふっ……」


か弱い女性の様な嬌声。
外から聞こえてくる下校する生徒たちの足音。
日常と非日常が入り交じると、それは非日常になる。
プラスとマイナス、その原理と同じ。


鶇「ん……むっ、れろ」


脈々と波打つ先端下部を舐めると、びくびくと跳ね上がる。
優しく這わせる様に、筋に沿う形で動かすと、どんどんと堅さが増してくる。


楽「つ、鶇……お、れ、もう……っ」


鶇「……ひょうふぁ」


楽「!?」


口に含んだ瞬間に広がる、苦いような、しょっぱいような、形容し難い味。
だが、嫌いじゃない。 そもそも、嫌いであれば、私はこんなことをするはずがない。


楽「……やめっ、つ、ぐ、……っ!」


整備もされていない黴の匂いが漂う体育倉庫。
学び舎の端、誰もが予想もつかないであろう場所で、大量の精が、私の口に放出された。


鶇「……んぐ、く、……こくん」


濃い。
凄まじい粘度。 舌にまとわりついて、唾液と共に流飲ができない。


鶇「……ちゅ」


楽「〜〜ッ」


何かを叫びたいのか。 歯を食いしばり顎を上向きにする姿に余裕は無い。
尿道に残ったソレを一滴残らず排出させるために私が吸うと、こうなるのは毎度のこと。


鶇「(……そんなにも、快楽を得られるのだろうか)」


疑問に思うが、確認する術はない。
しかし、この男が快楽に喘いでいる間、私は思う様にさせていると言う征服欲を満たす事が出来る。
それだけで、満足がいく。


鶇「……」





外は、曇天。 今にも、雨が降りそうなくらいに。




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1350995773



2:2012/10/23(火) 21:50:18.57 ID:150oY1AE0



楽「……なぁ、鶇」


校門を出てしばらく歩く。
お互い一言も発する事はない。 これはいつものことだ。
そして、この後この男が口を開くのも、また――


鶇「……なんだ」


楽「……その、あのさ。 やっぱり、俺、お前のことが――」


鶇「……いい」


楽「……! いいって、お前!」


鶇「……私は、別にいいんだ」


『いい』。
日本語は便利だ。 この一言が、否定にも肯定にもなる。


楽「……」


鶇「私が嫌になったら、言ってくれ。 でも、それ以上の気遣いは、いらないから」


ぽつりぽつりと雨が滴ってきたところで、私たちは別れた。
民家が佇む通りには、車も、人通りも一切無い。


鶇「……私は――」


私は、何がしたいんだろう。




3:2012/10/23(火) 22:06:08.16 ID:150oY1AE0

【学校】



千棘「いーよっす! おはよっ!」


鶇「お、お嬢様!」


千棘「どしたの? 朝から辛気くさい顔してるけど……。 何かあった?」


鶇「何か、とは?」


千棘「んー、そうねぇ……。 例えば……」


千棘「恋、とか?」


鶇「!」


千棘「なーんてねっ! 何かあったら、私に言いなさいよ!」


鶇「……お嬢様」


千棘「ん? なに? やっぱり何かあったの?」


鶇「……いえ。 足下に、お気をつけ下さい」


千棘「あ、そーいうこと? って子どもじゃないんだから!」


鶇「これは出過ぎた真似を、失礼しました……」


千棘「だー、なんでそうかしこまるかな! ……って早く行かないと、私、教室移動なんだった! じゃね!」


鶇「……はい」


……お嬢様。
私はそのような優しい言葉をかけていただけるような立場に、いないんです。
その一言が、言えない私は日に日に汚れて行く様に思えて、心底嫌だ。



8:2012/10/24(水) 20:17:01.74 ID:Eodq1IjO0


集「恋って何かぁ?」


鶇「……あぁ」


私が舞子 集に尋ねたのは、学園祭が終わってすぐだった。


集「なになに〜? まさか、ついに誠士郎ちゃんにも春が来ましたかーん?」


鶇「……」


集「……拳が飛んで来ないって、ことは、マジ?」


自分でも、大して信用の無い人間に相談するなんて、どうかしてると思う。
だけど、誰かに聞いてほしかった。
お嬢様に近しい人じゃない、赤の他人に。





9:2012/10/24(水) 20:28:19.44 ID:Eodq1IjO0



鶇「ほ、本当も何も、わからないから聞くんだろう」


集「ふーん……」


納得してるのかしてないのか、舞子 集は明後日の方向を見ながら、手を後頭で組む。


集「で、誰なの? 相手」


鶇「ぶっ!!!」


集「どしたん? 急に」


鶇「そんなもの貴様に教える筈が無いだろう?!」


集「それなら俺だって教えてやらないもんね〜」


鶇「……! き、貴様……!」


集「〜♪」


……やはり人間はもう少し選ぶべきだった、と後悔したときには既に遅い。


10:2012/10/24(水) 20:37:16.66 ID:Eodq1IjO0


集「……なんてね、別にいいよ」


鶇「!」


集「教えたくないもんを無理矢理聞こうとするほど落ちぶれちゃねーってこと」


鶇「……恩に着る」


集「ただ、やっぱり教えらんねーってのは、本当だわ」


鶇「!? な、なぜだ!? 貴様はたった今、教えてくれる、と――」


集「『恋』なんて、人に教えてもらうもんじゃないだろ」


鶇「!!」


集「……何をそんなに深刻な顔してんのか分からないけどさ、もうちょっと力抜いてみろって」


鶇「……そんなことを言われても……、私は、……私は!」


答えが欲しいんだ。
今、答えが。
どうして1人の人間を考えるだけで嬉しくなったり、悲しくなったりするのか。
……答えが。


11:2012/10/24(水) 20:48:11.50 ID:Eodq1IjO0



るり「ごめんね、私は協力できない」


宮本 るり。
彼女には即答でそう返された。



鶇「……何故だ」


るり「私はさ。 もう応援したい人がいるから。 私が貴方の相談を聞いちゃったら、その子を裏切ることになっちゃうから。
だから、私は貴方の質問に答える事が出来ない」


鶇「そ、それは、どういう……」


るり「……はぁ」


鶇「!?」


るり「…………っんとに、アンタら全員、不器用すぎんのよ」


吐き捨てる様に言うと、宮本 るりは立ち去った。


鶇「……」


全員?
アンタら?
……私のこの気持ちへの謎は、そのとき更に深まった。




12:2012/10/24(水) 20:56:06.93 ID:Eodq1IjO0

[帰路]



鶇「……」


指令をこなしているときは、答えが明確だった。
どんなに難しくても、どんなに厳しくても。
『殺す』『捕える』『吐かせる』
一言で、答えは出ていた。


……なのに、こんな平和な日常での出来事に、それは無い。


鶇「(……とんだ笑いことだ、こんな体たらく……)」


クロード様には、口が裂けても言えそうにない。
……そもそも私を男だと思っているし。


13:2012/10/24(水) 21:00:52.23 ID:Eodq1IjO0



小咲「あ、鶇さん」


鶇「……あ」


小野寺 小咲。
お嬢様の最も親しい友人の1人。


鶇「……こんにちは」


小咲「こんにちはっ。 鶇さん、今帰りかな?」


鶇「はい……」


小咲「ほんとっ? 私もそうなんだけど、よかったら一緒に帰ってもいい?」


別段断る理由もない。
私は承諾の意を首の動きだけで示し、再び歩き出した。




14:2012/10/24(水) 21:20:49.75 ID:Eodq1IjO0



小咲「そういえば鶇さんは、将来何になりたいの?:


鶇「将来……ですか」


小咲「うんっ! 鶇さんは頭も良いし、運動も出来るし、何か夢があるのかなぁ?って!」


鶇「……私の生涯は、お嬢様をお守りする為にあります。 他のことなど……」


小咲「えー? もったいないよ! せっかく可愛いのに……」


鶇「か、かわ……っ!」


可愛くなんてない、そう言いたかったのだが、突然のことで思わず喉が詰まってしまった。


小咲「皆言ってるんだよ? 鶇さんは可愛いって!」


鶇「そ、そんなこと、冗談でも言わないで下さい! 迷惑ですっ!」


小咲「っ!」


鶇「……あ」


小咲「ご、ごめんね……? でも、ほんとのことだから……」


鶇「……すいません。 今、少しだけ気が立っていて……」


これじゃあ、完全に八つ当たりじゃないか。

ここで、私は他人と接触してはいけないんじゃないか。
そう思い始めていた。




15:2012/10/24(水) 21:34:39.28 ID:Eodq1IjO0



鶇「……」


結局、あの後ぎこちないまま彼女とは別れた。
全部私のせいだった。

彼女も、私の不振に気づいて、明るく声をかけてくれていたのだろうに。

私は、それを邪険に扱った。
汚い、汚い。私の心は汚れている。


鶇「(……汚れている、か…………)」


鶇「(……)」




………………

…………




16:2012/10/24(水) 21:49:33.10 ID:Eodq1IjO0



クロード「何だと?」


部下「はい、どうやらそのようで……」


クロード「くそ、あの豚が……」


その日の夜、クロード様は荒れていた。
普段は冷静かつ冷酷な彼があの様な表情を見せるときは、余程のことがあったときだ。


鶇「クロード様、いかがいたしましたか」


私は幼少期、彼に命を救われた。
感じている恩義は、一生では返し尽くせないであろう。
だから、私は彼の手と成り足と成る。


クロード「誠士郎か……」


鶇「必要であれば、私が動きますが」


クロード「いや、お前が動く程のことでもない。 下がってろ」


鶇「ですが……」


クロード「友好な関係を持っていたはずのマフィアが敵対組織に寝返った。 ……小汚い田舎の阿婆擦れ娼婦にそそのかされて、な」


鶇「娼婦……」


クロード「……下衆な男は女の色香に惑わされる。 ……誠士郎、貴様はそうなるなよ」


鶇「……当然です」








17:2012/10/24(水) 22:25:45.89 ID:Eodq1IjO0

【体育倉庫】



鶇「……ほら」


楽「……?!」


鶇「男は、自分で動かすのも好きなんだろう? ……私の口を勝手に使うがいいさ」


楽「……お、お前、いい加減に!」


鶇「……なんだ。 そんな節操を無くしておいて、説教でもするつもりか?」


楽「こ、これは、その……!」


いつ見ても不思議なものだ。
段々と膨張しそそり立つ男性器というのは、見ていて興味が尽きない。

むわっと鼻についてまわる特有の匂いも、それが雄の象徴であるということを強制的に認識させてくる。






18:2012/10/24(水) 22:35:55.90 ID:Eodq1IjO0



鶇「……ん」


楽「……っ」ゾクゾク


口で制服のジッパーを落とす。
この時点で、『男』の匂いが鼻孔を覆い尽くしている。


鶇「……何だ、我慢の欠片も見られないな」


下着がじっとりと濡れ、今にも滴り落ちそうだ。
青色のボクサーパンツは変色し、中で拡大したソレが存在を主張してくる。


鶇「……脱がすぞ」


楽「……っ」


鶇「……!」


唾液で汚さないよう、上下唇ではにかむようにして下着を降ろすと、一条 楽のソレは勢い良く跳ね上がった。
びくびくと上下に動き、先端からは半透明な液体がじくじくと噴出している。






19:2012/10/24(水) 22:50:21.47 ID:Eodq1IjO0


楽「ご、ごめん鶇!」


鶇「……構わない。 何度も口に含んでいるんだ。 今更頬に当たったくらいどうということもない」


頬に当たる一条 楽のモノはとても暑い。
そして、今にも爆発しそうなくらいに堅くなり、感触と堅さだけでいうのなら、まるでバスケットボールのようだ。


楽「……」ゴクリ


鶇「……今、唾と共に欲を飲み込むくらいなら」


楽「……!」


鶇「その滾っている劣情を……私に発散したらどうだ?」


鶇「……んぁ」


楽「!!!!」バッ


鶇「んぐっ!?」


私が口を開き舌を外気に晒すと同時に、一条 楽の両手は私の頭を掴んだ。
その腕に優しさなど一片も含まれていない。
言うならば、本能のまま。


まるで私の口を女性器として扱うかのごとく、一条 楽は自分のソレを私の口に突っ込んだ。



20:2012/10/24(水) 23:02:36.12 ID:Eodq1IjO0



鶇「……がっ、ひぐっ……!」


楽「っあ、はぁ、ふっ、あ!」


一心不乱に腰を振る一条 楽。
喉の奥まで届き、強い吐き気が私を襲う。
酸味の強い胃液が迫り上り、喉内を蹂躙した。


楽「……つ、ぐみ!! が、あぁ……っ」


鶇「……!」


なぜなんだろう。
私は、なぜ今、頬が緩んだ。
一条 楽が力強く私の名を呼んだだけで、なぜ私の心はこんなにも満たされるのだろう。

拷問とも変わらないこんな状態で、なぜ私は嬉々として、こいつのモノを咥えているのだろう。


鶇「……」ジュル


楽「……くぁ!?」


先端を舌で包むように舐める。
ピストン運動をしているため、中に入っているときに上手く舌を動かさなければならないが、ある程度のコツさえ掴めば難しいことはなかった。

何より、一条 楽の顔が快楽に歪むと、私も気持ちがいい。
だから、もっと、もっとしたくなるのだ。
こんな下劣な行為を、もっと。


21:2012/10/24(水) 23:17:53.09 ID:Eodq1IjO0



鶇「(……コイツは、今私だけを見ている。 『私』だけを)」


そう考えると、身体が熱くなる。
下腹部の当たりが、じんじんと熱を発する。

私は、だらしがない牝が同然。
ある意味節操のない売女にも劣る。
……発情しているんだ、今。


鶇「……」


唾か胃液か、もしくは一条 楽のカウパーか。
全てがブレンドされた液体が私の咥内を巡りに巡る。


楽「……つぐみ、おれ、もう……っっ!」


鶇「ん、にゅぅ、うみゅ」


こんな状態じゃ言葉なんてとてもじゃないが出せやしない。
味覚を刺激するあまりの酸味に涙が瞳に溜まり、視野が滲む。
そんなだらしのない顔は他人には見せたくないが、了承のサインを送る為に目で合図をする。


楽「……つぐ、その顔、やば……エロすぎ……あぁっ!」


びゅくびゅくびゅる。
擬音に現すなら、そんなところか。
押し出し式の液体を容器から出す際みたいに、勢いよく発射される。


楽「あぁ、あぁああぁ……」


腰を思いっきり私の口に押し込みながら、思い切り精を出しつくそうとする。
一条 楽の男性器はマーキングしようとする犬のように、咥内の至る所に白濁液を飛ばし出す。


鶇「……ごぷっ!」


あまりの量に、耐えきれず口から噴出する。
だが、それでも止まらない。
口の中で縦横無尽に動く舌の処理が、発射する速度に追いつかない。


楽「……は、ぁっ、くぁ」


声にもならない声を上げる一条 楽。
声を出したくても出せない私。


異様な匂いに包まれる体育倉庫内で、言葉の無い悦楽行為を淡々と執り行う様は、他人からどう見えるのだろうか。





22:2012/10/25(木) 00:16:20.26 ID:yjuCZCoAO

集イケメン過ぎWWWWWWWWWW


23:2012/10/26(金) 12:27:43.95 ID:Ra9mWtkxo

ひゃっほうい


24:2012/10/26(金) 23:17:13.51 ID:0VUczb600



楽「あのさ、やっぱり俺はこのままじゃダメだ」


私たちが外に出ると、既に辺りが暗くなり街頭の光が点灯し始めていた。


鶇「何が?」


先を歩いていた私は、暗闇に顔を隠しながら、振り向く事はせず返答する。


楽「……俺は、ちゃんとしたいんだよ。 お前との……関係と言うか」


鶇「……そんなことか」


楽「そんなことってなぁ!?」


鶇「……お前は性欲を私で発散し、私はそれを自ら受け止めている。 それ以下でも、それ以上でもない。 ……これでいいか? はっきりしたのか?」





25:2012/10/26(金) 23:21:39.70 ID:0VUczb600


楽「違うだろ? そんな名前もへったくれもないのは、関係何て言わない! 俺が言いたいのは――」


鶇「なら」


楽「っ!」


鶇「なら、セックスフレンド、とでも呼べば良いのではないだろうか」


楽「は……?」


鶇「確か日本では俗語でセフレとも呼ぶんだったか。 どうしても名前が欲しいなら、それでいいじゃないか」


誰もいない河原に、私と一条 楽の言葉だけが小さく響く。
波の音、風の音、そしてこの下世話な話。

一昔前の私だったら、夢にも思わない世界。

それを、私自身が作り上げている。実に滑稽な話じゃないか。





26:2012/10/26(金) 23:31:12.48 ID:0VUczb600


楽「いい加減にしろよ!?」


鶇「何だ、何が不満だ? 挿入行為ができていないのは、貴様が拒んでいるだけだろう。 私は構わないと言っているのに」


楽「ちげえって! 俺が言いたいのはそんなことじゃなくて!」


鶇「……。 面倒な男だ。 何が言いたい。 私では何か不都合でもあるのか。 心配するな、安ぜずともこの様な痴態を誰かに話すなんてことは
例え拷問を受けてもすることはない」


不思議なものだ。 意に背くことを話していると、自然と口が饒舌になる。


楽「……っ!!」


お嬢様や組織の関係者以外には、必要以上の口をきかなかった、あの私が、だ。


楽「わかんねぇよ、俺には。 ……お前がどうしてちゃんと話そうとしないのかとか、こういうことを誘ってくる様になったのかとか」


鶇「……」







27:2012/10/26(金) 23:37:28.88 ID:0VUczb600



楽「俺は、たしかに最初はお前のこと難しいやつだって思ったことだってあった」


鶇「……」


楽「ただ、勉強会やったり、皆で海行ったりして、やっぱり普通の子なんだって、わかったんだよ」


鶇「……それは、貴様には見せてない一面があるというだけだ」


楽「それでも!! 小野寺たちの前ではあんなに楽しそうにしてんじゃねえか! あれがふりだったなんて、言わせてたまるか!」


鶇「……」


楽「……俺さ、ザクシャインラブって言葉を信じて……。 なんかアホくさいけど、昔仲が良かった女の子との約束を信じて、
ずっと待ってたんだよ、その女の子のこと」


楽「それが、このネックレス。 向こうが鍵を持ってる」


鶇「大層な約束だな」


楽「……あぁ、俺もそう思うよ」





28:2012/10/26(金) 23:44:31.33 ID:0VUczb600



鶇「それが、私と何の関係がある?」


楽「……それは、その」


鶇「……もう、いいだろう。 何か疲れた。 貴様があれだけ乱暴にしてくれたせいでな。 私は行くぞ」


楽「あーわかったよ! 俺は! 別に、その、今もその子を待ってるわけじゃねえ!」


楽「いつ現れるかわかんねえ、その子に期待してちゃ、どうしようもねぇって! 最近わかったんだよ!」


鶇「…………なぜ」


楽「こんなアホでバカでどうしようもない俺が!別の人を気になり出したからだよ!」


やめろ。


鶇「……くだらない!」


楽「下らなくねぇ! そいつは、普段は無口だし何考えてんのかわかんなかったけど! たまに見せる素の表情がすっごい可愛いやつなんだ!」


やめてくれ。


鶇「……!」


楽「待てって!」


走り出そうとすると、一条 楽は私の腕を取ってそれを阻止する。
普段なら振り払うものだが、何故だかこのときは身体が思う様に動かなかった。
ただ、逃げたかった。


楽「いいか、言うぞ! 俺は、鶇 誠士郎、お前のことが――」










鶇「やめろ!!!!!!!!!!!!!!!!!」





29:2012/10/26(金) 23:48:52.04 ID:0VUczb600



怒鳴ったのはいつ以来だろう。


楽「……ッ!」


鶇「……はぁ、はぁ……。 ……やめろ」


楽「鶇、おまえ――」


鶇「……違うんだ。 私は、そんな女じゃない。 男でもない。 部下、そう。 クロード様のただの部下なんだ」


楽「それでも、俺は」


鶇「やめろと言っている!」


激昂と同時に、私はナイフを取り出していた。
元々は身元の知れない輩からお嬢様をお守りする為の武器だった。




それを、『お嬢様の恋相手』の首もとに、私は向けていた。







30:2012/10/26(金) 23:54:24.45 ID:0VUczb600



楽「……な?! つ、鶇……っ?」


鶇「……あ。 ご、ごめ……。 あ、や……っ」


楽「……お前、泣いて――」


鶇「……っ!!!」






気付いたら、無我夢中で走っていた。
秋夜の肌寒い風がいくら私の身体を突き抜けても、何も感じなかった。





背後から、一条 楽が私を呼ぶ声は聞こえていた。
だけど、止まらない。 それでも、止まれない。

私は、一瞬でも、お嬢様の恋慕する相手に、武器を向けた。
一押し、一凪ぎで殺傷できてしまうほどに鋭利なものを!





鶇「……私は、私は!! 何で!!」



私は失格だ。




人間として、



主従関係を結ぶ者として、



そして、






一条 楽に恋する者として





35:2012/11/02(金) 23:47:16.96 ID:qAN0DTS90


[海辺]



小咲「キス、してもいい……?」


その一言はあまりにも突然で、衝撃的な一言だった。


鶇「なっ……」


お嬢様を探しに来た、という本来の目的の為に動いている私が、思わず立ち止まってしまうほどに。


楽「……」


鶇「!?」ジャキ




だからか、
一条 楽を包む雰囲気から、寝ている事が読み取れたときは、思わず射殺しようかと思ってしまった。








36:2012/11/02(金) 23:52:38.63 ID:qAN0DTS90


鶇「(あの男は、一体なんなのだ……!)」


小野寺 小咲が一条 楽に好意を抱いていたと言うことにも十分驚いたが、それよりもあの男の粗相に目がいった。





思い返してみると、やっぱり一番愚かなのは私だったのだ。

なぜ、どうして、何で。

意味の無い質問を反芻してしまう。



千棘「……」



私は、お嬢様も聞いていたことに、気付かなかったのだから。



37:2012/11/03(土) 00:03:06.34 ID:rra9QpuT0


[千棘宅 廊下]



鶇「お呼びですか?お嬢様」


千棘「……うん」


普段、弱々しい顔など他人に見せることなどない、気丈なお嬢様が何やら落ち込んでいた。
私は頭をひねったが、思い当たる節などない。
学園では、何も変わらない笑顔で過ごしていたのだから。


千棘「……あのさ、誠士郎。 一つ聞いていい?」


おずおずと私の顔を見上げて、お嬢様は呟いた。


鶇「はい、もちろんです。何なりと」


私は当然の返事をする。
ここまではある程度予想通りだ。呼ばれたからにはそれなりの用件があるに違いないのだから。


千棘「……あ、やっぱりいい。 うん、いい。 いいや」


鶇「お嬢様……?」


千棘「…………」


鶇「!? お、お嬢様!?」


だが、お嬢様からの返答は、予想外だった。

大粒の涙を頬に流していたのだ。


38:2012/11/03(土) 00:15:36.39 ID:rra9QpuT0



[千棘部屋]


鶇「落ち着きましたか……? ……これを」


千棘「……うん、ありがと」


目の下を真っ赤にしたお嬢様がお茶を取る手は、何故か弱々しかった。
ただ事じゃないことは、目に見える。


鶇「……お嬢様。 何かお嬢様の気分を害するようなものでもあったのですか?」


もし、そうであるならば私は全力で排除する。
部下と上司の娘という関係以前に、私はお嬢様が大好きだったから。
お嬢様のことを悲しませるものを、許すことは出来ない。


千棘「……うぅん、違うんだ……」


鶇「そ、それでは、どうして……こんなにも目を腫らして……」


千棘「……」


しばらくの沈黙。
私も思わず押し黙る。


千棘「………………った…………」


鶇「……え?」


千棘「……知っちゃった…………」


鶇「何をですか?」


私はあくまでも冷静に尋ねた。
私まで狼狽えてしまったら誰がお嬢様の悩みに対して応えられるのか。



千棘「……小咲ちゃんが、アイツのこと、好きだって…………」


鶇「!?」


39:2012/11/03(土) 00:24:28.61 ID:rra9QpuT0



訥々と、だけども、はっきりと通る声で。
お嬢様は、思いのうちを吐露し始めた。



千棘「……この前、バーベーキューのあと……、アイツに、『キスしてもいい?』……って……」


鶇「……お、お嬢様……?」


私は分からなかった。
それで、
その事実のどこが、お嬢様を苦しめるのか。


千棘「……私、凄く嫌だった…………小咲ちゃん、友達なのに……大事な大事な友達なのに……」


千棘「嫌だ、嫌だって……思っちゃった!!」


鶇「……」


私は、大馬鹿者だ。


千棘「……私、気付かなかった」


千棘「……いつの間にか、さ……私……アイツのこと好きになってたんだ……って……!」


千棘「友達ってさ……、……『相手の幸せを思い合える関係』……なんだよね? なのにさ、私は…………あのとき、小咲ちゃんの不幸を願ってた」


千棘「わっけわかんないよ……。 わけわかんない。 何で自分がこんなに苦しい想いしてんのかも、泣いてんのかも、全部、全部わかんないよ!!!」


鶇「……」


千棘「……鶇、人は消せるんだよね?」


鶇「……は、はい! それでは、あの男を――」


千棘「はは、それじゃ、……恋は、消せるのかな?」








お嬢様の一番欲しい答えを返せなかった私は、大虚けなのだ。


40:2012/11/03(土) 00:30:46.51 ID:rra9QpuT0




【河原】


鶇「……!」


頬を伝う涙を拭くと、外を吹く風がより強く感じられた。



楽『俺は、お前のことが――』




何を寝呆けたことを?
何を期待している?鶇 誠士郎。


性という武器を持ってして。
恥と名誉を捨て、心身を娼婦程度まで墮として。
それで手に入れた感情なんて、紛い物だ。


鶇「……く、ははっ」


あの男が私に抱いているものなんて、そこらに落ちている小石同等のものなんだ。


偽物の恋以外の、何ものでもないんだ。




41:2012/11/03(土) 00:35:20.74 ID:rra9QpuT0



鶇『大丈夫ですよ、お嬢様』



千棘『………………ぇ?』




鶇『私が、きっとお嬢様の望み、叶えます。 ……必ず』





鶇『……必ず』







そうだ。
私は、恋をする身分なんかじゃない。
何を忘れていたんだ。






私は、道具でいい。


クロード様にとっての、




組織にとっての、




お嬢様にとっての、











―――――――――――――― 一条 楽に、とっても。















45:2012/11/04(日) 19:33:08.14 ID:1rYF9dy40

【学校】


千棘「ねぇ、誠士郎?」


鶇「お嬢様……」


千棘「なんかアンタ、日に日にやつれてってる気がするんだけど……」


鶇「そんなことはございません。 私はいつでもお嬢様の為に命を懸けて行動できます」


千棘「んな大げさな……」


鶇「……」


千棘「あっ」


鶇「……?」


千棘「もしかして、なんだけど」


千棘「私のせい、……だったり?」





46:2012/11/04(日) 19:38:31.41 ID:1rYF9dy40


鶇「……」


千棘「前のことでさ、何か気にしてくれてるんなら、私は――」


鶇「いえ、お嬢様」


千棘「?」


鶇「実はここ最近、クロード様から少し仕事を預かってまして……」


千棘「そうなの?」


鶇「はい。 それが少し長引いていて、睡眠が不十分だったんです」


千棘「クロードのやつ〜……! 誠士郎はもう普通の学生だってのに、何やらせてんのよ」


鶇「……いえ、私がすすんで引き受けたんです。 もう少しで任務も完了ですし、気にする程の事ではないんです」


千棘「…………ほんと〜?」


鶇「はいっ。 もちろんですとも。 やはりお嬢様の目はごまかせませんね」


千棘「あったり前よ! 何年一緒にいると思ってんの!」


鶇「……」グッ


千棘「? 誠士郎? どうかしたの?」


鶇「……っ。 い、いえ! 何でもありません! それでは、私はこの辺で失礼します!」ダッ


千棘「あっ、誠士郎? ……行っちゃった」


47:2012/11/04(日) 19:47:11.04 ID:1rYF9dy40



鶇「……〜〜〜っ!!」



なぜ、私にそこまで優しくしてくれるんだろう。





鶇『……ちゅ』




鶇「……」


こんな汚い私なのに。




千棘『あったり前よ! 何年一緒にいると思ってんの!』



お嬢様の言葉が胸に響く。
痛いくらいに。

私は、お嬢様を裏切っている。
せめて。どうしても。身体だけの関係でいいから。
そんな汚らしい妄信の元動いてしまった私なんかの為に、気を割いてくれている。


ご自分も、泣きはらしてしまうくらいの想いを抱いているのに。


私に同じ事が出来るだろうか。

……いや、できない。 こんな事をしている時点で、それを証明をしているようなものだ。

私は、何がしたいんだ?

気持ちだけに任せて、どこにすすもうとしているんだ?

『せめて』という最低限が、最悪へと成長しようとしているのは分かっているのに。

私は、やめられないんだ。

この、『恋』が。





48:2012/11/04(日) 19:58:59.88 ID:1rYF9dy40

【体育倉庫】


楽「な、なぁ。 俺は、やっぱりもうこういうことはやめた方が良いと思うんだ」


鶇「……」ガチャン


楽「……あれから色々考えたんだけど、……俺は普通にお前と…………」


鶇「……楽?」


楽「?!(名前?!)」ドキッ


鶇「…………頼むよ。 頼む。 ……これが最後でいいんだ」


鶇「……私を、抱いてほしい」





49:2012/11/04(日) 20:01:45.79 ID:1rYF9dy40

楽「!?」


鶇「……」スッ


楽「だ、だから、俺はお前とはまだこういう――」


鶇「もし……」


楽「っ」


鶇「もし、お前が私のことを少しでも想ってくれているなら。 ……一つだけ我が侭を聞いてほしいんだ」


微笑むのがやっとだった。

今にも崩れ落ちそうなくらい震える足を必死に抑えて、私は一条 楽に顔を向けた。





50:2012/11/04(日) 23:22:49.41 ID:1rYF9dy40



楽「一つ、だけっつったって、そんな……」


鶇「……。 もし、お前が私のことを触れたいとも思わないのであれば、それで構わない。 ……どうせ――」


楽「……?」


鶇「……いや、いい。 要は二択というわけだ。 私を抱くか、抱かないかのな」


楽「簡単に言うけどよ、俺にとっては……」


鶇「セックスフレンドの何が悪い? 両者の合意があれば、それは実現しうる関係だろう」


楽「……お、俺は、だから…………」


鶇「…………もう、いい」




51:2012/11/04(日) 23:40:23.48 ID:1rYF9dy40



楽「がっ!? ……ってーな!! いきなり何――!?」


鶇「お前がハッキリしないなら私の恣意的な判断に委ねて行動させてもらう」カチャカチャ


楽「勝手な事すんじゃねー――!?(腕が!?)」


鶇「一応、これでも捕縛技術はどこぞの馬の骨よりはできるつもりなのでな」


楽「お前……っ!」


鶇「好きなだけ睨むがいいさ。 もう、私の心には響かない」


楽「くっ……」





52:2012/11/04(日) 23:55:41.33 ID:1rYF9dy40



楽「(どうにかして逃げ出さねーと、このまんまじゃ話になんねぇ……!)」


鶇「んっ……」


楽「っぃ!?」


雲のように白いワイシャツを脱がすと、出てきたのは薄橙色の生肌だ。
適度に筋肉がつき、呼吸と共に起伏するそれは、情欲をそそるにふさわしい一品だった。

首筋を舐めると、ぴくりと身体を震わす一条 楽は、何やら小動物みたいで可愛らしい。


楽「ぃ、ぁ……っ。 今日はあちぃから、汗かいてんだよ……! きたねえからやめ……! ……っ」


必死の強弁は耳にはせず、少しずつ下へ下へと範囲を広げる。
味はほとんどしない。 強いて言えば少し塩辛いといったところだが、気にするほどでもない。


楽「……ふぅっ!!」


下に進むにつれ現れたのは、小振りな突起だった。
線に沿うかたちで舐めると、乳嘴はじんわりと堅くなり輪郭を帯びてくる。


鶇「(男性も、乳房で感じるのか)」


興味本位でやってみたものだが、一条 楽の反応は思いのほか強かった。
首をのけぞらせ、腰を浮かし、身体を小刻みに震わせていた。


鶇「……ふっ」カリッ


楽「がぁっ!?」


軽く甘噛みすると、腰が更に上がった。軽いブリッジのような体勢だ。
ここまできても、一条 楽は抵抗と言う抵抗は見せない。 恐らく、このまま暴れてしまっては私に危害が及ぶ可能性を考慮して動かないのだろう。

若干の背信感情が湧いてくるが、私にはもうそれを考えている余裕はなかった。





53:2012/11/05(月) 00:11:41.54 ID:CzEZUToy0



鶇「……ひほひ、ひひほは?」


楽「……んなこと、いいか、ら! やめ……」


肯定的な意味と判断した。
私としても不測の事態であったが、一条 楽の行動を支配し、嬲っているというこの状況は私の性欲をとてつもなく駆り立てた。
もうしかしたら、私はサディスティックな一面があるのかもしれない。


鶇「……さて」


このままいつまでも身体を舐めていたいところだったが、時間に余裕があるわけでもない。
私は一条 楽の下半身に手を伸ばした。


楽「ま、待て!!」


鶇「……何だ。 やめろ、という命令には応えることはできない」


楽「わかった、わかったから! その前に一言、言いてぇんだよ! それを言いさえすりゃ、俺は……! ――ふがっ!?」


鶇「……」


私は、脱いだ下着を一条 楽の口へと突っ込んだ。
女性らしいとは思わない。 淡い紅色の下着。


楽「(こ、これって――!?)」


特に、下着を用いた事に理由はない。ただそれが一番手っ取り早かった。それだけ。


楽「……ふっふっ!!」


ベルトを外し、ジッパーを降ろす。
もはや手慣れた作業だ。 そして塔がごとくそそり立つ一条 楽のペニスを見るのも、また。


鶇「何だ。 ……よかった」


楽「……っ(……よかった?)」


思わず安堵の言葉が漏れた。
一条 楽は何が何だか分からないといった顔をしているが、私はこんな私と本番行為を迎えるに当たって、
情欲が削がれてしまい萎えてしまっているのではないかという不安もあった。

それだけに、力強く波打つ肉棒を見れたときは、何故だか安心のため息が出た。




54:2012/11/05(月) 00:16:32.34 ID:CzEZUToy0



鶇「顔、動かすなよ」


楽「!?」


一条 楽の顔を膝で跨ぐ。
一条 楽の肉棒が私の眼前に、そして私の下半身が一条 楽に晒される形になった。
後で知ったのだが、この体勢をシックスナインというらしい。


楽「(つ、鶇の、ま……っ)」


鶇「……。 そんなに、見るな。 私だって、恥ずかしくないわけじゃない」


もちろんだ。
というより、この体勢を選んだ事を死ぬ程後悔している。
挿入行為の際で構わないのに、何故私はこんなにも早い時期に自らの女性器を男性の顔の眼前に晒しているのだ。

自信があるわけでもないのに。 
思わず顔が赤くなる。


鶇「(……でも)」


ここまできて、そんなことで躊躇しているわけにはいかない。


楽「……んぐっ!」


思い切りよく、一条 楽の肉棒を口に含んだ。
しっかりと貯めておいた唾液のおかげで、するん、とそれは口の中に収まってしまう。





55:2012/11/05(月) 00:24:18.35 ID:CzEZUToy0



鶇「……ん、んぅ、むぅ」


びちゃびちゃと低俗な音を鳴らして上下にピストンすると、ペニスは気持ち良さそうに跳ね上がった。
カウ○ーが先端から滲み出、私の唾液と混ざりそれがまた潤滑油として活躍した。


楽「がっ、ふっ、ふっ!!」


下着で口を塞いでいるので喘ぐ事すら出来ない一条 楽は、声にならない声を上げていた。
それがまた私のアドレナリンの分泌を促進させ、行動をより情熱的にする。


鶇「ぺろ、んくっ、んみゅ」


舌で一条 楽の睾丸の入った袋を撫でる。
むず痒いのか、足をくねらせ抵抗するが、腕の力で無理矢理開かせる。


楽「んっ、ぁっ、ふぃぃっ!!」


一条 楽の顔には汗が滴り、口もとには涎がだらしなく垂れていた。
それを横目で確認した私は心の中で拳を固める。


鶇「(気持ちよく、なって、くれてる――)」


私のような女性らしくない人間の愛撫で、一条 楽が悶えてくれている。
その事実だけでも、私の股間はだらし無く愛液を溢れさせた。





56:2012/11/05(月) 00:36:35.77 ID:CzEZUToy0



楽「――っ!!!」


鶇「はっ!! ――っ!」


一条 楽の射○は突然だった。
彼自身の顔面の方に向かってそそり立っていた肉棒から、白濁液が勢いよく飛び出してきた。


鶇「ごく、ごく」


むせ返る様な匂いと量にいつも通り吐き気を催しながらも、私は喉音を立て飲み干す。
いがいがと喉に絡み付くような精液を。 私がいままでも口にしてきた精液を。


楽「はぁ、はっ、ふっっぅ」


腰を仰け反らせた一条 楽に対し、私は何の猶予も与えない。
追跡する様に一条 楽の肉棒に吸い付き、一滴残らず彼の老廃液を搾り取る。


楽「…………」ブルブル


気持ち良さそうに目を見開いて、彼は私の追跡に甘んじて応じた。
とくとくと少しずつ出てくる残った精液を、私は全て口に含む。


鶇「……んぁ」


楽「……はぁ、はぁ」


涎の尾を引きながらペニスを離し、身体を起き上げるとぺちゃりと音が鳴る。
思わず音の鳴る方、つまりは自分の真下を向くと、透明な液体が一条 楽の腹部の一角を覆っていた。

それが私の愛液だと理解した時、私はなぜか口を開け一条 楽に見せつけていた。


鶇「ん……」


舌を出し、一条 楽の残液を本人に確認させると、思い切りよく飲み込んだ。
味わうことなどはせず、喉をすんなり通ってくれる様に、力強く。


楽「……はっ、はぁ……ふっ」


鶇「……こんなに出してくれるなんて、嬉しいよ」


率直な感想を述べた。


鶇「今までに無いくらいの量と、濃さだった。 お前もやる気になってくれてるんだなって、わかったよ」


下卑た笑いだったと思う。
だけど、そう自分を言い聞かせるしか無かった。

あんな場面に自分がいるなんて、どうしても現実のものとは思えなかった。
すすんでやっておいて、それでもこれは夢なんじゃないかって。 朝起きたら、私は入学前の冷酷な私に戻ってるんじゃないかって。
そんな妄想を、心の端では少し信じてしまっていたんだ。




57:2012/11/05(月) 00:44:22.36 ID:CzEZUToy0


楽「……」


鶇「もう、いいだろ? ……挿入れさせてほしい。 私は、お前が欲しい」


楽「…………」


鶇「お前のココも、ぴったりと腹の方を差すくらい、元気じゃないか。 ……いいだろ?」スッ


臀部を上げ、一条 楽の腰の上に持ってくる。
だらしなく垂れる液体は、止まる事を知らない。 もう死にたいくらいに恥ずかしい。

でも、もう引き下がれないところまでやってきた。
自分で、自分の意志でここまでやってきた。
だから、今更やめることなんてできない。


鶇「……ひんっ」


一条 楽と私の生殖器の先端を合わせた途端、思わず声が出た。
電流の様な快楽という信号が身体を巡り、ぶわっと汗が身体中から吹き出すのを感じた。


鶇「はぁ、はっ……。 も、もう……我慢できな……っ」


勢いよく。 躊躇などしないように。
そこから思い切り、腰を下に下げようとした、そのときだった。





鶇「……へっ?」


楽「……はぁ……やっと、解けた……」



気付いた時には、一条 楽に私は抱きしめられていた。
痛いくらいに、しめつけるくらいに、強い力で。


58:2012/11/05(月) 00:50:14.71 ID:CzEZUToy0




鶇「お、お前……!」


楽「……ったく、どんだけ強く結んでんだあの一瞬で……。 切るまでめっちゃ苦労したっつーの」


一条 楽の背後には、切れたハンカチの残骸が落ちていた。


鶇「(何の冗談だ!? 南京結びの応用で捕縛したはず! どんな人間でも、力で破れるわけ……!)」


楽「……学生の便利道具……。 カッターってやつだな」


鶇「なっ……!?なぜ!?」


楽「お前は強硬手段に出たら勝てるわけねーだろ……。 だからお前に向けるわけじゃねーけど、一応用意させてもらったんだよ」


息を荒げながら、一条 楽は言った。


楽「……はぁ、はぁ。 ったく。 どこでこんなやべー技術覚えて来たんだっつーの……」


鶇「は、放せ。 はなせぇぇ……」ググッ


楽「放すかバカ」ギュッ


鶇「ふぁっ?!」





59:2012/11/05(月) 00:54:07.43 ID:CzEZUToy0




楽「さんざん好き勝手しやがって……。 男の初体験が逆レイ○なんて、それ以降の人生棒に振るうレベルでの汚点だっつーの」


鶇「……く、くそ!」


楽「だから、聞けってーの! 俺の話を聞け!」


鶇「嫌だ! 聞きたくない!!」


楽「どんだけ我が侭なんだよ、テメーは!」


鶇「だって、だって……!」


楽「……はぁ。 ……お前にどんな理由があんのかしらねーけど……。 俺は言いたいんだよ。 それは、俺の我が侭でな」


鶇「いやだぁ……やだぁ……。 は、はなせぇ……」


もう、弛緩しきった肉体に力は入らなかった。
いつもの私なら、振り払うどころか相手をしとめる事が出来るこの体勢で、私はどうしようもなかった。






60:2012/11/05(月) 00:59:53.74 ID:CzEZUToy0



楽「お前の我が侭はもう今まで聞いてやっただろ。 ……ってか、受けてやっただろ。 一言くらい言わせろ」


鶇「だって……だって……! それを聞いてしまったら、私は、私はぁ……っ!」


楽「……はぁ。 もういい、ラチがあかねえ。 ……勝手に叫ばせてもらう」


鶇「!? こんな状況で叫んだら、誰かが……!」


楽「……いいんじゃね? 逆既成事実だろ」


鶇「笑いながら言う事じゃないだろぉ……っ!!」ググッ


楽「……」ギュッ


鶇「ず、ずるいぞ……っ!」


楽「今までのお前の方がずるい」


鶇「何がだ!!」


楽「俺、お前のことが好きだ」


鶇「それのどこに私が狡猾だという理由が――」


鶇「……ぇ」






楽「俺、一条 楽は。 貴方、鶇 誠士郎さんが好きです。 ……付き合って下さい」







時間が、止まった。
背景が真っ白になって。

保っていた私の自尊心が、音を立てて崩れ去った。


61:2012/11/05(月) 01:02:00.05 ID:CzEZUToy0



鶇「…………」


楽「……」


鶇「…………」


楽「……」


鶇「…………」


楽「……あのー、鶇さん。 黙られると小っ恥ずかしいというか、まあお互い全裸に近いこの状態で言う事でもないのかもしれないんだけど」








鶇「ひ、ぐっ、うぇ、ひっ、うぇ、うぇええ」












楽「(な、泣いてらっしゃるーーーーーーーーーーっ!!!)」ガビーン




62:2012/11/05(月) 01:05:15.28 ID:CzEZUToy0



鶇「ふぇ、うぇ、うわぁ、うわぁぁ」


楽「ご、ごめん鶇!! 泣く程嫌なら、俺は、俺は、その……!」


鶇「ひっ、い、いやな、わけ、ふっ、あ、るか……っ!」


楽「……へ? それじゃ、何で……」


鶇「私は、私は、うぇ、うぇええええ……」


涙が止まらなかった。
心のダムが決壊してしまったかのように。

このまま身体中の水分が抜けてしまうんじゃないかと思うくらいに。

涙が流れて落ちてはまた溜まって。

私は、一条 楽の前にもかかわらず子どものように泣きじゃくった。




思えば、泣いたのはかなり久々だった気がする。

それも、初めての感情の、涙。





63:2012/11/05(月) 01:11:01.18 ID:CzEZUToy0


【楽宅 部屋】



楽「……」


鶇「……」


楽「……なぁ、睨まれてると何も出来ねーんだけど」


鶇「うるざい。 うるざいうるざいっ」


楽「あーあー、泣きはらして声がダミダミだぞ……」


鶇「黙れ変態」


楽「どっちがだ!」


鶇「うぅぅうっ」ジワッ


楽「う、嘘だ嘘! 俺の方が変態だから! 泣くな!」


鶇「…………」コクッ


楽「(あっぶねー……。 ここであんな風に泣かれたら瞬く間に皆が集まってくるぜ……)」


鶇「……何で」


楽「……ん?」


鶇「何で言った。 『好き』って」ジトッ


楽「……へ? いや、ほんとのことだからな」


鶇「……! そういうことじゃない!!」カァァ


楽「……?」


鶇「私がダメだと言ったのに! どうしてだと聞いてる!」


楽「お前が何考えてんのかわかんねーから」


鶇「……私の意志に反してるのにか?」


楽「だってそれ気にしてたら気持ちも伝えられねーだろ」


鶇「……〜〜」カァァ


なぜこいつは、こんなにも恥ずかしい台詞を戸惑いも無く言えるんだ……。


64:2012/11/05(月) 01:16:05.37 ID:CzEZUToy0



楽「……で、だ」


鶇「……?」


楽「……お前がそこまで告白されるのをいやがってた理由って、なんだ」


鶇「……!」


楽「お前が泣き喚くくらいなんだから、相当なもんだろ。 ……なんだってんだ」


鶇「……お嬢様は、お前のことを好いている」


楽「……」


鶇「……それに、小野寺 小咲と橘 万里花もな」


楽「…………」


鶇「……後者はどうでもよいが。 私は、お嬢様には幸せになってほしい」


鶇「だから、お前に手を出すわけにはいかなかった――って、何だその顔は」


楽「…………まじ?」


鶇「……何がだ」


楽「………………万里花は別としても、小野寺や、あのゴリ……千棘が、俺を?」


鶇「あぁ。 ……泣いてしまう程に悩んでな」


楽「…………………」


鶇「……」


楽「…………………」


鶇「一条 楽 ……一体どうし――」


楽「ええええええええぇぇぇええええええぇぇえええええええぇ!???!!」ガッシャーン


鶇「!?」


65:2012/11/05(月) 01:23:55.22 ID:CzEZUToy0



「若ぁあああああああ!?!?どうしやした?!?!?!まさかあんのクソマフィアどもが!?!?」


楽「な、なんでもない!! ただテレビでマツコ・デラックスの結婚報道を流してただけだ!!7ch!テレ東だ!!」


「なぁーんだ…………って、マジですかあああああああああああ!? あっしらも確認して来やす!!!」ダダダダダッ……





楽「……あっぶねー……」フゥ


鶇「……何をそんなに驚いている」


楽「……いやー、だって、俺が、なぁ? ……くくっ」


鶇「な、なにが可笑しい!」


楽「いや……」


楽「……ザクシャインラブ。 なーんて言葉も、あったなーって。 過去の言葉みたいに思えるのが。 なんか可笑しくってな」


鶇「……」


楽「……お前の話がほんとかどうかは置いておいて。 それがもし本当だったとしたら、すっげー嬉しいし、何で俺が!?とも思う」


楽「千棘はなんだかんだで俺はすっげー感謝してるし、良い奴だと思う。 小野寺なんて、俺が元々好きだった子だしな」


鶇「そ、そうなのか……」シュン


楽「(可愛いな……) 万里花だって、ずっと昔の約束を覚えて俺の所に来てくれた。 少しむちゃくちゃなやつだけど……」


楽「皆、俺にはもったいない。 そんくらい美人だし、すげー人たちだと思うんだ」


……あぁ。
知っている。
彼らが、いかに魅力的で、善人で、一条 楽を想っているのか。
私は、知っている。

だから、私などを好きになるなんて、結局は性のまやかし。 幻想なんだ。



楽「でも、俺は、お前が好きだ」



66:2012/11/05(月) 01:28:54.55 ID:CzEZUToy0



鶇「……はぁ?」


楽「どんなにあいつらが俺の事を好きでいてくれても。 ……俺はその気持ちに応える事は出来ない。 俺は、お前が好きだから」


鶇「!!!! そ、そんなの、嘘に決まっている!」


楽「どうしてだよ」


鶇「私なんて、魅力なんてないし、女性らしくないし、そもそも名前だって!!」


楽「魅力は十分……っつーか、お前、裏でモデルみたいに可愛いって言われ点の知らなかったのか……」


鶇「か、可愛くなんてないんだぁっ!!」カァァァ


楽「まぁ,そこは今はおいといて……。 で?」


鶇「私は全く女性の作法だって知らないし、化粧だってわからないし……」


楽「そんなん後で覚えれば済む事だろ? 俺は必要ねーと思うけど」


鶇「……っ! な、名前だって誠士郎、なんて言う男らしい名前だし……!」


楽「んなもん、他人の意見だろ。 誠士郎が男しかいけない、なんて誰が決めたんだよ。 ……俺は、可愛い名前だと思うけどな」


鶇「……あああああぁぁぁ!!!」カァァァァ


楽「(小っ恥ずかしーけど、コイツに対しては俺も素直にならんと伝わらねーからな……)」


67:2012/11/05(月) 01:36:44.77 ID:CzEZUToy0




楽「ほらな? 全く問題ねーだろ」


鶇「……問題なく、ない……!」


楽「……。 ……わかんねーよ、俺は」


鶇「……! 一条 楽…………?」


楽「……お前が何でそんなに拒んでんのか、わけわかんねー。 俺が嫌ならそう言ってくれれば良いだろ。 それだけで解決。
今まで通りの学園生活に元通りじゃねーか。 何で言わねーの?」


鶇「……お、怒ってるのか…………?」


楽「怒ってなんかねーけど! ……期待持たされてるみたいで、嫌なんだよ、俺は」


鶇「嫌なら、あんなヘンタイなこと、しない……」グスッ


楽「……あ、ご、ごめん! 俺はお前を傷つけるつもりじゃ……!」


鶇「……お嬢様に幸せになってほしいんだ」


楽「……!」


鶇「私はお嬢様を幸せにする為にクロード様から育てられて来たし、私だって、それを納得して生きて来たんだ……。


鶇「…………なのに、なのに私がそれを横取りするような真似をして……、喃々と生きて行くなんて……」


鶇「……感謝こそすれ、憎むことなど一切ないのに、私は、そんなこと、できない……!」


鶇「だから、だから! せめて、身体だけでも良いから!! 私は、お前と繋がってみたかった」


鶇「人生で一度も無い感覚を与えてくれた、お前に……その……」グスッ


鶇「あれ……? な、なぜだ……。 何で、涙が……?! あれ、あ……っ」


楽「――っ!」











暖かい。
気持ちよかった。

一条 楽の胸元に顔を埋めるのは、とてつもなく心地よくて。

拒むなんて、その選択肢すら出て来なかった。


68:2012/11/05(月) 01:42:17.73 ID:CzEZUToy0



鶇「……誰が、抱きしめて良いと、言った……」


楽「誰もいってねーけど」


鶇「私は、お嬢様の幸せを成就させないといけないんだ……」


楽「おう」


鶇「……このままずるずると流されては、顔向けが出来ないんだ………………」


楽「おう」


鶇「……だから、だからこの手を……」


楽「無理」


鶇「……! わからずやぁ……っ! なんで……! わかってくれ、ひっ、ない、んだよぉ…………」グスッ


楽「分からず屋はお前だろ! 何でお前の勝手な考えで全部進めてんだよ!」


鶇「!」


楽「クロードはいけすかねーけど、千棘はお前が思うくらいに心の狭いやつなのかよ? 小さい頃から付き添ってたお前の幸せを妬むような人間なのか!?」


鶇「そ、そんな……」


楽「少なくとも俺が知る千棘って女はなぁ! 中身はゴリラだけど人間らしい一面も持ってて! 友達を誰よりも大切にして!
……お前の事も、誰よりも気にかけてる奴だって思ってる」


楽「お前ん中じゃ、そう言う奴じゃねーのか!? 桐崎 千棘って奴は!」







69:2012/11/05(月) 01:47:39.54 ID:CzEZUToy0



『ん? なに? やっぱり何かあったの?』




『なーんてねっ! 何かあったら、私に言いなさいよ!』




『クロードのやつ〜……! 誠士郎はもう普通の学生だってのに、何やらせてんのよ』





『あったり前よ! 何年一緒にいると思ってんの!』






鶇「あ……あ…………」


優しい言葉。
私個人に向けられた、お嬢様の善意。

他の誰も気付かなかった私の異変に、ただ一人、何の見返りも無く話しかけて来てくれたお嬢様の気持ち。

何でだろう。
温かな気持ちが溢れ出て、涙は溜まる一方。

涙というのは、幾ら出ても枯れない感情の雫なのか。



70:2012/11/05(月) 01:54:41.76 ID:CzEZUToy0



楽「小野寺だって、お前のこと気にしてた。 舞子だって、宮本だって!」


鶇「!」


ただ一人ではない?
お嬢様だけではなく、皆が?

どうして、私なんかの為に。 そんな事をされても、私は返す術を知らない。


楽「……嫌ならいいけど。 少しくらい、アイツらに目を向けてやれよ。 皆、お前の友達なんだから」


鶇「……ひっ、ぁあ、あぁ……」


楽「千棘や、クロードには、俺から言うよ」


鶇「……!?」


楽「その方が男らしいだろ? ちょうどさ、ややこしいわだかまりとかもあったし。
それで組とかに迷惑かけたら申し訳ねーけど……。 俺がそうならないよう誠心誠意、説明するさ」


鶇「どう、して……?」


楽「あん?」


鶇「こん、なに、汚い、私に、どうして……どうして、どこまで、してくれるの……? そんな価値、ないんだ……私にはぁっ」


楽「……価値があるかどうか決めんのは、お前じゃなくて、俺だろ」


鶇「……!!!」


楽「……〜〜ッ!! あーもう!!今日は20年分くらいくっせー台詞言ってるから背中がかいーんだよ……!」


鶇「……で、でも、でも……そんなことしたら、迷惑が……」


楽「…………そんなことはいいんだよ。 後で考えりゃ」



楽「さぁて。 これが、最後の質問だ。 と、言うより。 俺からの一言だ。 よく聞いておいてくれよ?」





71:2012/11/05(月) 01:55:43.35 ID:CzEZUToy0













――楽「鶇 誠士郎さん。 ……俺は。 ……俺は、貴方の事が好きです。 ……俺と、付き合ってもらえますか?」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 



72:2012/11/05(月) 01:57:28.74 ID:CzEZUToy0






ずるい。



ずる過ぎる。



この男は、ずるい。卑怯で狡猾で、最低な変態男。





性で迫った女だぞ?




所詮は、ニセモノなんだぞ?




どうして、そんなコイに、本気になれるんだ……。





私には、分からない。












けど―――――――――――


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 



73:2012/11/05(月) 01:58:08.31 ID:CzEZUToy0


















―― 鶇「一条 楽、私は――」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 



74:2012/11/05(月) 02:05:38.59 ID:CzEZUToy0



【エピロ―グ】






「……なぁ、やっぱり…………」


「うるせぇっての。 なんとかなるって」


「何でお前はそんなに楽観的なんだ……」


「お前が好きだからだろ」


「っ! ば、ばかっ! そんな恥ずかしいことを平気で言うなっ!」


「いてっ!? 殴る事ねーだろ! しかもグー!」


「お前がわるいっ!」


「何で俺はいつも殴られるのだろうか……」


「……なぁ。 一つ聞いていいか」


「……ん? あぁ」


「……お前は、これが偽物の恋だとは、……思わないのか? これはきっと……」


「……はぁ? 急に何言ってんだ?」


「う、うるさいっ! いいから答えろ!」


「……んー……そうだな……」
















「ニセモノのコイを信じ抜く、かな」











78:2012/11/05(月) 17:19:57.15 ID:XzgtY7AIO


鶫が可愛かった


79:2012/11/05(月) 18:57:09.70 ID:nja/rSjIO


ニセコイはいいね!
……ふう


80:2012/11/05(月) 19:50:01.47 ID:YPZClWdP0



貴重な鶇ss堪能させて頂きました

鶇可愛いよ鶇


SS速報VIPに投稿されたスレッドの紹介です。
元スレ:
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1350995773/