1:2015/04/05(日) 20:32:42.50 ID:b6JeyJkM0


 うちのクラスには鈴木太郎くんという神様がいます。
見た目は他のクラスメイトよりちょっと背が高くて、ちょっとかっこいいけれど、それ以外はほとんど変わりません。
でも雰囲気はいつも落ち着いていて、コナンくんにちょっと似ているなって思っています。

 コナンくん、江戸川コナンくんはわたしの所属する少年探偵団のリーダーといっていい存在で、
わたしにとってちょっと気になっている男の子です。そのコナンくんも鈴木くんには一目置いているようです。

※このSSは麻耶雄嵩著の『神様ゲーム』、『さよなら神様』に着想を得ています。
 知らなくても大丈夫ですが、知っていればより楽しめるかもしれません。
※このSSは広義のミステリに該当しますが、推理小説ではありません。


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2:2015/04/05(日) 20:35:46.58 ID:b6JeyJkM0

 わたしが、鈴木くんは神様なのかもしれないと思うようになったきっかけは、ふたつの事件でした。

 ひとつ目の事件が起きたのは、ある朝の登校時間のことでした。
交差点の手前で鈴木くんがぴたりと立ち止まると、腕を大きく広げました。
生徒の登校が妨害されたのは十秒ほどのことでしたが、
その直後、居眠り運転のトラックが交差点に突っ込んできて、ガードレールに衝突して止まったのです。
鈴木くんのおかげで生徒に怪我人はおらず、トラックの運転手さんも幸い軽傷で済んだようです。
その運転手さんは、交差点で止まったときなどに通学途中のわたしたちにいつもトラックの中から挨拶してくれたり、声をかけたりしてくれる優しいお兄さんだったので、
そのことを知ってショックを受けた生徒も大勢いました。

 現場が騒然とする中、鈴木くんはいつの間にか姿を消していましたが、
鈴木くんの行動は生徒たちの間で噂となって広まっていきました。
「妨害」された生徒のひとりであるわたしにとっては、鈴木くんは命の恩人といえるかもしれません。

 もうひとつの事件は美術室での授業中のことでした。
鈴木くんは、霧が発生するタイプの殺虫剤を使ったのです。
授業は中断され、いったん生徒は美術室からの退去を余儀なくされました。
当然、鈴木くんは先生から説教を食らい、何故そんなことをしたのか問い詰められていました。
そのとき、小さな地震が起こったのです。
震度はたいしたことがありませんでしたが、老朽化した美術室の蛍光灯は割れ、
土台が脆くなっていたデッサン用の石像はちょうどわたしの席の上に倒れていました。
もし、鈴木くんの殺虫剤騒ぎがなかったら、怪我人が出ていたことだけは間違いないと思います。


3:2015/04/05(日) 20:37:45.32 ID:b6JeyJkM0

 わたしは二度も鈴木くんに助けられたので、ある日の放課後、お礼を言いにいきました。
すると鈴木くんは席に座ったまま感謝する必要はないと言いました。

「僕は神様だからね。みんなを救ったのは気まぐれでただの暇つぶしに過ぎないよ。事故を放っておいて、クラスの雰囲気が悪くなるのも嫌だと僕が思っただけだよ」

 冗談を言っているような顔にはとても見えませんでした。

「過去も現在も未来も、何でも知っている僕にとって、毎日は退屈で仕方ないんだ。
君たちは知らないだろうけど、知らないものを知るというほど楽しいことはないよ。真犯人を当てる探偵はきっとものすごく楽しいと思っているはずだよ」

「何でも知っているって……」

 鈴木くんはうなずきました。

「何でもは何でもさ。交差点にトラックが突っ込んでくることも、地震が起きて美術室の蛍光灯が割れることも、
担任の小林先生と警視庁の白鳥警部との関係も……、江戸川コナンと名乗る少年の秘密についてもね」

 わたしは驚きのあまり何も言葉が出てきませんでしたが、鈴木くんは表情を変えずに淡々と言葉を紡ぎます。

「知りたいことがあったら、何でも聞きにおいで」



4:2015/04/05(日) 20:40:33.31 ID:b6JeyJkM0

 今では少なくともうちのクラスのほとんど全員が、「鈴木くんは神様だ」と信じています。
恐らくわたしの知らないところでも、わたしが体験したような不思議な出来事があったのではないかと思います。
わたしは迷っています。
というのもわたしの知っている限りで一番頭のいいコナンくんが、鈴木くんは神様ではないと断言しているからです。

「鈴木くんって本当に神様なのかな?」

 わたしがおずおずと聞くとコナンくんは少し考えてから答えました。

「神様なんて非科学的なものはいねえよ」

「でも、歩美はトラックの時と地震の時、2回も助けてもらったんだよ」

「トラックの件は簡単に説明がつく。鈴木くんは、居眠り運転でふらふらと交差点に進んでくるトラックが目に入っていたんだ。
直接見たのかもしれないし、交差点に設置してある鏡を通して見たのかもしれない。それだけの話だ。
とっさにみんなを守った行動力は称賛に値するけどな」

じゃあ、地震の時はどうなのだろう。そう尋ねるとコナンくんは少し自信がなさそうな顔をしました。
阿笠博士ではあるまいし、地震と自信をかけたダジャレではないです。念のため。
あっ、阿笠博士というのは、変な発明ばっかりしている太ったおじさんで、
いつもわたしたち少年探偵団をいろんなところへ連れていってくれる優しい人です。
団員同士の通信に使える探偵バッジも阿笠博士の発明品なんです。

「そっちについては、確かに不可解なところはある。
阿笠博士に聞いてみたんだが、地震発生の予知に関する技術はどんどん進歩していっているけれど、
さすがに100%知ることは絶対に無理と言っていたな」

 だったら、やっぱり鈴木くんは本当の神様なのかな。それとも偶然地震が起きただけなのかな。

「鈴木くんが何らかの力を持っている可能性はあると思うぜ。
もちろん神様の力というわけではなく、例えば普通の人では気づかないような小さな地震の予兆を感知する能力とかな。
大災害発生前に動物たちが異常な行動をするという例も報告されているし、それの延長線上にあると考えることができる」

 そして、コナンくんは、にやりと笑って付け加えました。

「俺たち探偵だって事件の匂いが分かるときがあるだろう。それと同じだよ」



5:2015/04/05(日) 20:44:30.98 ID:b6JeyJkM0



「なあ、灰原。お前は鈴木くんについてどう思う? 本当に神様だと思うか?」

 阿笠博士のソファの上に寝そべりながら俺は聞く。
灰原哀は俺と同じく、黒の組織の毒薬、アポトキシン4869によって子どもの体にされた、いわば同志と言っていい存在だ。
アポトキシン4869は死後証拠の残らない毒薬で、俺はそれで殺されかけ、灰原はそれで自殺しようとしたのだが、
思いもよらぬ副作用によって若返ってしまったのだ。

「あら、工藤くん。あなたも鈴木くんを神様だと信じているわけ?」

 工藤新一とは、高校生探偵だった頃の、俺の本当の名前だ。
俺が工藤新一だと知っているのは灰原、阿笠博士他数名といったところだろう。
俺が子どもの姿になっていることがばれると、俺を殺し損ねた黒の組織に再び狙われてしまうことになるだろう。
うっかり秘密を漏らさないよう気を使って話すのもなかなか大変なので、灰原と話すときはリラックスすることができる。

「んなわけねーだろ。名探偵っていうのは神の仕業にも見える不可思議な現象を、
理知の力で現実であることを証明する仕事だぜ。
神様が本当にいたら商売上がったりだよ。科学者であるお前も当然、神様なんて信じていねーだろ」

 灰原は元々、黒の組織の一員でかのアポトキシン4869を開発したのも灰原自身である。
現在は阿笠博士の家に同居して、アポトキシン4869の解毒薬の研究をしている。

「科学者でも神の存在を信じている人は意外と多いのよ。
神様が作ったとしか思えない美しい数式や自然法則からその存在を信じたり、逆に不合理だからこそ信じたり」

「じゃあ、鈴木くんが神様だって言うのかよ?」

「それは別よ。神様がいようがいまいが、鈴木くんはそれではないと思うわ。どちらかというとある種の超能力と言っていいような、鋭い直感を持った人間と考えるほうが自然じゃないかしら」

「背後に何らかの組織がいるという可能性はないか?」

「黒の組織ということかしら? それはないと思うわ。
鈴木くんからは黒の組織の一員だという『匂い』は感じないもの」

 灰原は黒の組織のメンバーの『匂い』を感じ取ることができるという。これもある種の超能力と言っていいのかもしれない。

「名前からすれば、鈴木財閥の関係者である可能性もあるか。
いや、そうだとすると園子が何とか言ってきそうだし、
鈴木財閥が仮に地震を100%予知できるような発明をしていたとしてもこんな使い方はしないか」

 鈴木園子とは、俺の幼馴染である毛利蘭の親友で、日本を代表する財閥である鈴木財閥の一員である。
気さくな性格で俺たち少年探偵団ともよく行動を伴にしている。
俺たちのクラスに鈴木財閥の関係者がいるならば、まず話題になっているだろう。

「鈴木くんが何者にせよ、何故、自分を神様と信じ込ませようとしているかが問題だな。まさか宗教団体を立ち上げるわけでもあるまいし」

「そっちは私の専門外ね。謎解きに期待しているわよ。探偵さん」



6:2015/04/05(日) 20:47:37.17 ID:b6JeyJkM0


 あの事件のことは今も鮮明に覚えています。そして鈴木くんが教えてくれた犯人の名前も。

「今日は米花公園でサッカーな」

「おう、ヒデがこの前決めたスーパーゴールの再現をするぜ」

 コナンくんの言葉に真っ先に賛成したのが小嶋元太くん。
少年探偵団で一番の大食いで、少年探偵団で一番元気な子です。
ヒデは赤木英雄というサッカー選手で、元太くんはヒデの大ファンなんです。

「じゃあ、歩美はアシストしたナオキの役をやるねー」

 ナオキはヒデのチームメイトの上村直樹のことです。何を隠そうわたしはナオキのファンなんです。

「すみません。今日は外せない用事がありまして」

 申し訳なさそうに頭を下げるのは円谷光彦くん。少年探偵団の一員で、ものすごく物知りなんです。
 光彦くんが足早に教室から立ち去ると、哀ちゃんも今日は忙しいと言います。

「悪いわね。ちょっと、今日は帰ってやりたいことがあるから。三人で楽しんでいらっしゃい」

 哀ちゃんはしゃべり方も雰囲気も何だか大人びていて、とっても素敵なんです。
哀ちゃんはコナンくんを「そういう対象」には見ていないって言っているけど、本当なのかどうかちょっと心配です。

「灰原、お前もか。しゃあねえな。まあ、公園に行けば誰かいるだろ」

 あたしたちは公園に向かいました。その時はまだ、あんな事件が起こるだなんて思ってもいませんでした。

 公園に行ってみんなでサッカーをしていると、阿笠博士がやってきました。

「おお、みんな元気じゃの。今日は光彦くんと哀くんはいないみたいじゃな」

「あいつらは用があるって、先に帰ったよ。博士こそ何で公園に?」

「出先から帰る途中じゃよ。ふむ、せっかくだし、みんなに何か飲み物を奢ってあげよう」

「本当かよ。じゃあ俺はカレーがいいな」

「カレーは飲み物じゃないよ、元太くん。あたしはオレンジジュースがいいなあ」

 阿笠博士に飲み物を奢ってもらい、それから一緒にサッカーをして遊びました。
阿笠博士は動きたくないからと言って、ゴールキーパーの役をやってくれました。

「悪かったな、博士。今日は付き合わせちまって」

「いいんじゃよ。子どもの遊びに付き合うのも大人の仕事じゃ」



7:2015/04/05(日) 20:49:26.01 ID:b6JeyJkM0

 サッカーを終えた時刻は16時半でした。
17時半から仮面ヤイバーの再放送があるので、それを阿笠博士の家で見て、
その後夕食も一緒に食べようという話になっていました。
阿笠博士はその旨をあたしたちの家に電話をかけて知らせてくれました。

「光彦も誘ってみようぜ。あいつの用事も終わったかもしれねえし」

 コナンくんの提案に阿笠博士は頷いて、光彦くんの家にも電話をかけました。

「ふむ、光彦くんが出たぞ。歩美ちゃんが誘うのが効果的じゃろうな」

 そう言って、阿笠博士は携帯電話をあたしに渡してきました。
どうしてあたしが誘うのが効果的なんでしょうか。光彦くんは多分哀ちゃんのことが好きなのに。

「あっ、光彦くん。これからみんなで博士の家で仮面ヤイバーを見て、それから一緒にお食事する予定なんだけど、
よかったら光彦くんも来ない?」

「これから出かけなくてはならないので。せっかくのお誘いなのに本当に残念です」

「ううん、急に誘ってごめんね。じゃあ明日学校で」

「ええ。また明日」

 それが、私が聞いた光彦くんの最後の声でした。



8:2015/04/05(日) 20:55:10.16 ID:b6JeyJkM0



 光彦の死体が発見されたのは隣町の杯戸町の小さな山の中だった。
蝶ネクタイ型変声機を使って警察の信任厚い工藤新一の声を出し、目暮十三警部に電話をかけ情報を聞き出す。
この蝶ネクタイ型変声機と人を眠らせる時計型麻酔銃は
俺が江戸川コナンになってから最も役に立っている阿笠博士の発明品だと思う。

 死体は湖の中で発見されており、水で冷えたことにより直腸温度からの死亡推定時刻の割り出しは困難だが、
恐らく20時には既に死亡しているとはいえるそうだ。
胃の内容物もほとんどなく、食後2時間は経過していただろうとの推測だ。つまりその日の給食の時間からして14時以降だろう。
死因はナイフで心臓を一突きされたことだと思われる。
凶器となったナイフは現場付近に落ちていたが、量産品で入手経路をたどるのは困難だ。
血痕から見て、犯行は湖付近で行われ、死体を水の中に投げ込まれたものだと思われる。
特徴的なのは、死体は身ぐるみ剥がされ全裸だったことだ。
警察は衣服に何らかの痕跡が残ったので持ち去ったのか、それとも変質者による犯行か。方針を決めかねているという。

 死亡直前の光彦の行動について。光彦の姉の円谷朝美の証言によると以下の通りだ。

 13時半、午前のみの授業を終えた光彦が帰宅。野球帽を被った友人を連れて部屋に入る。
何度か家に出入りをしていたようだが、自宅周辺で遊ぶときにはよくあることなので気にしていなかったという。

 16時頃から眠気を覚え、朝美は寝てしまったので光彦の詳しい行動は不明。
17時のチャイムが聞こえる少し前に、
光彦が「行ってきます」と言って出掛けたような微かな記憶はあるものの夢かもしれないとのこと。
朝美が目を覚ましたのは18時頃で、その頃には光彦の姿はなく、
「阿笠博士の家に行ってきます」と書かれたメモが残されていたという。筆跡は光彦のものである可能性が高いとのこと。

 また、俺たちの住む米花町の商店街に設置してある監視カメラには、
17時前に駅方向へと歩いていく光彦の姿が映っていたという。
うつむきがちなので映りは悪いが、服装は学校にいたときと同じものだったという。
なお、光彦の家から犯行現場までは電車と徒歩でおよそ1時間といったところだ。

「何か分かったら連絡頼むよ、工藤くん」

「ええ、任せてください。目暮警部」

 電話を切って光彦の行動について考える。
16時半に歩美が光彦と電話で話をしたときには、光彦はどこかに行く予定があると言っていたという。
誰とどこに行く予定だったのか。絶対にお前の仇を討ってやるからな、光彦。




9:2015/04/05(日) 20:56:45.71 ID:b6JeyJkM0



 光彦くんが死んでから、もう何日か経ちました。
あたしは光彦くんと会話をした最後の人物ということで何度か事情を聞かれました。
さすがのコナンくんもまだ手がかりをつかめていないようです、

「言い訳するわけじゃないけど、通り魔や変質者が犯人だとしたら、組織力のある警察の捜査が進むのを待つしかないんだ。
今度の休みに現場に行って何か証拠がないか探してみるつもりだよ」

 コナンくんは苦しそうな顔で言いました。確かに仮に通り魔殺人だとすれば限られた容疑者から犯人を見つけ出す作業とは全く異なっています。

「畜生。光彦を殺した奴は絶対に俺が殺してやるからな」

 元太くんは見たこともないような怖い顔で怒っていました。
元太くんは近所で光彦くんの目撃情報がないか、自主的に聞いて回っているようです。

 あたしに何かできることはないか。せめて容疑者だけでも……。昼休み、あたしの足は屋上に向かいました。

「鈴木くん、光彦くんを殺した犯人を教えて」

 屋上で待っていた鈴木くんはうっすらと笑って答えてくれました。

「円谷光彦を殺した犯人は宮野志保だよ」



10:2015/04/05(日) 20:58:38.75 ID:b6JeyJkM0

「コナンくん。ちょっと話があるんだけどいいかな?」

 あたしは思いきって帰り道の途中でコナンくんに話しかけました。

「どうした? 歩美」

 コナンくんが心配そうな顔であたしを見ます。

「小嶋くん、先に行ってましょ。何か吉田さんは江戸川くんに重要な話があるみたいだから」

 哀ちゃんが元太くんを誘って、さっさと歩いていきました。
あたしは元太くんや哀ちゃんにも宮野志保のことを話すか迷っていたので、哀ちゃんの気遣いはとてもうれしかったです。

「あの……宮野志保って人知っている?」

 コナンくんは驚いたような顔をしました。

「どうしてその名前を?」

「光彦くんがいなくなった日、その人が光彦くんと一緒に歩いているのを見たって人がいるらしくて」

 嘘でした。でも容疑者さえいればその人が犯人かどうか、コナンくんはきっと見極めてくれるに違いありません。

「歩美、嘘をついているな」

 コナンくんは一瞬で、あたしの嘘を見破ってしまいました。

「鈴木くんに聞いたのか?」

「うん、そう。歩美、光彦くんを殺した犯人をどうしても見つけたくて」

「そうか、分かった。調べてみる。だから宮野志保のことは誰にも言うなよ」

 そう言うと、コナンくんは深刻そうな顔で黙ってしまいました。



11:2015/04/05(日) 21:05:33.09 ID:b6JeyJkM0



 宮野志保。それは灰原の本名だ。
故に同姓同名の女がいるのでなければ歩美が言っていた目撃証言は嘘だということはすぐに分かる。
だが、何故鈴木くんは灰原の本名を知っていたのだろうか。
そして宮野志保が本当に光彦を殺したのか。
阿笠博士が留守にしている今日、俺は確かめなければならないことがある。

「これから俺が話すのは推理でもなんでもない。どちらかといえば言いがかりに近いものがある。
だから何というか気を悪くしないでくれよ、灰原」

「予防線ばかり張ってあなたらしくないわよ。
気を悪くするかどうかなんて聞いてみないと分からないんだから、とりあえず話してみなさいよ」

「光彦の死について、俺は容疑者を探すことは警察に任せることにした。
もちろんある程度容疑者が絞れたら、そこから犯人を特定するのには協力するつもりだがな。
今、俺にできることは犯人でない者を探すことだ」

「犯人でない者を探す? どういうことかしら」

「例えば、歩美や元太は学校が終わってから夕食後、20時近くまで俺たちと一緒にいて、
その後阿笠博士が自宅に車で送ったから、光彦を殺すことはできない。
光彦の死亡推定時刻は14時から20時だからな。公園でのサッカーから一緒にいた阿笠博士も同様だ」

「あたしも17時半にあなたたちがここに来て、仮面ヤイバーを見始めた頃から一緒にいたから、
それ以降のアリバイはあるわね。それ以前はひとりだったから誰も証言してくれる人はいないけど」

「ああ。だが光彦が最後に目撃されたのは17時頃、犯行現場はここから往復でおよそ2時間といったところで、
17時半にここにいたお前は犯人たりえない……普通はな」

「あら、私が犯人だっていうわけ? 名探偵さん」

 灰原のミステリアスな表情は何も変わらない。

「だから、気を悪くするなって言ったんだ。
もし灰原が犯人だったら、どういう方法があったらと考えてみただけだ」

「数学でいう背理法って奴ね。私が円谷くんを殺す方法がなければ、私は犯人ではない。
でもそれが分かったとしても真犯人が分かるわけではない」

 ああ、分かっている。俺は灰原が犯人ではないと証明して安心したいだけなんだ。
だから、頼む。俺の考えに決定的な反論をしてくれ。



12:2015/04/05(日) 21:10:15.98 ID:b6JeyJkM0

「もし灰原が犯人だとしたら、16時半に歩美ちゃんと話していた光彦と、
17時に監視カメラに映った光彦は偽者だったということになる」

 俺は、そう言って蝶ネクタイ型変声機を左手で灰原に向ける。灰原はすぐに察したようだった。

「私が変声機を使って円谷くんの振りをして吉田さんと話したということね。
朝美さんが眠っていて電話に出られなかったのは時計型麻酔銃で眠らせたから。
博士の発明品が使える環境にある私なら確かにできたかもしれないわね。
円谷くんが全裸になっていたのは、円谷くんの服を着て監視カメラに映るためだったと。
でもおかしくないかしら? 円谷くんの自宅に電話をかけたのは阿笠博士だったはず。
まさか阿笠博士も共犯だったというのかしら?」

「いや、それは偶然だろう。
だが、もし電話がかかってこなかったとしても、光彦の探偵バッジを使って俺たちに光彦の声で連絡を取ることはできる。
そこで声と姿、両方により光彦の生存を信じさせることができる」

「他にもおかしな点があるわ。光彦くんはナイフを使って一突きで殺されていたはず。
そうだとすれば光彦くんの服には血の痕が残る。そんな服を着て変装なんてできるのかしら?」

「それは先に殺されてから服を脱がされ、ナイフで刺されたんだ。
例えば、証拠の残らないアポトキシン4869で毒殺されたとか」

「なるほどね。何から何まで私が不利になるようにできていると。
今までの行いが悪かったから仕方がないのかしら。
でもまだ疑問点が残っているわ。変装して監視カメラに映るのはリスクが高すぎないかしら?
 円谷くんのことをよく知らない大人ならともかく、
知り合いに会ったら円谷くんじゃないことは一発でばれてしまうわ」

「ああ、そこは少し気になるところだ。
怪盗キッドや俺の母親並の変装能力があれば、ともかく灰原がそこまでの変装ができるとは思えないし、
仮にできたとしても俺の前で見せることはないだろうからな。
だが、カメラに映った後、すぐに着替えればリスクを最小限に抑えることは可能だし、ありえないとまではいえない」

「つまり、私は阿笠博士の家に帰るふりをして円谷くんの家に行って、円谷くんを連れ出して殺害。
手書きのメモは家から連れ出すときに、うまいことを言って書かせて回収しておく。
再び円谷くんの家に戻って工作したあと、
17時あたりに帰ってきて、17時半にあなたたちを何食わぬ顔で待ち受けていた、と。
とても現実的だとは思えないけど、可能であることは可能のようね。少なくとも私の頭では反論は思い浮かばないわ」

「最初に言った通り、お前が犯人(クロ)である証拠なんて何もない。完全にシロであるとはいえないだけだ」

「灰原だけに灰色ってわけね」

 灰原はくすりと笑う。

「だが、仮に証拠が発見されるとしたら……、光彦の服だな。
もし犯人が変装に使った後、捨てることができずに自宅に持ち帰ったとしたら、どう処分するか。
俺なら切り刻んでゴミに混ぜて少しずつ捨てることを考える。
光彦の服の切れ端がゴミから発見されたら、そいつが犯人の可能性は高くなる」

 やはり灰原の顔色は変わらない。ポーカーフェイスにも程がある。

「一応、事件後から毎日、この家のゴミ袋は俺が保管してあるんだ。
まだ調べてはいないがな。灰原もしお前が犯人なら……」

「私は犯人じゃないわ、工藤くん。信じてとはいわないけど。
話はここまででいいかしら。私にもいろいろとやることがあるから」



13:2015/04/05(日) 21:11:00.41 ID:b6JeyJkM0



「宮野志保は犯人じゃない」

 コナンくんは、あたしにだけ聞こえるように小さくささやきました。

「だから鈴木くんのいうことは信じるな」

 コナンくんは、鈴木くんの机にゆっくりと向かっていきました。



14:2015/04/05(日) 21:20:29.24 ID:b6JeyJkM0



「なんで、光彦を殺したんだ? 阿笠博士」

「ふぉっふぉ。さすがじゃの新一。少しヒントを与えすぎたかの?」

 阿笠博士が犯人だとは信じたくなかった。だが、やはり俺が鈴木くんに渡した手紙は阿笠博士の下に届けられたようだ。

「ああ、そもそも俺や灰原の正体を知っている人物はほとんどいないから。それでだいぶ絞り込めたよ」

「さて、どこから謎を解明してくれるのかの? いや、どこまで分かっているのかの?」

「そうだな。まずはトラックの件からいこうか」

 鈴木くんがトラックの居眠り運転を予知した件だ。
トラックの運転手はいつも通学中の生徒に車の中から声をかけていた。ということは通学路付近では窓を開けていたということだ。そうであるならば、そこから時計型麻酔銃で運転手を眠らせることもできる。
通学路付近で慎重にスピードを落としていたならば、なおさら容易だろう。
それから鈴木くんに携帯電話のバイブなどを利用して連絡すれば「予知」が完成するというわけだ。

「トラックの運転手だった男に話を聞きにいったよ。
時々、道路の脇に白衣の太った男が立っていたことを覚えていると言っていた。
タイミングを測っていたんだな。事故の時もいたそうだ。
まさか博士本人が実行していたとは思わなかったけれど、組織的な犯行ではないんだな?
俺は黒の組織と関係があるとにらんでいたんだが」

「なるほど。白衣の太った男がいたと。偶然、わしによく似ている男がいたとは恐ろしいのお。
言っておくが、黒の組織とわしは何の関係もないわい。
わしが黒の組織の一員なら哀くんが『匂い』をかぎつけていたじゃろうし、新一のことも殺しているだろう。
ただ、黒の組織の研究に興味を持ったのは事実じゃ。
手元に二体も素晴らしいサンプルが手に入ったんじゃから、わしの発明家魂が揺さぶられたわい」

「次は地震の件だ。あれは偶然だったんだろう?」

 ある程度、地震の発生は予想できていて蛍光灯や石像に細工をできるとしても、
100%発生を予知するのは無理だと博士自身が言っていた。
博士が嘘をついているとも考えられるが、
それより現実的なのは地震が発生しなかったときの第2のプランを用意していた可能性だ。
例えば、蜂や蠍など毒を持った虫の死体を美術室に放り込んでおく。
そうすれば、結果的に鈴木くんのまいた殺虫剤が命を救ったことになる。
ここまで説明しても博士は笑顔を崩さないままだ。

「いや、まさか。『予知』するのは無理だが、『発生』させることはできるというのか。
地震発生装置、あるいはそこまでいかなくても強い衝撃を建物に与えることができれば
蛍光灯は割れ、石像は倒れていたと。確か震度はたいしたことがなかったはずだ」

「ふぉっふぉ、どうかの。仮に地震発生装置など開発したとしても、よほどの大地震を起こせぬようでは一銭にもならんのぉ」

「そして、光彦殺害の件。蝶ネクタイ型の変声機で声を変え、時計型麻酔銃で朝美さんを眠らせる。そして変装してカメラに映る。
これができるのは灰原だけにも思える。だが博士と関係のある小学生が俺と灰原以外にももうひとりいる。
鈴木くんだ。トラックの件、地震の件、俺たちの正体を知っている……
鈴木くんが博士からバックアップを受けて神様の振りをしていたのは明白だ」

 もしかしたら、鈴木くんは……。



15:2015/04/05(日) 21:25:30.70 ID:b6JeyJkM0

「明白といっても証拠はないんじゃろ? 新一。
そもそも光彦くんの件も通り魔が犯人なんじゃろうし。とても名探偵とは思えんの」

「ああ、俺は探偵失格だ。証拠も十分でないのに犯人を指摘したことで、
これで博士がぼろを出す可能性もほとんどなくなってしまった」

「ふむ、どうにも新一らしからぬ言動が続くの? お主は本当に新一か。コナンくんと新一は本当に別人だったのかの? 
わしから何らかの発言を引き出して録音しようなどと考えても無駄じゃぞ。
なにせわしは誰も殺していないのだからの」

 博士は高らかに笑う。

「録音も盗聴もしてねぇよ。どうせ博士は探知機を持っているだろうし、
録音できたとしても事件の核心を突くようなこと、証拠となることは話さないだろうしな」

「ふむ、まあ誰も殺していないにせよ、疑われるような言動は慎まねばの。
光彦くんを殺した犯人を早く捕まえてもらうには、余計な情報で捜査を撹乱したくないしの」

「最後にひとつ聞かせてくれ。なんで鈴木くんを神様だと思わせようとしたんだ?」

「わしには分からんが、誰かに仮に神様にしたてあげる動機があるとすれば、恐らくゲームじゃよ。ゲーム。
子どもの遊びに付き合うのも大人の仕事じゃ」

 確かに初めから本気という感じはなかった。
鈴木くんを神様と信じさせたところで、特に誰かに大きな利益が発生するというわけではない。
恐らく、担任の小林先生は鈴木くん信仰のようなものが生まれていたことを知っていたはずだが、
注意するほどのことではないと思っていたはずなのだ。その程度のことなのだ。

「無論、全く目的がなかったわけではないと思うぞ。
例えば、鈴木くんを使って新一の名探偵信仰を揺さぶったというのはどうかの。
どうじゃ、一瞬、鈴木くんは神様じゃないかと新一も思ったんじゃないか?」

 確かにもしかしたらとは思ってしまった。だが、鈴木くんは神様でもなんでもない。俺は強がりを言う。

「一瞬たりとも神様だなんて思ったことはないさ。
確かに鈴木くんはアポトキシン4869で若返った、阿笠博士の協力者ということを見抜くには少し時間がかかったけどな」

「どうしたんだ? 新一。人を若返らせることなんてできるわけがないじゃろ。
不老の研究も残念ながら失敗に終わったからには、
次に不死の研究をしようと思っているのじゃ。そのためには新一の協力がいるんじゃよ」

 どういうことだ? 博士の頼みなら喜んで協力したというのに……。

「究極の毒薬アポトキシン4869から不老の秘薬が生まれたように、
不死を生むには死の研究をしなければならん。
新一も気づいておるじゃろ。自分の持つ死を引きつける能力について」

 確かに俺が事件に遭遇する確率は高い。
もちろん俺自身が事件の発生を察知する能力を鍛えているということもあるが、やはり異常と言えるのかもしれない。
だが、それが不死の研究とは全く関係ないように思える。

「これは推測に過ぎないのじゃが、誰かはきっと気づいたんじゃよ。
新一の行く先々で人は死ぬが、新一と親しい人はほとんど死んでいないということに。これは不死につながる一例じゃ。
だから犯人は試したのじゃ。新一が自身の推理能力に疑問を抱いた時、新一の親しい者が殺された時、
新一の親しい者が疑われている時……、どの範囲で死は引きつけられ、どの範囲で死は遠ざけられるのか。
実験することは科学の基本ということじゃの。
それに犯人が分かっても証拠がない時も挙げておこうかの。
どうやらわし以外にも不死の研究をしている天才がいたようじゃ」

 博士の目に確かに狂気を感じた。
何故、俺は博士がこうなる前に止めることができなかったのだ。俺はやはり探偵失格だ。

「もう少しで警察はここにやってくる。博士は捕まる。証拠もあるんだ」



16:2015/04/05(日) 21:30:38.99 ID:b6JeyJkM0



 あたしは矢も盾もたまらず、登校したばかりのコナンくんを捕まえました。
鈴木くんはまだ登校していませんでした。何故かもう登校してこないような気がしました。

「哀ちゃんが光彦くんを殺したって本当なの?」

 コナンくんは表情を変えないまま淡々と話します。

「ああ、本当だ。灰原と阿笠博士が協力して、光彦を殺害した。俺たちはアリバイ作りに利用されたんだ」

 灰原さんは犯行に利用した博士の発明品の数々を持ってきて、警察に出頭したそうです。
そしてその証言を重く見た警察は直ちに阿笠博士を逮捕しました。
光彦くんは、博士が身元不明の少女である哀ちゃんを家で虐待していたのを知り、哀ちゃんを助けようとしていたのですが、
それを疎ましく思った博士が哀ちゃんに命じて光彦くんを殺害させた、というのがまことしやかに流されてきた噂です。
あたしには何ひとつ信じることができませんでした。
哀ちゃんが虐待されていたことも、哀ちゃんが光彦くんを殺したということも。

「噂は真実だ。俺もうすうす博士の虐待に気づいていたんだ。
なのにどうしても博士を疑うことができなかった。俺は探偵失格だ」

 やはり、コナンくんの台詞はまるで台本を棒読みで読んでいるような、心のこもっていないものでした。

 コナンくんは表情を隠すようにうつむきながら、あたしに聞きました。

「なあ、歩美。灰原と光彦、お前にとってどっちが大切だ?」

「そんなの……分からないよお」
 哀ちゃんも光彦くんもどっちも大切な仲間です。とても選ぶことなんてできません。

「ああ、俺もだ」

 授業の開始を告げるベルが鳴りました。
眼鏡のレンズの反射かとも思ったけれど、コナンくんの目には確かに涙が浮かんでいました。

<完>


17:2015/04/05(日) 21:56:10.60 ID:b6JeyJkM0

<蛇足>

「本当にいいのか? 灰原」

 工藤くんは明らかに迷いを捨てきれていなかった。

「簡単なことよ。証拠がないのなら作ってやればいいのよ。工藤くん」

 阿笠博士は、私を工藤くんにだけ分かる光彦くん殺しの容疑者にすることで、
工藤くんを揺さぶろうとしたらしいけれど、それを逆用してあげる。

「私が博士の共犯者、円谷くん殺しの実行犯として名乗り出る。
博士の発明品。博士がわざわざ昼間、子どもたちとサッカーしていたというアリバイ作りのための不審な行動。
物的な証拠は少ないけれど、十分有罪になると思うわ。
小学生の私が思いついたというよりは、博士の立案と見たほうが自然だしね。
工藤くんが回収していたゴミ袋に、衣服の切れ端を混ぜておくのもいいかもしれないわね」

「死んだ光彦も大切な仲間だが、生きているお前も大切な仲間なんだよ、灰原」

「私にとっても円谷くんは大切な仲間だったわ」

 ここは私に任せて。工藤くん。

「俺は探偵失格だ。無実の者を救うことができないなんて」

 そんなことはないわ。あなたは最高の探偵で、私にとって最高のヒーローだわ。

「縁があればまた会いましょう。博士に逃げられないように引き止めておいてね」



18:2015/04/05(日) 22:32:44.96 ID:b6JeyJkM0

いま読み直してみたら、歩美ちゃんの一人称がぶれまくっています(「わたし」、「あたし」、一か所「私」)が、
基本的には「わたし」、台詞内では「歩美」が正しいです。
あと、事件の日に、灰原は阿笠博士に頼まれて先に帰り、
光彦は灰原さんと二人きりで遊ぶため……ではなく、鈴木くんと遊ぶために先に帰ったという設定です。
ひと言言及しようと思っていたのに忘れていました。申し訳ありません。

ここまで読んでいただいた方はありがとうございます。
興味を持った方は元ネタとなった『神様ゲーム』『さよなら神様』などの小説も手に取っていただければと思います。
HTML化を依頼してきます。


19:2015/04/05(日) 23:53:29.51 ID:eUGmGi7z0


俺も神様ゲームは読んだことあるんだけど終わり方が気持ち悪いよね
>>1さんは結局犯人は誰だと思う?もしこれを読んでくれたら答えて欲しいです


20:2015/04/06(月) 02:48:36.58 ID:64Yj7KhJ0

※「神様ゲーム」に関するネタバレがあるので要注意






















>>19
まず、「神様ゲーム」中では、ジェイコブズの『猿の手』と同じく、
鈴木くんが本当に神様であるかについては明言されてはいませんが、
仮に鈴木くんが神様であるとした場合は、
作品中では鈴木くんが指摘した最後の人物が共犯者になることは間違いありません。
ただ「終わり方の気持ち悪さ」をどうするかですが、ふたつ方法が考えられます。

(1)
ひとつは最後の謎だけ提示して
解決する気はないというオチ(カタカナ4文字の某日本映画みたいな)という見方です。
鈴木くんの正体不明感を残す意味でも、
全ての謎は解決できていなくてもいいというのがひとつの結論になります。
心霊現象を扱うミステリやホラーではよくあるオチといえますし、
気持ち悪さを残すのがそもそもの狙いで、こっちが本線かなと思います。

(2)
ただ、犯人があらかじめ分かった上でトリックを考える
倒叙式のミステリとして、無理やり理屈づけるなら、
「共犯者はもうひとり」という言葉に裏があるとすることはできるかもしれません。
実行犯の共犯者、実行犯の残した証拠の隠滅を手伝ったのは鈴木くんが指摘した人物ですが、
「共犯者はもうひとり」だけでなく、共犯者にさらに共犯者がいて、
どこかで気づいて、あるいは協力を求められて共犯者の残した証拠(●●●●に残っていた証拠)
を隠滅したと考えることはできるかもしれません。
かなりひねった読み方ですが。



21:2015/04/06(月) 07:49:47.16 ID:yG81wZ5K0

>>20ありがとう


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