1:2012/06/29(金) 00:24:53.92 ID:/L4Je8uW0

―――――
基地廊下

宮藤「わぁ、この石綺麗だなぁ」

宮藤「ペンダント・・・かなぁ?」

宮藤「・・・誰かの落し物だよね?」

宮藤「誰のか分からないけど、とりあえず聞いて回ろう」


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2:2012/06/29(金) 00:29:31.74 ID:/L4Je8uW0

―――――
食堂

ペリーヌ「まったく・・・この気品ある味が理解されないとは、業腹もいいところですわ・・・」

ペリーヌ「庶民の舌にはマリーゴールドの味なんて、やっぱり分からないのかしら・・・」

リーネ「まぁまぁ、私は好きですよ?マリーゴールド」

リーネ「確かに・・・ちょっと癖はあるけど・・・」

ペリーヌ「別に、無理に合わせなくても大丈夫ですわよリーネさん」

ペリーヌ「・・・私、同情されるのは嫌いですの」

リーネ「べ、別にそんなつもりじゃ・・・」アセアセ


3:2012/06/29(金) 00:32:03.21 ID:/L4Je8uW0



宮藤「ねぇねぇ二人とも」


リーネ「あ、芳佳ちゃん」

宮藤「ちょっと聞きたいことがあるんだけど」

リーネ「ん?なぁに」

宮藤「うん、実はこれなんだけ」ゴソゴソ


【芳佳ちゃん今日も可愛いなぁ】


宮藤「・・・え?」

リーネ「...?どうしたの?」

宮藤「リーネちゃん・・・今・・・?」

リーネ「どうかした?」

宮藤(・・・?気のせいかな・・・)



4:2012/06/29(金) 00:33:08.86 ID:/L4Je8uW0

宮藤「いや、えっとね・・・実は」


【芳佳ちゃん、どうしたんだろう・・・?】


宮藤「え・・・?」

リーネ「・・・芳佳ちゃん?」

宮藤(・・・今、確かに聞こえた・・・)

宮藤(リーネちゃんの声で・・・どうしたんだろう、って・・・)

リーネ「芳佳ちゃん、どうかしたの?」

宮藤「え?」

リーネ「さっきから何か変だよ?」

宮藤「あ、あぁ・・・えっと、その・・・」


5:2012/06/29(金) 00:34:03.58 ID:/L4Je8uW0



【芳佳ちゃん、どうしたんだろう・・・具合でも悪いのかな・・・?】


宮藤「あ、いや!具合は悪くないよ!」

リーネ「え・・・?」

宮藤「あぁ!?な、何でもない!今のは何でもないから!」

リーネ「...?」


【変な芳佳ちゃん・・・】


宮藤「・・・・・・」


6:2012/06/29(金) 00:35:37.65 ID:/L4Je8uW0

―――――
宮藤の自室

宮藤(・・・・・・)

宮藤(・・・間違いない)

宮藤(確かに・・・聞こえた)

宮藤(リーネちゃんは喋ってなかったのに、声が確かに聞こえた)

宮藤「でも・・・何で・・・?」

宮藤「・・・うーん・・・」

宮藤「私・・・超能力者にでもなっちゃったのかなぁ・・・?」


7:2012/06/29(金) 00:36:16.33 ID:/L4Je8uW0



コンコンッ


宮藤「あ、はーい」


「芳佳ちゃん、入ってもいい?」


宮藤「うん、どうぞ」


ガチャッ


リーネ「芳佳ちゃん、さっきのことだけど・・・」

リーネ「何か言いかけてたけど、私に用事でもあった?」

宮藤「あ、あぁ・・・その・・・」

宮藤(・・・どうしよう、相談した方がいいのかなぁ・・・)


8:2012/06/29(金) 00:37:49.97 ID:/L4Je8uW0

宮藤「えっとね、実は、落し物の持ち主を捜してて・・・」

リーネ「落し物?」

宮藤「うん、黒い石がついたペンダントなんだけど・・・」

宮藤「リーネちゃん、何か心当たりある?」

リーネ「ペンダントかぁ・・・」

リーネ「うーん・・・私のじゃないのは確かだけど・・・」

宮藤「そっか」

宮藤「・・・ゴメンね、さっきはそれを聞こうとしただけだったの」

リーネ「そっかぁ・・・良かった」

リーネ「様子が変だったから・・・何か悩み事でもあるのかと思っちゃった」

宮藤「うん、心配させてゴメンね」

宮藤(・・・あれ?)



9:2012/06/29(金) 00:39:07.36 ID:/L4Je8uW0

リーネ「あ、そういえば」

リーネ「さっきマフィン焼いたんだけど、芳佳ちゃんも食べる?」

宮藤「・・・・・・」ジー

リーネ「・・・芳佳ちゃん?」

宮藤「・・・・・・」ジー

リーネ「よ、芳佳ちゃん・・・?」

宮藤「え?あ!?ゴメン!」

リーネ「・・・芳佳ちゃん、本当は悩みがあるんじゃ・・・?」

宮藤「ないない!全然ないです!」

リーネ「...?ならいいけど・・・」

宮藤「えーっと・・・マフィンなら、後でお腹空いた時に食べようかなぁ」

リーネ「・・・そっか、分かった」

宮藤「あはは・・・」


10:2012/06/29(金) 00:40:24.97 ID:/L4Je8uW0

リーネ「・・・・・・」

リーネ「芳佳ちゃん」

宮藤「へ?」

リーネ「何か困った事があったら、いつでも言ってね?」

リーネ「私、いつでも待ってるから」ニコッ

宮藤「あ・・・うん」


キィィィ...

パタン...


宮藤「・・・・・・」

宮藤(リーネちゃんに心配かけさせちゃったなぁ・・・)

宮藤「それにしても、今度はどうして・・・」

宮藤「・・・声が聞こえなくなったんだろう」

宮藤「・・・うーん・・・」

宮藤「これも、何か魔法と関係があるのかなぁ・・・」

宮藤「・・・あ、そうだった」

宮藤「ペンダントの持ち主探さなくちゃ・・・」



11:2012/06/29(金) 00:42:07.62 ID:/L4Je8uW0

―――――
基地廊下

宮藤(とりあえず、一人一人聞いてみるか)

宮藤「えーっと・・・どこから行こう・・・」


「ん?宮藤か」


宮藤「あ、バルクホルンさん」

バルクホルン「なぁ宮藤、ハルトマンを見なかったか?」

宮藤「ハルトマンさんですか?えーっと・・・」


【宮藤は今日も可愛いなぁ】


宮藤「・・・え・・・?」



12:2012/06/29(金) 00:43:41.69 ID:/L4Je8uW0

バルクホルン「...?どうかしたか、宮藤」

宮藤「あ、いえ・・・」

宮藤(・・・また聞こえた)

宮藤(さっきは聞こえなかったのに、何でまた・・・?)

宮藤(・・・ん?っていうか、今可愛いって・・・?)

バルクホルン「・・・おい、宮藤」

宮藤「あ、はい!?」

バルクホルン「ハルトマンを見なかったか、と聞いてるんだが?」

宮藤「す、すみません!ボーッとしてました!」

宮藤(どうしよう・・・怒らせちゃったかな・・・)


【慌てる宮藤も、小動物的で可愛いなぁ・・・】


宮藤(・・・・・・)



13:2012/06/29(金) 00:45:12.29 ID:/L4Je8uW0

バルクホルン「・・・・・・」


【ど、どうしたんだ・・・?いきなり黙って・・・】

【まさか・・・威圧してしまったのか!?】


宮藤(・・・・・・)


【くっ・・・態度には気をつけている筈なのだが・・・怖がらせてしまったか?】


バルクホルン「・・・・・・」

宮藤(・・・・・・)

宮藤(・・・表情は全く変わってない)

宮藤(じゃあ・・・やっぱり幻聴かな・・・)



14:2012/06/29(金) 00:47:54.43 ID:/L4Je8uW0

宮藤(そりゃそうだよね・・・バルクホルンさんが、私のこと可愛いだなんて・・・)

バルクホルン「・・・・・・」


【よし・・・ここは、優しく話しかけてみよう】


バルクホルン「宮藤、どうかしたのか?」

宮藤「え・・・」

バルクホルン「どこか、体調でも優れないのか?」

宮藤(な・・・何か、バルクホルンさんが優しい・・・)

宮藤(てっきり、怒られると思ったのに・・・)

宮藤「・・・・・・・」

バルクホルン「・・・・・・」


【反応が返ってこない・・・】

【宮藤・・・まさか・・・】

【私のことが・・・嫌い・・・に・・・?】


15:2012/06/29(金) 00:48:57.22 ID:/L4Je8uW0

バルクホルン「・・・・・・」

宮藤(あぁ!?バルクホルンさんが、凄く悲しそうな表情を・・・!)

バルクホルン「・・・・・・」

宮藤「そ、そんなことないです!」

バルクホルン「え・・・?」

宮藤「私、バルクホルンさんのこと好きですよ!」

バルクホルン「・・・!」

バルクホルン「そ、そうか!」

バルクホルン「・・・そうか・・・」


【よかったぁ・・・】


宮藤「・・・・・・」



16:2012/06/29(金) 00:50:49.43 ID:/L4Je8uW0

宮藤(これって・・・やっぱり・・・)

宮藤(幻聴じゃ・・・ない・・・?)

バルクホルン「・・・あぁ、そうだった」

バルクホルン「宮藤、ハルトマンは見たか?」

宮藤「あ、いえ、見てないです」

バルクホルン「そうか、ならいい」

宮藤「ハルトマンさんに何か用ですか?」

バルクホルン「・・・奴め、部屋の片付けをする約束を放ったらかして消えたのだ」

宮藤「あぁ・・・」

バルクホルン「敵前逃亡は重罪だ!よって、奴を厳罰に処す」

宮藤(ハルトマンさんも大変だなぁ・・・)


17:2012/06/29(金) 00:52:27.86 ID:/L4Je8uW0

バルクホルン「・・・っと、すまんな宮藤、時間をとらせて」

宮藤「あ、いえ」

バルクホルン「奴を見かけたら、教えてもらっても構わないか?」

宮藤「はい、分かりました」

バルクホルン「ん、では頼んだ」

宮藤(・・・あ、そうだった)

宮藤「あの、バルクホルンさん」

バルクホルン「ん?何だ」

宮藤「これ、見覚えないですか?」

バルクホルン「ん?ペンダント・・・?」

バルクホルン「・・・いや、知らんな」


18:2012/06/29(金) 00:53:20.43 ID:/L4Je8uW0

宮藤「そうですか・・・」

バルクホルン「それがどうかしたのか?」

宮藤「えっと、落し物みたいなんですけど」

バルクホルン「そうか・・・」

バルクホルン「まぁ、私の物ではない事は確かだな」

バルクホルン「カールスラント軍人はいつでも気を張っているし、持ち物の管理は徹底しているからな」

バルクホルン「落し物をするなど、ありえんよ」

宮藤「そう・・・ですか」

宮藤「じゃあ、ハルトマンさんも違うのかなぁ・・・」

バルクホルン「・・・・・・」

宮藤「・・・・・・」

バルクホルン「奴は・・・例外だ・・・」

宮藤「そ、そうですか・・・」


19:2012/06/29(金) 00:54:20.96 ID:/L4Je8uW0

バルクホルン「と、とにかくだ!」

バルクホルン「奴を見かけたら教えてくれ、私はもう行く」

宮藤「は、はい!」


スタスタスタ...


【・・・それにしても・・・】

【宮藤が・・・私のことを・・・ふふっ】

【今日は・・・最高の一日だなぁ】


宮藤(・・・・・・)


20:2012/06/29(金) 00:55:21.51 ID:/L4Je8uW0

―――――
食堂

宮藤(そういえばさっきは気が動転してて・・・)

宮藤(ペリーヌさんにペンダントのこと聞くの忘れてたなぁ)

宮藤「ペリーヌさー・・・」


「お、宮藤じゃん」


宮藤「あ、シャーリーさん」

シャーリー「何だ、お前もマフィン食いにきたのか?」

ルッキーニ「よしかー!おいしいよー!」

宮藤「いえ、ちょっとペリーヌさんに用があって」


21:2012/06/29(金) 00:56:34.63 ID:/L4Je8uW0

シャーリー「ペリーヌ?」

ルッキーニ「ペリーヌならさっきどっか行っちゃったよ!」

宮藤「あ、そうですか」

シャーリー「それよりお前も一つ食えよ。美味いぞぉ〜、これ」

ルッキーニ「リーネが作ったんだよ!」

宮藤「へぇ〜、じゃあ一つ」


パクッ...もぐもぐ...


宮藤「あ!これすごく美味しい!」

シャーリー「だろ〜」

ルッキーニ「だろぉ〜」


22:2012/06/29(金) 00:57:36.25 ID:/L4Je8uW0

宮藤「いや〜これ本当においし・・・」

宮藤(・・・あれ?)

宮藤(今度は聞こえない・・・?)

宮藤(・・・何でだろう?)

シャーリー「ん?どうかしたか宮藤」

ルッキーニ「おいしすぎて喋れなくなっちゃった?」

宮藤「あ・・・いえ・・・」

宮藤「・・・あ、そうそう」

宮藤「二人とも、これに見覚えないですか?」

シャーリー「んー?」

ルッキーニ「おぉ〜!綺麗な石〜!」


23:2012/06/29(金) 00:59:07.20 ID:/L4Je8uW0

宮藤「これ、誰かの落し物みたいなんですけど・・・」

シャーリー「うーん、あたしのじゃあないなぁ」

ルッキーニ「ねぇ芳佳!これちょうだい!」

宮藤「だ、ダメだよルッキーニちゃん・・・」

ルッキーニ「えー?ケチ〜」

シャーリー「ふーん・・・ちょっと貸して、それ」

宮藤「あ、はい」


スッ...


シャーリー「ほほぉ・・・」

ルッキーニ「ねぇシャーリー、あたしも〜」

シャーリー「はいはい、順番な」


24:2012/06/29(金) 00:59:49.29 ID:/L4Je8uW0

シャーリー「ふーん・・・」

シャーリー「・・・え?」

シャーリー「・・・・・・」

宮藤「...?どうかしましたか?」

シャーリー「いや・・・どうかしたってお前・・・」

宮藤「・・・?」

ルッキーニ「ね〜、早く貸してよぉ〜」

シャーリー「あ、あぁ・・・ほれ」

ルッキーニ「お〜」

ルッキーニ「きれーだな〜」

ルッキーニ「・・・え?」


25:2012/06/29(金) 01:00:39.77 ID:/L4Je8uW0

宮藤「どうかした?ルッキーニちゃん」

ルッキーニ「えっと・・・んっと・・・」

シャーリー「何だよ?どうしたルッキーニ」

ルッキーニ「えっと・・・ありがと」

シャーリー「・・・は?」

シャーリー「・・・何が?」

ルッキーニ「だってシャーリー・・・」

ルッキーニ「今、あたしのこと可愛いって言ったよね?」


宮藤・シャーリー「!?」


シャーリー「なん・・・だと・・・?」

宮藤「ど・・・どういうこと・・・?」

ルッキーニ「?」


26:2012/06/29(金) 01:02:40.82 ID:/L4Je8uW0

―――――

シャーリー「・・・成る程な」

シャーリー「何となくだが、解った気がするぞ」

宮藤「ど、どういうことなんですか?」

ルッキーニ「ねー、何の話?」

シャーリー「これは・・・このペンダントは恐らく・・・」


シャーリー「相手の心が読める様になる、魔法のペンダントだ・・・!」


宮藤「え・・・えぇぇー!?」

ルッキーニ「ねぇ!あたしも混ぜて!」

宮藤「で、でも!私さっき・・・」

宮藤「これ持ってましたけど、二人の心・・・読めなかったですよ?」

シャーリー「うーん・・・そこなんだよなぁ・・・」


27:2012/06/29(金) 01:03:47.49 ID:/L4Je8uW0

シャーリー「何か発動に条件が・・・?」

シャーリー「・・・よし」

シャーリー「宮藤、とりあえずもっかい着けてみろ」

宮藤「え?あ、はい・・・」


スチャッ...


シャーリー「どうだ?何か聞こえるか?」

宮藤「・・・いえ、全然・・・」

シャーリー「あれぇ?おっかしーなぁ・・・」

シャーリー「・・・じゃあ、あたしが・・・」


スチャッ...


シャーリー「・・・・・・」


28:2012/06/29(金) 01:05:17.97 ID:/L4Je8uW0

宮藤「どうですか?何か聞こえます?」

シャーリー「・・・あぁ、聞こえる」

宮藤「ほ、本当ですか!?」

宮藤「それで、何て聞こえたんですか!?」

シャーリー「・・・・・・」

シャーリー「・・・胸大きいなぁ」

宮藤「・・・は?」

シャーリー「触りたいなぁ・・・」

宮藤「え?え?」

シャーリー「・・・そう聞こえる」

宮藤「・・・・・・」

シャーリー「・・・・・・」


29:2012/06/29(金) 01:06:03.91 ID:/L4Je8uW0

ルッキーニ「ねぇシャーリー・・・」

シャーリー「・・・・・・・」

シャーリー「・・・芳佳とばっかりお話しててつまんなーい・・・」

ルッキーニ「え?」

ルッキーニ「ね、ねぇ!今・・・!」

シャーリー「・・・・・・」


スッ...


ルッキーニ「およ?」

シャーリー「ルッキーニ」

ルッキーニ「なぁに?」

シャーリー「何か聞こえるか?」

ルッキーニ「え?えーっとぉ・・・」


30:2012/06/29(金) 01:08:17.27 ID:/L4Je8uW0

ルッキーニ「・・・・・・」

ルッキーニ「・・・これは、まさか・・・」

ルッキーニ「・・・って聞こえた」

ルッキーニ「シャーリーの声で」

シャーリー「・・・成る程」

宮藤「えっと・・・つまりどういう・・・?」

シャーリー「宮藤」

宮藤「は、はい?」

シャーリー「お前、これ持ってて、声聞こえたりしたか?」

宮藤「え?あぁ・・・」

宮藤「さっき・・・食堂でリーネちゃんと話してる時に・・・」

宮藤「あ、でも、その後部屋で話した時は聞こえませんでした」


31:2012/06/29(金) 01:09:53.19 ID:/L4Je8uW0

シャーリー「・・・ペンダントは?」

宮藤「え?」

シャーリー「その時、ペンダントは身につけてたか?」

宮藤「え?・・・あ・・・」

宮藤「身につけて・・・ませんでした・・・」

シャーリー「聞こえたのはそれだけか?」

宮藤「えっと・・・あ」

宮藤「そういえば、バルクホルンさんと話した時も・・・」


32:2012/06/29(金) 01:12:00.34 ID:/L4Je8uW0

シャーリー「リーネ・・・バルクホルン・・・」

宮藤「あの・・・シャーリーさん?」

シャーリー(もしかして・・・これって・・・)

シャーリー「なぁ宮藤、これ、ちょっと借りていいか?」

宮藤「え?で、でも・・・」

シャーリー「まぁまぁ、ちょっと実験するだけだよ」

宮藤「は、はぁ・・・」


37:2012/06/29(金) 07:24:34.96 ID:/L4Je8uW0

―――――
基地廊下

シャーリー「ふむ・・・まず誰で実験しようか・・・」

シャーリー「・・・お・・・」

シャーリー「お〜い、少佐ぁ〜」

坂本「ん?シャーリーか」

坂本「何か用か?」

シャーリー「いやぁ、用って程でもないんだけど・・・」

坂本「?」

シャーリー(まずは少佐で試してみるか・・・)

シャーリー「・・・・・・・」

坂本「・・・シャーリー?」


38:2012/06/29(金) 07:26:36.23 ID:/L4Je8uW0

シャーリー(少佐の声は聞こえない・・・)

シャーリー(とりあえず、仮説通りだな・・・)

坂本「おい、大尉」

シャーリー「ん?あぁ、ゴメンゴメン」

坂本「...?何だ、用が無いのに声をかけたのか?」

シャーリー「いやぁ、用ならあるよ」

シャーリー「少佐、これに見覚えは?」


スッ...


坂本「ん?石・・・?」

坂本「・・・いや、無いが」

坂本「これがどうかしたのか?」


39:2012/06/29(金) 07:28:18.91 ID:/L4Je8uW0

シャーリー「あぁ、誰かの落し物らしくてね」

シャーリー「持ち主が分からないから、こうして聞いて回ってる訳だよ」

坂本「・・・成る程」

シャーリー「・・・なぁ、少佐」

坂本「何だ?」

シャーリー「ちょっとこれ持っててくれないか?」

坂本「ん、何故?」

シャーリー「まぁまぁ、いいからいいから」

坂本「お、おい・・・」

シャーリー「・・・・・・」

坂本「・・・・・・」


40:2012/06/29(金) 07:29:59.23 ID:/L4Je8uW0

坂本「・・・おい、何の真似だ?」

シャーリー「あれ、何も聞こえない?」

坂本「・・・お前は何を言ってるんだ?」

シャーリー(ふむふむ、これも仮説通り)

シャーリー(でもなぁ・・・これだけじゃ確証を持つには至らな・・・)

シャーリー(ん?)


「・・・・・・」ジー


シャーリー(・・・・・・)

シャーリー(おいおい、どんだけタイミング良いんだよ・・・)

坂本「おい、シャーリー!」


41:2012/06/29(金) 07:31:13.08 ID:/L4Je8uW0

シャーリー「え、何?」

坂本「何じゃないだろう、悪ふざけもいい加減にしろ」

坂本「お前の遊びに付き合うほど、私は暇じゃないぞ」

シャーリー「あぁ・・・ゴメンゴメン」

シャーリー「でもさ、あとちょっとだけ付き合ってくれないか?」

坂本「はぁ・・・?」

シャーリー「・・・おい!そこのメガネ!」


「・・・・・!」ビクッ


シャーリー「そんなところで見てないで、ちょっとこっち来い!」

坂本「・・・ん?」


42:2012/06/29(金) 07:34:51.69 ID:/L4Je8uW0

坂本「あ、ペリーヌ」

ペリーヌ「ちょ・・・ちょっと大尉」

ペリーヌ「人の事を、身に付ける物で呼ばないでくれます?」

ペリーヌ「私には、ペリーヌ・クロステルマンという誇り高い名前が・・・」

シャーリー「少佐、ちょっともう一回これ持ってよ」

坂本「・・・大尉、いい加減に」

シャーリー「頼む!これで最後だから!」

坂本「・・・・・・」

坂本「・・・分かったよ、これで最後だからな?」ハァ...

ペリーヌ「ちょっと!聞いてますの!?シャーリーさん!」

シャーリー「・・・で、どう?何か聞こえる?」


43:2012/06/29(金) 07:36:39.99 ID:/L4Je8uW0

坂本「あのな・・・そんなもの聞こえる訳・・・」

坂本「・・・な・・・?」

シャーリー(お?)

ペリーヌ「・・・少佐?」

坂本「・・・ペリーヌ・・・」

ペリーヌ「はい?」

坂本「お前・・・今、何も喋ってなかったよな・・・?」

ペリーヌ「は・・・はぁ、特には・・・」

坂本「・・・いかん、どうやら疲れているらしい」

坂本「何か幻聴が聞こえてしまった・・・」

シャーリー(おぉ!?)

ペリーヌ「えぇ!?しょ、少佐!大丈夫ですか!?」

シャーリー「なぁ少佐!何て聞こえたんだ!?」

ペリーヌ「ちょ、ちょっと大尉・・・」


44:2012/06/29(金) 07:40:51.23 ID:/L4Je8uW0

坂本「いや・・・」

坂本「ペリーヌの声で・・・少佐は今日も凛々しいだの何だの・・・」

ペリーヌ「え!?」

坂本「おみ足がどうのこうの・・・」

ペリーヌ「えぇ!?」

坂本「すまん・・・疲れているようだ・・・」

シャーリー(こ、これは!)

坂本「すまん、ペリーヌ」

坂本「お前はこんなこと思っている筈無いのに・・・」

坂本「こんな、お前を辱める様な事を言ってしまって・・・」

坂本「修行不足だ、どうか、許してほしい」


45:2012/06/29(金) 07:42:38.18 ID:/L4Je8uW0

ペリーヌ「そ、そんな!少佐!頭なんて下げないで下さい!」

坂本「いや・・・しかしだな・・・」

坂本「・・・あぁ、クソ・・・」

坂本「まだ聞こえる・・・」

ペリーヌ「え・・・?」

坂本「少佐は謝る姿も美しい・・・だと・・・?」

ペリーヌ「え!?」

坂本「何たる未熟・・・!この様な雑念に心を支配されるとは!」

坂本「・・・シャーリー、これは返す」

シャーリー「あ、あぁ・・・」


46:2012/06/29(金) 07:44:07.11 ID:/L4Je8uW0

坂本「私は、これより暫く修行に入る」

坂本「2、3日、海岸の洞窟で瞑想しようと思う」

ペリーヌ「えぇ!?」

坂本「心配するな、ネウロイが出現しても、直ぐに出動できる距離だ。問題ない」

坂本「・・・そういう訳だ、作戦会議には顔を出す。それじゃあな」

ペリーヌ「しょ、少佐ぁ!!!」

ペリーヌ「そんな・・・どうして・・・?」

ペリーヌ「どうして・・・私の考えていることがお分かりに・・・?」

シャーリー(・・・なるほどな)

シャーリー(どうやら、このペンダントの正体が分かってきたぞ)


47:2012/06/29(金) 07:46:30.53 ID:/L4Je8uW0

―――――
ハンガー内整備スペース

シャーリー(このペンダント・・・)

シャーリー(相手の心が読める・・・というのはまず間違いない)

シャーリー(だが、発動には条件がある・・・)

シャーリー(・・・今までの経緯から推察するに)

シャーリー(発動の条件は、二つ・・・)

シャーリー(まず、このペンダントを身に付けること)

シャーリー(どうやら首にかけなくても、手に持っているだけでもいいらしい)

シャーリー(そしてもう一つ・・・)


48:2012/06/29(金) 07:48:51.55 ID:/L4Je8uW0

シャーリー(これは恐らくだが・・・)

シャーリー(たぶん・・・心が読める相手は・・・)

シャーリー(自分に対して、好意を持っている相手・・・だけ)

シャーリー(まぁ反応しないからって、それでイコール嫌いって訳じゃないだろうけど・・・)

シャーリー(一定値以上の好意を持っている・・・つまり・・・)

シャーリー(相手の自分に対する親愛度が高ければ、発動の条件を満たす・・・ってところか?)

シャーリー「ふっふっふ・・・これは中々面白いオモチャを手に入れたぞ・・・」ニヤニヤ

シャーリー「是非色々と実験したいなぁ」ニヤニヤ

シャーリー(・・・誰かいないかな〜)

シャーリー(おや・・・?)


49:2012/06/29(金) 07:51:09.02 ID:/L4Je8uW0



「ん?何だ、大尉か」


シャーリー「機体の整備か?」

バルクホルン「いや、人探しだ」

シャーリー「人探し・・・ねぇ」

シャーリー「まぁ、お前が人探すって言ったら、ハルトマンしかいないよな」

シャーリー「あいつ、また何かやらかしたのか?」

バルクホルン「・・・まぁ、そんなところだ」

シャーリー「お前も大変だなぁ」

シャーリー「お互い、相方がお子様だと苦労するよなぁ」あはは

バルクホルン「・・・まぁな」

シャーリー「あっはっは・・・」


50:2012/06/29(金) 07:53:14.18 ID:/L4Je8uW0



【私の事を心配してくれるなんて・・・相変わらず、優しいのだな・・・】


シャーリー「・・・は?」

バルクホルン「...?どうかしたか?」

シャーリー「え・・・いや」

バルクホルン「・・・変な奴だな」

シャーリー「・・・・・・」

シャーリー(いやいや・・・まさか、ねぇ・・・?)

シャーリー「あぁ、そういえば」

シャーリー「ハルトマンの奴なら、さっき浴場の方に行ったのを見たな」

バルクホルン「ほ、本当か!?」

シャーリー「あぁ、今頃風呂でも入ってるんじゃないか?」

バルクホルン「そうか・・・」


51:2012/06/29(金) 07:54:42.15 ID:/L4Je8uW0

シャーリー(・・・・・・・)

シャーリー「・・・まぁ、事情は知らないけどさ」

バルクホルン「え?」

シャーリー「あんまりさ、怒ってやるなよ?あいつのこと」

バルクホルン「・・・・・・」

シャーリー「あいつもさ、ここに来る前は規律にうるさくされたせいで、本来の実力を発揮できなかったらしいじゃないか」

シャーリー「・・・まぁ、だからって放任はいかんだろうけどさ」

シャーリー「でも、戦闘ではちゃんと結果を残してる訳だし、いいんじゃないか?」

バルクホルン「・・・・・・」

シャーリー「規律も大切ではあるけどさ・・・」

シャーリー「それも過ぎると、あいつにはかえって毒なんじゃないかな?」


52:2012/06/29(金) 07:57:18.76 ID:/L4Je8uW0

バルクホルン「・・・そんなことは、言われなくても分かっている」

バルクホルン「奴との付き合いは長いんだ、性分は把握しているつもりだ」

シャーリー「はいはい・・・余計なお世話でしたね・・・」

シャーリー(・・・やっぱ、さっきのは聞き違いだよな)

シャーリー(こんな堅物軍人が、私に好意なんて持ってる筈もないだろうし)


【やはり・・・流石だな】


シャーリー「・・・・・・・」


【私は・・・いつも目の前の事だけで手一杯になってしまうというのに】

【こいつは常に大勢を見遣った上で、私よりもずっと先を見据えている・・・】

【・・・私もいつか・・・シャーリーの様な】

シャーリー「わー!わー!わー!」


53:2012/06/29(金) 07:59:39.99 ID:/L4Je8uW0

バルクホルン「な、何だ急に・・・」

バルクホルン「いきなり大きな声を出すな」

シャーリー「・・・・・・」

シャーリー(え?マジ?)

シャーリー(・・・いやいやいや)

シャーリー(流石にそれはないだろ、絶対何かの間違いだって)

シャーリー(いやだってバルクホルンだろ?あの堅物だぜ?)

シャーリー(何かといちゃもんつけて、私に突っかかってくるあのバルクホルンだよ?)

シャーリー(まっさかぁ・・・私に対してそんな・・・)


【何か・・・気に障ることを・・・?】


シャーリー「・・・・・・・」


54:2012/06/29(金) 08:02:01.50 ID:/L4Je8uW0

【少し・・・強めに言い過ぎたか?】

【・・・クソ、どうして私はいつも・・・素直になれないんだ・・・】

【彼女は正論を言っている筈なのに・・・どうして、いつもこう・・・】


シャーリー(・・・・・・・)


【どうしてだろう・・・他の者の前ではそんなことは無いのに】

【彼女の前でだけは・・・何故か、素直になれない】

【いつも何かと衝突してはいるが・・・】

【・・・嫌いな訳では、無い筈なのに・・・】


シャーリー(え・・・ちょっと)


55:2012/06/29(金) 08:04:25.65 ID:/L4Je8uW0

【気持ちが高揚してしまうのは・・・やはり、怒りなのだろうか・・・?】

【彼女の意見に対して反論が思いつかない、不甲斐ない自分に対する怒り・・・】

【・・・いや・・・分からない・・・】

【・・・だが・・・】

【しかし・・・何故か・・・】


シャーリー(いやいやいや・・・ちょっと待って)


【この気持ちの高揚・・・嫌な感覚じゃない・・・】

【むしろ・・・心地い】

シャーリー「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

バルクホルン「な、何だ!?どうしたんだ!」

シャーリー「・・・・・・・・」


56:2012/06/29(金) 08:07:18.19 ID:/L4Je8uW0

バルクホルン「さっきからどうしたというのだ・・・大声を出したりして・・・?」

シャーリー「・・・・・・・・」

バルクホルン「・・・熱でもあるのか?」


ピトッ...


シャーリー「!?」

シャーリー「ちょっ!何してんだよ!?」

バルクホルン「な、何って・・・額を触っただけだが・・・」

バルクホルン「・・・すまん、そんなに嫌がるとは・・・その・・・」


【・・・また・・・嫌われてしまった・・・】


シャーリー(・・・・・・・)


57:2012/06/29(金) 08:10:21.18 ID:/L4Je8uW0

【どうして私は・・・いつも・・・】

【人に嫌われる様な事を・・・してしまうのだ・・・】

【こんな調子じゃ・・・一生・・・】

【仲良くなんて・・・なれな】

シャーリー「いやぁ!お前の手、冷たくて気持ちいいなぁ!」

バルクホルン「え?」

シャーリー「実は今朝からちょっと熱っぽくてさぁ!」

シャーリー「お前の手冷たいからさ!丁度いいわー!」


ガシッ


バルクホルン「え、おい・・・」

シャーリー「あー!気持ちいい!冷たくて気持ちいいなぁ!」

シャーリー「出来れば常に持ち歩きたい位だね!」

バルクホルン「・・・・・・・・」


58:2012/06/29(金) 08:12:08.68 ID:/L4Je8uW0

【まだ・・・完全に嫌われた訳じゃないのだな・・・】

【・・・よかった・・・】


シャーリー「・・・・・・・」ハァ...

シャーリー(こいつ・・・表情は微塵も変わってないけど・・・)

シャーリー(本当に・・・こんなこと思ってるのか・・・?)チラッ

バルクホルン「・・・・・・?」

バルクホルン「・・・・・・・」ニコッ

シャーリー「!!!!!」


バルクホルン「む、熱くなってきたぞ・・・」

バルクホルン「おい・・・大丈夫か、大尉?」

シャーリー「・・・・・・」

シャーリー「・・・大丈夫な訳ねーだろ・・・」


60:2012/06/29(金) 09:53:44.58 ID:GTNc/b+no

【芳佳ちゃんかわいいよ芳佳ちゃん】


64:2012/06/29(金) 21:02:19.88 ID:/L4Je8uW0

―――――
基地廊下

シャーリー「・・・・・・・」

シャーリー(酷い目にあった・・・)

シャーリー(悪戯に使おうと思ったのに・・・まさか、使う前から自滅するとは・・・)

シャーリー(っていうか、どうすんだよ・・・)

シャーリー(もうあいつに対して、今までと同じ態度でいられる自信ないぞ・・・)

シャーリー「・・・はぁ〜・・・」

シャーリー「あぁ・・・記憶消したい」

シャーリー「・・・っていうか、誰だよ・・・」

シャーリー「・・・この悪趣味なペンダントの持ち主」


65:2012/06/29(金) 21:03:56.15 ID:/L4Je8uW0

―――――
エイラの自室

エイラ「・・・ない・・・」

エイラ「ない・・・!ない!ない!ない!」ワチャワチャガサガサ

エイラ「な・・・ないゾ!!!」


「・・・どうしたの・・・エイラ・・・?」


エイラ「あ・・・いや・・・」

サーニャ「何・・・大きな声出してるの・・・?」

エイラ「ご、ごめん、起こしちゃったか?」

サーニャ「何か・・・探してるの?」

エイラ「えっと・・・その・・・」

エイラ「・・・な、ナンデモナイ!」

サーニャ「・・・?」

エイラ(・・・クソー・・・どこにいった・・・?)


66:2012/06/29(金) 21:06:29.60 ID:/L4Je8uW0

―――――
1週間前

エイラ「こ・・・これは・・・」



【あの子の心はちょっぴりコールド・・・このペンダントで完全ホールド!】


気になるあの人に振り向いて欲しいと思いませんか?そんなあなたに朗報です。
何と!これを身に付ければ、意中のあの人の気持ちが手に取る様に分かっちゃう!?
好きかどうか気持ちを確かめたいけど、ちょっと勇気が出ない・・・そんなあなたにお勧め!


効果
このペンダントを身に付けると、自分に好意を向けている人に限り、その気持ちを読み取ることが出来ます。
使用方法は至って簡単、ただ身に付ければいいだけです。アクセサリーとして首にかけるも良し。
ポケットに忍ばせておくも良し。腕に巻くも良し。あなたの好きな様にお使い下さい。
ただし、自分に対して親愛度が一定まで達していない相手に対しては、効果は発揮されませんので、
その点はご了承下さい。


申し込み方法
お近くの基地購買部にて、注文用紙に必要事項をご明記の上、店員に直接お渡し下さい。


それでは、あなたの素敵な恋の成就を祈って・・・


67:2012/06/29(金) 21:08:49.49 ID:/L4Je8uW0

エイラ「な、何て胡散臭い・・・」

エイラ「しかし・・・この胡散臭さ・・・」

エイラ「逆に・・・そそられる・・・!」ジュルリ

エイラ「・・・それにしてもこの値段」

エイラ「いち、じゅう、ひゃく、せん・・・」

エイラ「・・・給料、半月分じゃネーカ・・・」

エイラ「・・・いや、これはない」

エイラ「こんなの・・・幸運の石だとか、億万長者のお札とか、絶対その類ダロ・・・」

エイラ「・・・・・・・」

エイラ「でも、これが本物なら・・・」

エイラ「サーニャの気持ちを・・・知ることが・・・」


68:2012/06/29(金) 21:11:34.82 ID:/L4Je8uW0

エイラ「・・・いやいやいや、半月分だゾ・・・」ナイナイ

エイラ「いや・・・しかしなぁ」チラッ

エイラ(胡散臭すぎるけど・・・これ一応、軍の販売審査通ってるんだよな・・・)

エイラ(しかも・・・このマダム・コスモスとかいう奴・・・)

エイラ(確か・・・かつての空の英雄で、退役した後は占い業に専念して、大儲けしたんだったか・・・)

エイラ「こいつの商品、胡散臭いけど効果があるって評判なんだよナー・・・」

エイラ「うーん・・・しかし、半月分・・・」

エイラ「でも・・・割と良い石使ってるんだよな・・・」色も好みだし

エイラ「仮に偽者だとしても・・・ちょっと高いアクセだと思えば・・・」

エイラ「いやしかし半月分・・・」ウーン


69:2012/06/29(金) 21:13:13.65 ID:/L4Je8uW0

―――――

エイラ(そんなこんなで買ってしまった訳だが)

エイラ(まだ一度も使ってない内に失くすなんて・・・!)

エイラ「クソッ・・・クソッ・・・シャレにナラネーヨ・・・」

サーニャ「・・・エイラ・・・?」

エイラ「あぁ・・・ゴメン、静かにするから・・・」

エイラ(チクショー・・・何でこんなことに・・・!)

エイラ(半月分払ったんダゾ!お金がいっぱい無くなったんダゾ!)

エイラ(・・・なのに・・・)


エイラ「アソビデカッタンジャネーンダゾ!」ウガー!

サーニャ「エイラ・・・うるさい・・・」


70:2012/06/29(金) 21:26:18.73 ID:/L4Je8uW0

―――――
バルコニー

シャーリー「・・・はぁ・・・」

宮藤「シャーリーさんどうしたんですか?溜息なんかついて」

シャーリー「・・・これが溜息つかずにいられるかよぉ・・・」

シャーリー「はぁ〜・・・」

宮藤(な、何があったんだろう・・・)

シャーリー「・・・っていうかさぁ」

シャーリー「何でお前、ここにいる訳?」

エーリカ「え、何が?」

シャーリー「さっき浴場にいなかったか?」

エーリカ「あぁ、ちょっと下着が無くてさ・・・」

宮藤(脱衣場に忘れ物したのかな・・・?)


71:2012/06/29(金) 21:28:35.85 ID:/L4Je8uW0

エーリカ「っていうか、どこにいようと私の勝手だしぃ〜」もぐもぐ

エーリカ「うぉ!このマフィン美味!」

宮藤「あ、紅茶飲みますか?ハルトマンさん」

シャーリー「バルクホルンが探してたぞ〜」

エーリカ「ふーん・・・」もぐもぐ

宮藤「あんまり怒らせちゃ駄目ですよ?ハルトマンさん」

エーリカ「あー、宮藤もトゥルーデの味方かよぉ〜」

シャーリー「まったく、あいつとお前が同じ国出身とか・・・何か色々間違ってるよなぁ」

エーリカ「む〜、失敬な・・・」

シャーリー「あ・・・そうだ」ゴソゴソ

シャーリー「おい、ハルトマン」


72:2012/06/29(金) 21:42:24.11 ID:/L4Je8uW0

エーリカ「ん、何?」

シャーリー「これ、お前の?」

エーリカ「ん〜?」

エーリカ「・・・・・・」

エーリカ(・・・・・・)ニヤッ

エーリカ「そうそう!それあたしの!」

エーリカ「いやぁ〜、探してたんだよねぇ〜。よくぞ見つけてくれたなぁ」あっはっは

宮藤・シャーリー(絶対嘘だ・・・)

エーリカ「んじゃ、もーらい」


73:2012/06/29(金) 21:42:57.38 ID:/L4Je8uW0



パシッ


シャーリー「あ」

エーリカ「儲けた儲けた〜」スタコラサッサ

シャーリー「ちょ・・・お〜い・・・」

シャーリー「・・・・・・・・」

宮藤「ちょ、ちょっとシャーリーさん!追いかけなくていいんですか?」

シャーリー「・・・いんじゃね?別に・・・」

宮藤「だ、駄目ですよぅ!あれ、絶対ハルトマンさんのじゃないですよ!」

シャーリー「まぁ・・・だろうね」

宮藤「だったら!ちゃんと持ち主に返してあげないと!」

シャーリー「うーん・・・いいよ、別に・・・」

宮藤「え・・・?」

シャーリー「あんな悪趣味なペンダント・・・持ち主の手に返らない方がいいって」

宮藤「え〜?どういうことなんですかぁ?」


74:2012/06/29(金) 21:45:43.89 ID:/L4Je8uW0

―――――
基地廊下

ハルトマン「フンフンフーン♪」

ハルトマン「い・い・も・の・手に入れた〜♪」

ハルトマン「フフフのフーン♪」

ハルトマン「・・・お」

ハルトマン「・・・・・・・・」

ハルトマン「目標発見・・・距離、5メートル」ニヤリ

ミーナ「・・・・・・・」

ハルトマン「突撃ぃ〜!」


スタタタタタ......


ハルトマン「お〜い、ミ〜ナ〜」

ミーナ「あら、フラウ」


75:2012/06/29(金) 21:47:31.53 ID:/L4Je8uW0

ミーナ「随分ご機嫌みたいだけど・・・何かあったの?」

ハルトマン「しっしっし・・・じゃーん!」

ミーナ「...?これは・・・?」

ハルトマン「拾っ・・・買った!」

ミーナ「あら・・・オニキスの石・・・」

ミーナ「・・・あら?」

ハルトマン「ん?どしたの?」

ミーナ(これ、微弱だけど・・・魔力が込められてる・・・?)

ミーナ「うーん・・・」

ハルトマン「・・・ミーナ?」

ミーナ「え?あぁ・・・何でもないわ」


76:2012/06/29(金) 21:49:39.31 ID:/L4Je8uW0

ミーナ「・・・っていうかあなた、また衝動買いしたの?」

ハルトマン「えー、違うよぉ」

ミーナ「もう、お金は大切に使いなさいって、いつも言ってるでしょ?」

ハルトマン(やっべー・・・お説教モードだ・・・)


【もう・・・いつまで経っても子供なんだから・・・】


ハルトマン「・・・ん?」

ミーナ「ちょっとフラウ、聞いてるの?」

ハルトマン「え?あぁ・・・」

ミーナ「もぅ、だからね・・・」


77:2012/06/29(金) 21:52:00.56 ID:/L4Je8uW0



【まぁでも、こういう子供っぽいところが可愛いんだけどね・・・】


ハルトマン「・・・・・・・」

ミーナ「あなた、ただでさえ物が溢れてるんだから」

ミーナ「これ以上むやみに物を増やしちゃ駄目じゃない」


【まったく・・・世話が焼けるんだから】


ハルトマン(・・・ははーん、なるほどね)ニヤリ

ミーナ「あ、フラウ、また聞いてなかったでしょ?」

ハルトマン「了解了解〜、今度から気をつけまーす!」


スタコラサッサー...


ミーナ「あ、ちょっと!」

ミーナ「・・・もう・・・」


78:2012/06/29(金) 21:58:43.00 ID:/L4Je8uW0

―――――
浴場 脱衣場


エーリカ「たのもー!」


ペリーヌ「え、ちょ・・・何ですの?」

エーリカ「あれ、ペリーヌ一人?」

ペリーヌ「い、いえ・・・」

ペリーヌ「浴場にはリーネさんとルッキーニさんがいますけど・・・」


<きゃぁー!やめてルッキーニちゃーん!

<よいではないかー!よいではないかー!


エーリカ「あ、ホントだ」


79:2012/06/29(金) 21:59:40.44 ID:/L4Je8uW0

ペリーヌ「中尉も・・・お風呂ですか?」

エーリカ「いや、あたしは・・・」

エーリカ「・・・・・・・」

ペリーヌ「・・・どうかしましたか?」

エーリカ「ペリーヌ・・・胸、ないね・・・」

ペリーヌ「んな・・・!よ、余計なお世話です!」

ペリーヌ「そ、それに!中尉には言われたくありません!」

エーリカ「あっはっは、軽いジョークじゃ〜ん」

エーリカ(・・・おっかし〜なぁ)

エーリカ(さっきは聞こえたのに、ペリーヌの声は聞こえないぞ?)

エーリカ「・・・故障か?」


80:2012/06/29(金) 22:00:14.28 ID:/L4Je8uW0

ペリーヌ「え、何ですの?」

エーリカ「あぁ、こっちの話」

ペリーヌ「・・・はぁ?」

エーリカ「・・・んじゃね!揉めば大きくなるよ!」


スタコラッサッサー…


ペリーヌ「・・・・・・・」

ペリーヌ「・・・な・・・」

ペリーヌ「何しにきたのよぉーーーーー!!!!!!」


81:2012/06/29(金) 22:02:04.31 ID:/L4Je8uW0

―――――
浴場前の廊下

エーリカ「おっかしーなぁ・・・」

エーリカ「・・・ちぇ、いいオモチャが手に入ったと思ったのに・・・」


「・・・やっと見つけたぞハルトマン・・・」


エーリカ「・・・・・・・」

バルクホルン「・・・・・・・」

エーリカ「・・・やっほー・・・トゥルーデ・・・」

バルクホルン「貴様・・・敵前逃亡をするとは、覚悟は出来ているんだろうな・・・?」ゴゴゴゴゴゴ

エーリカ(うわぁ・・・)


82:2012/06/29(金) 22:04:21.25 ID:/L4Je8uW0



【まったく・・・どうしてこう、手間がかかる・・・】


エーリカ(・・・ありゃ?)

バルクホルン「聞いているのか!?ハルトマン!」

エーリカ「・・・き、聞いてるよ〜」

バルクホルン「貴様には一度、軍規とは何かを叩き込み直す必要がありそうだな・・・!」

エーリカ「うわぁ・・・」


【いつもいつも子供みたいな振る舞いをして・・・】

【・・・まぁ、妹みたいで・・・可愛くはあるのだがな・・・】


エーリカ「・・・・・・」

エーリカ(・・・成る程)ニヤリ


83:2012/06/29(金) 22:05:26.63 ID:/L4Je8uW0

バルクホルン「おい!聞いているのかハルトマン!」

エーリカ「なぁに?お姉ちゃん」ニッコリ

バルクホルン「おね・・・・はぁ!?」

バルクホルン「おい・・・今・・・何て・・・?」

エーリカ「おね〜ちゃん♪」

バルクホルン「な、な、な、な、な、な」ドキーン

エーリカ「ん?どしたの、お姉ちゃん?」

バルクホルン「き・・・貴様、ふざけるのもいい加減に・・・!」

エーリカ「お姉ちゃん大好き!」ニコッ

バルクホルン「・・・・・・・・」ズキューン


84:2012/06/29(金) 22:08:00.50 ID:/L4Je8uW0


【な、な、な、何だこれは!どういうことだこれは!】

【まるで意味が分からんぞ!一体何が起こっている!?】

【いやしかし落ち着け、こういう時こそ落ち着くんだ!】

【そうだ!素数を数えて・・・1、3、5、7、9・・・】

【クソッ!これは奇数じゃないか!何をやっているんだ私は!?】

【あぁでも・・・!嬉しい!嬉しい嬉しい嬉しい!】


エーリカ(・・・・・・・・)


【どうしよう・・・!フラウが私の事をお姉ちゃんって・・・!】

【あぁどうしよう、嬉しい・・・でも、顔に出しちゃ駄目だ!】

【今ここで笑ってしまったら、威厳が保てなくなってしまう・・・!】

【堪えろ!ここは堪えるんだ!ゲルトルート!】

【・・・でも・・・嬉しい・・・】


85:2012/06/29(金) 22:10:06.45 ID:/L4Je8uW0

バルクホルン「・・・ッ・・・!・・・ッ・・・!」

エーリカ(・・・うわぁ・・・)

エーリカ(目の前の必死に堪えてる姿と、この心情のコンボはキツすぎる・・・)

エーリカ(・・・やらなきゃよかったかも・・・)

バルクホルン「お、おい、ハルトマン・・・!」


【こんな可愛い妹に大好きって言われるなんて・・・】

【・・・嬉しいなぁ・・・】


エーリカ(・・・・・・・)

バルクホルン「おい・・・!き、聞いてるのか!?」

エーリカ(・・・まぁ、たまにはいいかもね)

バルクホルン「おい・・・!ハルトマン!」

エーリカ「聞いてるよ〜」


86:2012/06/29(金) 22:11:08.33 ID:/L4Je8uW0

エーリカ「分かったよぉ〜、部屋片付ければいいんでしょ?」

バルクホルン「あ・・・あぁ、そうだが・・・」

エーリカ「じゃあやってきまーす」

バルクホルン「な・・・」

エーリカ「なに?まだ何か文句あんの?」

バルクホルン「・・・い、いや・・・なら、いいのだが・・・」


【えらく素直だな・・・】

【何か・・・企んでるんじゃ・・・?】


エーリカ「・・・失礼な、何も企んでなんかないもーん」

バルクホルン「え・・・?あ、あぁ・・・」

バルクホルン「何だお前・・・人の心を読んだみたいに・・・」

エーリカ「あっはっは、だって読んでるも〜ん」

バルクホルン「はぁ・・・?」


91:2012/06/30(土) 21:54:35.63 ID:cRFjfabf0

―――――
浴場

ペリーヌ「まったく・・・!まったくもう・・・!まったく・・・!」

リーネ「ペリーヌさん・・・どうかしたの?」

ペリーヌ「あの金髪中尉・・・!自分だってペッタンコの癖に・・・!」

ペリーヌ「きぃぃぃぃぃぃ!」

リーネ(・・・話しかけない方がよさそうかも)

ルッキーニ「あっわー♪あっわー♪あわわわわ〜♪」

ルッキーニ「・・・うにゅ?」

リーネ「どうしたの?ルッキーニちゃん」

ルッキーニ「・・・・・・・」

ルッキーニ「おっさきー!」

リーネ「え?ど、どうしたの?」


92:2012/06/30(土) 21:56:39.17 ID:cRFjfabf0

―――――


ウーーーゥゥゥゥーーーーー...


エーリカ・バルクホルン「!」


バルクホルン「ネウロイ・・・!」

バルクホルン「行くぞ!ハルトマン!」

エーリカ「ほいほーい」

エーリカ(・・・・・・)

―――――
食堂

宮藤「これは・・・!」

シャーリー「ふー・・・来やがったか」

シャーリー「・・・丁度いい、頭を冷やすにはいい機会だ」

シャーリー「おっしゃあ!行くぞ宮藤!」

宮藤「は・・・はい!」

―――――
海岸 洞窟

坂本(・・・・・・)

坂本「・・・来たか」


93:2012/06/30(土) 22:00:12.23 ID:cRFjfabf0

―――――
ブリーフィングルーム


ペリーヌ・リーネ「お、遅れました!」

ミーナ「遅いわよ二人共」

ペリーヌ・リーネ「す・・・すみません・・・」

ミーナ「では、状況を説明します」

ミーナ「目標は現在、アドリア海上空をこの基地へ向かって飛行中」

ミーナ「観測班の報告から、大きさは10メーター級・・・中型と推測されています」

ミーナ「目標は、毎時速度100キロで飛行しており、大凡30分程で基地に接触すると予測されます」

ミーナ「任務は、基地に到達する前に目標を補足し、殲滅すること。以上です」

ミーナ「質問は?」

一同「・・・・・・」


94:2012/06/30(土) 22:07:26.72 ID:cRFjfabf0

ミーナ「・・・それでは、メンバーを発表します」

ミーナ「まず、シャーリーさん、バルクホルン大尉、ハルトマン中尉が斥候を務め、目標を海上で釘付けにします」

三人「了解」

ミーナ「続いて、坂本少佐、宮藤さん、リーネさんが後衛として発進。先攻部隊のサポートをして下さい」

三人「了解」

ミーナ「私、ペリーヌさん、エイラさんは、基地から1キロ上空で迎撃大勢を取ります」

ミーナ「今回サーニャさんは、基地内で待機とします」

ミーナ「万が一、不測の事態に備えて、ハンガーで待機しておいて」

ペリーヌ・エイラ「了解」

サーニャ「・・・了解しました・・・」ウトウト


ミーナ「それでは、状況開始!」

一同「了解!」


95:2012/06/30(土) 22:15:44.73 ID:cRFjfabf0

―――――
ハンガー

シャーリー「あらよっと!」


パァァァァァ......


ドルン...!ドルルン...!


シャーリー「おっさき〜」


ブゥゥゥゥン......!


バルクホルン「行くぞハルトマン!遅れるな!」

エーリカ「りょ〜かーい」


パァァァァァァ.......


ドルルン...!ドルルン...!


バルクホルン「よし!発進準備完了!」

バルクホルン「発し・・・!」

エーリカ「ちょっと待ったぁ!」

バルクホルン「んッ・・・!な、何だ!」


96:2012/06/30(土) 22:17:17.62 ID:cRFjfabf0

エーリカ「これあーげる」


ヒュンッ


バルクホルン「お、おぉ!?」


パシッ


バルクホルン「な、何だこれは?」

バルクホルン「・・・あれ、このペンダント・・・?」

エーリカ「幸運の石だよ!」

エーリカ「あたしの大事なやつ!トゥルーデに貸したげる!」

バルクホルン「な・・・なに!?」

エーリカ「お守りだよ!じゃあ、先行くから!」


ブゥゥゥゥゥゥン......!


バルクホルン「あ!お、おい・・・!」

バルクホルン「・・・ったく、本当にあいつは、いつもいつも・・・」

バルクホルン「・・・・・・」

バルクホルン(こんな大事な物を預かったんだ、ただでは死ねんな・・・)フッ...

バルクホルン「・・・ゲルトルート・バルクホルン、出る!」


97:2012/06/30(土) 22:19:40.41 ID:cRFjfabf0

―――――
アドリア海上空

ネウロイ「<<<<<<>>>>>>」


シャーリー「目標を補足!これより攻撃体制に入る!」

ミーナ『了解!』

シャーリー「いっちばんのりぃー!」ジャキンッ!

シャーリー「...くらえ!」


ダダダダダダダダッ!!!


ネウロイ「<<<<<<<>>>>>>>」

シャーリー「よっしゃ!命中!」


ネウロイ「<<<<<\\|//>>>>>」


シャーリー「・・・おっと」


98:2012/06/30(土) 22:21:14.84 ID:cRFjfabf0



バシュゥゥゥゥゥッ!!!


シャーリー「・・・お」

バルクホルン「ぼさっとするな!リベリアン!」シールド展開中

シャーリー「お、サンキュー」

バルクホルン「ハルトマンが側面から仕掛ける!私は下!貴様は上からだ!」

バルクホルン「さっさと終わらせるぞ!」

シャーリー「ほいほーい」


【まぁ普段はアレだけど、戦闘では本当に頼りになるよなぁー】


バルクホルン「...!?」


99:2012/06/30(土) 22:24:45.08 ID:cRFjfabf0

バルクホルン「お、おいリベリアン!貴様、戦闘中だぞ!」

シャーリー「は・・・?んなもん知ってるよ」

バルクホルン「だったら目標に集中しろ!いいな!」

シャーリー「・・・はぁ?」


【・・・何言ってんだこいつ?】


バルクホルン「...!おい!聞こえてるぞ!大尉!」

シャーリー「あぁ?だからなんなんだよ、さっきから?」

バルクホルン「貴様・・・!あくまで白を・・・!」

エーリカ『ちょっと二人共!目標から高熱源体接近!』

シャーリー・バルクホルン「え」


バシュウウウウウウウッ!!!!


シャーリー・バルクホルン「うわぁぁぁぁぁぁ!!!!」


100:2012/06/30(土) 22:27:16.06 ID:cRFjfabf0

エーリカ『もー、なにやってんのさ〜、真面目にやりなよー』

シャーリー「うおッ!あっぶねぇ!」

バルクホルン「っく・・・不覚!」

シャーリー「おいバルクホルン、戦闘中に話しかけんなよな」

バルクホルン「...!元はと言えば貴様が・・・!」

シャーリー「はぁ?」


【さっきからどうしたんだこいつ?】


バルクホルン「貴様、また・・・!」

シャーリー「?」

バルクホルン「・・・ッ・・・!もういい!」

バルクホルン「手筈通りだ!これにて通信終了!」

シャーリー「・・・・・?」


101:2012/06/30(土) 22:30:00.99 ID:cRFjfabf0



【何か、様子がおかしいぞ?】


バルクホルン(それはこっちの台詞だ・・・!馬鹿者め!)

バルクホルン(戦闘中に世間話など・・・棺桶に自ら片足を突っ込む様なものだ・・・!)

バルクホルン(そんな・・・そんな下らない理由で・・・)

バルクホルン(大切な仲間を・・・失ってたまるか!)


バルクホルン「うぉぉぉぉぉぉ!!!!」


ダダダダダダダダッ!!!!


バルクホルン「はぁぁぁぁぁぁ!!!!」


ドーンッ!!!


シャーリー『...馬鹿野郎!突っ込み過ぎだ!』


ネウロイ「<<<<<\\|//>>>>>」

バルクホルン「しまっ・・・!」


102:2012/06/30(土) 22:31:04.03 ID:cRFjfabf0



バシュウウウウウウウッ!!!!


バルクホルン(やらっ・・・!)

バルクホルン「クッ・・・・!」

バルクホルン(・・・?)

バルクホルン「...な!?」


シャーリー「ぐ......ぬぉ...ぉぉ!」


バルクホルン「しゃ、シャーリー!」


「シュトルムッ!!!!」


ドーーーーーンッ!!!!!


エーリカ『...コアが見えた!』

シャーリー「...ぶちかませ!バルクホルン!!!」

バルクホルン「う...おぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」


ダダダダダダダッ!!!!


ピシッ......


......パリーン......


103:2012/06/30(土) 22:33:49.11 ID:cRFjfabf0

―――――

シャーリー「・・・・・・」

バルクホルン「・・・・・・」

エーリカ「・・・・・・」


...ガガッ


ミーナ『バルクホルン大尉、状況を報告しなさい』

バルクホルン「・・・・・・」

ミーナ『...?大尉!』

バルクホルン「・・・目標を殲滅、消失を確認」

バルクホルン「これより・・・帰投する・・・」

ミーナ『・・・了解。こちらからも、コアの崩壊を確認したわ』

ミーナ『帰投を許可します』


104:2012/06/30(土) 22:35:58.18 ID:cRFjfabf0

バルクホルン「・・・了解、通信終了・・・」


...ガガッ


バルクホルン「・・・・・・」

シャーリー「・・・・・・」


【うわぁ・・・どうしようこの空気・・・】

【元はといえば、あたしのイタズラが原因でこんな事に・・・】


バルクホルン「ハルトマン」

エーリカ「え・・・?」

バルクホルン「お前のせいじゃない。今回の一件、非は全て私にある」

エーリカ「・・・・・・」

シャーリー「・・・バルクホルン」

バルクホルン「・・・・・・」


105:2012/06/30(土) 22:39:32.31 ID:cRFjfabf0

シャーリー「さっきの事だけどな・・・」

ハルトマン「あー!ちょっとタンマタンマ!」

ハルトマン「とりあえずさ!早く基地に・・・」

バルクホルン「いいんだハルトマン」

バルクホルン「元はといえば、私の勝手な行動が招いた事だ」

バルクホルン「どんな言葉でも、甘んじて受ける」

ハルトマン「えっと、そうじゃなくて・・・」

シャーリー「バルクホルン」

バルクホルン「・・・・・・」

シャーリー「まぁ・・・気にすんな」


106:2012/06/30(土) 22:40:07.09 ID:cRFjfabf0

バルクホルン「・・・え?」

シャーリー「まぁ、人間誰だって失敗くらいするさ」

シャーリー「だからさ、あんまり気に病むなよ」

バルクホルン「し、しかし!お前、怪我を・・・!」

シャーリー「あー・・・こんなの擦り傷だって、怪我の内に入らねーよ」

シャーリー「だからもう終わり。ほら、さっさと帰ろうぜ?」

バルクホルン「シャーリー・・・」

ハルトマン「・・・・・・」


【・・・ったく、無茶すんなよな】


バルクホルン(・・・・・・)


107:2012/06/30(土) 22:41:08.09 ID:cRFjfabf0



【お前に死なれたら・・・寂しくなっちまうだろーが・・・】


バルクホルン「シャーリー・・・お前・・・」

シャーリー「え?何?」


【ま、マズイ!】


バルクホルン「ハルトマン、何がマズ・・・」

エーリカ「はい!お終い!帰投帰投!」

エーリカ「あ、トゥルーデ!お守りも返してね!」

バルクホルン「お、おい!ハルトマン・・・?」



シャーリー「...?何やってんだ?あいつら」



108:2012/06/30(土) 22:51:19.91 ID:cRFjfabf0

―――――
基地 医務室


パァァァァァァ…


宮藤「よし、お仕舞いです」

シャーリー「おぉ・・・」

シャーリー「サンキューな、宮藤」ニカッ

宮藤「いえ、大した怪我じゃなくて良かったです」ニコッ

シャーリー「あっはっは、だよなぁ〜」


ガチャッ...


バルクホルン「・・・終わったか?」

宮藤「あ、バルクホルンさん」


109:2012/06/30(土) 22:52:49.29 ID:cRFjfabf0

シャーリー「いよっ」

バルクホルン「大尉、傷の具合は・・・どうだ?」

シャーリー「ほれこの通り、何ともねーよ」

シャーリー「だから言ったろ?大した怪我じゃないって」

バルクホルン「そう・・・か」

バルクホルン「・・・よかった・・・」

シャーリー(・・・・・・・)

シャーリー(まったく・・・相変わらずの真面目ちゃんだな・・・)

シャーリー(まぁ・・・そこがいいところでもあるんだけどさ)

宮藤「それじゃ私、夕飯の支度があるのでちょっと失礼しますね」

バルクホルン「あ、あぁ・・・」

シャーリー「美味いの期待してるぞ〜」


110:2012/06/30(土) 22:54:08.95 ID:cRFjfabf0

宮藤「はい、それじゃ」


キィィィィ...

パタン...


バルクホルン「・・・・・・」

シャーリー「・・・・・・」

シャーリー(な、何か気まずいな・・・)

シャーリー(とりあえず、何か喋るか・・・)


シャーリー・バルクホルン「あの・・・」


シャーリー「・・・・・・」

バルクホルン「・・・・・・」

シャーリー「えっと・・・お前から喋れば?」

バルクホルン「あ、あぁ・・・」


111:2012/06/30(土) 22:56:01.12 ID:cRFjfabf0

バルクホルン「・・・今日は、すまなかった」

シャーリー「あー、それはもういいって言ったろ?」

バルクホルン「それと・・・」

バルクホルン「ありがとう」

シャーリー「は?」

バルクホルン「あの戦闘での非は私にあったにも関わらず、お前は気にするなと言ってくれた」

バルクホルン「正直・・・あの言葉に救われた」

シャーリー「そ、そうか・・・」

シャーリー「・・・・・・・・」

シャーリー(・・・なんだかなぁ・・・)

バルクホルン「・・・それと」

シャーリー「ん?」


112:2012/06/30(土) 22:57:04.08 ID:cRFjfabf0

バルクホルン「私もだ」

シャーリー「...?何が」

バルクホルン「私も、お前には死んでほしくない」

シャーリー「・・・・・」

シャーリー「は・・・?」

バルクホルン「貴様が死んだら・・・寂しいよ」

バルクホルン「だから、精々長生きしてくれ」

バルクホルン「・・・それだけだ、じゃあな」


キィィィィ...

パタンッ...


シャーリー「・・・・・・・」


113:2012/06/30(土) 22:59:50.92 ID:cRFjfabf0

シャーリー「・・・・・・・」

シャーリー「//////////////」ボッ!

シャーリー「あ、あ、あいつ何言って・・・!?」///

シャーリー「死んだら寂しいって・・・何でいきなり・・・」

シャーリー「・・・ん?」


【お前に死なれたら・・・寂しくなっちまうだろーが・・・】


シャーリー(・・・・・・・)


〜〜〜〜〜

エーリカ「はい!お終い!帰投帰投!」

エーリカ「あ、トゥルーデ!お守りも返してね!」

バルクホルン「お、おい!ハルトマン・・・?」

〜〜〜〜〜


114:2012/06/30(土) 23:01:17.35 ID:cRFjfabf0



シャーリー(お守り・・・寂しく・・・)


〜〜〜〜〜

エーリカ「んじゃ、もーらい」

エーリカ「儲けた儲けた〜」

〜〜〜〜〜


シャーリー「・・・・・あ」

シャーリー「・・・そういうことか・・・」

シャーリー「・・・・・・」

シャーリー「あの金髪娘・・・やってくれたじゃないか・・・」ゴゴゴゴゴ


118:2012/07/01(日) 18:03:18.55 ID:urEWbWKA0

―――――
夜 エーリカの自室

エーリカ「・・・うーん・・・」

エーリカ「二人の仲が悪くならなかったのはいいけど・・・」

エーリカ「でもなぁ・・・本当にこのまま、有耶無耶にしていいもんかな〜」

エーリカ「・・・・・・」

エーリカ「・・・ま、いっか!」

シャーリー「よくねーよ」

エーリカ「うっわぁ!?お化け!」

シャーリー「誰がお化けだ、誰が」

エーリカ「何だ・・・シャーリーか・・・」

エーリカ「・・・な、何か用かな・・・?」目が泳いでる

シャーリー「いやぁ〜実はさぁ、今日戦闘で受けた傷が疼いちゃってさ〜」

シャーリー「いやー参った。これ、一生ものの傷になるらしいよ」


119:2012/07/01(日) 18:05:05.92 ID:urEWbWKA0

エーリカ「え!?」

シャーリー「私もあんまり細かい事は気にしない方だけどさぁ」

シャーリー「今回だけは流石に参ったよ、なんせ一生消えない傷らしいからな」

エーリカ「み、宮藤の治療魔法でも治らないの・・・?」

シャーリー「・・・あぁ、残念だけどな」

エーリカ「!」

シャーリー「まぁ、私も一応女だからさ・・・これは流石にちょっと凹んだよ・・・」

シャーリー「もう・・・お嫁とかは諦めるかな・・・」

エーリカ「・・・・・・」

シャーリー「まぁ、こんな事お前に言ったところで、何も意味は無いんだけどな・・・」

シャーリー「・・・ただ、誰かに聞いて欲しかっただけっていうか・・・」チラッ

エーリカ「・・・・・・・」

エーリカ「・・・ご・・・」

シャーリー(・・・ご?)


120:2012/07/01(日) 18:06:20.73 ID:urEWbWKA0

エーリカ「・・・ごべんなざ〜い・・・」ヒック...

シャーリー「うぉ!?は、ハルトマン!?」

エーリカ「ご、ごべんねぇ〜・・・」

エーリカ「わ、わだじがお嫁にもらうがら〜」

シャーリー「お、おい・・・そんなに泣くなよ・・・」

シャーリー「・・・ほ、ほら!嘘!嘘だから!」

エーリカ「・・・え?」

シャーリー「ほら!どこにも傷なんてないだろ!?」

シャーリー「ちょっとお前をからかっただけだよ〜」あはは...

エーリカ「・・・・・・」

シャーリー「・・・・・・」



エーリカ「・・・なーんだ、泣いて損した」ケロッ

シャーリー「・・・おい」


121:2012/07/01(日) 18:07:52.40 ID:urEWbWKA0

―――――

シャーリー「・・・という訳だ」

シャーリー「お前の所業は全て把握している」

シャーリー「言い逃れはできねーぞ」

エーリカ「む・・・むむむぅ・・・」

シャーリー「お前みたいな悪戯娘があれを持つのは危険すぎる・・・」

シャーリー「さぁ、返せ」

エーリカ「・・・・・・・」

シャーリー「・・・おい」

シャーリー「この期に及んで、まさか渡したくないなんて言うんじゃないだろうな?」

エーリカ「・・・えっとぉ」

シャーリー「何だよ」

エーリカ「・・・お・・・」

シャーリー「・・・お?」

エーリカ「・・・落とした・・・」てへ

シャーリー「・・・・・・・」


122:2012/07/01(日) 18:12:27.93 ID:urEWbWKA0

―――――
執務室

ミーナ「・・・ふぅ」

ミーナ「やっと終わった・・・」

ミーナ「ちょっと一息つこうかしら?」


コンコンッ


ミーナ「はい、どうぞ」


ガチャッ


坂本「入るぞ、ミーナ」

ミーナ「あら、美緒」

ミーナ「そういえば・・・洞窟で瞑想するって言ってなかったかしら?」

坂本「あぁ、風呂を使いに来た。海岸に風呂は無いからな」

坂本「この後は戻るつもりだよ」

ミーナ「そう・・・大変ねぇ」


123:2012/07/01(日) 18:13:58.70 ID:urEWbWKA0

ミーナ「それで、私に何か用でも?」

坂本「あぁ、それなんだが・・・」

坂本「ほら、これを持ってきた」

ミーナ「あら・・・それって」

坂本「おにぎりだ」

ミーナ「まぁ・・・それ、美緒が作ったの?」

坂本「いやぁ・・・面目ないのだが、私は料理が苦手でな」わっはっは

坂本「代わりに、宮藤に頼んで作ってもらった」

ミーナ「あらあら・・・」

坂本「宮藤は料理が上手いからな、味は保証するよ」

ミーナ「わざわざありがとう、美緒」ニコッ

坂本「礼なら宮藤に言ってやれ」

ミーナ「分かったわ、・・・ところで」

坂本「ん?」

ミーナ「美緒、あなた、どうして瞑想なんか・・・?」


124:2012/07/01(日) 18:15:12.84 ID:urEWbWKA0

坂本「あぁ・・・」

坂本「いやな、昼頃から幻聴が酷くて・・・」

ミーナ「え・・・!?」

ミーナ「そ、そんな・・・!大丈夫なの!?」

坂本「あぁ・・・今は聞こえていないから大丈夫だ」

坂本「だが、またいつ雑念に支配されるか・・・」

ミーナ「そ、そんな・・・どうしましょう・・・」

坂本「いや、案ずるな、これは私自身の問題だ」

坂本「心頭滅却すればこんな雑念、直ぐに消えるに違いない」

ミーナ「そう、ならいいだけど・・・」

ミーナ「・・・因みに、どんな風に聞こえるの?」

坂本「ん?」

ミーナ「えっと、どんな幻聴が聞こえるのかしら」

坂本「あぁ・・・それがだな」


125:2012/07/01(日) 18:16:43.18 ID:urEWbWKA0

坂本「その時の話相手の声が聞こえてくるんだ・・・」

ミーナ「え・・・?どういうこと?」

坂本「すまん、説明が悪かったな」

坂本「例えば今だと、ミーナの声が頭に響いてくるんだ」

ミーナ「え?え?」

坂本「昼間も、その場にペリーヌがいたのだがな」

坂本「言っていない筈の言葉が、私の頭の中に響いてきたのだ」

ミーナ「・・・?」

坂本「ペリーヌは、そんなことを思っている筈がないのに」

坂本「私を褒め称える様な言葉を、幾つも並べていた」

ミーナ「・・・・・・」


126:2012/07/01(日) 18:17:51.82 ID:urEWbWKA0

坂本「自分で自分を賛美するなど・・・何て卑小な考えなのだ・・・!」

坂本「これは恐らく、私の心の弱さが招いた邪念・・・」

坂本「・・・そういう訳で、今から瞑想してくるよ」

ミーナ「・・・・・・・」

坂本「差し入れは食べてくれ、それじゃあな」



ガチャ

キィィィィィ…

パタンッ…



ミーナ「・・・・・・・」

ミーナ「一体・・・どういうことかしら・・・?」


127:2012/07/01(日) 18:19:48.83 ID:urEWbWKA0

―――――
基地廊下

ペリーヌ「ふぅ・・・いいお湯だった」

ペリーヌ「それにしても・・・あぁ・・・」

ペリーヌ「坂本少佐・・・瞑想だなんて・・・」

ペリーヌ「ただでさえお会いになる機会が少ないというのに・・・」

ペリーヌ「あぁ・・・!何という悲劇・・・!」


ふみっ


ペリーヌ「え?」


ズルッ


ペリーヌ「きゃあああ!」


ステーンッ!


ペリーヌ「・・・あいたたたた」

ペリーヌ「もう・・・何ですの・・・?」

ペリーヌ「あら・・・これは」

ペリーヌ「黒い・・・石・・・?」


128:2012/07/01(日) 18:23:08.74 ID:urEWbWKA0

―――――
ミーティングルーム

エーリカ「ないよぉ〜・・・」

シャーリー「おら、きりきり探せ」

エーリカ「だってないものはないんだも〜ん」

シャーリー「まったく・・・誰のせいでこうなったと・・・」


「何探してんダ?」


シャーリー「ん?あぁ・・・エイラ」

エイラ「探しものか?」

シャーリー「まぁ、そんなとこだ」

エイラ「実は私も、探しものがあってナ」

シャーリー「へー、どんなの?」

エイラ「黒い石がついたペンダントなんだガ・・・」


129:2012/07/01(日) 18:24:06.31 ID:urEWbWKA0

シャーリー「・・・・・・」

エーリカ「・・・・・・」

シャーリー(こいつのだったか・・・)

エイラ「なぁ、見かけなかったか?」

シャーリー「・・・いや、知らんな」

エイラ「ソウカ〜・・・クソー、どこいった・・・」


とぼとぼとぼ......


シャーリー「・・・・・・」

エーリカ「・・・ねぇ、シャーリー」

シャーリー「何だ?」

エーリカ「いいの?教えてあげなくて」

シャーリー「・・・いいよ別に、あいつのペンダントのせいで酷い目にあったし・・・」ハフゥ...

シャーリー「あんな危険な物は、見つけ次第即刻処分させてもらう」

シャーリー「これ以上、人の気持ちに振り回されるのも懲り懲りだしな・・・」ハァ...

エーリカ「ふーん・・・」

エーリカ(・・・もうちょっと遊びたかったのに・・・)


130:2012/07/01(日) 18:27:18.82 ID:urEWbWKA0

―――――
基地廊下

ペリーヌ「これ・・・ペンダント・・・?」

ペリーヌ「一体、誰がこんなところに・・・」

ペリーヌ(・・・あら?)

サーニャ「・・・・・・」

ペリーヌ「・・・サーニャさん!」

サーニャ「え・・・あ、ペリーヌさん・・・」

ペリーヌ「その格好・・・夜間哨戒の帰りかしら?」

サーニャ「はい・・・そうです」

ペリーヌ「いつもご苦労様、疲れたでしょう?」ニコッ

サーニャ「いえ、慣れているので大丈夫です・・・」

ペリーヌ「そう・・・あ、そういえば」


131:2012/07/01(日) 18:28:47.10 ID:urEWbWKA0

ペリーヌ「ねぇサーニャさん、これに見覚えあるかしら?」

サーニャ「黒い・・・石?」

サーニャ「いえ・・・ないです」

ペリーヌ「そう・・・じゃあ誰のかしら・・・?」ウーン

ペリーヌ「・・・ねぇサーニャさん、貴方、エイラさんと同室だったわよね?」

サーニャ「はい・・・そうです」

ペリーヌ「だったらこれ、見覚えがないか、エイラさんにも聞いてもらえないかしら?」

サーニャ「あ・・・はい、分かりました・・・」

ペリーヌ「ありがとう、それじゃ、頼みます」

サーニャ「・・・・・・」

サーニャ(ペリーヌさん、何だか前より優しくなった気がする・・・)

サーニャ くきゅ〜

サーニャ「・・・お腹・・・空いた」


132:2012/07/01(日) 18:31:18.19 ID:urEWbWKA0

―――――
食堂

宮藤「・・・よし、ダシはとったから、後は・・・」

宮藤「・・・あ、サーニャちゃん」

サーニャ「芳佳ちゃん・・・お仕事中?」

宮藤「うん、そんなところ」

宮藤「明日の朝ご飯の仕込みしてるんだ」

サーニャ「いい匂いがする・・・」

宮藤「あ、そっか。サーニャちゃん夜間哨戒の帰りかぁ」

宮藤「お腹空いたでしょう?今おにぎり握るね」

サーニャ「ありがとう、芳佳ちゃん」ニコッ

宮藤「ちょっと待っててね」

サーニャ「うん・・・」

サーニャ(おにぎりかぁ・・・楽しみだな・・・)


133:2012/07/01(日) 18:32:02.79 ID:urEWbWKA0



【サーニャちゃん、梅干しとか食べられるかなぁ】


サーニャ「・・・え?」

宮藤「ふんふんふーん」

サーニャ(梅干しって・・・あの酸っぱいやつだっけ・・・)

サーニャ(どうしよう・・・私、あれ苦手・・・)

宮藤「ねぇサーニャちゃん、梅干しって食べられる?」

サーニャ「え・・・あ、あの・・・」

サーニャ「ごめんなさい・・・私、酸っぱいの苦手で・・・」

宮藤「そっかあ、じゃあ鮭焼くから、ちょっと待っててね」

サーニャ「うん・・・ありがとう・・・」


【サーニャちゃん、いつも夜に任務なんて大変だなぁ】


サーニャ(え?)


134:2012/07/01(日) 18:33:03.23 ID:urEWbWKA0



【でも、この前一緒に飛んだ時のサーニャちゃん・・・】

【何だか・・・妖精さんみたいで】

【・・・すっごく綺麗だったなぁ】


サーニャ(・・・これって・・・?)

宮藤「ねぇサーニャちゃん、たくあん食べる?」

サーニャ「・・・・・・」

宮藤「・・・サーニャちゃん?」

サーニャ「え・・・?あ、ごめんなさい・・・」

宮藤「えっと、たくあん食べられる?」

サーニャ「うん・・・大丈夫・・・」

サーニャ(・・・・・・)


135:2012/07/01(日) 18:39:32.96 ID:urEWbWKA0

―――――
ミーティングルーム

サーニャ「・・・・・・」

サーニャ(結局・・・食事中もずっと聞こえてた・・・)

サーニャ(もしかして・・・このペンダントのせい・・・?)


「あら、サーニャさん」


サーニャ「あ・・・こんばんは、ミーナ中佐」

ミーナ「夜間哨戒お疲れ様、紅茶淹れたんだけど・・・あなたも飲む?」

サーニャ「はい・・・飲みます」

ミーナ「ちょっと待っててね、今淹れるから」


【相変わらず、肌が白くて綺麗ねぇ】


サーニャ(・・・・・・)


136:2012/07/01(日) 18:41:19.74 ID:urEWbWKA0

ミーナ「この紅茶、今朝届いたやつなんだけどね」

ミーナ「いつもとは違うやつにしてみたんだけど、口に合うかしら?」

サーニャ「・・・・・・」

ミーナ「...?サーニャさん?」

サーニャ「あ・・・すみません、ボーっとしてました・・・」

ミーナ「きっと疲れてるのよ、夜の空っていうのは、昼間と違って神経を使うから」ニコッ

ミーナ「これでも飲んで、元気を出して」

サーニャ「あ・・・ありがとうございます・・・」


【やっぱり、物静かな子よねぇ・・・】

【ちょっとボーっとしてて抜けてる様に見えるけど・・・】

【でも・・・お淑やかでいい子】


サーニャ(・・・・・・)


137:2012/07/01(日) 18:42:11.88 ID:urEWbWKA0

【ルッキーニさんも・・・サーニャさんとまでとは言わないけど・・・】

【もう少し・・・落ち着きが欲しいわよねぇ・・・】


サーニャ(・・・やっぱり、このペンダントのせいだ・・・)

サーニャ(そういえばこのペンダント・・・微力だけど、魔力を感じる・・・)

サーニャ(・・・一体・・・誰の・・・?)

―――――
エイラの自室

エイラ「ナイゾー・・・ナイゾー・・・」ワチャワチャガサガサ

エイラ「・・・ドコイッタンダヨー・・・」

―――――

ミーナ「そういえばサーニャさん、少し、変わったわね」

サーニャ「え・・・?」

ミーナ「何だか、前よりも明るくなった気がするわ」

サーニャ「そ、そうですか・・・?」


138:2012/07/01(日) 18:44:21.10 ID:urEWbWKA0

ミーナ「あ、だからって、前は暗かったって訳じゃないのよ?」

ミーナ「ただ・・・何ていうか・・・」

ミーナ「前よりも、自信がついた・・・って表情してると思うわ」

サーニャ「そう・・・ですか」

ミーナ「えぇ、可愛くなったって思う」ニコッ

サーニャ「!」


ふぃぃん……

……ふぃん……ふぃぃん……


ミーナ「え・・・?魔道針・・・!?」

ミーナ「まさか・・・ネウロイが・・・!」

サーニャ「ち・・・ちが・・・」

ミーナ「え?」

サーニャ「違うんです・・・えっと・・・これは・・・」


139:2012/07/01(日) 18:46:20.04 ID:urEWbWKA0

ミーナ「・・・・・・」


【・・・もしかして・・・サーニャさん・・・】

【・・・照れてる・・・のかしら?】


サーニャ「!」


ふぃぃぃぃん……ふぃぃん……!


ミーナ「・・・・・・」


【あらあらうふふ・・・】

【可愛いわねぇ〜】


サーニャ「!!!!」

サーニャ「わ・・・私、もう行きます・・・!」

ミーナ「あら・・・紅茶飲まないの?」


140:2012/07/01(日) 18:48:07.15 ID:urEWbWKA0

サーニャ「す・・・すみません、今日は疲れてるのでもう寝ます・・・」

ミーナ「そう、お疲れ様」ニコッ

ミーナ「おやすみなさい、サーニャさん」

サーニャ「お・・・おやすみなさ・・・」


【・・・照れてる照れてる・・・】

【ふふっ、可愛い・・・】


サーニャ「!!!!!」

サーニャ「し、失礼しますした!」


タッタッタッタ......


ミーナ「・・・・・・」

ミーナ(・・・噛んだわね・・・)


145:2012/07/01(日) 21:14:02.30 ID:urEWbWKA0

―――――
基地廊下

サーニャ(・・・・・・)

サーニャ(何だか・・・すごく恥ずかしい思いしちゃったな・・・)

サーニャ(・・・・・・)

サーニャ(このペンダント・・・誰のなんだろう・・・?)


<うんたったー♪うんたったー♪


サーニャ(・・・あ)


146:2012/07/01(日) 21:15:19.07 ID:urEWbWKA0

―――――
翌日 エイラの自室

エイラ「・・・最初からこれ使えばよかった」

エイラ「さぁ、いざダウジング!」

サーニャ「何探してるの?」

エイラ「さ、サーニャ!起きてたノカ?」

サーニャ「探し物・・・?」

エイラ「あ、いや、これはだな・・?」

サーニャ(・・・あ・・・)

サーニャ「もしかして・・・黒い石のついたペンダント?」

エイラ「え!?」

エイラ「・・・・・・何でそれを・・・・・・」

サーニャ「・・・あれ、エイラのだったんだ」

エイラ「イヤ、ソノ・・・アレハダナ・・・?」


147:2012/07/01(日) 21:16:13.73 ID:urEWbWKA0

サーニャ「私・・・昨日、あれのせいですごく・・・」

エイラ「・・・?」

エイラ「えっと・・・それで、どこで見たんだ?」

サーニャ「え?・・・あ・・・」

エイラ「?」

サーニャ「その・・・ごめんなさい・・・」

サーニャ「昨日の夜、廊下でルッキーニちゃんと会って・・・」

サーニャ「そこで・・・どうしても欲しいって言われて・・・その・・・」

エイラ「あ、あげたのか!?」

サーニャ「ごめんなさい・・・エイラのだって知らなくて・・・」

エイラ(な・・・なんということだ・・・!)

エイラ(一刻も早く、回収せねば・・・!)

サーニャ「あ・・・エイラ」

サーニャ「・・・行っちゃった」


148:2012/07/01(日) 21:18:38.36 ID:urEWbWKA0

―――――
シャーリーの部屋


ガチャッ!


エイラ「る、ルッキーニはいるか!?」

エイラ(・・・ってこの部屋、油臭!)

シャーリー「んぁあ・・・?」

シャーリー「んだよー・・・何時だと思って・・・」

エイラ「もう10時だよ!それよりルッキーニ知らネーカ!?」

シャーリー「あー・・・?ルッキーニならここに・・・」

シャーリー「あれ・・・いねーし」

エイラ「どこ行ったか分かるか!?」

シャーリー「しらねーよぉー・・・あいつ、神出鬼没だしぃ・・・」ふぁぁ...

エイラ「・・・ッ!クソォ!」


バタンッ!タッタッタッタ……


シャーリー「・・・騒がしいやつ・・・」


149:2012/07/01(日) 21:25:33.74 ID:urEWbWKA0

―――――
ハンガー内整備スペース の鉄骨の上

ルッキーニ「ふわぁぁぁぁ」目が輝いてる

ルッキーニ「綺麗だなぁ・・・」

ルッキーニ「むっふっふっふー♪」


「あれー?ルッキーニちゃーん?」


ルッキーニ「ん?」

宮藤「そんなところで何してるの〜?」下にいる

ルッキーニ「あ、芳佳だ!」

宮藤「そんなところ登ったら、あぶな・・・」

ルッキーニ「とうっ!」

宮藤「え・・・」


150:2012/07/01(日) 21:26:51.76 ID:urEWbWKA0



ヒューンッ


宮藤「えぇぇぇぇぇ!?」


クルンクルン......


宮藤「あ!あぶな・・・!」


シュタッ......


ルッキーニ「フッ・・・決まった・・・」

宮藤「え・・・えぇぇ〜・・・」

ルッキーニ「ねぇ芳佳!今の何点!?」

宮藤(ね、猫みたい・・・)

ルッキーニ「ねぇねぇ芳佳ってば!」

宮藤「え?あぁ・・・えっと・・・」

宮藤(・・・あれ?)

宮藤「ねぇルッキーニちゃん、それって・・・?」


151:2012/07/01(日) 21:28:18.87 ID:urEWbWKA0

ルッキーニ「ん?あぁ、これ?」

宮藤「それって・・・昨日のペンダントだよね?」

ルッキーニ「うん!そうだよ!」

ルッキーニ「・・・たぶん」

宮藤「?」

宮藤「シャーリーさんから預かったの?」

ルッキーニ「ううん、サーニャからもらった」

宮藤「え?サーニャちゃんから?」

宮藤(どういうことなんだろう・・・)

宮藤(もしかして、基地で流行ってるのかな?このペンダント)

ルッキーニ「芳佳?」

宮藤「あ、えっと・・・」


152:2012/07/01(日) 21:29:45.77 ID:urEWbWKA0

宮藤「サーニャちゃんから貰ったんだっけ?」

ルッキーニ「そだよ」

宮藤「へ〜、何か意外だなぁ」

ルッキーニ「何が?」

宮藤「いや、ルッキーニちゃんとサーニャちゃんって、意外と仲良かったんだなぁ〜って」

宮藤「自分のペンダントあげるなんて、サーニャちゃんと仲良いんだね」ニコッ

ルッキーニ「え?違うよ」

宮藤「え?」

ルッキーニ「んっとね、昨日の夜廊下でサーニャと会ってね」

ルッキーニ「サーニャが綺麗な石持ってたからぁ、それちょーだいって言ったの」

ルッキーニ「そしたらね!くれた!」


153:2012/07/01(日) 21:31:17.56 ID:urEWbWKA0

宮藤「え、えぇー・・・」

ルッキーニ「むっふっふー」

宮藤「・・・ね、ねぇルッキーニちゃん」

ルッキーニ「なぁに?」

宮藤「えっと・・・それ、サーニャちゃん困ってなかった?」

ルッキーニ「ん〜?」

ルッキーニ「・・・・・・」

ルッキーニ「・・・困ってた!」

宮藤(あぁ・・・やっぱり・・・)

宮藤「あのね、ルッキーニちゃん」

宮藤「困ってる人から、物を貰っちゃダメなんじゃないかな?」


154:2012/07/01(日) 21:32:36.00 ID:urEWbWKA0

ルッキーニ「えー!なんでぇ!?」

宮藤「えっと・・・もしかしたらそれ、サーニャちゃんの大事なものかもしれないし・・・」

宮藤「そ、それにルッキーニちゃんも、大切な物ちょうだいって言われたら困らない?」

ルッキーニ「大切な・・・もの・・・?」

宮藤「えっと・・・例えば・・・」

宮藤「しゃ・・・シャーリーさん・・・とか?」

ルッキーニ「・・・・・・・・・」

宮藤「・・・・・・・・・」

ルッキーニ「・・・・・・やだぁ!!!!」

ルッキーニ「あたしのシャーリーとっちゃやだぁ〜!!!」

宮藤「ご、ごめんね!例え話だから・・・」

ルッキーニ「むぅ〜・・・」


155:2012/07/01(日) 21:33:39.51 ID:urEWbWKA0

宮藤「えっと・・・だからね?」

宮藤「ちゃんと貰っていいものかどうか、サーニャちゃんに確かめた方がいいんじゃないかな?」

ルッキーニ「・・・・・・」

宮藤「その方が・・・お互い気持ちいいと思うんだけど・・・」

ルッキーニ「・・・・・・」

ルッキーニ「・・・わかったぁ・・・」

ルッキーニ「じゃあ・・・返す・・・」

宮藤「そ、そっか・・・」ホッ...

宮藤(一件落着・・・かなぁ?)

ルッキーニ「じゃあ、はい」

宮藤「え?」


156:2012/07/01(日) 21:34:42.80 ID:urEWbWKA0

ルッキーニ「・・・芳佳にあげる」

宮藤「え・・・えぇぇー!?」

宮藤「えっと・・・自分で返さないの?」

ルッキーニ「むぅ〜!いいの!細かいことは!」

宮藤(こ・・・困ったなぁ・・・)



「おいこらルッキーニィィィィッ!!!!!!」



宮藤「え?」


エイラ「やっと見つけたぞコラー!!!!」


157:2012/07/01(日) 21:35:37.31 ID:urEWbWKA0

ルッキーニ「うわぁ!?お化け!!!!」


スタコラサッサー


エイラ「待ちやがれドロボウ猫がー!」

ルッキーニ「うぎゃーーー!!!」



どたどたどたどた......



宮藤「さ、騒がしいなぁ・・・」

宮藤「・・・あ・・・」

宮藤「これ・・・どうしよう・・・?」


158:2012/07/01(日) 22:33:48.54 ID:urEWbWKA0

―――――
食堂

シャーリー「ふぁぁ・・・」

シャーリー「あー腹減った・・・」

シャーリー「飯、飯・・・っと」

シャーリー「・・・あ」

バルクホルン「ん・・・?」

バルクホルン「何だ、随分な遅起きだな、リベリアン」

シャーリー「・・・・・・」

バルクホルン「貴様の朝食などもう残っていないぞ、残念だったな?」フッ...

シャーリー「・・・・・・」

バルクホルン「・・・・・・」


159:2012/07/01(日) 22:35:12.62 ID:urEWbWKA0

バルクホルン「おい、シャーリー・・・?」

シャーリー「・・・・・・」

バルクホルン「す、すまん・・・残っていないというのは嘘だ!気を悪くしたか・・・?」

シャーリー「・・・別にぃ」


スタスタスタ......

ストンッ


シャーリー「・・・・・・」

バルクホルン(・・・・・・)

リーネ「あ、シャーリーさんおはようございます」

シャーリー「はよぉ〜」

リーネ「パンとご飯、どっちがいいですか?」

シャーリー「ん〜・・・パン」


160:2012/07/01(日) 22:36:17.38 ID:urEWbWKA0

リーネ「分かりました、今持ってきますね」ニコッ

シャーリー「・・・・・・」

バルクホルン「・・・・・・」

バルクホルン(何か・・・様子が変だな・・・)

バルクホルン(私に対して、何か気に入らないところでも・・・?)

バルクホルン「お、おいリベリア・・・」

リーネ「はい、どうぞ」

シャーリー「お、サンキュー」

シャーリー「おぉ、味噌汁、焼き鮭、ダシ巻き卵・・・」

シャーリー「これリーネが作ったのか?美味そうだなぁ」

リーネ「いえ、これは芳佳ちゃんが作ったやつです」


161:2012/07/01(日) 22:37:22.00 ID:urEWbWKA0

リーネ「私はパンを焼いただけですよ」

シャーリー「へ〜、でもこのクロワッサンも美味そうじゃん」

シャーリー「お前ら、ホント料理上手いよなぁ〜」

リーネ「いえ、そんな・・・ありがとうございます」ニコッ

バルクホルン「・・・・・・」

バルクホルン(・・・どういうことだ・・・?)

バルクホルン(リネット曹長とは普通に話してるじゃないか・・・)

バルクホルン(なのに・・・私に対しては、どうも冷たくないか・・・?)

バルクホルン(・・・・・・)

バルクホルン(・・・やはり、朝食がないなんて意地悪を言ったのがいけなかったのか・・・?)

バルクホルン(クソ・・・また嫌われるようなことを・・・)


162:2012/07/01(日) 22:38:24.84 ID:urEWbWKA0

シャーリー「もぐもぐもぐ・・・」

シャーリー(なんか・・・気まずいなぁ・・・)もぐもぐ

シャーリー(っていうか、折角あっちがいつも通り接してくれたんだから)

シャーリー(こっちも変な気使わないで、普通に接すればよかった・・・)

シャーリー(・・・くそー・・・失敗したなぁ・・・)

シャーリー(・・・っていうか、何か今の私、すっげー嫌な奴じゃね・・・?)

シャーリー「・・・うーん・・・」

バルクホルン「・・・・・・」

リーネ「?」


163:2012/07/01(日) 22:39:49.64 ID:urEWbWKA0

―――――
基地廊下

宮藤「とりあえず・・・サーニャちゃんに返しに行こうかな・・・」

宮藤「でも、本当にこれでいいのかなぁ・・・?」


「あら、宮藤さん」


宮藤「あ、ミーナ中佐、おはようございます」

ミーナ「おはよう」ニコッ

ミーナ「ねぇ宮藤さん、今、手空いてるかしら?」

宮藤「え?えっと・・・そうですね」


164:2012/07/01(日) 22:41:19.19 ID:urEWbWKA0

ミーナ「そう・・・だったら、美緒に朝食を持っていってもらえるかしら?」

ミーナ「美緒ったら、今洞窟で瞑想中らしいから・・・」

ミーナ「ご飯持っていってあげたいんだけど、私ちょっと、今手が空いてなくて・・・」

ミーナ「もし良ければ・・・頼んでもいい?」

宮藤「あ、はい、分かりました」

ミーナ「そう、ありがとう」ニコッ

ミーナ「洞窟の場所は、海岸に出れば直ぐに分かるわ」

ミーナ「この辺で洞窟は一つしかないし、それに目立つから迷わないと思うんだけど・・・」

宮藤「分かりました、任せてください」

ミーナ「ありがとう、それじゃ、頼むわね」


165:2012/07/01(日) 22:42:48.45 ID:urEWbWKA0

―――――
海岸 洞窟の入り口

宮藤「ここかなぁ」

宮藤「・・・ん?」



ゴゴゴゴゴゴ......



宮藤「な、なんか、洞窟の中からすごい殺気が・・・」

宮藤「・・・ここで間違い無さそう・・・」

宮藤(・・・ちょっと入るの怖いなぁ)


166:2012/07/01(日) 22:50:21.82 ID:urEWbWKA0

―――――
洞窟内

宮藤「お〜い・・・坂本さぁ〜ん」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ......!


宮藤「う、うわぁ!?」

坂本「・・・ん?宮藤か?」

坂本「どうした、何か用か?」

宮藤「え、えぇ・・・朝食を持ってきたんですけど・・・」

坂本「お、そうか、そういえば忘れていたな」わっはっは

宮藤「そ、それにしても・・・すごい殺気でしたね」

坂本「あぁ、ちょっと雑念を払おうと思ってな」


167:2012/07/01(日) 22:51:39.11 ID:urEWbWKA0

坂本「昨日の夜から瞑想していたのだが・・・」

坂本「集中していたら、いつの間にか朝になっていたようだ」わっはっは

宮藤「す、すごいですね・・・」

坂本「そういえば、朝食だったな」

坂本「わざわざありがとう、宮藤」


【わざわざありがとう、宮藤】


宮藤「・・・ん?」

坂本「...?どうかしたか?宮藤」


【どうかしたか?宮藤】


宮藤「ん?え?」


168:2012/07/01(日) 22:53:16.94 ID:urEWbWKA0

坂本「・・・宮藤?」


【・・・宮藤?】


宮藤「え、えっと・・・はい、どうぞ」

坂本「あぁ、すまんな」


【あぁ、すまんな】


坂本「おぉ、焼き鮭にダシ巻きか、私の好物だ」


【おぉ、焼き鮭にダシ巻きか、私の好物だ】


宮藤「・・・・・・・・」

宮藤(どうしよう・・・私、頭がおかしくなっちゃったのかな・・・)

宮藤(坂本さんの声が・・・二重に聞こえる気がする・・・)

宮藤(・・・ってあれ、そういえば・・・)ゴソゴソ

宮藤(あ、もしかして、これのせい・・・?)


169:2012/07/01(日) 22:55:07.37 ID:urEWbWKA0

坂本「ん?宮藤、それは・・・?」
【ん?宮藤、それは・・・?】

宮藤「あ、これですか?」

坂本「それ・・・昨日シャーリーが持っているのを見たな」
【それ・・・昨日シャーリーが持っているのを見たな】


宮藤(・・・二重音声、ちょっと鬱陶しいなぁ・・・)

宮藤「えっと、シャーリーさんが?」

坂本「あぁ、私にそれを持たせて、何か聞こえないかと言ってきた」
【あぁ、私にそれを持たせて、何か聞こえないかと言ってきた】

宮藤「え・・・?」

坂本「あれは一体どういうつもりだったんだか・・・」
【あれは一体どういうつもりだったんだか・・・】

宮藤「・・・・・・」

宮藤「それで・・・何か聞こえたんですか?」

坂本「ん?あぁ・・・」
【ん?あぁ・・・】


170:2012/07/01(日) 22:57:27.09 ID:urEWbWKA0

坂本「その時、ペリーヌが近くにいたんだが」
  【その時、ペリーヌが近くにいたんだが】

坂本「あいつの声が、幻聴として聞こえてきてな・・・」
  【あいつの声が、幻聴として聞こえてきてな・・・】

宮藤「えっと・・・どんな内容が?」

坂本「・・・ええっと、確か・・・」
  【・・・ええっと、確か・・・】

坂本「思い出すのも恥じるのだが・・・」
  【思い出すのも恥じるのだが・・・】

坂本「私に対する、賛辞の言葉だった様に思う」
  【私に対する、賛辞の言葉だった様に思う】

宮藤「・・・・・・」

坂本「あれは・・・私の心の弱さが招いた邪念なのだ・・・」
  【あれは・・・私の心の弱さが招いた邪念なのだ・・・】

坂本「それで・・・今こうして、雑念を払うに至っている訳だ」
  【それで・・・今こうして、雑念を払うに至っている訳だ】

宮藤(・・・・・・)

宮藤(・・・もしかして・・・)


171:2012/07/01(日) 22:58:21.39 ID:urEWbWKA0

宮藤「あの・・・坂本さん」

坂本「ん?何だ」
  【ん?何だ】

宮藤「その・・・これ、持っててくれます?」

坂本「それは・・・」
  【それは・・・】

坂本「・・・・・・」
  【・・・・・・】

坂本「正直・・・関係ないとはいえ、その石にはいい思い出が・・・」
  【正直・・・関係ないとはいえ、その石にはいい思い出が・・・】

宮藤(あぁ、二重音声が鬱陶しい!)

宮藤「ま、まぁ、いいですから!とにかく持ってみてください!」

坂本「お、おい・・・」

宮藤「・・・・・・」

坂本「・・・・・・」

宮藤「えっと・・・何か聞こえます?」


172:2012/07/01(日) 23:02:25.54 ID:urEWbWKA0

坂本「・・・・・・」

坂本「・・・あぁ・・・」

宮藤「え・・・!何が聞こえました?」

坂本「・・・お前の声が聞こえた・・・」

宮藤「!」

坂本「くそ・・・雑念は払ったと思っていたのだが・・・」

坂本「また・・・最初からやり直しか・・・」ハァ...

宮藤「坂本さん」

坂本「・・・何だ?」

宮藤「私が何て言ったのか、教えてくれますか?」

坂本「・・・いや、これはだな、ただの幻聴で・・・」

宮藤「いいですから!とにかく言ってみてください!」

坂本「・・・・・・」


173:2012/07/01(日) 23:05:02.16 ID:urEWbWKA0

宮藤「・・・・・・」

坂本「・・・・・・」

坂本「・・・もし私の思っている通りなら・・・とか、どうとか・・・」

宮藤「!!!!」

坂本「はぁ・・・私はもう・・・駄目かもしれな」

宮藤「駄目じゃないです!」

坂本「は?」

宮藤「だって!それ、本当に思いましたもん!」

坂本「・・・何を言って・・・?」

宮藤「・・・坂本さん」

宮藤「今度は、私が当てます」


174:2012/07/01(日) 23:06:03.22 ID:urEWbWKA0

坂本「・・・はぁ?」

宮藤「坂本さんの幻聴の内容・・・私が当てます」

坂本「・・・お前・・・」

宮藤「一回だけでいいですから」

宮藤「お願いします!」

坂本「・・・・・・」

坂本(相変わらず・・・いい眼をする奴だ)フッ...

坂本「分かった分かった・・・一回だけだぞ?」

宮藤「はい!絶対当てます!」


175:2012/07/01(日) 23:10:23.08 ID:urEWbWKA0

宮藤「・・・・・・」

坂本「・・・・・・」

宮藤「・・・はい!分かりました!」

坂本「お、おぉ・・・そうか・・・」

宮藤「答えます!」

宮藤「・・・ずばり、坂本さん可愛い!」

坂本「!?」

坂本「・・・なん・・・だと?」

宮藤「正解ですか?」

坂本「お前・・・何故・・・?」

宮藤「・・・・・・」

坂本「・・・どういうことなんだ・・・?」


183:2012/07/02(月) 07:35:43.12 ID:AXI9WS+l0

―――――
ミーティングルーム

シャーリー「・・・・・・」

シャーリー(・・・うーん)

シャーリー(なんか・・・悪いことしちゃったなぁ・・・)

シャーリー(あいつは何も悪くないのに、結果的に無視する様なことしちゃって・・・)

シャーリー(・・・・・・)

シャーリー「・・・いかんなぁ」

シャーリー「どうもここ数日・・・私らしくないぞ・・・」

シャーリー「・・・まぁ、それもこれも、あの悪趣味ペンダントのせ・・・」


「ちょっといいか、大尉」


シャーリー「え・・・」

バルクホルン「・・・・・・」

シャーリー「・・・バルクホルン・・・」


184:2012/07/02(月) 07:36:49.78 ID:AXI9WS+l0

バルクホルン「・・・その・・・」

バルクホルン「・・・すまなかった」

シャーリー「へ?」

バルクホルン「お前が少し遅く起きてきたというだけで、揚げ足をとる様な真似をしてしまった・・・」

バルクホルン「・・・非礼を詫びる」

シャーリー「ちょ・・・おいおい・・・」

シャーリー「お前・・・頭なんか下げんなよ」

バルクホルン「しかし・・・一方的に突っかかったのは私だ」

バルクホルン「だから、謝らせてほしい」

シャーリー「バルクホルン・・・」

シャーリー「・・・・・・・・・」


185:2012/07/02(月) 07:39:03.94 ID:AXI9WS+l0

シャーリー(・・・こいつ、どんだけ真面目なんだよ・・・)

シャーリー(っていうか・・・あの程度の小競り合い、既に日常みたいなもんだろ・・・)

シャーリー(何で今回に限って・・・こいつ・・・)


[ありがとう]

[私も、お前には死んでほしくない]


シャーリー(・・・・・・)

シャーリー(・・・そうか・・・私・・・)

バルクホルン「・・・・・・・」

シャーリー(私・・・こいつのこと・・・)

バルクホルン「・・・・・分かった」

シャーリー「え・・・?」

バルクホルン「お前の気持ちは分かったよ」

バルクホルン「ここまで言っても許さない・・・ということか」


186:2012/07/02(月) 07:40:42.97 ID:AXI9WS+l0

シャーリー「は・・・?え、ちょっと」

バルクホルン「私は・・・やるべき事は全てやった筈だ」

バルクホルン「言いたい事も・・・全て伝えた筈だ・・・」

シャーリー「ば、バルクホル・・・」

バルクホルン「それでも!」

シャーリー「・・・・・・・」

バルクホルン「・・・それでも・・・私の気持ちが伝わらないというなら・・・」

バルクホルン「なら・・・もう・・・」

バルクホルン「・・・もう、いい・・・」

シャーリー「・・・バルク・・・ホルン・・・」

バルクホルン「・・・じゃあな」


スタスタスタスタ......


シャーリー「・・・・・・・」

シャーリー「・・・バッカヤロー・・・」

シャーリー「・・・私の・・・馬鹿野郎・・・」


187:2012/07/02(月) 17:41:47.56 ID:AXI9WS+l0

―――――
ハンガー前

エイラ「チクショー・・・見失った・・・」

エイラ「あの猫娘・・・いったいどこに・・・?」

エイラ(・・・クソ、あのペンダントの効果を知られちゃマズイ・・・)

エイラ(そして・・・ペンダントの持ち主が私だと知られるのはもっとマズイ・・・!)

エイラ「い、一刻も早く見つけねーと・・・」


......ガガッ


ミーナ『連絡します・・・エイラ・イルマタル・ユーティライネン中尉』


エイラ「ん?」


ミーナ『至急、ブリーフィングルームまで出頭してください。繰り返します・・・』


エイラ「・・・ナンダァ?」


188:2012/07/02(月) 17:44:18.57 ID:AXI9WS+l0

―――――
ブリーフィングルーム 入り口

エイラ「まったく・・・忙しいってのに、何の用ダヨー・・・」

エイラ「一刻も早く見つけたいのに・・・」


ガチャッ......

キィィィィ......


エイラ「・・・・ありゃ?」


ミーナ「・・・・・・」

坂本「・・・・・・」

バルクホルン「・・・・・・」

シャーリー「・・・・・・」

エーリカ「・・・・・・」

ペリーヌ「・・・・・・」

ルッキーニ「・・・・・・」

サーニャ「・・・・・・」

リーネ「・・・・・・」

宮藤「・・・・・・」


189:2012/07/02(月) 17:51:19.29 ID:AXI9WS+l0

エイラ「・・・・・・」

エイラ「えっと・・・何の会議ダ?これ・・・」

ミーナ「・・・被告人が入廷しました」

エイラ「・・・は?」

一同「・・・・・・」

エイラ「は?は?」

ミーナ「原告、並びに、傍聴人の方々は、御着席願います」

エイラ「ナニコレ?ねぇナニコレ?」

ミーナ「被告人、エイラ・イルマタル・ユーティライネン中尉は、証人席に立つように」

エイラ「えっと・・・中佐・・・?」

ミーナ「証人席に入りなさい」ゴゴゴゴゴゴ

エイラ「・・・い、イエッサー・・・」


190:2012/07/02(月) 17:53:24.57 ID:AXI9WS+l0

ミーナ「ではこれより、軍法会議を開廷致します」

エイラ(・・・何だよこれ・・・)

ミーナ「・・・ではまず、被告人に質問します」

エイラ「え・・・?何を?」

ミーナ「被告は、オニキス石のついたペンダントの所有者ですか?」

エイラ「・・・え・・・」

ミーナ「・・・答えなさい」

エイラ「・・・・・・・」

エイラ「・・・・・そうです・・・・・・」ボソッ

ミーナ「・・・分かりました。それでは被告は、被告席に着席しなさい」

エイラ「・・・・・・」


191:2012/07/02(月) 17:55:17.56 ID:AXI9WS+l0

ミーナ「それでは・・・これより、証人喚問に移ります」

ミーナ「原告、ゲルトルート・バルクホルン大尉は、証人席に入りなさい」

バルクホルン「・・・・・・」スッ...

ミーナ「・・・では大尉、証言の供述を許可します」

バルクホルン「・・・はい」

バルクホルン「私はあのペンダントのせいで、個人的な心情を他人に暴露されました」

エイラ「・・・・・・」

バルクホルン「イェーガー大尉、ハルトマン中尉、宮藤軍曹の三人に、事実関係は確認済みです」

ミーナ「何故、ペンダントのせいと言い切れるのでしょうか」

バルクホルン「あのペンダントは、装着することによって、相手の心情を読み取る効果があります」


192:2012/07/02(月) 17:57:31.72 ID:AXI9WS+l0

ミーナ「・・・成る程。しかし、現段階ではそれを証明する術はありませんね」

バルクホルン「肯定であります。ですので、提案を致します」

ミーナ「どの様な提案でしょうか」

バルクホルン「今回の事件の鍵となるペンダントを、この場で使用し、事実を立証することであります」

エイラ(・・・・・・・)

ミーナ「成る程。では、実験を許可します」

ミーナ「ですが、どの様な方法で立証する気なのでしょうか」

バルクホルン「裁判長、ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐ご自身による、事実関係の確認です」

バルクホルン「今回の様な事例に限っては、この様な方法で立証する他ありません」

ミーナ「・・・分かりました、では、提案を容認します」

エイラ(ナンダコレ・・・何か色々スムーズに進みすぎじゃね・・・?)

エイラ(っていうか、私は被告って言われたけど・・・)

エイラ(・・・・・・・)キョロキョロ

エイラ(・・・弁護士イネーゾ・・・)


193:2012/07/02(月) 17:59:12.22 ID:AXI9WS+l0

―――――

ミーナ「これを装着すればいいのですね?」

バルクホルン「そうです」

ミーナ「では、確認します」

ミーナ「まず第一に、このペンダントには、他者の心情を読み取る機能がある」

バルクホルン「肯定であります」

ミーナ「では、これを装着することで、誰の心情であろうと読み取れる、と?」

バルクホルン「それについては否定であります」

バルクホルン「そのペンダントは、他者の感情を読み取る為に二つの条件があります」

バルクホルン「一つは身に付けること、そしてもう一つは・・・」

バルクホルン「読み取る対象の自分に対する親愛度が・・・一定値に達していることです」


194:2012/07/02(月) 18:01:13.82 ID:AXI9WS+l0

ミーナ「・・・つまり」

ミーナ「相手が自分に好意を持っていれば、発動の条件を満たす・・・と?」

バルクホルン「その考え方で大体合っています」

ミーナ「・・・分かりました、それで、立証の方法は?」

バルクホルン「まず、中佐にはペンダントを装着してもらいます」

バルクホルン「その後、私が中佐に対してある言葉を向けます」

バルクホルン「その内容を当てますので、中佐には、それが正解であるかどうかを確認して頂きたい」

ミーナ「・・・分かりました」

ミーナ「では、始めてください」

バルクホルン「・・・・・・」

ミーナ「・・・・・・」

一同「・・・・・・」


195:2012/07/02(月) 18:02:25.77 ID:AXI9WS+l0

バルクホルン「・・・では、答えます」

ミーナ「どうぞ」

バルクホルン「・・・あいつ絶対有罪・・・」ゴゴゴゴゴゴゴ

エイラ(・・・・・・・)

ミーナ「・・・・・・」

ミーナ「成る程。事実確認は取れました」

ミーナ「確かに、私が聞こえた内容と一致しています」

バルクホルン「・・・・・・・」

ミーナ「・・・では、大尉は私に対して、好意を持っていると?」

バルクホルン「・・・こ、肯定であります・・・」

ミーナ「そう、ありがとう」ニコッ

ミーナ「・・・また一つ、プライバシーが侵害されましたね」

ミーナ「ねぇ・・・エイラさん?」ゴゴゴゴゴゴ

エイラ「・・・・・・・」ガクガクブルブル

一同(・・・怖っ・・・)

ミーナ「では続いて、シャーロット・イェーガー大尉、証人席に・・・」


196:2012/07/02(月) 18:06:51.93 ID:AXI9WS+l0

―――――

ミーナ「被告に言い渡します」

エイラ「・・・・・・」

ミーナ「・・・死刑です☆」ニコッ

エイラ「な、ナンダッテー!?」

ミーナ「基地を混乱させ、他人のプライバシーをかき回した罰です」

ミーナ「よって、銃殺刑とします」

エイラ「そんなぁ・・・そんなぁ・・・」ワナワナプルプル

ミーナ「・・・という冗談はさておき」

ミーナ「エーリカ・ハルトマン中尉」

エーリカ「・・・・・・」ぼけー...

ミーナ「・・・フラウ」

エーリカ「・・・え?何か呼んだ?」

ミーナ「証人席に立ちなさい」


197:2012/07/02(月) 18:08:19.00 ID:AXI9WS+l0

エーリカ「えぇ・・・?私、別に訴えたいこととかないけど・・・」

ミーナ「いいから立ちなさい、ハルトマン被告」

エーリカ「ひ、被告!?」

ミーナ「あなた、この前の戦闘でトゥルーデにペンダントを渡したそうね?」ニコッ

エーリカ「・・・・・・」

エーリカ「・・・あぁ・・・えっと・・・それはね?」

ミーナ「あの戦闘で、シャーリーさんが怪我をしました」

エーリカ「・・・・・・」

ミーナ「シャーリーさんの負傷と、あなたが渡したペンダント・・・」

ミーナ「どういう関係があるのか・・・是非聞きたいわね・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

エーリカ「・・・・・・」ガクガクブルブル

ミーナ「では、これより証人喚問に移ります」ニコッ


198:2012/07/02(月) 18:10:25.33 ID:AXI9WS+l0

―――――

ミーナ「はい、それじゃあ、これにて閉廷」

ミーナ「各自、戻ってください」


一同 ぞろぞろぞろぞろ......


エイラ・エーリカ「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」ガクガクプルプル

ミーナ「・・・・・・」ハァ...

ミーナ「二人には、それ相応の罰を負ってもらいます」

ミーナ「異論はありませんね?」

エイラ・エーリカ「・・・・はぁい・・・・」


199:2012/07/02(月) 18:11:32.53 ID:AXI9WS+l0

―――――
基地廊下

宮藤「何だか・・・二人に悪いことしちゃったかなぁ・・・」

宮藤「あんなに怒られて・・・ちょっと可哀想だったな・・・」

坂本「いいんだよ、あれで」

坂本「あそこで然るべき制裁を加えなければ、この基地は無法状態になる」

坂本「けじめをつけるときは、キッチリとつけねばならん」

宮藤「そう・・・ですか」

坂本「わっはっは、気にするな、宮藤」

坂本「密告したから恨まれるとか、そんな心配は要らんよ」

坂本「あの二人も、その辺はちゃんと分かっている筈だ」

坂本「まぁ、自業自得ってやつだな」

宮藤(・・・・・・・)


200:2012/07/02(月) 18:16:12.35 ID:AXI9WS+l0

―――――
シャーリーの自室

シャーリー「・・・・・・・」

シャーリー「いやぁ、それにしても・・・」

シャーリー「私があれを悪戯に使おうとしたこと、バレなくてよかったぁ」

シャーリー「危うく私まで厳罰だったよ・・・」怖い怖い

シャーリー「ま、元々はあいつ(エイラ)のせいだしなぁ、私は悪くないよね〜」

シャーリー「・・・・・・・・」

シャーリー(うーん・・・でも、ハルトマンにペンダント渡しちゃったの私だからなぁ・・・)

シャーリー(あそこで何とか食い止めておけば、事態はもう少し穏便に済んだかも・・・)

シャーリー「・・・・・・・・」

シャーリー「後で庇ってやるか・・・」ちょっと責任感じるし


コンコンッ


シャーリー「んあ?開いてるぞー」


201:2012/07/02(月) 18:21:49.24 ID:AXI9WS+l0



ガチャッ


バルクホルン「入るぞ、大尉」

シャーリー「あぁ・・・お前か・・・」

バルクホルン「・・・その、えっとだな・・・」

バルクホルン「・・・・すまなかっ」

シャーリー「ごめん」

バルクホルン「え?」

シャーリー「今朝のこと」

シャーリー「お前は折角謝りにきてくれたのに、その気持ちを無碍にする様なことしちまった」

シャーリー「本当に、ごめん」

バルクホルン「な・・・何を言うんだ!貴様は悪くない・・・!」

バルクホルン「今朝の態度も、私の心情を読み取ってしまった故のことだろう?」

バルクホルン「だったら・・・!貴様に非は・・・」

シャーリー「あー、もーめんどくせぇ」


202:2012/07/02(月) 18:23:09.24 ID:AXI9WS+l0

シャーリー「こういうのはさ、何か痒くなるからナシナシ」

バルクホルン「し、しかしだな・・・」

シャーリー「私はお前に対して、敵意も害意もない」

シャーリー「お前も、私に対してはそうなんだろ?」

バルクホルン「そ、そうだが・・・」

シャーリー「じゃあそれでいいじゃん、もう終わりにしようぜ」

シャーリー「それとも、これ以上うだうだやって、また気まずい関係になりたいのか?」

バルクホルン「・・・・・・・」

バルクホルン「・・・分かった、じゃあ、この話は終わりだ」

バルクホルン「私は今まで通りお前に接するし、お前も今まで通り私に接する」

バルクホルン「それでいいんだろ?」

シャーリー「そうそう・・・それでいいんだよ」


203:2012/07/02(月) 18:24:33.52 ID:AXI9WS+l0

シャーリー(良かったー・・・やっと平常運転に戻れそうだな・・・)

シャーリー(まったく・・・本当に、いい迷惑だったよ・・・)

バルクホルン「・・・シャーリー」

シャーリー「あ?何?」

バルクホルン「・・・今回の一件でよく分かったよ」

バルクホルン「お前は、やはり良い奴だ」

シャーリー「・・・・・・」

バルクホルン「常に目線を配り、仲間に対する思いやりを忘れない・・・」

バルクホルン「とても・・・良い奴だ」

シャーリー「え、ちょっと・・・」

バルクホルン「そんな奴と、同じ部隊で仲間として戦えること・・・」

シャーリー「ちょっと、待って待って」

バルクホルン「私は、心から誇りに思う」


204:2012/07/02(月) 18:25:21.86 ID:AXI9WS+l0

バルクホルン「お前に出会えて・・・よかったよ」ニコッ

シャーリー「・・・・・・」ズキューン

バルクホルン「それが言いたかった」

バルクホルン「・・・これからは遠慮する必要などないからな」

バルクホルン「いつもの様に、気兼ねなくぶつかってくるがいい」ニヤッ

バルクホルン「それじゃあな」


キィィィィィ

パタンッ......


シャーリー「・・・・・・」

シャーリー「あいつ・・・いい加減にしろよ・・・」

シャーリー「そんなこと言われて、気兼ねなく接せられるかっつーの・・・」

シャーリー「・・・はぁ・・・」

シャーリー「あいつ・・・自覚なさすぎるだろ・・・」

シャーリー「・・・天然ジゴロ女め・・・」



205:2012/07/02(月) 18:28:13.62 ID:AXI9WS+l0

―――――

ナレーション:宮藤芳佳


その後、例のペンダントは、軍上層部から発売禁止令が出されました。

私達の部隊以外でも、同じような被害が幾つか報告されたらしく、

プライバシーの侵害を助長するとして、ペンダントは即時回収され、生産中止が発表されました。

好きな人の気持ちを知りたいって感情は、私にも理解できないわけじゃないけど・・・

でも、自分だけこっそり相手の気持ちを知るなんて、ちょっと不公平かなって思います。

・・・それに、気持ちが分からないからこそ、仲良くなりたいって思えるんだと、私は思っています。

だから私には、あのペンダントは必要ないです。

でも・・・買った人たちも、別に悪気があったわけじゃなさそうだから、そこはちょっと可哀想です・・・


エイラさんとハルトマンさん・・・落ち込んでないといいけど・・・


206:2012/07/02(月) 18:30:08.55 ID:AXI9WS+l0

―――――
ハンガー前

エイラ「・・・・・・」

エーリカ「・・・・・・」


「ありゃ?何してんの二人とも」


ルッキーニ「バケツにお水・・・」

ルッキーニ「・・・あぁ!お仕置きでしょそれぇ!」

エイラ「・・・・・・」

エーリカ「・・・・・・」

ルッキーニ「それねー、あたしもこの前やったよ!」

ルッキーニ「あはははは!なっかっま♪なっかっま♪」

エイラ「・・・・・・」

エーリカ「・・・・・・」

ルッキーニ「んじゃ、頑張ってねー!」


スタコラッサッサー


エイラ「・・・・・・」

エイラ「・・・私を・・・」

エイラ「・・・ワタシヲソンナメデミンナァァァー!」

エーリカ(・・・うるさいなぁ・・・)


207:2012/07/02(月) 18:32:43.89 ID:AXI9WS+l0

―――――
ペリーヌの自室

ペリーヌ「・・・・・・」

ペリーヌ「・・・・・・」

ペリーヌ「・・・何故かしら」

ペリーヌ「私・・・何故だか置いてけぼりにされた気分なんですけど・・・」

ペリーヌ「・・・・・・」

ペリーヌ「・・・べ、別に!あんなものに頼りたかっただなんて、これっぽっちも思ってませんわ!」

ペリーヌ「むしろ!あんなものに頼るなんて、騎士道に外れた者が行う外法もいいところ!」

ペリーヌ「貴族である私が、あの様な卑劣な手段に走るなど・・・」

ペリーヌ「・・・・・・」

ペリーヌ(・・・少佐のお気持ち・・・知りたかったなぁ・・・)


208:2012/07/02(月) 18:40:43.88 ID:AXI9WS+l0

―――――
アフリカ戦線 野営テント

マルセイユ「ルンッタッタ〜♪ルンタッタ〜♪」

マルセイユ「今日もお酒が美味しいなぁ〜♪」

マルセイユ「おーいケイ!もっと酒持ってこ〜い!」


<自分で持ってきなさーい!


マルセイユ「あんだと〜?この薄情者めぇ〜」

マルセイユ「ったく・・・しょーがな・・・」

マルセイユ「・・・ん?」

マルセイユ「なんじゃこりゃ」



マルセイユ「黒い・・・石?」


おわり


209:2012/07/02(月) 18:42:23.28 ID:AXI9WS+l0

これにておしまいです。魔女裁判の件は適当に書いたので、間違っている所があったらすみません。

タイトルこれなのに、主人公は宮藤さんではございませんでした。申し訳ない

10月26日には劇場版ストライクウィッチーズのDVD&Biu-rayが発売です

限定版には豪華特典が付く他、Amazon限定版にはドラマCDが付きます。

是非購入して、お家で見ましょう。それでは


211:2012/07/02(月) 18:50:34.74 ID:kBgxEqI4o

乙、面白かった


214:2012/07/02(月) 21:54:05.75 ID:sPY0FuX/o


俺得な内容でキュンキュンした


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