1:2014/02/05(水) 00:18:19.83 ID:hfA9PeE50

叛逆の物語で、ほむらが世界を再編した後、
さやかと対立することも無く、
まどかが円環の理に戻ることもなく、
平穏な日常が続いた、新編から6年後の世界を想像しました。

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2:2014/02/05(水) 00:18:46.57 ID:hfA9PeE50

まどか「…ほむら…ちゃん?」

ほむら「ええ。久しぶりね、まどか」

まどか「やっぱり…ほむら、ちゃん…っ!」

ほむら「元気そうで何よりだわ」

まどか「久しぶり、どころじゃないよ…っ全然連絡くれなくって…」

ほむら「ちょっと色々あったの。ここで立ち話も何だわ」

まどか「あ…そうだね。ここでは話しにくいよね」

ほむら「もうお参りは済ませたの?」

まどか「うん。もう夕方…今からどこか、行こう?」

ほむら「ええ、ゆっくり話せるところがいいわね」

まどか「じゃあ駅まで戻ろう」

ほむら「ええ」


3:2014/02/05(水) 00:19:17.39 ID:hfA9PeE50

まどか「…ほむらちゃんが居なくなって、私すごく寂しかったの」

ほむら「そう…心配かけたわね」

まどか「だって…あの時のクラスのみんな、全然気にしてなくて…怖かった」

ほむら「あの時はあの時よ。今、私はここに居るわ」

まどか「うん…あ、そこのお店でいい?」

ほむら「ええ、入りましょう」


4:2014/02/05(水) 00:19:45.70 ID:hfA9PeE50

まどか「それにしても…4年ぶりかな」

ほむら「そうね、高校2年の夏からだから」

まどか「ちょうど4年…ほむらちゃんもお酒飲む?」

ほむら「まどかが飲むなら私も付き合うわ」

まどか「じゃあこれとこれ…お願いします。でも、今日は会えて良かった…実はね?」

ほむら「ええ」

まどか「何か、予感がしてたの」

ほむら「そう」

まどか「だから、直ぐに分かったよ…」

ほむら「それは私にも言えるわ」

まどか「え?」

ほむら「貴女よ。全然変わってない…背は少し伸びたみたいだけど、雰囲気はあの頃と変わらない…」

まどか「あ、ほむらちゃんまで子供扱いする!そりゃあ確かに未だに補導されそうになるけどさ…」

ほむら「ふふ…子供っぽいと云うわけではないのよ?あ、お酒が来たわね」

まどか「ほむらちゃんは昔から大人びてて綺麗だったよ…はい、ありがとうございます」

ほむら「私は太陽の前の月よ…では、再会を祝して…」

まどか「乾杯」


5:2014/02/05(水) 00:20:16.19 ID:hfA9PeE50

まどか「何だか懐かしいね…中学校の頃、みんなが居た頃…」

ほむら「ええ」

まどか「あの頃が一番楽しかったな…」

ほむら「そうね」

まどか「2年の夏、みんなで海行ったの覚えてる?ほむらちゃん、さやかちゃん、杏子ちゃん、仁美ちゃん、

マミさん、なぎさちゃん…」

ほむら「私はその時行けなかったのよ」

まどか「あれ?そうだっけ…あ、そうだ、家の用事があるって言ってたね。私も残念だったから…」

ほむら「ええ、でもお土産話を散々聞かされたからお腹いっぱいになったわ」

まどか「てぃひひ…修学旅行とか、文化祭とか、楽し…あれ?」

ほむら「そうね、みんなで同じ班になって楽しかったわ」スッ

まどか「…うん、中学生の頃はいつもみんなと一緒に居たもんね」


6:2014/02/05(水) 00:20:47.21 ID:hfA9PeE50

まどか「高校に入ってすぐ…マミさんがあんなことになって…」

ほむら「貴女が泣き止まないからみんなで慰めていたわね」

まどか「うん…だって、憧れの先輩だったから…」

ほむら「それが魔法少女の運命よ」

まどか「でもっ…でも、なぎさちゃんの泣くのを我慢している顔が、余計に辛かった…」

ほむら「巴マミは最後まで立派に戦った。責務を果たしたのよ」

まどか「そう、だね…」

ほむら「彼女の意思は杏子やさやか…他の魔法少女にも受け継がれたわ」


7:2014/02/05(水) 00:21:16.57 ID:hfA9PeE50

まどか「その後…杏子ちゃんは風見野に戻って…」

ほむら「ええ、彼女は死期を悟っていたのか。それとも死に場所を選んだのか」

まどか「さやかちゃんと2人でずっと教会に通ってたよ…」

ほむら「ええ」

まどか「さやかちゃんも…」

ほむら「…さやかは杏子の死をずっと引きずっていたわ」

まどか「うん、いつも自分を責めてた」

ほむら「ソウルジェムは限界だった。浄化が追いつかなかったわ」

まどか「…親友として、何の力にもなれなかったな…」

ほむら「最後まで彼女は正義の魔法少女だった。讃えるべきよ…」

まどか「…うん」

ほむら「…」

まどか「それから直ぐ、ほむらちゃんも居なくなって…」

ほむら「ええ…」

まどか「あ、ゴメンね!せっかく久しぶりに会えたのに湿っぽい話ばかり…」

ほむら「いえ、いいのよ。これも彼女達への追悼…」

まどか「うん、そうだね…でも、でも、他にも話したいことがたくさんあるから」

ほむら「まだ夜はこれからよ。次は何を頼むの?」


8:2014/02/05(水) 00:22:11.60 ID:hfA9PeE50

まどか「それでね、あの時さやかちゃんが…」

ほむら「ええ、あの時は本当に困ったわ…あら、もうこんな時間よ」

まどか「え…あ、本当…なんかあっという間だったね…」

ほむら「話に夢中になってたからよ…随分飲んだみたいだけど立てる?」

まどか「大丈夫大丈夫」フラフラ

ありがとうございましたー

ほむら「まどか、千鳥足よ。私の手につかまって」

まどか「だいじょう…あっ」フラッ

ほむら「危ない…」ダキッ

まどか「ありがと…ほむらちゃん…」

ほむら「良かったわ、転ばなくて」

まどか「…」ギュ…

ほむら「…」

まどか「こうやってると思い出すね…」

ほむら「…ええ」

まどか「校舎を案内してもらってて…廊下で…」

ほむら「あの時は急にごめんなさい」

まどか「ううん。その時はビックリしたけど…本当は恥ずかしいというより、照れてたのかな」

ほむら「…そう」

まどか「うん…」


9:2014/02/05(水) 00:22:47.98 ID:hfA9PeE50

まどか「ほむらちゃん、送ってくれてありが…あ…」カクッ

ほむら「あら、部屋まで送るわ」

まどか「ごめんね…やっぱり優しいね、ほむらちゃん…」

ほむら「貴女と比べたら私なんて…はい、ベッドよ。横になって」

まどか「うん…」

ほむら「はい、お水よ」

まどか「ありがとう」

ほむら「…」

まどか「…」クイッ

ほむら「まどか?」

まどか「もうちょっと…居てくれないかな…」

ほむら「勿論よ…貴女が寝るまでここに居るわ」


12:2014/02/05(水) 00:27:06.92 ID:hfA9PeE50

まどか「でも良かった、ほむらちゃんとまた会えて…」

ほむら「何も言わずに美滝原を離れて、申し訳ないと思ってるわ」

まどか「本当だよ…ずっと探したもん…ずっと…」

ほむら「ええ…本当は、きちんとお別れを言って去るつもりだったの」

まどか「…え」

ほむら「まどか。円環の理」

まどか「え?急に何?」

ほむら「さやかが死んだ後、貴女に試したキーワードよ」

まどか「えん…かん…?」

ほむら「その時も反応は無かった…美樹さやかが死んだ時点で、私が貴女の近くに居る必要はなくなった」

まどか「…?」

ほむら「それどころか、私が居れば余計な災厄を招きかねない…だから去ったの」

まどか「何言っ…ほむらちゃん?」

ほむら「でも、その際貴女の記憶を消すのを躊躇ってしまった…」

まどか「ほむ…」ガバッ

ほむら「それは私の甘えだったわ…」スッ

まどか「ら…ちゃ…」クラッ

ほむら「貴女に…貴女にだけは、私のことを覚えていて貰いたかった」


13:2014/02/05(水) 00:28:16.24 ID:hfA9PeE50

ほむら「けれど、それは余計に貴女を苦しませた…記憶は常に貴女を責めることになった」

まどか「…あ…」ドサッ

ほむら「この4年間、葛藤した。迷いなんて…躊躇いなんて。とうに捨てたはずだったのに…」

まどか「…」

ほむら「…貴女の為なら私は何でも出来る…どうなっても構わない。再び決意をしたわ」

まどか「ほ…」

ほむら「魔法少女達の血塗られた記憶を貴女から…私の存在した証を、世界から、貴女から。消去する」

まどか「や…め…」

ほむら「まどか、眠りなさい…」スッ

まどか「ほ…む…」

ほむら「目を覚ました時には、新しい世界が待っているわ」

まどか「…」

ほむら「またいつか、この世の終わりに逢える日が来る」

まどか「…」スー

ほむら「まどか」

ほむら「…」

ほむら「さよ、う」

ほむら「なら…」

ほむら「…」

ポタッ


14:2014/02/05(水) 00:28:48.19 ID:hfA9PeE50

まどか「…ん〜」

まどか「…朝」

まどか(今日の講義は…昼からだから、大丈夫)

まどか(頭痛い…完全に二日酔いだね…)

まどか「あ…居ない…ほ…」

まどか「…?…居ない?」

まどか(…)

まどか(…誰が居ないの?)

まどか(誰が居るはずだったの…?)

まどか(お水…)ゴクゴク

まどか(…)

まどか(ほ…)

まどか(…思い出せない)

まどか(…)


15:2014/02/05(水) 00:29:16.49 ID:hfA9PeE50

まどか「あ、お母さん…おはよ…」

詢子「おはよ…って酷い顔だね」

まどか「昨日遅くまで飲んでて…」

詢子「仁美ちゃんと飲んでたのかい?」

まどか「ううん…」

詢子「大学の同級生かい」

まどか「ううん違うの…誰だろ」

詢子「おいおい、誰と飲んでたのかも分からないの?危ない奴じゃあ」

まどか「分からない…でも大事な人なのっ…絶対忘れちゃダメ、なのっ」

詢子「…そう。まあ飲みすぎて混乱してるのさ。シャワーでも浴びて頭スッキリさせてきな」

まどか「うん…」


16:2014/02/05(水) 00:29:43.19 ID:hfA9PeE50

まどか(昨日はさやかちゃんとマミさん、杏子ちゃんのお墓参りをして)

まどか(それから…)

まどか(夢の中で…逢った…ような…)

まどか(もうその夢の中身も思い出せない…)


17:2014/02/05(水) 00:30:11.79 ID:hfA9PeE50

「おーい、まどかー」

まどか「はーい、今行くよー」

「この前の講義のノート写させてー」

まどか「もう、いつも代返じゃダメだよっ」

「ごめんごめん」

「今日はどこ遊びにいく?」

まどか「今日はねー…」

まどか「…」

「どうしたのー?ボーっとして」

「まどか、たまにこうなるんだよね」

まどか「あ、うんゴメンね!で、今日はね…」


18:2014/02/05(水) 00:30:37.73 ID:hfA9PeE50

まどか「じゃあまた明日っ」

「ばーい」


「でもまどか、随分と変わったね」

「うんうん、前はほんと近寄り難かったからね」

「いっつも暗い顔してさぁ」

「何かふっ切れる事があったんじゃない?」

「今が、素のまどかなんだろうね」


19:2014/02/05(水) 00:31:08.50 ID:hfA9PeE50

まどか(今日もいつもと変わらない毎日です)

まどか(でも、ふとした時に思い出すんです)

まどか(長い黒髪の女の子)

まどか(名前も思い出せない)

まどか(どんな顔をしていたかも思い出せない)

まどか(でも、いつも私のそばに居て)

まどか(私を守ってくれて)

まどか(寂しそうに笑ってる)

まどか(そんな姿が、瞼に浮かぶのです)

まどか(…)

まどか(ありがとう)

まどか(いつか)

まどか(いつか逢える日が来るよね)



20:2014/02/05(水) 00:32:52.35 ID:hfA9PeE50

これにて終了です。
単発でこんなんでいいのかと思いましたが。
叛逆の物語後の世界。
大きい事件が無ければこうなるのかな…と思って書いてみました。


21:2014/02/05(水) 01:59:26.02 ID:6VhyjiuM0

乙!!!!

結局、平和が一番って訳よ!


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