1:2012/10/08(月) 20:57:47.46 ID:D6jHzb7Oo


シュゥゥゥゥン

ガチャン ドスン!

三志郎「いってぇ!」

フエ「おいおい、気ぃ付けろよ兄ちゃん」シュルルル

三志郎「……くっそー、ねいどの奴、黒くなってから何か乱暴になったよなぁ」

フエ「何言ってんだ、尻から落ちるのは兄ちゃんのお家芸だろうが。ドジを人の所為にしてんじゃねぇよ」

三志郎「う、うるせぇな……まぁいいや、とりあえず次のぷれい屋は誰だ――――って、あれ?」キョロキョロ

フエ「……龍の道、とは随分と違うな」

三志郎「つーかここって日本だよな? ここが次の対撃場なのか?」

フエ「さて……お、あそこに看板があるぜ」

フエ「……あん? 見滝原……?」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1349697467



3:2012/10/08(月) 20:59:37.66 ID:D6jHzb7Oo


三志郎「へー、見滝原かぁ……どんな所なんだ?」

フエ「……あぁ、どうやら見た限りじゃ群馬の中みたいだが」

三志郎「……え、ぐ、群馬県?」ザザッ

フエ「おお、群馬県……どうしたよ、そんな引いちまって」

三志郎「だ、だって……群馬ってあれなんだろ? いつも戦争が起こってるっていう……」

フエ「……どこでそんな与太話を聞いたんだよ。しかもそれを信じるって……相っ変わらず田舎もんだなァ、兄ちゃんよぉ」

三志郎「何!? 嘘なのか!? つか田舎もんって言うな!!」ギャーギャー


フエ(……見滝原ねぇ……んな場所、群馬にあったか……?)


4:2012/10/08(月) 21:00:45.14 ID:D6jHzb7Oo


〜 街中 〜



ワイワイガヤガヤ


三志郎「……なんだ、思ったより普通じゃん」

フエ「当たり前だろ、戦国でも逆日本でもねぇのにそんな物騒な場所がぽんぽんあって堪るかよ」

三志郎「ちょ、ちょっと勘違いしてただけだろ! 俺の学校ではそんな噂があったんだよ、パソコンに詳しい奴が言ってたんだ!」

フエ「……そーかい、まぁ精々撃たれないよう頑張って入り口を探せよな」

三志郎「だから……って、入り口って何の事だよ」 

フエ「んなの逆日本への入り口に決まってんだろ。ここが対撃場じゃない以上、再選考前と同じく逆日本への入り口を探す事から始めろってこったろ」

三志郎「なにぃ!? せっかくここまで勝ち抜いて来たのに、今更そんな事から始めなきゃなんねぇのかよ!?」

フエ「さてね、ねいどが居ねぇ以上断言はできねぇが……とりあえず動いといて損は無いんじゃないのかい」

フエ「分からない物をほっといたままにしねぇ、ってぇあんだけ格好付けたんだ。なのに不戦敗になっちまったってんじゃ笑い話にもなりゃしねぇぜ」

三志郎「……ああ、そうだな。俺はきみどりに会わなきゃいけねぇんだ! それに負けてった清達の為にもこんな所で立ち止まってられるか!」

フエ「ヘッ、それでこそ兄ちゃんだ」

三志郎「よーっし! そうと決まれば早速探しにいこうぜ!」

フエ「おお、頑張んな。俺も防弾チョッキ位にはなってやるよ」シュルルル

三志郎「くっ、しつこいぞフ――ってもういねぇし! あーもう、フエの奴バカにしやがって!!」ジタンダ


三志郎「……ま、まぁいいや! とりあえず今は入り口探しだ! すぐに見つけてフエを見返してやるぜ!!」タタタタ……



さやか「……何? 今の一人芝居」

まどか「上手かったね、何かあそこにもう一人居るみたいだったよ」

さやか「いやそういう問題じゃなくてさ……ま、いいか」





・・・・・・・・・・・・


5:2012/10/08(月) 21:01:22.04 ID:D6jHzb7Oo


カァー カァー


三志郎「……ぜぇ、ぜぇ。駄目だ、全然見つからねぇ……」

フエ「もう夕方なんだが……さて、兄ちゃんの『早く』は、どの程度を指すのかね」

三志郎「く、くそう……早く見つけなきゃ失格になっちまうかもしれねぇのに……!」



フエ「……なぁ兄ちゃん、この世界、何かおかしくねぇか?」

三志郎「はぁ? おかしいって……どこがだよ?」

フエ「全部だよ、全部。ちょっとは周り観察してみな」

三志郎「? どこもおかしくないぞ?」キョロキョロ

フエ「気づかないのかい? いきなり日本に放り出された事もそうだが、この気温。今は夏真っ盛りのはずなのに、それにしては涼しすぎるんじゃねぇかい」

三志郎「ああ、何かみんな長袖ばっかだよな、俺もちょっと肌寒いや」

フエ「……おい、そんだけかよ兄ちゃん」

三志郎「?」



7:2012/10/08(月) 21:01:56.53 ID:D6jHzb7Oo


フエ「……まぁいいさ、次」

フエ「入り口探しにこんなに時間が掛かってんのに、まだ失格になってないってのはありえないだろう。本当ならとっくに時間切れのはずだぜ」

三志郎「そ、そうなのか? 途中でフエが急かさなくなったのは余裕があるからだと思ってた……」

フエ「……はぁーぁ……」

三志郎「う……で、で? 確かに何かおかしいけど、それが何だってんだよ」

フエ「さぁな、そこまでは俺も分からねぇよ。……ただ、用心だけはしとけってこった」シュルルル

三志郎「あ! おい待てよ!!」


三志郎「……何なんだよ、訳分かんねぇ。用心って言われても何にだっつーの……」

三志郎「……ええい! 考えるのは後だ! 今はとにかく逆見滝原への入り口を見つけねぇと!!」ダッ


8:2012/10/08(月) 21:03:17.48 ID:D6jHzb7Oo

>>6
一応アニメ準拠ですな



〜 総合病院 〜



GS「…………」オォオォオォオ……



QB「ここだよ、さやか!」

さやか「……! こ、これまずくない? 孵化しかかってるんじゃ……!」

QB「うん、このままじゃ後10分もしないうちに魔女が生まれてしまうよ」

さやか「やっぱまずいんじゃん!? 早くマミさんを呼ばないと!!」ピポパ


プルルル プルルル


マミ『……もしもし、美樹さん?』

さやか「マミさんですか!? 大変なんです、今病院に居るんですけどグリーフシードが!!」



9:2012/10/08(月) 21:03:52.78 ID:D6jHzb7Oo



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



マミ『そう、わかったわ、直ぐにそっちに行くから』

さやか「お、お願いします!!」

マミ『無茶をしないで、無事で居てね』プツン

さやか「……はぁ、とりあえずこれで一先ずは安心かな?」

QB「そうだね、後はマミに任せておけば何とかなると思うよ」

さやか「そっか……じゃあせめてマミさんが来るまではここで見張って――――」


三志郎「くっそー! 全然見つからねぇじゃねぇか!! 一体どこに入り口があるんだよ!!」ガシガシ


さやか「男の子!? ヤバッ……!」

さやか「ねぇ、そこの僕! ここは危ないから離れて! お願いだから!!」

三志郎「……え? 俺?」

フエ(…………)

さやか「そう! 今ここってちょっと危ないから、早く!」

三志郎「危ないって……何で――」



GS「――――――――――」キイイイン…!



QB「……! さやか、グリーフシードが……!」

さやか「えぇ!?」

三志郎「うわっ!? 何だ!?」




カッ!!


10:2012/10/08(月) 21:04:33.36 ID:D6jHzb7Oo



〜魔女の結界〜



三志郎「な、何だここ……?」

さやか「しまった……結界の中に取り込まれた……!」

QB「さやか、早く使い魔に見つからないうちに隠れるんだ!」

フエ(……妖、か?)

さやか「う、うん! ほらあんたも早く」グイグイ

三志郎「ちょ、ちょっと待てよ!!」

さやか「何!? 早く隠れないと使い魔に……」

三志郎「さっきのって入り口……だよな? じゃあここが逆見滝原ってことで良いのか?」

さやか「! あんた結界の事知ってるの!?」

三志郎「え? あ、ああ、結界ってあれだろ? 目隠しハゲとかが張ってた奴。つーかそれより……」

さやか「しかも魔女に会った事もあるの!? じゃあどんなに危険か分かるでしょ!? 早く隠れて!」グイグイ

三志郎「だ、だから待てって! 隠れるも何もここがトーナメントの場所なんだろ!? お前もぷれい屋なら」

さやか「いいから早く!! 使い魔が来ない内に早く!!」グイグイ

三志郎「だああああもう話聞けよ!!」

フエ(おーおー、よう分からんが擦れ違ってる擦れ違ってる)


11:2012/10/08(月) 21:05:07.19 ID:D6jHzb7Oo


マミ「――大丈夫!? 美樹さん!」トッ

まどか「さやかちゃん、平気!?」

さやか「まどか! マミさん!」パッ

三志郎「うわぁ!?」ドスン

さやか「あ、ご、ごめん」




12:2012/10/08(月) 21:05:34.00 ID:D6jHzb7Oo


マミ「……美樹さん、あの子は?」

さやか「あ、はい。結界が出来た時に近くに居て、あたしと一緒に巻き込まれちゃって……」

まどか「そうなんだ……危なかったね」

マミ「ねぇ僕、安心して? まだ状況が良く分からないと思うけど、私たちがきっと守ってあげるから」

三志郎「……え? 守るってお前……俺達ライバル同士じゃ――いてっ」

さやか「こら、お姉さんに向かって『お前』は無いでしょうが」

マミ「ふふ、男の子はこれくらいやんちゃなのが良いのよ。ねぇ君、名前は何ていうの?」

三志郎「あ、あぁ。多聞 三志郎……」

マミ「三志郎くんね。じゃあ一旦ここから出て、安全なところに……」

QB「……別に、そんな事をしなくても大丈夫じゃないかな」

まどか「キュウべぇ?」


13:2012/10/08(月) 21:06:16.28 ID:D6jHzb7Oo


QB「このくらいの子供は好奇心旺盛だからね、君達と別れた後、もう一度ここの様子を見に戻ってきてしまうかもしれないよ?」

まどか「え……そう……なのかな?」

QB「だったら、最初から一緒に居て守ってあげた方が良いと僕は思うけど」

さやか「うーん……確かにそう考えると……」

三志郎(誰と喋ってんだ?)

フエ(…………)


マミ「……そうね、じゃあそうしましょうか。二人とも、悪いのだけれど……」

まどか「はい! 私たちが見てますから、安心してください!」

さやか「マミさんは魔女退治に専念しててくださいな!」

マミ「ふふ、じゃあお願いしても良いかしら」

さやか「はい、勿論です!」

まどか「じゃあ、私達から離れないでね、三志郎くん」

三志郎「お、お、おお……?」

QB「…………」


14:2012/10/08(月) 21:07:14.04 ID:D6jHzb7Oo


三志郎「……な、なぁフエ、何なんだこいつら? ぷれい屋じゃ無い……のか?」

フエ「の、ようだな。おまけにこの場所も逆日本じゃ無いぜ、こんなぐっちゃぐちゃの世界は俺も見たことが無い」シュル…

三志郎「マジかよ……ねいども出て来ないし、もう意味わかんねぇ……」

フエ「……まぁ、ここは大人しくあの嬢ちゃん達に付いてくしかねぇだろうな」

三志郎「くそ、入り口を見つけるために早く出ないといけないのに」

フエ「……で、だ。なぁ兄ちゃん、あの妙な妖の事なんだが……」

三志郎「? 近くに妖が居るのか?」キョロキョロ


QB「…………」


フエ「……いーや、何でもねぇよ」シュル…

三志郎「あ、おいフエ?」

フエ(兄ちゃんには見えてねぇってのか? まさかあんな形で個魔……なんてこたねぇよなぁ)

フエ(……ま、俺も用心しとけって事かね)


まどか「?」


15:2012/10/08(月) 21:08:25.78 ID:D6jHzb7Oo


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



さやか「日本全国を旅して回ってるー? あんたみたいな子供がぁ? うっそだぁ」

三志郎「嘘じゃねえよ! 俺は妖逆門ってげぇむの参加者として逆日本をだな……」

さやか「ぷっ、なによ逆日本って。はいはい、アニメと現実の区別はちゃんと付けましょうねー」

三志郎「だから本当だって! 何だよ、お前らだって中学生にもなって魔法少女なんてガキ臭えのやってんだろ!? だったら俺の話も信じてくれたって良いじゃねえか!」

さやか「なっ、が、ガキ臭いってあんたマミさんをバカにする気!?」

三志郎「先に馬鹿にしてきたのはお前の方だろ!? さやかって名前の癖に嫌な奴だなお前!」

さやか「このガキ……! ならその妖怪ってのを見せてみなさいよ! どうせ嘘っぱちだろうけど!」

三志郎「ヘッ、望むところだ! 妖召喚! いっか――!」スチャ

フエ「バカ、止めとけって。またペナルティを受けたいのかい」



16:2012/10/08(月) 21:09:04.12 ID:D6jHzb7Oo


ギャーギャー


まどか「さやかちゃん……」

マミ「ふふ、賑やかで良いわね。私も何だか楽しくなってきちゃう」

まどか「そうですね……、……」

マミ「? どうかしたの、鹿目さん?」

まどか「……えっと、私考えたんですけど――……」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・


17:2012/10/08(月) 21:09:40.52 ID:D6jHzb7Oo


〜 物陰 〜


ほむら(……何なのかしら、あの子供と、その影から身体を出している黒ずくめの男は……)

ほむら(まどかや美樹さやか、巴マミに加えてインキュベーターにも見えてないみたいだし)

ほむら(まさか魔女……って訳でも無いみたいだけど、絶対に人間では無い事は確か)

ほむら(……イレギュラー、ね)

ほむら(……………………)

ほむら(……今回、魔女の事を忠告しておくつもりだったけど、ここは影から警戒するのが得策……かしら)ソソクサ



フエ「……?」

フエ(今、どっかから視線を感じたか……?)





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


18:2012/10/08(月) 21:10:09.71 ID:D6jHzb7Oo


〜 最深部 〜


QB「ここが最深部のようだよ」

まどか「この中に、魔女が……」

さやか「大丈夫だって! 何たってマミさんが居るんだから! ですよね?」

マミ「……ええ、勿論よ」

マミ(……そう、私には鹿目さんと美樹さんが付いているんだから)

マミ(この戦いも、これからの戦いも、もう一人じゃない!)

マミ「さぁ! 行きましょう!!」


三志郎「魔女……って、妖みたいなもんか?」

フエ「俺に聞くなよ」



カッ!


19:2012/10/08(月) 21:10:56.17 ID:D6jHzb7Oo


〜 魔女の部屋 〜



さやか「……ここは?」

三志郎「うっへぇ、どこもかしこもお菓子だらけじゃねえか」

フエ「口ン中甘ったるくなってくんなぁ、オイ」

まどか「! マミさん、あれ!」


シャルロッテ「…………」チョコン



マミ「あれが今回の魔女みたいね」チャキッ

三志郎「うぇっ!? じゅ、銃?」


20:2012/10/08(月) 21:11:30.14 ID:D6jHzb7Oo


さやか「何かあの魔女、すっごい弱そうだね」

まどか「うん、なんかちょっと……可愛らしい、かな」

マミ「そうね、これなら早く終わるかもしれないわ――ねっ!」ズドン!

三志郎「うおおっ!?」



シャルロッテ「――――!」

使い魔「キキキキ」カサカサ


マミ「はぁっ!!」ダッ


ドガ、ドガガガガ ダン ダン ダン……


三志郎「すっげぇ……」

フエ「……群馬の噂、案外当たってんじゃねぇかい?」

さやか「ふふん、見たかマミさんの力!」


21:2012/10/08(月) 21:11:57.92 ID:D6jHzb7Oo


使い魔「ギャアアアア」

使い魔「ギエエエエ」


マミ(何だろう、凄く身体が軽い……!)

マミ(私はもう一人じゃない、これからは仲間が出来るんだ!)

マミ(だから、だからもう……何も怖くない!!)


シャルロッテ「――――!!」グワッ


マミ「これでおしまいよ!!」カッ!


マミ「――ティロ・フィナーレ!!」


――ズドンッ!


22:2012/10/08(月) 21:12:27.28 ID:D6jHzb7Oo


三志郎「す、凄ぇ……まるで対撃みてえだ……!」

さやか「やったぁ! さっすがマミさん!!」

まどか「うん、これでこの結界も――」

フエ「――いや、まだだ兄ちゃん!」

三志郎「え?」



シャルロッテ「――――ぐぱぁ」ニュルン


グワァァッ!


マミ「……え?」






23:2012/10/08(月) 21:13:10.97 ID:D6jHzb7Oo


さやか「! マミさん!!」

三志郎「くそっ! 間に合え、術符解ほ――ぷっ!?」

まどか「見ちゃ駄目っ!」ギュムッ

フエ「バカやろ……ッ!」






シャルロッテ「――――」アーン



マミ(ああ……これ、だめだ)



マミ(私……こんなところで――)






24:2012/10/08(月) 21:13:41.49 ID:D6jHzb7Oo









――――ようやく見つけたわよぉん?












25:2012/10/08(月) 21:14:17.71 ID:D6jHzb7Oo


ニュルルルルルルルルル


マミ「え?」

シャルロッテ「!?」

???「ンまったくもう、三志郎ったらぁん、一体どこにぶっ飛んだのかと思ったらこんなとこまで飛んじゃってたなぁんてぇえぇぇん? 余計な手間かけさせんじゃな―――」


ガブリ!


???「――ぃいぁああぎゃぉおぅぅうぉあああああああああんッ!?!?」ウネウネウネウネ



さやか「え!? な、何!?」

まどか「何か変なのがマミさんと魔女の間から出てきた……!」





26:2012/10/08(月) 21:14:56.23 ID:D6jHzb7Oo


???「アイタタタタタタタァ!? なぁにすんのよこのスットコドッコイ!! アタシの玉のお肌に噛み跡付けるだなんてンマァーー失礼な太巻きねぇぇ!?」ウネウネウネウネ

太巻き「!?!?」

???「アンタなんかほら、こうしてあげるわよぉ!」バササササ


太巻き「!?――」シュウウウウウ

太マミ「え? え? 何? 何なの――」シュウウウウ



カッ!



撃符 シャルロッテ「」ヒラリ

撃符 巴マミ「」ヒラリ


さやか「あ、ああああ!? マミさん!?」

まどか「お、お札みたいなのになっちゃった……!」






27:2012/10/08(月) 21:15:37.34 ID:D6jHzb7Oo


ヒラヒラ パシッ


???「まったくもぅ! 失礼しちゃうわねぇン……?」

???(……へぇ? この撃符……)

三志郎「っぷは! 一体何が――ってお前、ねいどじゃねえか!! 出てくるのが遅ぇんだよ!!」


黒ねいど「あら三志郎、そりゃこっちのセリフよぉ。勝手に変なところにぶっ飛ぶんじゃって! もっと早く見つかりなさいよ全くンもう!!」プンプン

三志郎「はぁ? 訳わかんねえよ! ここに連れて来たのはお前だろ!?」

黒ねいど「違うわよぉう。アンタの勢いが良過ぎて、龍道から外れて変な世界にすっぽ抜けちゃったんじゃないのったら! しょうがないからアタシが必死こいて探してあげてたのよぅ!」

三志郎「変な世界……って、え、じゃ、じゃあここって俺の知ってる日本じゃないって事か!?」

フエ「……通りでな。見滝原なんて聞いたことねぇと思ったぜ」

さやか「ちょっと、ちょっと待ってよ! そんな事よりマミさんが……!」




28:2012/10/08(月) 21:16:09.53 ID:D6jHzb7Oo


黒ねいど「……あん? だれよぅこの小娘。ぷれい屋じゃないみたいだけどぉん?」

フエ「魔法少女見習い、らしいぜ。よくは知らんがね」

さやか「ぷれい屋とか何だか知らないけど、マミさんを元に戻して! 何で魔女と一緒にしちゃうんだよ!!」

三志郎「何!? お前まさか人間を撃符に変えちまったのか!?」


黒ねいど「あ? まみ? まじょ? こいつらの事なら、どっちも人間じゃなかったんだからそんなに変わんないでしょうよぅ」ヒラヒラ

QB「!」

まどか「人間じゃない……?」





29:2012/10/08(月) 21:17:03.73 ID:D6jHzb7Oo


黒ねいど「それよりも三志郎! さっさと逆日本に戻ってトーナメントを再開するわよ!」

三志郎「ちょっと待て! その前にその姉ちゃんを解放してから――」

黒ねいど「……と、言っても良いんだけどねぇ?」

三志郎「え?」


黒ねいど「さっき手に入れたこの撃符、かなりのレア物みたいなのよねぇ〜」ヒラヒラ

さやか「だから何よ! そんなの関係ないでしょ!!」

黒ねいど「魔法少女だか何だか知らないけどぉ……この世界、こんなレアがワッサワサあるんでショ? 見逃すなんてもったいないと思わない?」ウネウネウネ

三志郎「……! まさかお前!」

フエ「おいおい、勘弁してくれよ……」


30:2012/10/08(月) 21:17:40.91 ID:D6jHzb7Oo



黒ねいど「――そう、つまりはそんな訳で、特別げぇむを始めるわよぉぉぅん!!」



黒ねいど「ルールは簡単! これからその『まじょ』って奴をアタシがどんどん捕まえてくからぁ、どんな手を使ってでもそれを止められたらアンタの勝ち! ここで手に入れた撃符を持ったまま、逆日本に戻してシード扱いにしてあげる!!」



黒ねいど「参加者は三志郎だけでちょ〜っと寂しいけどぉ、まぁ良しとしとくわぁ」ウネウネウネ

三志郎「ふっざけんな! なんでそんなげぇむをしなきゃいけないんだよ! 全っ然楽しくねぇ!!」

黒ねいど「おだまり! このアタシを誰だと思ってんのよぅ、妖逆門の審判兼進行役・ねいど様よん? だったらアタシがルールに決まってるじゃない!!」

三志郎「無茶苦茶だ!!」


さやか「よく分かんないけど、とにかくマミさんを戻せ!!」ギャーギャー

黒ねいど「あーあー! 外野の意見は聞こえませぇ〜ん!!」


31:2012/10/08(月) 21:18:08.70 ID:D6jHzb7Oo


フエ「……ふぅん、どんな手でも使ってOK、ね」


フエ「……兄ちゃん、耳貸しな」

三志郎「?」





黒ねいど「まぁそんな訳で!! さぁげぇむを始めるわ――」


フエ「兄ちゃん!」

三志郎「おう! 術符解放! びりびり!!」キキキキキキン!


――『金』!


バチバチバチィ!


黒ねいど「あばばばばばばばばばば!!」ビリビリビリ


QB「!?」

まどか「な、何!?」

さやか「あんた、それ……!」


32:2012/10/08(月) 21:18:35.31 ID:D6jHzb7Oo


黒ねいど「……ちょ、ちょっとアンタ!? いきなりこれは無いんじゃないの!?」プスプス

三志郎「ヘッ! どんな手でも使って良いんだろ! だったらこれもルール違反じゃ無いよな!!」

フエ「ああ、まったくだぁな」ニヤニヤ

黒ねいど「あ、アンタ達ぃ……!」

三志郎「まだまだ行くぜぇ!! 妖召喚! 一角!!」キキキキキキン!


――『金』!


カッ!


一角「一角、まかり登場!!」シュウウウ……


さやか「うわぁ!? 何か出たぁ!」

まどか「一つ目の、魚……?」





33:2012/10/08(月) 21:19:07.85 ID:D6jHzb7Oo


三志郎「行け、一角! ねいどを倒せ!!」

一角「承知!」ギュオオオオ


黒ねいど「ぬぐぐぐ……OK、良いわよ。アンタ達がそう来るなら、アタシだってそう行っちゃうんだから!!」チャキ

黒ねいど「妖召喚! お菓子の魔女!!」キキキキキキン!


――『木』!


カッ!


シャルロッテ「――――」シュウウウ



さやか「魔女が元に戻った!?」

QB(何だ、あの力は……)


* 魔女の五行設定は適当です。




34:2012/10/08(月) 21:19:37.67 ID:D6jHzb7Oo


黒ねいど「それじゃあ対撃、始めるわ――」

フエ「兄ちゃん、もう一度だ!」

三志郎「分かってるって! 術符解放! 狐火!」キキキキキキン!


――『火』


ゴワァァァァァァ!


シャルロッテ「――――!!」ボボボボ


黒ねいど「あー!? またアンタ達は!?」

三志郎「今だ一角! 突っ込め!!」


一角「うおおおおおおおお!!」

シャルロッテ「!!!!」


――ズガァァァァン!


撃符 シャルロッテ「」ヒラリ



三志郎「よっしゃあ! まずは一人!!」

まどか「すごい……魔女を倒しちゃった……」





35:2012/10/08(月) 21:20:08.78 ID:D6jHzb7Oo



黒ねいど「きぃーーーっ!! まったく小賢しくなっちゃってもう!!」ウネウネウネ

三志郎「へへん! 俺も成長してるんだよ!」

フエ(ま、余計な茶々は入れないどくかね)

黒ねいど「にくったらしいわねこの子はホントに! 妖召喚! 巴マミ!」キキキキキキン!


――『金』!


カッ


マミ「……え? あれ?」シュウウウ


さやか「マミさん!?」

まどか「良かった、無事だったんだ……!」


* 魔法少女の五行設定も適当です。





36:2012/10/08(月) 21:20:35.83 ID:D6jHzb7Oo


マミ「えーと……私は……」

黒ねいど「ほらほら何をボサっとしてんのよ! 早く三志郎に攻撃なさい!!」

マミ「あ、はい。了解しました!」チャキッ


さやか「ちょ、ちょっとマミさん!?」

三志郎「……撃符になった妖は、召喚した撃符使いの命令には絶対に従わなくちゃいけなくなるんだ」

さやか「え、で、でもマミさんは人間なのに……」

フエ「ねいど曰く、人間じゃないらしいけどな。来るぜ」

三志郎「分かってる! 一角!」

さやか「! あんたマミさんを攻撃するつもり!? そんなの……!」

三志郎「大丈夫だ! 撃符になった妖は絶対に死ぬ事は無いからさ!」

さやか「そういう問題じゃない!」





37:2012/10/08(月) 21:21:09.05 ID:D6jHzb7Oo


マミ「はぁっ」ズガン ズガン ズガン!

一角「ぬぅぅぅ……! なんという弾幕――ぐあっ!?」ズドン!


三志郎「あぁっ!? 避けろ一角!! 物陰に隠れてやり過ごせ!」

一角「……承知!」フラフラ


黒ねいど「あーら、そんな事させると思う? 術符解放、女郎蜘蛛!」キキキキキキン!


――『木』!


シュルルルル


一角「ぬ、ぐあああっ!!」ギチギチ

三志郎「一角! くそっ、蜘蛛の糸に捕まった!!」

マミ「今よ! ティロ・フィナーレ!!」


――ズガァァァン!


一角「ぐおあああああああ!!」シュゥゥゥ


撃符 一角『無念……』ヒラリ





38:2012/10/08(月) 21:21:48.08 ID:D6jHzb7Oo


黒ねいど「ンヌッホッホッホッホッホ!! これでイーブンねぇ!」

三志郎「一角……ありがとな」パシッ

フエ「凄ぇ攻撃密度だ、こりゃ図体のでかい妖は良い的にしかならんわな」


マミ「えっと……これは喜ぶべきなのかしら……」

さやか「マミさん、正気に戻ってください!」

まどか「そうですよ! こんなの……!」

マミ「美樹さんに鹿目さん……でもごめんなさい、私なんか逆らえなくって……」

まどか「マミさん……」



三志郎「……でかい体が駄目なら、小さい妖で勝負だ! 妖召喚! 鳥妖!」キキキキキキン!


――『木』!


カッ


鳥妖「三志郎! これに勝ったら頭撫でなさいよね!」シュウウウ

三志郎「おう! 幾らでも撫でてやるから、頑張ってくれよな!」

まどか(可愛い女の子の妖怪も居るんだ……)





39:2012/10/08(月) 21:22:31.63 ID:D6jHzb7Oo


三志郎「行け! 鳥妖!」

鳥妖「りょうかーい!」バササッ!

黒ねいど「負けないわよぉ! やっちゃいなさい!!」


マミ「やぁっ!」ズガガガガ

鳥妖「ふふん、遅い遅い!」ババババ


まどか「早い……!」

黒ねいど「ぬぬぬ……術符解放! すねこすり!」キキキキキキン!

三志郎「させるか! 術符解放、刀鬼!」キキキキキキン!


――『木』!

――『金』!


ガキィィィィン!


黒ねいど「あららら!? 相殺されちゃった!?」

三志郎「今だ鳥妖! 懐から吹き飛ばせ!」


鳥妖「うん! はあああああああ!」

ギュオオオオオ!

マミ「え、早っ……!? ……っきゃああああああああ……!?」シュウウウ……


撃符 巴マミ「」ヒラリ

さやか「マミさん!」





40:2012/10/08(月) 21:22:57.75 ID:D6jHzb7Oo



三志郎「いよっし!」

黒ねいど「……フン、仕方が無いわねぇ、ここは退散よぉん!!」ウネウネウネウネ

三志郎「逃がすか! 追え、鳥妖!」

鳥妖「うん!」バサッ

黒ねいど「んふん? そんな簡単には捕まってあげる訳無いでしょ!」

黒ねいど「ああぁん、レアがアタシを待っているぅぅぅぅ〜ン!! まったねぇ〜……!」シュルン!

フエ「……チッ、消えやがったか」




鳥妖「……ごめん、三志郎。逃げられちゃった……」ショボン

三志郎「いや、謝る事なんて無いさ。ありがとうな、鳥妖」ナデナデ

鳥妖「えへへへ……♪」シュウウウ……

撃符 鳥妖『用が無くても呼んで良いんだからね、三志郎!』ヒラリ

三志郎「おう!」パシッ




41:2012/10/08(月) 21:23:24.14 ID:D6jHzb7Oo



撃符 シャルロッテ『…………』ヒラリ

撃符 巴マミ『……よく分からないけど、何とか一段落したみたいね』ヒラリ


三志郎「よっと」パシッ

フエ「ま、結果はそれなりに上々って所じゃねぇか?」

三志郎「ああ、何とか二人を取り戻せたけど……ねいどの奴を逃がしちまった――」バシッ

三志郎「あれ?」

さやか「マミさん! 大丈夫なの!?」

撃符 巴マミ『え、ええ……自由に動けないけど、今のところは……』





42:2012/10/08(月) 21:23:53.71 ID:D6jHzb7Oo


さやか「ねえ三志郎!? これ、マミさんどうすれば元に戻るの!?」ユサユサユサ

三志郎「うおお!? 待て、待って! 揺するなって!」ガクガクガク

まどか「さやかちゃん、落ち着いて……!」

さやか「破るの? 破ったら元に戻ったりしないの!?」ユサユサユサ

撃符 巴マミ『止めて……! 美樹さん、お願いだからそれだけは……!』

撃符 シャルロッテ『ブルブルガタガタ』

さやか「大体何なのよ、あの黒い太陽みたいな化け物!? 妖怪って何!? あの話本当だったの!? ねぇってば!?」ユサユサユサ

三志郎「わ、わかった! 説明するから! 説明するから離せって!」ガクガクガクガクガクガクガク





ほむら「――その話、私も参加させてもらって良いかしら」スタッ

さやか「なっ!? お前、転校生……!」パッ

三志郎「いってぇ!?」ドスン

フエ「……流石お家芸。締まんないねぇ、どうも」





*******************************




43:2012/10/08(月) 21:24:57.10 ID:D6jHzb7Oo




――――妖逆門。それは何十年に一度、妖怪を封じた符『撃符』とそれを起動させる為の『撃盤』を用いて行われる、子供達による子供達の為のげぇむ。

      妖怪たちの世界、『逆日本』を舞台として、何百人もの『ぷれい屋』が妖逆門を目指してげぇむを行い、競い合い、日本全国を旅して回るのだ。

      そうして最後まで生き残り、妖逆門に辿り着いた優勝者の夢を叶えてくれるのだという――――。



44:2012/10/08(月) 21:25:46.95 ID:D6jHzb7Oo



〜 マミの家 〜


三志郎「……ってな訳で、俺はそんな妖怪達を解放する為に妖逆門に参加してて……ついに勝ち残って最終トーナメントに参加してた筈だったんだ」

まどか「へぇー……何か凄い話だね……」

撃符 巴マミ『本当ね、何だか少年漫画みたいでワクワクしちゃうわ』フワフワ

まどか「……マミさん、実は結構余裕だったりします……?」


さやか「……妖怪を解放とか、ちょっと気になるところはあるけど……今はそんな事よりマミさんの事だよ! 何とかなんないの!?」

ほむら「そうね、撃符というものに巴マミが封印されてしまった以上、これは魔法少女全体に関わる話になるかもしれない。詳しい話を聞かせてもらえないかしら」グリギュリ

さやか「! そういうことじゃないでしょ! マミさんが封印されてるのに……!」

ほむら「私は巴マミも含めた魔法少女全体の心配をしているのだから、特に問題は無いはずだけど」グリギュリ

撃符 巴マミ『ま、まぁまぁ二人とも、落ち着いて……』フワフワ

QB「……あ、暁美ほむら……僕を座布団にするのは止めてくれないかな……」ググググ




45:2012/10/08(月) 21:26:23.74 ID:D6jHzb7Oo


三志郎「いや、詳しい話っつってもなぁ……俺そういうのはよく分かんねぇし」ポリポリ

まどか「そんなぁ……」

三志郎「う……そ、そんな顔すんなよ……なぁフエ、分かるか?」

フエ「さぁてねぇ。俺も妖逆門が生み出し、人間達が使ってた封印方法って事くらいしか分からんよ」シュルルル

ほむら「!」

さやか「ふえ? ……って何のこと?」

三志郎「あ、そうか。皆には見えないんだったよな。フエってのは俺の相棒だ!」

ほむら「……見えない相棒、ですって?」

三志郎「ああ、俺達ぷれい屋には一人に一人ずつ個魔っていう相棒が付いててさ、個魔は付いてるぷれい屋にしか見えないんだ」

三志郎「皆には分かんねぇかも知んないけど、ちゃんとここに居るんだぜ!」ポンポン

フエ「腹を叩くな、腹を」

まどか「へぇー……あ、えっと、よろしくお願いします……?」ペコリ

さやか「律儀だねぇ、まどかったら……」

ほむら(……皆に見えてないのなら、なぜ私にだけ見えるのかしら……?)ジーッ

フエ(……ふぅん?)




46:2012/10/08(月) 21:26:51.17 ID:D6jHzb7Oo



フエ「……で、何だったか。撃符についての話だったな」

フエ「撃符ってのはさっきも言ってた通り、妖の力を封じ込めた符……まぁ、お札みたいなもんか。昔は絵馬だったのが変化していったらしいが……」チラ

三志郎「…………」

フエ「……ま、そこら辺の話は今は関係ねぇわな」

フエ「妖そのものを召喚する妖符と、妖の力だけを放出する術符の二つの種類があって、それを撃盤に噛ませる事で兄ちゃんたちは妖の力を使えるようになるって訳だ」

フエ「まみって嬢ちゃんともう一つの符は、妖符って事になるな」

ほむら(へー)

まどさや「「……?」」

フエ「……おい兄ちゃん、通訳してくれや」

三志郎「あっ」





47:2012/10/08(月) 21:27:17.47 ID:D6jHzb7Oo


フエ「何時頃からこうなったのかは分からんが……少なくとも古くから人間達の間で使われたって事は確かだろうさ」

フエ「だから、撃符から妖を解放するってんならまぁ……高位の術者が居れば出来ないこた無いだろうよ、多分な」

フエ「……まぁ、そんなこの世界に居るかどうかも分からんジジイを引っ張り出してくるよりも、ねいどの野郎をとっちめて説得した方が早いと思うがね」

三志郎「……だってさ」

さやか「そんな……じゃあマミさんはそれまでずっとこのまんまだって言うの!?」

ほむら「…………」

撃符マミ『いえ、この中って結構快適だから良いのだけれど……このまま魔女を倒せなくなるのは困るわね」

まどか「やっぱり余裕だったんだ……」


さやか「大体あのねいどって奴何なのよ? 無茶苦茶すぎるじゃん、あんなの……」

ほむら「審判兼進行役……という話だったけれど」

三志郎「……まぁ、本当はそんなに悪い奴じゃ無いんだぜ。今はかなり嫌な奴になっちまったけどさ」

さやか「嫌な奴だなんて見ただけで分かるわよ!」

フエ「…………」




48:2012/10/08(月) 21:27:50.42 ID:D6jHzb7Oo


三志郎「まぁ安心しろよ! 俺がすぐにねいどの奴をぶっ飛ばして、そこから助けてやっからよ!」

撃符マミ『三志郎君……』

さやか「ふん、信用できないわよ! こんなガキンチョなんか!!」

三志郎「な、何だと!? お前には言われたくねぇよ、このニセさやか!」

さやか「ニセ!? ニセって何さ!?」


ギャーギャー ギャーギャー


ほむら「…………」

ほむら(……どうする? 今までだってイレギュラーは何度か起こってきたけど、ここまで大幅に乖離したのは初めて)

ほむら(吉と出るか、凶と出るか……まだどのように転ぶか分からないけど、これを逃せばもう二度とこんな機会は訪れないかもしれない)

ほむら(……どうする、私はどう動けば……?)


シュルルルル


フエ「……なぁ姉ちゃん、あんた俺の事が見えてんだろ? 何者だい?」

ほむら「!」




49:2012/10/08(月) 21:28:17.00 ID:D6jHzb7Oo


フエ「ぷれい屋、て訳じゃねぇよなぁ。個魔もついてねぇみてぇだしよ」

ほむら「…………」

フエ「おいおい黙りかよ。つれないねぇ」

ほむら「…………」


ほむら(……コマの、フエ。あの子供の相棒)

ほむら(…………この男、あの子供とは違って直情的ではない様ね。それに頭も回るみたい)

ほむら(ならば……協力を求めても損は無い……かしら?)

フエ「……ヘッ、ま、いいがね」シュルルル……

ほむら「待って」

フエ「あん?」

ほむら「……あなた、私と取引するつもりは無い?」





50:2012/10/08(月) 21:29:03.87 ID:D6jHzb7Oo


フエ「……取引だぁ?」

ほむら「ええ。あなた達、ねいどという奴を追いかけるつもりなのでしょう?」

ほむら「なら――もしあなたが私の目的に協力してくれるのなら、この町で魔女がこれから必ず現れるであろう場所を教えてあげるわ」

フエ「…………」

ほむら「ねいどは魔女を集めようとしているのでしょう? ならば、この情報はあの子供にとっても有益に働く筈よ」

フエ「……ふぅん。で、それに信憑性は如何程あんだい」

ほむら「信じて、としか言えないわね」

ほむら「もしその当てが外れたときは、協力を打ち切ってもらって構わないわ」

フエ「…………」


ほむら「――ねぇ、どうする?」




三志郎「バーカ! バーカバーカバーカ!!」

さやか「アホー! アホアホアホアーホーッ!!」

まどか(どっちも子供だって言ったら……怒るよね、きっと)





56:2012/10/09(火) 07:36:35.13 ID:vTwle3mDo


*******************************


〜 次の日 〜


さやか「ああもう、ホント色々腹立つなぁ!」イライラ

まどか「さやかちゃん、まだ怒ってるの?」

さやか「当たり前でしょうが! ねいどと言いあのガキといい、魔法少女の世界にズカズカ踏み込んできて……!」

さやか「転校生だってそうだ! マミさんにあんな言い方!」プンスカ

撃符マミ『……でも、あの二人が居なかったら、私死んでたかもしれないし……』

さやか「マミさぁん……」

まどか「……っていうかマミさんの撃符、取り上げちゃったままなんだね……」






57:2012/10/09(火) 07:37:12.24 ID:vTwle3mDo


まどか「でも大丈夫かなぁ、三志郎君。子供なのに一人っきりで」

さやか「別に平気でしょ! マミさんの部屋に泊まったし、ふえって人も付いてるそうだし!」

まどか「でも、小学生の男の子だよ? ご飯とかどうするかなぁって……」

さやか「う、それを言われると……」

まどか「昨日はマミさんの家にあった物を食べて良いって事になったけど……」

撃符マミ『えっと……お買い物前だったから、あんまり良い物は入ってなかったかも……』

まどか「…………」

さやか「…………」

まどか「……とりあえず、学校終わったらご飯とか持ってちょっと様子を見に行って見るよ」

さやか「……分かった、じゃあマミさん渡すから、まどか一人で先に行っててよ」ホイ

さやか「あたしは恭介の所に行ってからにするからさ」

撃符マミ『渡されちゃうのね、私……」

まどか「何かマミさんの扱いが雑になってるような」






58:2012/10/09(火) 07:37:46.02 ID:vTwle3mDo



〜 マミの家 〜


フエ「おい、兄ちゃん。そろそろ起きた方が良いんじゃねぇのか」

三志郎「……んあ?」

フエ「もう昼過ぎ所か夕方だぜ、いくら学校行かなくても良いからっつっても寝すぎだろうがよ」

三志郎「…………」ポケー

フエ「今まで対撃続きで疲れてんのは分かるが、ねいどの奴も何時ちょっかいかけてくるか分かんねぇんだ。あんまり気ぃ抜いてんじゃ……」

三志郎「……あ、そうか。俺マミの姉ちゃんの家に泊まったんだっけ……」

フエ「……ったく」


・・・・・・・・・・・・・・・・



フエ「で、どうすんだい? 本日のご予定は」

三志郎「あん?」

フエ「ねいどの野郎を探す当てはあんのかい、って話だ」

三志郎「おう!……って言いたいとこだけど、当てっつってもなぁ。昨日散々走り回ったけど、特に何も見つからなかったよな?」

フエ「だな」

三志郎「人に聞くって言っても、さやか達は学校だろ? マミの姉ちゃんの撃符も持ってかれたまんまだ」

三志郎「……なぁ、お前何か知らないか?」ヒラリ

撃符ロッテ『……ちーず、たべたい』

フエ「駄目そうだな、こりゃ」





59:2012/10/09(火) 07:38:33.73 ID:vTwle3mDo


三志郎「は、はははは……どーしよ、フエぇ」

フエ「情けねぇ声出すんじゃねぇよ」

三志郎「でもよぉ……」

フエ「……なら、そうだな。じゃあ町外れにあるって言う廃工場にでも行ってみるかい?」

三志郎「? 廃……工場? そこに何かあんのか?」

フエ「さてね。俺は良く知らないが、ま、行ってみて損は無いかも知れねぇなぁ」

三志郎「はぁ? 何だよそれ」

フエ「…………」シュルルル

三志郎「あ、おいフエ? ……んだよ、もう」





60:2012/10/09(火) 07:39:08.62 ID:vTwle3mDo



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




〜 街中 〜


まどか「……うん、出来合いの奴だけど、こんな感じで良いかな」

撃符マミ『そうね、十分じゃないかしら? お菓子も買ったし、きっと喜んでくれるでしょうね』フワフワ

まどか「……あの、ちょっと気になってたんですけど、マミさんその姿になってから活き活きしてませんか……?」

撃符マミ『そうかしら? 確かに何か気分がすっきりしたような気がするけど……』フワフワ

まどか「いえ、問題が無いなら良いんですけど」

撃符マミ『そうねぇ……きっと三志郎君が持ってた他の妖怪さん達が、意外と話しやすかったおかげかもしれないわね』フワフワ

まどか(他の妖怪たちとお話できるんだ……、?)

まどか「……あ」



三志郎「うおおおおおおおお!? 廃工場ってどこだああああああ!?」ダダダダダ






61:2012/10/09(火) 07:39:52.48 ID:vTwle3mDo




〜 公園 〜


三志郎「……あー美味かったぁ! まともな飯食ったの妖の里以来だぜ!」

まどか「てぃひひ、コンビニのお弁当だけどね。喜んでくれて良かった」

三志郎「おぅ、ありがとな! 助かったよ、姉ちゃん達!」

撃符マミ《……姉ちゃん……ちょっと良い響きかも……?》



まどか「どういたしまして……でも、どうしたの? あんなに急いで」

三志郎「ああ、ねいどを探しに廃工場に行こうと思ってたんだけど、何処にあるか分かんなくってさ……」

まどか「廃工場……って町外れの?」

三志郎「お!? 知ってんのか!? まどかの姉ちゃん!!」ガタッ

まどか「う、うん。一応知ってるけど……でもどうして廃工場なの? ねいどさんから何か連絡とか……?」

三志郎「いや、フエがそこに何かあるって行ってたからさ。特に手がかりもねぇし、行ってみようって事になったんだ」


まどか「ふーん……? なら、そこまで案内して上げよっか?」

三志郎「え、良いのか!?」

まどか「うん、私達もこれから魔女とかがどうなっちゃうのか気になるし……ね? マミさん」

撃符マミ『そうね、私的にはお姉さまっていうのもそそられる感じが……』

まどか「……マミさぁん……」

三志郎「やりぃ! じゃあよろしく頼むぜ!!」


フエ(さて……どうなるかね)





62:2012/10/09(火) 07:40:30.42 ID:vTwle3mDo




・・・・・・・・・・・・



〜病院〜


さやか「や、来たよー恭介ー」

上条「……ああ、うん。いらっしゃい」

さやか「何だよ元気ないなぁ、こんな美少女がお見舞いに来てあげたっていうのに!」プンスカ

上条「…………うん」

さやか「……どうしたの? 何かあった?」

上条「いや……何でもないよ、さやか」

さやか「……なら、良いんだけどさ……」

上条「…………うん……」

さやか「……あー、と。そ、そうだ! 今日は新発売のCD買ってきたんだ!」

上条「……CD?」ピク





63:2012/10/09(火) 07:41:01.89 ID:vTwle3mDo


さやか「そう! この前、恭介が好きだって言ってたクラシック作曲家のやつ!」

上条「…………」ギリ……!

さやか「これ聞けばきっと恭介も元気になるよ、だから」

上条「――――」


パシッ カシャン!


さやか「……え? 恭介……?」

上条「…………さやかはさ」



上条「――さやかは、僕を苛めているのかい?」






64:2012/10/09(火) 07:41:32.92 ID:vTwle3mDo




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




さやか「……はぁ、はぁ……」

さやか「…………っ!」





『奇跡も、魔法も、あるんだよ……!』




さやか「……キュウべぇ! キュウべぇ!? 何処に居るの!? キュウべぇーっ!!」



QB「おやおや、そんなに息を切らせてどうしたんだい?」スタッ

さやか「キュウべぇ!」

QB「大声は止めてよ、僕を呼ぶのなら念話にしてくれればいいのに」

さやか「あ……ご、ごめん、忘れてた」

QB「……で、何の用だい? 僕としては魔法少女になってくれる話だと嬉しい――」

さやか「そうだよ! その願い事って、恭介の腕も治せるの!?」

QB「……ふむ、詳しい話を聞こうか」


さやか(そうだ……あたしが魔法少女になれば、全て解決するじゃん)

さやか(恭介の腕も直せるし、撃符にされたマミさんの代わりにもなれる!)

さやか(……あの、ねいどって奴だって、あんな子供に頼らなくたって……!)


さやか(だから……だから私は、魔法少女になるんだ!)






65:2012/10/09(火) 07:42:55.76 ID:vTwle3mDo



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


〜 廃工場 〜



三志郎「なぁ、ここが目的地なのか?」

まどか「うん。この町で廃工場って言ったら、まずここなんだけど……」

三志郎「……なんだよ、見たところ何もねぇじゃねぇか」

三志郎「フエー、本当に廃工場に何かあるのか?」

フエ「……ああ、聞いた話が正しけりゃな」


三志郎「聞いた話? ……って、誰に聞いたんだよ?」

フエ「ヘッ そいつぁ兄ちゃんには言えねぇなぁ」シュルルル

三志郎「何だよそれ! 教えてくれたって良いじゃんか! おい待てったら!!」


ギャーギャー


まどか「……フエさんってどんな人なんでしょうね、マミさん。……マミさん?」

撃符マミ『……気をつけて、鹿目さん。微かにだけど魔女の気配がするわ』

まどか「え!? それって――」



黒ねいど「あらあら、見つかっちゃったわねぇん」ニュルルル





66:2012/10/09(火) 07:43:40.11 ID:vTwle3mDo


三志郎「ねいど!? お前何でこんなとこに!!」チャキッ

黒ねいど「何でってアンタ、そんなの一つに決まってるでしょぉう? レアな撃符を集めてたにきまってるじゃなぁい」バラッ

三志郎「! もうそんなに撃符を……!」

黒ねいど「どうせアンタ達も魔女を探してたんでしょうけど、残念だったわねぇ〜! ここに居た魔女だったら、既にほら、この通りよぉん!!」


撃符 ハコの魔女『…………』ヒラリ


まどか「こんな所に魔女が……?」

撃符マミ『……被害が出る前に抑えられた、と喜んで良いのかしらね……』

フエ(……ハン、あの姉ちゃんが言ってたのは本当らしいな)


黒ねいど「ま、ちょうど良いわぁ! 新しく手に入った撃符、アンタ達で試してやるわよぉぉぉうん!?」チャキッ

三志郎「上等だぜ! 今度こそ捕まえてやらぁ!!」

撃符マミ『鹿目さん、私を三志郎君に!』

まどか「あ、はいっ! 頑張って! 三志郎君!」





67:2012/10/09(火) 07:44:29.95 ID:vTwle3mDo


三志郎「おう、先手必勝だ! 妖召喚! 一鬼――!」キキキキキキン!

黒ねいど「遅いわよぉん! 術符解放! 落書き!」キキキキキキン! 



――『水』!

――『土』!


カッ!

一鬼「一鬼、推さ――っうおああああ!?」ドガッ!

落書きの使い魔「ヒャヒャヒャヒャ!」


三志郎「一鬼!? くっそ、早ぇ!!」

黒ねいど「おひょひょひょ! このアタシが何度も不覚を取るはず無いでショ!! 妖召喚! ハコの魔女!」キキキキキキン!


――『金』!

カッ!

ハコの魔女「ウフフフ……!」シュウウウ





68:2012/10/09(火) 07:45:06.77 ID:vTwle3mDo


まどか「なんかテレビみたい……」

黒ねいど「さぁお行き! 一鬼をコテンパンにするのよぉん!!」

ハコの魔女「ウフフフ……!」グワワワ

使い魔「アハハハ!」ワラワラ

まどか「使い魔があんなに……!」

三志郎「だああ、気味悪ぃ!! 行けるか一鬼!?」

一鬼「おうともよ! この程度の数でどうにかなるかよ! 大砲水!」

ザッパァァァン!

使い魔「アハハ――」ザバァァ

三志郎「よっしゃあ! 次は本体を――!」

フエ「いや、まだだ兄ちゃん! 術符の効果が切れてねぇ!」

三志郎「何ぃっ!?」


落書きの使い魔「ヒャヒャヒャヒャ!」ギュオオオオ!





69:2012/10/09(火) 07:45:48.41 ID:vTwle3mDo


一鬼「なっ! コイツまだ――ぐおぁッ!?」ドガァ

三志郎「一鬼!?」

使い魔「アハハハハ!」ワラワラ

一鬼「くそっ! 離せ! 離しやがれ!! ちくしょおおおお……!!」ワラワラ


シュウウウウ……


撃符 一鬼『糞が! 多勢に無勢ってかよ……!』ヒラリ


まどか「あぁ……負けちゃった」

三志郎「くっ……すまねぇ一鬼……!」パシッ

フエ「チッ、一回逃げてから帰ってきての時間差二回攻撃たぁ、厄介な術符だな」

黒ねいど「でしょでしょ〜ん? ほんっと使える撃符ばっかりで集め甲斐があるのよぉ〜ん!」ウネウネウネウネ





70:2012/10/09(火) 07:46:54.02 ID:vTwle3mDo


三志郎「これ以上そんな事させるか! 行くぞ! マミの姉ちゃん!!」

撃符マミ『ええ! お願いね三志郎君!』

三志郎「妖召喚! 巴マミ!」キキキキキキン!


――『金』!

カッ!


マミ「……ふぅ、やっぱり身体が自由に動かせるのって良いものね」シュウウウ


三志郎「よっしゃ! マミの姉ちゃん、周りの奴らごと全力でやっちまえ!!」ビシィ!

マミ「ええ、最初から飛ばして行くわよ!!」ズラッ

まどか「わぁ……銃がいっぱい……!」


黒ねいど「そぅはさせないわよぉん!? 撃たれる前に特殊能力で――」

三志郎「こっちこそそうはさせるかだ! 術符解放! 白溶裔!」キキキキキキン!


――『木』!


シュルルルルル!


ハコの魔女「…………!!」ギチギチ

黒ねいど「あぁん!? 顔が塞がれて……!!」





71:2012/10/09(火) 07:47:41.15 ID:vTwle3mDo


三志郎「今だ姉ちゃん!!」

マミ「ティロ・テムペート!!」ドヤァ


ズドドドドドドドドドドド!

シュウウウウ……

撃符 ハコの魔女「」ヒラリ


三志郎「いよっしゃあ!!」

まどか「やったぁ!」

マミ『紅茶が降ってくる勝利演出のアレ』


黒ねいど「きぃぃぃ! まだよ、まだ終わんないわ! 妖召喚、影の魔女!!」キキキキキキン!


――『土』!


カッ!


影の魔女「…………」オオオオ





72:2012/10/09(火) 07:48:40.21 ID:vTwle3mDo



三志郎「次は土の属性か……相性は厳しいけど、マミの姉ちゃん、行けるか?」

マミ「あ、ちょっと待って。この紅茶飲み終わってから……」

まどか「……マミさぁん……」

フエ「……!? 待ちな、何か来るぞ!」

三志郎「え?」




黒ねいど「さぁ影ちゃぁん? あの余裕ぶっこいてる牛女をサクっと――」


???「――――おりゃあああああああっ!!」ギュオオオオ


影の魔女「……!?」ガキィィィン!

???「ぐ、ぐぐぐ……!」ギギギギ

影の魔女「……っ!!」ギギギ





73:2012/10/09(火) 07:49:48.90 ID:vTwle3mDo


黒ねいど「なななな、何よぉん!? せっかくの対撃を邪魔してくれちゃってぇ!?」ウネウネウネウネ

三志郎「あ、あれは……」


さやか「うりゃあっ!」ガキィン!

影の魔女「……!」


まどか「さやかちゃん!?」

フエ「…………」



マミ「……どうやら、美樹さんは魔法少女になったみたいね」

三志郎「はぁ!? お前何やってんだよ! そんなんでねいどの前に来たら……」

さやか「うるさい! あたしだってやれるんだ!」ギュオッ!

影の魔女「……!!」ギュオッ!


ガギィン! ガガガガ! ガギィィン!





74:2012/10/09(火) 07:50:27.20 ID:vTwle3mDo


フエ「……駄目だな、ありゃ話なんぞする気ねぇよ」

三志郎「くそっ、あいつ……!」

まどか「で、でも凄いよ? あんなに魔女を圧倒してる……」

マミ「ええ、確かに流れは美樹さんの方にあるわ。……けど」

三志郎「ああ、相手は一人だけじゃないんだ!」



影の魔女「……っ、……っ!」グググ

さやか(いける! このままなら、押し切れる!)

さやか(そうだ! あんなガキに、妖怪なんかに、魔法少女が負ける訳無いんだ!!)キィン!

影の魔女「!!」

さやか「よしっ! これで、トドメ――」


黒ねいど「――そうは問屋の桶狭間、これ以上好き勝手にはさせないわよぉん?」ヌラリ





75:2012/10/09(火) 07:52:17.80 ID:vTwle3mDo


さやか「なっ!?」


三志郎「! やべぇ! マミの姉ちゃん!」

マミ「駄目! 美樹さんとの距離が近すぎる!」

三志郎「くそっ! なら術符解ほ――」

フエ(駄目だ、遅い!)



黒ねいど「せぇっかく楽しく対撃してたのに余計な茶々入れてくれちゃってぇ、絶対許してやらないんだからぁん!!」

さやか「くっ! こうなったらお前をここで……!!」ダッ!

黒ねいど「無駄無駄、無駄よぉん! 大人しく撃符におなりなさぁぁぁい!?」バサササッサ

さやか「え!? う、うわああああああぁぁぁ……」シュウウウウ……

撃符 美樹さやか『』ヒラリ

黒ねいど「一丁上がりぃっと!!」パシッ


まどか「さやかちゃん!?」





76:2012/10/09(火) 07:53:25.00 ID:vTwle3mDo


三志郎「くそぉぉぉ!! 姉ちゃん!!」

マミ「美樹さんを放しなさい! ティロ・フィナーレ!!」

影の魔女「……!」バッ


ズドオオオン!


撃符 影の魔女「」ヒラリ

三志郎「! ねいどの盾に……!」


黒ねいど「……フン、なぁんかお水差されて冷めちゃったわねぇん。ま、今日はこのくらいにしといてあげるわよぉう?」ニュルルル

三志郎「待ちやがれ! 妖召喚! 焔ざ……」

フエ「……駄目だ、逃げやがった」

三志郎「……くそっ!!」ダンッ

まどか「さやかちゃん……連れ去られちゃった……」グスッ

撃符マミ『……死んだ訳じゃない、というのが唯一の救いだけれど……』

フエ「ま、今回は負けだぁな」





77:2012/10/09(火) 07:53:51.37 ID:vTwle3mDo



撃符 影の魔女『』ヒラリ


まどか「あ、これ……」

三志郎「……」パシッ

フエ「……兄ちゃん、そんな落ち込むなよ」

三志郎「……落ち込んでなんかねぇ!」

三志郎「さやかの奴は、ただねいどに捕まってるだけだ! だからまだ何とかなる!!」

まどか「三志郎君……」

三志郎「次だ、次に会ったらねいどの奴をとっ捕まえて、さやかも取り返してやる……!」メラメラ

三志郎「俺は絶対諦めねぇ! だからまどかの姉ちゃんも諦めんなよな!!」

まどか「……うん!」








撃符マミ『そうそう、案外美樹さんも封印生活満喫できるかもしれないし』(紅茶ズズー)

まどか「……マミさぁん……」





78:2012/10/09(火) 07:55:59.67 ID:vTwle3mDo


*******************************



QB(これはまずいな……魔女所か、魔法少女まで次々と封印されてしまってる)

QB(このままじゃ僕の計画が台無しになってしまうかもしれない)

QB(一番良いのは、まどかにこの事態の収集を願ってもらって魔法少女にする事だけど――きゅぶ)パァン!


ほむら「…………」


グシャッ


QB2(……暁美ほむらに邪魔されて、接触する事が出来ない)タタッ

ほむら「!」パァン! パァン!

QB2(……今の僕には、逃げ続ける事しか選択肢は無い……か)

QB2(何て災難だ、やってられないよまった――くびゅ)パァン!





79:2012/10/09(火) 07:56:27.33 ID:vTwle3mDo



・・・・・・・・・・・・・・・・・


コツ コツ コツ……

ほむら「…………」

ほむら「……見て居たのでしょう? そろそろ出てきたらどうかしら」

フエ「フッ……おっかねぇなぁ、姉ちゃんよ」シュルルル

ほむら「さて、とてもそう感じてるようには見えないけれど……何か用?」

フエ「いんや、事の報告に来てやったのさ」

ほむら「……そう、どうせ美樹さやかが魔法少女にでもなったのでしょうね」

フエ「……ああ、そんで撃符にされてねいどの野郎に浚われちまったよ」

ほむら「そう、まぁ壊れていないのなら良いわ」

フエ「ドライだねぇ、姉ちゃんは」

フエ(……ふぅん、死ぬ。じゃなくて、壊れる、ねぇ)





80:2012/10/09(火) 07:57:10.89 ID:vTwle3mDo


フエ「……なぁ、姉ちゃん。あんた何処まで知ってんだ?」

ほむら「少なくとも、あなた達の事以外なら、大抵は」

フエ「ハハッ、言うねぇ」


ほむら「……そうね、あと少ししたら」

フエ「…………」

ほむら「あと少し……もう一人がこの町に来たら、全て話しても構わないわ」

フエ「……そ−かい。ま、期待しとくさ」

ほむら「…………」

フエ「じゃあ、精々それまで仲良くしようや。なぁ、姉ちゃんよ」

ほむら「……一応。よろしく、と言って置くわ」

フエ「ヘッ」シュルルルルル





81:2012/10/09(火) 07:57:50.03 ID:vTwle3mDo



ほむら「…………」

ほむら(……そう、巴マミが生きているでも死んでいるでもなく『封印』されているというこの状況。佐倉杏子がこのエリアに来る可能性は高い)

ほむら(巴マミ達も自由に動けないのなら、真実を聞いて錯乱したとしても暴れようが無い。つまりは憂い無く全てを話せる状態にある)

ほむら(今ならば、真実を話して佐倉杏子を味方に引き入れ、まどかに魔法少女を諦めさせる事ができるかもしれない)

ほむら「…………」

ほむら(ワルプルギスの夜に関しても希望が見えてきた)

ほむら(強力な妖の力や、魔女や魔法少女の力を使えるフエ達が居れば、私達だけで普通に戦うより勝率は上がる筈よ)

ほむら(最悪、あのねいどとか言う存在に封印されたとしても、その脅威は格段に少なくなる……!)

ほむら「……そうだ、流れは、確実に良い方向へと向かっている」

ほむら「今度こそ……今度こそ、私は……!」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・


83:2012/10/09(火) 17:03:51.95 ID:vTwle3mDo



**************************


〜 学校 〜



早乙女「えー、という訳で美樹さんの行方が分からなくなっています。何か情報を持っている人は、直ぐに学校の方まで……」

まどか「…………」




仁美「……あの、まどかさん。さやかさんの事なのですが……」

まどか「う、うん……本当に何処に行っちゃったんだろう……」

仁美「そうですか、まどかさんもご存じ無いのですか……心配ですね」

仁美(……告白の件は、さやかさんが帰ってからに致しましょうか)

まどか「……う、うん。そうだね、心配だよね……」

まどか(そうだよね、さやかちゃんやマミさんは撃符になってる間、学校じゃ行方不明扱いにされちゃうんだ……)

まどか(……早く、助けないといけないよね)グッ

仁美「?」





84:2012/10/09(火) 17:04:35.63 ID:vTwle3mDo


〜 マミの家 〜


ガチャ


まどか「三志郎君! 今日もねいどさんを探しに行くんでしょ? なら私も……」



撃符 一鬼『はぁん……これが「こうちゃ」って奴か、初めて飲むな』ズズ……

撃符 鳥妖『へー、前に飲んだ「ぎょくろ」って奴とは随分香りが違うのね』コクコク

撃符 焔斬『のぅマミとやら、これもうちっと熱くならんかの?』

撃符マミ『あ、はい。もう少し温めますね』

撃符ロッテ『……おかしなーら、いくらでもだせーる』ポンポンポン

撃符 かがり《……うん、これは中々……》

撃符 鳥妖『あ! 私も一個貰って良い!?』

撃符 鬼車『カラカラカラカラカラカラ』



まどか「……えっと、何してるの?」

三志郎「おぅ、何でも妖交流お茶会とか何とか……」

フエ(菓子に紅茶。他の撃符の中にも作り出せるたぁ、随分と応用の利く力を持ってて羨ましいねぇ)





85:2012/10/09(火) 17:05:07.91 ID:vTwle3mDo


三志郎「まどかの姉ちゃんを待ってる間暇だったからさぁ。……なぁシャルロッテ、それ俺にもくれない?」

撃符ロッテ『…………』ポーイ

三志郎「お、サンキュ!」パシッ

まどか「え、あの……私のこと待っててくれたの?」

三志郎「え? だって 一緒にさやかを助けたいんじゃないのかよ?」

まどか「う、うん! 勿論だよ!」

三志郎「だろ? だったら当たり前じゃねぇか」

まどか「三志郎君……」



三志郎「よし! じゃあまどかの姉ちゃんも来たし、もうそろそろ行こうぜ、皆!」

撃符 鳥妖『おー!』

撃符 一鬼『今度は負けねぇぞ!』

撃符 一角『貴様は何時もそればかりだな』

ワイワイ ガヤガヤ

三志郎「マミの姉ちゃんは、まどかの姉ちゃんに預けるからさ。怪しい場所があったら知らせてくれよな!」

撃符マミ『引き続きよろしくね、鹿目さん』

まどか「……はいっ!」








三志郎「そういや、昨日居た黒髪の姉ちゃんは来ないのか?」

まどか「え……っと、ほ、ほむらちゃんとさやかちゃん、ものす……うん、ちょっとだけ仲が悪いから……ね?」






86:2012/10/09(火) 17:05:40.05 ID:vTwle3mDo


********************




〜 路地裏 〜


タンッ

杏子「はぁ……はぁ……くそ、何なんだよあのヒマワリモドキ!」

杏子「いきなり魔女引き連れて襲い掛かってきやがって、危うくやられる所だったじゃないか……!」

杏子「キュウべぇも肝心な時に居ねーし、ホントにもう何だってんだよ……」ズルズル



ゴソ……

杏子「……ちっ、ソウルジェムも結構濁ったな……一応回復しとくか――!?」キラッ


――ズガガガガガガガガ! ガガン!


杏子「クソッ! もう見つかったか!?」シュタッ





87:2012/10/09(火) 17:07:09.41 ID:vTwle3mDo


さやか「……ぐ、くっそぉ……」トッ

杏子「あんた、魔法少女かい? あのヒマワリモドキに何かされたのか……?」

さやか「は、はやく……逃げて……!」チャキン

杏子「……そうだね、あんたが剣を下ろしてくれたら喜んでトンズラこいてやるよ」


黒ねいど「――うひょひょひょ! そりゃ無理よぉん、撃符に封じられた妖はアタシ達には絶対服従だものぉぉん♪」ニュルン


杏子「! 出やがったな化け物野郎!」チャキッ!

さやか「こ、この……!」

黒ねいど「アンタも見上げた反骨精神ねぇ? いい加減に素直になれば良いのにぃん」

さやか「だ、誰が――」

黒ねいど「ンまっ、そんなに突っ張っても無意味なんだけどねぇ!? ギャーッハッハッハッハァ! さぁお行きぃ!!」ビシッ

さやか「う、うわあああああっ!!」ダッ

杏子「ちっ!」タンッ!



――ガガガガガガガガ……!!





三志郎「! 今の音……!」

フエ「あぁ、この位置じゃあ多分路地裏の方じゃねぇか?」

三志郎「路地裏? なんでそんな事……」

まどか「路地裏に行くの? なら入り口ならこっちだよ!!」タタタ

三志郎「お? あ、おう!!」ダッ

フエ「…………」



88:2012/10/09(火) 17:07:46.36 ID:vTwle3mDo



カキン カン ガガガガガ!


さやか「うわああああああっ!!」ガキン!

杏子(……ふん、幸か不幸かコイツの腕前は半人前。これなら負けることは無い――けどっ!)ブン!

黒ねいど「おっほほーぅ! 術符解放! 犬!」キキキキキキン!


――『土』!


犬の魔女の使い魔「――――」グァッ


杏子「後ろから飛んでくる攻撃がウザ過ぎる!!」シュッ!

使い魔「――――」グシャァ……


さやか「ああああああああっ!!」ブン

杏子「チッ!?」ザクゥッ

さやか「うあっ!? ……ぁぁぁああああ!!」

杏子(コイツはコイツで一向にヤられねぇし! このままじゃジリ貧も良いとこだ!)





89:2012/10/09(火) 17:08:21.05 ID:vTwle3mDo


杏子「くそっ! おい! お前は降りてこないのかよ!!」

黒ねいど「あーに言ってんのよぉ、今回も新しく手に入った撃符の性能テストも兼ねてるのよぉう? アタシが出てったら意味ナッシング!!」

杏子「よく分かんないけど見下してやがるな!? テメェ絶対に引きずり落として――」

さやか「うわあああああああっ!」ガァン!

杏子「だぁあああああ! うるさいっ!!」ザシュゥ

黒ねいど「にょっほっほっほ! スキありぃ! 術符解放、カエル人形!」キキキキキキン!


――『水』!


シュルルルル……! ギシィッ!


杏子「っぐ! 舌がッ――」

さやか「ああああ!!」ドガッ!

杏子「――がっは……!」

黒ねいど「はいお終ぁぁぁい! あ、撃符になぁ〜れ〜♪」バサササササ

杏子「ち、ちくしょ……」シュウウウウ


撃符 佐倉杏子『』ヒラリ……





90:2012/10/09(火) 17:09:09.61 ID:vTwle3mDo


さやか「あ……あぁぁぁ……」

黒ねいど「んふっふっふ、まったく随分てこずらせてくれちゃったわねぇ」

黒ねいど「これで使えない撃符だったりしたら、アタシもっと黒くなっちゃうかも――」




三志郎「――妖召喚! お菓子の魔女!!」キキキキキキン!




太巻き「――――」ズオォォォ

黒ねいど「!? この声は三志ろ……オゥヴェッ!?」バチコーン

撃符杏子『』ヒラ……

太巻き「――――」パシッ ニュルルルル……

黒ねいど「ああん、撃符が!?」



シャルロッテ「……んぐんぐ」ペッ

三志郎「よし! ありがとな、シャルロッテ!」パシッ

撃符ロッテ『……つかりた』シュウウウ……





91:2012/10/09(火) 17:09:52.11 ID:vTwle3mDo


撃符杏子『お、お前らは……?』

三志郎「おう! もう安心しろよな、俺達が――」

黒ねいど「ちょっとそれ酷くなぁーい!? 撃符を横取りするなんてきったないんだぁ〜」ウネウネウネウネ

三志郎「うるっせえ! そんな文句つける前に、ちったぁお前がしてる事を省みろっつーの!!」ビシィ!



さやか「あ、うぐ……が、きんちょ……」



黒ねいど「……? 解説の裏ねいどさん、何か問題がありますかね?」

黒ねいど「さぁー分かりませんなぁー、バカの言う事は要領を得なくて困りますなぁー、まったく」(後姿)

三志郎「こんの野郎ぶっ飛ばすぞ!?」

フエ「落ち着けよ兄ちゃん」





92:2012/10/09(火) 17:10:26.66 ID:vTwle3mDo


まどか「はぁ、はぁ……さ、さやかちゃん……!」

撃符マミ『足が速いのね、三志郎君……』

撃符杏子『!? マミ!? 何でお前が』

撃符マミ『あら、佐倉さんも捕まっちゃったの? 大変だったでしょう? どう? 紅茶でもいる?』

撃符杏子『え、あ、お、おぉ……?』

まどか「……マミさぁん……今はそれよりも……」

三志郎「妖召喚、灼岩! 行け! さやかの野郎を取り戻すんだ!!」キキキキキキン!


――『土』!

カッ!


灼岩「うおおおおお!!」ダッ


黒ねいど「来たわねぇ!? 迎え撃ちなさい、イノシシ女!」

さやか「くぉぉぉおおおお!?」ダッ


――ガキィィィン!


灼岩「ぬぅぅぅぅぅん!!」

さやか「……っうあぁ!!」ドガァッ






93:2012/10/09(火) 17:11:04.45 ID:vTwle3mDo


まどか「さやかちゃん!」

三志郎「よっし、これで撃符に戻れば……!」

フエ「……いや、まだみてぇだぜ」


さやか「ぐ……ぐぅぅ……」パァァァ

三志郎「!? 何だ……傷が治ってる……?」

黒ねいど「そう! この撃符の特殊能力として、自己再生があるのよぉん!!」ウネウネウネウネ

黒ねいど「ちょっとやそっとの攻撃じゃ倒れない、馬車馬の如く働けるタフな女の子!! 今年のトレンドはこれで決まりネ!?」ウネウネウネウネ

まどか「そ、そんなぁ……!」

三志郎「ああもう! 本当にめんどくせぇなニセさやか!!」

さやか「に、ニセって、言うな……!」

黒ねいど「まっさかアタシもここまで使える撃符だと思ってなかったケド、ま、結果オーライって事で! さぁお行きなさい!」





94:2012/10/09(火) 17:16:18.24 ID:vTwle3mDo


さやか「こぉんのぉぉぉぉ!」ブン!

灼岩「ぬぅぅ……はぁ!」ドゴォ!

さやか「うぐっ……ぁぁああああらっ!」パァァァ

* 再生!

まどか「さ、さやかちゃん!!」



灼岩「ふん!」ドゴォ!

さやか「うああ……ぬぬぬぅー!!」パァァァ……

* 再生!

まどか「……さ、さやかちゃ……」



灼岩「……うぬ!」ドゴォ!

さやか「げはぁ――……」

* 以下エンドレス!


まどか「ね、ねぇ三志郎君……これは、ちょっと……無いんじゃないかな……?」



95:2012/10/09(火) 17:18:00.09 ID:vTwle3mDo


撃符マミ『美樹さんの攻撃じゃ倒れないけど、灼岩さんでの攻撃では倒せない。術符を使っても同じだろうし……どうしましょう?』

三志郎「……だったら、でかいの一発かましてやるだけだ! 行くぜ、焔……」

撃符杏子『――いや、ここは私にやらせてくれよ』

三志郎「え?」

撃符マミ『……佐倉さん?』


撃符杏子『話は大体マミの奴から聞いたよ。あんたを通さないと自由になれないってんだろ?』

三志郎「お、おう」

撃符杏子『正直、かなり頭にくるけど――このままコケにされっぱなしってのもかなり癪に障るんだよね』

撃符杏子『あんた、さんしろー、って言ったかい?』

三志郎「……ああ、多聞 三志郎だ」

撃符杏子『三志郎、あんたが後ろに居るヒマワリモドキの術を抑えてくれるってんなら、一発で青いのを沈めてやる』

撃符杏子『さっき呼び出そうとした化け物が、私よりも強いってのは何となく分かるさ。でも、このままじゃ収まりがつかないんだ』

撃符杏子『だから――私を使ってくれないかい? 頼むよ』

まどか「……えっと」

撃符マミ『佐倉さん……』



96:2012/10/09(火) 17:18:45.52 ID:vTwle3mDo


三志郎「……焔斬、悪いな。もう少し待っててくれ」

撃符 焔斬『ふん、構わんさ。ワシとしてもこの娘っ子のような人間は嫌いでは無いからのぅ』

撃符杏子『……! ありがとよ! 恩に着るよ!』

三志郎「おぅ! じゃあ行くぜ!! 妖召喚――佐倉杏子!!」キキキキキキン!


――『火』!


カッ!


杏子「――いよっしゃあ! 私は今ちょっと機嫌が悪いんだ、手加減なしでボコってやるから覚悟しな!!」シュウウウ





97:2012/10/09(火) 17:19:22.14 ID:vTwle3mDo


さやか「ぐ……くく……!」ダッ!

黒ねいど「あら何よ、またアンタぁ? 良いわ、幾らだって撃符にしてあげる!!」

黒ねいど「術符解放! 継ぎ接ぎ!!」キキキキキキン!


――『木』!

シュルルルルル!


黒ねいど「さぁ、その糸で絡めとっちゃいなさ――!」

三志郎「術符解放! 稚鳳!! そのまま突っ切れ!!」キキキキキキン!


――『火』!


杏子「おおおおお!!」ゴォォォォ!

黒ねいど「げげ! 糸が全部燃え落ちちゃったぁん!?」

杏子「おおおっらぁぁぁ!!」ブゥン


――ジャキキキキキ!


さやか「!?」

黒ねいど「あら? あららららら?」


――キキキキキィン!!


まどか「すごい……!」

撃符マミ『ええ……! 「ヤリ」が「オリ」みたいに……!』

まどか(……スルーしとこう)





98:2012/10/09(火) 17:20:00.20 ID:vTwle3mDo


黒ねいど「ぬぬぬぬ……術符解放! 壷手足!」キキキキキキン!

三志郎「術符解放! 鼬!」キキキキキキン!


――『土』!

――『火』!


シズルの使い魔「――――!!」ジュウウウウウウ!


黒ねいど「きぃぃぃぃまたアンタはぁぁぁぁぁン!?」ウネウネウネウネ



三志郎「今だ杏子! ぶちかませ!!」

杏子「ああ! 来い……!! 取って置きの一発!!」ゴゴゴゴゴゴ


――ズズズズズ……!


フエ「おーおー、こりゃまたでかい槍もあったもんだ」

三志郎「凄ぇ……!」





99:2012/10/09(火) 17:21:34.33 ID:vTwle3mDo


杏子「さぁ……覚悟は良いかい!?」

黒ねいど「え、ちょっとまって、これはちょっと洒落にならないんじゃないかななんて思ったりなんかしちゃったりなんかしちゃったり」

さやか「……!」

杏子「問答無用! さぁ、貫かれちまいなっ――!!」ゴッ!



――ズドォォォォン!!



黒ねいど「あーーーーーーーれーーーーーーーーー……!!」キラーン


三志郎・杏子「「いよっしゃああああああ!!」」

まどか「ねいどさん、捕まえられなかったけど……今はそれより……!!」

撃符マミ『ええ、流石に美樹さんもこれなら……』



フエ「……? 待ちな、少し妙な感じだぜ……?」

三志郎「あん?」





100:2012/10/09(火) 17:22:01.49 ID:vTwle3mDo


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



さやか(…………ああ、あたし、何してたんだろう)

さやか(あのガキに突っかかって、一人で先走って……)

さやか(恭介の腕を直せたのは良かったけど、それ以外でたくさん迷惑かけちゃった……)

さやか(あいつが気に入らないって理由だけで、あたしは……)

さやか(ははっ、これじゃああのガキの事、子供だなんて笑えないじゃん)

さやか(あたし、どんな顔して皆に会えば良いのかな……)

さやか(…………)

さやか(……嫌だなぁ、あたし、帰りたくないなぁ……)


――ピシ





101:2012/10/09(火) 17:23:58.81 ID:vTwle3mDo


さやか(……赤い女の子とか、同じ魔法少女の人を何人も撃符にしちゃったし……どうすれば良いのかなぁ……)

さやか(こんなんじゃ、恭介の隣に居られないよ……)

さやか(…………いや、そもそもこんなお札のまんまじゃ、会う事すらも出来ないよ)


――ピシッ


さやか(…………どうしよう)



さやか(…………)

さやか(……ああ、いっそのこと)


――ピシィッ





102:2012/10/09(火) 17:24:25.01 ID:vTwle3mDo





さやか(……そう、いっそのこと――――)



さやか(――――「泡」みたいに、消えられないかなぁ)



――――――ピシリ



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


103:2012/10/09(火) 17:24:59.59 ID:vTwle3mDo




――ゴォッ!!



三志郎「!? おわぁ!?」

フエ「兄ちゃん!!」シュルルル

まどか「きゃあああ!?」

フエ「……っと、こっちもか」シュルルル ガキン!

杏子「――チッ! 後ろに隠れてな!」


三志郎「い、一体何が起こったんだ……?」

フエ「……おい、見てみな」


さやか「…………」


まどか「さやかちゃん……!?」





104:2012/10/09(火) 17:26:23.84 ID:vTwle3mDo


杏子「まだ倒れてないのかい、本当にタフだね! ならもう一発……!」チャキ

まどか「……待って! 何か様子がおかしいよ……?」


さやか「……ぁぁぁぁ……」ゴゴゴゴ……


撃符 犬『』シュン

撃符 カエル人形『』シュン

撃符 継ぎ接ぎ『』シュン

撃符 壷手足『』シュン



撃符マミ『撃符を、取り込んでいるの……?』

三志郎「……! あれは、まさか!?」


フエ「ああ……間違いねぇ、アレは――」





105:2012/10/09(火) 17:27:19.82 ID:vTwle3mDo



さやか「ぁぁぁああああっ!!」キキキキキキン!




――『水』!



――『包』!



――――『泡』!!


カッ!!



オクタヴィア「ォォォォ……!」シュウウウ



フエ「――上位召喚の力だ」




106:2012/10/09(火) 17:28:18.72 ID:vTwle3mDo


杏子「な、なんだありゃ!?」

まどか「……あれは、魔女……!?」

三志郎「おいフエ、どういう事だよ! 召喚はぷれい屋が居なけりゃ出来ないはずじゃなかったのか!?」

フエ「そりゃ妖の話だろ? 嬢ちゃん達の場合に関しちゃどうなのかなんて知らねぇさ」

三志郎「そんな……!」

杏子「おい、何一人でぶつぶつ言ってんだい! 来るよ!!」

オクタヴィア「ォォォォォオオオ!!」ドシュドシュ


車輪「――――」ギュオオオオ!

三志郎「うおっ!? じ、術符解放! たておべす!」シュウウン!


――『水』!


シャキキキキィン!


杏子「……駄目だ! 飛んでくる車輪の数が多すぎる!!」キィン

三志郎「うわあああああああああ!?」ガガガガ




107:2012/10/09(火) 17:29:28.41 ID:vTwle3mDo


まどか「さ、三志郎君! さやかちゃん、どうしちゃったの!?」

三志郎「分かんねぇよ! 俺だってぷれい屋の力も無しに上位召喚される奴なんて初めて見たんだ!」

フエ「妖と魔法少女の違い、ってぇ事かねぇ」ガキン!


オクタヴィア「オオオォォォォ……!」


杏子「……ちっ、しょうがねぇ! なら私が突っ込んで……」


――シュウウウ……



まどか「杏子ちゃん、身体が……!」

杏子(! やっぱ魔力を回復させとくべきだったか、くそったれ!)

杏子「……三志郎、選手交代だ! さっきの「えんざん」って奴を出しな!』

撃符杏子『そんで、あのバカをぶっ飛ばして……!!』ヒラリ

三志郎「杏子……」パシッ


撃符 焔斬『ふん、娘っ子にしてはようやったではないか。これは負けておられんぞ?』

三志郎「ああ……今度は俺達の番だ!」

三志郎(待ってろよ、さやか。今助けてやるからな!!)


108:2012/10/09(火) 17:30:56.50 ID:vTwle3mDo



三志郎「妖召喚! 焔斬!!」シュウウン!


――『火』!


ゴアアアア!!


焔斬「キエエェェェエエエエ!!」ゴァッ!



まどか「す、凄い炎……!」

撃符マミ『ええ、確かに凄い力を感じるけど……でも、今の美樹さんには……」

撃符杏子『――待ちな、まだ終わってないみたいだ』



焔斬「行くぞ、三志郎! あの小娘に我らの力を見せ付けてやろうぞ!!」

三志郎「おう! ――上位召喚!! 煌け、焔龍っ――――!!」キキキキキキン!



――『火』!



――『皇』!



――――『煌』!!


――ゴォッ!!


焔龍「ハァァァ……!」





109:2012/10/09(火) 17:31:48.11 ID:vTwle3mDo



まどか「わぁ……綺麗……」

撃符マミ『何て神々しい炎……』


三志郎「行くぜ焔龍!! 術符解放! 来空牙!! 突っ込めぇぇぇ!!」キキキキキキン


――『木』!


焔龍「キェェエエエエエエエエエエエ!!」ゴォッ!


オクタヴィア「オォォォォオオ!」

車輪「――――」ギュオッ!


まどか「あ、車輪が!」

三志郎「無駄だ! 来空牙を纏った焔龍は誰にも止められやしねぇぜ!!」

焔龍「この様な木屑等、燃やし尽くしてやろうぞ!!」ゴォォォ!

オクタヴィア「オ……ォォォォ……!!」


――ガギィィイン!





110:2012/10/09(火) 17:32:30.24 ID:vTwle3mDo


三志郎「負けるな焔龍! 押し切れぇぇぇぇ!!」ビシィ!

焔龍「おぉおおおおッ――!!」

オクタヴィア「――――!」ピシッ


――ドゴオォォォォ……ン!


オクタヴィア「ォオオオォ……オォ……!」メラメラ

まどか「や、やった!?」

撃符マミ『まだよ。再生能力が……』

撃符杏子『――いや、炎に再生が追いついてない。終わりだよ』





111:2012/10/09(火) 17:34:31.47 ID:vTwle3mDo


オクタヴィア「お……ォぉ……オ……!』メラメラ

焔龍「……ふん、赤いのとは大違いじゃな』シュウウウ……

撃符 焔斬『』ヒラリ

三志郎「さやか……」パシッ

さやか『……ご……ごめん……ね』シュウウウ


撃符 美樹さやか『』ヒラリ

まどか「! さやかちゃん!!」パシッ



まどか「さやかちゃん! さやかちゃ――」

撃符さやか『きゅぅ……』

撃符マミ『あらあら、意識を失ってるみたいね』

撃符杏子『人騒がせな奴だな、コイツ』ペッ

まどか「良かったよぅ……ほんとに良かった……!」グスグス






112:2012/10/09(火) 17:35:38.41 ID:vTwle3mDo



三志郎「………………」

フエ「……どしたよ、兄ちゃん。せっかく青い嬢ちゃんを助けたってのに、浮かない顔してんじゃねぇか」シュルルル

三志郎「……なぁフエ。確か魔女ってさ、マミの姉ちゃん達の敵……って話だったよな」

フエ「そう聞いたな」

三志郎「なのにさ……上位召喚で、その魔女が出てくるって何か変じゃないか?」

フエ「…………」



三志郎「……もしかして、だけどさ」

三志郎「あの魔女って妖はさ……マミの姉ちゃん達が――」






ほむら「――その先は、私から教えてあげるわ」カシャン

QB128「…………」グッタリ





113:2012/10/09(火) 17:36:42.91 ID:vTwle3mDo


撃符杏子『! お前は……』

撃符マミ『あらあら、キュウべぇが虫の息』

まどか「ほむら、ちゃん……?」


フエ「……成程ねぇ? あの赤い姉ちゃんが『もう一人』だったって訳かい?」

ほむら「……ええ、まさかこんな展開になるとは思ってなかったけれど……」

三志郎「! お前フエの姿が見えてんのか!?」

撃符マミ『……どういう事かしら? 手に持ったキュウべぇの事と良い、あなたは一体……』

ほむら「…………」





114:2012/10/09(火) 17:39:12.95 ID:vTwle3mDo


ガヤガヤ ガヤガヤ


フエ「……チッ、人間が集まってきたな」

ほむら「……場所を変えたほうがいいかしらね」

ほむら「そうね、とりあえずは――巴マミの家でいいでしょう。待っているわ、フエ」カシャン

フエ「…………」

三志郎「あ、おい!!」

まどか「……消えちゃった……」


撃符杏子『……何かよく分かんないんだけど、これは私も行く流れなのかい?』

撃符マミ『というかこの身体である以上、他に選択肢は無いんじゃないかしら』

三志郎「……よし! 考えてても始まらねぇんだ! 行ってみようぜ!!」ダッ

まどか「あ、また走るのぉ……?」





ミニ黒ねいど(ンフフフ……こっそり、こっそり……)コソコソ





118:2012/10/09(火) 19:27:25.21 ID:vTwle3mDo



*******************************




さやか『……う、うーん……?』パチ

さやか『……あれ、ここどこ? 何この光ってる空間』キョロキョロ


一鬼『――おぅ、起きたみてぇだな』


さやか『うひゃあああ!? な、何よあんた!?』ビクゥ


鳥妖『あ、気が付いたんだ』

一角『まったく弛んでおるわ』

鬼車『カラカラカラカラカラカラカラ』

ゾロゾロゾロ


さやか『な、なななな……!?』





119:2012/10/09(火) 19:28:34.71 ID:vTwle3mDo

マミ『あ、美樹さん。身体は大丈夫なの?』

さやか『ま、マミさん!? って事はここって……』

マミ『ええ、妖たちが封印されている撃符の中よ』ニッコリ

さやか『うわあああやっぱりいいいい……!』


マミ『あら、そんなに悲観しなくても大丈夫よ。みんな話してみれば良い人ばかりだから』

さやか『良い人って、んな訳無いでしょう!? そんな寝ぼけた事言ってるのはあのバカガキだけですよ!』

鳥妖『……むかっ』ピク

さやか『妖って、妖怪ですよ!? ホラーですよ!? そんなのと話通じる訳無いじゃないですか!』

さやか『大体、人間と同じくらいの知能とかあるんですか!?』

一角『…………』ピク


さやか『どうせあたし達のことを食べる為に、外面を取り繕ってるだけなんですよ! マミさんって美味しそうですし!』

マミ『……』ピク

さやか『だから、早く逃げましょう!? それか撃符の中であいつらの事をやっつけちゃうか――』


焔斬『――ほぅ、ずいぶんと大きな口を叩くのう?』ゴアッ





120:2012/10/09(火) 19:30:16.42 ID:vTwle3mDo


さやか『…………あ』ピタッ

さやか『…………』ギギギギギ



妖一同『……………………』ゴゴゴゴ……!



さやか『…………』ダラダラダラ


雷信『散々手間をかけさせた挙句、三志郎殿への暴言……なんと無礼な』

一鬼『……おい手前、ちょっと来いや。同じ水属性の先輩として礼儀ってモンを教えてやらぁ』ガシッ

さやか『――ひっ!? え、あの、ちょっと……!?』ズルズル

鳥妖『ねぇ、あいつらも参加したいってー』


水虎『グルルルル……!!』

オヤウカムイ『オォーー……ン……!!』


一鬼『おぅ、そうか。じゃあ付いて来いや』

さやか『ひいいいいいいぃぃぃ……!?』





121:2012/10/09(火) 19:32:26.49 ID:vTwle3mDo


さやか『マミさん!? マミさーーーん!?』

マミ『……ねぇ、美樹さん。ちょっと聞きたいのだけど……』

さやか『え!? は、はい、何でしょう!? 何でも答えますから、たすけて……!』

マミ『――私がおいしそうって、それ。太ってるって言いたいの……?』

さやか『』



杏子(あ、終わったな。あれ)









〜 マミの家 〜


撃符さやか『……イーヤー……』


三志郎「……こいつ、中で何やってんだ……?」

フエ「さてね、大方新人イビリにでも遭ってんじゃねぇかい」



ほむら「……話をしても良いかしら?」

QB「…………」





122:2012/10/09(火) 19:34:06.93 ID:vTwle3mDo


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ほむら「そう言えば、ちゃんとした紹介がまだだったわね」

ほむら「私は暁美ほむら、魔法少女をやっているわ」

三志郎「お、おう。俺は多聞 三志郎。こっちの黒いのがフエってんだ、よろしくな!」ポンポン

フエ「腹を叩くな、腹を」

ほむら「……ええ、よろしく」


まどか「……それで、ほむらちゃん。話って何かな……?」

撃符杏子『ああ、何か大事な話みたいだけど』

ほむら「…………」チラッ


撃符マミ『ウフフフ』

撃符さやか『アー! アー! ギャー!』


ほむら(……予定とは違ったけど、大人しくしているのならそれで良いかしらね)

まどか「……?」





123:2012/10/09(火) 19:35:10.43 ID:vTwle3mDo


ほむら「……そうね、ではまず始めに、あなた達は魔法少女の事についてどの程度知っているのかしら?」

まどか「え? それは……」

三志郎「どの程度って言われてもなぁ……何かすげぇ力を使える、妖みてぇな奴?」

撃符杏子『おい三志郎、その言い方だと私達は人間じゃ無いっていう風に聞こえるんだけど』

三志郎「あぁ、悪ぃ悪ぃ――」


ほむら「――いえ、その言い方で合っているわ、佐倉杏子」


QB「!」

三志郎・杏子「『へ?』」

まどか「……そ、それって、どういう――」


ほむら「……簡単に言うと、私達魔法少女は既に人間では無くなっている。という事よ――」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




124:2012/10/09(火) 19:36:41.18 ID:vTwle3mDo



・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・


・・・



ほむら「――――これが、私の知る全て。魔法少女の真実よ」



まどか「そ、そんな……そんなのって……!」

三志郎「…………」

ほむら「嘘だと思うのならば、そこのインキュベーターにでも聞いてみなさい」

ほむら「こいつらは嘘をつかない。明確な問いかけならば、決してごまかさないはずだから」

撃符杏子『……おい、キュウべぇ! 本当なのかよ、ほむらの言ってる事は……!!』

QB「…………」





125:2012/10/09(火) 19:38:21.33 ID:vTwle3mDo


QB「……はぁ、暁美ほむら。君は一体何処でこの情報を知ったんだい?」

ほむら「少なくとも、今のあなたが知らない所で、でしょうね」

まどか「! キュウべぇ……それじゃあ、本当に?」

QB「ああ、彼女の言った事に関しては大筋で間違ってはいないね」

フエ「……だとよ」

三志郎「やっぱり、さやかの上位召喚はそういう事だったんだな……」



撃符杏子『……ヘッ、じゃあ何かい。私達はその内魔女になっちまうって訳かい?』

撃符杏子『魔法少女が魔女になる。よく出来た話じゃないか……!』

まどか「あ……で、でも、さやかちゃんが元に戻れたんだから、撃符のままなら……」

ほむら「……自由に生きて魔女となって殺されるか、自由を奪われて紙切れとして生かされるか。果たしてどちらが幸せなのかしらね」

まどか「うぅ……」





126:2012/10/09(火) 19:39:54.98 ID:vTwle3mDo


QB「ちなみに前にも言ったと思うけど、君には魔法少女としてとてつもなく大きな素質を秘めている」

QB「君の願い如何では、この状況を何とかできるかもしれないよ?」

まどか「え……? 私、が……?」

フエ(……ふぅん)


ほむら「……ええ、それは事実よ。でも、その代償はとてつもなく大きい」

撃符杏子『…………』

ほむら「身体は人から外れて、戦いを強制され、そして最後は絶望を撒き散らして死ぬ」

ほむら「加えて今では撃符にされるという危険も常に付きまとっている」

ほむら「……ねぇまどか、あなたはこれでも魔法少女になりたいと思う?」

まどか「……そ、れは……」

ほむら「……もう一度言うわ、止めておきなさい」

ほむら「魔法少女なんておぞましい物なんか、あなたがなる必要なんて無いわ」

まどか「……ぅ……」

撃符杏子『……そうだな。止めときな』

撃符杏子『アンタみたいな甘ちゃんが、こんなヤクザな世界に踏み込んでくる必要なんてねぇよ』

まどか「……ほむらちゃん、杏子ちゃん……」

QB「…………」





127:2012/10/09(火) 19:41:37.05 ID:vTwle3mDo


三志郎「……なぁ、お前は大丈夫なのかよ」

ほむら「……え?」

三志郎「だから、そんな目に合わされて、お前は平気なのか」

まどか「あ……そっか、ほむらちゃんも魔法少女なんだから……」

ほむら「…………」

フエ「相変わらずストレートだねぇ、兄ちゃん」




ほむら「…………そう、ね」

ほむら「最初は辛かったけれど、何度も――長い事魔法少女を続けているうちに慣れたわ」

三志郎「慣れた?」

ほむら「ええ、私にはどうしても成さなきゃいけない事があった。だから、慣れるほか無かったの」

まどか「……ねぇ、ほむらちゃんの成したい事ってなんだったの?」

ほむら「――それは言えないわ、特にあなたには」

まどか「!」ビクッ





128:2012/10/09(火) 19:42:16.29 ID:vTwle3mDo


ほむら「…………」

まどか「……えと。ご、ごめんね? 変な事聞いちゃって……」グスッ

ほむら「…………」

ほむら「……まぁ、一つだけ言うなら」

まどか「……?」

ほむら「私が色々と手を尽くして、あなたを契約させないようにしたのは私の目的の為であり……同時に、あなたを思っての行動だった」

ほむら「詳しくは言わない、後は私が墓場まで持っていくわ」プイッ

まどか「…………えへへ、ありがとう、ほむらちゃん」


撃符杏子《……甘ちゃんなのはまどかだけじゃないね、こりゃ》





129:2012/10/09(火) 19:43:26.19 ID:vTwle3mDo



三志郎「…………」

フエ「……おや、珍しいねぇ。何時もの兄ちゃんなら怒り狂ってると思ったが」

三志郎「怒ってるさ、重馬の時とか鬼仮面の時みたいに、腹ン中がぐるぐる燃え盛ってる……!」

三志郎「でも、原因のキュウべぇって野郎が俺には見えねぇんだ。だったら、ここで暴れても八つ当たりにしかならねえじゃねぇか……ッ!!」ギリッ

フエ「……おぉ、こりゃびっくりだ。ちゃんと成長してるみてぇだな」

三志郎「おちょくってんのかお前!」



フエ「……なぁ兄ちゃん、もしもの話なんだがな」

三志郎「なんだよ!」


フエ「――もしも、その怒りをぶつけられる相手が居たらどうするよ」





130:2012/10/09(火) 19:44:36.56 ID:vTwle3mDo


三志郎「……? どういう事だよ?」

フエ「……さてね、詳しい事は姉ちゃんから聞くと良いさ。俺は知らねぇ」シュルルル

三志郎「おい!? 気になる事言って消えるなよ! おいってば!!」ダンダン!



ほむら「…………」

フエ(姉ちゃんよ、俺が出来るのはここまでだ。後は自分で一言いいな)シュル……

ほむら(……ありがとう、お膳立てしてくれて)

フエ(礼なんて言うなよ、俺はただ話の流れをスムーズにしただけだ)

フエ(頭の足りねぇ兄ちゃんの事だ。何もしなくても、頼むだけで協力してくれてた筈だぜ?)

ほむら(……そうね、私も考え過ぎていたのかもしれない)

ほむら(でも、まどかの事を守ってくれた貴方には礼を言ってもおかしくないでしょう?)

フエ(……ヘッ)シュルルル





131:2012/10/09(火) 19:47:48.49 ID:vTwle3mDo



三志郎「なぁ、ほむらの姉ちゃん! フエが言ってたのってどういう事だ!?」

撃符杏子『……誰だそれ?』

まどか「フエ……さんが?」

ほむら「…………」



ほむら「……これから約二週間後、ワルプルギスの夜が来る」

撃符杏子『……何!?』

三志郎「わるぷ……何だって?」

ほむら「ワルプルギスの夜、超大型の魔女よ」

ほむら「私の目的の達成には、それを倒さなくてはいけないの」

三志郎「……!」



フエ(…………)


ほむら『私の目的は、ワルプルギスの夜という災害レベルの魔女を倒す事』

ほむら『だからあの子供の持っている力を、確実に私へ貸してくれるようにして欲しい』

ほむら『……それと、鹿目まどかを守ってあげて』


フエ(……災害レベル、ねぇ。ま、そんだけ大きな奴なら、ねいどの奴もほっとかねぇ筈だ。この世界にいる限り、遅かれ早かれ必ず見つけてちょっかいかけに行きやがるだろう)

フエ(くらぎ級の魔女とねいど。他のぷれい屋もいねぇ現在、兄ちゃん一人で相手させるよりは姉ちゃんが居た方がまだ有利だからな。悪ぃが、こっちもこっちで利用させてもらうぜ)





132:2012/10/09(火) 19:48:40.54 ID:vTwle3mDo



ほむら「多聞 三志郎」

三志郎「……なんだ?」



ほむら「もし、貴方が義憤を感じているのなら――どうか、私にその力を貸して欲しい」

ほむら「貴方の持つ、魔女と魔法少女、そして――妖の力を」










三志郎「――――おう!!」






133:2012/10/09(火) 19:49:10.68 ID:vTwle3mDo




ミニ黒ねいど(……にょっほっほっほ! これは良いこと聞いちゃったわぁん……!)コソコソ

ミニ黒ねいど(そんな強力な魔女だったら、さぞかし良い撃符になるでしょうねぇん! わくわくし過ぎてねいど肌!!)ゾクゾク

ミニ黒ねいど(でも二週間ってのはちょっと長すぎるわねぇ……さて、どうしてくれようかしら?)








撃符マミ『ティロティロティロティロ』

撃符さやか『ワァーーー! ワァァーー!!』


撃符杏子『……いつまでやってんだよ、あんた達……』

ほむら(……まぁ、聞いてなかったら無かったで、別に問題は無いわね)




134:2012/10/09(火) 19:52:46.81 ID:vTwle3mDo



************************




三志郎「……とは言ったものの、ワル……が来るまで二週間も待ってなきゃいけねぇのか……」

フエ「ワルプルギスの夜、な。もうちょい頑張れや」

三志郎「わ、分かってるよ!!」

まどか「そっか、三志郎君は妖逆門のトーナメントに参加してるんだっけ。確かにそれだと二週間は長いよね……」

三志郎「だろ!? ねいどは終わったらげぇむに戻してくれるって言ってるけど、その間に他の奴らはどんどん先に進んじまうぜ!」

フエ「シード扱いにしてくれるとも言ってたぜ。無条件に勝ち上がれるんだから別に良いんじゃねぇのかい」

三志郎「そんなのズルじゃねぇか! 俺は正々堂々勝ち抜いて、その上できみどりに会いてぇんだ!!」

まどか「きみどり……?」

三志郎「ああ、赤い傘を持ってる女の子の妖なんだ。笑うとすっげぇ可愛いんだぜ!」

まどか「へぇ……どうしてその子に会いたいの?」





135:2012/10/09(火) 19:54:27.61 ID:vTwle3mDo



三志郎「……最初にさ、俺、妖を解放する為に妖逆門に参加したって言ったろ? でも、それは本当はきみどりが原因だったんだ」

まどか「え……」


三志郎「ねいどや鬼仮面は『きみどりが妖を憎んでいるからだ』って言ってたけど、俺はどうしてもそれが本当だとは思えねぇ」

三志郎「だってさ、その時のきみどり、『違う』って言って泣きそうな顔してたんだぜ?」

三志郎「だから、誰でもないきみどり自身の口から本当のことを聞いて、それでもう一度あいつの笑顔を見たいんだ!」


まどか「そっか……よく分からないけど、三志郎君にも強い願いがあるんだね」

三志郎「願いって言うか、俺の夢だな! 解放された妖たちも加えて、きみどりと楽しく遊びてぇ!!」

三志郎「――だから早くトーナメントに戻らなきゃいけねぇのにぃ!! 二週間は長すぎるぜ!?」ガシガシ

フエ「……まぁ、この世界の季節を見る限り、逆日本とは時間の流れが違うと見える。そう焦らんでも何とかなるとは思うがね」

三志郎「なにぃ!? どういう事だよフエ!?」

フエ「さぁな、ちったぁ自分で考えるこった」シュルルルル

三志郎「またそれかよぉ……!」



まどか「……夢、かぁ……」

まどか(私の夢って、何なのかな……)






137:2012/10/09(火) 19:58:45.64 ID:vTwle3mDo

>>136
最終トーナメント・ロンドン戦前、話数で言うと40話直前といった感じですかね



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



〜 結界 〜




ワルプルギスの夜『……キャハハハ……キャハハハハ……』


ニュルルルン


黒ねいど「呼ばれてないけどねいどどど〜ん! ようやく見つけたわよぉ? アンタがワル何とかって魔女ねぇ?」ウネウネウネウネ

ワルプルギス『キャハハハ……キャハハハ……』

黒ねいど「え? なんでここに居るのかってぇ? アタシってばほら、待つくらいなら自分から会いに行っちゃうタイプじゃない? だから来ちゃった♪」

黒ねいど「ほんっとアタシったらいじらしいんだからぁ! 一途過ぎて妬けちゃう!!」ウネウネウネ

ワルプルギス『キャハハハ……キャハハハハハ……』





138:2012/10/09(火) 20:01:17.35 ID:vTwle3mDo


黒ねいど「アンタもアンタでこんな辺鄙な所に引っ込んでてくれちゃってぇ」

黒ねいど「本当見つけるのに骨が折れたわよぅ。まぁアタシ骨無いけど!? ギャハハハハハ!!」

ワルプルギス『キャハハハ……キャハハハ……』

黒ねいど「……何それ、愛想笑い? 気に食わないわね、アンタ」

黒ねいど「ンま、抵抗しないんだったら別に良いんだけどネ!! おげぇぇぇ……!!」バササササ


ワルプルギス『キャハハハ……キャハハハ……』シュゥゥゥゥ


黒ねいど「ンフフフフ! これで凄い撃符が手に入ったわぁ! ねいど感激!!」ヒューヒュー!

黒ねいど「他にも色々沢山の撃符が手に入ったし、この世界での撃符集めもこんなもんで良いかしらねぇ?」バサッ


ワルプルギス『……キャハハハ、キャハハハ……』シュウウウウ





139:2012/10/09(火) 20:02:25.20 ID:vTwle3mDo


黒ねいど「そろそろ三志郎に捕まってあげて、妖逆門に戻りましょうかねぇ? あんまり長い事居なくなってると、あの子も寂しがるだろうしぃ?」ウネウネウネウネ

黒ねいど「あ、それに鬼仮面も怒っちゃうかしらぁ? ま、三志郎も新しい撃符を手に入れて強くなってるし、別に問題は…………」


ワルプルギス『キャハハハ……キャハハハ』シュウウウウ


黒ねいど「……いやに時間かかるわねぇ。あんたどんだけ強力なのよぅ。幾らなんでも……」


ワルプルギス『キャハハハハ……! キャハハハハハ!!」シュウウウ……ウウウウ……


黒ねいど「あ、あら? 何か様子がおかし気な感じ?」




ワルプルギス『キャハハハ! キャハハハハ!!』シュゥウ…ウ…



ワルプルギス『キャハハハハ!! キャハハハハハハハ!!』シュ……ウ……ウゥ



ワルプルギス『キャーーーーーーッハッハッハハハハハハハハ!!!』バシュゥン!





140:2012/10/09(火) 20:03:26.71 ID:vTwle3mDo


黒ねいど「……解説の裏ねいどさん、これはもしかしてアレですかね?」

黒ねいど「ンー、まさしくアレですね。地雷を踏んだ、藪ノックからの上位召喚、そのようなものだと思いますねぇ」(後姿)



ワルプルギス『キャハハハハハハハハ!! キャハーーーーーッハッハッハハハハハハァ!!』ゴゴゴゴゴ



黒ねいど「…………」

黒ねいど「アタシしーらないっ!! さよならアミーゴ!!」ニュルルン


ワルプルギス「キャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ――!!」





141:2012/10/09(火) 20:05:19.44 ID:vTwle3mDo



****************************



〜 マミの家 〜


ピンポーン

まどか「三志郎君、ご飯持ってきたよ」

三志郎「おおぅ! 待ってたぜまどかの姉ちゃん!!」

まどか「てぃひひ、私にはこれくらいしか出来ないから……」

三志郎「んな事ねぇよ、俺すっげぇ助かってるぜ!」

フエ「ま、少なくとも飢え死にはせずに済んでるしな」

まどか「……えへへ、ありがとう、三志郎君」


三志郎「えーっと今日の料理は……おお! オムライスじゃねぇか!!」

まどか「うん、手作りだから口に合うかどうか不安だけど……」

撃符さやか『何言ってんのさ、まどかの作る料理がまずい訳無いじゃん! むしろ味の分からないバカに食べさせるのがもったいないくらいだよ!』

三志郎「ああん? また喧嘩売ってんのかニセさやか……?」ギギギギ

撃符さやか『だからそのニセって言うの止めなさいって言ってんでしょうが……!!』ギギギギ

まどか「んもー、またそうやって喧嘩するー……」



撃符 かがり《手作りか……召喚されれば作って差し上げられるのに……》メラメラ

撃符 雷信『……かがり、妙な対抗心を燃やすな』






143:2012/10/09(火) 20:08:14.13 ID:vTwle3mDo


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



まどか「そっか、じゃあまたねいどさん捕まえられなかったんだ……」

三志郎「ああ、何か『マズっちゃったわぁぁ!』とか言って、対撃の途中で居なくなっちまったんだ」

撃符さやか『そうそう! あと少しで召喚された妖も倒せたのになぁ! 実に惜しかった! うんうん!』

撃符杏子『ボッコボコにされたくせによく言うよ……』

まどか「へぇ……何があったんだろ?」


フエ「……分身の方で何かあったのかもしれねぇな」

三志郎「? わけみ……ああそっか、分身とか出来たっけな、あいつ」

まどか「あいつって……ねいどさん、だよね? ……増えるの?」

三志郎「おぅ、増えたり縮んだり伸びたり化けたり爆発したり戻ったり、考えたらすげーよな、あいつ」

撃符杏子『変態の話なんざ聞きたくねーけど……それがどうかしたのかい?』

三志郎「ああ、フエが分身の方が何かしたんじゃねぇか、って」

撃符マミ『何か……?』





144:2012/10/09(火) 20:09:17.91 ID:vTwle3mDo

>>142はミス



フエ「……まぁ、もしそうだったとしても碌なもんじゃねぇだろうよ」

三志郎「ああ……あいつが自分から『マズった』なんて言う位だもんな……」

まどか「……ず、随分と信頼してるんだね? その、悪い方向に……」

三志郎「まぁな、ねいどの滅茶苦茶さを俺ほど知ってる奴なんて居ねぇっての」

まどか「そ、そうなんだ……?」

三志郎「おう! 妖列車の時と言い、きみどりの時と言い、あの野郎絶対俺の事嫌いだぜ!?」

フエ「ハッ、まぁ兄ちゃんは特にねいどのお気に入りだったからなぁ」

三志郎「全然嬉しくねぇよ!」


撃符マミ『……でも、本当に何があったのかしらね? 対撃を自分から中断させるなんて……』

三志郎「んー、そうだなぁ……」

フエ「……別に今考えなくても良いんじゃねぇのか、どうせ直ぐに巻き込まれる――」



ほむら「フエ、三志郎! 緊急事態よ!」カシャン


フエ「……ほらな」

三志郎「あー、何やらかしたのか聞くのが怖ぇよ……」

まどか「……あ、あはは……」


145:2012/10/09(火) 20:10:42.64 ID:vTwle3mDo



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


〜 街中 〜


ビュウウウウゥゥゥゥ……!


アナウンス『……緊急避難警報が発令されました、この地域にお住まいの方々は、最寄の避難所まで……』


まどか「さっきまではお天気だったのに……!」

三志郎「うっへぇ、凄ぇ風だ……! これじゃ歩けねぇ……!!」

フエ「……しゃあねえな」シュルルル

まどか「あ、風が……?」

三志郎「サンキュ! フエ!」





146:2012/10/09(火) 20:11:44.98 ID:vTwle3mDo


三志郎「で!? ほむらの姉ちゃん、この天気何があったんだよ!?」

ほむら「……ええ、私も詳しいことはよく分からないのだけれど――――この暴風雨、ワルプギスの夜が近づいているわ」

まどか「え!? そんな、まだ先のはずじゃ……!」

ほむら「私も混乱しているのよ、こんなの今までは無かったのに……!」

三志郎「そんなのねいどの仕業に決まってんだろ!!」

フエ「だな、どうせ変にちょっかいかけて怒らせたかなんかしたんだろうさ」

ほむら「……まだ準備が完全に終わってなかったのに、はた迷惑な……!」





147:2012/10/09(火) 20:13:30.72 ID:vTwle3mDo


フエ「そんで、どうするつもりだい? 姉ちゃんよ」

ほむら「……そうね、少し予定が狂ったけど、このまま何もしない訳にはいかないわ」

まどか「じゃあ……」

ほむら「――ええ、ワルプルギスの夜を迎撃する」

ほむら「フエ、三志郎。悪いけれど、あなた達の力を――」

三志郎「おぅ、勿論貸すぜ!!」グッ

フエ「……ま、兄ちゃんがそう言うんなら、俺は付いてくだけさ」

ほむら「……ありがとう」





148:2012/10/09(火) 20:14:14.64 ID:vTwle3mDo



まどか「……あ、あの! 私も……」

ほむら「それは駄目よ、まどか。あなたは――」

三志郎「別に良いじゃねぇか! 仲間なんだから一緒に行こうぜ!!」

ほむら「! 何を言うの? まどかはただの一般人なのよ? それなのに危険なところに……」

三志郎「大丈夫だって! 何が起きても俺達が守ってやるからさ! なぁフエ!」

フエ「……俺は兄ちゃんの個魔なんだがねぇ……」

ほむら「……しかし……」


ほむら(……いえ、避難所に一人きりにしてしまっては、インキュベーターに付け入られる隙を生むかもしれない……)

ほむら(なら、いざとなった時に契約を阻止できる者と一緒に居た方が……?)


ほむら「…………」ジッ

フエ「…………」




149:2012/10/09(火) 20:15:49.50 ID:vTwle3mDo


三志郎「なぁフエ、良いだろ!?」

フエ「……あーあー、分かったよ。兄ちゃんがそこまで言うんなら、一緒に面倒見てやるよ。ったく」

三志郎「よっしゃあ!!」グッ

まどか「え、えっと……?」

ほむら「……分かったわ。でもそこまで言うのだから、必ずまどかを守り通しなさい」

三志郎「おぅ! 任せとけって!!」

まどか「! あ、ありがとう! ほむらちゃん、三志郎君、あと……フエさん?」


ほむら(…………頼んだわよ、フエ)

フエ(……ま、とりあえずやってやらぁな)



150:2012/10/09(火) 20:17:00.50 ID:vTwle3mDo


三志郎「よーし、じゃあ行こうぜ! ワルプルビスの所へ!!」

まどか「ワルプルギスだよ、三志郎君……」

フエ「あー、面倒な事になっちまったねぇ……」

撃符マミ『いよいよ最終決戦! って感じね!』

撃符杏子『なんか嬉しそうだな、お前……』

撃符さやか『よーし! こうなったら私も本気出して……』

撃符 一鬼『あ?』

撃符さやか『イエッサー! 先輩達の応援に努めマッスルー!!』






ほむら「…………」

ほむら(ここが私の正念場……! 今度こそ、このループを終わらせて見せる……!!)



QB「…………」タッ





151:2012/10/09(火) 20:20:00.75 ID:vTwle3mDo


*****************************


〜 埠頭 〜



三志郎「……ここに夜が出てくるのか?」

フエ(ワル……いや、もういいや)

ほむら「ええ、私の予測ではね」

三志郎「そっか」チャキッ

まどか「……うぅ……」

三志郎「なーに、心配すんなって! 俺は絶対に負けねぇからさ!!」

三志郎「早いとこ倒して、またねいど探しに戻ろうぜ!!」

まどか「三志郎君……」


ほむら「……!! 来るわよ!!」





152:2012/10/09(火) 20:21:09.34 ID:vTwle3mDo



?

? 

?

?


――ゴゴゴゴ……!


ワルプルギスの夜「――――キャハハハハ!! キャーッハッハハハハハ!!」ズズズ……



まどか「お、大きい……あれが、ワルプルギスの夜……!」

フエ「飛んでくる瓦礫は俺に任せて、ま、頑張んな」

三志郎「よっしゃあ! 行くぜ皆ぁ!! 妖召喚! 古木の変化!!」キキキキキキン!

ほむら「――――!」カシャン





153:2012/10/09(火) 20:22:24.41 ID:vTwle3mDo



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


黒ねいど「まったくもう、いやんなっちゃうわねぇ! あんな凄い奴だったなんて聞いてないわよ!!」プリプリ


黒ねいど「あれはもうくらぎ以上かもしれないわねぃ。お天気も悪いし、やっぱりもう帰っちゃおうかし……?」


黒ねいど「……あらぁん?」





154:2012/10/09(火) 20:23:19.50 ID:vTwle3mDo



三志郎「最初から全力で行くぜぇ!! 借りるぞミック! 上位召喚、刃羽!!」キキキキキキン!

古木の変化「出てきて即リストラ!? まぁ楽で良いけどな!!」シュウウウウン


――『木』!

――『倉』!

――――『槍』!!


シュルルルル!


刃羽「ヴォォォォォ……ン!!」

ワルプルギス「キャハハハハハ……!!」ザシュッ!




使い魔「――――」

ほむら「……鬱陶しい!」カシャン

使い魔「――――」

ほむら「……!」パァン! パパァン!



ほむら「……死になさい」カシャン

使い魔「――――!?」


――グシャァッ!





155:2012/10/09(火) 20:24:04.52 ID:vTwle3mDo





黒ねいど「あらららら、何よぉあの子達。無駄に頑張っちゃってるわねぃ」


黒ねいど「……! いい事思いついちゃった♪ ンホッホッホッホ……!!」コソコソ





156:2012/10/09(火) 20:25:58.27 ID:vTwle3mDo



ワルプルギス「キャハ! キャハハハハ!!」ズドドドド!

刃羽「ヴォォ……!!」ガガガガ

撃符杏子『ちっ! まともに食らいやがった!』

三志郎「クソッ、やっぱり一筋縄じゃいかねぇよな! 術符解放、びりびり!!」キキキキキキン!

ワルプギス「キャ……ギッ!?」ビリビリビリ


三志郎「ありがとな刃羽! 今のうちに交代だ!!」

刃羽「ヴォォォォ……」シュウウウ

三志郎「妖召喚、一鬼! 今のうちにそいつを押し流せ!!」キキキキキキン!

一鬼「一鬼、推参! 行くぜオラァァァ!!」ザパァァァン!!

ワルプルギス「…キャハハハハ…!」



ほむら「…………」カシャン

ほむら(ワルプルギスが流れてくる方向に、ありったけの爆発物を……!!)





157:2012/10/09(火) 20:26:43.23 ID:vTwle3mDo



ほむら「……よし!」カシャン

ワルプルギス「キャハ……!?」



――――ドゴォォォォン!


まどか「きゃあ!?」

三志郎「うおおお!? 何だ!?」

一鬼「お、俺の大砲水にあんな威力が……!?」

フエ「……いんや、よく見ろよ。ありゃ姉ちゃんの仕業だぜ」ガキン! ガキン!

ほむら「……まだよ! 攻撃の手は緩めない……!」ズガン! ズガン!





158:2012/10/09(火) 20:27:36.99 ID:vTwle3mDo


ワルプギス「キャハ、キャハハハハ……!」ガガガガ

三志郎「やるじゃねぇか、ほむらの姉ちゃん! こいつは負けてられねぇな!!」

一鬼「おおよ! 遠慮なくぶちかませ!!」


三志郎「おぅ! 力を借りるぜ清!! 上位召喚、オヤウカムイ!!」キキキキキキン!

一鬼「おおおおおおおおおお!!」シュウウウン


――『水』!

――『争』!

――――『浄』!!


ザパァァァ!


オヤウカムイ「オォォォーーーーッ!!」





159:2012/10/09(火) 20:28:54.14 ID:vTwle3mDo


三志郎「オヤウカムイ! 周りのちっこい奴らを吸い込んでぶつけてやれ!!」

オヤウカムイ「オォォォォォ……!!」ズゴゴゴゴ



まどか(二人とも凄い……! あんなに大きな魔女相手に、一歩も引かずに頑張ってる……!!)

まどか(……私はここで見てる事しか出来ないけど、でも……!)


まどか「……頑張って、三志郎君っ!!」

まどか「ほむらちゃんも、私ずっと見てるからっ!!」


三志郎「――おうっ!!」

ほむら「…………っ!!」


――ガガガガガ……!!


フエ(……現金だねぇ、二人とも動きが俄然良くなりやがった)


QB「…………」コソコソ




160:2012/10/09(火) 20:30:26.67 ID:vTwle3mDo



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・


・・・・・・


・・・





161:2012/10/09(火) 20:31:29.25 ID:vTwle3mDo


――――ズシャアアアアア!


ワルプルギス「……キャハハハ、キャハ……」ギギギ

羽金「グ……グルァァァァ……!!」シュウウウ……


撃符 羽金『』ヒラリ


三志郎「ぜぇーっ、ぜぇーっ……! くっそ何て硬さだよ! ダメージ与えられてる気がしねぇぞ!!」パシッ

ほむら「いえ、動きが鈍くなっているわ。確実に攻撃は通っているはずよ」スタッ

まどか「ほむらちゃん!」タタタ




162:2012/10/09(火) 20:32:10.66 ID:vTwle3mDo


三志郎「……そ、そうなのか? 俺にはよく分かんねぇけど……」

ほむら「ええ、それにほら。腹部の外装にヒビが入っているでしょう?」

ほむら「このまま攻撃を続けていけば、あと少しで貫けるはずよ。そして内部に入っての攻撃が可能になる、そうなれば――」

三志郎「――俺達の勝ちって訳だな! ヘヘ、ならへばってられねぇなぁ、オイ!!」バッ

フエ「……おい、調子乗ってずっこけるんじゃねぇぞ、頼むからよ」ガキン

三志郎「う、うっせぇ!! 分かってるっつーの!!」





まどか「…………」

ほむら「……まどか、あなたがここに居てくれて良かった」

まどか「えっ……」

ほむら「あなたが後ろで見守って居てくれるから、私達はここまで必死に頑張れている」

ほむら「……だから、そんなに沈んだ顔をしないで頂戴。力が出せなくなるから」プイッ

まどか「……ほ、ほむらちゃあん……!!」グスッ





163:2012/10/09(火) 20:33:25.89 ID:vTwle3mDo


三志郎「――よーっし! じゃあ攻撃再開だ!!」

ほむら「作戦としては、私がワルプルギスの腹部を破壊するから――その瞬間、あなたの妖をそこに突っ込ませて」

ほむら「そして、ありったけの力で破壊し尽せば、それで終わりよ」

三志郎「分かった! 鳥妖、焔斬、お前らに任せるぜ!!」

撃符 鳥妖『はーい!』

撃符 焔斬『おお! 我が炎、煌かせてくれよう!!』

ほむら「……では、作戦開始よ」カシャン



撃符杏子『チッ、じゃあ私達は出番無しかよ』

撃符マミ『まぁまぁ、私達じゃ機動力が足りないし、ね?』

撃符さやか『あーあ、残念だなぁ。このさやかちゃんの活躍が見られないなんて――』

撃符 かがり『…………』シャリン

撃符さやか『――イェッマァム! ここで大人しくしとくでありまァッサー!!』





164:2012/10/09(火) 20:35:11.61 ID:vTwle3mDo



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


キィィィィィン……!


ほむら「…………」

ほむら(……今まで、ワルプルギスの夜とこんなに順調に戦えた事なんて無かった)

ほむら(巴マミは死に、美樹さやかも死に、佐倉杏子も死に。まどかは私と一緒に相打ちになり。私一人では相手にならなかった)

ほむら(でも、今回は違う。フエや三志郎、妖の力のおかげで、ほぼ無傷のまま互角以上に戦えている……!)



ほむら(行ける。今回なら、きっとワルプルギスの夜を越えられる……!!)



ワルプルギス「キャハハ、キャハハハハ……!」ギ、ギギギ……

ほむら「……とっておきの対巡航ミサイルよ! 受け取りなさい!!」タンッ!

ワルプルギス「キャハハハ、キャハ――!!」


――ズドォォォォォン!!




165:2012/10/09(火) 20:36:19.30 ID:vTwle3mDo


ワルプルギス「――キ、ギャハァァァァッ……!?」パラパラ……!



まどか「! やった! お腹の装甲がちょっとだけ剥がれたよ!」

ほむら「――今よ三志郎!! ワルプルギスを破壊して!!」


三志郎「ああ!! 妖召喚! 鳥妖!!」キキキキキ――


ほむら(――やっと、ようやくこれで終わ――)










フエ「! 駄目だ姉ちゃん! 後ろだ!!」

ほむら「――え?」




166:2012/10/09(火) 20:37:11.22 ID:vTwle3mDo











黒ねいど「ンッフッフフッフッフゥゥゥ――!!」ニュルルルン!












167:2012/10/09(火) 20:37:59.98 ID:vTwle3mDo



三志郎「ねいど!? こんな時に……!! 鳥妖!!」――キン!


――『木』! カッ!


鳥妖「――わかってる! けどっ!」バサァッ!

まどか「ほむらちゃん、逃げて!!」




黒ねいど「この時を待ってたわァァン!? 流石のアンタも中から封印されれば抵抗できないでしょうン!?」

ワルプルギス「……キャハ、キャハハ……!」

黒ねいど「さぁ、今度こそ撃符におなぁ〜り〜〜〜♪」バサササササ

ワルプルギス「キャハハハハ……ッ!!」バササササ


ほむら「くっ……! 時間停止――」バサササ


――ギチッ


ほむら「!? 盾に札が詰まって……!!」シュウウウ……




168:2012/10/09(火) 20:39:47.70 ID:vTwle3mDo


――シュウウウウ……!



ほむら「――そんな! あと、あと少しで――!!』


――シュウウウゥゥ……


撃符 暁美ほむら『』ヒラリ


まどか「――ほむらちゃん!!」

三志郎「ちくしょおおおおおお!! 相生召喚、焔鳳!!」キキキキキキン!!


――『木』生『火』!!


――ゴォォォォッ!


焔鳳「はぁぁぁぁぁっ!!」ギュンッ!





169:2012/10/09(火) 20:40:56.94 ID:vTwle3mDo



黒ねいど「あそーれバッササ、バッサ! バッサッサ〜!!」バサササ

ワルプルギス「キャハ……ハハ……!」シュゥゥゥ

黒ねいど「何よぅ、アンタまだ抵抗するのぉ? 諦めの悪い……」




ワルプルギス「――キャハハハハハハハハッ――!?」カッ!


――ゴアッ!!



黒ねいど「!! っぐ……ぬううううううぅン!? まだ駄目だって言うのぉぉぉん!?」ビリビリ

焔鳳「くぁぁ……っ!? 何て圧力……!」ビリビリ




170:2012/10/09(火) 20:41:51.21 ID:vTwle3mDo




ワルプルギス「キャハハハハッ!! キャハハハハハハハハッ!!」ゴオォォォォ


撃符ほむら『』ヒラッ……


まどか「! ほむらちゃんが飛ばされちゃう!!」タタッ

三志郎「あ、おい!! まだ白紙の撃符が沢山飛んで……!!」







まどか「……はぁ、はぁ……」タタタッ

QB「――やぁ、まどか」タッ




171:2012/10/09(火) 20:42:29.77 ID:vTwle3mDo



まどか「! キュウべぇ! どうしてここに……!」

QB「いや、もしかたら君達の助けになれるかもしれないと思ってね。こっそり後をつけていたんだ」

QB「……それで、まどか。こんな状況だけど、僕と契約しないかい?」

まどか「……契約」

QB「そう、君が契約すれば、この混沌とした状況を一気に打開する事が出来るはずだ」

QB「それに、今君が必死になって追いかけている暁美ほむらを救う事も。これまで撃符になってしまったマミ達を解放する事も可能なんだよ?」

まどか「……そ、それは……」



撃符ほむら『』ヒラヒラ



まどか「……うぅ」

QB「大丈夫さ、契約は一瞬で終わる。さぁ、僕と契約して――魔法少女になろうよ」スッ

まどか「…………わ、私は…………」




172:2012/10/09(火) 20:43:08.10 ID:vTwle3mDo








ほむら『――私が色々と手を尽くして、あなたを契約させないようにしたのは私の目的の為であり……同時に、あなたを思っての行動だった』








まどか「……っ!」ギュッ






173:2012/10/09(火) 20:43:52.72 ID:vTwle3mDo


バササササ……


QB「……白紙の撃符がこちらに迫ってきている、あまり悩んでいる時間は無いよ」

QB「さ、まどか。身体をこっちに――」ガシッ

まどか「…………」

QB「……うん?」


まどか「……私は」




まどか「――私は、ほむらちゃんの為にも、魔法少女にはならないっ!!」


――ブン!


QB「きゅっぷい!? そんな、まど――」バササササ


シュウウウ……! ヒラリ




174:2012/10/09(火) 20:44:44.61 ID:vTwle3mDo



撃符ほむら『』ヒラヒラ


まどか「ほむらちゃん!!」ダッ

まどか(そうだ、何故かは分からないけど、ほむらちゃんは私を思って契約させないようにしてきてくれたんだ)

まどか(なのにこんな所で契約しちゃったら、ほむらちゃんに顔向けできなくなる!!)

まどか「……わぁああああっ!!」タンッ!


撃符ほむら『』ヒラ……



――パシッ



まどか「! やった、届いた――!」


……バササササ!


まどか「きゃぁっ!?」バササササ

撃符ほむら『まどか……!』





175:2012/10/09(火) 20:46:05.75 ID:vTwle3mDo


――バサッ バサッ


焔鳳「くっ……遅かったみたい……」スタッ

三志郎「まどかの姉ちゃん! 大丈夫か!?」スタッ


まどか「さ、三志郎君……これ、ほむらちゃんを――』シュウウウ


撃符 鹿目まどか『』ヒラリ


撃符ほむら『まどかぁ……!』

三志郎「姉ちゃん!!」パシッ



176:2012/10/09(火) 20:47:10.11 ID:vTwle3mDo



使い魔「――――」グシャッ

ワルプルギス「キャハハハハハ!! キャハーーーッハハハハハハハ!!」


ボコボコボコ……


黒ねいど「あ、あら〜……綺麗なお肌になっちゃって……。ねいど、ウラヤマシッ!!」ダラダラ

フエ「……ちっ、周りの使い魔を食って再生しやがったのか。せっかくのチャンスが水の泡になっちまったなぁ、ええおい?」

黒ねいど「うるっさいわねぇん! ちょぉっと余計な事しちゃっただけじゃないのよぅ!! もっかい頑張ればいいだけじゃなぁい!?」フレー! フレー!

フエ「これまでどんだけ撃符を使っちまったと思ってんだ、バカ野郎が」




177:2012/10/09(火) 20:47:45.17 ID:vTwle3mDo



撃符ほむら『まどか、まどか! ……なんで返事が無いの!?』

フエ「……嬢ちゃんは人間だからな、姉ちゃんらや妖とは違って撃符の中で意識を保ってられねぇんだろうよ」

撃符ほむら『そんな……ッ!!』

三志郎「……くっそおおおおおおおおおお!! 妖召喚ッ! 焔斬!!」キキキキキキン!

焔鳳「三志郎……」シュウウウ


――『火』!


ゴォッ!!


焔斬「キエエエエエエエエエエエエエッ!!」

三志郎「上位召喚!! 煌け焔龍ッ!! 行けええええええ!!」キキキキキキィン!!


――『煌』!!


焔龍「――ぉおおおおおおおおおおッ!!」ゴァァァ!

ワルプルギス「キャハハハハハハハッ――!!」




178:2012/10/09(火) 20:48:59.84 ID:vTwle3mDo



――ズガァッ――――!!



焔龍「ぬぅおおおおお……!!」

ワルプルギス「キャハ、キャハハハ……!!」



三志郎「負けるな、焔龍!!」

フエ(……駄目だ、あのままじゃ貫けねぇ)

焔龍「ぐ、ぬ……おおおおぉぉぉぉ……!!」ギリッ……!

三志郎「焔龍……!! ちくしょう……!!」ダンッ





179:2012/10/09(火) 20:49:59.51 ID:vTwle3mDo


三志郎(焔龍で貫けないんなら、残ってる妖達じゃ駄目だ……!!)

三志郎(でもほむらの姉ちゃんは捕まったし、ねいどもアイツを撃符にできねぇ!)

三志郎(ちくしょう……一体どうすりゃいいんだよ!?)

フエ「…………」



フエ「……おい兄ちゃん、こりゃもう駄目だ。大人しくねいどに照準を変えな」

三志郎「!? な、何言ってんだよフエ!?」

撃符ほむら『な……!?』




180:2012/10/09(火) 20:50:58.03 ID:vTwle3mDo


フエ「このままじゃワルプルギスの夜は倒せねぇんだ。だったらこの場でねいどをとっ捕まえて、逆日本に返してもらった方が良い」

三志郎「な……そ、それってアレから逃げるって事かよ!? そんな事できる訳が……!!」

フエ「元々ねいどが出したげぇむはそれだったんだ。ねいどが匙を投げたってんなら、アイツに関して無理する必要なんざねぇんだよ」


三志郎「うぐ……でも、姉ちゃん達はどうなるんだよ! このままじゃ元に戻れねぇままで」

フエ「……何を勘違いしてるのかは知らねぇが、ねいどは捕まえたら元に戻してやるなんて一言もいってねぇぜ」

フエ「『ここで手に入れた撃符を持ったまま、逆日本に戻してやる』……確かそんなルールだった筈だ」

三志郎「でも、説得して元に戻してもらえば良いって言ってたのはフエじゃねえか!!」

フエ「そりゃもう少し余裕のあったらの話だ。今の状況でんな悠長な事言ってられるかよ」



フエ「……でもまぁ、兄ちゃんがどうしてもって言うなら、その間は守ってやってもいいぜ?」

三志郎「なら――!」

フエ「――あれを見ても出来るって思えるんならな」



黒ねいど「さぁ、アタシを捕まえてごらんなさぁ〜い! そんで早くアレの前からオサラバするのよぉん!!」ウネウネウネウネ

(自ら縄に巻かれ気持ち悪くくねっている)



撃符さやか『うわぁ……早く帰る気満々じゃん……』

撃符マミ『説得は……無理そうね?』

三志郎「……あんの野郎……ッ!!」




181:2012/10/09(火) 20:51:53.04 ID:vTwle3mDo


フエ「だが、兄ちゃんが嬢ちゃん達を連れてって妖逆門で優勝すれば、少なくとも撃符から解放する事は出来るはずだ」

フエ「黒い姉ちゃんには悪いが、目的とやらを捨ててもらえば後はどうにでもなんだよ」

撃符ほむら『……!!』


撃符ほむら《……そうか、この状況ならタイムリープしなくても、結果だけ見れば……》

撃符ほむら《まどかを死なせたり、魔女にしてしまうよりは、ずっと……》





182:2012/10/09(火) 20:52:34.51 ID:vTwle3mDo


三志郎「……で、でもよぉ!!」

撃符ほむら『……いえ、三志郎。もういいわ』

三志郎「ほむらの姉ちゃん!?」

フエ「…………」

撃符ほむら『私の目的は確かにワルプルギスの夜を越える事だった、でも……』


撃符まどか『――――』


撃符ほむら『……この状況になってしまった以上、ワルプルギスの夜の打倒は絶対条件では無くなった』

フエ「……やっぱな。本当の目的はその嬢ちゃんだった。って訳かい」

撃符ほむら『…………』





183:2012/10/09(火) 20:53:19.18 ID:vTwle3mDo


三志郎「ま、待ってくれよ! じゃあこの町の人はどうなるんだよ!?」

三志郎「それにまどかの姉ちゃんも、マミの姉ちゃんも、杏子やさやか、ほむらの姉ちゃんだってここに住んでたんだろ!?」


撃符ほむら『……確かに、彼女達からは恨まれる事になるでしょうね』

撃符さやか『あ、当たり前――むぐっ』

撃符杏子『……ちょっと黙ってろ』

三志郎「だったら……!!」

撃符ほむら『しかし、私はそれを無視してでも彼女を助けなければいけないの』

撃符ほむら『……分かって、三志郎……!!』

三志郎「…………っ!!」







184:2012/10/09(火) 20:53:52.77 ID:vTwle3mDo




ワルプルギス「キャハハハハハ! キャハハハハハハハハハッ!!」ゴゴゴゴ!

焔龍「ぬ……く、ぉおぉおおおおおぉぉぉぉ……ッ!!」ギギギギ




三志郎「…………」ギリッ

三志郎(……ここまで、なのか?)

三志郎(せっかく皆と力を合わせて頑張ってきたのに、俺は逃げるしかねぇってのか!?)

フエ「…………」

三志郎(……俺は、俺は……)

三志郎「……俺、は……!」





185:2012/10/09(火) 20:54:39.53 ID:vTwle3mDo








きみどり『三志郎――!!』








三志郎「――ッ!!」



186:2012/10/09(火) 20:55:19.19 ID:vTwle3mDo


三志郎「……そうだ。俺は、ここで終わる訳にはいかねぇ」

フエ「…………」

撃符マミ『…………』

撃符さやか『あんた! 何言って――』




三志郎「――――けど、逃げもしねえ!!」




撃符さやか『――え?』




187:2012/10/09(火) 20:56:07.34 ID:vTwle3mDo




三志郎「ここで逃げたら、俺はきっと自分の夢に胸を張れなくなっちまう!!」



三志郎「きみどりだけじゃねぇ。清、ロンドン、ミック、亜紀、修、ミツキ、重馬……! あいつらに顔向けできなくなるんだ!!」



三志郎「だから! 俺は! ぜってぇ諦めねぇ!!」


188:2012/10/09(火) 20:56:46.83 ID:vTwle3mDo


撃符ほむら『三志郎……!』

三志郎「何言ったって聞かねぇぞ!! あのでかい奴を倒して、ねいどもぶっ飛ばして、姉ちゃん達を元に戻すんだ!!」

フエ「……ヘッ、出来んのかい? 兄ちゃんに」

三志郎「やるんだよ!! 俺だけじゃなくて、皆でな!!」



撃符杏子『……ハッ! どうやら私らの出番もありそうじゃないか?』

撃符マミ『ええ、そうね。そろそろ紅茶も仕舞いましょうか』

撃符さやか『ふん、ガキンチョの癖に生意気――』

撃符 一鬼『もっかい行くか?』

撃符さやか『――いやん三志郎、イイオトコ!! 全く持ってカッコウィーーー!!』





189:2012/10/09(火) 20:57:45.43 ID:vTwle3mDo



撃符ほむら『……どうして、そんな……』

撃符 一角『ふん、三志郎は我等と同じ、真っ直ぐな男なのだ!』

撃符 雷信『そして、その心意気に皆揺り動かされる』

撃符 鳥妖『そんな三志郎だから、私達は大好きで付いていきたいんだよね!』

フエ「――ま、要するにバカなんだよ、兄ちゃんは。んで、バカに感化されてバカが増えてくって話さ。あーバカバカしいねぇ」

撃符 一角『貴様』

撃符ほむら『…………』





190:2012/10/09(火) 20:59:07.01 ID:vTwle3mDo


三志郎「……ほむらの姉ちゃん」

撃符ほむら『三志郎……』

三志郎「俺は最後まで諦めないぜ。姉ちゃんはどうだ?」

撃符ほむら『……私、は……』


撃符まどか『――――』


撃符ほむら『…………私も』

三志郎「あん? 聞こえねぇよ」





撃符ほむら『私も、諦めたくない……!!』






フエ「……ヘッ!」

三志郎「――よし! なら一緒に頑張ろうぜ!!」ニカッ

撃符ほむら『……! ええ……っ!!』



撃符まどか『――――!』



――――――カッ!




191:2012/10/09(火) 20:59:37.61 ID:vTwle3mDo



三志郎「!? な、何だ!?」


撃符マミ『あらあら……?』パァァァ

撃符杏子『これは……』パァァァ

撃符さやか『なになに!? 何が起こったの!?』パァァァ

撃符ほむら『……私達の身体が、光っている?』パァァァ


撃符まどか『――――』パァァァ


三志郎「まどかの姉ちゃんもだ……!」


192:2012/10/09(火) 21:00:47.74 ID:vTwle3mDo


フエ「……ふぅん、なあ兄ちゃん。この光、何か見覚えねぇかい?」

三志郎「……ああ、相生召喚の時の撃符が呼び合う光、だよな?」

撃符ほむら『……相生召喚?』

撃符 鳥妖『ほら! 私がやったみたいな、属性を重ねる奴だよ!』


三志郎「多分、みんな相生召喚できるようになってるって事だろうけど……組み合わせってどうすりゃ良いんだ?」

フエ「おいおい、兄ちゃんがそんな頭使ってんじゃねぇよ。いつも通りバカやってなって」

三志郎「バカって言うなよ!!」


フエ「――五枚同時に光ってんだ、だったら五枚一気に噛ませりゃそれで良いってこったろ」


三志郎「五枚同時に!? そんな事出来んのか!?」

フエ「さてな、だが……」





193:2012/10/09(火) 21:01:24.09 ID:vTwle3mDo



ワルプルギス「キャハハハハ! キャハハハハハ!!」ゴガガガガ

焔龍「フンッ!! ハァァァァァ!!」ガキン!



フエ「……どうせ、あのままやってても勝ち目は薄いんだ、ならやるだけやってみな」

三志郎「……そうだよな! いよっし! 覚悟決めたぜ!!」チャキッ

撃符杏子『よく分かんねぇけど行くんだな!? 焔龍の爺さん! 交代だ!!』

焔龍「フッ! よくぞ吼えおった!! ならばその力見せてみぃ!!」ガキィィン!

ワルプルギス「キャバッ……!?」ガァァァンッ!





194:2012/10/09(火) 21:02:01.47 ID:vTwle3mDo



撃符まどか『――――』

撃符ほむら『……まどか?』

撃符まどか『――大丈夫、だから――』

撃符ほむら『……! うん!』




三志郎「――行っくぜぇぇぇぇ!! 相生召喚!!」バシュウウウウ!





195:2012/10/09(火) 21:02:31.32 ID:vTwle3mDo




杏子『三志郎! 私の力、預けたよ――!!』


――『火』!


ほむら『……今度こそ、倒す――!!』


――『土』!


マミ『これが終わったら、皆でお茶でも飲みましょう――!!』


――『金』!


さやか『前はちょっとドジったけど、今度こそやってやるんだ――!!』


――『水』!





196:2012/10/09(火) 21:03:19.66 ID:vTwle3mDo


撃盤「――――」ガタガタ

三志郎「ぐ……ッ!!」


三志郎(す、すげぇ力だ……! 気を抜いたら吹き飛ばされちまう……!!)

フエ「……堪えろよ、兄ちゃん」

三志郎「ああ……! 分かってる……けどッ!!」

三志郎「ぐ……お、ああぁ……!!」ガタガタガタ


まどか『――三志郎君、頑張って――』


三志郎「――!」

三志郎「……へへっ! おぅ!!」





まどか『――――』



――『木』!





197:2012/10/09(火) 21:04:06.14 ID:vTwle3mDo



三志郎「おおおおおおおお!! 相生召喚――!!



――『火』生『土』生『金』生『水』生『木』――!!



三志郎「――――救済の少女!!」キキキキキキィィン!!



――カッ!!






アルティメットまどか「――――――!!」シュウウウ





198:2012/10/09(火) 21:04:36.88 ID:vTwle3mDo



黒ねいど(……な、なんて力……!?)

三志郎「まどかの姉ちゃん!?  だ、大丈夫なのか!?」

まどか「……三志郎君」



ワルプルギス「キャハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」ゴアァッ!!



三志郎「! 姉ちゃん、危ねぇ!!」

まどか「……ううん、大丈夫だよ、三志郎君――!」


――カッ!!


ワルプルギス「――ギャアアアアアアアアアア!?」ズガンッ!


三志郎「す、すげぇ……アレを吹き飛ばしやがった……!!」

フエ「…………」


QB『ちなみに前にも言ったと思うけど、君には魔法少女としてとてつもなく大きな素質を秘めている――』


フエ「……ははぁ、成程ねぇ。こういう事かい」





199:2012/10/09(火) 21:05:27.52 ID:vTwle3mDo



まどか「……三志郎君。私、全部分かったよ」

三志郎「え? ……何がだ?」

まどか「私の中に居る皆が教えてくれたの、私の本当の願い事――ううん、夢を」




ワルプルギス「キャハハハ、キャハハハハハ――!!」ギギギギ


フエ「……? 何だ、逆さまの状態から起き上がろうとしてんのか?」

ワルプルギス「キャハハハハハハハ、キャハハハハハハハ……!!」ギリギリ

フエ「……ま、今となっちゃ無駄な足掻きだな。精々頑張んな」シュルルル





200:2012/10/09(火) 21:06:16.35 ID:vTwle3mDo


三志郎「……そっか。 じゃあ、教えてくれよ。それってどんな夢なんだ?」

まどか「うん、私の夢は。私のしたい事は……」


まどか「――――過去から未来における全ての魔女を、生まれる前に消してしまう事!」


パアアア……!


三志郎「それは……弓か?」

まどか「……三志郎君、フエさん。それとねいどさん。今までありがとうございました」

三志郎「――はぁ!?」

黒ねいど「ホワイ!? 何でアタシまで!?」ウネウネウネウネ

まどか「てぃひひ……だって三人が居なかったら、さやかちゃんとか居なくなってたみたいだし」

三志郎「? それってどういう……?」

まどか「とにかく、本当にありがとう! 私も、中に居る皆も感謝してるよ!」

三志郎「お、おう……?」

黒ねいど「…………」


ねいど「…………」ポワポワポワ


黒ねいど「――ハッ!? 危うく元に戻る所だったわァン!?」

フエ「戻っとけば良かったのによ」チッ





201:2012/10/09(火) 21:06:51.13 ID:vTwle3mDo



ワルプルギス「キャハハハハハ! キャハハハハハハハ…………!!」ギギギギ

まどか「……あなた『達』がどんな絶望を経てきたのかは、私には分からない」

まどか「けれど――もう大丈夫。もう――」ギリリ……

ワルプルギス「キャハハハハハハハハーーーッハハッハハハハハハハァーー!!」ガチン!





202:2012/10/09(火) 21:08:24.34 ID:vTwle3mDo











まどか「――――もう、絶望する必要なんて、無い――――!!」












203:2012/10/09(火) 21:09:33.19 ID:vTwle3mDo




――――そうして。放たれた矢は過去から未来……数多の平行世界に至るまで、全ての時間軸を貫いた。



三志郎「……すっげぇ、綺麗だ……」



――――魔法少女、そして魔女。戦う者、悲しむ者、絶望する者その全てを尽く救い上げ、彼女達の魂を解放したのだ。



フエ「……ヘッ、成る程。こりゃまさしく木属性だな」



――――そして、世界と時間とを繋ぐ桃色の光。それは見るものが見れば、世界そのものを枝葉で覆った一本の巨大な大樹に見えたのだった――――



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


204:2012/10/09(火) 21:10:43.65 ID:vTwle3mDo


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



・・・・・・・・・



「――ありがとう、三志郎君――」



「――感謝するわ、フエ――」



・・・・



・・












205:2012/10/09(火) 21:11:24.17 ID:vTwle3mDo



























********************






〜 龍の道、コンサートホール対撃場 〜




ギグ「……ロンドン」

ロンドン「ああ……よく来たな、待ちくたびれたぜ三志郎!」ギャオーン!


206:2012/10/09(火) 21:11:58.40 ID:vTwle3mDo


三志郎「ヘッ! いきなり術符で攻撃してくるなんて、随分と卑怯じゃねぇか!」

ロンドン「HA! 完璧に反応してきたくせによく言うぜ! どうやらかなり成長して来たみたいだね!」

三志郎「ここに来るまでに色んな事があったからな! その程度の不意打ちなんて屁でもねぇぜ!!」

フエ「逆に言えばあそこに行ってなきゃ防げなかった、って事だよな?」シュル……

三志郎「う、うっせぇ!!」





207:2012/10/09(火) 21:12:31.18 ID:vTwle3mDo


ロンドン「――さて、じゃあ早速対撃……と行きたい所だが、一つ聞きたいことがある」

三志郎「? 何だよ」

ロンドン「……君の願い。それはお前が『きみどり』と呼ぶあのレディと話をする事、それで良いのかい?」

三志郎「……ああ、そうだ」

ロンドン「……へぇ、そうかい。そりゃあ良かった、これなら心置きなく叩き潰せる――」ギャーン

三志郎「だけど、今はそれにもう一つ追加だ!!」

ロンドン「――何?」

ギグ「ふむ……?」





208:2012/10/09(火) 21:13:24.08 ID:vTwle3mDo






三志郎「――――俺の今の夢! きみどりと、お前らと、妖と、そして姉ちゃん達!! 皆ともう一度集まって、一緒に遊ぶ事だ!!」









209:2012/10/09(火) 21:14:12.59 ID:vTwle3mDo


フエ「……ヘッ」

ロンドン「……ふぅん? 『姉ちゃん達』が誰かは知らないけど、きみどりに話を聞いて、その後に僕達と一緒に遊びたいって?」

三志郎「――おう!!」

ロンドン「……ふふふ、ははははは!! げぇむがこんな事になったのに、三志郎! お前は本当に変わっていないな!!」

ロンドン「きみどりの正体を知っても、鬼仮面にノされても、決して折れないその精神は尊敬に値するよ!!」






210:2012/10/09(火) 21:15:09.20 ID:vTwle3mDo


三志郎「まぁな! 俺は最後までぜってぇ諦めねぇ男だからな!!」

ロンドン「いいねぇその暑苦しさ! クールな僕のライバルに相応しいよ、本当に!!」


三志郎「そろそろ行こうぜロンドン! お前と久しぶりに対撃できるんだ、身体が疼いてしょうがねぇ!!」チャキッ

ロンドン「オーケィ三志郎! 僕とお前、これが最後のロックンロールだ!!」チャキッ



三志郎「最初は何でか一枚だけ残ってたコイツだ! 妖召喚、お菓子の魔女!!」キキキキキキン!

――『木』!


ロンドン「そんな余裕見せてて良いのかい? なら僕はとっておきの妖で相手だ! 妖召喚、石喰い!!」キキキキキキン!

――『土』!


ニュルルルルン


黒ねいど「ちょっとちょっとぉ、アタシを差し置いて対撃始めるんじゃないわよ!!」ウネウネウネ

黒ねいど「せっかく集めた撃符がみーんな消えちゃってぇ、アタシってばチョーブルーなんだからぁん。ぐっすんこ」





212:2012/10/09(火) 21:16:19.26 ID:vTwle3mDo



三志郎(……まどかの姉ちゃん、それに皆)


三志郎(あの後みんな消えちまって、どうなっちまったのかは分からなかったけど……俺は信じてるぜ)


三志郎(全ての魔女も、魔法少女もなくなって――お前ら五人全員一緒で笑ってるってさ!)


三志郎(だから妖逆門が終わったら、俺の仲間ときみどりと……皆で一緒に遊ぼうぜ!!)



三志郎「そのためにも負けてらんねぇよなぁ、フエ!!」

フエ「だな、かましてやれよ、兄ちゃん」





213:2012/10/09(火) 21:17:23.28 ID:vTwle3mDo



三志郎「おう! 行くぜぇ、上位召喚――――!!」





214:2012/10/09(火) 21:17:59.33 ID:vTwle3mDo






*********************







「……?」

「……どうしたの? まどか」

「ううん、何かとっても大きな声が聞こえた気がして」

「声……?」


「――おい、何やってんだよ! マミが茶ぁ入れてまってるぜー!」


「あ、うん! すぐ行くねー!」

「……とりあえず、急ぎましょうか」

「うん、そうだね!」







215:2012/10/09(火) 21:18:56.25 ID:vTwle3mDo





「……大きな声、か」




「……フエ。あなたの相棒は、今も暑苦しいままなのかしらね――――」





                      おしまい



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