1:2014/03/18(火) 17:27:09.35 ID:uA6OZrEs0

淡「っかぁーーーーーーーーーー!」

淡「お父さんのお酒を夜中に持ち出して飲んでみれば、うまいの何の」

淡「こんな美味しいものを独占してる大人ってずるいよねぇ」

淡「今度麻雀部のみんなにも……ってそれはまずいか」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1395131229



2:2014/03/18(火) 17:28:28.81 ID:uA6OZrEs0

淡「さーて、今夜は柿の種も用意してみました」

淡「……う〜ん、この辛味が絶妙にマッチしてたまらん!」

淡「帰宅して疲れた体を癒すため、夜中の静かな一人酒……これぞ大人のレディーの嗜みってやつね!」

淡「ま、あんまり飲みすぎるとバレそうだしこのくらいにしておくか」


3:2014/03/18(火) 17:29:44.44 ID:uA6OZrEs0

数日後


淡父「なぁ、私の酒飲んだりしたか?」

淡(ぎくぅ!)

淡母「私は知りませんよ。なぜですか?」

淡父「いや……なんだか少し減っているような気がしたんだが……」

淡「き、気のせいじゃないかな〜……あはは……」

淡父「ふむ……私の勘違いか」


4:2014/03/18(火) 17:31:31.65 ID:uA6OZrEs0

淡「や、ヤバい……どうしよう……」

淡「これ以上は危険すぎるし、しかし止めるにはあまりに美味しすぎる」

淡「……………………」

淡「よし、コンビニで買うか!」

淡「問題は未成年とバレずに買えるかだけど、えーと、出来るだけ大人っぽい服をチョイスして……」

淡「もうちょっと身長ほしいよねぇ……お母さんのハイヒールと、あとサングラスも借りておくか」

淡「くっそぉー、こういう時は菫先輩がうらやましいわ」


5:2014/03/18(火) 17:34:40.53 ID:uA6OZrEs0

「ありがとうございましたー!」



淡「身分証明書を要求されること二回、何とか三軒目で買えましたー!」

淡「今度からはあそこで買おうっと……しかし高いのね、お酒って。大事に飲もう」

淡「今日のお供はポテチ! う〜ん、この塩気が素晴らしい!」

淡「冷蔵庫に置くと見つかっちゃうけど、自室に置いとけば大丈夫だよね」

淡「尭深がお茶を飲んでいる間、私は一足先に大人の階段のーぼるー♪」


6:2014/03/18(火) 17:37:15.27 ID:uA6OZrEs0

翌日


淡「あかん……ぬるくなってる」

淡「っていうか冷蔵庫に置けない以上、こうなるの当然じゃん! 馬鹿か私!」

淡「これでも美味しくないわけじゃないけど、やっぱ冷えてる方がいいよねぇ」

淡「かといって冷蔵庫に置くと、親に見つかっちゃうし……困ったな」

淡「……まてよ? 部室の冷蔵庫には、みんなが勝手に持ち込んだ飲み物が沢山あるよね……」


7:2014/03/18(火) 17:39:27.62 ID:uA6OZrEs0







菫「それじゃあ、暗くなる前にみんな帰るんだぞ」

淡「あ、戸締りは私がやっておきますよー」

菫「む、今日もやってくれるのか。最近すまないな」

淡「いえいえ、お安い御用ですって」



淡「さて……みんな帰ったところで、お酒タイムはじまりー!」

淡「部室の冷蔵庫に持ち込んで一週間、計画通り全くバレる気配なし!」


8:2014/03/18(火) 17:42:12.58 ID:uA6OZrEs0

淡「まず、ラベルを剥がした空のペットボトルにお酒の中身を移す」

淡「そして、虫の体液が入ってるアピールをした偽造自作ラベルを貼る(この作成が結構大変だった)」

淡「どうせみんな飲む物は大体決まってるし、仮に目についてもそんなもの誰も飲みたがらない」

淡「こうしてみんなが帰った後、こっそりお酒を堪能できるってわけ!」

淡「さてと……くぅ〜っ、キンキンに冷えてやがる……! 最高だぜっ……!」

淡「この一杯のために生きている、って感じかな! さすがに部活中は飲めないけど」

淡「しかし、もしバレたら……停学? 退学?」

淡「……………………」

淡「ま、すっとぼけてりゃ私だとまではバレないっしょ」


9:2014/03/18(火) 17:42:57.45 ID:uA6OZrEs0

数日後


菫「……とまぁ、インハイも近いしレギュラーに選ばれた以上、今以上に精進してくれ」

淡「はーい、まぁ私に任せてくれれば大丈夫ですよ」

尭深「淡ちゃん、最近ずいぶん調子良さそうだよね」

淡「ふふふ、まぁ色々楽しみがありましてね」

誠子「あ、そういえば話は全く変わるんですけど」

菫「何だ?」

誠子「あの『黒すずめばち』ってジュース……かな? あれ誰が持ってきたんですか?」

淡「……!」

照「何それ?」


10:2014/03/18(火) 17:44:25.51 ID:uA6OZrEs0

菫「黒すずめばち……蜂?」

誠子「いえ、冷蔵庫にあったんです。見たことない飲み物で、ちょっと気になっただけなんですが」

尭深「あぁ……あの蜂の体液が入ってるとか書いてあった……」

誠子「尭深、もしかして飲んだの!?」

尭深「さ、さすがに飲む気には……」

誠子「まぁ、そりゃそうだよな。淡は何か知らないか?」

淡「いや、そんなの存在すら知らなかったし……てか蜂の体液なんか、気持ち悪くて飲めたものじゃないですよ」

菫「私もごめんだな。誰だか知らんが、よっぽど変わった嗜好の部員がいるようだ」

淡(ふっ……まさに私の狙い通り……)



照「ちょっと飲んでみたい」

淡(……はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?)


11:2014/03/18(火) 17:45:13.32 ID:uA6OZrEs0

照「えーと、黒すずめばち、黒すずめばち……これか」

菫「お、おい照、本気か!?」

淡「そ、そーだよ、虫だよ! やめなって!」

照「大丈夫、長野県民は虫食に抵抗ないから」ソソギソソギ

尭深「長野県民でも、人によると思いますけど……」

照「それじゃ、お味のほどは……」ゴクゴク

照「……………………」

照「……………………」

照「……………………」

照「え?」


12:2014/03/18(火) 17:46:03.77 ID:uA6OZrEs0

誠子「……ど、どうですか?」

淡「あわわわわ……」

照「……菫、ちょっと来て」

菫「何だ? 私は絶対飲まないぞ」

照「いいから」

菫「分かったよ……ん? この匂いって……まさか……」

菫「…………ちょっと貰うぞ」ゴクゴク

菫「……………………」

菫(いや……洒落にならんだろコレは)


13:2014/03/18(火) 17:47:57.12 ID:uA6OZrEs0

菫(顧問の先生? いや、それならわざわざ部室に置いておく理由はない)

淡「……………」ダラダラダラ

誠子「弘世先輩、どうしたんですか? そんな黙り込んで」

菫(まさか部活中に飲む馬鹿はいるまい……そうなると皆が来る前、もしくは帰った後……)

尭深「そんなに不味かったんですか……?」

菫「なぁ、これいつ頃からここにあったか覚えてるか?」

尭深「え? どうだったかな、先週くらいだったっけ?」

誠子「確かそのあたりだったような……んーと、時期的には……」

淡「じゃ、じゃあ私はそろそろ帰りまーす……」



誠子「淡が戸締りをやり始めた時と、同じくらいですかね」

淡「」


14:2014/03/18(火) 17:48:35.08 ID:uA6OZrEs0

菫「淡、まさかとは思うが……」

淡「…………」

菫「これ、お前が持ち込んで、一人でこっそり飲んでたんじゃないだろうな?」

誠子「え、そうなの?」

尭深「……淡ちゃんが?」

淡「……うっ、うわあああああああああああああああん!」

淡「ひどい……みんな、ひどいよ! 私を疑うなんて!」


15:2014/03/18(火) 17:49:39.46 ID:uA6OZrEs0

菫「あ、淡……!?」

淡「わ、私、そんなことしてないもん!」

尭深「ちょ、ちょっと淡ちゃん、落ち着いて……」

淡「戸締りだって部のためにって思って、善意で始めたものなのに……」

淡「それなのに、お酒を持ち込んで、飲んでた犯人にされるなんて!」

淡「どうして……どうして私を疑うの! ひどすぎるよ!」


16:2014/03/18(火) 17:50:24.34 ID:uA6OZrEs0

淡(どう、この完璧な演技!)

淡(これでもう、私を疑うことなんて……)



尭深「え、それお酒だったの……?」

誠子「弘世先輩、そんなこと言ってましたっけ?」

淡「あ」


17:2014/03/18(火) 17:51:44.48 ID:uA6OZrEs0

菫「……私はお酒だなんて、一言も言ってない」

尭深「淡ちゃん、何で知ってたの?」

淡「そ、その……じ、実は私も以前、ちょびっと味見したことあって……」

誠子「さっき『そんなの存在すら知らなかった』って言ってなかったか?」

淡「あ、あ……」

尭深「……検索してみたけど『黒すずめばち』なんて飲み物ありません。製造業者もデタラメ……」

誠子「よく見たら、ラベルの作りもかなりちゃちいな」

菫「淡……」


18:2014/03/18(火) 17:52:40.21 ID:uA6OZrEs0

菫「お前が飲んでたんだな?」

淡「え、えーと……」

菫「何か言うことはあるか?」

淡「……………………」

尭深「……………………」

誠子「……………………」



淡「あ、淡ちゃん若いのに酒豪でしゅごーい! なんちゃって、てへぺろ☆」

菫「アホかあああああああああああああ!」


19:2014/03/18(火) 17:53:38.76 ID:uA6OZrEs0

淡「す、すいませぇん! ほんの出来心なんですぅ!」

菫「お、お、お前、自分が何やらかしたのか分かってるのか!」

尭深「淡ちゃん……大問題だよ、これ」

誠子「照先輩も、何か言ってやって……」



照「……………………」ゴキュゴキュゴキュ ←黒すずめばち

照「……………………」ポリポリポリ ←お菓子

照「……………………」ゴキュゴキュゴキュ ←黒すずめばち

照「……………………」ポリポリポリ ←お菓子

照「うん、これはなかなか……」

菫「おい」


20:2014/03/18(火) 17:54:57.71 ID:uA6OZrEs0

菫「……照」

照「……………………」ゴキュゴキュゴキュ ←黒すずめばち

菫「照」

照「……あ」



照「て……てへぺろ」

菫「」


21:2014/03/18(火) 17:56:04.18 ID:uA6OZrEs0

その後、私とテルは鬼を見た。

菫先輩に怒られたのは初めてではないが、あそこまで恐怖を感じたのは初めてだった。

公になると停学のみならず、インハイ出場取り消しは必至ということもあり、この事件は黒すずめばちと共に闇に葬られた。

しかし私たちは怒号の説教の嵐を喰らい、その上グーで殴られた。とても痛かった。

今後、私もテルも成人するまで、お酒を口にすることはないだろう。

部に迷惑をかけてはいけないと反省もしたし、何よりあんな恐ろしい目にはもう二度と遭いたくないから。





淡「はちがつーは暑いかーら酒が飲めるぞー♪」

照「酒が飲める飲めるぞー酒が飲めるぞー♪」

菫「二十歳まで我慢な」

淡・照「はい…………」



END


29:2014/03/18(火) 18:38:01.58 ID:h0W5ASxNo

未成年は酒を飲んではならない(戒め)


33:2014/03/18(火) 22:20:36.06 ID:a62wIoTPo


あわあわ酔ったら髪の毛のウネウネが凄いことになりそう


SS速報VIPに投稿されたスレッドの紹介です。
元スレ:
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1395131229/