1:2014/07/06(日) 00:37:12.89 ID:jYxBxScc0


衣「………」イライラ

一(なんで、衣こんなに機嫌が悪いの)

純(どうやら、おやつを盗み食いされたらしいぜ)

一(うわぁ。それは衣も怒るよ)

純(さすがにまずかったかなぁ)

一(純くんがやったんじゃん。ちゃんと謝っときなよ)

純(へいへい)



透華「………」ヒエヒエ


智紀(なぜ、今、冷えてるの)

一(虫のいどころの悪い衣が、透華を麻雀でボコボコにしたらしい。タイマンで)

純(おいおい、二人がこんな状態なんて、ダブル役満かよ)

一(ついつい衣を煽っちゃたんだよね。楽しくって)

純(目の間で見てたのかよ。しかも助長させたのかよ。なにやってんだ)



衣「暴れたりん」ゴゴゴゴゴゴ

透華「…………」キンキラキン



一(こういう時って、起こるんだよね)

純(おう……今回は何が起こるだろうな)

智紀(超常現象……)




―――――電波の歪み。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1404574632



2:2014/07/06(日) 00:38:28.55 ID:jYxBxScc0


京太郎「なんだかんだこれまでチキってたけど」

京太郎「今日こそ和に思いを伝えるんだ!」

京太郎「よしそうと決まれば、放課後、体育館裏に和を呼び出そう」ピコピコ


件名:大事な話があるんだ

本文:放課後、体育館の裏に来てくれないか?


京太郎「……これでよし」

京太郎「送信、っと」

京太郎「うっわ、今から緊張してきたぜ……」


ブブブ ネジマゲデンパ


咲「ん? 京ちゃんからメールだ。えっと、なになに……」

咲「うふぇっ?!」


4:2014/07/06(日) 00:39:36.66 ID:jYxBxScc0


咲(放課後、体育館、呼び出し)

咲(えっ、こ、これって、もしかして、もしかすると、もしかすると……?!)

咲(お、落ち着こう。私の早とちりかもしれないよ)

咲「一応、返信して確かめよう」ピッピッ



【咲⇒京太郎】

件名:えっと

本文:からかってない?



咲「ううっ、これでいいのかな。いいよね、送っちゃえ!!」


ブブブ


京太郎「んん? 咲からメールだ……」

京太郎「からかう? 俺、なんか咲にヘンなことしたっけか」



5:2014/07/06(日) 00:41:42.36 ID:jYxBxScc0


優希「どうした、京太郎」

京太郎「ちょっとメールがな。それより早く進路希望調査票、出してくれよ」

京太郎「うちのクラスだけ遅れてるんだぞ」

優希「ああそうか。京太郎が集めるのか」

京太郎「先生に頼まれて仕方なくだけどな。普通委員長がやるもんだろ、こういうのは……」

優希「それはそうだじぇ。待ってろ……ほい、書いたぞ」

京太郎「どれどれ、お前は何になりたいんだ」ペラ


『メキシコ人のお嫁さんだじぇ!』


京太郎「……」

優希「ふふん、これでタコスも食べ放題!」

京太郎「呆れてものも言えないぜ」


ブブブ


京太郎「今度は部長からだ」


【久⇒京太郎】

件名:遅い!

本文:あなたのクラスだけ、進路希望調査全員分出てないんだけど。
   厳密に言うと、優希のだけ。



6:2014/07/06(日) 00:43:10.21 ID:jYxBxScc0


京太郎「おい、これ見ろ! 優希のせいで怒られたじゃねえか!」

優希「それはすまんかったなぁ」モグモグ

京太郎「てめえ……早弁しながら言うセリフじゃねえよなぁ?」

京太郎(ったく、こっちは放課後に向けていろいろ準備したいってのに)

優希「まーまー怒るな。ほら、私が部長にメール送っといてやるから」

優希「貸してみ?」

京太郎「ったく…ちゃんと頼むぜ?」

優希「任せろ。ふんふんふーん……」

京太郎「あっ、タイム!」

優希「なんだ?」

京太郎「ちゃんと敬語使って書けよ!」

優希「わかってるって……」ピッピッ



【京太郎⇒咲】

件名:遅くなって悪かった

本文:先にメールで言っておきます。お嫁さんです。


優希「そうしんっ!」



7:2014/07/06(日) 00:45:04.49 ID:jYxBxScc0


ブブブ イジゲンデンパ


咲「き、きたよっ」ドキドキ

咲「……おっ、およっ?!」

咲「どどどどどどどどどおおおおいうことこれ!!?」

咲(お嫁さんです、ってことは……)

咲(お嫁さんです⇒お嫁さんにしたい⇒結婚しよう?!?!?!?)

咲(そ、そんなまだはやいよプロポーズなんて)ドキドキ

咲「でもこれは勘違いじゃないよね。うん、やった、ついに京ちゃんから♪」

咲「そうなれば、こうしてられないよ。誰かに相談しなきゃ」



咲「そうだ……こういう時、一番頼りになるのは」

咲「やっぱり、染谷先輩かなぁ」

咲「結婚を申し込まれたら、だと非現実的だから、ソフトな感じに……」ポチポチ



【咲⇒まこ】

件名:相談です

本文:告白されたら、返事はどうしたらいいですか?


8:2014/07/06(日) 00:46:03.09 ID:jYxBxScc0


ブブブ


まこ「咲からメールじゃ……なんじゃと?」

まこ(告白ということは、京太郎か?)

まこ(てっきり京太郎は和のことが好きかと思っとったが)

まこ(わしの勘違いじゃったか)



【まこ⇒京太郎】

件名:それはもう

本文:好きです


ボボボボボヘンゲンデンパ


まこ「あっ、途中送信してしもうた」

まこ「もう一通送るかの」


【まこ⇒咲】

件名:途中送信すまん

本文:それはもう、「好きです」でええんじゃないか。思っとることを、正直にの。




9:2014/07/06(日) 00:47:28.63 ID:jYxBxScc0


優希「おい犬、携帯なってるじぇ」

京太郎「分かってるよ。和から返事かな………ヴァッ?!」

優希「どうした?」

京太郎「な、な、なんでもねぇ!」

優希「?」


京太郎(う、うそだろ。染谷先輩が、俺のことを!?)フルフル

京太郎(和に告白しようと決意した、まさにこの日に……なんてタイミングだ)

京太郎(いや、染谷先輩のことも嫌いじゃねえけど、そんな風に見たことねえし)

京太郎(しかも【それはもう】って、どんだけ俺のこと好きなんだ……)

京太郎(俺は、一体どうすれば)

京太郎(……そうだ、こういうときは)

京太郎(部長に、相談してみよう)



【京太郎⇒久】

件名:相談です

本文:予想外の相手に告白されたとき、どうしたらいいですか?



12:2014/07/06(日) 00:49:40.97 ID:jYxBxScc0


咲「あれ、途中送信なんてきてないけどな。勘違いかな?」

咲「まあいいや。うん、染谷先輩の言うとおりだよね、正直になるのが一番だ!」

咲「素直に好きですって、言おう。京ちゃんだって、言ってくれたんだから」(京太郎は好きとは言ってない)

咲「よし、そうと決まれば早速……」ピコピコ


件名:あなたのことが

本文:好き。好き、大好き。思いがあふれて、止まらないよ。



咲「……ちょ、ちょっと重いかな?」

咲「でも両思いだし、問題ないよね、うん」

咲「えいっ、送っちゃえ!!」


スーパークウカンネジマゲコウカ

【咲⇒久】


13:2014/07/06(日) 00:52:13.65 ID:jYxBxScc0


久「あら、須賀くんからメール。きっとさっきの返事ね」

久「こっちは忙しいってのに提出遅れだなんて、まったくもう……ん?」


件名:相談です

本文:予想外の相手に告白されたとき、どうしたらいいですか?


久「なにこれ。仕事のメール無視して、私用のメールですって?」イライラ

久「須賀くん、後でお仕置きね……何が告白よ、ノロケのつもり?」


ブブブ

久「あ、またメール。今度は、咲?」


件名:あなたのことが

本文:好き。好き、大好き。思いがあふれて、止まらないよ。


久「」


14:2014/07/06(日) 00:55:02.95 ID:jYxBxScc0


まこ「………」

まこ「うーん、やっぱり納得いかんのう」

まこ「京太郎は、あれだけ和に熱い視線を送っとったのに」

まこ「咲のことが、実は好きじゃった? ありえん話ではないが」

まこ「やっぱり、ひっかかる」

まこ「ここは京太郎にかまをかけてみるかの」



【まこ⇒久】

件名:実は

本文:和もお前のことが気になっとるらしいぞ



まこ「これで、京太郎の心の動きを見てみる。もし少しでも和に未練があるなら」

まこ「動揺するじゃろうし。ここは『そんなの関係ありません』って男気を見せて欲しいけどの」



15:2014/07/06(日) 00:55:34.86 ID:jYxBxScc0


久(えっ、なにこれ……どういうこと?)

久(まさに今、私が予想外の相手から告白されてどうしよう状態なんだけど。須賀くん、エスパー?)

久(というか、咲が、私を、好き?)フルフル


ブブブネジマゲデンパ


久「なによ、もう……またメール? 今度はまこ?」

久「こっちは混乱してるっていうのに、一体なによ」


件名:実は

本文:和もお前のことが気になっとるらしいぞ


久「」

久「」


19:2014/07/06(日) 01:01:24.14 ID:jYxBxScc0


咲(京ちゃんに告白のメールをしたけど、返事が返ってこない)

咲(両思いとはいえ、やっぱり不安だよ)

咲(よし、善は急げ、教室まで会いに行こう!)





京太郎「うーん、部長から返事こないなぁ。仕事で忙しいのかもな」

優希「まぁ、生徒会長だしな」

京太郎「お前のせいでさらに忙しくなってる気もするんだが」

優希「まあ、私みたいなのがいるから、部長みたいな優秀なのがいる、この世の理だろ?」

京太郎「おいおい、言ってて悲しくならないかい?」

優希「ちょっとな」


20:2014/07/06(日) 01:01:52.28 ID:jYxBxScc0


京太郎(さて、放課後だ)

京太郎「勝負、だな」

優希「ん? なんのだ?」

京太郎「実は、これから、和を体育館裏に呼び出すんだ」

優希「お前、まさか……」

京太郎「ああ、そうだ。もう、我慢できない」

優希(人目の付かない体育館裏、おっぱいのどちゃん、我慢できない)

優希(京太郎、お前ってやつは!!)


22:2014/07/06(日) 01:03:06.00 ID:jYxBxScc0


優希「見損なったぞ、京太郎。お前がそんなやつだったなんてな」

京太郎「……」

京太郎(見損なった……か。そうだな、結局和のために部活に入ったようなもんだからな)

京太郎(そう思われても、仕方ねえ)

優希「己の欲望を満たすためだけに……そんなことしていいと思ってるのか!!」

京太郎「……仕方ないだろ、もう今更後に引けるかよ」

優希「っ、京太郎のばかやろーー!! 」バシーーン

京太郎「っ、ってえ……な、何もそこまですることねえだ――――」



ガラン


咲「優希ちゃん」

咲「何、やってるのかな」



23:2014/07/06(日) 01:04:17.38 ID:jYxBxScc0


優希「え、さ、咲ちゃん? なんでそんな怖い顔」

咲「ん?」ニッコリ

優希「え、えっと、その……ごめんなさい」

京太郎(なんで、咲はそんなに怒ってるんだ?)

咲「ちゃんと、説明してほしいな」

咲「なんで、私の京ちゃんをぶったのかな?」

京太郎(え、今なんて言ったこいつ)

優希「だ、だって……」


まこ(京太郎からの返事がない。ここは、直接聞いて確かめるとするかの)

まこ(京太郎の教室は―――ここじゃの)

まこ「おーい、京太――」


優希「だって、京太郎が(のどちゃんを)襲おうとするから!」


咲「」

まこ「」

京太郎「」


24:2014/07/06(日) 01:05:24.78 ID:jYxBxScc0


咲「」ボーゼン

まこ「おい京太郎……今の話、本当か?」

まこ「優希に、手を出したんか?」

京太郎「ち、ち、ちがっ、そもそも、優希は関係な――」

優希「言った!! 人目のつかない体育館で、誘い込んで、もう、我慢できないって」グスグス

京太郎「それお前の脚色入ってるだろぉぉぉぉおおおお!!!!!!」

優希「己の欲望を満たすがためにって」グシュグシュ

京太郎「それはお前が言ったことだろうが!!!」



久(いろいろ気になって一年生のクラスに来てみれば……)

久(なにこの入りづらい空気)



25:2014/07/06(日) 01:05:53.89 ID:jYxBxScc0


まこ「だいたいの、京太郎、お前ははっきりせん!」

京太郎「はい?」

まこ「お前は和のことが好きだと思っとったが」

まこ「急に咲に乗り換えてみたり、かと思ったら優希に手を出したり……」

まこ「男として、最低じゃぞ!!」

京太郎「ええっ?!」

咲「そうだよ、京ちゃん、私が好きって言ってくれたじゃん!!」

京太郎「え、え??」

京太郎(な、なにがなんだか分からないよぅ……俺が泣きそうだ)


26:2014/07/06(日) 01:07:40.86 ID:jYxBxScc0


京太郎「!」

京太郎「そ、そうだ。そもそも染谷先輩だって、俺のこと好きなんでしょう?」

まこ「はぁっ?」

京太郎「ふふん、恥ずかしがらなくていいですってば」

京太郎「あ、もしかして妬いてるんですか? 俺が咲や和や優希と話すのが嫌なんでしょう」ニヤニヤ

まこ「……」

まこ(こいつは何を勘違いしとるんじゃ?)

咲「そ、染谷先輩! あなたが京ちゃんをどう思ってても、私、絶対負けませんから!」

京太郎「え、咲、それってどういう……」

咲「もう、京ちゃんたら。私たち、結婚するんだよ?」

咲「ぷ、プロポーズしてくれて嬉しかったよ」モジモジ

京太郎「」

久「ちょ、ちょっと待ったーーーーー!!」

久「咲、私が好きって言ったわよね!? どういうことよ!!」

まこ「なんじゃと!!」

咲「えっ!?」

久「あれだけ私に熱烈な告白しておいて、なかったことにしてもらっては困るわよ!!」ドン

久「そ、それに和だって私のことが好きなんだから!」

京太郎「ふぁっ?!」

優希(……もう、わけがわからないよ)


27:2014/07/06(日) 01:09:04.40 ID:jYxBxScc0


それから、話がおかしいと感じ始めたみんなは

お互いの携帯電話を見せ合った。それによって、なんとか誤解が解けたのだった。



京太郎「一日に、誤送信がこんなに積み重なるなんて……ありえねえ」

咲(ううっ、すっごく恥ずかしいよぉ……全部、全部勘違いだったなんて)

まこ(頭が痛い……)

久(バカ、私のバカ!)

優希「じゃ、じゃあさっきののどちゃんを呼び出したのも、のどちゃんを襲うためじゃなかったのか?」

京太郎「そんなわけないだろ、バカ優希!!」

咲「……」ズイッ

京太郎「な、なんだよ咲」

咲「京ちゃん……私でよかったら、ね?」

京太郎「あ、咲。俺、和のことが好きなんだ」

咲「」












和「………皆さん、遅いですね」



おわり


28:2014/07/06(日) 01:11:42.50 ID:jYxBxScc0

おわりです

見てくれた人どうも。
不快にさせた人はすまんかったね。

では。




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