1:2013/02/01(金) 23:22:08.95 ID:AvVMfgMS0

○咲-sakiのssです
○キャラの口調が安定しない所があります
○キャラ崩壊が半端ないです

これらが苦手な方はご注意ください

それでもいい方は、よろしければお付き合いください


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1359728506



2:2013/02/01(金) 23:24:55.19 ID:AvVMfgMS0

妹尾家 自室

佳織「……」カチカチカチカチ

prrrr prrrrr prrガチャッ!

智美「はいもしもし」

佳織「さ、智美ちゃん!?」

智美「佳織か〜こんな時間にどうしたんだ?」

佳織「えーっとね、その…受験勉強の方はどうかなーって思ったんだけど」

智美「おいおい、佳織もユミちんと同じような事言わないでくれよ〜」

佳織「ご、ゴメン、ちょっと気になっちゃって…」

智美「うーん、まあボチボチっていったところだ。まあユミちんから言わせればまだまだなんだろうけどなー」ワハハ



3:2013/02/01(金) 23:27:52.34 ID:AvVMfgMS0

佳織「それでなんだけど…智美ちゃん、気分転換に今度の日曜日に映画でも行かない?」

智美「映画かー。なんか今面白い映画ってやってたっけ?」

佳織「ほら、最近CMでもやってるでしょ、あの恋愛映画が見たかったんだけど」

智美「あー、TVのゲストで役者が良く宣伝してるあれかー」

佳織「そうそう!!それでね、偶然チケットがクジで当たったからさ、智美ちゃんが良かったら見に行きたいなーって」

智美「うーん、確かに見に行きたいんだけどな〜」

佳織「あ、あれ!もしかしたら何か予定が入ってたの!?」

智美「そうなんだよなー、その日はちょっと衣と遊園地に行く約束しててさ〜」

佳織「……えっ」



4:2013/02/01(金) 23:33:01.68 ID:AvVMfgMS0

智美「うーん、その映画、もし日があるようならまた別の日に変える事はできるかな?」

佳織「大丈夫だけど…衣って、あの龍門渕の大将の…?」

智美「そうそう!!大会が終わった後に話す機会があってさ、なかなか人懐っこいやつなんだよ〜」

智美「まあなんだかんだいって私も楽しんでるんだけどさ〜」ワハハ

佳織「…ふぅん、智美ちゃんも楽しいんだ…」

智美「だからさ今度はそっちの都合でいいからさ、予定を立てといてもらえるかな?」

佳織「…うん、分かった」

智美「ゴメンな―、せっかく誘ってくれたのに」

佳織「いいよ、こっちの誘いの方が後だったんだし、そっちを優先してあげて」

智美「うんうん、智美は昔からいい子だよ。それじゃあ、またな―」

佳織「うん、おやすみ…」

ツー ツー ツー

佳織「……」

佳織「…うっ、智美ちゃん…」ジワッ

佳織「私を置いていかないでしょ、智美ちゃん…!!」グスッ!



5:2013/02/01(金) 23:38:02.80 ID:AvVMfgMS0

次の日 

鶴賀学園 麻雀部部室

佳織「というわけで、『智美ちゃん奪還作戦会議』を始めたいと思います」

睦月「うん、できるだけ力になれるように努力するぞ」

モモ「私も全力で協力するっす!!」

佳織「2人とも…本当にありがとう!!」

ゆみ「ちょっと待て、色々と待ってくれ」

モモ「いや先輩、ここは空気を読むところっすよ…」

睦月「まあ先輩らしいといえば先輩らしいですが、ここは麻雀部の後輩のためにぜひ力添えをですね」

ゆみ「いや、力添えをするのは別にかまわないし、協力もしてあげたいとは思ってるんだが…色々と混乱しているんだ」



6:2013/02/01(金) 23:42:46.13 ID:AvVMfgMS0

佳織「混乱、あー、やっぱり会議名が長すぎましたか」

睦月「いや、この会議名は目的がハッキリしていてとても素晴らしいものだと思うぞ」

佳織「けど、加治木先輩が混乱してるみたいですし、ここはやっぱり…」

ゆみ「いや別に私は会議名につっこみたい訳じゃないんだ」

睦月「では会議名でないのなら一体どこに?」

ゆみ「そうだな、じゃあ私が気になるところから一つ一つ聞かせてもらっていいか?」

佳織「はい、私で答えられる範囲でしたら何でも聞いてください」

ゆみ「助かる…ではまず、この奪還とは、具体的にどこから奪還するんだ」

佳織「そうですね〜、まあ智美ちゃんを狙う輩からです。今回の場合は龍門渕の泥棒猫からですね」



7:2013/02/01(金) 23:48:48.06 ID:AvVMfgMS0

ゆみ「分かった。じゃあ次の質問。別に蒲原は失踪した訳じゃないし、現に今日も学校に来ているぞ?」

佳織「分かりませんか…加治木先輩」

モモ「…まあ先輩はこういう事に対しては案外鈍いっすから」

睦月「例えるならラノベの主人公みたいな感じですね。本当になんであんなに鈍くなれるんでしょうね?」

モモ「あれは環境もあるんじゃないっすかねー」

佳織「そうだね、いくら鈍感でもあんなアピールされれば普通気づくよね」

ゆみ「…なんか私散々な事言われてないか?」

モモ「まあ冗談は置いといて、要は思い人が取られそうだからなんとかしたいって事っす。そうですよね」

佳織「うん、だいたいあってるよ桃子さん」



8:2013/02/01(金) 23:54:33.11 ID:AvVMfgMS0

ゆみ「…思い人?蒲原が、誰の?」

睦月「佳織ちゃんのですよ。というより今まで気づかなかったんですか」

ゆみ「いや、私はてっきり妹尾は蒲原に無理矢理連れてこられたから…その、そんな感情はないもんだと思ってたし」

モモ「えー、先輩それはマジでいってるんっすか」

睦月「いや、いくらなんでもそれは…」

佳織「…いいんだよ2人とも、確かに直接智美ちゃんに言った事なんてなかったんだし」

モモ「確かにそれはそうっすけど…」

ゆみ「って事は2人とも妹尾の気持ちには気づいていたのか?」

モモ「はい、というより蒲原先輩を見る視線でもうバレバレでしたから」

佳織「えっ!?そんなにすごかったかな私」

睦月「ええ、できれば後ろに花でも咲かせようかと思ったぐらいですよ」

モモ「やっぱり恋する少女には花っすよね〜」

睦月「更にバックにキラキラ背景があれば完璧だな」

ゆみ「ゴメン、お前たちが言ってる事が何一つわからない」



9:2013/02/01(金) 23:59:44.63 ID:AvVMfgMS0

ゆみ「しかし妹尾が蒲原の事をね…言いづらい事かも知れないけど、一体いつからなんだ」

佳織「小学生のころからですが」

ゆみ「そんな早くからか!?」

モモ「小学生の頃からの純愛っすか、いや〜燃えるっすね〜」

睦月「小学生のころからの純愛か…漫画でいえば水色時代だな」

モモ「えー、そこはカードキャプターサクラじゃないっすか」

睦月「確かに、そういうのもあるのか!!」

佳織「けどそれがありならフルーツバスケットもありなんじゃ…」

ゆみ「分かった。とりあえず妹尾が昔から好きだったのは分かったから戻ってきてくれ。会話にまったくついていけないんだ…」



10:2013/02/02(土) 00:04:19.86 ID:jAMPamXw0

睦月「じゃあ話を戻しますと、そんな好きだった幼馴染が横から分捕られそうなんでなんとかしたいと…要はそういう事です」

ゆみ「なるほど…しかしそれは妹尾の杞憂じゃないのか?」

佳織「いえ、これは杞憂ではないです!!私の第六感が違うと告げています」

ゆみ「妹尾の直感か…確かに当たるな」

睦月「伊達に何回も役満をあがってませんからね」

モモ「というより蒲原先輩とその龍門渕の大将は一体いつから仲良くなったんっすかね?」

ゆみ「それについては前に蒲原から聞いた事があるんだが」



11:2013/02/02(土) 00:10:30.35 ID:jAMPamXw0

〜 〜 〜

智美「フンフーンっと」ポチポチ

ゆみ「珍しいな、蒲原。お前が誰かとメールしてるなんて」

智美「珍しいってひどいなー、私はそこまで機械音痴じゃないぞ」

ゆみ「いや、そういう意味で言ったんじゃなくて、蒲原だったらメールなんてしなくても直接話しに行くからさ」

智美「あー、そういう意味かー。まあできれば直接話せるにに越した事はないんだけどさー、距離があるからさ」

ゆみ「なんだ、この学校のやつではないのか」

智美「うん、今は龍門渕の衣とメールしてるんだ」

ゆみ「衣…って、あの化け物とか!?」

智美「化物って、普段はおとなしい普通の子なんだぞー」

ゆみ「いやすまない。しかし、私からすればあの大将戦のイメージしかなくてな」

智美「確かにユミちんからすればそうだったか。けど実際話すと全然違うんだ」



12:2013/02/02(土) 00:17:36.97 ID:jAMPamXw0

ゆみ「そうなのか…って、いつの間天江とそんな遊びあう仲になったんだ?」

智美「まあ偶然なんだけど、大将戦が終わった後に衣と話す機会があって、その時に意気投合したんだ」

ゆみ「お前のその適応能力は一体何なんだよ」

智美「で、メールとか電話してるうちに仲良くなってさ、何回か遊んだりもしたんだ」

ゆみ「遊びって、まさか麻雀か!?」

智美「いや麻雀以外にも色々と出かけたぞー。まあ麻雀もしたけど…あれはメゲるわ」

ゆみ「…だろうな」

智美「で今も衣と次の日曜にどこか行くか相談してたわけだよ」



13:2013/02/02(土) 00:22:51.24 ID:jAMPamXw0

ゆみ「成程な…で、勉強は?」

智美「勉強か―勉強はな―、まああれだ。…うん」

ゆみ「進んでないのか」

智美「…ワハハー、まあ笑ってればなんとか」

ゆみ「ならないからな。丁度いい、この後みっちり勉強するか」

智美「…ちなみに拒否権はー」

ゆみ「ある訳ないだろうが」

智美「デスヨネー」ワハハ



14:2013/02/02(土) 00:24:50.40 ID:jAMPamXw0

〜 〜 〜

ゆみ「…とまあこんな感じだな」

睦月「ホント蒲原先輩って人を引き付けるんですね」

ゆみ「ああ、そこは私も素直に尊敬しているんだが」

佳織「……」ガタガタガタガタ

モモ「せ、先輩!大丈夫っすか!?」

佳織「あ、あの…さっきの話を聞くと、すでに何回か智美ちゃんと天江衣は…」

ゆみ「まあ、何回かは遊んでるみたいだな」

睦月「…更に言うなら、かなり親密な仲といっても差し支えないんじゃないかな?」

佳織「あ、あああアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

ゆみ「おい!妹尾落ち着け!」

モモ「ダメっす。完全に錯乱してるっすよ!?」

睦月「仕方ない、こういう時は…」

ゆみ「なんだ、なんか有効な手立てでも」

睦月「当て身」ゴスッ

佳織「きゅう!!」バタッ!

睦月「ふぅ、これでよし」



15:2013/02/02(土) 00:28:21.88 ID:jAMPamXw0

ゆみ「……」

モモ「とりあえず、落ち着いたっすね」

ゆみ「って何しとるんだーーー!!!」

睦月「いや、とりあえず錯乱しそうだったか落ち着いてもらったんですが」

ゆみ「いやいや、なんでよりによって当て身なんだよ。もう少し穏便な方法が」

モモ「じゃあ先輩はあの状態の妹尾先輩をどうにかできたんっすか?」

ゆみ「…できないな」

睦月「まあ加減しましたし、すぐに起きると思いますよ」

ゆみ「それならいいが、しかしいつの間にそんな技を…?」

睦月「ああ、やっぱり麻雀部の部長たるもの当て身の一つや二つ出来るべきだなと思いまして」

ゆみ「お前は麻雀をなんだと思ってるんだ」



23:2013/02/02(土) 22:55:03.00 ID:jAMPamXw0

佳織「…うーん」ムクッ

モモ「あ、起きたっすね」

佳織「私は…そういえば、さっき錯乱しちゃって」

睦月「少し手荒な手段になってしまって申し訳なかったんた」

ゆみ「念のため聞いておきたいんだが、身体に異常はないか?」

佳織「ええ大丈夫です。あ、津山さんが止めてくれたんだね。ありがとう」

睦月「どういたしまして」

ゆみ「…まあ、本人がいいって言ってるんだからいいか」

佳織「私のことはどうでもいいんです。それよりも智美ちゃんの事をどうにかしないと…」



24:2013/02/02(土) 23:01:08.95 ID:jAMPamXw0

ゆみ「というかさ、妹尾がそこまで気にする事はないんじゃないか?」

佳織「な、何を言っているんですか!?」

ゆみ「いや、蒲原の事だし、相手もあの衣だし恋愛感情に発展するって事はまずないだろう」

モモ「甘い…甘いっすよ先輩」

睦月「ええ、MAXコーヒーに練乳を入れて飲むより甘いです」

ゆみ「なんなんだその例えは…」

モモ「いいっすか先輩。恋っていうのは戦争なんですよ!」

モモ「そんな恋愛感情が芽生えないなんて前提はかなぐり捨てるべきっす」

睦月「そして相手を甘く見ていると痛い目にあう…それは歴史が証明しているじゃないですか」



25:2013/02/02(土) 23:07:58.83 ID:jAMPamXw0

ゆみ「しかし…あの蒲原だぞ」

モモ「じゃあ先輩。蒲原先輩を一言で表すとすればなんて言いますか?」

ゆみ「なんなんだいきなり…そうだな、強いていうなら天然か?」

睦月「はい天然入りましたー」

佳織「本当はもっと魅力的なところがたくさんあるんだけど、まあ一言で表すなら無難だよね」

ゆみ「で、それがなんだって言うんだ?」

モモ「先輩。天然キャラというのは、恋愛においては爆弾みたいなものなんすよ」

モモ「その予想不可能な言動にキュンっとくるのもいれば、天然だからこそ相手の何気ない仕草に魅かれてしまう…」

睦月「更に天然キャラというのは純粋な心の持ち主が多いです」

睦月「自分にそのつもりが無くても、相手を喜ばせてしまったり、逆に怖がらせてしまう事があるんですよ」

睦月「主に運転とか運転とか運転とか」

ゆみ「どんだけ蒲原の運転にトラウマ持ってるんだよ…気持ちは分かるが」



26:2013/02/02(土) 23:17:39.08 ID:jAMPamXw0

睦月「そんな人がいざ恋してしまったらもうその恋は止まる事はないです。ロマンティックが止まらないですよ」

モモ「恋は盲目…いや、昔の人はうまい事言ったもんですね」

睦月「もしその状態になってしまったら…きっと他の人は視界に入らないでしょうね」

佳織「智美ちゃんがそうなったらもう許せない許せない許せない許せない許せない…」ブツブツブツブツ

ゆみ「妹尾、頼むから戻ってきてくれ」

モモ「先輩、この説明で分かってくれましたか」

睦月「確かに今は向こうの方にリードはあるけど、今だったら間に合うかもしれない」

佳織「だからこそ、今のうちに手を打っておくべきなんですよ!!」

ゆみ「わ、分かった」



27:2013/02/02(土) 23:24:08.32 ID:jAMPamXw0

ゆみ「しかし…奪還といっても何をするんだ?」

佳織「それなんですか、私も何をしていいのか分からないんですよね」

ゆみ「はぁ!?」

佳織「いえ、智美ちゃんとは確かに昔から一緒にいましたけど、いざ恋人の関係になろうとしたら…何をしていいのか」

ゆみ「確かに幼馴染というつながりだとそうなのかもしれないな」

睦月「しかし、ここには校内公認カップルとなりつつある2人がいるからな。2人から話を聞けばいいんじゃないか」

ゆみ「なっ!!!」

モモ「そ、そんな…公認カップルなんて///」

睦月「という訳でお二方。佳織ちゃんのためにアドバイスをお願いします」

ゆみ「い、いやいきなりそんな事言われてもな」

モモ「じゃあ私がいつも先輩にしている事を伝えればって…ちょっと恥ずかしいっすね///」

佳織「えっ!?それって…///」

モモ「えへへ〜」


28:2013/02/02(土) 23:32:45.19 ID:jAMPamXw0

ゆみ「誤解を生むような事を言うなモモ!それにカップルというのなら津山もいるだろうが」

睦月「…はい?」

ゆみ「ほら、プロ麻雀せんべい仲間の、あの風越一年の」

睦月「もしかして文堂さんの事ですか?」

ゆみ「そうそう、わざわざウチの学校に着たぐらいなんだからさ、やっぱりそういう仲なんじゃないk」

バァーーーン!!

ゆみ「ひっ!」

モモ「!!」

佳織「む、睦月ちゃん…?」

睦月「…私達の仲は、そんな甘いもんじゃありませんよ」ゴゴゴゴゴゴ

ゆみ「な、なんだこの津山から出るプレッシャーは…!」

佳織「か、身体が動かない!!」


29:2013/02/02(土) 23:39:17.10 ID:jAMPamXw0

睦月「私と文堂さんは、それこそ様々な試練を乗り越えてきました」

睦月「ノーマルプロ無間地獄、トリプル大沼、五重藤田塔…思い出しただけでもゾッとします」

睦月「それでも、私たちは諦めることはしません」

睦月「その先にSSS(スーパーシャープすこやん)級のカードがあるからです!!」

睦月「私たちは苦難を乗り越え、そして互いに切磋琢磨する事によりお互いを理解していきました」

睦月「例えるなら私たちの関係は強者(とも)と言うべきでしょう」

睦月「そんな恋人なんて甘いものではないのです!!!」ドォォォン!

佳織「津山ちゃん…」

モモ「カッコいいっす…!!」

ゆみ「確かこれってせんべいの話だよな。というか色んなプロの方に謝っておけ」



31:2013/02/02(土) 23:47:58.95 ID:jAMPamXw0

睦月「…まあそんな訳で、私の話よりお二方の話の方が参考になるかと」

ゆみ「確かに津山の話だと参考にはなりそうにないな」

モモ「といっても、何を話せばいいっすか?」

佳織「そうですねー、とりあえず参考までに私と同じ状況になったらどうするかを聞きたいですね」

ゆみ「佳織と同じ状況か?となるとモモが別の子と付き合いそうになる感じか」

モモ「そ、そんな事ないっすから!!先輩、信じてください」

ゆみ「分かってる。あくまで例えだろうが」

睦月「それで、もしそうだとしたら先輩はどうしますか」

ゆみ「そうだな、まずは直接モモに問いただすだろうな」

佳織「け、けどそれって勇気がいりませんか」

ゆみ「まあ確かに怖い面もあるが、それよりもそれが本当かどうか確かめられずもやもやいるよりはましだからな」

睦月「流石先輩。伊達にモモのいる教室にいる殴りこむだけはありますね」

ゆみ「いや、あれは殴りこんだ訳ではなくてだな」


32:2013/02/02(土) 23:53:37.50 ID:jAMPamXw0

モモ「けどあの時の先輩、カッコ良かったすよ…///」

ゆみ「そ、そうか…モモ」

睦月「えーっと、ノロケは後にしてもらっていいですか」

モモ「ああ、すいませんでした」

佳織「で、もしはいって言われたらどうするんですか」

ゆみ「その時は相手と直接話すだろうな。なんにせよ白黒ハッキリ付けないとお互いのためにならないだろう」

睦月「何というか、男前の対応ですね」

佳織「けど、私にはちょっとハードルが高いかな〜」

モモ「確かにそうっすね」

睦月「じゃあ今度は逆のパターンで考えてみるか」

佳織「そうなると、ゆみ先輩が誰かと付き合っていると」

モモ「むむむ…先輩が誰かと付き合う、なんかイメージが湧かないっす」


33:2013/02/03(日) 00:01:26.99 ID:Wv2Qmh8t0

睦月「確かに、ユミ先輩なら付き合う時は隠さずに、むしろ丁寧に説明しそうですしね」

ゆみ「私はそこまで頑固者じゃないんだが」

佳織「じゃあ私が今からシチュエーションを言っていくからさ、もしモモちゃんだったその時どうするか答えてもらえるかな?」

モモ「そっちの方がイメージしやすそうですし、それでお願いするっす」

佳織「じゃあまずは…ユミ先輩と誰か別の子が楽しそうに話をしています。さあどうする?」

モモ「うーん、まあムッとはすると思うっすけど、別にそこまで気にもしないと思いますよ」

佳織「じゃあ更に手を繋いで仲良く歩いていたら?」

モモ「別に…それぐらいなら、まだ…」

佳織「じゃあ最後に2人でどこかの路地に入って、少ししたらアヘ顔ダブルピースで出てきたら」

モモ「相手を問答無用でデリートしますね、原子レベルで存在自体を消去っす」

ゆみ「おい、なんなんだその例えは!?」


34:2013/02/03(日) 00:08:06.81 ID:Wv2Qmh8t0

モモ「先輩も先輩っすよ…なんでそんなにガードが甘いんすか…」

ゆみ「だからこれはあくまで例え話だろうが、なんでそんな本気にしてるんだよ」

佳織「けどモモちゃんのおかげで私のやるべき事が分かったよ。ありがとう」ガタッ

ゆみ「って妹尾、その鉈は一体どこから持ちだした!!」ガシッ

佳織「離してください!!時間が…私には時間が無いんです!!」

ゆみ「分かったからまずはその鉈を降ろせ、話しはそれからだ」

睦月「そうだぞ佳織、いくらなんでもそんな武器を持ってたら正面から入れないだろ。こういう時は身体に忍び込ませるような」

ゆみ「津山は津山で余計なアドバイスをするな!!」

睦月「ですが、麻雀部から犯罪者を出す訳にはいかないですから」

ゆみ「それ以前の問題だろーが!!」



35:2013/02/03(日) 00:13:32.14 ID:Wv2Qmh8t0

佳織「ああ、私がもっと早く2人を止められていたら…」グスッ

ゆみ「だからあの二人に限ってそれはないだろう」

佳織「かわいそうな智美ちゃん、きっともう汚れちゃったんだろうね」

ゆみ「お前はもう少し蒲原の事を信頼してやれよ」

佳織「私は智美ちゃんの事は信頼してますよ!けど、相手はあの天江衣ですよ」

ゆみ「それがどうしたっていうんだ」

佳織「天江衣…あのヘアバンドを見て想像できませんか?」

モモ「ヘアバンドってあの赤い…ハッ!」

睦月「その発想はなかった」

ゆみ「…何を納得してるんだ?」

睦月「先輩、あのヘアバンドをしてる天江の姿、何かの動物に似ていませんか?」

ゆみ「動物?あー、見かけ的にはウサギに見えるな」

モモ「そうっす!!そしてウサギは…繁殖能力が高い動物という事で有名ですよね」

睦月「かのplayboyのロゴもそこからついたとかなんとか」

モモ「つまり…天江衣→ウサギ→お盛んという方程式が成り立つんっす!」

ゆみ「なんだその乱暴な方程式は」

佳織「つまり無垢な智美ちゃんを天江衣はきっと…」


36:2013/02/03(日) 00:22:52.64 ID:Wv2Qmh8t0

〜 〜 〜

智美「いやや…アカンって衣」

衣「なにがアカンのや、智美かてさっきまでノリノリだったやんけ」

智美「確かにもっと盛り上がりたいとはいったけど…こんなんちゃうねん」

衣「へっへっへっ、しおらしくなりおって。なかなかにウブじゃのう」

智美「衣…お願いやから考え直してくれへんか?」

衣「いやや。大好きな智美が目の前で倒れている…こんな状況を逃すほどウチは朴念仁じゃなか」

衣「それに、嫌や言うても智美かて楽しみなんちゃうんか」

智美「…私は」

衣「あ?」

智美「私は、初めての経験は幼馴染の妹尾佳織と共にすると決めてるんや!!」



37:2013/02/03(日) 00:27:10.28 ID:Wv2Qmh8t0

衣「……」

智美「衣の気持ちは嬉しいけど、けどやっぱり」

衣「…するな」

智美「こ、衣?」

衣「ウチの前で、そんな他の女の話をするな!!」

智美「ひっ!」

衣「あー、分かった。本当は優しくしてやろうと思ったんやけど…」

智美「か、堪忍や…堪忍」ブルブル

衣「もう知らん。こうなったら…その女の名前が言えなくなるぐらいメチャメチャにしてやるから覚悟しいや」ビリビリッ!

智美「や、やめてぇぇぇ!!」

衣「ああ、智美…綺麗やで」チュッ

智美「うっうっ…ゴメンな、佳織…」



39:2013/02/03(日) 00:43:02.33 ID:Wv2Qmh8t0

〜 〜 〜

佳織「ああ、何ていう…ひど過ぎるよぉ」

ゆみ「お前の中ではあの二人はどんなキャラになってるんだよ」

モモ「完全に昼ドラの設定っすね」

佳織「…やっぱり、私がやらなきゃ智美ちゃんはずっと辛いまま…なら!!」ガタッ

ゆみ「だからもう武器を持ち出すのはやめろ!」

佳織「大丈夫です。今度は仕込杖にしましたのでパッと見武器には見えませんよ」

ゆみ「お前は何処からこんな物騒な物を仕入れるんだ」

睦月「成程、日傘に仕込んだのか…これならいけるな」

佳織「でしょ。これだったら完璧にこなせます」

ゆみ「っていいわけあるかー!少しは頭を冷やせ!!!」ガシッ!

佳織「いやーーー!智美ちゃんがーーー!!」ジタバタ






42:2013/02/03(日) 22:55:10.81 ID:Wv2Qmh8t0

ゆみ「はぁ…やっと止められた」

佳織「うう、智美ちゃんが、智美ちゃんがぁ」エグエグ

モモ「お疲れ様っす、先輩」

ゆみ「そう思うならモモも止めてくれよ…」

モモ「いえ、自分は妹尾先輩の気持ちも分かりますし」

ゆみ「悪いが騒動になったら一番困るのはお前たちだぞ」

睦月「しかし、一体どうすればいいのか…見当もつきません」

モモ「そうっすね、下手したらまた同じ展開の繰り返しになりかねないっすからね〜」

ゆみ「…なあ、私からの意見を言わせてもらっていいか?」

モモ「どうぞどうぞ、先輩の意見なら大歓迎っすよ!!」



43:2013/02/03(日) 23:04:42.44 ID:Wv2Qmh8t0

ゆみ「じゃあ言わせてもらうんだが、まず前提条件としてだが妹尾は蒲原の事が好きなんだよな」

佳織「もちろんです!!モモちゃんが先輩の事を思うように…いや、それ以上です!」

モモ「ほほう、先輩も言ってくれるっすねー」

ゆみ「煽るなモモ。で、いままでその気持ちを蒲原に直接伝えた事はあるか?」

佳織「…ないです」

ゆみ「だったら蒲原は妹尾の気持ちには気付いてないと思った方がいいだろう」

ゆみ「ただでさえそういう所は鈍いやつだ。それは幼馴染の妹尾の方が分かってるんじゃないか」

佳織「確かに…」


44:2013/02/03(日) 23:12:47.45 ID:Wv2Qmh8t0

ゆみ「たとえ天江の方がアプローチをかけていたとしても気づいていないと思う。…まあその可能性は限りなく低いがな」

モモ「しかし、なんでそんなに先輩は衣の事を気にしてないんっすか?」

ゆみ「いやまあ…普通に考えてそうだろ。相手はあの怪物だぞ?」

モモ「んー、なんか引っかかるんっすよね」

ゆみ「まあいい。これらの事を踏まえ、あいつは完全フリー状態だと思う」

睦月「成程、言われてみれば確かに…しかし確証はないですよね」

ゆみ「カンだよ。カン」

モモ「カンっすか。それはやっぱり蒲原先輩との付き合いの長さから分かるもんなんっすか?」

ゆみ「まあそんなもんだな」


45:2013/02/03(日) 23:20:34.94 ID:Wv2Qmh8t0

ゆみ「で…、どうするかだが、もういっそのことそのまま告白するのが一番だろ」

佳織「!!!」

睦月「…確かに一番効果的でしょうが、リスクも大きいですね」

ゆみ「リスクを避けていたら何も始まらないだろう。こと恋愛に関してはな」

ゆみ「というより相手の所に凶器を持って殴りこむよりははるかにリスクは少ないぞ」

佳織「……///」

モモ「あー、佳織先輩、顔真っ赤っすよ」

睦月「…しかし、問題は蒲原先輩はこの気持ちを受け入れてくれるかどうかってところですよね」

ゆみ「あいつは自分の気持ちに嘘をついていない人に対しては親身に受け止めてくれる奴だ」

ゆみ「しかもそれが幼馴染となれば…悪い方向にはいかないと思うが」



46:2013/02/03(日) 23:29:55.67 ID:Wv2Qmh8t0

佳織「けど、智美ちゃんは…私なんかを受け入れてくれますか…」

ゆみ「妹尾は何事に対しても卑屈になりやすい、もっと自信を持った方がいい結果を出せるのに…」

ゆみ「蒲原自身がこの事を言っていたんだが?」

佳織「!!」

ゆみ「不思議な事に今の状況にピッタリ当てはまるな」

ゆみ「妹尾、自信を持て。自分の気持ちに正直になる事が大事だ」

佳織「自分の気持ちに…正直に」

ゆみ「まあだからと言って武器を使っての実力行使に出るのはやめてもらいたいがな」

睦月「流石先輩。上げて落すとは」

モモ「芸人の鏡ですね」

ゆみ「もう帰っていいか」



47:2013/02/03(日) 23:41:17.56 ID:Wv2Qmh8t0

佳織「…ありがとうございます、少し吹っ切れました」

ゆみ「そうか、あまり相談らしい相談も受けられなかったが妹尾の気持ちに整理がついたんだったら良しとしようか」

モモ「しかし、告白っていうのは一番つらいもんなんっすよね」

ゆみ「確かに相手に気持ちを伝えるのはなかなか難しいものだからな」

睦月「あと問題点としますとこちらの好きと相手の好きが違っていた場合ですよね」

モモ「『友達』と『恋人』との境目っすか」

ゆみ「いや、多分蒲原に限って言えば大丈夫だろう。あいつは何も考えてないように見えてなかなか鋭い観察眼があるからな」

ゆみ「妹尾の気持ちが本気ならすぐに真意を読み取ってくれるさ」

睦月「しかし、加治木先輩は蒲原先輩の事を何でも分かっていますね」

ゆみ「伊達に付き合いが長い訳からな…おかげで何度も振り回されることもあったがな」



48:2013/02/03(日) 23:49:03.47 ID:Wv2Qmh8t0

モモ「ハハハ、ご愁傷様っす」

ゆみ「全くだ…」

智美「なんだ、みんなここにいたのかー」ガララ

佳織「さ、智美ちゃん!?」

智美「いやー、ユミちんに用事があったんだけど何処捜してもいなくてさー」

智美「メールで呼び出すのもあれだし仕方ないからモモに聞こうと思ってここに来てみたんだが…みんなで一体何してるんだ」

睦月「えーっと、その…会議ですね」

智美「なんだ、仲間外れか。ちょっと寂しいなー」ワハハ



49:2013/02/03(日) 23:58:53.09 ID:Wv2Qmh8t0

ゆみ「えーとな、別に仲間外れにした訳じゃなくてだな」

モモ「ええ、ちょっとした相談事もありまして、そのー」

佳織「……」

ゆみ「そうなんだ、で、ある程度話がまとまったら蒲原を呼ぼうと思ってて」

智美「なんかみんな歯切れ悪くないか?なんか怪しいぞ」

モモ「うぐっ!」

睦月『流石先輩、どうでもいい所で勘が鋭い!!』

ゆみ「い、いや私たちは別に隠し事とかは何も…」

佳織「…みんなありがとう、けど、もういいよ」

智美「ん?佳織は何か知ってるのか?」



50:2013/02/04(月) 00:06:41.64 ID:goaXniYJ0

モモ「妹尾先輩!?」

佳織「ゴメンね智美ちゃん、私が智美ちゃんに内緒で集まってもらったんだ?」

智美「なんだなんだ、佳織が私に隠し事なんて珍しいなー」

佳織「だよね、今までなにかにつけて智美ちゃんに相談してたから」

佳織「けどね…これだけは、秘密にしておきたかったんだ」

ゆみ「…じゃあ、私たちは外に出てるから、あとは2人で…」

佳織「いえ、みんなにも聞いてほしいんです」

智美「えー、なんなんだよ。そんなに大事なことなのかー」

佳織「うん、少なくとも私にとってはものすごく大事なんだ」

睦月「……」


51:2013/02/04(月) 00:17:37.03 ID:goaXniYJ0

佳織「…あの、智美ちゃん、一つ聞きたい事があるんだ」

智美「んー、どうしたんだー」

佳織「智美ちゃんは…私の事をどう思ってるかな」

智美「佳織の事か?大好きにきまってるじゃないか」

佳織「じゃあ、麻雀部のみんなは?」

智美「もちろんみんな大好きだぞー!けどそれがどうしたんだ?」

佳織「…うん、分かってたんだ、智美ちゃんの『好き』はみんな同じなんだよね」

佳織「…私も智美ちゃんの事が好きなの。けどね、私のは智美ちゃんの『好き』とは違うの…」

智美「…へ?」

佳織「私は…智美ちゃん事が…恋人として、好きなのーーー!!!」

睦月「キターーー!!!」

モモ「キマシタワーーー!!!」

ゆみ「2人ともやかましい!」


53:2013/02/04(月) 00:24:11.62 ID:goaXniYJ0

智美「え…佳織、冗談だよな」

佳織「冗談なんかじゃないよ。私は本気…やっぱりおかしいかな?」

智美「い、いや〜おかしくはないぞ。ただ相手を間違えてるんじゃないのかなーってさ」

佳織「間違える訳ないよ。私が好きなのは智美ちゃんただ一人だよ」

智美「えーっと、その……///」

睦月『うわっ先輩が顔を真っ赤にしてる!完全に乙女の表情だよあれは』

ゆみ『あいつもあんな表情をする事があるんだな…なんというか、ちょっといいな』

モモ『先輩、まさか浮気っすか?』

ゆみ『モモ、まさか直接脳内に…!?』



54:2013/02/04(月) 00:29:27.83 ID:goaXniYJ0

智美「うーん、佳織、ちょっと思ったんだけどさ」

佳織「…何かな?」

智美「多分さ、私への佳織の『好き』って気持ちはさ、年上への憧れみたいなものが入ってると思うんだ」

智美「まあなんだかんだいって私が佳織を振り回してきたからさー」

智美「だからさ、それは多分一時的な気持ちだよ。私より良い人に会えばきっと気持ちも変わる」

佳織「…智美ちゃんはやっぱり大人だね。こういう時の対応はさ」

智美「そ、そんな事はないぞー、ただ私は佳織にもっと自分を大事にしてもらいたいだけ」

佳織「けどね、そんな大人な対応はいらないの」

佳織「だって智美ちゃんの言ってる事、全然的外れなんだもん」

智美「へっ!?」



55:2013/02/04(月) 00:36:27.69 ID:goaXniYJ0

佳織「どうも智美ちゃん、私がまだ本気じゃないと思ってるんだね…」

佳織「だから、行動で本気だってこと分かってもらうから!!」

智美「行動でって、一体何を…むぐっ!?」

チュッ!

ゆみ「なっ!?」

睦月「えんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

モモ「いやぁぁぁぁぁぁ」

2人「「うぃうぃうぃらぁびゅぅ〜うぅうぅ〜」」

ゆみ「お前らは何がしたいんだよ」

智美「〜〜〜っん!ぷはぁ」

佳織「ゴメンね智美ちゃん。ファーストキス、貰っちゃって」

智美「はぁはぁはぁ…」

佳織「けど、これで分かってくれたかな。私の気持ちが本当なの」



56:2013/02/04(月) 00:43:34.17 ID:goaXniYJ0

佳織「…だからお願い、智美ちゃんの気持ちを聞かせてもらえる」

智美「……!!」

佳織「もう戻れないのは分かってる。けど、今のままモヤモヤするのはもっと嫌なの」

智美「か、佳織…」

睦月『大胆だな…けど、効果的だ』

モモ『確かに私たちが周りにいる以上、逃げるような事はできないはずっす』

ゆみ『しかし、万が一振られた時はダメージは大きい…果たして、どうなるか』

佳織「……」

智美「……私は」

智美「私は、智美の事が…」






???「ちょっと待ったーーー!!!」



57:2013/02/04(月) 00:50:45.20 ID:goaXniYJ0


佳織「なっ!?」

モモ「こ、これは…まさかのちょっと待ったコール?」

睦月「説明しよう。ちょっと待ったコールとは、ねるとんという今でいう合コンの場で使われたコールである」

睦月「ねるとんでは相手を一人選んで告白するのだが、その告白する相手が被ってしまった際に使用する」

睦月「主に一人目が告白した後に使用し、このコールがかかった場合は告白の返答は中断。もう一人の告白を聞く事になるのである」

睦月「そして告白された相手は2人のうちどちらかを選ぶか、ゴメンなさいをするというまさにお互いを追いつめる告白方法なのだ!」

ゆみ「お前は誰に説明しているんだ」

モモ「けど、ちょっと待ったコールをかけるなんて一体誰が…」



58:2013/02/04(月) 00:54:21.74 ID:goaXniYJ0

ゆみ「なんだ、外が騒がしいなぁ…ってぇぇぇ!?」

バリバリバリバリ!!

睦月「へ、ヘリコプター?」

智美「な、なんだこれ!?もしかして全部ドッキリってやつか?」

佳織「違うよ!私の気持ちは本物だもん!!」

ゆみ「いや、今はそんな事言ってる時じゃないと思うんだが」

モモ「あ、ヘリから誰かが下りてきたッすよ!?」スタッ

ゆみ「あれは…まさか天江か!?」



62:2013/02/04(月) 23:28:44.74 ID:goaXniYJ0

衣「ふぅ、なんとか間に合ったようだな」

妹尾「くっ!?」

ゆみ「あー、なあ天江。よく来たなと言いたいところだけどさ、一ついいか?」

衣「なんだ、そんな不思議そうな顔をして?」

ゆみ「確かに妹尾は蒲原に告白をしようとしていたが…なんでお前がそれを知ってるんだ?」

睦月「まあエスパーかニュータイプでもなければ察知するのは不可能ですよね」

衣「なんだそんな事か。それはだなぁ」

ハギヨシ「そこからは私が説明しましょう」シュタッ!

ゆみ「い、いつの間に!?」



63:2013/02/04(月) 23:31:55.13 ID:goaXniYJ0

ハギヨシ「衣さまはいつも蒲原様の様子が分かるように部室、自宅その他諸々…色々な所に盗聴器を仕掛けて蒲原様の事をいつも見守っておられたのです」

ハギヨシ「そして今日もいつものように蒲原様を観察しようとしていたら、先ほどのような事態になりましたので急遽ヘリで駆け付けた次第です」

モモ「流石龍門渕家、やる事がド派手っすね」

妹尾「卑怯者!!インチキです!!」

衣「ふん、先に手を出そうとしていたやつが何を言うか」

ゆみ「さらっと流そうとしてるけどさ、今言った事完全に犯罪だよな、盗聴ってお前…」

衣「昔の人は言ったもんだぞ『こまけぇことはいいんだよ!!』とな」

ゆみ「いやそれ最近の言葉だし!てかいったのタモさんだよな確か」

モモ「タモさんといえばやっぱり笑っていいともッすよねー」

睦月「私としては世にも奇妙な物語のダークなタモさんの方が好きなんですが」

ゆみ「だからお前らは話を脱線させんなって」



64:2013/02/04(月) 23:37:05.86 ID:goaXniYJ0

衣「まあいい…それで智美」

智美「な、なんだ衣。そんな改まってさ」

衣「さっきの告白、智美は受けるのか?」

智美「う、受けるってそんな風に言われてもなぁ…」

衣「受ける受けないは智美の意志だとは思う。だけどその前に私も言いたい事があるんだ」

智美「な、なんだ…?」

衣「では率直に言わせてもらう。私も智美の事が…好きだ!!」

佳織「な、な、な…」

三人「「「なんだってーーー!!!」」」」

ゆみ「…マジか」



65:2013/02/04(月) 23:43:44.57 ID:goaXniYJ0

衣「覚えているか、智美が衣に話しかけてくれた時の事を…」

衣「今まで化物扱いしかされこなかった衣を智美はすんなり受け入れてくれたよな」

智美「そ、そりゃあまあ…衣は普通な子だしさ」

衣「それがどんなに嬉しかったか、今でも時々夢に見るんだぞ」

衣「その後も智美は衣を色んなところに連れてってくれて、衣の世界を広げてくれた」

衣「智美は衣にとって、大事な人だ」

衣「龍門渕のみんなとはまた違う…恋人として衣は智美といたい!!」

衣「もう一度言う!!智美、大好きだ!!!」

モモ「な、なんかすごい展開になってきたっすよ」

ゆみ「そうだな…私も予想してなかった」

睦月「とりあえずボートの用意をしておきましょうか」

ゆみ「いらん」


66:2013/02/04(月) 23:48:29.40 ID:goaXniYJ0

佳織「…やっぱり、私の思った通りだったんだね」

衣「ああ、もっとも衣も同じことを思っていたがな」

佳織「けど残念でした。智美ちゃんはもう私の事しか受け付けないと思うよ」

智美「なっ、か、佳織!?」

佳織「だってさっき私たちは…」

衣「もしかしてさっきの口付けの事を言いたいのか?」

佳織「なんだ、分かってるんだ。それじゃあ…」

衣「簡単だな。私も対等な条件に立てばいい」

佳織「は?」

衣「ハギヨシ」

ハギヨシ「失礼、妹尾様」ガシッ

佳織「ちょ、は、離してください」ジダバタ



67:2013/02/04(月) 23:50:32.53 ID:goaXniYJ0

智美「な、なんだなんだ―?」

衣「…智美」

智美「ん、なんd」グイッ!

チュッ!

智美「〜!!!」

衣「っはぁ…これで、条件は同じだな」

佳織「な、な、な…」

睦月「えんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

モモ「いやぁぁぁぁぁぁ」

2人「「うぃうぃうぃらぁびゅぅ〜うぅうぅ〜」」

ゆみ「それはもういいから!お前たちは少しは大人しくしてろ」



68:2013/02/04(月) 23:55:34.31 ID:goaXniYJ0

佳織「何をするの!!智美ちゃんの気持ちも考えないで…最低!」

衣「最低?それはお前も同じことだろう?」

佳織「くっ!?」

智美「ふ、2人とも…」

衣「…悪いな、智美の気持ちも考えず2人で暴走してしまって」

衣「けどな、2人とも智美の事を思い気持ちは本物だ」

衣「だから、卑怯な言い方になって悪いんだが…後は智美に選んでほしい」

智美「…へ!?」

佳織「智美ちゃん、お願い」

衣「もう気持ちを隠しながら自分を偽るのは、嫌なんだ…」

智美「」


69:2013/02/05(火) 00:01:58.06 ID:nbp7QYjA0

智美『じ、状況を整理しよう』

智美『ユミちんがいないから探しに来たら、何故か幼馴染と友達に告白されていた』

智美『しかもファーストキスを奪われるという…なんだこれ、なんだこれ』

智美『こ、こうなったら誰かにアイコンタクトをとってどうすればいいか誘導してもらえば…』チラッ

ゆみ『…悪い、どうにもできそうにない』チラッ

モモ『先輩、ファイトっすよ!!』チラッ

睦月『パッジェーロ!パッジェーロ!』チラッ

智美『…ダメだ。みんな期待できそうにないや』



70:2013/02/05(火) 00:05:19.71 ID:nbp7QYjA0

智美『けど…2人ともものすごく真剣だよな』

智美『ワハハ、なんで、私なんだろうな〜。周りにはもっといいやつなんてたくさんいるのにさ』

智美『佳織は私の幼馴染で、ちょっと卑屈な所もあるけどしっかりしてるとってもいい子』

智美『衣は付き合いは短いが、一緒にいてとっても楽しめる大切な友達』

智美『…2人とも、私にはもったいないよ』

智美『それに私は今は…』

智美『…うん。今の気持ちを正直に言おう。最悪それで嫌われたとしてもいい』

智美『こんな真剣な二人の気持ちを誤魔化すなんてできないからな』



71:2013/02/05(火) 00:09:51.21 ID:nbp7QYjA0

智美「…2人とも、まずはありがとうって言わせてほしい」

智美「正直なんで私なんかな―とは思うんだけどな」ワハハ

智美「それで、告白なんだが」

佳織「!!」

衣「!!」

智美「…2人とも、付き合う事はできない…」

睦月「なっ!」

モモ「じゃあ、2人ともお断りっすか!?」

ゆみ「…ふむ」



72:2013/02/05(火) 00:14:02.95 ID:nbp7QYjA0

智美「正直なところ、恋愛とか分からないというか…2人ともそんな風に見られないんだ」

智美「それに、一応私も大学受験とかもある身だし、勉強のほうに集中したいというか…まあ私が行っても説得力ないか」

智美「それと…これが一番の理由なんだが2人とも私にとって大事な友達だ。選ぶなんて事はできないよ」

智美「いやー、我ながら優柔不断だよなー。2人からキスをされても選べないなんてさ」

智美「嫌いになったか?だったらそれでもいいぞー。2人にはもっといい人が見つかると思うし…」

智美「本当にゴメン…2人の気持ちに答えられなくて」ウルッ

ゆみ「蒲原…」

モモ「先輩…」

睦月「部活の先輩がへたれだった。泣きたい」

ゆみ「お前はもう少し空気を読め」



73:2013/02/05(火) 00:16:57.33 ID:nbp7QYjA0

智美「本当に…ゴメンな、2人とも」グスッ

佳織「智美ちゃん、顔を上げてよ」

智美「か、佳織…」

佳織「ありがとう。智美ちゃんが自分の気持ちを正直に言ってくれて嬉しいよ」

衣「そうだな、逆にこっちに気を使って無理に答えられた方が辛いしな」

智美「2人は…それでいいのか?」

佳織「もちろんきっちり結論を出してくれた方が嬉しいけど…」

衣「そのことで智美が苦しむ姿を見たくはないしな」



74:2013/02/05(火) 00:21:07.05 ID:nbp7QYjA0

智美「2人とも…ありがとう」ダキッ!!

佳織「さ、智美ちゃん!?」ギュッ

衣「おおっ!」ギュー

智美「正直、怖かったんだ…2人に嫌われるんじゃないかって、嫌われても仕方ないとは思ってても、けど…!!」

佳織「智美ちゃん、心配し過ぎだよ。私は智美ちゃんのそばにいるから」

衣「衣もだ。智美を嫌いになるなんてとはまずないぞ」

智美「ありがとう…ありがとう!!」

ゆみ「うーん、なんとかまとまったのか?」

モモ「そうじゃないっすか?2人がいいっていったんですし」

睦月「しかし…2人とも幸せそうですね」

ゆみ「まあ、蒲原に抱きかかえられた形だからな」

睦月「…けど、何か嫌な予感がするんですよね」

ゆみ「またそんな縁起でもない事を、そんなことあるわけないだろ」

睦月「だといいんですが…」


75:2013/02/05(火) 00:25:17.37 ID:nbp7QYjA0

〜 〜 〜

智美「ワハハ、なんか恥ずかしい所を見せちゃったなー///」

衣「確かにいつもの智美とは違っていたな。とっても可愛らしかったぞ」

智美「ちょ///言わないでくれ。本当に恥ずかしいんだって」

佳織「ふふっ、恥ずかしがる智美ちゃんもいいな」

智美「佳織まで〜///」

佳織「けど大学受験とか大変だね。智美ちゃんも」

智美「まあ仕方ないさ、結局は自分が決めた事だしさー」

佳織「そうだ!じゃあこれから一緒に勉強しない?そうすれば智美ちゃんが怠けないか見てあげられるし」

智美「怠けるって…そこまで私も」

衣「待った!!それだったら衣の家で一緒に勉強をするのはどうだ!大丈夫、分からない所があったら専門家でも何でも呼ぶぞ」

佳織「…なに、邪魔をしなくてもいいんじゃないかな?」

衣「邪魔をする気はないぞ、ただ衣は智美にとって一番いい環境を揃えてあげたいだけだ」

佳織「それが余計なお世話って言うんだよ、もう少し勉強した方がいいんじゃないかな?」

衣「そっちこそ、幼馴染だからと言ってプライベートに入ってくるのは控えた方がいいぞ」



76:2013/02/05(火) 00:28:01.69 ID:nbp7QYjA0

智美「あ、あの〜2人とも?」

2人「ふふふふふふ…」バチバチバチバチ!!

智美「     」

モモ「…なんか、変な方向に行っちゃいましたね」

睦月「これがヤンデレルートか、いや、何というか…恐ろしいな」

ゆみ「なまじ蒲原が拒否しなかったからまだチャンスはあると思ったんだろうな」

モモ「どうするっすか、この後は」

ゆみ「…知らん。なんとかなるだろ」

睦月「とりあえず、めでたしめでたしって事でいいんですかね」

智美「ワハハ〜…どうしてこうなった」


77:2013/02/05(火) 00:33:16.59 ID:nbp7QYjA0

その後、佳織と衣のライバル関係は智美が卒業した後も続いた

お互いがお互いを監視しているような状態で恋愛も何もないと思うが…

そして蒲原は2人との距離に気をつけながら2人とうまく(今の所は)付き合ってる状態だ

傍から見ればハーレムに見えるかもしれないが、事情を知ってる側から見ると蒲原に頑張れと声をかけたくなる

ちなみに、天江に対抗するためか妹尾はその後麻雀が怪物並みに強くなった

そして、次の全国高校生麻雀大会長野予選大将戦で、宮永咲、天江衣相手に奮戦する事になる

ちなみにその卓で風越女子大将の池田が三人からボコボコにされてしまうのだが…それはまた別の話




カン!



78:2013/02/05(火) 00:37:55.49 ID:nbp7QYjA0

はい、これにて終了です

ホントはヤンデレになった二人に追われるワハハも面白いかなーとも思ったんですが、止められそうにないのでやめました
というより、佳織がヤンデレ化したら最狂になる気がするのは自分だけでしょうか?

次はまたワハ衣で何か書くつもりです(鬱抜きで)



それではまた、次の作品で


79:2013/02/05(火) 01:01:49.67 ID:pY5KQhzzo

乙ー!
すばらでしたよ!
佳織とワハハ先輩だけでなく皆良いなー。鶴賀が更に好きになったわ
ワハ衣期待してます!


80:2013/02/05(火) 01:02:17.23 ID:xc5CcCKIO

おつ!
みんなかわいいな


81:2013/02/05(火) 01:15:52.83 ID:ipPPalJKo

乙!
終わってしまったかー
面白かったから悲しい
次の作品も楽しみにしてんで!


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元スレ:
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