1: :2018/02/10(土) 23:26:55.39 ID:rfHcYEGi0
①向日葵「櫻子がバレンタインでチョコを……」綾乃「……そう」
向日葵「その相談があるのですが……、今お時間の方よろしいでしょうか?」
綾乃「え? 大丈夫だけど、どうかしたの?」
向日葵「実は櫻子が……その……」
綾乃「大室さんが?」
向日葵「櫻子がチョコレートを作っているみたいで!」
綾乃「大室さんがチョコを?」
向日葵「はい、今朝撫子さんが 「櫻子がチョコレートを作ってるんだ。何度も失敗してさ。まったく頑張っちゃって……。一体誰の為に頑張ってるんだろうね」ニヤッ と」
綾乃「へぇー。それはバレンタインが楽しみね」
向日葵「……」
綾乃「ん? 古谷さん? どうかしたの? 私の顔をジーっと……怖い顔をして……」
向日葵「……ま、まさか、櫻子がチョコをプレゼントするのは杉浦先輩!??!?」
綾乃「へ? い、いやいや。どう考えても私じゃないでしょ!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1518272815
向日葵「その相談があるのですが……、今お時間の方よろしいでしょうか?」
綾乃「え? 大丈夫だけど、どうかしたの?」
向日葵「実は櫻子が……その……」
綾乃「大室さんが?」
向日葵「櫻子がチョコレートを作っているみたいで!」
綾乃「大室さんがチョコを?」
向日葵「はい、今朝撫子さんが 「櫻子がチョコレートを作ってるんだ。何度も失敗してさ。まったく頑張っちゃって……。一体誰の為に頑張ってるんだろうね」ニヤッ と」
綾乃「へぇー。それはバレンタインが楽しみね」
向日葵「……」
綾乃「ん? 古谷さん? どうかしたの? 私の顔をジーっと……怖い顔をして……」
向日葵「……ま、まさか、櫻子がチョコをプレゼントするのは杉浦先輩!??!?」
綾乃「へ? い、いやいや。どう考えても私じゃないでしょ!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1518272815
2: :2018/02/10(土) 23:29:29.03 ID:rfHcYEGi0
向日葵「じゃあ、誰なんですの!? 櫻子がチョコをプレゼントする相手なんて他に……ま、まさか吉川さんに!? そういえば単行本最新刊で二人っきりでデートに!」
綾乃「はぁ……違うと思うわ。……うーん、そうね。古谷さんよく考えてみて」
向日葵「え?」
綾乃「大室さんだったら、失敗が続いたらすぐに古谷さんを頼ると思うの。でも、今回のチョコ作りは古谷さんに頼らずに作ってるんでしょ? それはなぜかしら?」
向日葵「そ、そういわれると。撫子さんは『何度も失敗して』と言ってましたわ。そういう時はいつも私を頼ってくれるのに……」
綾乃「うん、そうそう。そういう事…………って、古谷さん!? なんで泣いているの!?」
向日葵「うっ……うぅ……櫻子に頼ってもらえないなんて……私嫌われちゃったんですのね……」
綾乃「違うでしょ! 古谷さんにプレゼントしたいからでしょ!」
向日葵「------へ?」
綾乃「古谷さんにプレゼントしたいから、びっくりさせたいから、喜んで欲しいから古谷さんに頼れないんだと思うわ」
向日葵「な、なるほど……確かに。なるほど」
綾乃「ふふっ。よかったわね。楽しいバレンタインになりそうね」
向日葵「櫻子は私にバレンタインチョコをプレゼントしたい……と」
向日葵「まったく櫻子は仕方ありませんわね。バレンタインに気合いを入れた手作りなんて、まるで特別なチョコみたいですわ」
綾乃(古谷さん、すっごくうれしそう……チョコが熱で溶けたみたいに、古谷さんの表情がとろけてるわ)
向日葵「まぁ、仕方ありませんから、櫻子のチョコを受け取ってあげますわ。ええ、せっかく手作りなのを受け取らないなんてできませんし」
綾乃「相思相愛でよかったわね」
向日葵「っ~~~~~~//」カァー
綾乃「はぁ……違うと思うわ。……うーん、そうね。古谷さんよく考えてみて」
向日葵「え?」
綾乃「大室さんだったら、失敗が続いたらすぐに古谷さんを頼ると思うの。でも、今回のチョコ作りは古谷さんに頼らずに作ってるんでしょ? それはなぜかしら?」
向日葵「そ、そういわれると。撫子さんは『何度も失敗して』と言ってましたわ。そういう時はいつも私を頼ってくれるのに……」
綾乃「うん、そうそう。そういう事…………って、古谷さん!? なんで泣いているの!?」
向日葵「うっ……うぅ……櫻子に頼ってもらえないなんて……私嫌われちゃったんですのね……」
綾乃「違うでしょ! 古谷さんにプレゼントしたいからでしょ!」
向日葵「------へ?」
綾乃「古谷さんにプレゼントしたいから、びっくりさせたいから、喜んで欲しいから古谷さんに頼れないんだと思うわ」
向日葵「な、なるほど……確かに。なるほど」
綾乃「ふふっ。よかったわね。楽しいバレンタインになりそうね」
向日葵「櫻子は私にバレンタインチョコをプレゼントしたい……と」
向日葵「まったく櫻子は仕方ありませんわね。バレンタインに気合いを入れた手作りなんて、まるで特別なチョコみたいですわ」
綾乃(古谷さん、すっごくうれしそう……チョコが熱で溶けたみたいに、古谷さんの表情がとろけてるわ)
向日葵「まぁ、仕方ありませんから、櫻子のチョコを受け取ってあげますわ。ええ、せっかく手作りなのを受け取らないなんてできませんし」
綾乃「相思相愛でよかったわね」
向日葵「っ~~~~~~//」カァー
3: :2018/02/10(土) 23:32:29.64 ID:rfHcYEGi0
綾乃(ふふっ。りんごみたいに真っ赤になって可愛いわね)
向日葵「違います! 私は別に櫻子が好きとかじゃありませんから!」
綾乃「えっ」
向日葵「勘違いされては困ります! まったく! なぜ私が櫻子のチョコで喜んだり……」
綾乃「じゃあ、いらないの?」
向日葵「いるに決まってるじゃないですか! すっごく嬉しいに決まってるじゃないですか!」
綾乃「そ、そうなの。あっ、もしかして相手が誰であれ、チョコを貰うという行為が嬉しいって事ね?」
向日葵「違います! 櫻子からのプレゼントなんて嬉しいに決まってますわ!」
綾乃「そ、そうよね」
綾乃(え、えーと、「貰って良かったわね」と言っても「じゃあ、欲しくないの?」と言っても全否定。私どうすればいいのかしら……)
向日葵「違います! 私は別に櫻子が好きとかじゃありませんから!」
綾乃「えっ」
向日葵「勘違いされては困ります! まったく! なぜ私が櫻子のチョコで喜んだり……」
綾乃「じゃあ、いらないの?」
向日葵「いるに決まってるじゃないですか! すっごく嬉しいに決まってるじゃないですか!」
綾乃「そ、そうなの。あっ、もしかして相手が誰であれ、チョコを貰うという行為が嬉しいって事ね?」
向日葵「違います! 櫻子からのプレゼントなんて嬉しいに決まってますわ!」
綾乃「そ、そうよね」
綾乃(え、えーと、「貰って良かったわね」と言っても「じゃあ、欲しくないの?」と言っても全否定。私どうすればいいのかしら……)
4: :2018/02/10(土) 23:33:55.28 ID:rfHcYEGi0
向日葵「それにしても櫻子が手作りチョコなんて……。ふふっ楽しみですわ」
綾乃「……」
綾乃(ま、まぁ、嬉しそうだし、古谷さんが落ち着くまで話に付き合ってあげましょう)
綾乃「ねぇ、古谷さん?」
向日葵「はい?」
ガラララッ
櫻子「こんにちはーーー」
向日葵「あっ、櫻子」
綾乃「大室さん、こんにちは」
櫻子「チョコの話が聞こえました! もしかして、ここにチョコがあるんですか! 食べたいです!」
向日葵「あ、あなた……どういう聴覚しているのよ……」
綾乃「チョコ? 今日はお菓子はないと思うわ。何かの聞き間違いじゃないかしら?」
櫻子「そうですか……」シューン
綾乃「ごめんなさいね」
向日葵(シュンってしてる櫻子可愛い//)キュンキュン
綾乃「……」
綾乃(ま、まぁ、嬉しそうだし、古谷さんが落ち着くまで話に付き合ってあげましょう)
綾乃「ねぇ、古谷さん?」
向日葵「はい?」
ガラララッ
櫻子「こんにちはーーー」
向日葵「あっ、櫻子」
綾乃「大室さん、こんにちは」
櫻子「チョコの話が聞こえました! もしかして、ここにチョコがあるんですか! 食べたいです!」
向日葵「あ、あなた……どういう聴覚しているのよ……」
綾乃「チョコ? 今日はお菓子はないと思うわ。何かの聞き間違いじゃないかしら?」
櫻子「そうですか……」シューン
綾乃「ごめんなさいね」
向日葵(シュンってしてる櫻子可愛い//)キュンキュン
5: :2018/02/10(土) 23:35:39.99 ID:rfHcYEGi0
櫻子「まっいっか。どうせ家に沢山チョコレートあるし」
綾乃「え?」
櫻子「ふふふふ、実はチョコのウエディングケーキ作ろうと頑張ってるんです!」
向日葵「!」
櫻子「そして、今流行のYURITUBEに動画投稿しようと思いまして!」
綾乃「そ、そうなの……」
櫻子「そうだ! 材料が足りないから買いに行くんでした! じゃあ、帰ります。お疲れ様でしたー」
綾乃「お、お疲れ様ー……」
綾乃「え?」
櫻子「ふふふふ、実はチョコのウエディングケーキ作ろうと頑張ってるんです!」
向日葵「!」
櫻子「そして、今流行のYURITUBEに動画投稿しようと思いまして!」
綾乃「そ、そうなの……」
櫻子「そうだ! 材料が足りないから買いに行くんでした! じゃあ、帰ります。お疲れ様でしたー」
綾乃「お、お疲れ様ー……」
6: :2018/02/10(土) 23:36:22.46 ID:rfHcYEGi0
綾乃「え、えーと、古谷さん?」
向日葵「櫻子ったら……結婚まで考えて。もうっ、私達まだ恋人繋ぎもやっていないのに……」
向日葵「まったく常識知らずにもほどがありますわ! ここは妻がビシッと常識を!」
向日葵「って誰が妻なんですのよ!」キャー
綾乃「∵」
向日葵「それでは、さくひま、ひまさく短篇集、始まりますわー」
あかり「それあかりのセリフだよ!?」
① 終わり
向日葵「櫻子ったら……結婚まで考えて。もうっ、私達まだ恋人繋ぎもやっていないのに……」
向日葵「まったく常識知らずにもほどがありますわ! ここは妻がビシッと常識を!」
向日葵「って誰が妻なんですのよ!」キャー
綾乃「∵」
向日葵「それでは、さくひま、ひまさく短篇集、始まりますわー」
あかり「それあかりのセリフだよ!?」
① 終わり
7: :2018/02/10(土) 23:37:18.33 ID:rfHcYEGi0
②:向日葵「そんな……人生終わり……」綾乃「古谷さん!?」
綾乃「古谷さん!? どうかしたの!? 人生が終わったみたいな顔をして!」
向日葵「もういいんですの。私なんて生きる価値もないような人間で……」
綾乃「何を言っているの! 価値がないなんて言わないで。あなたが生徒会で頑張ってくれているお陰で、どれだけ私が助かっているか」
向日葵「杉浦先輩……」
綾乃「悩みがあるならいつでも相談していいのよ。可愛い後輩からの相談、生徒会副会長 杉浦綾乃は逃げも隠れもしないわよ」
向日葵「……先輩」
綾乃「ほら、言ってごらんなさい」
向日葵「実は……実は!」
向日葵「櫻子が赤座さんのジュースを飲んだのですわ!」
綾乃「……………………………………へ?」
向日葵「赤座さんが口を付けたコップに……櫻子が!」
綾乃「え、えーと?」
向日葵「関節キス……いいえ、これは唾液の交換みたいなものですわ! なんて嫌らしい! きっと赤座さんが櫻子に自分の唾液を飲ませるために!」
向日葵「って、杉浦先輩?」
綾乃「∵」
② 終わり
綾乃「古谷さん!? どうかしたの!? 人生が終わったみたいな顔をして!」
向日葵「もういいんですの。私なんて生きる価値もないような人間で……」
綾乃「何を言っているの! 価値がないなんて言わないで。あなたが生徒会で頑張ってくれているお陰で、どれだけ私が助かっているか」
向日葵「杉浦先輩……」
綾乃「悩みがあるならいつでも相談していいのよ。可愛い後輩からの相談、生徒会副会長 杉浦綾乃は逃げも隠れもしないわよ」
向日葵「……先輩」
綾乃「ほら、言ってごらんなさい」
向日葵「実は……実は!」
向日葵「櫻子が赤座さんのジュースを飲んだのですわ!」
綾乃「……………………………………へ?」
向日葵「赤座さんが口を付けたコップに……櫻子が!」
綾乃「え、えーと?」
向日葵「関節キス……いいえ、これは唾液の交換みたいなものですわ! なんて嫌らしい! きっと赤座さんが櫻子に自分の唾液を飲ませるために!」
向日葵「って、杉浦先輩?」
綾乃「∵」
② 終わり
8: :2018/02/10(土) 23:39:08.33 ID:rfHcYEGi0
③:向日葵「櫻子が浮気しないようにするには……」綾乃「へ?」
向日葵「まったく櫻子は! 誰にでも犬みたいに懐いて! だから友達が多すぎるんですわ! これでは心配で夜も眠れません! まぁ、そこが櫻子の良い所でもあるんですけど!」
綾乃「……」
向日葵「杉浦先輩! 櫻子が浮気しない為にはどうすれば良いと思いますか!?」
綾乃「え、えーと、まだ古谷さんと大室さんは付き合ってないのよね?」
向日葵「当り前ですわ。櫻子と結婚するなんて……考えただけで、頭が熱くなるくらい大変な事です」
綾乃「そ、そう……。じゃあ、浮気の心配とかする必要は……ないわよね? ほら、そもそも浮気って恋人関係とかになった後の事でしょ?」
向日葵「……?」
綾乃「いや、キョトンと不思議そうな顔をされても……わかったわ! 浮気をしない方法を考えましょう」
向日葵「はい!」
向日葵「まったく櫻子は! 誰にでも犬みたいに懐いて! だから友達が多すぎるんですわ! これでは心配で夜も眠れません! まぁ、そこが櫻子の良い所でもあるんですけど!」
綾乃「……」
向日葵「杉浦先輩! 櫻子が浮気しない為にはどうすれば良いと思いますか!?」
綾乃「え、えーと、まだ古谷さんと大室さんは付き合ってないのよね?」
向日葵「当り前ですわ。櫻子と結婚するなんて……考えただけで、頭が熱くなるくらい大変な事です」
綾乃「そ、そう……。じゃあ、浮気の心配とかする必要は……ないわよね? ほら、そもそも浮気って恋人関係とかになった後の事でしょ?」
向日葵「……?」
綾乃「いや、キョトンと不思議そうな顔をされても……わかったわ! 浮気をしない方法を考えましょう」
向日葵「はい!」
9: :2018/02/10(土) 23:40:02.58 ID:rfHcYEGi0
* * *
■1.GPS
綾乃「ネットで調べてみましょう」
向日葵「えーと、浮気防止っと……」
YURIGLE先生「恋人の場所を常にGPSで確認しよう」
綾乃「えぇ!? GPS!? 常識的に考えてこれはおかしいわ!」
向日葵「そうですわよね。常識的に考えて、GPSを埋め込むのは既にやっていますわ。常識的に考えてやらないなんておかしいですわ。常識的に考えて」
綾乃「…………ぇ」ガクブル
■1.GPS
綾乃「ネットで調べてみましょう」
向日葵「えーと、浮気防止っと……」
YURIGLE先生「恋人の場所を常にGPSで確認しよう」
綾乃「えぇ!? GPS!? 常識的に考えてこれはおかしいわ!」
向日葵「そうですわよね。常識的に考えて、GPSを埋め込むのは既にやっていますわ。常識的に考えてやらないなんておかしいですわ。常識的に考えて」
綾乃「…………ぇ」ガクブル
10: :2018/02/10(土) 23:41:02.56 ID:rfHcYEGi0
■2.おいしい料理を作る
綾乃「まぁ、これは問題ないわよね」
向日葵「ええ、朝食~夕食、夜食、おやつまで最近は全部作ってますわ! ……でも、櫻子に渡すのが恥ずかしくて……作ってるだけで……//」カァー
綾乃(怖っ)
綾乃「まぁ、これは問題ないわよね」
向日葵「ええ、朝食~夕食、夜食、おやつまで最近は全部作ってますわ! ……でも、櫻子に渡すのが恥ずかしくて……作ってるだけで……//」カァー
綾乃(怖っ)
11: :2018/02/10(土) 23:42:02.93 ID:rfHcYEGi0
■3.束縛をあまりしない
向日葵「当り前ですわ。度が過ぎる束縛は嫌われます。常識的に考えて」
綾乃(でも、GPSは埋め込むのね……)
向日葵「当り前ですわ。度が過ぎる束縛は嫌われます。常識的に考えて」
綾乃(でも、GPSは埋め込むのね……)
12: :2018/02/10(土) 23:42:54.75 ID:rfHcYEGi0
■4.本命の存在をアピールする
向日葵「これは問題ありませんわ。櫻子の本命は、わ・た・く・しです」
綾乃(うざっ)
向日葵「それ以外ありえませんわね」
綾乃「告白もしてないから、本当に本命かわからないのよねー」ボソッ
向日葵「え?」
綾乃「ううん、なんでもないの」
向日葵「でも確かに櫻子が告白をしないから、いまいちおかしな関係になっているのは事実ですわ」
綾乃(あっ、聞こえちゃってたわね)
向日葵「ぐぐぐぐ。これもあれも告白しない櫻子のせいですわ!」
向日葵「これは問題ありませんわ。櫻子の本命は、わ・た・く・しです」
綾乃(うざっ)
向日葵「それ以外ありえませんわね」
綾乃「告白もしてないから、本当に本命かわからないのよねー」ボソッ
向日葵「え?」
綾乃「ううん、なんでもないの」
向日葵「でも確かに櫻子が告白をしないから、いまいちおかしな関係になっているのは事実ですわ」
綾乃(あっ、聞こえちゃってたわね)
向日葵「ぐぐぐぐ。これもあれも告白しない櫻子のせいですわ!」
13: :2018/02/10(土) 23:43:58.29 ID:rfHcYEGi0
綾乃「じゃあ、古谷さんから告白してみたら?」
向日葵「なっ! 私が告白!? そんな事をしたらまるで私が櫻子を好きみたいじゃないですか!」
綾乃「え? 好きじゃないの?」
向日葵「好きなんかじゃありません! 幼馴染だから仕方なく一緒にいてあげてるだけでして」
綾乃「じゃあ、私が大室さんに告白しちゃおうかなー……なんて」
向日葵「……ぇ」
綾乃「冗談! 冗談だから泣かないで! ごめんなさい! 謝るから!」
向日葵「ほ、本当に冗談ですの?」
綾乃「冗談よ。そもそも大室さんは可愛い後輩というか妹みたいな感じで……。そうよ、おこちゃまだから恋愛対象じゃないの!」
向日葵「……」
綾乃「え? どうしたの? 憐れんだような眼をして……?」
向日葵「はぁ……。櫻子の魅力がわからないなんて杉浦先輩もまだまだですわね」
綾乃「ねぇ、私そろそろ怒っていいかしら?」ゴゴゴゴゴ
向日葵「すみません、調子に乗りました。でも、櫻子の事は好きとかじゃないんです。わかってください」
向日葵「なっ! 私が告白!? そんな事をしたらまるで私が櫻子を好きみたいじゃないですか!」
綾乃「え? 好きじゃないの?」
向日葵「好きなんかじゃありません! 幼馴染だから仕方なく一緒にいてあげてるだけでして」
綾乃「じゃあ、私が大室さんに告白しちゃおうかなー……なんて」
向日葵「……ぇ」
綾乃「冗談! 冗談だから泣かないで! ごめんなさい! 謝るから!」
向日葵「ほ、本当に冗談ですの?」
綾乃「冗談よ。そもそも大室さんは可愛い後輩というか妹みたいな感じで……。そうよ、おこちゃまだから恋愛対象じゃないの!」
向日葵「……」
綾乃「え? どうしたの? 憐れんだような眼をして……?」
向日葵「はぁ……。櫻子の魅力がわからないなんて杉浦先輩もまだまだですわね」
綾乃「ねぇ、私そろそろ怒っていいかしら?」ゴゴゴゴゴ
向日葵「すみません、調子に乗りました。でも、櫻子の事は好きとかじゃないんです。わかってください」
14: :2018/02/10(土) 23:45:44.24 ID:rfHcYEGi0
綾乃「ふぅ……で、なんの話だったかしら?」
向日葵「どうやったら櫻子が告白するかという話ですわ」
綾乃「そ、そんな話だったかしら?」
向日葵「というわけで次回に続きますわ」
綾乃「続かないからね!」
③ 終わり
向日葵「どうやったら櫻子が告白するかという話ですわ」
綾乃「そ、そんな話だったかしら?」
向日葵「というわけで次回に続きますわ」
綾乃「続かないからね!」
③ 終わり
15: :2018/02/10(土) 23:47:16.29 ID:rfHcYEGi0
④:向日葵「櫻子が……櫻子が……」綾乃「はいはい」
向日葵「杉浦先輩……ご相談が……」
綾乃「暗い顔をしてどうかしたの?」
■回想シーン------------------------
向日葵「あら? 髪にゴミがついてますわよ」
櫻子「ひゃっ//」
向日葵「え?」
櫻子「か、勝手に触るなし!」
向日葵「顔真っ赤にして怒ってるのよ。ちょっとゴミを取っただけじゃない」
櫻子「っ//」
バーカ! バーカ! 真っ赤になんてなってねーし!!!!
■回想終了--------------------------
向日葵「その後、話しかけても……顔を真っ赤にさせて怒ってきて。杉浦先輩……私どうしたら?」
綾乃「∵」
④ 終わり
向日葵「杉浦先輩……ご相談が……」
綾乃「暗い顔をしてどうかしたの?」
■回想シーン------------------------
向日葵「あら? 髪にゴミがついてますわよ」
櫻子「ひゃっ//」
向日葵「え?」
櫻子「か、勝手に触るなし!」
向日葵「顔真っ赤にして怒ってるのよ。ちょっとゴミを取っただけじゃない」
櫻子「っ//」
バーカ! バーカ! 真っ赤になんてなってねーし!!!!
■回想終了--------------------------
向日葵「その後、話しかけても……顔を真っ赤にさせて怒ってきて。杉浦先輩……私どうしたら?」
綾乃「∵」
④ 終わり
16: :2018/02/10(土) 23:48:45.26 ID:rfHcYEGi0
⑤:向日葵「私、そろそろ死ぬかもしれませんわ」綾乃「え!?」
ガララッ
綾乃「ど、どうしたの? 生徒会室の扉を勢いよく開けて……」
向日葵「杉浦先輩! 聞いてください!!」
綾乃「え? 相談なの? ちょっと待って今は……」
向日葵「昨日、櫻子がこたつの中で猫みたいに丸くなってましたの!」
向日葵「なんですのこれ! 可愛すぎるんですけど!!」
向日葵「可愛すぎて心拍数がすっごい事になってしまいましたわ!」
向日葵「私、死ぬ所だったんですのよ!」
綾乃「え?あっ……はい」
⑤ 終わり
向日葵「え!? 終わりなんですの!?」
綾乃「いや、実は……その……私、ちょっと今は……」
ガララッ
綾乃「ど、どうしたの? 生徒会室の扉を勢いよく開けて……」
向日葵「杉浦先輩! 聞いてください!!」
綾乃「え? 相談なの? ちょっと待って今は……」
向日葵「昨日、櫻子がこたつの中で猫みたいに丸くなってましたの!」
向日葵「なんですのこれ! 可愛すぎるんですけど!!」
向日葵「可愛すぎて心拍数がすっごい事になってしまいましたわ!」
向日葵「私、死ぬ所だったんですのよ!」
綾乃「え?あっ……はい」
⑤ 終わり
向日葵「え!? 終わりなんですの!?」
綾乃「いや、実は……その……私、ちょっと今は……」
17: :2018/02/10(土) 23:49:48.65 ID:rfHcYEGi0
向日葵「杉浦先輩! ちゃんと聞いてください! 私は真面目なんです!」
綾乃「ふ、古谷さん落ち着いて」
向日葵「これが落ち着いていられますか! だって、櫻子が櫻子が可愛すぎるんです!」
綾乃「そ、そうなの?」
■回想シーン------------------------
櫻子「じゃじゃーん。新しいマフラー櫻子様ー」
向日葵「手を広げてクルクル回ったら危ないわよ」
櫻子「ふふーん。この櫻子様の可愛さがわからないなんて、向日葵もまだまだだね」
■回想終了--------------------------
向日葵「可愛すぎですわよ!! バッカじゃないの!!! 妖精みたいにクルクル回って!! 可愛すぎなんですけど! バッカじゃないの! 天使なんですけど!」バンバン
綾乃「あっ、うん。わかったから。机をたたかないでね? えーと、落ち着いて聞いて欲しい事があるんだけど……」
向日葵「ちょっと待ってください! 実はもっと聞いて欲しい事が!」
綾乃「へ?」
綾乃「ふ、古谷さん落ち着いて」
向日葵「これが落ち着いていられますか! だって、櫻子が櫻子が可愛すぎるんです!」
綾乃「そ、そうなの?」
■回想シーン------------------------
櫻子「じゃじゃーん。新しいマフラー櫻子様ー」
向日葵「手を広げてクルクル回ったら危ないわよ」
櫻子「ふふーん。この櫻子様の可愛さがわからないなんて、向日葵もまだまだだね」
■回想終了--------------------------
向日葵「可愛すぎですわよ!! バッカじゃないの!!! 妖精みたいにクルクル回って!! 可愛すぎなんですけど! バッカじゃないの! 天使なんですけど!」バンバン
綾乃「あっ、うん。わかったから。机をたたかないでね? えーと、落ち着いて聞いて欲しい事があるんだけど……」
向日葵「ちょっと待ってください! 実はもっと聞いて欲しい事が!」
綾乃「へ?」
18: :2018/02/10(土) 23:50:42.74 ID:rfHcYEGi0
■回想シーン------------------------
櫻子「ケーキを作りすぎちゃってさ……」
向日葵「ケーキ? ああ、この前のチョコのウェディングケーキの事かしら?」
櫻子「うん」
向日葵「はぁ……。あんな大きいケーキを作って一体どうしますの? 食べるにしても一人だと体に悪いんですのよ。普段栄養に気を遣えとあれほど----」
櫻子「だ、だから、向日葵も食べろ! 一緒に!」
向日葵「へ?」
櫻子「今度の水曜日にうちに来いよ! わかったな! バーカ!」
■回想終了--------------------------
向日葵「水曜日って2月14日じゃないですのーーーー!!!!!!!」
向日葵「バレンタインにチョコのウェディングケーキとか愛が重すぎなんですけどーーーー!!!」
綾乃「で、でも、嬉しそうにみえるわよ?」
向日葵「嬉しいに決まってるじゃないですかーーーー!!!」
向日葵「もうっ! 櫻子ったら『2月14日にうちに来い』と言わない辺り、サプライズのつもりなんでしょうか? ふふっ。まぁ、櫻子が考える程度のサプライズ、驚きもしませんがね」
櫻子「ケーキを作りすぎちゃってさ……」
向日葵「ケーキ? ああ、この前のチョコのウェディングケーキの事かしら?」
櫻子「うん」
向日葵「はぁ……。あんな大きいケーキを作って一体どうしますの? 食べるにしても一人だと体に悪いんですのよ。普段栄養に気を遣えとあれほど----」
櫻子「だ、だから、向日葵も食べろ! 一緒に!」
向日葵「へ?」
櫻子「今度の水曜日にうちに来いよ! わかったな! バーカ!」
■回想終了--------------------------
向日葵「水曜日って2月14日じゃないですのーーーー!!!!!!!」
向日葵「バレンタインにチョコのウェディングケーキとか愛が重すぎなんですけどーーーー!!!」
綾乃「で、でも、嬉しそうにみえるわよ?」
向日葵「嬉しいに決まってるじゃないですかーーーー!!!」
向日葵「もうっ! 櫻子ったら『2月14日にうちに来い』と言わない辺り、サプライズのつもりなんでしょうか? ふふっ。まぁ、櫻子が考える程度のサプライズ、驚きもしませんがね」
19: :2018/02/10(土) 23:51:54.16 ID:rfHcYEGi0
綾乃「えーと、その……実は私からもサプライズがあるんだけど……」
向日葵「え?」
綾乃「じゃ、じゃじゃーん。実はここに大室さんが隠れています」
向日葵「……………………………………………………………………………………………………………へ?」
櫻子「……」
向日葵「…………」
櫻子「…………」
向日葵「……………………いや、これはその……」
櫻子「……向日葵のバカ」ボソッ
向日葵「え?」
櫻子「向日葵のバーーーーーーーーカーーーーーーー!!!!!!!!」
向日葵「櫻子!? 全速力でどこに行きますの!? ちょっと待ってーーーーー!!!!」
向日葵「杉浦先輩! どうしましょう!? 私櫻子を怒らせて!」
向日葵「え?」
綾乃「じゃ、じゃじゃーん。実はここに大室さんが隠れています」
向日葵「……………………………………………………………………………………………………………へ?」
櫻子「……」
向日葵「…………」
櫻子「…………」
向日葵「……………………いや、これはその……」
櫻子「……向日葵のバカ」ボソッ
向日葵「え?」
櫻子「向日葵のバーーーーーーーーカーーーーーーー!!!!!!!!」
向日葵「櫻子!? 全速力でどこに行きますの!? ちょっと待ってーーーーー!!!!」
向日葵「杉浦先輩! どうしましょう!? 私櫻子を怒らせて!」
20: :2018/02/10(土) 23:53:38.64 ID:rfHcYEGi0
向日葵「…………あれ? でもあの子なんで怒っているのかしら?」
綾乃「ほら、いいから追いかけなさい。追いかけて自分の気持ちを伝えれば大室さんも許してくれるわ」
向日葵「え? 気持ち? な、なんて言えば……」
綾乃「じゃあ、逆の立場だったらなんて言って貰えたら嬉しいのか考えなさい。追いかけながら考えれば、古谷さんなら答えを見つける事ができると思うわ」
向日葵「……逆の立場で……わかりました。頑張ってみます」
綾乃「ええ、またね」
ダダダダダダ
綾乃「行ったわね」
綾乃「……」
綾乃「ふふ」クスッ
綾乃(大室さん、顔真っ赤にしてニヤけながら走っていったわ。きっと嬉しくて嬉しくて。でも古谷さんにそんな顔を見られたくないから逃げ出したのね)
綾乃「まったく素直じゃないんだから……私はああならないように頑張らなきゃね」
綾乃「……」
綾乃「頑張ってね。古谷さん。それに大室さんも」
綾乃「ほら、いいから追いかけなさい。追いかけて自分の気持ちを伝えれば大室さんも許してくれるわ」
向日葵「え? 気持ち? な、なんて言えば……」
綾乃「じゃあ、逆の立場だったらなんて言って貰えたら嬉しいのか考えなさい。追いかけながら考えれば、古谷さんなら答えを見つける事ができると思うわ」
向日葵「……逆の立場で……わかりました。頑張ってみます」
綾乃「ええ、またね」
ダダダダダダ
綾乃「行ったわね」
綾乃「……」
綾乃「ふふ」クスッ
綾乃(大室さん、顔真っ赤にしてニヤけながら走っていったわ。きっと嬉しくて嬉しくて。でも古谷さんにそんな顔を見られたくないから逃げ出したのね)
綾乃「まったく素直じゃないんだから……私はああならないように頑張らなきゃね」
綾乃「……」
綾乃「頑張ってね。古谷さん。それに大室さんも」
21: :2018/02/10(土) 23:54:20.79 ID:rfHcYEGi0
* * *
綾乃「で? なんで大室さんは古谷さんのパンツを被っているのかしら?」
櫻子「幸せな香りがするからです!」キリッ
向日葵「もうっ。櫻子ったら//」キャー
綾乃「極端すぎなのよーーーーー!!! あなたたちはーーーーー!!!!」
終わり
綾乃「で? なんで大室さんは古谷さんのパンツを被っているのかしら?」
櫻子「幸せな香りがするからです!」キリッ
向日葵「もうっ。櫻子ったら//」キャー
綾乃「極端すぎなのよーーーーー!!! あなたたちはーーーーー!!!!」
終わり
22: :2018/02/10(土) 23:54:59.94 ID:rfHcYEGi0
これにて終わりになります。
読んでくださった方ありがとうございました!
また機会があればよろしくお願いします!
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