1: :2019/03/10(日) 18:04:55.215 ID:IqCSMWbv0.net
ジャイアン「皆さん、ぼくと一緒にお勉強しませんか?」
のび太「いいですね、やりましょう!」
出木杉「そうだね!」
しずか「一緒にお勉強……なんてステキな響きなのでしょうか!」
のび太「いいですね、やりましょう!」
出木杉「そうだね!」
しずか「一緒にお勉強……なんてステキな響きなのでしょうか!」
3: :2019/03/10(日) 18:08:38.105 ID:IqCSMWbv0.net
スネ夫「それだったら、ぼくの家でお勉強しましょう!」
スネ夫「みんなで勉強するのに、ちょうどいいスペースがありますから!」
ジャイアン「さすがスネ夫君ですね! お父上が社長をなさってるだけある!」
スネ夫「いえいえ、小さな会社ですよ。大したことはありません」
しずか「またまたご謙遜を」
出木杉「じゃあ、帰ってから、骨川君の家に集合することにしよう」
のび太「そうしましょう!」
スネ夫「みんなで勉強するのに、ちょうどいいスペースがありますから!」
ジャイアン「さすがスネ夫君ですね! お父上が社長をなさってるだけある!」
スネ夫「いえいえ、小さな会社ですよ。大したことはありません」
しずか「またまたご謙遜を」
出木杉「じゃあ、帰ってから、骨川君の家に集合することにしよう」
のび太「そうしましょう!」
4: :2019/03/10(日) 18:09:43.515 ID:IqCSMWbv0.net
のび太「ただいま帰りました」
ドラえもん「お帰りなさいませ、のび太君」
のび太「君と一緒におやつと洒落込みたいところなのですが――」
のび太「これからすぐ、スネ夫君の家でお勉強をするので出かけてきますね!」
ドラえもん「相変わらず勉強熱心ですね、あなたは」
ドラえもん「お帰りなさいませ、のび太君」
のび太「君と一緒におやつと洒落込みたいところなのですが――」
のび太「これからすぐ、スネ夫君の家でお勉強をするので出かけてきますね!」
ドラえもん「相変わらず勉強熱心ですね、あなたは」
5: :2019/03/10(日) 18:11:14.750 ID:IqCSMWbv0.net
のび太「ところで、ドラえもん君」
ドラえもん「なんでしょう?」
のび太「スネ夫君の家に菓子折りを持っていきたいのです」
のび太「お手数ですが、用意していただけないでしょうか?」
ドラえもん「分かりました」ゴソゴソ…
ドラえもん「菓子折り~!」
ドラえもん「どうぞ、お持ちになって下さい」
のび太「いつもいつも、ありがとうございます」
ドラえもん「なんでしょう?」
のび太「スネ夫君の家に菓子折りを持っていきたいのです」
のび太「お手数ですが、用意していただけないでしょうか?」
ドラえもん「分かりました」ゴソゴソ…
ドラえもん「菓子折り~!」
ドラえもん「どうぞ、お持ちになって下さい」
のび太「いつもいつも、ありがとうございます」
7: :2019/03/10(日) 18:13:28.786 ID:IqCSMWbv0.net
のび太「行って参ります、ママ」
ママ「行ってらっしゃい」
ママ「しっかりお勉強してくるのですよ
ママ「だけれど、勉学に熱中するあまり無理してはいけませんよ」
ママ「私はあなたが元気であれば、それでよいのですから」
のび太「お心遣い、恐縮です……ママ」
ママ「行ってらっしゃい」
ママ「しっかりお勉強してくるのですよ
ママ「だけれど、勉学に熱中するあまり無理してはいけませんよ」
ママ「私はあなたが元気であれば、それでよいのですから」
のび太「お心遣い、恐縮です……ママ」
9: :2019/03/10(日) 18:14:29.181 ID:IqCSMWbv0.net
のび太「おや、かわいらしい野良犬ですね」
野良犬「クゥ~ン」ペロペロ…
のび太「あなたはいい子ですね」
のび太「いずれ、ドラえもんの道具で新天地に連れていってあげますからね」
野良犬「ワン!」
野良犬「クゥ~ン」ペロペロ…
のび太「あなたはいい子ですね」
のび太「いずれ、ドラえもんの道具で新天地に連れていってあげますからね」
野良犬「ワン!」
11: :2019/03/10(日) 18:17:06.357 ID:IqCSMWbv0.net
のび太「こんにちは、スネ夫君」
スネ夫「お待ちしておりました、のび太君」
のび太「こちら、菓子折りです」
スネ夫「これはこれは、ありがたく頂戴いたします」
ジャイアン「これで全員、揃いましたね」
出木杉「それじゃ、勉強を始めようか」
しずか「はいっ!」
スネ夫「お待ちしておりました、のび太君」
のび太「こちら、菓子折りです」
スネ夫「これはこれは、ありがたく頂戴いたします」
ジャイアン「これで全員、揃いましたね」
出木杉「それじゃ、勉強を始めようか」
しずか「はいっ!」
13: :2019/03/10(日) 18:18:13.163 ID:IqCSMWbv0.net
のび太「ううむ……この問題はなかなか難しいですね」
出木杉「ここはね、こうやって解くといいよ」
のび太「なるほど! ありがとうございます、出木杉君!」
しずか「のび太さんはこのところ、めきめき成績を伸ばしていますね」
のび太「いえいえ、ぼくなどまだまだですよ」
出木杉「ここはね、こうやって解くといいよ」
のび太「なるほど! ありがとうございます、出木杉君!」
しずか「のび太さんはこのところ、めきめき成績を伸ばしていますね」
のび太「いえいえ、ぼくなどまだまだですよ」
14: :2019/03/10(日) 18:20:11.048 ID:IqCSMWbv0.net
のび太「やった! 先ほど手こずった問題と同じような問題を自力で解くことができました!」
のび太「これも皆さんのおかげです! どうもありがとうございます!」
出木杉「いやぁ、野比君こそがんばってたじゃないか」
しずか「そうですよ。最後まで諦めなかったのですから」
ジャイアン「のび太君の素晴らしさを改めて実感することができましたよ」
スネ夫「――そうだ!」
のび太「これも皆さんのおかげです! どうもありがとうございます!」
出木杉「いやぁ、野比君こそがんばってたじゃないか」
しずか「そうですよ。最後まで諦めなかったのですから」
ジャイアン「のび太君の素晴らしさを改めて実感することができましたよ」
スネ夫「――そうだ!」
15: :2019/03/10(日) 18:21:49.565 ID:IqCSMWbv0.net
スネ夫「今度、このメンバーで四丈半島へ遊びに行きませんか?」
スネ夫「ぼくたちの友情を、さらに深め合いたいのです!」
ジャイアン「賛成です!」
出木杉「今の季節、四丈半島はとても過ごしやすい気候になってるだろうね」
しずか「スネ夫さん、ありがとうございます!」
スネ夫「ぼくたちの友情を、さらに深め合いたいのです!」
ジャイアン「賛成です!」
出木杉「今の季節、四丈半島はとても過ごしやすい気候になってるだろうね」
しずか「スネ夫さん、ありがとうございます!」
17: :2019/03/10(日) 18:23:28.208 ID:IqCSMWbv0.net
のび太「スネ夫君」
スネ夫「なんですか? のび太君」
のび太「ドラえもん君も、連れていってかまいませんか?」
スネ夫「もちろんですとも! ぜひ連れてきて下さい!」
スネ夫「ぼくのポリシーは『来る者は拒まず』なのですから! 仲間外れなどもってのほかです!」
のび太「ありがとうございます!」
スネ夫「なんですか? のび太君」
のび太「ドラえもん君も、連れていってかまいませんか?」
スネ夫「もちろんですとも! ぜひ連れてきて下さい!」
スネ夫「ぼくのポリシーは『来る者は拒まず』なのですから! 仲間外れなどもってのほかです!」
のび太「ありがとうございます!」
19: :2019/03/10(日) 18:25:08.458 ID:IqCSMWbv0.net
出木杉「それじゃ、今日のところはこれで解散しようか」
しずか「さようなら、出木杉さん」
ジャイアン「今日は楽しかったです」
スネ夫「さようなら!」
のび太「また明日、皆さんと学校でお会いできるのが楽しみです!」
しずか「さようなら、出木杉さん」
ジャイアン「今日は楽しかったです」
スネ夫「さようなら!」
のび太「また明日、皆さんと学校でお会いできるのが楽しみです!」
22: :2019/03/10(日) 18:26:41.918 ID:IqCSMWbv0.net
のび太「帰りは健康のため、ジョギングして帰りましょうかね」
のび太「えっほ、えっほ」タタタッ…
「ふふふ……どうやらうまくいっているようだな」
「ああ」
のび太「えっほ、えっほ」タタタッ…
「ふふふ……どうやらうまくいっているようだな」
「ああ」
23: :2019/03/10(日) 18:28:26.852 ID:IqCSMWbv0.net
宇宙人A「“きれい化ウイルス”の感染はどんどん進んでるぜ」
宇宙人A「人や動物はもちろん、ロボットにすらこのウイルスは作用するからな」
宇宙人B「うむ、“地球人浄化計画”は順調だな」
「やはり、こういうことだったのか」
宇宙人AB「!?」
宇宙人A「人や動物はもちろん、ロボットにすらこのウイルスは作用するからな」
宇宙人B「うむ、“地球人浄化計画”は順調だな」
「やはり、こういうことだったのか」
宇宙人AB「!?」
24: :2019/03/10(日) 18:30:05.464 ID:IqCSMWbv0.net
宇宙人A「だ、だれだ!?」
宇宙人B「何者だ?」
出木杉「君たちのいう、地球人の一人さ」
出木杉「近頃、みんなの様子がおかしいから、これはなにかあるなと思ってたんだけど」
出木杉「全て君たちの仕業だったというわけか」
宇宙人A「ぐ……!」
宇宙人B「何者だ?」
出木杉「君たちのいう、地球人の一人さ」
出木杉「近頃、みんなの様子がおかしいから、これはなにかあるなと思ってたんだけど」
出木杉「全て君たちの仕業だったというわけか」
宇宙人A「ぐ……!」
25: :2019/03/10(日) 18:32:08.035 ID:IqCSMWbv0.net
宇宙人A「お、おい! なんでこいつは正気を保ってるんだ!?」
宇宙人A「なんでこいつには“きれい化ウイルス”が効いてないんだ!?」
宇宙人B「分からん……。考えられる理由としては――」
宇宙人B「この少年は元々“きれい”なのだろう。ウイルスが入り込む余地がないほどにな」
宇宙人A「な、なんだと……!」
出木杉「……」
出木杉「ところで、なぜ君たちは“地球人浄化計画”なるものを始めたんだ?」
宇宙人A「なんでこいつには“きれい化ウイルス”が効いてないんだ!?」
宇宙人B「分からん……。考えられる理由としては――」
宇宙人B「この少年は元々“きれい”なのだろう。ウイルスが入り込む余地がないほどにな」
宇宙人A「な、なんだと……!」
出木杉「……」
出木杉「ところで、なぜ君たちは“地球人浄化計画”なるものを始めたんだ?」
26: :2019/03/10(日) 18:34:15.067 ID:IqCSMWbv0.net
宇宙人A「ふん、その理由は自分が一番よく分かっているんじゃないか!?」
宇宙人B「うむ、この地球という星は宇宙の星の中でも特に“悪の心”に満ちている」
宇宙人B「戦争、環境汚染、テロ、犯罪、いじめ、引きこもり……問題は山積みだ」
宇宙人B「だから、我々が君たち地球人を“きれい”にしてやろうと思ったのだ」
宇宙人A「そういうことだ! ありがたく思え!」
出木杉「……」
宇宙人B「うむ、この地球という星は宇宙の星の中でも特に“悪の心”に満ちている」
宇宙人B「戦争、環境汚染、テロ、犯罪、いじめ、引きこもり……問題は山積みだ」
宇宙人B「だから、我々が君たち地球人を“きれい”にしてやろうと思ったのだ」
宇宙人A「そういうことだ! ありがたく思え!」
出木杉「……」
27: :2019/03/10(日) 18:35:32.534 ID:IqCSMWbv0.net
宇宙人A「周囲の人間が急に“きれい”になったから違和感を覚えてるんだろうが」
宇宙人A「“きれい化ウイルス”が通じないお前のことだ。本当はもう、気づいてるんだろ?」
宇宙人A「人類のためには、“地球人浄化計画”が必要だってな!」
宇宙人B「うむ、我々の試算では、この星はあと百年もしないうちに滅ぶぞ」
出木杉「……」
宇宙人A「“きれい化ウイルス”が通じないお前のことだ。本当はもう、気づいてるんだろ?」
宇宙人A「人類のためには、“地球人浄化計画”が必要だってな!」
宇宙人B「うむ、我々の試算では、この星はあと百年もしないうちに滅ぶぞ」
出木杉「……」
28: :2019/03/10(日) 18:37:52.836 ID:IqCSMWbv0.net
出木杉「たしかに……そうかもしれない」
出木杉「ぼくだって、心の奥底では君たちの計画に賛成してしまっている」
宇宙人A「だろう!? だったら俺たちに協力――」
出木杉「でも……だとしても!」
出木杉「ぼくはたとえ心がきれいでも、ウイルスに操られた友だちなんかより」
出木杉「自分自身の意志で行動する友だちが欲しい!」
出木杉「そしてなにより――ぼくは人類……みんなを信じている! 地球は滅びたりしない!」
出木杉「だから、みんなを元に戻してくれ!」
宇宙人AB「!!!」
出木杉「ぼくだって、心の奥底では君たちの計画に賛成してしまっている」
宇宙人A「だろう!? だったら俺たちに協力――」
出木杉「でも……だとしても!」
出木杉「ぼくはたとえ心がきれいでも、ウイルスに操られた友だちなんかより」
出木杉「自分自身の意志で行動する友だちが欲しい!」
出木杉「そしてなにより――ぼくは人類……みんなを信じている! 地球は滅びたりしない!」
出木杉「だから、みんなを元に戻してくれ!」
宇宙人AB「!!!」
29: :2019/03/10(日) 18:38:32.491 ID:IqCSMWbv0.net
宇宙人A「ぐ……! なんというきれいさ!」
宇宙人A「さすが、“きれい化ウイルス”が効かなかっただけのことはある!」
宇宙人B「これほど澄んだ輝きを放つ目を持った者は」
宇宙人B「我々“ソージ星人”の中にもいるかどうか……!」
宇宙人A「さすが、“きれい化ウイルス”が効かなかっただけのことはある!」
宇宙人B「これほど澄んだ輝きを放つ目を持った者は」
宇宙人B「我々“ソージ星人”の中にもいるかどうか……!」
30: :2019/03/10(日) 18:40:06.791 ID:IqCSMWbv0.net
宇宙人A「分かった……いいだろう」
宇宙人A「ひとまず“地球人浄化計画”は中止にしてやる」
宇宙人B「君が人類を信じるように、我々も君を信じてみよう」
出木杉「どうもありがとう!」
――――――
――――
――
宇宙人A「ひとまず“地球人浄化計画”は中止にしてやる」
宇宙人B「君が人類を信じるように、我々も君を信じてみよう」
出木杉「どうもありがとう!」
――――――
――――
――
31: :2019/03/10(日) 18:41:17.521 ID:IqCSMWbv0.net
宇宙人A「“きれい化ウイルス”は全て取り除いた」
宇宙人A「これで地球人は元通りだ」
宇宙人A「さて、これからこの星はいったいどうなっていくのやら……」
宇宙人A「次来る時にゃ、滅んでたりしてな……」
宇宙人B「……いや、きっと大丈夫だろう」
宇宙人B「なにせ、この星にはあの少年がいるのだからな」
宇宙人A「そうだな!」
宇宙人A「これで地球人は元通りだ」
宇宙人A「さて、これからこの星はいったいどうなっていくのやら……」
宇宙人A「次来る時にゃ、滅んでたりしてな……」
宇宙人B「……いや、きっと大丈夫だろう」
宇宙人B「なにせ、この星にはあの少年がいるのだからな」
宇宙人A「そうだな!」
32: :2019/03/10(日) 18:43:36.135 ID:IqCSMWbv0.net
ジャイアン「のび太、ブン殴ってやる!」
のび太「ひぃぃ~! やめてよぉ! だれか助けてぇ~!」
スネ夫「ハハハ、のび太は相変わらずドジだなぁ」
しずか「もう、しょうがない人たちね!」
出木杉(これで……よかったんだ、きっと)
~おわり~
のび太「ひぃぃ~! やめてよぉ! だれか助けてぇ~!」
スネ夫「ハハハ、のび太は相変わらずドジだなぁ」
しずか「もう、しょうがない人たちね!」
出木杉(これで……よかったんだ、きっと)
~おわり~
33: :2019/03/10(日) 18:45:11.787 ID:IqCSMWbv0.net
~お詫び~
本来の予定ではこの物語はのび太たちが「地球人浄化計画」を目論むソージ星人に立ち向かう
感動長編になる予定だったのですが、出木杉を絡ませたところ、
出木杉があまりにも優秀すぎたため、こんなにも短く終わってしまいました
大長編を期待していた方は本当に申し訳ありませんでした
本来の予定ではこの物語はのび太たちが「地球人浄化計画」を目論むソージ星人に立ち向かう
感動長編になる予定だったのですが、出木杉を絡ませたところ、
出木杉があまりにも優秀すぎたため、こんなにも短く終わってしまいました
大長編を期待していた方は本当に申し訳ありませんでした