1:2018/04/05(木) 23:38:19.74 ID:Tck8lX0g0

一条楽と小野寺小咲をくっつけたい春ちゃんが奔走するお話です。

掲示板への書き込みは初めてなので、足りない部分が多いかと思いますが、よろしくお願いします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1522939099



2:2018/04/05(木) 23:38:40.10 ID:Tck8lX0g0

第一話オヘヤデ

春「はぁ・・・」

 

風ちゃん『どうしたの?何か嫌なことでもあったの?』

 

夏休み、学校がなくても風ちゃんとは電話で毎日のようにお話しします!

 

春「ううん、そうじゃないんだけどさ」

 

風ちゃん『一条先輩のことだよね?』

 

春「ぶふぅ!な、なんで!」

 

風ちゃん『夏祭りのとき、一条先輩と二人っきりだったよね?何かあったんでしょ』

 

春「うぅ・・・///」


3:2018/04/05(木) 23:40:00.41 ID:Tck8lX0g0

夏祭りの日・・・

 

 

私の為に頑張る一条先輩はちょっとカッコわるかったけど、とってもカッコよくて・・・

 

 

ひどい人だと思ってたけど、ホントは二股を企む悪人なんかじゃなくて・・・

 

 

違うと思ってたけど、そんなわけないって思ってたけど、実は私の王子様で・・・

 

 

でも、一条先輩はお姉ちゃんとくっつくべきなんだ

 

 

両想いの二人の邪魔なんてしたくない

 

 

だから諦めるって、私の初恋はもう終わりって決めたのに・・・あの人は・・・


4:2018/04/05(木) 23:41:40.50 ID:Tck8lX0g0

春「あぁーーもう!!あの人ったら人の気も知らないで!!お店にのこのこと!!!!」

 

風ちゃん『はは、そういうことね』

 

春「はぁ、はぁ・・・風ちゃん!私決めた!一条先輩とお姉ちゃんをくっつける!」

 

風ちゃん『おぉー』ぱちぱち

 

 

私がなんとかしないと、いつまでたっても二人はくっつかない!

 

 

私が、お姉ちゃんと一条先輩の恋のキューピットになる!


5:2018/04/05(木) 23:48:50.54 ID:Tck8lX0g0



~数日後~

 

──和菓子屋おのでら裏口──

 

一条「おじゃましま~す・・・」そわそわ

 

春「さっさとあがってください、先輩」

 

小咲「い、いらっしゃい、一条君」そわそわ

 

春(まったく、出来立てほやほやのカップルかっての。見てるこっちが恥ずかしいよ・・・とにかく、第一段階クリア!)



6:2018/04/05(木) 23:49:43.36 ID:Tck8lX0g0


 

~~回想~~

 

 

風ちゃん『問題はいつも邪魔が入ることだよね』

 

春「確かに・・・一条先輩のまわりには可愛い人がたくさんいるもんね・・・ちぇっ」

 

風ちゃん『ん?』

 

春「な、なんでもない」

 

風ちゃん『ねえ、春のお姉ちゃんと一条先輩が自然に二人っきりになれて、邪魔が入らない場所といえば?』




7:2018/04/05(木) 23:50:49.31 ID:Tck8lX0g0


 

春「う~ん・・・あ!リアル脱出ゲーム!あれなら二人っきりでしかも密室!さすがだね!風ちゃん!」

 

風ちゃん『いやいや、二人でそんなとこ行く勇気があるなら、もう付き合ってるんじゃない?』

 

春「うっ、たしかに」

 

風ちゃん『もっと身近なところだよ。春のおうち!』

 

春「なるほど!!よし、さっそく口実を作って一条先輩を家に呼ぼう!」

 

風ちゃん(ふふふっ、一条先輩を自分の家に呼ぶっていう自覚は無いのかな~)

 

 

~~回想終了~~

 


8:2018/04/05(木) 23:51:50.93 ID:Tck8lX0g0


 

 

春「いや~助かりましたよ、一条先輩。今回の模試テストはもっと成績あげたくて。先輩も’’一応’’、’’そこそこ’’勉強はできるんですよね?」

 

一条「いや、俺で良いなら教えてあげるけどさ、千棘や宮本の方がよっぽど頼りになるんじゃないのか?」

 

一条(小野寺の家に入れるのはそれだけでめっちゃ嬉しいけどさ!!!)

 

春「そんなことしたらお二人の勉強の邪魔になるじゃないですか。私なんかの為に迷惑かけられないですよ」

 

一条「俺には迷惑かけていいのかよ!まあ、俺は普段からちゃんと勉強してるし?これくらい全然ヨユーだけどな」ドヤァ

 

小咲「うっ・・・」

 

一条「あ、お、小野寺!?べ、別にテスト前に追い込むのが悪いことって訳じゃなくてな!」

 

小咲「う、ううん!一条君が正しいよ!私ももっと頑張らなきゃね」

 

一条(ああああ!!やっちまった!)

 


9:2018/04/05(木) 23:52:32.31 ID:Tck8lX0g0


 

春「はぁ、まあいいです、はやく勉強しましょう。ささ、お姉ちゃんの部屋に」

 

一条「え」

 

小咲「えっ」

 

一条&小咲(えええええええええええ!!!!!!????)

 

小咲「ちょ、ちょっと春!?なんで私の部屋なの!?春の勉強見てもらうんだから春の部屋でやろうよ!ね!一条君!ね!」

 

小咲(私部屋の掃除してないんだってば~~///)

 

一条「え?い、いや俺はどっちでも・・・」

 

一条(むしろ小野寺の部屋の方が嬉しいというか・・・っておお!?)

 

小咲「~~~~!!!!」うるうる

 

一条「た、確かに!春ちゃんの部屋でやったらいいんじゃないかな!」

 

春「・・・え」

 


10:2018/04/05(木) 23:53:20.08 ID:Tck8lX0g0


 

──春の部屋──

 

一条「よし、まずは数学からだっけか」

 

春「あ、はい、よろしくお願いします」

 

小咲「じゃあ、私飲み物持ってくるから、先に始めててね」

 

きぃーばたん

 

一条「俺も自分の勉強やるけど、遠慮なく声かけていいからな」

 

春「あ、はい」

 

春&一条「・・・・・・」カリカリ

 

春(・・・なんでこうなるのおおおお!!!!ま、まあ大丈夫、私がいなくなればお姉ちゃんと先輩は完全に二人きりになる!)

 


11:2018/04/05(木) 23:53:55.16 ID:Tck8lX0g0


 

春「あ、先輩、この問題の解き方が分からないんですけど」

 

一条「ん、どれだ?ふむふむ、これは平方完成っていってな、※※※~~~」

 

春「んー・・・すいません、まだよく分からないです」

 

一条「やって見せた方が早いかな。よいしょっと」

 

春(きゃっ、一条先輩が隣に!!うぅ、近い///)

 

一条「因数分解と似てるんだけどな、まずこれをこうして・・」ちょん

 

春「うひゃあ!!」

 

一条「うぉ!」

 

春「ちょっと!どさくさに紛れて触らないでください!セクハラですよ!!!」

 

一条「せ、セクハラ!?ちょっと当たっちゃっただけだよ!?」

 

春「へぇ~そういう事言っちゃうんですね?お姉ちゃ─」

 

一条「ごめん!ごめんって!!気を付けるから!!!」

 

春「最初からそうしてください、まったく・・・」

 

春(うぅ・・・まだ心臓がばくばくしてる・・・こんなはずじゃないのに・・・)

 


12:2018/04/05(木) 23:56:23.27 ID:Tck8lX0g0


 

がちゃ

 

小咲「お待たせ~麦茶で良かったかな?」

 

一条「あ、あぁ、ありがとな小野寺」

 

春<びくっ・・・

 

春(紛らわしいな、やっぱり・・・そんなことより計画第二段階!ここが肝心だよ!春!!)

 

春「お姉ちゃん、せっかくだし一緒に勉強しない?ほら、3人寄れば長寿の功って言うし!」

 

一条(言わないだろ・・・)

 

小咲「え?えっと、せっかくだけどこれからるりちゃんと約束があるから」

 

春「うそっ!?昨日は何もないって言ってたじゃん!」

 

小咲「さっき急に誘われたの。もうオーケーしちゃったし・・・二人で勉強頑張ってね!」

 

小咲(前に二人きりになったときも何だかんだ・・・いや、今回はきっと大丈夫!!春ならきっと一条君と仲良くなれるよ!!!)キラキラ

 

春(~~~!!!!あの目絶対なんか勘違いしてる!!!)

 

小咲「それじゃ、行ってきまーす!またね、一条君」

 

一条「おう、またな」

 

一条(ちょっとがっかり・・・ま、今日は春ちゃんの為に一肌脱いでやるぜ!)

 

春(・・・うぎゃぁ~~~~!!!!!!)

 


13:2018/04/05(木) 23:56:55.53 ID:Tck8lX0g0


 

──数時間後──

 

 

一条「ふぅ・・結構頑張ったな」

 

春「ホントですね、ちょっと休憩しましょう。おやつにショートケーキがあったはずです」

 

一条「え?俺ももらっていいのか?」

 

春「お姉ちゃんの分、食べていいって言ってましたから」

 

春(ホントは言われてないけど・・・せめてもの腹いせに!!!)

 

春「ほら、取りに行きますよ。私の部屋で先輩が一人きりなんて許すと思いますか??」ぱたぱた

 

一条「分かってるって!!でもそんな疑う事無いだろ・・」てってってっ

 

春「信じてほしいならそれに足る行動をしてください」

 

一条「えぇ・・・」

 


14:2018/04/05(木) 23:57:24.46 ID:Tck8lX0g0


 

──再び春の部屋──

 

 

春「いただきま~す!」

 

一条「いただきます!美味しそうだな~」

 

春「お姉ちゃんが選んできたケーキですからね、美味しさは保証しますよ」えっへん

 

一条「あれ、こっちの方がクリーム多いぞ?交換しようか?」

 

春「そこまで気を使わなくても・・・まあせっかくなのでいただきますが、こんな事で女心を分かってるつもりにならないでくださいね?」

 

一条「へいへい」

 

春(嬉しいけど・・・)

 


15:2018/04/05(木) 23:57:50.44 ID:Tck8lX0g0


 

一条「もぐもぐ。おぉ!うまいなこれ!!どこのお店か知りたいくらいだ!」

 

春「お姉ちゃんにでも聞いてください・・・はぁ、味覚はあんなに繊細なのに、なんで料理が壊滅的なんでしょうか」

 

一条「ははは・・・でも春ちゃんは料理上手だよな。あの弁当ホント美味しかったよ」

 

春「なっ///今さら言わないでください!!」ぽろっ

 

春「あ~~~!!!!私のイチゴ!!先輩のせいですよ!!」

 

一条「えぇ!また俺のせいかよ・・・まあいいよ、代わりにこっちの食べていいよ、ほら。なんならまたあーんてしてやろうか?あーん」にやにや

 

春「///うがーーー!!!」

 


16:2018/04/05(木) 23:58:31.62 ID:Tck8lX0g0


 

どん!

 

 

一条「うわ!あぶなっ!!」

 

 

どすん!

 

 

春「いてて・・・は!」

 

春(なんで私が一条先輩に覆いかぶさってるの!?!?)

 

春「せ、せんぱい・・はやくどいてください///」

 

一条「い、いや、春ちゃんがどかないと俺動けないって・・・」

 

春「良いからさっさとどいてください!!!」

 

一条(無理だーーーー!!!!!)

 


17:2018/04/05(木) 23:59:56.97 ID:Tck8lX0g0


 

がちゃ

 

 

小野寺母「ただいまー春いるー?小咲は出かけてるん──」

 

春&一条「あ」

 

小野寺母「へぇー、お姉ちゃんがいない間にそういう事しちゃうんだ」にやにや

 

春「い、いや!これは、違くって─」

 

小野寺母「小咲に報告しないとね~~」にやにやにや

 

春&一条「やめてえええええええええ!!!!!!!!」

 

春(もおぉーー!!!!!一条先輩なんて二度とうちに呼ぶか!!!!!!!)

 

 

 

 

おわり

 



18:2018/04/06(金) 00:00:25.32 ID:At5XDU6Y0


 

小咲「ねえ春、カフェ・ド・フランスのショートケーキ二つとも食べちゃった?」

 

春「あ、ごめん、片方は一条先輩にあげちゃった」

 

小咲「あ、それなら別に・・・・・・ねえ、クリームが少なくなってる方、どっちが食べたとか、憶えてる?」

 

春「ん?一条先輩だけど、それがどうかしたの?」

 

小咲「・・・」

 

小咲(あ、あれは・・・ちょっと味見したくて、上のクリームを、ゆ、指ですくって・・・それを一条君が・・・//////)

 

小咲「////」ぼんっ!

 

春「うわぁ!お姉ちゃん大丈夫!?」

 

 

 

 

ホントにおわり





19:2018/04/06(金) 00:01:50.29 ID:At5XDU6Y0


いかがでしたでしょうか!

掲示板やss投稿における礼儀知らずやアドバイスがあれば気軽にお願いしますm(__)m


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