1:2016/12/30(金) 22:08:43.80 ID:HMq6VQfa.net

 


コンコン


   


絵里「……穂乃果?」ガチャ


穂乃果「……すーすー……」


絵里「……」ハァ


絵里「全く、また居眠りしてるのね……」

絵里「これで生徒会長っていうんだから、信じられないわね」

絵里「って、私が推薦したんだけど」


絵里「……」トコトコ


パサ


絵里「風邪でも引かれたら困るし、ね」


穂乃果「むにゃ……」


2:2016/12/30(金) 22:10:19.45 ID:HMq6VQfa.net

 

絵里「……ふぅ」


絵里「本当、世話がかかるんだから……」ヨシヨシ


穂乃果「……」スースー


絵里「……」


穂乃果「……絵里ちゃぁん……」スースー


   


絵里「……」クス


    


絵里「……」トコトコ…


     

絵里「……」


     


     


チュ…


      


4:2016/12/30(金) 22:11:54.10 ID:HMq6VQfa.net

      


…。


 


穂乃果「……」スースー

   

穂乃果「……ん」

    

穂乃果「……ぁ」ムク


穂乃果「よだれ……」フキフキ


     

穂乃果「……」キョロキョロ


     


絵里「おはよう」カキカキ


     


6:2016/12/30(金) 22:14:41.16 ID:HMq6VQfa.net

穂乃果「あれ……?絵里ちゃん……?」


絵里「机で寝てると風邪引くわよ」カキカキ

穂乃果「……机……」


穂乃果「はっ!?生徒会のしごと!?」ガタッ

絵里「……やってるわよ、今」カキカキ

穂乃果「ふぇ?」

 

絵里「……」

   

穂乃果「……な、なんで絵里ちゃんが……?」

絵里「なーに?手伝わないほうが良かった?」

穂乃果「う、ううん!!」ブンブン

絵里「……はぁ。全く……やりかけの書類ほっぽり出して、グーグーいびきかいて寝てる生徒会長様なんてものを見ちゃったらね……」

穂乃果「う……」

絵里「私にも色々と”責任”というものがあるからね、そのまま何も見なかったことにして帰ることなんてできないわよ」

穂乃果「え、絵里ちゃん……優しい……天使っ!!」

絵里「何が天使よ……ほら」バサ

穂乃果「あ、ありがとう……あとはほのか一人でも大丈夫!」

絵里「当たり前よ。本当にもう……」

穂乃果「あはは……」


8:2016/12/30(金) 22:16:27.11 ID:HMq6VQfa.net

絵里「大体は終わらせたから、あまり時間はかからないでしょうけど……遅くならないようにね」

穂乃果「うん!分かったよ!」

絵里「……」クス

 

絵里「……じゃあ私は帰るけど……これにこりたら、海未とケンカなんてしないことね」

穂乃果「もうこりごりだよぉ……」

穂乃果「うう……それにしてもまさか、ことりちゃんまで連行されていくとは思いもしなかった……」ウルウル

絵里「穂乃果がことりに泣きつくこともお見通しだからね、海未は」

穂乃果「……たしかに二人に頼り切ってたのはほのかも悪いと思うけど……一人だけ置いて帰っちゃうなんてひどすぎるよぉ!」

絵里「……海未なりに、穂乃果に成長してもらいたくてやってることなのよ」

穂乃果「でもぉ……!」


絵里「だから私が今日、ここで手助けしたことは……内緒だからね」

穂乃果「あ……」


9:2016/12/30(金) 22:18:00.57 ID:HMq6VQfa.net

絵里「ふふ」

穂乃果「……うん……ありがとう絵里ちゃん……///」

絵里「そういうことだから、あと少し頑張りなさい」

穂乃果「うん!!」


絵里「それじゃあね」フリフリ

穂乃果「また明日ね~!!」フリフリ


 

バタン

   


穂乃果「……あれ?」


    


穂乃果「そういえば、なんで絵里ちゃんは来てくれたんだろう……?」キョトン


     


     


     


絵里「……」フフ


      


  


10:2016/12/30(金) 22:19:29.14 ID:HMq6VQfa.net

――――――――――――。


 


ピピピ…


ピピピ…


   


ピピピピピピピピピピ!!


    


穂乃果「うぅん……」


     

ピピピピピピピピピピ!!


     


穂乃果「うるさぁい……」

穂乃果「あともうちょっとだけ……」


穂乃果「……」


     


穂乃果「……ん……?」


      

ガバ!

  


穂乃果「遅刻!!」


   


11:2016/12/30(金) 22:20:06.47 ID:HMq6VQfa.net

 


ピピピピピピ…
カチ!


   

穂乃果「わぁ~!!!しまった~~~!!!」バタバタ

穂乃果「呑気に夢なんて見てる場合じゃなかったよ……!今日遅刻したらまずいって……!!」


    

ドタンバタン!

シャカシャカシャカシャカ

バシャー


     

穂乃果「寝癖とかもついてるけど……ううん!あとは向こういってからやろう!」


     

ガチャ…

バタン


     


12:2016/12/30(金) 22:21:20.56 ID:HMq6VQfa.net

 


タッタッタッタッタッ!


   

穂乃果「ううぅ……絵里ちゃん怒ってるかなぁ……」

穂乃果「絵里ちゃん……最近厳しいし……」

    

穂乃果「はぁ、はぁ……」

     

穂乃果「……それにしても、今朝の夢……」


穂乃果「なんだか、本当に楽しかったなぁ……」


     


     


穂乃果「……”あの頃”が懐かしいよ……」


      


タッタッタッタッタ!


  


13:2016/12/30(金) 22:22:31.24 ID:HMq6VQfa.net

――――――
――――
――


穂乃果「ごめんなさい!!」

 


絵里「……始業の時間から、既に一時間も経過しているわ」

穂乃果「うう……」


絵里「”高坂さん”、あなた社会人としての自覚はあるのかしら?」


   

ヒソヒソ…

マタコウサカサン、アヤセセンパイニオコラレテル…

ココノトコロマイニチダネー…


    

絵里「今日は大事な会議があるから、昨日あれだけ遅刻しないことって、言ったわよね?」

穂乃果「はい……」

絵里「たるんでるわね……普段の生活を見直した方がいいんじゃないかしら?」

穂乃果「……だ、だって、昨日はすっごい懐かしい夢見ちゃったんだもん……」

絵里「だって……?」


15:2016/12/30(金) 22:23:16.44 ID:HMq6VQfa.net

穂乃果「本当に懐かしかったんだよ!……穂乃果たちがオトノキにいた頃の夢!」

穂乃果「……もう何年前のことなんだろう」

絵里「……」

穂乃果「絵里ちゃんが生徒会長を穂乃果に引き継いでくれた後で、穂乃果がちょっと居眠りをしてるところに~……」

 

ダン!

   

穂乃果「っ!」ビク


   

ヒソヒソ…

アー、アヤセサンノコゴトガハジマルゾ…

コウサカサン、ゴシュウショウサマ…


     

絵里「……”絵里”ちゃん……?」

穂乃果「あっ……」


絵里「……」

穂乃果(しまったぁ……)


16:2016/12/30(金) 22:24:10.61 ID:HMq6VQfa.net

絵里「ねぇ、”高坂”さん?」

絵里「あなたは私の部下で、私はあなたの上司なの」

絵里「これがどういうことか、分かるわよね……?」

穂乃果「……わか……ります」

絵里「ではなぜ、その上司に対して名前で呼んだのかしら、”高坂”さん」

穂乃果「……」

絵里「黙っていては分からないわ、”高坂”さん?」

穂乃果「……だって」

絵里「その言い方もやめなさい。子供じゃあるまいし」

穂乃果「……うぅ……」


 

ヒソヒソ…

コウサカサン、ナイチャウンジャネ…?

コノアイダ、タイヘンダッタモンネ…


   

バン!!


    

穂乃果「っ!」ビク

ビク!!


     


17:2016/12/30(金) 22:25:52.23 ID:HMq6VQfa.net

絵里「……もういいわ」スク

穂乃果「あ……」


絵里「今日は帰りなさい」

穂乃果「え……?だ、だって……」

絵里「だってじゃないわ。ここは子供の遊び場ではないの」

穂乃果「子供……」

絵里「少なくとも、私の部下には不要よ」


絵里「お疲れ様、”高坂”さん」スタスタ


 

バタン


   

穂乃果「……」ポカン


    


19:2016/12/30(金) 22:27:24.81 ID:HMq6VQfa.net

    


ヒソヒソ…

アレハキッツイナ…


     


穂乃果「……」クル


     

ビク!?


     

穂乃果「……っ」


      

コウサカサン……ソノ……

ゲ、ゲンキダシテ……?


  

穂乃果「……うぅ……!!」ダッ


   

ア!コウサカサン……!


 


21:2016/12/30(金) 22:28:22.13 ID:HMq6VQfa.net

――――――
――――
――


カラン…


穂乃果「……」

にこ「……で、ホントに逃げ帰ってきたワケ?」

穂乃果「……だって」

にこ「だってじゃないわよ」

穂乃果「だって……だってぇ……!!」エグエグ

にこ「ああもう!泣くんじゃないわよ!」

穂乃果「にこ゛ちゃ゛ぁぁぁぁん!!」ボロボロ

にこ「はいはい、おいでおいで」ギュ

穂乃果「ああぁぁぁん!!絵里ちゃんのばかぁぁぁぁーーーっ!!」

にこ「人の胸に飛び込んで来て、他の女の名前出すんじゃないわよ……」ヨシヨシ

 


…。


22:2016/12/30(金) 22:29:14.23 ID:HMq6VQfa.net

穂乃果「……」グスグス

にこ「……落ち着いた?」

穂乃果「……うん」

にこ「落ち着いたんだったら、そろそろ離れてくれないかしら」

穂乃果「……やだ」ギュ…

にこ「……はぁ。こんな瞬間、写真でも撮られたりしたらどうなるのかしらね」

穂乃果「……すきゃんだる?」

にこ「スキャンダルもスキャンダルね。アイドルのにこにー交際発覚!?それも同性の女の子と!!」

穂乃果「……///」パッ

にこ「……なーんてことにはならないわよ」

穂乃果「……うん、分かってる///」

にこ「はぁ~、売れない身分は辛いわよねぇ……」カラン

穂乃果「なんか……ごめんねにこちゃん……」

にこ「いいわよ。あんたの相手は慣れてるからね」

穂乃果「……ありがと///」


23:2016/12/30(金) 22:30:17.28 ID:HMq6VQfa.net

にこ「……全く、アンタたちの痴話喧嘩にも困ったものよね」

穂乃果「痴話喧嘩じゃないよぉ……」

にこ「痴話喧嘩以外に何があるってのよ」

穂乃果「だって……絵里ちゃんに一方的に拒絶されただけだよ……!」

にこ「って言ったってね……今日のはアンタが完全に悪いんじゃないの?」

穂乃果「ぅ……そ、そりゃあ、寝坊したのは穂乃果が悪いと思うけど……」

にこ「その年にもなって寝坊できるあんたの神経を疑うのと同時に、羨ましくもなるわね……」

穂乃果「その年ってなにさ!20代だよ!?まだまだ若いもん!!」

にこ「20代で寝坊するのが恥ずかしいって言ってんのよ」

穂乃果「だって……眠いんだもん……」プクー

にこ「そのだってもやめなさいよ。絵里にも言われたんでしょ?」

穂乃果「だってぇ……!」

穂乃果「あ、それよりもにこちゃん!聞いて聞いて!」ユサユサ

にこ「何よもう……」

穂乃果「すっごい懐かしい夢を見たんだよ!」

にこ「夢?」


24:2016/12/30(金) 22:32:18.54 ID:HMq6VQfa.net

穂乃果「穂乃果達が高校生の頃!オトノキにいた頃の夢!」

にこ「……ああ、そういうのね」

穂乃果「そういうのって……にこちゃんなんかドライー」

にこ「しょうがないじゃない」

穂乃果「なんでー?」

にこ「だってね、あの頃といえばスクールアイドルとはいえ、アイドルとして一番輝いていた時期なんだもの」

にこ「思い出したくない過去なのよ、私にとっては……」

穂乃果「にこちゃんも」

にこ「何よ?」

穂乃果「だってって言った」

にこ「……」グビ

穂乃果「あー、にこちゃん誤魔化してるー!!」

にこ「ここのカシオレおいしーわねー」

穂乃果「気にいってくれた!?ここのお酒おいしーよねー♪」カラン

にこ「そうねー、穂乃果にしてはセンスのいいお店だわ」

穂乃果「へへへー、実は絵里ちゃんに教えて……」

にこ「……」

穂乃果「……うぅ……」グス

にこ「自爆してんじゃないわよ……で、オトノキの頃の夢?」

穂乃果「あ……うん!そうなのそうなの!」


にこ(切り替え早いわねーこの子は……)


25:2016/12/30(金) 22:33:19.20 ID:HMq6VQfa.net

穂乃果「穂乃果がまだ生徒会長になったばかりの頃!穂乃果、海未ちゃんとケンカしちゃって……一人で居残りして仕事してたんだぁ」

にこ「へぇ……どうせそのケンカもアンタが原因なんでしょ」

穂乃果「あはは……ちゃんと覚えてないけど、多分そうだと思う……」

にこ「アンタたち幼馴染のケンカも日常茶飯事だったからね」

穂乃果「うーん……そうだったのかなぁ?」

にこ「そうよ。……当事者は意外に気が付かないものなのかしら?」

穂乃果「そうかも……」アハハ

穂乃果「でもね!その日はいつもと違ってて、絵里ちゃんが助けに来てくれるの!」

にこ(って、また自爆……)


穂乃果「……」キラキラ


にこ(ありゃ、今度は大丈夫なのかしら……?)


26:2016/12/30(金) 22:35:12.97 ID:HMq6VQfa.net

にこ「……んっと……絵里が?」

穂乃果「うん!……穂乃果が一人で途方にくれてて、うっかり居眠りしちゃってたんだけど……」

にこ「アンタって、いつでもどこでも寝てるわね……」

穂乃果「目が覚めたら、絵里ちゃんがすぐ横にいてくれて……代わりに仕事やっててくれたんだぁ」

にこ「……へぇ」

穂乃果「あの時は助かったよ……!絵里ちゃんがいなかったら、穂乃果……徹夜になってかもしれない……」

にこ「どんだけ仕事溜めてたのよ……」

穂乃果「本当、懐かしい……あの時の絵里ちゃん、頼もしかったなぁ……」

にこ「ま、元・生徒会長の肩書きは伊達じゃないからね。優等生も優等生だったし、アイツ」

穂乃果「……うん……」

 


穂乃果「絵里ちゃん……あの頃は優しかったなぁ……」

にこ「……?」


穂乃果「……うぅ……」グス


にこ(あ……またスイッチ入った…)

   

穂乃果「……絵里ちゃぁぁん……」ボロボロ

にこ「あーもう、泣かないの!」ヨシヨシ

穂乃果「えぅぅ……!!」グシュグシュ


にこ(……この子の頭撫でるの、慣れちゃったわね……)


27:2016/12/30(金) 22:36:53.91 ID:HMq6VQfa.net

穂乃果「……」グスグス


 


穂乃果「……なんで……」


穂乃果「……なんで絵里ちゃん、あんなにつめたくなっちゃったんだろう……」

にこ「……あんたに愛想尽かしちゃったんじゃない?」

穂乃果「そんなぁ……!だって、今までそんなこと……!」

にこ「ほら、そのだってとか」

穂乃果「あぅ……」

にこ「その子供っぽい口癖、直したほうがいいんじゃないの?」

穂乃果「……そんなに、ダメかな?」ジワ

にこ「ダメってほどではないかもしれないけど……まぁ、絵里の性格からしたら嫌なんじゃないの?」

穂乃果「でも!絵里ちゃん、今までそういうことで嫌うなんてことなかったんだよ!」

にこ「我慢してたかもしてたかもしれないわよ」

穂乃果「そんな……こと……。確かに、怒られることも多かったけど……」

にこ「ほらやっぱり」

穂乃果「ううぅ……」


にこ(あ、ちょっとイジメ過ぎたかしら……)


穂乃果「……キライ」

にこ「ん?」

穂乃果「絵里ちゃんなんて、大っキライだよぉぉぉーーー!!」ボロボロ

にこ「……はぁ、しょうがないわね」

穂乃果「にこちゃぁぁぁん!!!」

にこ「はいはい、気が済むまで泣きなさい」ヨシヨシ

   


…。


    


28:2016/12/30(金) 22:39:04.93 ID:HMq6VQfa.net

 


アオーン


   


にこ「ったく!なんだってのよマネージャーのやつぅ……!にこは汚れ仕事専門なんかじゃないっつーの!!」ヘロヘロ

穂乃果「あはは、そうだね、にこちゃんは可愛い系アイドルだよね」

にこ「あっったりまえでしょー!大銀河宇宙No.1アイドルを舐めんじゃないわよぉーー!」

穂乃果「にこちゃんにこちゃん、声大きいよ」シー

にこ「なによぉー、穂乃果もにこのことバカにしてるんじゃないでしょーね!!」

穂乃果「バカになんかしてないよ……アイドルとしても、先輩としても尊敬してますってば」

にこ「分かってるじゃないのぉ……穂乃果も……アタシみたいに尊敬されるように頑張んなさいよぉー」

穂乃果「あはは……今のにこちゃんは尊敬できないけどなー……」

にこ「うう……気持ち悪……うぷ」

穂乃果「ああ、もうにこちゃーん!」サスサス

にこ「あぅぅ……」


    


29:2016/12/30(金) 22:40:09.40 ID:HMq6VQfa.net

 


ピンポーン


   


ハーイ、ドチラサマデスカ-?


    

穂乃果「あ、こころちゃん、あたしー穂乃果だよー」


ア、チョットマッテテクダサイネ!


     

…。


     

ガチャ


     

穂乃果「やっほーこころちゃん」


こころ「こんばんわ穂乃果さん!」


30:2016/12/30(金) 22:41:28.99 ID:HMq6VQfa.net

穂乃果「こんばんわー、にこちゃん引き取ってくれる?」グイ

にこ「こころー、水ちょうだいー……」

こころ「ああもう、お姉様!あれほど飲み過ぎないようにと言ったじゃないですか!」プンプン

にこ「面目ない……」

こころ「ここあー!お水持ってきてー!!」

 

ンー?マタネーチャン?

   

こころ「いいからー!」

穂乃果「あはは、相変わらずこころちゃんはしっかりしてるね」

こころ「いえ、そんなことは……あれ?」

穂乃果「ん?」

こころ「……穂乃果さん、泣いてました?」

穂乃果「えっと……その……」

にこ「こころー、あんまり人のこと詮索しちゃダメよー……」

こころ「あ……そうですね、ごめんなさい」

穂乃果「あ、いや……」


こころ「……穂乃果さん、元気だしてくださいね!」


穂乃果「……うん、ありがとう」


31:2016/12/30(金) 22:42:50.09 ID:HMq6VQfa.net

こころ「それじゃあお姉様は責任持って介抱致しますので、後のことはご心配なさらず!」ヨット

穂乃果「あはは、お願いするね」

にこ「穂乃果~……ありがとー……ごめんー……」

穂乃果「ううん、いいよー」

穂乃果「……にこちゃん、元気だしてね」

にこ「あんたもね……」

穂乃果「うん……」

こころ「それでは失礼します。穂乃果さん、おやすみなさいませ」

穂乃果「おやすみ~」フリフリ


 

バタン


   

ウワーネーチャンサケクセー

ココア-、パジャマノヨウイモオネガイ-


    


穂乃果「……ふふ、仲良しで羨ましいなー」


     


32:2016/12/30(金) 22:44:22.68 ID:HMq6VQfa.net

 


穂乃果「……」


   

穂乃果「……仲良し、かぁ」


穂乃果「……穂乃果も……」


穂乃果「絵里ちゃんと、仲良しの筈だったのにな……」


    


穂乃果「……」

     

穂乃果「……帰ろ。明日も仕事だし」


     


トボトボ…。


     


39:2016/12/31(土) 21:24:39.59 ID:Ruqkmalr.net

     

………

……



     

穂乃果「むー……」カリカリ

 

コンコン

   

穂乃果「ん?こんな時間に誰だろ……?」

   

穂乃果「はーい!」

    

ガチャ

     

絵里「穂乃果ー?」

      

穂乃果「あ、絵里ちゃん!?」


絵里「やっぱりいた……」

穂乃果「ど、どうしたの?わざわざオトノキまで来てくれて……」

絵里「もう……聞いたわよ海未から」


40:2016/12/31(土) 21:27:17.90 ID:Ruqkmalr.net

 

穂乃果「え、海未ちゃんから……?何だろ?」

絵里「大学。私と同じとこ受けるって聞いたわよ」

穂乃果「あ、うん!そうなんだー!」ニコニコ

絵里「そうなんだじゃないわよ……本気?」

穂乃果「ほのか、本気だよ!」フンス

絵里「……ど、どうやら冗談ではないみたいね……」

穂乃果「勿論!」


絵里「えっと、その……」


絵里「本当に、大丈夫なの……?」

穂乃果「あー、うん……」


穂乃果「正直言うと、難しい感じだよね……」タハハ

絵里「当たり前よ……」

絵里「自分で言うのもなんだけど、うちの大学、相当レベル高いんだから。穂乃果には悪いけど……学力のレベルから行けば分不相応よ?」

穂乃果「あはは、担任の先生にも言われたよ……高坂、冗談で言ってるなら今のうちだぞって」

絵里「そりゃそうよ……私も話を聞いて驚いて、慌ててこうやって音ノ木坂まで来ちゃったんだから……」

穂乃果「なんか……ゴメン」


41:2016/12/31(土) 21:31:50.02 ID:Ruqkmalr.net

 

絵里「海未も心配してたわよ?最近の穂乃果はおかしいんですって」

穂乃果「おかしいって……海未ちゃんひどいなぁ」プクー

絵里「急に真面目に勉強しだして、穂乃果が穂乃果じゃないみたいです……って、泣きそうな声で私に電話してきたのよ」

穂乃果「えー……普段から真面目に勉強しろって言ってるの海未ちゃんなのに……」

絵里「急に、なのが心配なのよ」

絵里「以前までだったら勉強するより、遊ぶって感じだったでしょ?」

穂乃果「まぁ……その……はい」

絵里「それが一月も経たない内に勉強し出して、あまつさえ、うちのような難関大学を受けようなんて言ってたら、誰だって心配するわよ」

穂乃果「ううぅ……」

穂乃果「ほのか、それだけ不真面目だと思われてたんだね……」ウルウル


絵里「……まぁ、真面目に勉強するのだけが良いわけじゃないしね」

絵里「穂乃果には穂乃果らしい良さが他にたくさんあるはずよ」


穂乃果「そ、そういってもらえると……///」


42:2016/12/31(土) 21:33:58.84 ID:Ruqkmalr.net

 

絵里「で、そんな穂乃果らしさを捨ててまで勉強して、うちの大学に入りたいっていうのはなんでなの?」

穂乃果「捨ててる訳じゃないけど……」


穂乃果「えっと……その」

絵里「まさか興味本位って訳じゃないでしょ?」

穂乃果「違うよっ!」

絵里「……そりゃそうよね。興味本位で提示していい選択肢ではないわ」

穂乃果「……うん」

絵里「じゃあどうして?」


穂乃果「……」

   

穂乃果「……わ」

絵里「わ?」


穂乃果「笑わないで聞いてくれる……?///」


絵里「笑わないわよ……」


絵里「……返答次第では怒ると思うけど」


43:2016/12/31(土) 21:35:18.67 ID:Ruqkmalr.net

 


穂乃果「あのね……///」


   


穂乃果「穂乃果……」


    


     


     


穂乃果「……絵里ちゃんと、一緒がいいの……///」


     

絵里「えっ……?」


      


44:2016/12/31(土) 21:42:14.98 ID:Ruqkmalr.net

 


穂乃果「ほのかね……絵里ちゃん達三年生が卒業する時に感じたんだ」


穂乃果「なんか……胸の奥がポッカリと空いちゃうような、そんな不思議な感覚……」

   

穂乃果「最初は……μ'sが無くなって、皆がバラバラになっていく寂しさなのかなって思ってた」


穂乃果「だから、その寂しさを忘れるためにも、μ'sとは別のスクールアイドルを、ことりちゃんや海未ちゃんたちと始めて頑張ってみたりもした」


穂乃果「それはそれで楽しかったし、充実もしていたと思う」


穂乃果「けどね……それだけじゃ、根本的な寂しさは無くならなかった」


穂乃果「それどころか……スクールアイドルをやり続ければやり続けるほど、胸の奥の穴がどんどん広がっていく気がした……」

    

穂乃果「なんでなんだろうって、ずっと考えてた」


     

穂乃果「……そしたらね、ある時気が付いたんだ」


     


穂乃果「この部屋……」


穂乃果「この生徒会室にいる時だけは……」


穂乃果「そんな胸の奥の寂しさを感じることがなかったの」


     


45:2016/12/31(土) 21:45:20.15 ID:Ruqkmalr.net

 


穂乃果「不思議だった……」


穂乃果「ここで生徒会のお仕事をしている時……」


穂乃果「海未ちゃんたちと勉強をしている時……」

     

穂乃果「それだけじゃない」

     

穂乃果「ただみんなとここでお喋りしてる時も、心は満たされてた……」


穂乃果「なんでなのかなぁって、ほのか、必死に考えたよ」


   

絵里「その答えは、見つかったの……?」

    

穂乃果「うん……」


     


46:2016/12/31(土) 21:47:30.77 ID:Ruqkmalr.net

 


穂乃果「それはね……」トコトコ

   

ズイ

    

絵里「な、何?///」


     


穂乃果「……」クンクン


絵里「ちょ、穂乃果……っ///」


     


     


穂乃果「……っ、はぁ……」


  

穂乃果「……やっぱり、絵里ちゃんだ///」


      


47:2016/12/31(土) 21:49:12.11 ID:Ruqkmalr.net

 


絵里「え……どういうこと……?///」


   


穂乃果「……」スー

    

穂乃果「はぁ……っ」


     

絵里「穂乃果……?」

     

穂乃果「……」


     


穂乃果「この部屋には……」


穂乃果「この生徒会室にはね……」


      


  


穂乃果「絵里ちゃんがいるの!」


   


48:2016/12/31(土) 21:51:55.09 ID:Ruqkmalr.net

 


絵里「わ、私……?」

   

穂乃果「……ここにいるとね」


穂乃果「絵里ちゃんを、凄く近くに感じられるんだ」


穂乃果「……絵里ちゃんの匂いが、するの……///」


    

穂乃果「この椅子もそう……」ギシ…


穂乃果「座っていると、絵里ちゃんが傍にいてくれる気がする‥…」

     

穂乃果「絵里ちゃんが近くで見守っててくれるから、私は安心できるんだって……分かったの」


     

絵里「……///」カァー

     

穂乃果「変……かな?///」


      


49:2016/12/31(土) 21:53:21.73 ID:Ruqkmalr.net

 


絵里「……へ、変よ!そんなの……///」


絵里「匂い、って……///」


穂乃果「匂いは、まぁちょっと言いすぎだけど、ね」アハハ


穂乃果「でも、絵里ちゃんには在学中にたくさんお世話になったし、たくさん助けてもらった」

穂乃果「穂乃果は、絵里ちゃんにずっと守ってもらっていたんだって、改めて気が付いたの」


穂乃果「……だからなのかな」

   


穂乃果「穂乃果……絵里ちゃんの傍にいたいって強く思うようになったの」


    

絵里「……穂乃果///」


     


50:2016/12/31(土) 21:56:18.80 ID:Ruqkmalr.net

 


穂乃果「最初は、この生徒会室にいるだけで安心できたし……」


穂乃果「ずっとこの部屋に篭ってるだけでも満足だったんだけど……」

   

絵里(……そういえば一時期、海未から「穂乃果が生徒会室から出てこないんですぅ!」っていうような相談を受けた覚えが……)

    

穂乃果「……次第に、絵里ちゃんの匂いだけじゃ我慢できなくなってきちゃって」


絵里「ね、ねぇ穂乃果?」

穂乃果「ん?何?」


絵里「その……匂いって表現は……やめない……?///」


穂乃果「あ……うん///」


穂乃果「そうだね……ゴメン///」

絵里「……ううん///」


     

穂乃果「……///」


     


51:2016/12/31(土) 21:59:15.57 ID:Ruqkmalr.net

 


穂乃果「じゃあ……」


   

ギュ!


   

絵里「!?」


     

穂乃果「~~っ」ギュー


絵里「!?!?///」


     



穂乃果「……っはぁ///」


     

絵里「ほ、穂乃果……!///」


      

穂乃果「……うん、落ち着く」

   

絵里「……///」カァー


  


52:2016/12/31(土) 22:00:35.18 ID:Ruqkmalr.net

 


穂乃果「……絵里ちゃん」


絵里「……な、何……?///」


   


   


穂乃果「穂乃果、絵里ちゃんの傍にいたいの…… ♡」


     


絵里「……ほ、穂乃果……///」


     

穂乃果「えへへ……これって、告白―――なのかな?///」

     

絵里「……///」ボシュー


      


53:2016/12/31(土) 22:02:18.50 ID:Ruqkmalr.net

 


穂乃果「……穂乃果、絵里ちゃんの匂いだけじゃ……我慢できないから……」


   

穂乃果「ずっと、傍にいたい……な///」


   


絵里「……」


   


絵里「……」グルグル


     


バターン!!


     


穂乃果「え、絵里ちゃん!?」


絵里「……ほのかぁ……」グルグル

穂乃果「絵里ちゃーん!!しっかりしてー!!絵里ちゃーん!!!」


     


      





……

………


  


54:2016/12/31(土) 22:04:04.62 ID:Ruqkmalr.net

 


ピピピ…


ピピピ…


   

ピピピピピピピピピピ!!


     

穂乃果「うぅん……」


     

ピピピピピピピピピピ!!


     


穂乃果「うるさぁい……あと5分……」


穂乃果「絵里ちゃぁん……」


穂乃果「……」

      

穂乃果「……ん……?」

  

ガバ!

   

穂乃果「遅刻!!」


    


55:2016/12/31(土) 22:06:12.67 ID:Ruqkmalr.net

 


ピピピピピピ…
カチ!


   

穂乃果「わぁ~!!!しまった~~~!!!」バタバタ

穂乃果「2日連続寝坊はマズイって……!!」


    

ドタンバタン!

シャカシャカシャカシャカ

バシャー


     

穂乃果「お化粧も向こうで……」


穂乃果「って、スッピンはさすがに無理だよぉ……!」

     

……。

     


ガチャ…


バタン


      


56:2016/12/31(土) 22:10:14.16 ID:Ruqkmalr.net

 


タッタッタッタッタッ!


   

穂乃果「ううぅ……今日も絵里ちゃんに怒られるかな……」


穂乃果「もう来ないでいいとか言われたらどうしよう……」


    

穂乃果「はぁ、はぁ……」


     

穂乃果「……それにしても、今朝の夢……」


穂乃果「どうして、あの頃の夢ばかり見るんだろう……」


穂乃果「……絵里ちゃんと本当に仲が良かった頃の夢……」

     


穂乃果「……」


     

タッタッタッタッタ!


      


57:2016/12/31(土) 22:13:31.07 ID:Ruqkmalr.net

 

――――――
――――
――


     

バン!


     

穂乃果「っ!」ビク


   


絵里「……」


穂乃果「……?」チラ


    

絵里「……高坂さん」

穂乃果「は、はい!」


絵里「……あなたはお仕事をするためにこの会社にやってきてるのよね?」

穂乃果「えっと……はい……」

絵里「そうよね?お給料も当然貰っているわけよね?」

穂乃果「それは、まぁ……」

絵里「それなのに高坂さん、あなたは平気で遅れてやってくる」

絵里「……これはどういうことかしら?」

穂乃果「別に、平気ってわけじゃ……」

絵里「……」ギロ

穂乃果「あぅ……」


     


63:2017/01/01(日) 23:41:54.14 ID:brSRU9jK.net

 
絵里「へぇ、平気じゃないの」


絵里「……なら、その整った顔はなんなのかしら?」

穂乃果「へ……あ」


絵里「……高坂さん。あなた、寝坊して遅れたと言い訳していたけれど……」

絵里「起きた後、のんびりとお化粧をする時間はあったということかしら?」

穂乃果「だ、だって……!」

絵里「だって……?」ギロ

穂乃果「あっ」パッ


穂乃果「しょ、しょうがないじゃないですか!女性が化粧をするのは当たり前です!」

穂乃果「……それに、どんなに忙しい時でも身だしなみはしっかりと整えなさいって言ったのは絵里ち……さんだよ……」

絵里「……それは余裕を持って行動できている場合の話よ」

絵里「そして、女性ならお化粧のために最低限の時間の余裕を作るのは当たり前なことなの」

穂乃果「それは……」

   


64:2017/01/01(日) 23:43:16.94 ID:brSRU9jK.net

 
絵里「既に寝坊して、余裕をなくしているあなたが取るべき選択肢は一つしか無かったはずよ」

絵里「社会のルールを守れないのならば、女性としての恥なんて捨ててしまいなさい」

穂乃果「……そんなこと言うなんて……酷いよ……!」

絵里「酷い?」

絵里「……あなた、何か勘違いをしていないかしら?」

穂乃果「勘違い……?」


絵里「社会はあなたに興味なんて、カケラもないのよ」


穂乃果「……っ」


絵里「化粧をしていようがいまいが、高坂穂乃果という人物を認識できるのなんてごく少数」

絵里「その他大勢の人にとって、あなたの恥なんてものはどうだっていいものなのよ」

穂乃果「……」

絵里「もし、社会に認知してもらいたいというのであれば、社会のルールに従い、あなた自信を示してみなさい」

絵里「まぁ、それができないからこうやって説教されている訳だけれど。ねぇ、高坂さん?」


穂乃果「……うぅ……!」

   


65:2017/01/01(日) 23:44:30.99 ID:brSRU9jK.net

 


ヒソヒソ…

キョウハイチダントセッキョウガキツイナ…

コウサカサン、マタナイチャウンジャネ…?


   

穂乃果「……うぅぅ……」

絵里「何?唸っているだけじゃ分からないわ。ちゃんと言葉にしなさい、赤子じゃあるまいし」

絵里「……それとも、人に甘えないと何もできない、ただの赤ん坊だったのかしら?」


    


穂乃果「……うわぁぁぁぁぁん!絵里ちゃんのバカぁぁぁぁーーー!!」カツカツ


     

絵里「あ、待ちなさい!まだ話は終わってないわよ!!」


     

ガチャ


バタン


     


絵里「……」


     


66:2017/01/01(日) 23:46:32.30 ID:brSRU9jK.net

 
――――――
――――
――


   

穂乃果「うっ……うっ……!」ボロボロ


穂乃果「絵里ちゃんの……バカぁ……!」ボロボロ


穂乃果「うぅぅ……!」ボロボロ


   





     


穂乃果「……」グス


穂乃果「……はぁ……っ」


     

穂乃果「……」


     

穂乃果「……戻りづらいなぁ……」


      


ビュゥゥゥゥ


  


67:2017/01/01(日) 23:48:00.93 ID:brSRU9jK.net

 

穂乃果「ん……」


   


穂乃果「ここの屋上……初めてきたけど、結構気持ちいいな」

    

穂乃果「……なんだか、懐かしい気分」


     

穂乃果「……」


     

穂乃果「絵里ちゃん……なんで穂乃果のこと嫌いになっちゃったんだろう……」


穂乃果「穂乃果……お仕事は頑張ってるつもりなのに……」


穂乃果「……もう、無理なのかな……」


     

穂乃果「……」ギュ…


     


68:2017/01/01(日) 23:48:55.54 ID:brSRU9jK.net

 
穂乃果「……穂乃果が絵里ちゃんを嫌えば、それで終わるのかな」

   

穂乃果「……あんなこと言われて、穂乃果、耐えられないよ……」


    

穂乃果「うぅ……」


     


ガチャ


     


絵里『穂乃果?』


     

穂乃果『あ……絵里ちゃん……』


絵里『やっぱりここだった……』


      


69:2017/01/01(日) 23:51:35.51 ID:brSRU9jK.net

 
穂乃果『ん……何……?』ムス

絵里『もう……ちょっとお説教したぐらいでむくれないの』

穂乃果『ちょっとじゃないよ……!ほのか、傷ついたんだからね……!』

絵里『……』ハァ

穂乃果『……』ムー


絵里『……ごめんなさい』

穂乃果『ん……』


絵里『……私、つい癖で、人にああしろこうしろって強く言ってしまうみたいだから……』

穂乃果『本当だよ……!ちょっと食べ方が汚いからって、あんな酷い言葉で否定するなんて……!』

絵里『それはその、穂乃果があまりにもこぼしたりするから……』

穂乃果『またお説教!?』

絵里『あぅ……』

穂乃果『ほのか、絵里ちゃんなんか嫌いー!!』

絵里『あ……えっと……わ、私は、穂乃果が心配で……』

穂乃果『海未ちゃんみたいなこと言わないでよ……!』

絵里『う、海未だって、穂乃果のことが心配だから言うんでしょ……?』

穂乃果『それはそうだけど……違うじゃん!』

絵里『え……な、何が……?』


   

穂乃果『絵里ちゃんはほのかの恋人なんだよっ!』


    


70:2017/01/01(日) 23:53:31.49 ID:brSRU9jK.net

  
絵里『ちょっ、穂乃果っ!!///』

   

穂乃果『……海未ちゃんは私の幼馴染だし、お母さんのような感じだから……』


穂乃果『お説教されても……平気、ではないけど……平気なの』


穂乃果『でも……恋人の絵里ちゃんにそんなに強く言われたら……』


穂乃果『ほのか、絵里ちゃんのことが嫌いになっちゃうよ……』


    


絵里『……///』カァー


     

穂乃果『あっ……///』


     


穂乃果『そ、そういうことなんだよ!ほのか、怒ってるんだよっ!!』プイ


     


絵里『……えっと……その……///』


穂乃果『……』ムスー


      


71:2017/01/01(日) 23:57:28.08 ID:brSRU9jK.net

 

絵里『……穂乃果、こっちむいて……?』


穂乃果『……?』クル


   


チュ…


    


穂乃果『!?///』


     

絵里『……ふふふ///』

穂乃果『な……何してるの絵里ちゃん!!?』


絵里『何って……キスよ』

穂乃果『そ、そそそそんなこと聞いてるんじゃないよ!』

穂乃果『なんで急にキスなんてしたの!?って聞いてるんだよ!!』


     


絵里『……穂乃果の恋人だから』

     

穂乃果『!?///』ドキ


      


72:2017/01/02(月) 00:00:02.55 ID:n4xrV9nh.net

 
絵里『私が穂乃果のことが大好きで、キスがしたくなったから……』

絵里『そんな理由じゃ不満かしら……?』

   

穂乃果『不満って……///』


絵里『……///』


    

穂乃果『……不満な訳、ないよ……!!///』


     


穂乃果『ほのかも大好きなんだから……!!』ギュー


     


絵里『……穂乃果……本当にごめんなさい』

絵里『私は……不器用だから……』

絵里『……穂乃果のことを……こうやって言葉で傷つけてしまうかもしれない』


穂乃果『……うん……』

     

絵里『でもね……それでも、穂乃果のことが好きなのは変わりない』

絵里『それだけは本当だから……』


      


絵里『私の事……嫌いにならないで……』ギュー


  


74:2017/01/02(月) 00:01:04.62 ID:n4xrV9nh.net

 
穂乃果『……///』


   

穂乃果『……うん……』


穂乃果『ほのかも、絵里ちゃんのこと……嫌いにならないよ』ギュー

    

絵里『穂乃果……///』


     

穂乃果『でも、お説教は少なくしてほしいな……』

絵里『……努力する』

絵里『だから、穂乃果もお説教されないように、努力してね?』

穂乃果『……善処します///』


     


チュ…


     


75:2017/01/02(月) 00:04:49.55 ID:n4xrV9nh.net

 


穂乃果「……」

     

ビュゥゥゥゥ

  

穂乃果「穂乃果の努力が、足りなかったのかな……」


穂乃果「……絵里ちゃん」


   


穂乃果「絵里ちゃんなんか……嫌い……」ギュ…


    


ガチャ


     


穂乃果「!?」クル


     

絵里「……」コツコツ


   

穂乃果「……絵里、ちゃん……」


     


76:2017/01/02(月) 00:05:47.29 ID:n4xrV9nh.net

 


絵里「……」


穂乃果「……ぅ……」ジリ…


   


絵里「やっぱりここだったのね……」


穂乃果「……な、なんですか……?」


    

絵里「……」ハァ


穂乃果「……」


     

コツコツ


     

絵里「……いい風ね、ここは」


穂乃果「……?」


     


77:2017/01/02(月) 00:07:15.70 ID:n4xrV9nh.net

 


絵里「……」


   

穂乃果「……えっと、その……」


穂乃果「心配してきてくれたの……?」

絵里「勘違いしないで」


    


絵里「私はあなたを甘やかすつもりはない」


穂乃果「っ……」


     


絵里「ねぇ、こんなところで泣いていて楽しい?」


穂乃果「っ!そんな……」ジワ


絵里「また泣くのね……」クル


     


穂乃果「あっ……」


     


      


絵里「高坂さん、あなたはもう”いらない”わ」


  


78:2017/01/02(月) 00:08:14.78 ID:n4xrV9nh.net

 


穂乃果「え……」


   


    


絵里「二度と私の目の前に現れないで」コツコツ


     

…バタン


     

穂乃果「……」


     


ビュゥゥゥゥ…


     


79:2017/01/02(月) 00:09:10.29 ID:n4xrV9nh.net

 


ポタ


   


穂乃果「……っ」


    


ポタポタ…


     


穂乃果「うう……っ!!」


     


     


      


穂乃果「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!」


  


80:2017/01/02(月) 00:10:44.67 ID:n4xrV9nh.net

 
――――――
――――
――


   

カラン…


    


穂乃果「……」

にこ「……はぁー」グビ


穂乃果「……」

にこ「ここのカルーアミルク美味しいわねー」


穂乃果「……」

にこ「……まさか2日連続で付き合わされるとはねぇ」グビ


穂乃果「……」

にこ「帰ったらまたこころにお説教されちゃうわね」


穂乃果「……ごめん」

にこ「……まぁそれは別にいいんだけどさ。今に始まったことじゃないしー」

穂乃果「……うん」


にこ「ダメ人間同士、辛いわねー」

穂乃果「……うん」


にこ「……」ハァ

穂乃果「……」


     


81:2017/01/02(月) 00:12:23.35 ID:n4xrV9nh.net

 

にこ「……」グビ


穂乃果「……」


   


にこ「……あんたさぁ、一度絵里と距離置いてみたら?」


穂乃果「……」


    


にこ「アンタたちのケンカの原因はよく分からないけど、それが一番言い気がするわ」

にこ「お互いに険悪なまま近くにいても、より一層ひどくなるだけよ」

にこ「たまには離れてみるのも、アリだと思う」

にこ「そうすれば、また以前とは違う部分が見えてきたりもするしね」


穂乃果「……」

     


にこ「とにかく!」


     


にこ「……今のアンタを見てるのは……正直、私が辛い」


     


82:2017/01/02(月) 00:15:40.72 ID:n4xrV9nh.net

 

穂乃果「……」


   


にこ「だから……」


穂乃果「ダメだよ……」


    

にこ「……?」


穂乃果「……」


     

穂乃果「……絵里ちゃんから離れるなんて……穂乃果にはできないよ……」


穂乃果「穂乃果……絵里ちゃんがいないと、何もできないし……」


穂乃果「絵里ちゃんがいないと、穂乃果……すっごい弱い子だし……」


穂乃果「絵里ちゃんが……いないと……」


穂乃果「うぅ……絵里、ちゃん……」


     


穂乃果「絵里ちゃぁん……うわぁぁぁぁ……!!」


     


83:2017/01/02(月) 00:16:51.31 ID:n4xrV9nh.net

 
にこ「ああもう……!このあほのか!!そうなるから離れろって言ってんのよ!!」ギュ…!


穂乃果「にこちゃぁぁぁん……!!」ボロボロ

   

にこ「あんたそんな弱いヤツだったっけ!?違うでしょ!?」

穂乃果「そんなことぉ……!穂乃果はぁ……!」

にこ「高校の頃の……!μ'sのリーダーだった高坂穂乃果は、もっと強い人間だった筈よ!!」

穂乃果「だって……だってぇぇ……!!」

にこ「子供みたいに駄々こねるんじゃないの!!」

にこ「もう!アタシにはわかってるんだからね!」

穂乃果「え……?」グス


にこ「あいつのせいよ!あいつが原因でアンタは弱くなったのよ!!」

    


84:2017/01/02(月) 00:18:03.80 ID:n4xrV9nh.net

 
穂乃果「あいつって……絵里ちゃん……?」

にこ「そうよ!他に誰がいんのよ!!」

穂乃果「そんなことないよぉ……!穂乃果が弱いのは……!穂乃果のせいだもん……!!」

にこ「違う!あいつが!」

にこ「……誰よりも強くいたアンタを、優しく包み込んでしまったから……!!」

にこ「アンタは……!」

にこ「高坂穂乃果は、自分で立つのを忘れてしまったのよ……!!」


穂乃果「……自分で……立つ……?」


にこ「そうよ……」

にこ「穂乃果は……いつでも誰の力を借りずに、一人で立って、歩くことができた強い人間よ」

にこ「……それは私がよく知っている」

穂乃果「にこちゃん……」

にこ「でも……あいつが……」

にこ「絵里が……あまりにも大きく、穂乃果にとって……身体を預けられる存在だったから……!」


にこ「だから……!アンタは、立つことをやめてしまったのよ!!」

   


85:2017/01/02(月) 00:20:27.63 ID:n4xrV9nh.net

 
穂乃果「……そんな、こと……」

にこ「そんなことあるでしょ!!」

にこ「いつからだったか、そんなこと忘れちゃったけど……」

にこ「アンタは必要以上に絵里に甘えるようになった!」

穂乃果「……」


にこ「いつだって絵里と一緒に!」


にこ「いつだって絵里に寄りかかって!」


にこ「いつだって絵里の傍を離れなかった!」

   

にこ「そんなの……私の知ってる穂乃果じゃないわよッ!!」


穂乃果「……にこちゃん……」


    


86:2017/01/02(月) 00:21:16.97 ID:n4xrV9nh.net

 


にこ「……はぁ……はぁ……」


穂乃果「……」


     


にこ「……えっと……」

穂乃果「……」


にこ「急に……怒鳴って、ごめん……」

穂乃果「……ううん」


にこ「……」


     

カラン…


     


88:2017/01/02(月) 00:23:31.76 ID:n4xrV9nh.net

 
穂乃果「……」


にこ「……」

   

にこ「……その……だから……」


にこ「絵里と、別れなさいよ……」

    

穂乃果「……」


     

穂乃果「……でも……穂乃果は……」


にこ「……っ」

     

穂乃果「それに……絵里ちゃんだって……」


にこ「え……?」


     
穂乃果「絵里ちゃんも……弱い人間……だと思うから……」


にこ「はぁ!?」


穂乃果「穂乃果がいないと……きっと耐えられなくなっちゃう……」

にこ「あんた……絵里にそれだけ言われてまだそんなこと……!!」

穂乃果「だって……っ」


      


89:2017/01/02(月) 00:26:24.70 ID:n4xrV9nh.net

 
にこ「いい加減にしなさいよ!いつまでも絵里、絵里って……!」グ…!

穂乃果「……っ!絵里ちゃん……!」ギュ…


にこ「……ッ!!」


   
穂乃果「~~っ!」


にこ「……」


    


にこ「……はぁ」ス…


穂乃果「……?」


     


にこ「狂ってるわ……」


穂乃果「……」


     


コツコツ…


     


      


「おー、やっぱりいたー」


  


94:2017/01/02(月) 21:42:07.06 ID:n4xrV9nh.net

 
穂乃果「……?」


   


「穂乃果ちゃーん、久しぶりー♪っと、にこっちもおるん?」

    

にこ「あ!の、希!?」


穂乃果「希ちゃん……?」


     

希「はーい、希でーす♪二人共いつ以来かなー?」

にこ「ちょ……!なんでここに!?」

希「んー、偶然?」

にこ「あんたさっき、やっぱりいたとか言ってなかった……?」

希「あはは、さすがにこっちー、しっかり聞いとるなー♪」
     


95:2017/01/02(月) 21:43:15.29 ID:n4xrV9nh.net

 
穂乃果「え……穂乃果たちがこの店にいるの、希ちゃん知ってたの……?」

希「そりゃあ知っとるよー。ウチにはこれがあるしー?」ピッ

穂乃果「タロット……」

にこ「ほ、本当に……?」

希「あはは♪っていうのは冗談。……まぁ、できないこともないんやけどなー」

にこ「じゃあどういうことなのよ」

希「この店を穂乃果ちゃんに教えたの、だーれだ?」

穂乃果「……あ」

にこ「絵里か……」

希「ぴんぽーん♪」

希「ふふ……だから、穂乃果ちゃんが来る前からずっとこの店の常連なんよ?」

穂乃果「そうなんだ……」


にこ(嫌な予感しかしない……)


希「だからえりちと穂乃果ちゃんのことはずっと聞いてたし、更に言えば……」

希「昨日の二人の愚痴も、実は遠くから聞いてたんよー?」キシシ

にこ「やっぱりぃぃぃーーー!!!希ィィィ!!」バシバシ

希「あーん♪」


穂乃果「あはは……」

   


96:2017/01/02(月) 21:44:58.16 ID:n4xrV9nh.net

 
にこ「……で?」


にこ「……あんたのことだし、ただ世間話しにきただけって訳じゃないんでしょ?」

希「え……?ウチはにこっちと久しぶりに話せただけで嬉しいよ……?」ウル

にこ「そういうのいいから」

希「にこっちのいけずぅー」

にこ「早く本題に入れって言ってんのよ」

希「おお、こわー♪」

穂乃果「……希ちゃん……」


希「……ふふ、改めてお久しぶり穂乃果ちゃん♪」

穂乃果「あ……うん、お久しぶり、だね」アハハ

希「しばらく見ない間に綺麗になったなー♪」

穂乃果「え……///」

にこ「……」フン

希「昔は可愛いーって感じだったけど、今じゃ立派な美人さんやん♪」

穂乃果「そ、そんなこと……///」

希「なー、にこっちー?」

にこ「……そうね。綺麗になったわよ穂乃果」

穂乃果「にこちゃんまで……///」
   


97:2017/01/02(月) 21:45:42.88 ID:n4xrV9nh.net

 
希「元々素材がよかったからってのもあるんやろうけど……えりちの見立てがよかったんやろなー」

穂乃果「あ……」


にこ「……」


穂乃果「……うん……そうかも」

希「……ふふ」


   

希「……けど、あの頃の穂乃果ちゃんらしい”元気さ”は――なくなったんかなぁ?」


    


穂乃果「……」


にこ「希……」


     


98:2017/01/02(月) 21:47:23.90 ID:n4xrV9nh.net

 
希「なんかあったん?」

穂乃果「えっと……その……別に……」アハハ

希「……穂乃果ちゃんが、そんな愛想笑いしかできなくなるような”別に”なできごとが、あったんやろ?」


穂乃果「ん……」

   

希「恋……とか」


穂乃果「……」

    

希「もしかして、振られた……とか?」


穂乃果「っ……」

     

にこ「希……!それ以上土足で踏み込むならアタシが許さないわよ……ッ!!」

穂乃果「にこちゃん……!」


     


99:2017/01/02(月) 21:49:02.67 ID:n4xrV9nh.net

 
希「あはは。ごめんな穂乃果ちゃん」

希「……本当は知ってるんよ。えりちと穂乃果ちゃんのこと」


穂乃果「……そう……なんだ」


にこ「……でしょうね。絵里と繋がってるアンタが知らないはずないわ」

希「繋がってるって、言い方悪いなーにこっち」

にこ「どーせ、絵里に言われて穂乃果の様子でも見に来たんでしょ?」

希「……うーん、まぁ、当たらずとも遠からずってとこかなー?」

にこ「ふん……趣味が悪いわね」

にこ「監視のつもり?穂乃果をなんだと思ってるのよあいつ……!」

穂乃果「……」

希「……んー」

   

希「……穂乃果ちゃん、一つだけ聞いていい?」

穂乃果「……え?……何、かな……?」

希「率直な感想を教えてほしいんよ」


    


希「……えりちのこと、どう思うとるん?」


     


100:2017/01/02(月) 21:49:40.18 ID:n4xrV9nh.net

 
穂乃果「……どう……?」


希「言葉の通りや」

希「……どう、思うてるのか、穂乃果ちゃんの口から聞きたいんよ」

   

穂乃果「……んと」


にこ「……」


    

穂乃果「穂乃果は……絵里ちゃんのこと……」


     


穂乃果「好き……」

     

にこ「っ……」


     


101:2017/01/02(月) 21:51:00.50 ID:n4xrV9nh.net

 
穂乃果「……私は絵里ちゃんの傍に、いたい……」


穂乃果「絵里ちゃんのことが……好きだから……」


穂乃果「絵里ちゃんの傍に……ずっと……」


穂乃果「それ……なのに……」


穂乃果「うぅぅ……あああぁぁ……っ」


   

にこ「……」グ…

    

希「……ごめんな穂乃果ちゃん」ポン

     
穂乃果「……ぐす……希……ちゃん……?」

希「意地悪な質問やったね」

希「……穂乃果ちゃんの気持ちはよーく分かった」


穂乃果「……うん」グス


にこ「……」

     


102:2017/01/02(月) 21:52:52.46 ID:n4xrV9nh.net

 
希「……実を言うとな、ウチもえりちに相談されてたんよ。……穂乃果ちゃんのことで」

穂乃果「え……?」

希「どんな相談事だと思うー?」


穂乃果「……うん……と……」

にこ「……穂乃果が役に立たないとか、そんな陰湿なこと言ってんじゃないの?」

穂乃果「……」シュン

希「にこっち。……気持ちはわかるけど、あんま思ってもないことゆうもんじゃないでー?」

穂乃果「それって……」

にこ「……」フン

   

希「えりちはな……」

     

希「穂乃果ちゃんに嫌われるかもしれない。穂乃果ちゃんに嫌われたくない」

希「私はどうすれば……穂乃果の傍にいられるの……?」

     

希「っていう感じで、ウチに相談してきたんよ」


    


103:2017/01/02(月) 21:53:47.63 ID:n4xrV9nh.net

 
穂乃果「絵里ちゃん……が……?」

希「うん……あの意地っ張りで頑固で、強面なえりちが」

穂乃果「……嘘」

希「嘘やない。……穂乃果ちゃんなら分かるやろ?」


穂乃果「……」

   

希「えりちは本当は、寂しがりやからね……誰よりも」

希「それこそ、ウチなんかよりもずっとずっと……」

    

穂乃果「……でも、だったらなんで……」

穂乃果「穂乃果のこと、もういらないなんて……」


希「……えりちは不器用やからね」

希「そうやって、他人を不必要に傷つけて、遠ざけてしまう……」

希「二人も、音ノ木坂で生徒会長をやってたえりちを見ていたんやから分かると思うけど……」

希「えりちは、大切なものを守ろうとすればするほど、必死になりすぎて、回りが見えなくなってしまうんよ」


にこ「……そうね」

穂乃果「……」


104:2017/01/02(月) 21:54:25.53 ID:n4xrV9nh.net

 
希「にこっちは、ウチと同じく……なんだかんだいって、付き合い長いからね。その辺もよくわかってるんやない?」

にこ「ええ……」

希「えりちは、穂乃果ちゃんに一人前の女性になってほしくて頑張ってるんやろな」

希「……穂乃果ちゃんの容姿を一目見て、すぐ納得したわ」

穂乃果「……」

希「ただ……穂乃果ちゃんがえりちの求める理想を完璧にこなすことができないから……」

希「その苛立ちを、穂乃果ちゃんにぶつけてまうのかもな……」


穂乃果「ん……」シュン


希「あ、勘違いしないでな。穂乃果ちゃんができてないとか、無能だからとか、そういうことやないで?」

希「単純に、えりちの理想は……遥か高いとこにあるんよ」

希「えりちは……人に完璧を求めてしまうんや。きっと、無意識的になんやと思うけどな」

にこ「……迷惑なやつ、よね……」

   


105:2017/01/02(月) 21:55:21.74 ID:n4xrV9nh.net

 
希「完璧さを求めるあまり、人に辛く……厳しく……」

希「時には傷つけながら、人と接してきたんよ」

穂乃果「私と、おんなじ……」

希「そう……」

希「今も、昔も……そんな不器用な接し方できんかったからね」

希「そうして、えりちの周りからは、一人、二人と、信頼できる人が姿を消していった」

穂乃果「……希ちゃん、は……?」

希「ウチ?……ウチはまぁ、のらりくらりやってるからなー♪」

にこ「希らしいわね」

希「それでも、ウチに対しても結構厳しい時期はあったでー?」

希「……まぁウチは、そんな不器用なえりちが好きやったから、ここまで付き合ってられるんやけど、ね♪」


穂乃果「……」


希「けど、きっと穂乃果ちゃんはウチと違って……」

希「他の人と同じ、離れていく人間の一人……やったと思うよ」
   


106:2017/01/02(月) 21:56:16.44 ID:n4xrV9nh.net

 
穂乃果「……そう、なのかな……」

にこ「そうに決まってるでしょ。……アンタから、ここまで笑顔奪ってんだから」

穂乃果「にこちゃん……」

希「えりちは、その人が好きになれば好きになるほど、きつく当たってしまうようになる」

希「……きっと、不安なんやろうな。何も言わないで、無くなってしまうことが……」


希「だから、繋ぎ止めようと……不器用ながらも必死に口を出す」

希「その結果、行き過ぎた愛情のせいで、また全てを失う」


希「こんなん、悲劇としかいいようがないやんな」


穂乃果「……」


   

希「―――でも、穂乃果ちゃんはえりちから離れようとしてない」


希「それどころか、えりちからまるで離れられないように、鎖で繋がれてる」


    


107:2017/01/02(月) 21:57:17.58 ID:n4xrV9nh.net

 
穂乃果「鎖……?」


にこ「……アンタ、まさか何か知ってんの……?」


   

希「んー……」

    

希「……正直なところ、この話、ウチあんましたくないんよ」

にこ「希」

希「まぁまぁ、分かっとるよ」

希「その為にここにきたんやから」

穂乃果「何……どういうこと……?」


希「……」

     


109:2017/01/02(月) 22:01:24.32 ID:n4xrV9nh.net

 
希「まず最初に、穂乃果ちゃんにこれだけは覚えておいてほしい」


希「……えりちは、どうしようもなく穂乃果ちゃんのことが好きだということ」


希「何がなくても、穂乃果ちゃんさえいればいいと思ってる……」


希「それぐらい、えりちの愛は深くて、重い」


   


穂乃果「……」


    

希「けどな、同じくらい、脆くて、危ういんよ……」


希「……だからな」


     

     

希「ウチ、そんなえりちに一つ”おまじない”を教えてあげたんよ」


     


110:2017/01/02(月) 22:02:44.43 ID:n4xrV9nh.net

 
穂乃果「お、おまじない……?」

にこ「は……?何、急に……ふざけてんの?」


希「んーん、ふざけてなんかないよ」


   

希「相手の人が、いつまでもえりちのことを忘れられなくなる”おまじない”……」


希「いつまでも、一緒にいたいと思う心を、そのまま行為にする”魔法”」


希「そんなおまじないを、えりちに教えてあげたんよ」


    

にこ「な、なにそれ……?本当にあるの、そんなもん……?」

希「ウチのことが信じらへんの……?」ウル

にこ「その目をやめい」

     


111:2017/01/02(月) 22:03:44.59 ID:n4xrV9nh.net

 
穂乃果「希ちゃん!ど、どうやって……やるの……?」

希「お、穂乃果ちゃんはしっかり食いついとるなー♪」

穂乃果「だ、だって……」


希「ふふふー♪」ズイ


穂乃果「へ……?///」


   

チュ


    

穂乃果「~!?///」バッ

にこ「っ!?ちょ!!希!何してんのよッ!!///」

希「なにって……キスやん?」

にこ「そういうことじゃなくて……!」

にこ「何勝手に穂乃果にキスしてんのって聞いてんのよ……ッ!!」グググ

希「あーん、にこっち痛いわー♪」

     


112:2017/01/02(月) 22:05:17.19 ID:n4xrV9nh.net

 
穂乃果「……///」

希「ありゃ、穂乃果ちゃんかわいい反応やなー♪」

希「見た目に反して、リアクションはあの頃の可愛い穂乃果ちゃんのままかー♪」

穂乃果「の、希ちゃん……!!///」

希「別にええやん?減るもんじゃないしー♪」

希「さすがにファーストキスってことはないやろー?」

穂乃果「それはそうだけど……!!///」

にこ「アンタは何がしたいのよ……!」イライラ


   

希「―――これが、おまじないの方法や」

穂乃果「へ……?」


希「今みたいに、一緒にいたいと思う人と、キスをする……」


希「いつまででも、離れたくないと念じながら、キスをするんよ」


希「これが、ウチが教えたおまじない」


     

穂乃果「キスが……?」

    


113:2017/01/02(月) 22:06:26.59 ID:n4xrV9nh.net

 
希「あ、今のウチのキスはなーんもおまじないかけてないから、安心してな?」

希「まぁ、穂乃果ちゃん虜にしてさんかくかんけーなんてのもありかもやけどー♪」

穂乃果「……さんかくかんけー……///」カァー

にこ「シャレにならないからやめて」

希「えー、面白そうやんー♪」

にこ「面白くない」


希「……といっても、本当にシャレにならない状態みたいだから、話してるんやけどな」


穂乃果「……」


希「忘れられなくなるっていうのは、相手を縛る行為そのもの……」


希「このおまじないはな、一歩間違えば相手を”好き”という鎖で繋いしまう危険なものなんよ」

にこ「はぁ……!?そんな危険なおまじない、なんで簡単に教えてんのよ……!」

希「ゆーても、キスってそうできるもんやないやろ?」

にこ「そ、そりゃあそうだけど……///」

   


114:2017/01/02(月) 22:07:20.69 ID:n4xrV9nh.net

 
希「唇と唇同士が触れ合う本物のキス」


希「……普通は、愛し合う者同士が自然とする行為であって、それ自体はなんも不思議やないことやからね」


希「だから、えりちが穂乃果ちゃんを大切に想うことができて、本当に愛す資格があるのならば……」


希「きっとこのおまじないも意味があるやろなー……って思って、教えたんよ」


希「穂乃果ちゃんが心を許して唇を奪われたんなら……それはもう、必然やろ?」


希「おまじないかどうかなんて、何も関係ない」

   

穂乃果「……」

    


115:2017/01/02(月) 22:08:13.59 ID:n4xrV9nh.net

 
希「えりちはな、自分の心にどうしても自信をもてないようやったん」

希「割かし平然と穂乃果ちゃんにアプローチしてるように見えたんやけど、内心は相当ビクビクしてたみたいやで?」

穂乃果「あの絵里ちゃんが……?」

希「なー?うさぎさんみたいやろー?だからウチは好きやねんけど♪」

にこ「悪趣味だこと……」

希「褒めんといてー♪」

にこ「褒めてないわよ」

希「だから、このおまじないが心の支えになればなーと思うたんやけど……」

   

希「今の穂乃果ちゃんを見るに……」


希「悪い方向にしか、おまじないが作用してないかもな」

    


116:2017/01/02(月) 22:09:41.68 ID:n4xrV9nh.net

 
にこ「まさか、今の穂乃果の想いが……」

穂乃果「おまじないの……せいってこと……?」

希「……」


穂乃果「そんなこと……ないよ……っ!」

穂乃果「だって……!」


希「穂乃果ちゃん、もう一回聞くで?」

穂乃果「っ、何……?」

   

希「えりちのこと、どう思ってる?」

    


117:2017/01/02(月) 22:10:50.50 ID:n4xrV9nh.net

 
穂乃果「す、好きだよ……!」

希「本当に?」

穂乃果「本当だよ!ずっと傍にいたいよっ!!」

穂乃果「おまじないなんて……関係ないよっ!!」

希「でも、酷いこと言われ続けてるんやろ?」

穂乃果「それは……そう……だけど……!でも……!!」

希「そんな人、嫌いになったってええんやない?一緒にいても辛いだけやろ?」

穂乃果「そんなことない……!」

穂乃果「絵里ちゃんは……!絵里ちゃんは……!!」

希「えりちのことなんて関係ない。穂乃果ちゃんが苦しむ必要はないよ」

穂乃果「なんでそんなこと言うのぉ……!!」ポロ…

穂乃果「希ちゃんの……希ちゃんのばかぁぁ……っ!!」ポロポロ

にこ「希……!いい加減にしなさいよ……!!」


希「うーん……重症やなぁ……」

   

穂乃果「うわぁぁぁぁぁん……!!」

    


118:2017/01/02(月) 22:12:20.99 ID:n4xrV9nh.net

 
にこ「……でも、確かに今の穂乃果はおかしいわ」


にこ「以前だったら、こんな癇癪起こして泣き喚いたりなんて無かったのに……」

希「……ふふ、よーみとるなぁ穂乃果ちゃんのこと……♪」

にこ「……っ!///」キッ

希「はいはい、ウチが悪かったですよー」

にこ「……///」フン


希「……まぁでも、ウチ、正直不思議やったんよ」

にこ「……?」

   

希「なんで穂乃果ちゃんは、こんなにえりちのこと好きなんやろーって?」


穂乃果「え……?」グス…

    


119:2017/01/02(月) 22:13:24.43 ID:n4xrV9nh.net

 
希「こんなこと言うと悪いかもしれんけど……穂乃果ちゃんって、そこまでえりちと接点無かったやん?」

穂乃果「ん……」

希「どちらかと言えば、幼馴染である海未ちゃんやことりちゃん……」

希「それに花陽ちゃん……それから、にこっちとかも?」

にこ「……さぁね///」

希「そっちの方が関係性は強かった筈なのに……」

希「なんで穂乃果ちゃん、えりちのこと好きになったん?」


穂乃果「……それは……」


   

絵里『……穂乃果?』


   

穂乃果「生徒会の仕事で忙しかったりした時に……」


     

絵里『全く、また寝てるのね……』


     


120:2017/01/02(月) 22:14:13.36 ID:n4xrV9nh.net

 

穂乃果「いつも、絵里ちゃんが助けてくれたりして……」


     

絵里『風邪でも引かれたら困るし、ね』


     

穂乃果「あれ……」


     

絵里『本当、世話がかかるんだから……』


      

穂乃果「……」


  

絵里『……』クス


   


121:2017/01/02(月) 22:15:22.70 ID:n4xrV9nh.net

 
穂乃果「……あの時も」


   

絵里『おはよう』カキカキ

穂乃果『あれ……?絵里ちゃん……?」


    

穂乃果「穂乃果が居眠りしてる時に、絵里ちゃんがいてくれて……」


     

絵里『そういうことだから、あと少し頑張りなさい』

穂乃果『うん!!』


     


穂乃果「……あれ?」


     


      


穂乃果『そういえば、なんで絵里ちゃんは来たんだろう……?』


  


122:2017/01/02(月) 22:16:30.80 ID:n4xrV9nh.net

 
希「……なんか、思い出したん?」


穂乃果「……」


   

穂乃果「なんでだろう……」


穂乃果「絵里ちゃんは、いつのまにか穂乃果の傍にいた……」


穂乃果「いつのまにか……当たり前のように、隣で笑ってた」


穂乃果「別に、不思議な事じゃないと思っていたのに……」


穂乃果「絵里ちゃんは、穂乃果が困っていると……必ず傍にいた気がする」

    


123:2017/01/02(月) 22:17:30.87 ID:n4xrV9nh.net

 

穂乃果「それに……」


   

穂乃果「あの時からだ……」


穂乃果「あの時の、夢……」

    

穂乃果「絵里ちゃんのことが気になりだした日のこと……」


     


穂乃果「絵里ちゃんの匂いが、凄い近かったのを覚えてる……」


     


124:2017/01/02(月) 22:19:33.95 ID:n4xrV9nh.net

 
にこ「匂いって……///」

希「……あー、これは穂乃果ちゃん……」

穂乃果「え……な、何……?」


希「えりちに寝込みを襲われてるかもなー」


にこ「なっ!?///」

穂乃果「お、襲われ……!?///」

にこ「そんなバカなこと……!」

にこ「大体それって高校生で……しかも学校内じゃない!?」

希「いや、だって確定的やん」

希「匂いとか言うてるし」

穂乃果「……///」


125:2017/01/02(月) 22:20:44.75 ID:n4xrV9nh.net

 
希「……その穂乃果ちゃんが言う、夢の日……」

希「その日から、えりちが気になりだした?」

穂乃果「……多分」

希「えりち、よく生徒会室に遊びに行ってたん?」

穂乃果「結構……っていうか、毎日来てたような……」

にこ「全然気が付かなったわ……」

希「ウチもや……」

穂乃果「う、海未ちゃんとことりちゃんは、知ってたと思うけど……///」

希「……えりち、こういうところで巧妙な才を発揮するのやめてほしーわー」

にこ「才能って言うのこれ……?」

穂乃果「う、うーん……」

   


126:2017/01/02(月) 22:21:33.43 ID:n4xrV9nh.net

 
希「まぁ、確信犯やろなぁ……えりち」

穂乃果「確信犯って……」

希「穂乃果ちゃんがよく居眠りすること知ってたやろうし」

希「海未ちゃんとことりちゃんとも生徒会室で会ってたってことは……」

希「穂乃果ちゃんが一人になるタイミングも熟知してたやろうしなー」

にこ「なんか、だんだん犯罪臭がしてきたわ……」

穂乃果「に、にこちゃん!!」

希「一途といえば、聞こえはいいかもしれんけど……ちょっと行きすぎかもなぁ」

希「後輩の寝込みを襲うなんて」

穂乃果「だ、だから……!襲われてなんて……!!///」

   


127:2017/01/02(月) 22:23:54.73 ID:n4xrV9nh.net

 
希「とはいえ、それだけえりちが切羽詰まっていたというのだけは分かるけどな」

穂乃果「……」

希「変に大胆なのがえりちらしいというかなんというか……」

穂乃果「……///」

希「……なんにしても、今のままの鎖に繋がれてる穂乃果ちゃんを放ってはおけん」

希「おまじない、解く方法教えたる」


穂乃果「っ……!?嫌……!」ジリ


にこ「穂乃果……」

希「なんでなん?」

穂乃果「だ、だって……!おまじないを解いたら……!」

希「えりちを嫌いになってしまうかもしれん」

穂乃果「っ!」

   


128:2017/01/02(月) 22:25:13.70 ID:n4xrV9nh.net

 
穂乃果「……ないよ!!そんなこと絶対ない!!」

希「じゃあ、おまじない解いてもええんちゃう?」

穂乃果「でも……!」

希「嫌いやないんやろ?」

穂乃果「でもでも……っ!!」

希「穂乃果ちゃんのえりちを想う気持ちが本物なら、おまじないなんか必要ないと違う?」

穂乃果「それは……そうなんだけど……っ!」

希「……怖い?」

穂乃果「……っ」

希「そうやろ?」

    

穂乃果「怖いよ……っ!!当たり前じゃんッ!!」

   


129:2017/01/02(月) 22:26:05.62 ID:n4xrV9nh.net

 
穂乃果「だって……そんなこと言われたら……!」


穂乃果「穂乃果のこの気持ちが本物なのか……」


穂乃果「おまじないによる、偽りのものなのか……」


穂乃果「全然分からない……っ!」


穂乃果「分からなくなっちゃったよ……ッ!!」


にこ「……」


穂乃果「……穂乃果が絵里ちゃんを想うこの気持ちが……嘘だったら……」


   


穂乃果「穂乃果には……何も残らない……!」

    


130:2017/01/02(月) 22:27:08.57 ID:n4xrV9nh.net

 


カツカツ


   


にこ「……穂乃果」

    

穂乃果「にこちゃん……?」


     


     


パシーン!


     


穂乃果「っ……!」


     


131:2017/01/02(月) 22:28:17.12 ID:n4xrV9nh.net

 
希「にこっち……」

にこ「いい加減にしなさいよ穂乃果!」

穂乃果「ぅ……」

にこ「さっきからイジイジイジイジ!絵里ちゃん絵里ちゃんって……!!」


にこ「おまじないだかなんだか知らないけどねぇ……!」


にこ「そんなものに、アンタの想いは負けるのっ!?」


穂乃果「っ……」

   


132:2017/01/02(月) 22:29:53.10 ID:n4xrV9nh.net

 
にこ「アンタはこの数年間……!絵里のためにひたすら走ってきたんでしょう!?」


にこ「それこそ、μ'sとしてスクールアイドルの道を駆け上っていたかの如く真っ直ぐに……!!」


にこ「ねぇ!何のためにあんな難しい大学へ入ったの!?」


にこ「絵里と一緒にいたいからなんでしょ!?」


にこ「何のためにあいつと一緒の会社にいるのよ!!」


   

にこ「絵里の傍にいたかったからでしょ!!?」

    


133:2017/01/02(月) 22:31:25.90 ID:n4xrV9nh.net

 
にこ「アンタのその想いは、希のそんなよくわからないおまじないに負けるっていうの!!?」


にこ「そんなことあるわけ無いでしょ!!」


にこ「アンタなら、おまじないなんか無しに……今の想いをそのまま絵里にぶつけられるでしょ!!」


にこ「あんな嫌味を言う絵里を見返すぐらいの力強さで……むしろ、アンタが絵里を好きにさせてみなさいよ!!」


にこ「それぐらい……!高坂穂乃果ならできるでしょ!!」


   


にこ「だから……だから何も残らないなんて言うんじゃないわよ!このあほのか!!!」


    


134:2017/01/02(月) 22:33:42.33 ID:n4xrV9nh.net

 
穂乃果「……にこちゃん……」


希「……にこっち」


にこ「……」ハァハァ


穂乃果「……」


   

にこ「……今日はもう、帰るわ」


穂乃果「あ……にこちゃん……その……」

にこ「……偉そうなこと言って、ごめん」

穂乃果「う、ううん……」

にこ「……あー、今日はこころに説教されなくて済みそうねー」

穂乃果「……そう……だね」

    


135:2017/01/02(月) 22:34:29.15 ID:n4xrV9nh.net

 


にこ「……穂乃果」


にこ「次に会う時、またイジイジした顔見せるようだったら……」


   


にこ「今度はアタシがおまじないをかけてやる」


    

穂乃果「にこちゃん……」


     

にこ「じゃあね……」


     

カツカツ…


     


136:2017/01/02(月) 22:35:29.82 ID:n4xrV9nh.net

 
穂乃果「……」

希「……にこっち、本当に穂乃果ちゃんのこと好きなんやなぁ」

穂乃果「……どうして、なのかな……」

穂乃果「こんなどうしようもない穂乃果のことが好きなんて……」

希「穂乃果ちゃん」

穂乃果「……ごめん」


希「多分……穂乃果ちゃんは自分が想っているより、ずっと強い人間なんよ」


希「μ'sのリーダーとして、スクールアイドルをやり遂げられる位には、穂乃果ちゃんは強い」


希「そこに、にこっちも、えりちも……ウチやって、惹かれていったんや」

穂乃果「え……希ちゃん……も……?」

希「あ、ウチのは当然LOVEやないよ?」

穂乃果「う、うん……///」

希「……皆、穂乃果ちゃんという、強い一人の人間に惹かれたんよ」

穂乃果「……」

希「だから、そんな弱音を吐く穂乃果ちゃんを見てて、辛かったんやろうねにこっちは……」


穂乃果「……にこちゃん」

   


137:2017/01/02(月) 22:36:25.83 ID:n4xrV9nh.net

 
希「……どうするん?」

穂乃果「……」

希「にこっちに、襲われてみる?」

穂乃果「……///」カァー

希「あはは♪穂乃果ちゃん本当にぴゅあっぴゅあやなー」

穂乃果「……うぅ///」

希「まぁ、それもいいかもしれんけどなー」

希「いっそにこっちに襲われてみて、えりちのことなんかすっぱり忘れさせて貰えたら……」

希「それはそれで幸せになれるかもしれんよ?」


穂乃果「……」
   


138:2017/01/02(月) 22:37:27.98 ID:n4xrV9nh.net

 
希「……それじゃ嫌、って顔しとるなー」

穂乃果「……うん」

穂乃果「あ……えと、にこちゃんが嫌って訳じゃなくて……」

希「分かっとるよ♪」


希「……だったら、にこっちの為にも」

希「けじめ、つけんといけないんやない?」


   

穂乃果「……おまじないを……解く……」


希「そうや」

    


139:2017/01/02(月) 22:38:27.31 ID:n4xrV9nh.net

 
穂乃果「……」フルフル

希「……怯える気持ちは分かる」

希「大好きな人への想いが消えてしまうかもというのは、物凄く怖いことや」


希「でも、別に恐れる必要なんてないんよ」


穂乃果「……?」


希「だってな、ただ普通に戻るだけやん」

穂乃果「普通……」


希「今がちょっとおかしなだけ。不思議な魔法がかかった世界に迷い込んでしまっただけのことなんや」

希「そんな魔法、本当はない筈なんよ」


   

希「―――でも、穂乃果ちゃんの想いはそんなもんやないやろ?」


    


140:2017/01/02(月) 22:39:08.27 ID:n4xrV9nh.net

 
穂乃果「……」


希「切っ掛けが嘘だったとしても、その先に築き上げた想いは……消えること無いと思うよ」

希「これまでえりちと共に歩んできた道は、嘘やったん?」

希「えりちの為に努力した穂乃果ちゃんも、偽物なん?」


穂乃果「……そんなこと……ない……」


希「そうやろ?」


希「……それにな、にこっちが言うてた通り……」

希「あの頃の穂乃果ちゃんの強さがあれば……」

希「例え魔法が解けてしまったとしても……」


   

希「……想いは、叶うんやないかな?」


    

穂乃果「……」


     


144:2017/01/04(水) 00:05:31.82 ID:nUhBlco5.net

 
………

……




   

絵里「……ねぇ、穂乃果?」


穂乃果「んー……何ー……?」モゾモゾ


絵里「……穂乃果は、今、幸せ?」

穂乃果「何、急にー?」

絵里「……うんと、何となく」

穂乃果「……えへへー」ギュー

絵里「あ、ちょっと///」

穂乃果「こうやって絵里ちゃんに好きなだけ抱きつけるから幸せだよ……♪」

絵里「も、もう……そういうことじゃなくて……///」

穂乃果「……?違うのー?」

絵里「えっと、その……」


絵里「穂乃果は……私のことを好きになれて、幸せ……?」

穂乃果「当たり前だよー!」


穂乃果「んー!絵里ちゃんの匂いーっ!」


絵里「……///」
    


145:2017/01/04(水) 00:09:07.31 ID:nUhBlco5.net

 
穂乃果「……?どうしたの?何か心配ごと……?」

絵里「……」

穂乃果「絵里ちゃん……?」ギュ

絵里「……穂乃果」


絵里「私は、あなたを甘やかしすぎてるのかしら……」

穂乃果「……?そう、なのかなぁ……」

穂乃果「さすがに自分じゃ分からないや」

絵里「……そう、よね……」

穂乃果「なんで……そう思うの?」

絵里「……私達、最近いつもこうじゃない……?」

穂乃果「……うん」

絵里「なんか、このままでいいのかなって……不安になって……」

穂乃果「好きな人同士が一緒にいるのは当たり前なことだよ?」

絵里「……そうなんだけど」


絵里「それに私は、穂乃果を束縛しすぎてるのかもしれない……」


穂乃果「束縛……?」
   


146:2017/01/04(水) 00:10:20.43 ID:nUhBlco5.net

 
絵里「私の穂乃果を好きな気持が、穂乃果を縛っているような気がして……」

絵里「もしかしたら穂乃果は、私のことなんか……」


穂乃果「何言ってるの……?穂乃果は絵里ちゃんのこと、本気で好きだよ……?」


絵里「……本当に……好き……?」

穂乃果「何度も言ってるよ!本気で好き!大好きだよ!」


   

ギュ…


    

穂乃果「絵里ちゃん……」

絵里「……穂乃果……」

     

穂乃果「……ん……」


     


絵里「っ!」グイ


     


147:2017/01/04(水) 00:11:51.23 ID:nUhBlco5.net

 
穂乃果「……?」


絵里「……っ」


穂乃果「何で、やめちゃうの……?」


絵里「だって……この想いは」


   

絵里「きっと幻のようなものだから……」

    

穂乃果「幻……?」


絵里「……穂乃果」


穂乃果「絵里ちゃん……」


     


絵里「私は……!」


     


148:2017/01/04(水) 00:12:33.83 ID:nUhBlco5.net

 


……

………


   


ピンポーン


    




     

ピンポーン


     

『はい……どちら様ですか……?』


     


      


穂乃果「……あの……穂乃果……です……」


  


149:2017/01/04(水) 00:14:47.42 ID:nUhBlco5.net

 

『……』


   




    

ガチャ


     

絵里「……」

穂乃果「あ……その……こんばんわ……」

絵里「二度と私の目の前に現れないで、って言った筈だけど」

穂乃果「っ……そうなんです、けど……」

絵里「……何よ、こんな時間に」

穂乃果「えっと……」


穂乃果「……話が、したくて……」


穂乃果「……大事な……話……」
     


150:2017/01/04(水) 00:15:28.76 ID:nUhBlco5.net

 
絵里「……」


穂乃果「……」ギュ…


   


絵里「……外は寒いでしょう。入りなさい」キィ

穂乃果「あ……はい……」

絵里「……」

穂乃果「お邪魔……します……」


    

バタン


     


151:2017/01/04(水) 00:16:26.97 ID:nUhBlco5.net

 
穂乃果「……」

絵里「……座って待ってて。暖かい飲み物でも入れてくるわ」

穂乃果「あ、はい……」

穂乃果「ありがとう、ございます……絢瀬、さん」

絵里「……」


絵里「絵里でいいわよ」

穂乃果「っ」


絵里「この部屋にいる時は上司も部下もない……でしょう?」

穂乃果「……うん……」

穂乃果「絵里ちゃん……」


絵里「……」

   

トコトコ…


    


152:2017/01/04(水) 00:18:03.06 ID:nUhBlco5.net

 
穂乃果「……」


穂乃果「……何も……変わってない……」


穂乃果「……穂乃果がいた頃と……何も……」

   

カタ…

    

穂乃果「あれ……このカップ……」

穂乃果「これ、穂乃果の……」


絵里「懐かしいでしょ、それ」


穂乃果「絵里ちゃん……」

絵里「昔、一緒に買いに行ったわよね……」

穂乃果「……うん」

穂乃果「お揃いのカップを二人で……買ったよね」

穂乃果「……捨てずに、取っておいてくれてるんだね」

絵里「……当たり前でしょう。大切なプレゼントだもの……」


穂乃果「……大切……」

     


153:2017/01/04(水) 00:18:59.98 ID:nUhBlco5.net

 
絵里「はい、お茶」コト…

穂乃果「ありがとう……」


穂乃果「……」ズズ…


穂乃果「……暖かい」ハァ


絵里「……それで?」

穂乃果「……」

絵里「昔同居していた恋人の部屋に、わざわざ想い出に浸りに来たってわけじゃないでしょう?」


穂乃果「……うん」

   

穂乃果「……」

絵里「……」

    

絵里「……黙っていては分からないわよ」

穂乃果「……」

穂乃果「そうだよ、ね」


穂乃果「……言わなきゃ、伝わらないもんね……」


絵里「……?」
     


154:2017/01/04(水) 00:21:12.41 ID:nUhBlco5.net

 
穂乃果「あのね……?」


穂乃果「絵里ちゃんは、穂乃果のこと、嫌い……?」


絵里「……何、急に」


穂乃果「……穂乃果のこと嫌い、なの……?」

絵里「……質問の意味が理解できないのだけど」

絵里「何故その質問に答えなくちゃいけないのかしら……?」


穂乃果「いいから答えて……穂乃果のこと、きら

絵里「いい加減にして!!」バン


穂乃果「っ」

   

絵里「私は朝、会社で言ったはずよ……二度と私の目の前に現れないでって……!!」


穂乃果「……」

    


155:2017/01/04(水) 00:22:40.21 ID:nUhBlco5.net

 
穂乃果「……ごめんね。穂乃果が……何も、できないから……」

絵里「……そうね」

絵里「あなたは私が提示する仕事や、決め事を守ることができない」

絵里「……そんな部下は、私の下には不要なの」

絵里「それが、あなたの質問に対する十分な答えなんじゃないかしら?」


穂乃果「……ううん」

絵里「え……?」


穂乃果「絵里ちゃんは答えてくれてない」

絵里「はぁ!?今、言ったわよね!?二度と私の目のま


ダキッ


絵里「!?」


穂乃果「~っ」ギュー

    


156:2017/01/04(水) 00:23:30.76 ID:nUhBlco5.net

 
絵里「ちょ……っ!放れなさい……!!」グググ

穂乃果「~~っ!!離れないよ……っ!!」

絵里「何が……したいのよ……ッ!」

穂乃果「絵里ちゃん……!もう一回聞くよ……!!」

   

穂乃果「穂乃果のこと……嫌い……っ?」ギュ…

絵里「だから……!!さっきから何度も言ってるでしょ……!!」

絵里「私は……!!」


    

穂乃果「穂乃果は好き……!!」

絵里「っ!」

     


157:2017/01/04(水) 00:24:36.96 ID:nUhBlco5.net

 
穂乃果「穂乃果は……絵里ちゃんのことが好き……っ!!」


穂乃果「……もう何度も言ったかもしれないけど……!」


穂乃果「それでも、何度だって言うよ……!」

   

穂乃果「絵里ちゃんのことが……大好き!!

    

絵里「……っ!いいから、離れなさい……!!」

穂乃果「離さないよ……!絵里ちゃんが答えてくれるまで……!」

絵里「何言って……!」

穂乃果「穂乃果は……!どれだけ酷い言葉を浴びせられても……どんな蔑まれても……!」

穂乃果「絵里ちゃんのことが好きなんだもん!!」


     

穂乃果「だから……穂乃果の想いに、正直に答えて……!!」

     


158:2017/01/04(水) 00:26:46.84 ID:nUhBlco5.net

 


絵里「……もう……っ!」


   


   


     


     


絵里「嫌いな訳ないじゃないッッ!!!!」


     


159:2017/01/04(水) 00:28:12.71 ID:nUhBlco5.net

 
穂乃果「……っ」


絵里「……はぁ……はぁ……」


穂乃果「……」ギュ…


絵里「……離れなさい」


穂乃果「……うん」シュル

   

絵里「……何なのよ……もう……っ!」


絵里「嫌いな訳……ないじゃない……!」


     


穂乃果「……」スー


穂乃果「……っ、はぁ……」

    


160:2017/01/04(水) 00:28:57.00 ID:nUhBlco5.net

 
絵里「……な、何……?」

   


穂乃果「……うん……やっぱり絵里ちゃんの匂いだ……」


穂乃果「絵里ちゃんの匂いを感じられると……穂乃果、落ち着く……」

    

絵里「……///」

     

穂乃果「……良かった」

絵里「え……?」

穂乃果「……絵里ちゃんに嫌われてなくて……」

穂乃果「本当に……良かった……」グスグス

絵里「……っ」
     


161:2017/01/04(水) 00:30:32.60 ID:nUhBlco5.net

 
穂乃果「それに、穂乃果のプレゼントも……」


穂乃果「大切にしてくれて……ホコリとかも、全然ついてなくて……」

穂乃果「ちゃんとちゃんと……大切にしてくれてて……」

穂乃果「もう……嫌われたと思ってたから……」

穂乃果「全部……全部無くなってるんじゃないかって……!」

穂乃果「穂乃果……嫌われてなくて、良かったよぉ……っ!」

穂乃果「うぇぇ……!!」


絵里「……っ!そうやってすぐに泣く癖が……!」

穂乃果「分かってるよぉ……!子供っぽい癖が嫌なのはぁ……!」

絵里「っく……!!違う……のよ……!嫌いなんかじゃ……」
   


162:2017/01/04(水) 00:32:18.05 ID:nUhBlco5.net

 
穂乃果「ごめんね絵里ちゃん……」

穂乃果「穂乃果が……穂乃果が甘えてばっかりだったから嫌いになっちゃったんだよね……」

絵里「違う……!穂乃果は……悪くない……!!」


穂乃果「……穂乃果が……穂乃果が全部悪いんだよ」

穂乃果「絵里ちゃんに甘えることばかりで、穂乃果、何もしてこなかった」

穂乃果「絵里ちゃんが好きなだけで、それで良いと思うようになってた」


穂乃果「でも……絵里ちゃんはそれじゃ嫌だったんだよね……」

穂乃果「絵里ちゃんの理想に、絵里ちゃんの想いに……」

穂乃果「穂乃果は、応えてあげられなかった……」

絵里「それは……!でも、そんなのは私の我儘……!」


絵里「そうじゃないの……!」
   


163:2017/01/04(水) 00:34:10.99 ID:nUhBlco5.net

 
絵里「私は……あなたが変わっていくのが怖かったから……!!」

絵里「私の勝手な行為によって、歪められていく事実を受け止められなかったから……!」

   

絵里「それに……この想いは……!」


    


絵里「きっと幻だから……!!」


     


     


穂乃果「幻なんかじゃないよ!!」


     


164:2017/01/04(水) 00:35:22.41 ID:nUhBlco5.net

 

絵里「!?」


   


穂乃果「幻なんかじゃないよ……」

穂乃果「絵里ちゃんの気持ちも……穂乃果のこの想いも……」

穂乃果「幻なんかであってたまるもんか……!」


絵里「違うの……穂乃果……!」

絵里「穂乃果のその私に対する想いは……」

    

穂乃果「おまじない、でしょ」

絵里「っ……!」


     

絵里「穂乃果、なんでそれを……!」


     


穂乃果「……希ちゃんから聞いた」


絵里「希……なんで……」

     


165:2017/01/04(水) 00:37:41.86 ID:nUhBlco5.net

 
穂乃果「おまじないのことも、絵里ちゃんのことも……全部全部聞いた」


絵里「……っ……だったら……!」

絵里「なんで、私のことが好きなんて言えるの……!?」

穂乃果「……」

絵里「私が穂乃果に、希から教わったおまじないをかけたこと、知っているんでしょう!?」

穂乃果「……うん」


絵里「最低じゃない!!」


絵里「私は……他人が……信じられないばっかりに……!」

絵里「穂乃果の心を、自分の都合の良いように弄んだりして!!」

絵里「……そんなよくわからないおまじないを……卑怯な手を使ってしまったのよ……ッ!!」

絵里「穂乃果に振り向いてほしい、ただそれだけの為にッ!!」

   

絵里「そんな私のことが、どうして好きだなんて言えるの!!」

    


166:2017/01/04(水) 00:39:05.32 ID:nUhBlco5.net

 
穂乃果「……そんなことない」

絵里「そんなことあるわよ!」


絵里「……だって現に、あなたの心は囚われてるんでしょう!?私の想いに!!」

穂乃果「……そんなことないよ」

絵里「私のことなんて嫌いでしょう!?」

絵里「穂乃果に、ひどいことばかり言ってるのよ私は……!」

穂乃果「そんなことないから……!」

絵里「穂乃果のその言葉も!私への想いも!」

絵里「全部……全部おまじないのせいなのよ!!」

穂乃果「絵里ちゃん……!」

絵里「穂乃果は……本当は私のことなんて……嫌いなはずなのよ!!!」


穂乃果「っ!」バッ


   

ギュ

    

絵里「!?」


     


167:2017/01/04(水) 00:39:51.40 ID:nUhBlco5.net

 
絵里「離してよ……ッ!!」グググ…!

穂乃果「じっとして……!」ギュ…

   

穂乃果「そんな……!」


    

穂乃果「そんな自分のこと最低なんて言う絵里ちゃんは……!」


     


     


穂乃果「大嫌いだよ!」


     


チュ…


      


168:2017/01/04(水) 00:40:57.70 ID:nUhBlco5.net

 

絵里「っ!?」

   

穂乃果「ん……」


    


穂乃果「……ぷは……っ///」


絵里「っん……何よ、急に……!///」


     


穂乃果「……」


穂乃果「……弱音吐いてるばっかりの絵里ちゃんは……嫌い」


     

絵里「あ……」

絵里「穂乃果……もしかして……っ!!」


穂乃果「……うん」


     


     


  


穂乃果「おまじない、解けたかな……?」


   


175:2017/01/05(木) 02:39:29.08 ID:h9f74VJJ.net

 


穂乃果『キスをするの……?』


   


希『そう』


穂乃果『え……でもそれって、おまじないをかけるのと同じ方法なんじゃ……』


希『込める想いが違うんよ』


希『このおまじないは、好きと念じながらキスをすれば……いつまでもお互いに好きになり』

希『嫌いと念じながらキスをすれば、なんてことない無関心なままな二人に戻る、そういうおまじないなんよ』


穂乃果『……嫌いと念じながら……』

   


176:2017/01/05(木) 02:41:54.56 ID:h9f74VJJ.net

 
希『穂乃果ちゃん、できる……?』


穂乃果『……』


     


穂乃果『分からない……』

希『穂乃果ちゃん……』


穂乃果『分からない……けど……』


穂乃果『にこちゃんに言われた……』


穂乃果『穂乃果の想いが、おまじないに負けるはずないって……』


穂乃果『だから……頑張ってみる』

   

希『……ふふ、自分で言うのもなんやけど、所詮おまじないなんよ?』


希『穂乃果ちゃんのその想いがあれば、おまじないなんて空の彼方に吹き飛ばすことができるよ♪』

    


177:2017/01/05(木) 02:46:01.90 ID:h9f74VJJ.net

 





   


穂乃果「……」スー


穂乃果「……」ハァ…


   


絵里「……穂乃果……っ」


絵里「ダメ……!」


絵里「私のことを……忘れないで……っ!」


絵里「お願い……!!」


     


     


穂乃果「……なんだ」


     


178:2017/01/05(木) 02:47:34.14 ID:h9f74VJJ.net

 
絵里「穂乃果……!」


穂乃果「……」


   


ギュ…


    


絵里「!!」


     


     


穂乃果「……なんてことないじゃん」


穂乃果「ああ……絵里ちゃんの匂い……」


穂乃果「やっぱり……落ち着くよ……」


     


      


  


穂乃果「……忘れるもんか」


   


179:2017/01/05(木) 02:48:25.19 ID:h9f74VJJ.net

 


穂乃果「忘れるわけ無いじゃんか……!!」


   


    


穂乃果「こんなに……こんなに好きなのに……っ!!」


     


絵里「穂乃果……穂乃果ぁ……!!」


穂乃果「絵里ちゃん……っ!!」


     


181:2017/01/05(木) 02:50:46.38 ID:h9f74VJJ.net

 
穂乃果「……なんにも……怯える必要なんて、なかったんだよ……!」

穂乃果「穂乃果も……絵里ちゃんも……」

穂乃果「おまじないを信じるなんて……バカみたいじゃん……!」

穂乃果「大好き、なんだよ……っ!」

穂乃果「忘れるわけ……ないよ……!」


絵里「仕方……ないじゃない……!」

絵里「こんな不器用な私じゃ……おまじないに頼らないと、一人で立つこともできなかったんだから……!」


穂乃果「そんなことないよ……」


穂乃果「絵里ちゃんだって、本当は強い人なんだから……」

穂乃果「ただ、少し言葉を紡げなかっただけなんだよ……」


絵里「ごめんなさい……っ!!」


絵里「私だって、穂乃果のことが大好きよ……!!」

穂乃果「うん……!大好き……!」
   


182:2017/01/05(木) 02:57:24.13 ID:h9f74VJJ.net

 
穂乃果「……穂乃果も、いつのまにか絵里ちゃんという存在に甘えていた」


穂乃果「絵里ちゃんが傍にいれば、安心したから」


穂乃果「絵里ちゃんに寄りかかっていれば、守ってくれたから」


穂乃果「だから……一人で立つことを忘れちゃってたの」


穂乃果「……それじゃ、絵里ちゃんが怒るのも無理ないよ」


   


絵里「……私はね」


絵里「おまじないに頼ってしまった自分を、酷く呪ったの」


絵里「穂乃果の想いを操作してしまったことを、激しく後悔した」


絵里「私の大好きな穂乃果が……」


絵里「私の手を取り、引っ張っていってくれた穂乃果が……」


絵里「私に想いを向けるあまりに……」


絵里「徐々に、変わっていってしまったから……」


     

穂乃果「……うん」
   


183:2017/01/05(木) 02:59:56.03 ID:h9f74VJJ.net

 
絵里「きっとこれは、おまじないの力のせいなんだなって思った」


絵里「不必要に好意を向けさせるあまりに……」


絵里「私の憧れでもある、あの力強い穂乃果が……」


絵里「いつのまにか、いなくなっていた」


     

絵里「それに気が付いた時、急に不安になった……」


絵里「穂乃果に寄せられる好意を、信じられなくなった」


絵里「命綱でもあるはずだった支えのおまじないを、ひたすらに憎んだ……!」


絵里「……私は、幸せじゃないと感じてしまったから……!」

     

穂乃果「あ……」


   


絵里『穂乃果は……私のことを好きになって、幸せ?』


    


184:2017/01/05(木) 03:02:29.79 ID:h9f74VJJ.net

 
絵里「最低よ……!」


絵里「勝手に人の心を弄んでるくせに……!」


絵里「自分の思うように行かなかったら不安になって……」


絵里「それでいて、幸せじゃない?」


絵里「どれだけ自分勝手なの私はッ!!」

     

穂乃果「絵里ちゃん……」


絵里「こんな自分勝手な私も、穂乃果の偽りの心も……消し去ってしまいたかった!」


絵里「おまじないなんかで作った、この嘘で塗り固められた気持ちを無かったことにしたかった……!!」


     

絵里「でも私は……」


   

絵里「おまじないを解くことなんてできなかった……」

    


185:2017/01/05(木) 03:04:51.72 ID:h9f74VJJ.net

 
絵里「だって……」


絵里「私のこの脆い心では、穂乃果を嫌うなんてこと……できなかった」


絵里「一秒たりとも……」


絵里「それが嘘だとしても、嫌うなんて気持ちが生まれるはずがなかった」

   

絵里「これまでが……」

    

絵里「穂乃果と過ごした数年間が、本当に楽しかったから……」


     


     


絵里「おまじないで得た……この、魔法がかかったような嘘の世界が、余りにも幸せだったから」

     


186:2017/01/05(木) 03:05:51.04 ID:h9f74VJJ.net

 
絵里「だから……」


   


    


絵里「もしも魔法が解けてしまったら……」


     


絵里「私には何も残らないから……」


     


     

絵里「……穂乃果へ、まるで駄々をこねるように牙を向けることしかできなかった……」


      


187:2017/01/05(木) 03:06:36.84 ID:h9f74VJJ.net

 


穂乃果「……絵里ちゃん」


   


   


     


パシーン!


     


絵里「っ……」

      

穂乃果「……」


     


188:2017/01/05(木) 03:07:29.41 ID:h9f74VJJ.net

 
穂乃果「……にこちゃんの想いが、今分かったよ……」

   

穂乃果「……そっか」


穂乃果「そうだよね……」


絵里「にこ……?」


   


穂乃果「……ッ!」キッ


     


189:2017/01/05(木) 03:09:00.54 ID:h9f74VJJ.net

 
穂乃果「絵里ちゃんの心がどれだけ脆いかは、穂乃果にはよく分からないよ」


穂乃果「でもね……!」


穂乃果「穂乃果が絵里ちゃんを大好きな……!」


穂乃果「絵里ちゃんを愛する気持ちはっ!!」


穂乃果「本物なんだよッ!!」


穂乃果「そんな穂乃果の想いが、よくわからないおまじないになんて負けるわけがないッ!!」


穂乃果「仮に、絵里ちゃんの想いが、魔法のように一瞬で消えてなくなったとしても……!」


穂乃果「穂乃果がまた絵里ちゃんの腕を掴んで、取り戻してみせる!!」


穂乃果「……だから……!」


   


     

穂乃果「何も残らないなんて言わないで……ッ!!」


   


193:2017/01/05(木) 03:10:08.21 ID:h9f74VJJ.net

 

絵里「……っ」


   


絵里(……そう、よ)ポロ…


    


絵里(私は……こんな穂乃果の手に……)ポロポロ


     


     


穂乃果『絵里先輩……μ'sに入ってください!!』


     


      


絵里(助けられたん……じゃない……)


  


195:2017/01/05(木) 03:10:52.00 ID:h9f74VJJ.net

 

絵里(……なんで)


   


絵里(なんで私は……)


    


絵里(穂乃果を、信じることができなかったの……)


     


     


絵里「穂乃果……穂乃果ぁぁ……っ!」ギュ…


穂乃果「絵里ちゃん……っ!」

     


199:2017/01/05(木) 03:11:56.13 ID:h9f74VJJ.net

 
絵里「ごめんなさい……っ!」


絵里「穂乃果を……信じることができなくてっ!!」


絵里「本当に……ごめんなさい……ッ!!」


穂乃果「穂乃果も……ごめんなさいっ!!」


穂乃果「絵里ちゃんを信じることができなくて……っ!!」


穂乃果「本当にごめんなさいッ……!」


   


    


二人「うわぁぁぁぁぁぁん……ッ!!」


     


203:2017/01/05(木) 03:12:59.14 ID:h9f74VJJ.net

 





   


穂乃果「……」グスグス


絵里「……落ち着いた?」

穂乃果「……うん」

絵里「はい、お茶。淹れ直してきたわよ」

穂乃果「ありがとー……」ズズ


穂乃果「暖かい……」ハァ

穂乃果「って、このカップ……」


絵里「穂乃果がプレゼントしてくれたお揃いのやつよ」

穂乃果「絵里ちゃん……」


絵里「私も」コト…


穂乃果「……あはは」

絵里「……ふふ」
   


206:2017/01/05(木) 03:14:02.50 ID:h9f74VJJ.net

 
穂乃果「……っていうか、なんで二人で泣いてたのに絵里ちゃんだけ普通に戻ってるのー?」プクー

絵里「そりゃあ大人の女性なんだから、それぐらいコントールできるものよ」

穂乃果「はっ!?嘘泣き……!?」

絵里「嘘泣きなんてできないわよっ!!///」

穂乃果「……もし嘘泣きだったら、本当に絵里ちゃんのこと嫌いになる……」

絵里「や、やめてよ……」

絵里「それにもう……嘘はこりごりよ」

穂乃果「おまじないのこと?」

絵里「ええ。……希に相談したのが失敗だったのかしらね」

穂乃果「あはは……希ちゃんが聞いたら怒るよ……?」

絵里「そうね……」ウフフ

穂乃果「でもまさか、おまじないなんて使われるとは思わなかったなー」

絵里「だって……あの時は、それしか選択肢が思いつかなかったんですもの」

穂乃果「あー、絵里ちゃん」

絵里「え……な、何?」

穂乃果「だって」

絵里「あ///」

穂乃果「さっき穂乃果と言い合ってる時にも何回か言ってたよねー?」

絵里「よ、よく覚えてるわね……」

穂乃果「絵里ちゃんも追い詰められると、結構子供っぽくなるよねー」アハハ

絵里「も、もう……!///」
   


210:2017/01/05(木) 03:15:48.30 ID:h9f74VJJ.net

 
穂乃果「穂乃果たち、似たもの同士なんだよね……きっと」

絵里「……うん、そうかも」

穂乃果「穂乃果ね、なんでも思ったことは口にして言うタイプだし……」

穂乃果「思ったらすぐに行動しちゃうような人間だから、分かるんだ」

絵里「何を……?」


穂乃果「……想いは相手に伝えなければ、実ることはない」


絵里「……」


穂乃果「……絵里ちゃん、おまじないで私のこと好きにさせたって言ってたよね?」

穂乃果「もしかしたら切っ掛けはおまじないだったかもしれないけど、多分関係ないと思うよ」

絵里「そんなことは……」

穂乃果「だって、毎日穂乃果のこと助けてくれてたじゃん」


穂乃果「……あの生徒会室で」
   


213:2017/01/05(木) 03:16:59.87 ID:h9f74VJJ.net

 
絵里「あ、それは……えと……///」

穂乃果「だから、おまじないなんてなくたって、穂乃果は絵里ちゃんのこと好きになってたと思うよ?」

穂乃果「絵里ちゃん、本当に頼もしかったし!」

穂乃果「いつでも絵里ちゃんが傍にいてくれたから、穂乃果は安心できたんだもん」


絵里「……///」カァー


穂乃果「……でも、絵里ちゃんに甘えすぎていたのは……本当に反省」テヘヘ

穂乃果「今まではなんでも自分でやらなきゃって思ってたものを、全部絵里ちゃんはやってくれたから」

穂乃果「だから、全部任せちゃってた」

穂乃果「立つことも、歩くことも、走ることも、全部」

穂乃果「……それでいて平気って思えるんだから、怖いよね」


穂乃果「恋は盲目って、本当なのかも」
   


215:2017/01/05(木) 03:17:58.18 ID:h9f74VJJ.net

 
絵里「私も最初は、それに全く気が付かなかった」

絵里「その感覚が麻痺していることに気が付かないくらい、楽しかったから……」

絵里「穂乃果と一緒にいる時間は……」


穂乃果「嬉しいな……」


絵里「恋って、こういうものなのかもしれないわね」


絵里「お互いに何も見えてなくなってるんじゃ、周りの人からはとんでもないものに見えるんでしょうね」

穂乃果「あはは、そうかも」

絵里「希には心配かけちゃったわね……」

穂乃果「穂乃果も、にこちゃんに心配かけちゃった」

絵里「……ふふ、穂乃果がにこと繋がりがあるなんて、意外だったわね」

穂乃果「あ、あはは……」


穂乃果(実はにこちゃんが穂乃果のこと好きだったってことは、黙っておこうかな……うん)
   


218:2017/01/05(木) 03:19:00.62 ID:h9f74VJJ.net

 

穂乃果「……」モゾモゾ

絵里「……?」


   

穂乃果「……ねぇ?」


絵里「何……?」


    


穂乃果「おまじない、しよっか?」


絵里「な、何よそれ……///」

絵里「もういいわよおまじないは……」


穂乃果「……だって、お互いがいつまでも好きになるおまじないでしょ?」

穂乃果「だったらいいじゃん!」


絵里「そう……だけど……///」

     


220:2017/01/05(木) 03:19:45.87 ID:h9f74VJJ.net

 
穂乃果「今度はさ、そんなこそこそじゃなく、堂々と」


絵里「……///」


   


穂乃果「一方通行じゃなく、本当にお互いの好きがずっと続くように……」


    


絵里「……そうね」


絵里「嘘も偽りもない……本当の好きをずっと……」


     


穂乃果「ん……」


     


     


チュ…


      


221:2017/01/05(木) 03:21:36.22 ID:h9f74VJJ.net

 


カラン


   


にこ「おまじないなんて無いんでしょ?本当は」

希「当たり前やん、そんなん?」


にこ「さらっと答えたわね……」

希「好きな人同士がいつまでも一緒にいられますようにって、そんなの自然なことやもん」

にこ「でしょうね……聞いた時、なんとなくいやーな予感はしたのよね」

希「本当に愛し合ってる二人がキスすれば、そうなるし、嫌い合ってれば、自然と離れる」

希「なーんもおかしなことはないでー?」

にこ「まぁ、確かに……」

希「あんなおまじない、信じる方がどうかしとるわー」

にこ「ディスってるディスってる、穂乃果と絵里を平気でディスってる!」
    


222:2017/01/05(木) 03:23:27.21 ID:h9f74VJJ.net

 
希「二人みたいな、ぴゅあっぴゅあなカップルやから成功してしまったんやなぁ」

にこ「成功って……あんた、いたずらのつもりだったの?」

希「そりゃ最初はそのつもりやったよー♪」

希「だって、えりちが急に穂乃果ちゃん好きとか言い出すんやもん!」

希「悪戯の一つもしたくなるに決まってるやんー♪」ウズウズ

にこ「酷い親友だこと……」

    

希「……」


     

希「……だって、ウチも真剣やったのに……そんな軽い感じフラれたら……」


にこ「……アンタ」


希「……」ウル…
   


223:2017/01/05(木) 03:24:19.20 ID:h9f74VJJ.net

 
にこ「わ、悪かったわよ……!」

にこ「希の気持ちを考えてなかったわね……」

にこ「そっか、あんたも絵里のことが……」

にこ「そうよね、長い付き合いだもんね」

にこ「もう、くよくよしないの!あたしもフラれたんだから!!」

にこ「元気出しなさ

希「うーそ♪」


   

にこ「は?」


希「あはは♪もー、にこっちもからかい甲斐あるなぁー!」

希「ウチとえりちはそんなん全くないでー?」

希「大体ウチがそんな弱々しいところ見せるわけないやんー♪」

希「っていうか、ようやく穂乃果ちゃんにフラれたって直接自分の口からゆったなー♪」キシシ


にこ「……希ィィ!!」

にこ「そうだったわよね!あんたは昔からそういうやつだったわよ!!」バシバシ

希「あーん♪」
    


224:2017/01/05(木) 03:26:36.24 ID:h9f74VJJ.net

 
希「……まぁ、えりちの心の支えになればなーと思ってなのは本当やよ?」

にこ「ふん……」

希「きっとえりちは、そんな嘘の支えでも欲しかったんよ」

希「……それはウチがよく知っとる」

にこ「……そう」

希「昔の穂乃果ちゃんのまーっすぐな心の強さがあれば、うまい具合におさまるかなーって思ってたんやけど……」

希「まさか解決までにこんな時間かかるとはなー……」


にこ「っていうか、今思ったけど」

希「なにー?」


にこ「……この一連の話の原因って、アンタなんじゃないの?」


希「だからウチゆったやーん」


   


    


     

希「正直なところ、この話、ウチあんましたくないんよって」


     


にこ「……最低ね」


     


225:2017/01/05(木) 03:27:51.08 ID:h9f74VJJ.net

 


エリチャーン、マッテヨー!!

ホラアブナイワヨホノカ……


   


希「お、来たでー?」

希「さーて、この修羅場を乗り越えて二人がどれだけラブラブになったか気になるわー♪」キシシ

にこ「アンタ本当にいい趣味してるわよね……」


にこ「はぁ……」


にこ「……」カラン


  


にこ「割と本気で、穂乃果におまじないかけようかと思ってたんだけどね」


    


     


穂乃果「あ、にこちゃーん!!」


     


226:2017/01/05(木) 03:29:43.37 ID:h9f74VJJ.net

 


にこ「……」クス


   


    


にこ「全く、すっかり笑顔じゃないの……」


     


     


     


希「さんかくかんけーになれるおまじないでも、教えよかー?」キシシ


にこ「アンタは天罰を受けろ」


  


終わり。


227:2017/01/05(木) 03:33:27.21 ID:QJPP9ASW.net

おつおつ
ハッピーエンドね


229:2017/01/05(木) 03:43:40.64 ID:zDXVodnX.net


黒のんたんなかなかいいっすねぇ


234:2017/01/05(木) 07:43:59.37 ID:ZrKSvpsN.net


ほのえりでこういうのは新鮮だなあ
面白かった