1: :2016/12/31(土) 23:07:21.64 ID:EBtX7aq7.net
花丸「今年もいろいろあったね、善子ちゃん」
善子「そうねぇ、ずら丸。……善子言うな!」
花丸「最後の日くらい、いいと思うずらー」
善子「ん、んんん、うぅん」
花丸「それに、善子ちゃんにはヨハネっていう名前は似合わないずらー」
善子「それってどういうことよずら丸ぅ!」ガタッ
花丸「善子ちゃんは可愛いから、ヨハネっていうかっこいい名前は似合わないずら」
善子「なによ、私がかっこよくないって言うの?」
花丸「どっちかっていうと、か・わ・い・い、ずら」
善子「う、ううん、うれしいような、うれしくないような……」
善子「そうねぇ、ずら丸。……善子言うな!」
花丸「最後の日くらい、いいと思うずらー」
善子「ん、んんん、うぅん」
花丸「それに、善子ちゃんにはヨハネっていう名前は似合わないずらー」
善子「それってどういうことよずら丸ぅ!」ガタッ
花丸「善子ちゃんは可愛いから、ヨハネっていうかっこいい名前は似合わないずら」
善子「なによ、私がかっこよくないって言うの?」
花丸「どっちかっていうと、か・わ・い・い、ずら」
善子「う、ううん、うれしいような、うれしくないような……」
2: :2016/12/31(土) 23:11:55.10 ID:EBtX7aq7.net
花丸「それにしても、今年はうれしいことがいろいろあったずら」
善子「……そうね、まさかこのヨハネがアイドルになるなんて」
花丸「それもそうだけど……」
善子「けど?」
花丸「幼稚園の頃の、懐かしい知り合いに会えたこともそのうちのひとつずら」」
善子「……そか」
花丸「……うん」
善子「……」
花丸「……」
善子「……隣、行っていい?」
花丸「うん」
善子「……そうね、まさかこのヨハネがアイドルになるなんて」
花丸「それもそうだけど……」
善子「けど?」
花丸「幼稚園の頃の、懐かしい知り合いに会えたこともそのうちのひとつずら」」
善子「……そか」
花丸「……うん」
善子「……」
花丸「……」
善子「……隣、行っていい?」
花丸「うん」
4: :2016/12/31(土) 23:17:41.94 ID:EBtX7aq7.net
花丸「やっぱりお外は寒いね、善子ちゃん」ヨリカカリ
善子「そうね」ギュッ
善子「びっくりしたわよ?こんな時間に外に行きたい、なんて……」
花丸「今日はお空が綺麗だから……ね」
花丸「せっかくだから、善子ちゃんと一緒にこのお空を見たくて……」
善子「……ん」
善子「まったく、次からはもっと早く連絡をよこしなさいよ」
花丸「……うん」コクリ
善子「……親からOK出なかったから、わざわざ抜け出してきたのよ?」
花丸「……え、えぇっ!?」
善子「そうね」ギュッ
善子「びっくりしたわよ?こんな時間に外に行きたい、なんて……」
花丸「今日はお空が綺麗だから……ね」
花丸「せっかくだから、善子ちゃんと一緒にこのお空を見たくて……」
善子「……ん」
善子「まったく、次からはもっと早く連絡をよこしなさいよ」
花丸「……うん」コクリ
善子「……親からOK出なかったから、わざわざ抜け出してきたのよ?」
花丸「……え、えぇっ!?」
5: :2016/12/31(土) 23:20:54.12 ID:EBtX7aq7.net
花丸「そ、それなら断ってもよかったのに……!」
善子「あんたの誘いを断りたくなかったのよ」
善子「……」
善子「幼稚園のころ、覚えてる?」
花丸「ずら?」
善子「あんたが公園で遊ぼうって言って、家の用事で行けないって言ったら」
花丸「……ぁ」
善子「うん。とっても大泣きしてたわよね。私の服を掴んで……」
花丸「……懐かしいずらー」
善子「あんたの誘いを断りたくなかったのよ」
善子「……」
善子「幼稚園のころ、覚えてる?」
花丸「ずら?」
善子「あんたが公園で遊ぼうって言って、家の用事で行けないって言ったら」
花丸「……ぁ」
善子「うん。とっても大泣きしてたわよね。私の服を掴んで……」
花丸「……懐かしいずらー」
6: :2016/12/31(土) 23:23:59.12 ID:EBtX7aq7.net
花丸「そんな昔のこと、覚えてたの?」
善子「あんたが誘ってきたときに思い出したのよ」
善子「……」
善子「なんか、こっぱずかしくなってきたからこの話はおしまいで……」
花丸「……えへへ~」
善子「な、なによ、気味悪いわね」
花丸「そんな昔のことを覚えてくれてたら、こんな顔にもなるずら~」ニコニコ
善子「……え、えぇい!恥ずかしいからやめなさい、ずら丸!」ホッペムニ
花丸「いひゃいふら~!!」ジタバタ
善子「あんたが誘ってきたときに思い出したのよ」
善子「……」
善子「なんか、こっぱずかしくなってきたからこの話はおしまいで……」
花丸「……えへへ~」
善子「な、なによ、気味悪いわね」
花丸「そんな昔のことを覚えてくれてたら、こんな顔にもなるずら~」ニコニコ
善子「……え、えぇい!恥ずかしいからやめなさい、ずら丸!」ホッペムニ
花丸「いひゃいふら~!!」ジタバタ
8: :2016/12/31(土) 23:31:46.53 ID:EBtX7aq7.net
善子「……」パッ
花丸「うぅ、ほっぺがはれちゃうずら~」
善子「もとからまっかっかよ」ムニムニ
花丸「うぅ~」
善子「まったく。こんな寒空の中で1時間も待ってればそうなるわよ」
善子「帽子も手袋もなしで……ほら」
善子「私のマフラー長くて余ってるから。これ巻きなさい」
花丸「うん……」クルクル ピト
善子「……」ギュゥッ
花丸「さっきよりあったかいずら~」
善子「ずら丸、体冷たい……ほんっとに、バカなんだから」
花丸「善子ちゃんが来るって信じてたから……」ギュッ
善子「……ま、あんたが呼ぶんなら、行ってやるわよ」
善子(……どんなときでも、ね)ギュッ
花丸「うぅ、ほっぺがはれちゃうずら~」
善子「もとからまっかっかよ」ムニムニ
花丸「うぅ~」
善子「まったく。こんな寒空の中で1時間も待ってればそうなるわよ」
善子「帽子も手袋もなしで……ほら」
善子「私のマフラー長くて余ってるから。これ巻きなさい」
花丸「うん……」クルクル ピト
善子「……」ギュゥッ
花丸「さっきよりあったかいずら~」
善子「ずら丸、体冷たい……ほんっとに、バカなんだから」
花丸「善子ちゃんが来るって信じてたから……」ギュッ
善子「……ま、あんたが呼ぶんなら、行ってやるわよ」
善子(……どんなときでも、ね)ギュッ
9: :2016/12/31(土) 23:37:18.67 ID:EBtX7aq7.net
花丸「……あと30分で、今年も終わりずら」
善子「……そうねぇ」
花丸「……」
善子「……ずら丸?」
花丸「……善子ちゃんがあったかくて、ねむたくなってきたずら~……」
善子「私は湯たんぽじゃないわよ!」
善子「えーい!目を覚ましなさい、花丸!!」ユッサユッサユッサ
花丸「は~いずら~」ユッサユッサ
善子「……別のところがゆさゆさしてるわね……」
花丸「ふぇ?」
花丸「……」
花丸「……よしこちゃんのえっちー!!」ベチーン
善子「へぶんっ!!」
善子「……そうねぇ」
花丸「……」
善子「……ずら丸?」
花丸「……善子ちゃんがあったかくて、ねむたくなってきたずら~……」
善子「私は湯たんぽじゃないわよ!」
善子「えーい!目を覚ましなさい、花丸!!」ユッサユッサユッサ
花丸「は~いずら~」ユッサユッサ
善子「……別のところがゆさゆさしてるわね……」
花丸「ふぇ?」
花丸「……」
花丸「……よしこちゃんのえっちー!!」ベチーン
善子「へぶんっ!!」
10: :2016/12/31(土) 23:43:17.05 ID:EBtX7aq7.net
花丸「善子ちゃんがえっちずら……すけべずら……」
善子「しょ、しょうがないじゃない!」
善子「自然と口がそう動いちゃったんだから!」
花丸「やっぱりすけべずら……」プルプル
善子「ごめんってばー!」
花丸「……まぁ、善子ちゃんなら、許してあげるずら……」ムギュ
善子「……え、あ、うん……?」
善子(ず、ずいぶんとあっさりしてるわね……)
花丸「……」
花丸(善子ちゃんにちょっと、いじわるしちゃったずら)
花丸「……マルは優しいから、すぐ許しちゃうずら」
花丸(……これが照れ隠し、なのかな)ギュゥゥ
善子「しょ、しょうがないじゃない!」
善子「自然と口がそう動いちゃったんだから!」
花丸「やっぱりすけべずら……」プルプル
善子「ごめんってばー!」
花丸「……まぁ、善子ちゃんなら、許してあげるずら……」ムギュ
善子「……え、あ、うん……?」
善子(ず、ずいぶんとあっさりしてるわね……)
花丸「……」
花丸(善子ちゃんにちょっと、いじわるしちゃったずら)
花丸「……マルは優しいから、すぐ許しちゃうずら」
花丸(……これが照れ隠し、なのかな)ギュゥゥ
11: :2016/12/31(土) 23:49:06.62 ID:EBtX7aq7.net
花丸「……あとちょっと、ずら」
善子「……そう、ね」
花丸「ね、善子ちゃん」
善子「何よ?」
花丸「……こんどは。……離れ離れにならない?」
善子「……」
善子「……さぁ、ね」
花丸「……マルは、離れたくないな」
花丸「せっかく会えたのに……」
善子「大丈夫よ。……言ったでしょ?」
善子「呼んだら行ってあげる、って」
善子「ずら丸はさみしんぼだから、私がいないとダメだものねっ!」
花丸「……」
花丸「……えへっ。……うん、そのとおり……かも、しれないずら」
善子「……ちょ、ちょっと。予想してなかった返事だから、ちょっと焦ったわ」
善子「……そう、ね」
花丸「ね、善子ちゃん」
善子「何よ?」
花丸「……こんどは。……離れ離れにならない?」
善子「……」
善子「……さぁ、ね」
花丸「……マルは、離れたくないな」
花丸「せっかく会えたのに……」
善子「大丈夫よ。……言ったでしょ?」
善子「呼んだら行ってあげる、って」
善子「ずら丸はさみしんぼだから、私がいないとダメだものねっ!」
花丸「……」
花丸「……えへっ。……うん、そのとおり……かも、しれないずら」
善子「……ちょ、ちょっと。予想してなかった返事だから、ちょっと焦ったわ」
12: :2016/12/31(土) 23:54:00.01 ID:EBtX7aq7.net
花丸「……」
善子「……」
花丸「……あと、数分ずら」
善子「……うん」
花丸「あと少しで、今年ともうバイバイずら」
善子「……うん」
花丸「……ふふ」
善子「?」
花丸「……なんでもないずら~」
善子「何よそれ~」
花丸「……ね、善子ちゃん」
花丸「もう少し強く、抱きしめてほしいずら」
善子「……分かったわよ」グイッ ギュゥッ
善子「……」
花丸「……あと、数分ずら」
善子「……うん」
花丸「あと少しで、今年ともうバイバイずら」
善子「……うん」
花丸「……ふふ」
善子「?」
花丸「……なんでもないずら~」
善子「何よそれ~」
花丸「……ね、善子ちゃん」
花丸「もう少し強く、抱きしめてほしいずら」
善子「……分かったわよ」グイッ ギュゥッ
13: :2017/01/01(日) 00:00:05.32 ID:1IKxoigf.net
花丸「……善子ちゃん」
善子「……うん」
花丸「……」ニコッ
善子「……」ギュッ
花丸「……あけまして、おめでとう。今年も、よろしくずら!」
善子「……うんっ」
花丸「よーしーこーちゃーん!!」
善子「うわっ!?ずら丸、いきおい良すぎよっ!!」ドテーン
花丸「えへへっ!」
善子「……うん」
花丸「……」ニコッ
善子「……」ギュッ
花丸「……あけまして、おめでとう。今年も、よろしくずら!」
善子「……うんっ」
花丸「よーしーこーちゃーん!!」
善子「うわっ!?ずら丸、いきおい良すぎよっ!!」ドテーン
花丸「えへへっ!」
14: :2017/01/01(日) 00:05:48.01 ID:1IKxoigf.net
善子母「善子~~!!どこ行ったの~~!!」
善子「うげ!?やばっ!?」
花丸「よ、善子ちゃん、どうするの?」
善子「ん、んんー……」
善子「逃げるっ!!」ダキッ
花丸「ふぇっ!?よ、善子ちゃん!?」///
善子「このまま逃げるわよ!」
善子「……今は、あんたともっと一緒にいたいから!!」
花丸「……善子ちゃん……」
花丸「……うんっ!」
善子「うげ!?やばっ!?」
花丸「よ、善子ちゃん、どうするの?」
善子「ん、んんー……」
善子「逃げるっ!!」ダキッ
花丸「ふぇっ!?よ、善子ちゃん!?」///
善子「このまま逃げるわよ!」
善子「……今は、あんたともっと一緒にいたいから!!」
花丸「……善子ちゃん……」
花丸「……うんっ!」
15: :2017/01/01(日) 00:16:51.83 ID:1IKxoigf.net
善子「んんん~~っ……!!」
花丸「……っ!!」
善子「あんたと一緒に年が明けるまで過ごせてよかったわ!」
花丸「……マルもっ!善子ちゃんと一緒にいれてよかった!」
善子「今年はいい年になるわよ!きっと……いや、絶対っ!」
花丸「……うんっ!!」
スゥゥゥッ……
善子「はっぴーにゅーいやーーっ!!」
花丸「やーっ!!」
~~~
花丸(それから後日、善子ちゃんはお母さんにこっぴどく怒られたみたいずら)
花丸(でも、善子ちゃんはマルに向かってこう言ってくれたずら)
花丸(『あんたと一緒にいられるこの数分が、とてつもなく私にとって大事だから』……って)
花丸(……善子ちゃんは、本当に、かっこいいんだから)
花丸(……本当に……)
~HAPPY NEW YEAR~
花丸「……っ!!」
善子「あんたと一緒に年が明けるまで過ごせてよかったわ!」
花丸「……マルもっ!善子ちゃんと一緒にいれてよかった!」
善子「今年はいい年になるわよ!きっと……いや、絶対っ!」
花丸「……うんっ!!」
スゥゥゥッ……
善子「はっぴーにゅーいやーーっ!!」
花丸「やーっ!!」
~~~
花丸(それから後日、善子ちゃんはお母さんにこっぴどく怒られたみたいずら)
花丸(でも、善子ちゃんはマルに向かってこう言ってくれたずら)
花丸(『あんたと一緒にいられるこの数分が、とてつもなく私にとって大事だから』……って)
花丸(……善子ちゃんは、本当に、かっこいいんだから)
花丸(……本当に……)
~HAPPY NEW YEAR~