5:2017/01/12(木) 21:49:15.98 ID:OrUe3/uf.net

昔、とある国に花丸という1人の商人がいました

花丸「ありがとうございました!」

「またくるわ、頼むわよ花丸」

花丸「はーい♪」

花丸(今日は大量だったずら!さてと……)

花丸(たまには自分へのご褒美でも//)

花丸(いやいや…やはり商人たるもの慎ましく暮らさないと…)

花丸(しかし今を逃したら何か一生無理な気も…)


花丸(うぅ……決断の時ずら……)




花丸「よし……。」


花丸「レッツゴーずら!」

ーー


6:2017/01/12(木) 21:50:19.58 ID:OrUe3/uf.net

そして向かった先は別の街にある骨董品屋

「あら、まるちゃんいらっしゃい」

花丸「例のブツを…」

「あぁ、あれね……えっと、あったよ」ゴトッ

花丸「わぁ!!」

「しかし、これ一体何なんやろうね…」

花丸「中を見た事ないずら?」

「ん~、これを手に入れた際に絶対に開封厳禁って言われてたからね…」


7:2017/01/12(木) 21:51:02.61 ID:OrUe3/uf.net

花丸「それは実に興味深い!はい金貨!」ジャラ

「毎度あり~!また来てね」

ーー

花丸(……ふふ)

花丸「ふっふっふっ…ついにこの日が来たずらっ!」

花丸("始まりの書" …)ゴクリ

花丸(これ、前からずーーーーっと気になってたんだよね)


8:2017/01/12(木) 21:51:32.20 ID:OrUe3/uf.net

花丸(では…早速 読書の時間ずら!!)ペラッ


未来への扉を開きし者よ

花丸「へ?」


汝の望みを叶えよう、さぁ行くがいい


花丸「何?!なんか文字がグニャグニャって!」

花丸「本の中に渦が!!って体が吸い込まれる!!」

花丸「うう!うわああっ!!!」

━━━━━━━

━━━━━

━━━


9:2017/01/12(木) 21:52:35.57 ID:OrUe3/uf.net

花丸「ん………何か意識がぼんやりと…」

花丸「何だったずらあれは…いきなり変な声が…」



花丸「あれ………」


花丸「ここ………どこ?」


10:2017/01/12(木) 21:53:13.43 ID:OrUe3/uf.net

ガチャ

善子「しゃー!今日は朝までネトゲ三昧よっ!」



花丸「ん………?」


善子「へ………?」


花丸「 う わ あ あ あ!!!誰ずらぁ!」ビクッ


善子「 ひぃぃぃぃ!!!ど、泥棒ぉお!!!」ビクッ


11:2017/01/12(木) 21:53:54.75 ID:OrUe3/uf.net

花丸「誰ずらあっ!?おらをこんなとこに連れてきて、ど、どーする気ずらぁ!」ガクガク

善子「あんたこそ人ん家に勝手に入って何やってんのよ!こ、この変質者っ!」ガクガク


花丸「助けてぇ!誰かぁああ!!!」バタバタ

善子「ううっ……誰かぁ!!」バタバタ


花丸「はぁ、はぁ、はぁ……」

善子「ぜぇ、ぜぇ……」


善子「一旦休憩しましょ……」

花丸「うん…」


ーー


12:2017/01/12(木) 21:55:31.54 ID:OrUe3/uf.net

善子「じゃ1つずつ整理していくわ」

善子「まずあんたは何で私の部屋にいるわけ?」

花丸「オラは今日遠く離れた街の骨董品の店で本を買ってそれを読んでたずら」

花丸「そしたら文字がグニャグニャって渦になって体が引っ張られて…気付いたらここに」

善子「それ……マジなの?!」

花丸「本当ずら!」


13:2017/01/12(木) 21:56:56.27 ID:OrUe3/uf.net

善子(これって…よくあるタイムスリップの逆のパターンよね…)

善子(大抵こういう時に飛ばされてくる奴って…)

善子「…あんたってどこかの国のお姫様とか?」


花丸「いや、商人ずら…胡椒を主に取り扱ってる、街のお店」

善子(地味ぃぃ!! )


14:2017/01/12(木) 21:57:56.49 ID:OrUe3/uf.net

善子「西暦とか場所とかは分かる?」

花丸「西暦?場所は……地図があれば…」


善子「そうね、えっと…Googleで…」スマホピッ

花丸(ん??何だろうあれ)

善子「これが世界地図なんだけど」スッ

花丸「の わ あ あ!!」ガタァ

花丸「何ずら!これ…地図が!」

善子(あっ、スマホとか知らないんだっけ…くふふ!)


15:2017/01/12(木) 22:00:39.85 ID:OrUe3/uf.net

善子「こうやってスワイプすると…」| サッ

花丸「の わ あ あ!!」ガタァ

花丸「地図が動いたずら!この箱の中に地図が!?」

花丸「未来ずらぁ!!」


善子(腹痛い!…やばい…リアクション良すぎ!!)


16:2017/01/12(木) 22:08:15.11 ID:OrUe3/uf.net

善子「で、あんたの国はどこら辺?」

花丸「え~と……」キョロキョロ

花丸「ないずら……。」

善子「ない?」

善子(って事はまさかの異世界人!?ならひょっとして!)

善子「あんた……魔法とか使えるわけ?」


花丸「いやいや、そんなのあるわけないずら」

善子(本当にただの異世界のモブじゃない!)

善子「なるほどね…状況は把握できたわ」


17:2017/01/12(木) 22:12:23.93 ID:OrUe3/uf.net

花丸「じゃあ次はオラの番ずら」

花丸「オラは花丸、君は?」


善子「…ヨハネよ」

花丸「ヨハネちゃんか、まずは宜しく」

善子「こちらこそ」

花丸「ここは……一体どこずら?」

善子「西暦2017年、日本の(田舎)街にある私の部屋よ」

善子「簡単に言うと……未来よ」

花丸「み、未来ずら?」

善子「ええ…多分あんたの世界とは比べ物になんないくらい発達してるわ」


18:2017/01/12(木) 22:15:57.36 ID:OrUe3/uf.net

善子「てゆーか喉乾いたわね、ちょっと飲み物取ってくるわ」ガチャ

花丸(未来…オラはとんでもない所に来てしまったようずら…)

ヴ~♪ヴ~♪

花丸「ひいっ!! 」ビクッ

花丸(ああ、さっきの箱か…何かぶるぶるなってるずら!?)

ガチャ


善子「お待たせ、はいコーラ」

花丸「ありがとうずら」

花丸(これ、泡の量が…コーヒーの友達かな)チラッ


19:2017/01/12(木) 22:18:49.03 ID:OrUe3/uf.net

善子「あ、リリーから着信だわ、かけ直すからズラ丸は大人しくしててよ」

花丸「…花丸ずら!」

善子「あ、リリー?どうしたの?」

花丸(何1人で話してるずらヨハネちゃん…)ゴクゴク


花丸「ぶはぁっ!!これぇ喉がぁ!!」バタバタ


20:2017/01/12(木) 22:20:00.76 ID:OrUe3/uf.net

善子「ちょっとうっさいわよあんた!」

梨子「誰か来てるの?」


花丸「ぐわあああ!!ヨハネェェ!はかったなぁ…」ゴロゴロ

善子(はぁ…)

善子「…またかけ直すわ」ピッ


21:2017/01/12(木) 22:21:12.88 ID:OrUe3/uf.net

善子「今度は何よ!?」

花丸「やっぱりお前は始めからオラを油断させて毒殺する気だったずらぁ!」バタバタ

善子(ああ……)

善子「毒じゃないってば、ほら」ゴクゴク


善子「ぷはぁっ!美味し!」

花丸「あ…」


22:2017/01/12(木) 22:22:36.97 ID:OrUe3/uf.net

善子「大体あんた死んでないでしょ」

花丸「確かに…」


花丸「うぅ……」ジーッ

花丸「サアッ!」ゴクゴク

花丸「喉が!喉がぁ!!……喉が……スッキリと…」


花丸(このシュワシュワ…癖になりそうずら…//)


善子「ちょっと美味いかもって思ったんでしょ」


花丸「……//」


23:2017/01/12(木) 22:25:43.64 ID:OrUe3/uf.net

花丸「ヨハネちゃん…」


花丸「シュワシュワ…まだあるずら?」

善子「あるわよ。」


花丸「あの……//おかわり…//」モジモジ


善子(はぁ……何か色々めんどくさい事になりそうね)


24:2017/01/12(木) 22:27:32.37 ID:OrUe3/uf.net

━━━━

善子「つーわけで、私は今日から学校いくから」

花丸「あの…オラは?」

善子「とりあえず家にいなさい、昨日トイレとお風呂は教えたでしょ」

花丸「あれは正に未来だったずら…」

善子「まず当分はTVでも見ながらちょっと勉強しときなさい」

花丸「そうだね、まずはこの世界になれるとこからずら」

善子「じゃ行ってきます」

花丸「行ってらっしゃい」

ガチャ


25:2017/01/12(木) 22:32:43.05 ID:OrUe3/uf.net

花丸(さて…)

花丸(では早速勉強するずら)TV㌰


『~普通にぃ♪ラッセンが好きぃ!アアイ!!』


花丸「しかし…」

花丸(これ…どうなってるずら…)

花丸(もはや未来どころじゃないずら…オーバーテクノロジーずら…)

花丸(…ちょっとだけ)サワ

花丸(……あんまり触るとヨハネちゃんに怒られるから大人しくしておこう)


26:2017/01/12(木) 22:33:53.21 ID:OrUe3/uf.net

1時間後

『信じるか信じないかは…TVの前の貴方次第です』

花丸(なるほど…この世界を裏で牛耳ってる組織があるなんて…)


5時間後

花丸「……zz」クカー


8時間後

花丸(お腹空いたずら……)グゥゥ

花丸(ちょっと台所を見てくるずら、ヨハネちゃんには後で言えば大丈夫だよね)スタスタ

━━━━


28:2017/01/12(木) 22:40:22.29 ID:OrUe3/uf.net

花丸(えっと…)ガサゴソ

花丸(あった…これ、食べ物の絵が載ってるずら)


花丸「ピザポテト、硬あげポテト…」


花丸「多分食べ物ずら…」


花丸(よし……では拝借していきます…)


花丸(……おっと!シュワシュワもついでに)


29:2017/01/12(木) 22:42:22.01 ID:OrUe3/uf.net

花丸(さてと…硬あげポテト…まずはお前から)


花丸(この袋まずどうやって開けるずら…よっ)グイッ


花丸(はぁはぁ…結構硬いずら……こうなったらぁ)

花丸(思いっきり引っ張るずら!)グギギ!


バサアッ…ボトボトッ


花丸「ああっ!お布団の上にっ!!」


31:2017/01/12(木) 22:44:23.67 ID:OrUe3/uf.net

花丸(と、とりあえず食べてみるずら…)パリッ


花丸(……ん?)パリッ

花丸(…んん?)パリパリッ


花丸(これ………少し硬いけど)


花丸「ウマいずらぁあ♡♡」パリパリッ


花丸(噛めば噛む程味わいが加速して! 1度食べだしたらもう制御不能ずら!)バクバク


32:2017/01/12(木) 22:52:31.17 ID:OrUe3/uf.net

花丸「次はこいつ…ピザポテト…」


花丸(えいっ!)


バサアッ…ボトボト


花丸(では、いきます)パリッ


花丸( !? )


花丸「これは驚いたずら…さっきのとはまるで別物、濃厚なチーズとスパイスのハーモニーが口の中で!」

花丸「これは悪魔的に美味すぎるずらぁ!!」バリバリ


33:2017/01/12(木) 22:54:41.32 ID:OrUe3/uf.net

花丸(ふぅ、しかし……喉パッサパサずら)


花丸(ここで一旦シュワシュワを…)ゴキュゴキュ


花丸「ぷはぁっ……」ゲプッ


花丸「これまたウマいずらぁあ!!!」

花丸(濃厚な味とザクザク食感でクドくなった口に、この爽やかな甘味と刺激のハーモニー!)

花丸「この最強コンビ…いいずら~これぇ♡」


34:2017/01/12(木) 23:04:52.83 ID:OrUe3/uf.net

ガチャ

善子「ただいまー」

ドサドサ

善子(ん?何か部屋が騒がしいわね)


善子「ずら丸ー、ただいまー」ガチャッ


花丸「美味いずら~♡」バリバリ


花丸「あ………」


35:2017/01/12(木) 23:06:23.90 ID:OrUe3/uf.net

善子「あんた何やってんの…」

善子「ちょっと待って……何でベッドにピザポテトがぶちまけてあるのよ…」

花丸「あ………つい…」パリッ

花丸「ヨハネちゃんも…どうぞ//」スッ


善子「あんたぁあ!!!」


40:2017/01/13(金) 00:18:57.35 ID:59UacDNZ.net

花丸「…」(´._.`)シュン

善子「次にベッドでお菓子ぶちまけたら追い出すからね」

花丸「だってあの袋中々開かなくって…」

善子「言い訳すんな田舎者!」


花丸「はいずら!」


善子「はぁ、とにかく…分からない事あったら何でも聞いて」


こうして1週間が過ぎた頃


41:2017/01/13(金) 00:22:57.76 ID:59UacDNZ.net

花丸「未来ずらぁ!」

花丸「未来ずらぁ!」

花丸「未来ずらぁあ!!!」


善子「うっさぁああいっ!!」

花丸「どうしたずら?」


善子「あんたがやってきてから未来ずら!って…もう1000回は聞いたわ!」

花丸「だってあまりにも驚く事が沢山ありすぎて…」


42:2017/01/13(金) 00:26:15.84 ID:59UacDNZ.net

善子「もう禁止!夢にまで出てくんのよ!そのフレーズが!」


花丸「OKずら、新しいの考えるずら」


善子「ふぅ…私ちょっとコンビニ行ってくるから」


花丸「シュワシュワ頼んだずら」

善子「はいはい…」

ガチャ


43:2017/01/13(金) 00:31:15.48 ID:59UacDNZ.net

花丸「しかし……」

花丸(家の中だけでもこれだけの最先端技術が転がってるのに、お外は一体どうなってるずら…)


花丸(考えても仕方ない……TV見るずら…)㌰


『ウィッシュ!』


花丸「ん? 誰このお兄さん…」


44:2017/01/13(金) 00:41:52.80 ID:59UacDNZ.net

『それは~MNH!』


花丸「はい?mnhって?」


M N H
『マジで泣ける話!』


花丸「なるほどぉ!」ポンッ


花丸「これずらこれずらぁ!くっふっふっ!」


45:2017/01/13(金) 00:47:07.18 ID:59UacDNZ.net

善子「ただいまー」

花丸「あ、おかえりヨハネちゃん」

善子「はい、買ってきたわよコーラ」ゴトッ

花丸「いつもありがとうずら」


善子「いーわよ、それよりずら丸」


花丸「はい?」

善子「あんたどうやって元の世界に帰るつもりなの?」


46:2017/01/13(金) 00:56:47.59 ID:59UacDNZ.net

花丸「……」

善子「ひょっとして忘れてた?」


花丸「そんな訳ないずら!毎日帰る方法を探す為に…」

善子「探す為に?」


花丸「TVを……見てるずら」


善子「つまり何も考えてなかったわけね」

花丸「そうずら」


善子「はぁ……あんた確か本に吸い込まれてこっちにきたのよね?」


47:2017/01/13(金) 01:25:40.99 ID:59UacDNZ.net

善子「普通はその本に何かヒントがある筈なんだけど…何か心当たりはある?」

花丸「特に……始まりの書って表紙に書いてあるだけで、中は殆ど読んでないずら」


善子「始まりの書……ってことは!」

花丸「何か分かったずら?!」


善子「終わりの書よ!絶対そう!」


52:2017/01/13(金) 12:14:31.73 ID:2xihn6Mf.net

GANTZ!かと思った


55:2017/01/13(金) 16:21:30.57 ID:59UacDNZ.net

花丸「終わりの書?」

善子「こういう時は大抵そう、終わりの書がこの世界に存在する筈よ」

花丸「それを見たら元の世界に帰れるの?」

善子「多分ね!」

花丸「だけど…それが何処にあるのか…」


善子「ここまで分かれば簡単よ!」

花丸「ずら??」


56:2017/01/13(金) 16:22:32.65 ID:59UacDNZ.net

善子「んしょっと」パソコンパカッ

善子「終わりの書で…Googleさんに」タンタンターン

花丸(カタカタ何やってるずら?)

善子「あれ……おかしいわね」

花丸「どうしたの?」

善子(終わりの書、始まりの書 下巻、過去の書…どれで検索しても出てこない…)

善子(こういう時は何だっけぇ……浮かばない!)


善子「こうなったら…」スマホ㌰

花丸「ん??」


善子「リリー!!ヘルプ!!」

━━━━


57:2017/01/13(金) 16:23:31.94 ID:59UacDNZ.net

ガチャ

梨子「お邪魔します」

善子「リリー!待ってたわ!」

花丸「待ってた!」


梨子「えっ……どちら様?よっちゃんの友達?」


善子「今から話す事は信じられないかもしれないけど…」

梨子「えっ?」

━━━━
━━━

善子「という訳で来てもらったの」

梨子「はぁ…何か信じられない様な話ね…」


花丸「信じるか信じないかは…TVの前のーー」

善子「うっさいわ!」パコン

花丸「うぅ、痛いずらぁ…」サスリ


58:2017/01/13(金) 16:36:30.58 ID:59UacDNZ.net

梨子「とりあえず分かったわ、私は梨子!宜しくね花丸ちゃん」

花丸「ご迷惑おかけします、そして宜しくずら」


梨子「役に立てるか分からないけど…じゃあもう1度整理してみるね」

梨子「始まりの書を開いてこっちに来たんだよね?」

花丸「うん」

梨子「それでネットで検索しても終わりの書に該当する様なものは見当たらない」

善子「そうなのよ…まぁ実物を見た事あるのがズラ丸だけだから何とも言えないとこでもあるんだけど」


梨子「ふむ………」

梨子「おかしいわね…」


59:2017/01/13(金) 16:37:27.46 ID:59UacDNZ.net

花丸「何が?」

梨子「もしそうだとすると、この世界には他にも異世界の人間が何度か来ている可能性があるはずよね、そして帰る方法が見つからないならそれなりの人数がこっちにまだ居る筈よ」

梨子「そんな話聞いたことないかも」

善子「た、たしかに!」


梨子「ここからは私の想像なんだけど」


梨子「比較的簡単な方法で帰れるんじゃないのかな?」


60:2017/01/13(金) 16:38:18.00 ID:59UacDNZ.net

花丸「と、申しますと?」

梨子「少なくとも始まりの書に開封厳禁と注意をつけた人間は未来から戻って来れたって事だよね」

梨子「そしてこっちの世界には異世界人は殆ど存在した記録はない、つまり…」

梨子「何かのきっかけにほぼ全員が戻って来れた事になるわ」

善子「まぁ……あれ?でもさ」

梨子「そう、だとすると花丸ちゃんの世界にはこちらの技術を持ち帰った人間がいる筈」


61:2017/01/13(金) 16:39:11.20 ID:59UacDNZ.net

花丸「でもそんな様子は全然なかったずら…」

梨子「つまり!異世界へと戻る際に大部分の記憶も失われる!」

善子「大部分?少しはあるってこと?」

梨子「記憶なのか物なのかは分からないわ、でも開封厳禁と注意書きをつけたという事はその人物は何かしらの記憶があったという事でしょ?」

善子「おおー!そうなるわね!」


梨子「ここから導き出される最善策は…」


62:2017/01/13(金) 16:40:41.42 ID:59UacDNZ.net

梨子「元の世界に戻る為のトリガーを探す事、恐らくは皆が何気なく行う生活習慣の中にあったはずよ」


花丸「完璧過ぎるずら!梨子ちゃん探偵みたい!」

善子「流石わリリーね!来てもらって正解だったわぁ」


梨子(まぁ中学の頃に過去と未来をタイムスリップする妄想した時に何となく考えた設定なんだけどね…)


67:2017/01/13(金) 23:19:07.85 ID:59UacDNZ.net

善子「そうと決まればまずはズラ丸…あんたバイトでもしなさい」

花丸「ばいと?」

善子「そう、仕事よ」

梨子「確かに異世界の人がまずやってそうなのは仕事かもね」

花丸「働かざるもの食うべからずって事だよね、了解ずら!」


花丸「でもオラ…何したらいいずら?」

善子「あんたでも受かりそうなの探しとくわ」


68:2017/01/13(金) 23:21:30.96 ID:59UacDNZ.net

梨子「私はもう少し色々調べてみるね」

善子「何か妙にやる気ね」

梨子「少し気になるんだ…」

梨子(特に、本を封印しようとした記憶を持ち帰った人物について…)

善子「ごめんねリリー、この借りは必ず返すから!」

梨子「ううん、大丈夫だよ♡」

梨子(だけど…もし私の考えが合ってるとすると)

梨子(1つだけさっきの説明で足りてない事が…)

━━━━


69:2017/01/13(金) 23:22:41.72 ID:59UacDNZ.net

それから


花丸「じゃしたー!」

花丸「ご一緒にポテトはいかがですかー?」

花丸「ご一緒にナゲットはいかがですかー?」

「まるちゃん、そろそろ上がっていいよ」

花丸「はーい!お疲れ様でしたー」


花丸(さてと、早く帰って料理作るずら)


花丸(おっと、その前に)


71:2017/01/13(金) 23:25:21.71 ID:59UacDNZ.net

ガチャ


花丸「さあ食べよ!今日はハンバーグずら」

善子「あんたお昼はマック食べてるんじゃないの…」

花丸「逆ずら、マックからヒントを得て今日のハンバーグに活かす2段構えずら!」

善子「何なのそれ…まぁ、いただきます」パクッ


善子「そういえばバイトはもう慣れた?」


72:2017/01/13(金) 23:27:20.22 ID:59UacDNZ.net

花丸「最高の職場ずら!休憩中はポテト食べれるし」

善子(ゔぇぇ…一ヶ月経ってもまだポテト食べ続けてるの…)


花丸「あと今日は帰りにドンキにいったずら!」

善子(段々こいつも世間に染まりつつあるわね)

花丸「あれは正にGMZ!」

善子「何それ?」

G M Z
花丸「ガチでヤバいくらい未来ずら!」シャキン!


73:2017/01/13(金) 23:28:15.80 ID:59UacDNZ.net

花丸「ちなみにオラが考えたずら」

善子「誰の何をパクッたかモロわかり」

花丸「オリジナルずら」

善子「うそつけ、しかも微妙に古いのよ」

花丸「古いとか新しいとかオラにわかるわけないずら!」

善子「はい、ごちそさま~」カチャ

花丸「あぁ、待ってよ!話を聞くずらぁ!!」


74:2017/01/13(金) 23:29:45.31 ID:59UacDNZ.net

━━━━

梨子(異世界人…日記…と)カタカタ

梨子(やっぱりヒットしない…ネットにすら上がらないってことは書面として残っている物なんて…)


梨子(なら……今度は…)

梨子(異世界人との交流について…)カタカタ


梨子(出た…)


『私の祖母の手記には異世界から来たとされる人物との交流がーー』


梨子(…ダメ元でメールしてみよう)カチッ


75:2017/01/13(金) 23:55:30.82 ID:59UacDNZ.net

花丸「おやすみなさい」バサ


善子「…」

善子「ねぇ…ズラ丸」


花丸「…どうしたの?」

善子「もしあんた、帰れる方法が分かったらどうする?」

花丸「何かわかったの!?」


善子「もしもの話よ」


76:2017/01/13(金) 23:56:43.42 ID:59UacDNZ.net

花丸「う~ん、やっぱり帰りたいかなぁ…」

善子「まぁそうよね…」

花丸「どうしたのヨハネちゃん?」


善子「何となく思っただけよ」

花丸「明日も早いんだし、早く寝るずら」

花丸「……zz」

善子(本当に寝るの早い…)


善子(…そのうちあんたも帰っちゃうんだよね)


━━━━


78:2017/01/14(土) 07:55:59.74 ID:Fr72mjm9.net

花丸「ヨハネちゃん、朝だよ起きて」ユサユサ


善子「……何よ……せっかくの休みくらい…」

花丸「だからだよ、起きるずらぁ!」ドスン


善子「ぐぇ……」

ーー


79:2017/01/14(土) 07:57:17.48 ID:Fr72mjm9.net

善子「ついたわよ」

善子(いきなりお出かけしたいって…何なのよ)


花丸「す、すごいずら……」

花丸「これが東京……もう夢のようずら!」

善子「まぁ日本の中心だしね」

善子(しかし、リリーも用事があるなんてタイミング悪いわね)

花丸「早速いってみるずら!噂のミッキーマウスさんのとこ行きたいずら!」


善子「それは…また今度ね…、せっかくの秋葉なんだし私が案内してあげるわ」

花丸「頼みました」ピトッ

善子「あんまひっつくなぁ//」

花丸「こーしないと迷子になるずらぁ!」

善子(恥ずかしいとかはないのかこいつは…)

━━━━


80:2017/01/14(土) 07:58:06.90 ID:Fr72mjm9.net

梨子(ここね…)

梨子(まさかあっちから直接会って手記を見て欲しいなんて)


ガチャ

ダイヤ「桜内梨子さんですね…お待ちしておりました」

━━━━


81:2017/01/14(土) 07:58:56.65 ID:Fr72mjm9.net

善子「まずはゲーセン行くわよ!」


花丸「ゲーセン?」

善子「いいから、ほれ」


花丸「何ですかここは…」

善子「色々面白いもんがあるのよ、ほらあれが音ゲー」

花丸「音ゲー?」

善子「一緒にやったらわかるから」

花丸「はぁ…」

━━━━


82:2017/01/14(土) 08:00:01.99 ID:Fr72mjm9.net

ダイヤ「これを…」

梨子「この文章……暗号ですか?」

ダイヤ「ええ…そこに気づくという事は恐らく私と同じ結論という事ですのね」

梨子「はい、これはこの世界の外から来た人が、意図的に書かせたんだと」

祖母「そして書いた本人である祖母も解読できなかった、いや…そもそも暗号と認識していなかった」


梨子(つまり…これが本を封印をした人物ってわけね)


83:2017/01/14(土) 08:02:01.03 ID:Fr72mjm9.net

ダイヤ「これが解読された真の文です」

『彼女の名前だけを頼りに私は異邦からここに来た…』

ダイヤ「どう思われますか?」

梨子「はい……恐らくこれは、私達に宛てたメッセージなのだろうと」

梨子(名前…それに封印…なら多分間違いない)


梨子(だけど…これって…。)


84:2017/01/14(土) 08:02:57.15 ID:Fr72mjm9.net

━━━━

花丸「めちゃくちゃ楽しいずら!」

善子「でっしょー!」

花丸「ヨハネちゃんは何でも知ってるし音ゲーも上手だね」

善子「ま、まあね//」

善子「次は何処か行きたい所ある?」


85:2017/01/14(土) 08:04:05.08 ID:Fr72mjm9.net

花丸「はい!服を見に行くずら」

善子「ああ、あんたに似合いそうなのは…」

花丸「違う、ヨハネちゃんの服を見に行くずら!」

善子「はい!?私?」

花丸「うん、やっとバイト代も入ったし」

善子「じゃあ自分の物買えばいいじゃない」


86:2017/01/14(土) 08:04:48.72 ID:Fr72mjm9.net

花丸「オラはいつか帰らなきゃ行けないからお金持ってても意味がないし…」


善子(………)

花丸「それに、いつもお世話になってるヨハネちゃんにお礼がしたいずら!」


善子「花丸……」


87:2017/01/14(土) 08:06:35.07 ID:Fr72mjm9.net

━━━━

ダイヤ「今日はわざわざお越し頂きありがとうございました」

梨子「いえ、こちらこそありがとうございました…」


梨子(これから二人には何て伝えればいいのかな…)

梨子(私からは……)

━━━━

善子「……津島善子」

花丸「ん…?」

善子「ヨハネじゃなくて善子…私の本当の名前」

善子「だから……今度からは善子って呼んで…」


花丸「うん!善子ちゃん!」


94:2017/01/15(日) 02:36:04.63 ID:6Nlsj4z2.net

あれから数週間後

ピンポーン


善子「ん……誰だろ?」

花丸「見てくる」タッタッ

善子「ついでにお茶持ってきてー」

花丸「分かったずら~」


ガチャ

花丸「ふぅ…宅急便だったずら」


95:2017/01/15(日) 02:36:47.51 ID:6Nlsj4z2.net

花丸「宛名…津島善子…よしこ…ぷぷ」プルプル

善子「何……?」

花丸「これはオラでもわかる……ダサダサネームずら!」



善子「ずらまるぅ……」

善子「あんたやっぱ呪い殺すっ!!」

花丸「あははは!!怒ったずら!」ピュー


96:2017/01/15(日) 02:37:36.35 ID:6Nlsj4z2.net

善子「待てぇ!!」

ヴ~♪ヴ~♪

善子「ん?リリーからだ」㌰

善子「どしたのー?」


善子「……?!」

善子「すぐ行く…。」


97:2017/01/15(日) 02:38:26.08 ID:6Nlsj4z2.net

花丸「どうしたずら?」

善子「ちょっと出てくるわ…宅急便は開けないでよ!」

花丸「うん、行ってらっしゃい!」


━━━━

梨子「ごめんね、呼び出しちゃって」

善子「そんな事はいーのよ、1人で来てってどうしたの?」


98:2017/01/15(日) 02:39:25.33 ID:6Nlsj4z2.net

梨子「あのね……」

梨子「分かったんだ、花丸ちゃんが帰る方法…」


善子「………!?」


善子「何!どーしたらいいの!?」


梨子「その前にね…あれから本を封印しようとした人物について調べて分かった事があるの」

善子「え…?」

梨子「彼に会ったとされる女性の手記を見つけてね」


99:2017/01/15(日) 02:41:00.72 ID:6Nlsj4z2.net

梨子「それがこれ…ちょっと見て」ピラッ

善子「何これ?…何かのメッセージ?」

梨子「わざわざ暗号化してあったわ」


善子「は?何の為に??」


梨子「多分ね、こちらから異世界に戻る時に元々この時代にいた私達も記憶や日記、写真とかが消えてしまうんだと思う」

善子「異世界から来た人を認識できる物は無くなっちゃうって訳ね、それは私も前にリリーに説明された時に少し思ってた」


梨子「そう、だからわざわざ暗号として、書いた本人が認識出来ない様に指示したの」

梨子「つまりこの手記が最初に彼がこちらに来たという証拠」


100:2017/01/15(日) 02:42:18.12 ID:6Nlsj4z2.net

善子「はい?てゆーか…最初??」


梨子「ええ、彼はね……2回来てるの、こちらに」


善子「……??」


梨子「最初に持ち帰った記憶は女性の名前、彼はこの名前だけを頼りにまたこちら側へ来てその女性を探したの」

梨子「そして手記の女性と出会った、勿論これが最初来た時に会ったとされる女性かは分からないわ」

梨子「その時に彼も私と同じ仮説に辿り着いたの、だから暗号として残る様に特殊な文章を彼女に書かせた」


101:2017/01/15(日) 02:43:31.26 ID:6Nlsj4z2.net

善子「なるほど…ここまでは分かったけど、何でこれが封印した奴になるの?」

梨子「彼の最初の記憶は女性の名前、次に来た時には本を封印をしようとした……これってね」


梨子「彼がこの世界を去る時に心に強く浮かんだ言葉なんじゃないのかな?」


善子「む、難しいかも…」


梨子「この二つのフレーズが繋がるとしたら、例えばこうじゃない?」


102:2017/01/15(日) 02:44:35.52 ID:6Nlsj4z2.net

梨子「最初にこちら側に来た時に彼はその名の女性に恋をした、それがきっかけとなり異世界に返された…」

梨子「突然過ぎる別れに彼の心に浮かんだ言葉は…女性の名前だった」

梨子「そして戻ってきた彼は女性の名前の記憶だけが残る、不思議に思ってまた彼は本を開き、もう一度こちら側へ来る事になる」

梨子「そしてまた同じ名の女性に恋をした、それがきっかけでまたしても異世界に戻る事になる」


梨子「その時に彼は全てを理解した、そして最後に心の中でこう叫んだ…」


梨子「 『あの本を開くんじゃなかった』ってね…」


103:2017/01/15(日) 02:45:47.04 ID:6Nlsj4z2.net

善子「………それで、本を封印しようとした…」

梨子「うん…」

善子「……」

梨子「もう分かるよね…」


善子「花丸が帰る方法…それは…」


梨子「2人が恋に落ちる事…」


106:2017/01/15(日) 10:04:37.92 ID:rKP9cdLa.net

善子「ただいま」

花丸「おかえり善子ちゃん」

善子「…」

花丸「ん?どうしたの?」

善子「何でもない…あ…」

善子「てゆーか何であんたがそのマント着てんのよ!」

花丸「いやぁ、なんかこれ見てたら故郷を思い出して…ついつい袖を」

善子「返せバカ!!」ポカッ

花丸「分かったずらぁ…スグ脱ぐから乱暴は…」グスン


107:2017/01/15(日) 10:05:57.70 ID:rKP9cdLa.net

善子(……)

善子(要はこいつを私に惚れさせればいいのよね)

花丸「ん……?」


善子(リリーが言うには…直接のトリガーになるのは)

善子(キス……)

善子(こいつと私が………)


花丸「善子ちゃ~ん?」ジーッ


善子「う……//」

花丸「何で赤くなってるずら??」

善子「なってない//」

善子(何で私が意識してんのよ!アホか!)


花丸「所で、ミッキーさんはいつ見に行くずら?」

善子「あぁ…そういえばそんな約束を」


善子(そうだ!)

━━━━


108:2017/01/15(日) 10:06:56.30 ID:rKP9cdLa.net

善子「着いたわ」


花丸「これが夢の国と名高い例の…」ゴクリ

善子(メイクも服もキメてきた、ここでズラ丸を…)


善子(落とす!!)


109:2017/01/15(日) 10:07:43.78 ID:rKP9cdLa.net

花丸「何か今日の善子ちゃんお洒落ずら」

善子(と言っても、一緒に準備してたからなんか格好つかないわね…)



花丸「この前買った服来てくれてるし♪」

善子「ああ、気に入ってるわよこれ、ありがと」


善子(ん、そーいえば…ズラ丸が居なくなったらこの服も消えるのかな)

善子(いやいや、流石に服は残るよね…)


110:2017/01/15(日) 10:08:59.50 ID:rKP9cdLa.net

花丸「行くずらー!」ピトッ

善子「ってひっつくなぁ!」


花丸「迷子は怖いずら…」


善子「あんた半分は迷子みたいな存在でしょ」

花丸「確かに…善子ちゃん上手い事言うずら」

善子「ふふん♪これが堕天使ジョークよ」

花丸「さあ行くずら堕天使さま」

善子「しょーがないわね、しっかり手握ってなさいリトルデーモン!」

ーー


111:2017/01/15(日) 10:09:59.49 ID:rKP9cdLa.net

花丸「出た!!これが大人気のハニーハントですね」

善子「やけに詳しいわねあんた…」

花丸「折角のお出かけだから下調べも入念にしたずら」

善子「どんだけ楽しみにしてたのよ」


花丸「早く行こう善子ちゃん、時間なくなっちゃうずら」グイッ

善子「はいはい…わかったから引っ張るなっ」

善子(何だろうなこの感じ……)


112:2017/01/15(日) 10:11:32.19 ID:rKP9cdLa.net

ーー

善子「ってやっぱだいぶ待たなきゃダメみたいね…」

花丸「休日に来るべきじゃなかったずら、今度は平日に来た方がいいかも」

善子「また来る気なの?気が早いわね」

花丸「行ける時に行っとかないと、いつ元の世界に帰る事になるか分からないずら!」

善子(……でも、もしこいつが私を好きになったら…)


花丸「後30分…やたら待ちが長く感じるずら」イライラ


善子(……その時はお別れなんだよね…)


ーー


113:2017/01/15(日) 10:12:46.25 ID:rKP9cdLa.net

善子「もう夜かぁ、だいぶ遅くなったわね」

花丸「じゃあ最後にちょっとだけパレード見ていこうよ」

善子「ちょっとだけよ…」

善子(帰り間に合うのかな…まぁ、いいわ)


花丸「お、おお!!居たー!」


善子「何?またミッキー?」

花丸「アヒルの!えっと…何だっけ…」

善子(ああ、そっちね)


114:2017/01/15(日) 10:13:53.25 ID:rKP9cdLa.net

花丸「善子ちゃんはどれが好き?」

善子「私は特にないかも、もっとこう…悪魔的要素がないと」

花丸「最近覚えたんだけど、そういうの厨二って言うんだよね」

善子「どっから仕入れてくんのよそんな偏った知識」

善子(てゆーか…結局ダメダメだったわ)


善子(そもそも私もこいつも絶対恋愛に発展とかしそうにないし…)


115:2017/01/15(日) 10:14:53.87 ID:rKP9cdLa.net

花丸「♪~」

善子(とりあえずキスだけしたらダメなのかな…)


花丸「さっきから何チラチラ見てるずら?」

善子「作戦考えてんのよ…」

花丸「何のことずら?」


善子「何でもない」

善子(もう素直に事情を話した方が上手く行きそうな気さえするわ)


善子「ズラ丸…そろそろ帰るわよ…」


━━━━


117:2017/01/15(日) 10:17:13.04 ID:rKP9cdLa.net

数日後


梨子「では、これから第1回花丸ちゃん成仏会議を始めたいと思います」

花丸「成仏って縁起でもないずら!」

善子「じゃ何よ」


花丸「えっと……強制送還…?」

梨子「それもどうかと…」

善子「まぁいーわ」

善子「ズラ丸、あんたが帰る方法…分かったの」


花丸「本当にぃ!?」


梨子「多分ね、そして持ち帰ることの出来る記憶も」


118:2017/01/15(日) 10:18:54.11 ID:rKP9cdLa.net

花丸「いつの間に……2人共GTZ!」

梨子「はい?」

善子「気にしないでいーわ、無視よ」

花丸「ガチ天才ずら!」

梨子(ああ…)

善子「ね?くだらないでしょ…」

花丸「……」ムスッ


善子「じゃ本題に入るわよ…あんたが帰る方法」


花丸「……?」ゴクリ


119:2017/01/15(日) 10:19:50.40 ID:rKP9cdLa.net

善子「私に惚れる」


花丸「………はい?」

善子「だから私に惚れてキスしたら帰れるのよ」


花丸「何でそうなるずら?」


梨子「少し長くなるけどいい?」

花丸「お願いします!」


梨子「ではーー」

━━━━
━━━

梨子「と、言う訳でこの結論に達した訳なの」

花丸「ふむ……」


120:2017/01/15(日) 10:20:56.27 ID:rKP9cdLa.net

善子「だからあんたを落とす為に黙ってたの…でも無理っぽいからこうやって会議になったわけ」

花丸「確かに…それであの日はやたらとお洒落を頑張ってたと……ぷっ」

善子「笑うなっ!あんたの為でしょーが!」

花丸「ごめんごめん!つい…」

善子(本当腹立つわねこいつ…)


梨子「あの…//」


梨子「もし花丸ちゃんが良ければ…よっちゃんじゃなくて私と恋に落ちてもいいんだよ//」モジモジ


梨子「どう……かな……//」


121:2017/01/15(日) 10:24:06.60 ID:rKP9cdLa.net

花丸(なんか梨子ちゃん怖いずら…)

善子(急にスイッチ入ったわね…)


花丸「梨子ちゃん」


梨子「梨子で……いいよ…//」モジモジ


花丸「オラは誰か他を探すずら…」


梨子「え……」


梨子「それって……地味に私フラれたのかな…」

花丸「ま、まぁ…」

梨子「…」

花丸「…」

梨子「……酷いよぉ…ううっ…」グスン


花丸(何でこうなるずら……)


122:2017/01/15(日) 10:25:26.16 ID:rKP9cdLa.net

善子「はい、コントはそこまでにして!」

善子「帰る方法はもう分かったんだし、後はあんたが上手い事やんなさい」

花丸「ええ…そこを何とかする会議じゃなかったずら?」

善子「私もリリーも善処したのに落ちないあんたが悪いのよ」

花丸(かなり理不尽ずら…)


善子「本題は持ち帰るワードよ」


123:2017/01/15(日) 10:26:43.79 ID:rKP9cdLa.net

花丸「ワード?最後に思う言葉だよね?」

梨子「そう、普通に本を開いてやってきた人達は多分悲しいお別れをしてきたんだと思う」

梨子「でも私達は違う…もっと他のお別れの仕方が出来ると思うの」


花丸「他の…お別れ?」

善子「つまりよ…どうせ帰るならあんたも笑って帰りたいでしょ」

善子「んで、私達も笑って見送る」


善子「だからその時に持ち帰るワードを3人で考えようって事よ」


124:2017/01/15(日) 10:27:40.48 ID:rKP9cdLa.net

善子「どうせ私達がこうして一緒にいた記憶が無くなるんなら…」

善子「ズラ丸…せめてあんたの中にだけでも何か残しておきたいじゃない?」


花丸(善子ちゃん…梨子ちゃん………)


花丸「……うん!考えるずら!」


125:2017/01/15(日) 10:29:32.18 ID:rKP9cdLa.net

梨子「じゃあ私から…」


梨子「3人のイニシャルをとってRYH…とか?」


花丸「あーるわいえいち?すごく言いづらい…」

善子「却下よ。てゆーか何でリリーまで影響されてんのよ」

梨子「そんなぁ…」

梨子「じゃあよっちゃんは何かある?」


善子「えっ?私…!?」


126:2017/01/15(日) 10:30:52.89 ID:rKP9cdLa.net

善子「えと…」

善子「……」

善子「………梨善丸…。」


花丸「最悪づら」

梨子「船みたいだよ…」


善子「よく考えるとかなり難しいわね、ワンフレーズに意味を込めつつ、なるべく忘れにくいやつ…」

梨子「花丸ちゃんは何かある?」

花丸「う~んとね…」

花丸(善子ちゃんと梨子ちゃんを思い出すフレーズ…)

善子「こっちの思い出とか」

梨子「印象に残った物とか」


花丸「…………」

花丸「やっぱりお世話になった善子ちゃんと梨子ちゃん」

善子「それじゃまた振り出しに戻るじゃない!」


127:2017/01/15(日) 10:32:15.09 ID:rKP9cdLa.net

梨子「ふふ、そうだね…私達ってセンスないのかも」

善子「私はあるわ!」


梨子「梨善丸で?」


善子「くっ……時間をくださぃ…」

花丸「2人とも真面目に考えるずら!」

よしりこ「は~い」


128:2017/01/15(日) 10:38:07.14 ID:rKP9cdLa.net

花丸「……でも」

花丸「こうやって3人でお話した事も忘れちゃうのかな…」

梨子「花丸ちゃん……」


花丸「シュワシュワの事も…」

花丸「善子ちゃんにいつも怒られた事も…梨子ちゃんに本屋についてきてもらった事も…」

花丸「善子ちゃんとパレード見た事も、前に3人で映画に行った事も…」


花丸「全部忘れちゃうのかなって……」


花丸「それってやっぱり凄く怖いし悲しい…」


129:2017/01/15(日) 10:39:33.48 ID:rKP9cdLa.net

善子「……仕方ないわよ」

善子「帰るにはそれしかないんだから……」


善子「仕方ないじゃない……!」


花丸(善子ちゃん…)


梨子「私だっていやだよ…せっかく友達になれたのに」


梨子「ずっと…こっちに居て欲しいよ……ううっ……」

梨子「う……ううっ……んんっ……」ポロポロ


善子「もぉ、りりー……泣いちゃダメだってば」


善子「そんな……泣いちゃ………花丸が………」

善子「……は…………まる……がっ………ひぐっ…」


130:2017/01/15(日) 10:40:49.57 ID:rKP9cdLa.net

花丸(オラだって……2人の事を忘れてまで…)

花丸(そんな想いをするくらいなら…)


花丸『もう帰りたくないずら……』


トクン…………………………。

花丸「ん……?」


トクン…………………。

花丸「あ、あれ……??」



梨子「花丸ちゃん……?」

善子「花丸!?」


131:2017/01/15(日) 10:41:53.61 ID:rKP9cdLa.net

トクン……………………………。

花丸「体が…………!?」

花丸「消えて………?!」


善子「何で!?…花丸!?花丸っ!!!」

善子「リリー!!!何なのこれ!!ねぇ!?」


梨子「………!?」


梨子「私、思い違いをしてた……。」


善子「え………?」


132:2017/01/15(日) 10:42:43.50 ID:rKP9cdLa.net

梨子「もっとシンプルな感情だったんだ……。」

梨子「この世界に残りたいっていう強い気持ち」

梨子「それがトリガーだったんだ……」


善子「キスとか惚れるとか…あれは……?」


梨子「……だってそう思うでしょ普通…」


善子「 こんのぉお…バ カ ァ ア ア ア !!!」


梨子「だってよっちゃんも納得してたじゃない!!」


善子「この恋愛脳がっ!!肝心なとこをっ!!」


133:2017/01/15(日) 10:44:03.36 ID:rKP9cdLa.net

花丸「ぷっ……」


善子「え……?」

梨子「花丸ちゃん……?」


花丸「もう!最後のお別れが台無しずら!」

花丸「2人共仲良くするずら!」


善子「……」

善子「………結局持って帰る言葉決まんなくてごめん」

梨子「花丸ちゃん…あっちに行っても元気でね」


134:2017/01/15(日) 10:45:31.13 ID:rKP9cdLa.net

花丸「うん!!善子ちゃん、梨子ちゃん!」

花丸「楽しかったよ!ありがとう!」


最後の言葉かぁ……

もう意味なんていいや、ただ2人に……

大好きな友達にずっと届けたい言葉…

どれだけ遠くに行っても

だから……


━━━━━━━━━
━━━━━━
━━━


135:2017/01/15(日) 10:46:23.17 ID:rKP9cdLa.net

数日後

ガチャ

善子「りりー、お邪魔しまーす」

梨子「うん、いらっしゃい」

梨子「でも珍しいね、よっちゃんが遊びに来るなんて♪」


善子「何か部屋に居ると落ち着かないのよ」

梨子「自分の家なのに?何それ」

善子「やけに広い気がするというか…」

善子「あと、これ飲み物」ガサッ

善子「あれ……」

梨子「どうしたの?」


善子「何故か3本買ってたわコーラ…」


136:2017/01/15(日) 10:47:33.06 ID:rKP9cdLa.net

そしてこちらの世界では


「そういえばあの本どーやったん?」

花丸「あの本??」

「いや、まるちゃんが買って帰ったやん」

花丸「ああ……何か知らないけどあの後気づいたら寝てたずら…」

花丸「それで起きた時は物凄く具合悪くって…」

(それ、まずいやつやないん……?ちょっと責任感じるわ…)


花丸「あ、お客さん来たずら!」

「じゃあ、うちはそろそろ…ばいばい!」


花丸「さてと……」


花丸「今日も元気にまるは頑張るづら!」


137:2017/01/15(日) 10:47:59.94 ID:rKP9cdLa.net

以上です、ありがとうございました!


141:2017/01/15(日) 12:05:07.80 ID:hL5FWRbF.net

おつずら
凄く惹き込まれた


143:2017/01/15(日) 13:34:34.38 ID:ZwBPpO0p.net

乙です。