1: :2017/06/11(日) 20:29:24.51 ID:vlujfY5H.net
千歌「あ、曜ちゃーん!おはよ!」
梨子「おはよう曜ちゃん」
曜「二人ともおはヨーソロー!」
千歌「えへへ、今日も元気だね!」
曜「それが取り柄ですから!あ、千歌ちゃん、今日からよろしくお願いします」ペコリ
梨子「え、ついに同棲を……!?」
梨子「おはよう曜ちゃん」
曜「二人ともおはヨーソロー!」
千歌「えへへ、今日も元気だね!」
曜「それが取り柄ですから!あ、千歌ちゃん、今日からよろしくお願いします」ペコリ
梨子「え、ついに同棲を……!?」
2: :2017/06/11(日) 20:29:47.70 ID:vlujfY5H.net
※安価によるルート分岐もあります
3: :2017/06/11(日) 20:30:13.94 ID:vlujfY5H.net
千歌「ち、違うよ!一週間くらい曜ちゃんち誰もいなくなるからうちに来るの!」
曜「あはは…一人でも大丈夫、って言ったんだけど……」
千歌「ちょうどうちの旅館も休みになるからさ!」
梨子「旅館も?どうして?」
千歌「なんかねー、老舗旅館の……意見交換会?みたいなのにみんな行くらしくて、私も一人なの!」
曜「まさに奇跡のようなタイミングだよね!」
曜「あはは…一人でも大丈夫、って言ったんだけど……」
千歌「ちょうどうちの旅館も休みになるからさ!」
梨子「旅館も?どうして?」
千歌「なんかねー、老舗旅館の……意見交換会?みたいなのにみんな行くらしくて、私も一人なの!」
曜「まさに奇跡のようなタイミングだよね!」
4: :2017/06/11(日) 20:30:42.70 ID:vlujfY5H.net
梨子「へぇ……」
千歌「梨子ちゃんも来る?」
梨子「私は……誰かさんが早く歌詞をくれなかったおかげで作曲を急がなくちゃいけないから」
千歌「ご、ごめんなさい…なにか手伝えることあるかな?」
梨子「うーん…形だけできたら聞いてくれる?」
千歌「わかった!じゃあできたら連絡してね!」
千歌「梨子ちゃんも来る?」
梨子「私は……誰かさんが早く歌詞をくれなかったおかげで作曲を急がなくちゃいけないから」
千歌「ご、ごめんなさい…なにか手伝えることあるかな?」
梨子「うーん…形だけできたら聞いてくれる?」
千歌「わかった!じゃあできたら連絡してね!」
5: :2017/06/11(日) 20:31:09.21 ID:vlujfY5H.net
梨子「うん、そうするわ」
曜「さ、じゃあ二人とも早く学校行こ!」ギュッ ダッ
梨子「わわっ……手つないで走ったら危ないって…!」
千歌「だいじょぶだよー!」
梨子「もー!」
曜「さ、じゃあ二人とも早く学校行こ!」ギュッ ダッ
梨子「わわっ……手つないで走ったら危ないって…!」
千歌「だいじょぶだよー!」
梨子「もー!」
6: :2017/06/11(日) 20:32:50.06 ID:vlujfY5H.net
***
千歌「やっと終わったあー!」
梨子「千歌ちゃん、午後の授業ずっと寝てたよね?」
千歌「うっ……だって眠くて…」
曜「千歌ちゃん…夜更かしでもした?」
千歌「……う、うん、ちょっとだけ」
梨子「また夜更かしして…テスト前になって泣き言言っても知らないからね」
千歌「やっと終わったあー!」
梨子「千歌ちゃん、午後の授業ずっと寝てたよね?」
千歌「うっ……だって眠くて…」
曜「千歌ちゃん…夜更かしでもした?」
千歌「……う、うん、ちょっとだけ」
梨子「また夜更かしして…テスト前になって泣き言言っても知らないからね」
7: :2017/06/11(日) 20:33:17.72 ID:vlujfY5H.net
千歌「だから言いたくなかったんだよ……曜ちゃん助けて!」
曜「あ、はは…頑張って千歌ちゃん」
千歌「うわぁん!ひどいよ二人ともー!」
梨子「悪いのは千歌ちゃんでしょ?ほら、早く練習行くわよ」
曜「ヨーソロー!」
千歌「はーい」
曜「あ、はは…頑張って千歌ちゃん」
千歌「うわぁん!ひどいよ二人ともー!」
梨子「悪いのは千歌ちゃんでしょ?ほら、早く練習行くわよ」
曜「ヨーソロー!」
千歌「はーい」
8: :2017/06/11(日) 20:34:52.93 ID:vlujfY5H.net
***
果南「ん、もう17時か……そろそろ練習切り上げよっか!」
ダイヤ「しっかりストレッチをしてくださいね」
「はーい!」
鞠莉「千歌っちー」
千歌「なあに?」
鞠莉「昨日、沼津にある眼鏡屋さんにいたわよね?もしかして、目悪くなったの?」
千歌「え……あ、あぁ、違うよ!パソコンするとき用にブルーライトカット?のやつを買ったんだ!……って、気付いたなら声かけてくれれば良かったのにー」
果南「ん、もう17時か……そろそろ練習切り上げよっか!」
ダイヤ「しっかりストレッチをしてくださいね」
「はーい!」
鞠莉「千歌っちー」
千歌「なあに?」
鞠莉「昨日、沼津にある眼鏡屋さんにいたわよね?もしかして、目悪くなったの?」
千歌「え……あ、あぁ、違うよ!パソコンするとき用にブルーライトカット?のやつを買ったんだ!……って、気付いたなら声かけてくれれば良かったのにー」
9: :2017/06/11(日) 20:35:23.96 ID:vlujfY5H.net
鞠莉「Sorry!車の中だったから…」
千歌「そうだったんだ!私の視力は両方ずーっとA評価だからね!大丈夫だよ」ニシシッ
果南「鞠莉ー帰ろ!」
鞠莉「Okay!じゃあまた明日ね、千歌っち!」
千歌「うん、ばいばーい!」
曜「ごめん、トイレ行ってくるから待っててくれる?」
梨子「えぇ、わかったわ」
曜「ありがと!ごめんねー!」
千歌「そうだったんだ!私の視力は両方ずーっとA評価だからね!大丈夫だよ」ニシシッ
果南「鞠莉ー帰ろ!」
鞠莉「Okay!じゃあまた明日ね、千歌っち!」
千歌「うん、ばいばーい!」
曜「ごめん、トイレ行ってくるから待っててくれる?」
梨子「えぇ、わかったわ」
曜「ありがと!ごめんねー!」
10: :2017/06/11(日) 20:35:50.96 ID:vlujfY5H.net
鞠莉「ねぇねぇ、クレープ食べて帰らない?」
ダイヤ「こんな時間に食べたら夕御飯が入らないでしょう!」
果南「じゃあダイヤは食べなきゃいいよー」
ダイヤ「なっ……私も食べますわ!」
鞠莉「ダイヤは素直じゃないんだから☆」
花丸「善子ちゃんちに行く前に本屋さんに行ってもいいずら?」
ダイヤ「こんな時間に食べたら夕御飯が入らないでしょう!」
果南「じゃあダイヤは食べなきゃいいよー」
ダイヤ「なっ……私も食べますわ!」
鞠莉「ダイヤは素直じゃないんだから☆」
花丸「善子ちゃんちに行く前に本屋さんに行ってもいいずら?」
11: :2017/06/11(日) 20:36:19.20 ID:vlujfY5H.net
ルビィ「ルビィも欲しい本があるんだ!」
善子「ククッ……堕天使に忌々しい書物を持たせるというのね…!」
花丸「大丈夫ずら!風呂敷を持ってきてるから!」
善子「ふ、風呂敷……!?」
千歌「あはは、皆仲良しだね」
梨子「うん。本当……Aqoursの皆に会えてよかった」
千歌「どうしたの急に」フフッ
善子「ククッ……堕天使に忌々しい書物を持たせるというのね…!」
花丸「大丈夫ずら!風呂敷を持ってきてるから!」
善子「ふ、風呂敷……!?」
千歌「あはは、皆仲良しだね」
梨子「うん。本当……Aqoursの皆に会えてよかった」
千歌「どうしたの急に」フフッ
12: :2017/06/11(日) 20:36:46.27 ID:vlujfY5H.net
梨子「夕焼けを見てたらセンチメンタルな気分になっちゃった……の、かな」
千歌「せ、せんち……?」
梨子「……千歌ちゃんはもう少し授業を聞いた方がいいと思うな」
千歌「…はい」
曜「お待たせー!……ありゃ、もう二人以外は帰っちゃった?」
千歌「もー遅いよ曜ちゃん!」
千歌「せ、せんち……?」
梨子「……千歌ちゃんはもう少し授業を聞いた方がいいと思うな」
千歌「…はい」
曜「お待たせー!……ありゃ、もう二人以外は帰っちゃった?」
千歌「もー遅いよ曜ちゃん!」
14: :2017/06/11(日) 20:37:13.48 ID:vlujfY5H.net
梨子「具合悪いの…?」
曜「ごめんごめん!教室に忘れ物しちゃって、取りに行ってたんだ!」
梨子「忘れ物?一体なにを……」
曜「たいしたものじゃないよ!さ、帰ろ!」ダッ
千歌「よ、曜ちゃん待ってよー!」
梨子「……?」
千歌「ん?梨子ちゃん、どうかした?」
梨子「ううん、なんでもないの!」
曜「ごめんごめん!教室に忘れ物しちゃって、取りに行ってたんだ!」
梨子「忘れ物?一体なにを……」
曜「たいしたものじゃないよ!さ、帰ろ!」ダッ
千歌「よ、曜ちゃん待ってよー!」
梨子「……?」
千歌「ん?梨子ちゃん、どうかした?」
梨子「ううん、なんでもないの!」
15: :2017/06/11(日) 20:37:40.54 ID:vlujfY5H.net
***
梨子「じゃあ、また明日ね」
曜「うん、おやすみなさーい!」
千歌「また明日!」
バタンッ
曜「お邪魔しまーす!」
千歌「ただいまー!……って、誰もいないんだけどね」
曜「広いぶん、誰もいないと寂しいねー」
梨子「じゃあ、また明日ね」
曜「うん、おやすみなさーい!」
千歌「また明日!」
バタンッ
曜「お邪魔しまーす!」
千歌「ただいまー!……って、誰もいないんだけどね」
曜「広いぶん、誰もいないと寂しいねー」
16: :2017/06/11(日) 20:38:14.97 ID:vlujfY5H.net
千歌「ねー!今日は早めにお風呂入ってゲームしよ!」
曜「おぉ!負けないよー?」
しいたけ「わぉん!」
千歌「あ、しいたけもご飯の時間だよね!ちょっと待っててー」
曜「よーしよし、しいたけー!」
しいたけ「くぅん…」パタパタ
千歌「あはは、仲良しだ!」
曜「おぉ!負けないよー?」
しいたけ「わぉん!」
千歌「あ、しいたけもご飯の時間だよね!ちょっと待っててー」
曜「よーしよし、しいたけー!」
しいたけ「くぅん…」パタパタ
千歌「あはは、仲良しだ!」
17: :2017/06/11(日) 20:38:41.99 ID:vlujfY5H.net
曜「まあね!私たちは大親友だもん!ね、しいたけ!」
しいたけ「わん!」
千歌「わかってるのかなあ?」
曜「うーん…たぶん?」
千歌「なにそれー!…はい、しいたけご飯だよー」
曜「お風呂は私が洗ってくるよ!家の方でいいよね?」
しいたけ「わん!」
千歌「わかってるのかなあ?」
曜「うーん…たぶん?」
千歌「なにそれー!…はい、しいたけご飯だよー」
曜「お風呂は私が洗ってくるよ!家の方でいいよね?」
18: :2017/06/11(日) 20:39:09.25 ID:vlujfY5H.net
千歌「あ、待って!せっかくだから温泉の方入ろうよ!」
曜「でも掃除大変なんじゃ…」
千歌「二人でやればだいじょーぶ!ほら、行こ!」ギュッ
曜「ち、千歌ちゃん!?」
千歌「ん?」
曜「う、ううん!行こ!」ドキドキ
曜「でも掃除大変なんじゃ…」
千歌「二人でやればだいじょーぶ!ほら、行こ!」ギュッ
曜「ち、千歌ちゃん!?」
千歌「ん?」
曜「う、ううん!行こ!」ドキドキ
19: :2017/06/11(日) 20:39:25.38 ID:vlujfY5H.net
ガラッ
千歌「よーし、私はこっちからやるから曜ちゃんはそっちからね!」ダダッ
曜「あ、危ないよ!?」
ステーンッ
千歌「いったぁーい!」
曜「もー…だから言ったのに。大丈夫?」
千歌「うぅ…だいじょーぶ……」ヒリヒリ
千歌「よーし、私はこっちからやるから曜ちゃんはそっちからね!」ダダッ
曜「あ、危ないよ!?」
ステーンッ
千歌「いったぁーい!」
曜「もー…だから言ったのに。大丈夫?」
千歌「うぅ…だいじょーぶ……」ヒリヒリ
20: :2017/06/11(日) 20:40:07.42 ID:vlujfY5H.net
カポーン
千歌「はぁ…きもちいー♡」
曜「だねぇ…梨子ちゃん、お風呂だけでも誘えばよかったね」
千歌「あーたしかに」
曜「明日誘おっか!」
千歌「うん、そうだね!」
千歌「はぁ…きもちいー♡」
曜「だねぇ…梨子ちゃん、お風呂だけでも誘えばよかったね」
千歌「あーたしかに」
曜「明日誘おっか!」
千歌「うん、そうだね!」
22: :2017/06/11(日) 20:46:57.80 ID:vlujfY5H.net
***
チュンチュン…
梨子「……やっちゃった」
梨子「今日も練習なのに…」
…ン……チャン…
梨子「ん……窓の方?」ガラッ
曜「梨子ちゃん!よかった……!」
梨子「どうしたの?まだ6時くらいじゃない…」
曜「千歌ちゃんが……」
チュンチュン…
梨子「……やっちゃった」
梨子「今日も練習なのに…」
…ン……チャン…
梨子「ん……窓の方?」ガラッ
曜「梨子ちゃん!よかった……!」
梨子「どうしたの?まだ6時くらいじゃない…」
曜「千歌ちゃんが……」
23: :2017/06/11(日) 20:47:39.52 ID:vlujfY5H.net
曜「千歌ちゃんが、いないの」
24: :2017/06/11(日) 20:48:50.67 ID:vlujfY5H.net
梨子「どういう、こと…?」
曜「昨日の夜、一緒に寝て……それで、起きたらいなくて…!」
梨子「トイレに行ってるとかじゃ…ないの?」
曜「探したよ!探したけど…どこにも、いないの」
梨子「……すぐそっち行くからそれまで頑張れる?」
曜「………うん」
曜「昨日の夜、一緒に寝て……それで、起きたらいなくて…!」
梨子「トイレに行ってるとかじゃ…ないの?」
曜「探したよ!探したけど…どこにも、いないの」
梨子「……すぐそっち行くからそれまで頑張れる?」
曜「………うん」
25: :2017/06/11(日) 20:49:17.06 ID:vlujfY5H.net
梨子「ちょっとだけ待っててね!」シャッ
梨子(千歌ちゃんがいなくなった?どういうこと……?)キガエキガエ
梨子(昨日まではあんなに楽しそうだった…自分からどこかに消えるなんてありえるのかな)
梨子(いや……自分からじゃないとしたら?)
ガチャッ
梨子(……千歌ちゃんの靴が、ない)
梨子(千歌ちゃんがいなくなった?どういうこと……?)キガエキガエ
梨子(昨日まではあんなに楽しそうだった…自分からどこかに消えるなんてありえるのかな)
梨子(いや……自分からじゃないとしたら?)
ガチャッ
梨子(……千歌ちゃんの靴が、ない)
27: :2017/06/11(日) 20:50:32.89 ID:vlujfY5H.net
ダダッ ガラッ
梨子「曜ちゃん!」
曜「り、こ、ちゃ…っ」ギュッ
梨子「……怖かったよね、大丈夫だよ」ナデナデ
梨子(もし誰かがこの家に入って、さらったとしても曜ちゃんだけを置いていく?バレるリスクが高まるだけよね)
梨子「今、皆を呼ぶわ」ピッピッ
梨子「曜ちゃん!」
曜「り、こ、ちゃ…っ」ギュッ
梨子「……怖かったよね、大丈夫だよ」ナデナデ
梨子(もし誰かがこの家に入って、さらったとしても曜ちゃんだけを置いていく?バレるリスクが高まるだけよね)
梨子「今、皆を呼ぶわ」ピッピッ
28: :2017/06/11(日) 20:51:03.51 ID:vlujfY5H.net
『日本列島に近付く台風14号は早朝から昼にかけて―――』
梨子(台風……?なんてタイミングで…っ)
梨子(もし家出なら…間違いなく風邪引いちゃう)
梨子(家出なら……いいんだけど)
曜「ひっく…う、うぅ……千歌ちゃん…」
梨子(今は曜ちゃんが先かな…)
梨子(台風……?なんてタイミングで…っ)
梨子(もし家出なら…間違いなく風邪引いちゃう)
梨子(家出なら……いいんだけど)
曜「ひっく…う、うぅ……千歌ちゃん…」
梨子(今は曜ちゃんが先かな…)
30: :2017/06/11(日) 20:51:32.57 ID:vlujfY5H.net
梨子「曜ちゃん…もちろん、つらいのはわかる。怖いのはわかるよ。でも…昨日、なにか思い当たることはない?千歌ちゃんがなにか言っていたとか…」
曜「わ、かんない……本当に、いつも通りで…」
梨子「……そっか。つらいこと聞いちゃってごめんね」ギュッ
曜「…もうちょっとだけこのままでいてほしい」
梨子「うん、もちろん」
曜「わ、かんない……本当に、いつも通りで…」
梨子「……そっか。つらいこと聞いちゃってごめんね」ギュッ
曜「…もうちょっとだけこのままでいてほしい」
梨子「うん、もちろん」
31: :2017/06/11(日) 20:52:07.86 ID:vlujfY5H.net
梨子(なにもヒントはなし……っ!?)
梨子(だめ、だめよ!冷静にならなきゃ)フゥ
梨子(そうだ、警察に……)
しいたけ「わぉん!」
梨子「ひぃっ!?」
曜「ぁ……そうだ、ごはん…」フラッ
梨子「よ、曜ちゃん! まだ…」
曜「へいきだよ!…千歌ちゃんの代わりに、ごはんあげてくるね」ニコッ
梨子(だめ、だめよ!冷静にならなきゃ)フゥ
梨子(そうだ、警察に……)
しいたけ「わぉん!」
梨子「ひぃっ!?」
曜「ぁ……そうだ、ごはん…」フラッ
梨子「よ、曜ちゃん! まだ…」
曜「へいきだよ!…千歌ちゃんの代わりに、ごはんあげてくるね」ニコッ
32: :2017/06/11(日) 20:52:52.16 ID:vlujfY5H.net
ガラッ
梨子「よう、ちゃん…」
梨子(大丈夫かな……?)
バタバタ ガラッ
善子「ちょっとさっきのLINEどういうこと!?」
花丸「ま、まって…はぁ、はぁ……」
ルビィ「も、はしれ、ない……」
梨子「は、はやいね…」
梨子「よう、ちゃん…」
梨子(大丈夫かな……?)
バタバタ ガラッ
善子「ちょっとさっきのLINEどういうこと!?」
花丸「ま、まって…はぁ、はぁ……」
ルビィ「も、はしれ、ない……」
梨子「は、はやいね…」
33: :2017/06/11(日) 20:53:58.76 ID:vlujfY5H.net
善子「昨日うちに泊まって…自主練で走ってたの……それより!」
梨子「……うん、本当だよ」
花丸「け、警察に電話は!?」
梨子「今しようとしてて…説明するのは後でいい?」
ルビィ「そ、それはもちろん…」
梨子「……うん、本当だよ」
花丸「け、警察に電話は!?」
梨子「今しようとしてて…説明するのは後でいい?」
ルビィ「そ、それはもちろん…」
34: :2017/06/11(日) 20:56:06.64 ID:vlujfY5H.net
***
ガラッ
曜「あ、あれ……もうみんな揃ってるんだ…」
果南「曜ちゃん!」ギュッ
曜「わ、果南、ちゃん…」
果南「つらかったよね……怖かったよね…」
曜「………」ギュッ
ガラッ
曜「あ、あれ……もうみんな揃ってるんだ…」
果南「曜ちゃん!」ギュッ
曜「わ、果南、ちゃん…」
果南「つらかったよね……怖かったよね…」
曜「………」ギュッ
35: :2017/06/11(日) 20:56:38.27 ID:vlujfY5H.net
梨子「警察の人もすぐ来てくれるみたいだから…」
曜「そっか…ただの家出だと、いいん……だけど…」
善子「まぁ…千歌さんのことだしすぐ帰ってくるんでしょ……そう、よね…」
花丸「善子ちゃん…っ」ギュッ
ルビィ「うぅ…」ギュッ
曜「そっか…ただの家出だと、いいん……だけど…」
善子「まぁ…千歌さんのことだしすぐ帰ってくるんでしょ……そう、よね…」
花丸「善子ちゃん…っ」ギュッ
ルビィ「うぅ…」ギュッ
39: :2017/06/11(日) 21:08:23.93 ID:vlujfY5H.net
鞠莉「家出するようには見えなかったのに…」
ダイヤ「……今はそんなことを言っていても仕方ありませんわ」
梨子「……雨、強くなってきたね」
果南「風もすごいし…早く来てよかったかも」
鞠莉「ねぇ……もし、もしよ?」
ダイヤ「……今はそんなことを言っていても仕方ありませんわ」
梨子「……雨、強くなってきたね」
果南「風もすごいし…早く来てよかったかも」
鞠莉「ねぇ……もし、もしよ?」
40: :2017/06/11(日) 21:10:44.49 ID:vlujfY5H.net
鞠莉「土砂崩れとかで道が通行止めになったら?」
ダイヤ「な、なにを…!そんな、不幸なこと……」
善子「ヨハネじゃあるまいし……」
花丸「自覚はあるずらね」
プルルルル
曜「梨子ちゃん……誰から?」
梨子「……警察の、人」
ダイヤ「な、なにを…!そんな、不幸なこと……」
善子「ヨハネじゃあるまいし……」
花丸「自覚はあるずらね」
プルルルル
曜「梨子ちゃん……誰から?」
梨子「……警察の、人」
41: :2017/06/11(日) 21:11:15.49 ID:vlujfY5H.net
梨子「は、はい………え?」
梨子「ちょ、ちょっとそれどういうことですか!?」
梨子「っ……わかり、ました…」
梨子「高海…千歌、です。オレンジ色の髪で……はい、お願いします」
ルビィ「り、梨子…さん?」
梨子「……途中の道が通行止めになった、みたい」
曜「そ、れって……」
梨子「ちょ、ちょっとそれどういうことですか!?」
梨子「っ……わかり、ました…」
梨子「高海…千歌、です。オレンジ色の髪で……はい、お願いします」
ルビィ「り、梨子…さん?」
梨子「……途中の道が通行止めになった、みたい」
曜「そ、れって……」
42: :2017/06/11(日) 21:11:42.61 ID:vlujfY5H.net
梨子「今、内浦は……隔離状態にあるんだって」
ザワッ…
ダイヤ「つまり……警察は来れない、と?」
梨子「えぇ……っ」
梨子「そっちを優先するから、って……それで、その作業中に探すからって…っ!」
ザワッ…
ダイヤ「つまり……警察は来れない、と?」
梨子「えぇ……っ」
梨子「そっちを優先するから、って……それで、その作業中に探すからって…っ!」
43: :2017/06/11(日) 21:11:57.80 ID:vlujfY5H.net
善子「な、なによそれ!?そもそも内浦に入る道は一つじゃないでしょ!?そのすべての道が閉ざされたってこと?」
花丸「そんな不運……どうして、今なの…っ!?」
果南「みんな落ち着いて!騒いだって状況がよくなるわけじゃない!」
鞠莉「……そうね。千歌っちを探すのと…あと、停電に備えて懐中電灯も探しましょう」
花丸「そんな不運……どうして、今なの…っ!?」
果南「みんな落ち着いて!騒いだって状況がよくなるわけじゃない!」
鞠莉「……そうね。千歌っちを探すのと…あと、停電に備えて懐中電灯も探しましょう」
44: :2017/06/11(日) 21:15:52.04 ID:vlujfY5H.net
鞠莉「何人かでグループになって行動よ。連絡は取れるかわからないけど…LINEで。ダメなら千歌っちの部屋に戻ってくること。時間は…一時間ね。異論はある?」
ダイヤ「……えぇ、それがいいと思います。すみません。動揺してしまって」
梨子「……曜ちゃん?」
曜「う、うん?」
梨子「…大丈夫?」
曜「大丈夫……だよ」
ダイヤ「……えぇ、それがいいと思います。すみません。動揺してしまって」
梨子「……曜ちゃん?」
曜「う、うん?」
梨子「…大丈夫?」
曜「大丈夫……だよ」
45: :2017/06/11(日) 21:16:19.05 ID:vlujfY5H.net
善子「チームって…どう分けるの?」
ダイヤ「ユニットごとで…最上級生のいないCYaRonには私が入ります」
果南「探す場所も手分けしようか…えっとじゃあ……」
果南「2階、客室、浴室や玄関…客室以外の一階……かな?」
鞠莉「……これでどう?」
ダイヤ「ユニットごとで…最上級生のいないCYaRonには私が入ります」
果南「探す場所も手分けしようか…えっとじゃあ……」
果南「2階、客室、浴室や玄関…客室以外の一階……かな?」
鞠莉「……これでどう?」
46: :2017/06/11(日) 21:16:49.08 ID:vlujfY5H.net
CYaRon!(曜、ルビィ、ダイヤ)
客室
AZALEA(果南、花丸)
2階
Guilty Kiss(梨子、善子、鞠莉)
客室以外の一階
曜「たぶん……懐中電灯は客室に置いてあるから、取ってくるよ」
果南「じゃあグループごと…行こうか」
客室
AZALEA(果南、花丸)
2階
Guilty Kiss(梨子、善子、鞠莉)
客室以外の一階
曜「たぶん……懐中電灯は客室に置いてあるから、取ってくるよ」
果南「じゃあグループごと…行こうか」
47: :2017/06/11(日) 21:20:17.16 ID:qc87AYnk.net
こわい
50: :2017/06/11(日) 21:26:53.78 ID:i2aftYLH.net
曜ちゃん自首しようか
51: :2017/06/11(日) 21:50:16.74 ID:vlujfY5H.net
―CYaRonルート―
ダイヤ「昨日は…こちらには?」
曜「ううん、来てないよ。あ、お風呂のときに通った…くらいかな」
ルビィ「お風呂…って、お客さん用の?」
曜「誰もいないし使っちゃお、って……」
ダイヤ「そうですか…ええと……部屋は全部で15部屋ですから…15本もあれば充分ですわね」
ダイヤ「昨日は…こちらには?」
曜「ううん、来てないよ。あ、お風呂のときに通った…くらいかな」
ルビィ「お風呂…って、お客さん用の?」
曜「誰もいないし使っちゃお、って……」
ダイヤ「そうですか…ええと……部屋は全部で15部屋ですから…15本もあれば充分ですわね」
52: :2017/06/11(日) 21:50:53.96 ID:vlujfY5H.net
曜「そ、うだね…」ソワソワ
ダイヤ「どうかしましたか?」
曜「ごめん、トイレ行ってくるね」
ダイヤ「あぁ、そういうことですか。私たちはこの部屋を調べていますので」
曜「ありがとう!」
ダイヤ「どうかしましたか?」
曜「ごめん、トイレ行ってくるね」
ダイヤ「あぁ、そういうことですか。私たちはこの部屋を調べていますので」
曜「ありがとう!」
53: :2017/06/11(日) 21:51:20.65 ID:vlujfY5H.net
カランッ
ルビィ「曜さん、何か落としたよ…って、もういないや」
ルビィ「これは…ヘアピン?」
ダイヤ「帰ってきたときに渡せば良いですわ…さ、調べますわよ」
ルビィ「うん!」
ルビィ「曜さん、何か落としたよ…って、もういないや」
ルビィ「これは…ヘアピン?」
ダイヤ「帰ってきたときに渡せば良いですわ…さ、調べますわよ」
ルビィ「うん!」
54: :2017/06/11(日) 21:51:59.21 ID:vlujfY5H.net
――
曜「お待たせー」
ルビィ「曜さん、ヘアピン落としてたよ」
曜「あ、あぁ…ごめんね。ありがとう」
ダイヤ「めぼしいものはありませんね…次の部屋へ行きましょう」
曜「あ、さっき持ってきたバッグがあるからこれに入れよ!私持つよ」
ダイヤ「ありがとうございます」
曜「この棟はあと二部屋に…太宰の資料館かあ」
ダイヤ「私たちが確認するのは客室だけですから、あと二部屋ですね」
曜「お待たせー」
ルビィ「曜さん、ヘアピン落としてたよ」
曜「あ、あぁ…ごめんね。ありがとう」
ダイヤ「めぼしいものはありませんね…次の部屋へ行きましょう」
曜「あ、さっき持ってきたバッグがあるからこれに入れよ!私持つよ」
ダイヤ「ありがとうございます」
曜「この棟はあと二部屋に…太宰の資料館かあ」
ダイヤ「私たちが確認するのは客室だけですから、あと二部屋ですね」
55: :2017/06/11(日) 21:52:29.29 ID:vlujfY5H.net
***
ダイヤ「……荒らされた形跡もありませんね」
ルビィ「も、もう時間だし…戻ろうよ」
曜「うん、そうだね」
バチッ
ルビィ「ピギィ!?」
ダイヤ「停電ですか…皆さんは大丈夫でしょうか」カチッ
曜「……げ、圏外だ」
ルビィ「ルビィのも…」
ダイヤ「私もですわ……早く戻りましょうか」
ダイヤ「……荒らされた形跡もありませんね」
ルビィ「も、もう時間だし…戻ろうよ」
曜「うん、そうだね」
バチッ
ルビィ「ピギィ!?」
ダイヤ「停電ですか…皆さんは大丈夫でしょうか」カチッ
曜「……げ、圏外だ」
ルビィ「ルビィのも…」
ダイヤ「私もですわ……早く戻りましょうか」
56: :2017/06/11(日) 21:52:55.91 ID:vlujfY5H.net
―AZALEAルート―
果南「さて、まずは千歌の部屋からだね!」
花丸「この地図を見た感じだと二階は浴室と、千歌さんたち家族の部屋くらいしかないみたいずらね」
果南「……ん?マル、ベッドの下になにか…」
花丸「んー……あ、あったずら」
花丸「これは…千歌さんのリボン?」
果南「さて、まずは千歌の部屋からだね!」
花丸「この地図を見た感じだと二階は浴室と、千歌さんたち家族の部屋くらいしかないみたいずらね」
果南「……ん?マル、ベッドの下になにか…」
花丸「んー……あ、あったずら」
花丸「これは…千歌さんのリボン?」
57: :2017/06/11(日) 21:53:24.15 ID:vlujfY5H.net
果南「千歌のことだから投げ捨ててそのままだったのかな…とりあえず拾っとこう」
花丸「あとはとくに何もないみたい」
果南「ありがと、マル」
果南「あとはー…机の中とか?」ガラッ
果南「眼鏡?千歌、視力いいはずじゃ…」カチャッ
花丸「あとはとくに何もないみたい」
果南「ありがと、マル」
果南「あとはー…机の中とか?」ガラッ
果南「眼鏡?千歌、視力いいはずじゃ…」カチャッ
58: :2017/06/11(日) 21:53:59.60 ID:vlujfY5H.net
果南「伊達だ、これ」
花丸「お洒落ずらね…って、これどこかで見たことあると思ったら…曜さんのと似てるね?」
果南「あぁ…曜ちゃんは千歌の憧れだもんね……意識してるなあ」
花丸「憧れ……」
花丸「お洒落ずらね…って、これどこかで見たことあると思ったら…曜さんのと似てるね?」
果南「あぁ…曜ちゃんは千歌の憧れだもんね……意識してるなあ」
花丸「憧れ……」
59: :2017/06/11(日) 21:54:43.40 ID:vlujfY5H.net
――
果南「うーん…だいたい探し尽くしたかなん?」
花丸「ん?」
果南「あ、いや……探し尽くしたよね」
花丸「そうだね。浴室もとくに……あとはお姉さんたちの部屋だけど、プライバシー的に…」
果南「うーむ、まだ時間もあるしなあ。ここは!>>60」
>>60
1.何かあるかもしれないから探してみよう!
2.人の部屋に勝手に入るのはだめだよね。もう一度部屋を探してみよう
果南「うーん…だいたい探し尽くしたかなん?」
花丸「ん?」
果南「あ、いや……探し尽くしたよね」
花丸「そうだね。浴室もとくに……あとはお姉さんたちの部屋だけど、プライバシー的に…」
果南「うーむ、まだ時間もあるしなあ。ここは!>>60」
>>60
1.何かあるかもしれないから探してみよう!
2.人の部屋に勝手に入るのはだめだよね。もう一度部屋を探してみよう
60: :2017/06/11(日) 21:59:54.72 ID:qc87AYnk.net
まさかの
1で
1で
61: :2017/06/11(日) 22:01:16.43 ID:ZuIpKj8K.net
>>51
なにが15本あれば充分なんや?
なにが15本あれば充分なんや?
66: :2017/06/11(日) 22:12:26.58 ID:vlujfY5H.net
>>61 懐中電灯です
果南「何かあるかもしれないから探してみよう!」
花丸「え、いいのかなあ…」
果南「今は緊急事態!失礼しまーす!」
ガラッ
果南「お、なんだろうこれ…」
花丸「ウィッグのカタログ……?」
果南「………な、なんか…」
花丸「見なかったことにしようか…」ソッ
果南「何かあるかもしれないから探してみよう!」
花丸「え、いいのかなあ…」
果南「今は緊急事態!失礼しまーす!」
ガラッ
果南「お、なんだろうこれ…」
花丸「ウィッグのカタログ……?」
果南「………な、なんか…」
花丸「見なかったことにしようか…」ソッ
67: :2017/06/11(日) 22:12:53.27 ID:vlujfY5H.net
果南「……うーん、苦労してるのかなあ」
花丸「それ以上はいけないずら」
果南「触ったりするとあれだし、見た感じで……」キョロキョロ
花丸「他は…普通の部屋だね?……あれ?机の裏になにか…」ヒョイッ
果南「あ、触っちゃ…って、縄?」
花丸「結構しっかりしてるやつ…?」
果南「こんなもの…一体なにに…」
花丸「それ以上はいけないずら」
果南「触ったりするとあれだし、見た感じで……」キョロキョロ
花丸「他は…普通の部屋だね?……あれ?机の裏になにか…」ヒョイッ
果南「あ、触っちゃ…って、縄?」
花丸「結構しっかりしてるやつ…?」
果南「こんなもの…一体なにに…」
68: :2017/06/11(日) 22:13:20.31 ID:vlujfY5H.net
バチッ
果南「わっ!マル、平気!?」
花丸「うん…停電……?」
果南「圏外だし…千歌の部屋に戻って待ってよう」
花丸「そうずらね」
果南「わっ!マル、平気!?」
花丸「うん…停電……?」
果南「圏外だし…千歌の部屋に戻って待ってよう」
花丸「そうずらね」
70: :2017/06/11(日) 22:39:11.78 ID:vlujfY5H.net
―Guilty Kissルート―
梨子「千歌ちゃん……大丈夫かな」
鞠莉「家出なら帰って来そうだけどねー」
善子「もし家出なら……靴はなくなってたの?」
梨子「うん…私が来たときにはもう千歌ちゃんの靴はなかったよ」
鞠莉「もし私が千歌っちで…家出をするなら、出るときは裏口からこっそり、かな」
梨子「裏口…!行ってみよう!」
善子「雨も降ってるし、もしかしたら足跡が!」
梨子「千歌ちゃん……大丈夫かな」
鞠莉「家出なら帰って来そうだけどねー」
善子「もし家出なら……靴はなくなってたの?」
梨子「うん…私が来たときにはもう千歌ちゃんの靴はなかったよ」
鞠莉「もし私が千歌っちで…家出をするなら、出るときは裏口からこっそり、かな」
梨子「裏口…!行ってみよう!」
善子「雨も降ってるし、もしかしたら足跡が!」
71: :2017/06/11(日) 22:39:38.31 ID:vlujfY5H.net
――
善子「……よく考えたらずっと雨降ってるから流されてるか…」
梨子「いや…そこ、少しだけ残ってる……!」
バシャバシャッ
鞠莉「ちょ、傘もささずに!」
梨子「壁に向かって足跡が…?」
善子「なにしてるのよリリー…」
善子「……よく考えたらずっと雨降ってるから流されてるか…」
梨子「いや…そこ、少しだけ残ってる……!」
バシャバシャッ
鞠莉「ちょ、傘もささずに!」
梨子「壁に向かって足跡が…?」
善子「なにしてるのよリリー…」
72: :2017/06/11(日) 22:40:16.54 ID:vlujfY5H.net
梨子「いや…ううん、何もないみたい…」
鞠莉「風邪引いちゃうわよ…ほら、入って」
梨子「うん、ごめんね」
梨子「……?」
鞠莉「風邪引いちゃうわよ…ほら、入って」
梨子「うん、ごめんね」
梨子「……?」
73: :2017/06/11(日) 22:40:44.64 ID:vlujfY5H.net
――
善子「もう、大丈夫?寒くない?」
梨子「平気だよ、ごめんね」
鞠莉「捜索場所に浴室も入っててよかったわね!私は中調べてくるからゆっくり乾かしてていいわよ♪」
梨子「あ、ありがとうございます」
善子「ねぇ、さっきはどうしたの?」
梨子「足跡が壁に向かってあって…なにか手がかりになると思ったんだけど…」
善子「壁に?」
梨子「うん…なにもなかったけどね…」
善子「もう、大丈夫?寒くない?」
梨子「平気だよ、ごめんね」
鞠莉「捜索場所に浴室も入っててよかったわね!私は中調べてくるからゆっくり乾かしてていいわよ♪」
梨子「あ、ありがとうございます」
善子「ねぇ、さっきはどうしたの?」
梨子「足跡が壁に向かってあって…なにか手がかりになると思ったんだけど…」
善子「壁に?」
梨子「うん…なにもなかったけどね…」
74: :2017/06/11(日) 22:41:08.87 ID:vlujfY5H.net
善子「…乾かし終わったわよ」
梨子「ありがとう善子ちゃん」
鞠莉「umm…とくになにもないわね」
梨子「鞠莉さんもありがとうございます」
善子「そろそろ戻らない?」
鞠莉「そうね、少し早いけど…」
梨子「ひっ!?しいたけちゃんが…っ」
しいたけ「くぅん…」
梨子「ありがとう善子ちゃん」
鞠莉「umm…とくになにもないわね」
梨子「鞠莉さんもありがとうございます」
善子「そろそろ戻らない?」
鞠莉「そうね、少し早いけど…」
梨子「ひっ!?しいたけちゃんが…っ」
しいたけ「くぅん…」
75: :2017/06/11(日) 22:41:51.55 ID:vlujfY5H.net
善子「なに階段の前でお座りしてるのよ」ナデナデ
鞠莉「ご主人様はすぐ見つけてあげるからね」ナデナデ
梨子「う、うぅ…早く行こう…?しいたけちゃん、またね……」
しいたけ「わおん」
梨子「ひぃぃっ」
善子「……怖いかしら?」
鞠莉「じゃあ後でね、しいたけちゃん♪」
鞠莉「ご主人様はすぐ見つけてあげるからね」ナデナデ
梨子「う、うぅ…早く行こう…?しいたけちゃん、またね……」
しいたけ「わおん」
梨子「ひぃぃっ」
善子「……怖いかしら?」
鞠莉「じゃあ後でね、しいたけちゃん♪」
76: :2017/06/11(日) 22:42:28.03 ID:vlujfY5H.net
バチッ
梨子「て、停電!?」
善子「……圏外になってるし。部屋に戻りましょ」
鞠莉「そうね……あ、スマホのモバイルライトで照らしましょう」
梨子「て、停電!?」
善子「……圏外になってるし。部屋に戻りましょ」
鞠莉「そうね……あ、スマホのモバイルライトで照らしましょう」
82: :2017/06/11(日) 23:33:46.43 ID:vlujfY5H.net
***
鞠莉「…あら、私たちが最後ね」
ダイヤ「おかえりなさい」
果南「じゃあ報告始めようか」
曜「うん、じゃあCYaRonから…えっと『客室が荒らされた形跡はなかったよ』あとはとくにないかな…一部屋に一本懐中電灯があったくらい」
果南「次はAZALEAね。ヒントになるかはわからないけど…『千歌のリボン』と『曜の眼鏡に似た伊達眼鏡』が部屋にあったよ」
鞠莉「…あら、私たちが最後ね」
ダイヤ「おかえりなさい」
果南「じゃあ報告始めようか」
曜「うん、じゃあCYaRonから…えっと『客室が荒らされた形跡はなかったよ』あとはとくにないかな…一部屋に一本懐中電灯があったくらい」
果南「次はAZALEAね。ヒントになるかはわからないけど…『千歌のリボン』と『曜の眼鏡に似た伊達眼鏡』が部屋にあったよ」
83: :2017/06/11(日) 23:34:07.90 ID:vlujfY5H.net
花丸「隣の美渡さんの部屋には『しっかりした縄が隠すように置いてあった』…え、と……あと『ウィッグのカタログがあった』……くらいかな」
果南「あ、あぁ…美渡さんの秘密が…」
花丸「で、でも!なにか手がかりになる可能性もあるずら!」
梨子「じゃあ最後はGuilty Kissですね…『裏口から壁に向かって足跡がありました』あとは…とくにないかな?」
善子「あと一応『しいたけが階段のところでお座りしてたわ』」
果南「あ、あぁ…美渡さんの秘密が…」
花丸「で、でも!なにか手がかりになる可能性もあるずら!」
梨子「じゃあ最後はGuilty Kissですね…『裏口から壁に向かって足跡がありました』あとは…とくにないかな?」
善子「あと一応『しいたけが階段のところでお座りしてたわ』」
84: :2017/06/11(日) 23:35:26.85 ID:vlujfY5H.net
ルビィ「千歌ちゃんを待ってるのかなあ…」
ダイヤ「縄が気になるところですね…それはどちらに?」
花丸「こっちずら」
スッ
鞠莉「本当にがっつり縄、ね…」
梨子「…」チラッ
曜「……ん?」
梨子「大丈夫?」
曜「あぁ、うん。平気だよ」
ダイヤ「縄が気になるところですね…それはどちらに?」
花丸「こっちずら」
スッ
鞠莉「本当にがっつり縄、ね…」
梨子「…」チラッ
曜「……ん?」
梨子「大丈夫?」
曜「あぁ、うん。平気だよ」
85: :2017/06/11(日) 23:35:47.14 ID:vlujfY5H.net
果南「あまり長さはないけど……切られたみたいだね」
ダイヤ「奥にまだなにか……っ」
ダイヤ「ガムテープ、ですか」
善子「ね、ねぇ…」
梨子(……私、今一瞬曜ちゃんを疑っちゃった…最低)
梨子(もし曜ちゃんだとしても色々とおかしい…靴はどこに?千歌ちゃんはどこ?)
梨子(裏口の足跡も気になるし…わからない)
ダイヤ「奥にまだなにか……っ」
ダイヤ「ガムテープ、ですか」
善子「ね、ねぇ…」
梨子(……私、今一瞬曜ちゃんを疑っちゃった…最低)
梨子(もし曜ちゃんだとしても色々とおかしい…靴はどこに?千歌ちゃんはどこ?)
梨子(裏口の足跡も気になるし…わからない)
86: :2017/06/11(日) 23:36:31.80 ID:vlujfY5H.net
果南「……曜ちゃん、昨日の夜のこと話してくれる?」
曜「よ、夜って……いつも通りだよ」
果南「もしかしたらなにか手がかりになるかもしれない…その、考えたくは、ないんだけど……」
果南「今の状況だと、曜ちゃんが千歌を…隠したようにしか見えない」
ダイヤ「そんな言い方は!」
果南「……うん、わかってるよ。これはあくまで仮説。私だって曜ちゃんのこと、信じたいし」
果南「だから…教えてくれる?」
曜「よ、夜って……いつも通りだよ」
果南「もしかしたらなにか手がかりになるかもしれない…その、考えたくは、ないんだけど……」
果南「今の状況だと、曜ちゃんが千歌を…隠したようにしか見えない」
ダイヤ「そんな言い方は!」
果南「……うん、わかってるよ。これはあくまで仮説。私だって曜ちゃんのこと、信じたいし」
果南「だから…教えてくれる?」
87: :2017/06/11(日) 23:37:01.78 ID:vlujfY5H.net
曜「……わかった。疑われるのも気分よくないし…」
果南「ありがとう曜ちゃん…」
曜「昨日は千歌ちゃんの家に行って、まずしいたけにご飯をあげたんだ。それから二人でお客さん用のお風呂を洗って入って片付けもして…夜ご飯にヨキソバを作ったよ」
曜「しいたけも部屋に入れてゲームをしてた。たしか寝たのは12時になるくらいかな」
果南「ありがとう曜ちゃん…」
曜「昨日は千歌ちゃんの家に行って、まずしいたけにご飯をあげたんだ。それから二人でお客さん用のお風呂を洗って入って片付けもして…夜ご飯にヨキソバを作ったよ」
曜「しいたけも部屋に入れてゲームをしてた。たしか寝たのは12時になるくらいかな」
88: :2017/06/11(日) 23:37:27.78 ID:vlujfY5H.net
曜「それで起きたら千歌ちゃんがいなくて…トイレとか探して…LINEもしたんだけど既読がつかなかったの」
曜「それで窓から梨子ちゃんに呼びかけて、みんなが来て……今になるかな」
鞠莉「お風呂って、どっちの?」
曜「一階の方だよ」
鞠莉「そう……果南、二階のお風呂は使われた形跡なかった?」
果南「うん、なかった…」
曜「それで窓から梨子ちゃんに呼びかけて、みんなが来て……今になるかな」
鞠莉「お風呂って、どっちの?」
曜「一階の方だよ」
鞠莉「そう……果南、二階のお風呂は使われた形跡なかった?」
果南「うん、なかった…」
90: :2017/06/11(日) 23:37:55.79 ID:vlujfY5H.net
曜「……やっぱり疑ってるよね」
鞠莉「いいえ、あなたの言葉が正しいか確認しただけよ」
鞠莉「でも…ひとつ嘘をついているわね?」
曜「……嘘?」
鞠莉「一階の脱衣所…少し濡れていたわよ?」
曜「それは…昨日拭き残してて…」
鞠莉「いいえ、あなたの言葉が正しいか確認しただけよ」
鞠莉「でも…ひとつ嘘をついているわね?」
曜「……嘘?」
鞠莉「一階の脱衣所…少し濡れていたわよ?」
曜「それは…昨日拭き残してて…」
91: :2017/06/11(日) 23:38:26.93 ID:vlujfY5H.net
鞠莉「あと、排水溝に泥が詰まっていたわ」
鞠莉「泥遊びなんて……してないはずよね?」
曜「…っそれ、は……お客さんが泥ついたまま入ってそのままだったり…」
鞠莉「それは違うわ」
鞠莉「だって…普段は旅館として開放しているんだから……排水溝が詰まるなんてありえる?」
鞠莉「泥遊びなんて……してないはずよね?」
曜「…っそれ、は……お客さんが泥ついたまま入ってそのままだったり…」
鞠莉「それは違うわ」
鞠莉「だって…普段は旅館として開放しているんだから……排水溝が詰まるなんてありえる?」
92: :2017/06/11(日) 23:39:10.35 ID:vlujfY5H.net
鞠莉「昨日は二人で掃除をした、と言っていたから……そのときちゃんと掃除をしたとして、泥がついたのはそのあとかしら」
花丸「鞠莉さん、それって……」
鞠莉「私がわかるのはこれだけ。だから曜が犯人かどうかはわからないわ」
鞠莉「でも……気になるわね」
善子「いや、そもそも千歌さんはどこにいるわけ?それがわからないとなんとも言えないんじゃ……」
鞠莉「えぇ。だからこれは私の仮説」
花丸「鞠莉さん、それって……」
鞠莉「私がわかるのはこれだけ。だから曜が犯人かどうかはわからないわ」
鞠莉「でも……気になるわね」
善子「いや、そもそも千歌さんはどこにいるわけ?それがわからないとなんとも言えないんじゃ……」
鞠莉「えぇ。だからこれは私の仮説」
93: :2017/06/11(日) 23:39:39.21 ID:vlujfY5H.net
梨子(泥……泥?)
梨子(そっか…私みたいに裏口から戻って、そのままお風呂に……?)
梨子(…そうだとしたら、どうして裏口から出たの?わざわざ泥をつけてまで…なにを?)
梨子(足跡は壁に向かっていた。壁になにかがある?……いや、普通の壁だった…よね)
ルビィ「よ、曜…さん……?」
曜「………他には?」
ルビィ「え?」
梨子(そっか…私みたいに裏口から戻って、そのままお風呂に……?)
梨子(…そうだとしたら、どうして裏口から出たの?わざわざ泥をつけてまで…なにを?)
梨子(足跡は壁に向かっていた。壁になにかがある?……いや、普通の壁だった…よね)
ルビィ「よ、曜…さん……?」
曜「………他には?」
ルビィ「え?」
94: :2017/06/11(日) 23:40:21.14 ID:vlujfY5H.net
曜「それだけで犯人扱い…?夜中に千歌ちゃんが入った可能性もあるよね」
曜「そもそも…私がお風呂に入っただけで犯人だと決めつけるのはおかしいよ!」
ダイヤ「……では、この縄とガムテープは?」
ダイヤ「明らかに使用感がありますし…隠すように置いてあったのも怪しいですわよね」
ダイヤ「これで千歌さんを縛り、大声を出せないように」
曜「そんなの証拠になってないよ!」
曜「そもそも…私がお風呂に入っただけで犯人だと決めつけるのはおかしいよ!」
ダイヤ「……では、この縄とガムテープは?」
ダイヤ「明らかに使用感がありますし…隠すように置いてあったのも怪しいですわよね」
ダイヤ「これで千歌さんを縛り、大声を出せないように」
曜「そんなの証拠になってないよ!」
95: :2017/06/11(日) 23:40:48.13 ID:vlujfY5H.net
ダイヤ「…え?」
曜「美渡さんの部演ョにあったんだbゥら美渡さんの試?ィでしょ…?bスまたまそれらbオいものがあっbスだけで…私が試gったと決めるb烽フがなにもなb「じゃん!」
ダイヤ「それは……確かに…」
曜「なんで…どうして、私が悪者になるの……?」ポロッ
梨子(……もしかして)
梨子「ねぇ、今から裏口に行ってもいい?」
曜「美渡さんの部演ョにあったんだbゥら美渡さんの試?ィでしょ…?bスまたまそれらbオいものがあっbスだけで…私が試gったと決めるb烽フがなにもなb「じゃん!」
ダイヤ「それは……確かに…」
曜「なんで…どうして、私が悪者になるの……?」ポロッ
梨子(……もしかして)
梨子「ねぇ、今から裏口に行ってもいい?」
96: :2017/06/11(日) 23:41:14.96 ID:vlujfY5H.net
果南「ど、どうしたの?なにかわかった?」
梨子「たぶん…みんなもいいかな?」
善子「それは…もちろんいいけど」
花丸「よ、曜さん……大丈夫ずらか?」
曜「……うん。大丈夫だよ。私が犯人だって証拠はないんだから」ニコッ
ルビィ「っ…」ゾクッ
梨子「たぶん…みんなもいいかな?」
善子「それは…もちろんいいけど」
花丸「よ、曜さん……大丈夫ずらか?」
曜「……うん。大丈夫だよ。私が犯人だって証拠はないんだから」ニコッ
ルビィ「っ…」ゾクッ
98: :2017/06/12(月) 00:07:38.43 ID:du+Axyq0.net
証拠の話をしてる時点でアウトずら
99: :2017/06/12(月) 00:11:23.44 ID:JNfFUqrC.net
一周まわって梨子ちゃん犯人説
100: :2017/06/12(月) 00:16:02.79 ID:Cb18A5lt.net
これは曜ちゃんのカツラを被った千歌ちゃん!
105: :2017/06/12(月) 00:22:14.55 ID:se0a2jUJ.net
***
善子「ここって…さっきもここ見てたわよね」
鞠莉「この壁になにかあるの?」
梨子「ううん、壁じゃなかったんだ」
梨子「雨で濡れてるからわかりにくかったけど…」ザッザッ
果南「ちょ、なんで掘ってるの!?手汚れちゃうよ!」
曜「…っ」ギリッ
善子「ここって…さっきもここ見てたわよね」
鞠莉「この壁になにかあるの?」
梨子「ううん、壁じゃなかったんだ」
梨子「雨で濡れてるからわかりにくかったけど…」ザッザッ
果南「ちょ、なんで掘ってるの!?手汚れちゃうよ!」
曜「…っ」ギリッ
106: :2017/06/12(月) 00:22:40.45 ID:se0a2jUJ.net
梨子「……あった」
花丸「ビニール袋…?」
梨子「中には千歌ちゃんの靴……どうしてこんなところにあるのかな?」
曜「さあ…しいたけが持ってって埋めたんじゃないの?」
梨子「…ビニール袋に入れて?」
曜「知らないよッッ!」
ルビィ「ピギッ!」
花丸「ビニール袋…?」
梨子「中には千歌ちゃんの靴……どうしてこんなところにあるのかな?」
曜「さあ…しいたけが持ってって埋めたんじゃないの?」
梨子「…ビニール袋に入れて?」
曜「知らないよッッ!」
ルビィ「ピギッ!」
107: :2017/06/12(月) 00:23:07.23 ID:se0a2jUJ.net
曜「靴が…靴があるだけでしょ!?」
曜「それを私がやった証拠はない…違う?」
梨子「そうね…確かに、曜ちゃんがやったかどうかはわからない……戻りましょ?これを確認したかっただけだから」
梨子「……あ、戻る前に浴室行ってもいい?手汚れたから洗いたいな」
ダイヤ「……!」
曜「……」
曜「それを私がやった証拠はない…違う?」
梨子「そうね…確かに、曜ちゃんがやったかどうかはわからない……戻りましょ?これを確認したかっただけだから」
梨子「……あ、戻る前に浴室行ってもいい?手汚れたから洗いたいな」
ダイヤ「……!」
曜「……」
108: :2017/06/12(月) 00:23:53.63 ID:se0a2jUJ.net
――
梨子「……曜ちゃん」
曜「なに」
梨子「そんな敵意丸出しにしないでよ…」
曜「……してないよ」
曜「それで、他の証拠は?…て、私がやった証拠はまだないんだったか」フフッ
梨子「……曜ちゃん」
曜「なに」
梨子「そんな敵意丸出しにしないでよ…」
曜「……してないよ」
曜「それで、他の証拠は?…て、私がやった証拠はまだないんだったか」フフッ
109: :2017/06/12(月) 00:24:28.75 ID:se0a2jUJ.net
梨子「うん。曜ちゃんがやった証拠は何一つないよ。お風呂のも、曜ちゃんかどうかはわからないもんね」
曜「アッハハハ!そうだよね?勝手に私を犯人だって決めつけてさ…」
梨子「今日は声の調子が悪いみたいだね?」
曜「……は?」ピタッ
梨子「いつもよりちょっと高めな気がするな」
曜「そういう日もあるでしょ…それがなに?」
梨子「ううん、それだけ……」
曜「アッハハハ!そうだよね?勝手に私を犯人だって決めつけてさ…」
梨子「今日は声の調子が悪いみたいだね?」
曜「……は?」ピタッ
梨子「いつもよりちょっと高めな気がするな」
曜「そういう日もあるでしょ…それがなに?」
梨子「ううん、それだけ……」
110: :2017/06/12(月) 00:24:54.72 ID:se0a2jUJ.net
梨子「なんで千歌ちゃんの机の中に、曜ちゃんのと似たようなデザインの伊達眼鏡があったんだと思う?」
曜「知らないよ!そんなの千歌ちゃんに聞いたら!?」
梨子「うん、だから聞いてるんだよ。千歌ちゃん」
果南「は……?梨子、何言って…」
曜「どうしたの…?千歌ちゃんがいないことに耐えられなくておかしくなっちゃった?」
梨子「おかしくなんてなってない。冷静だよ」ジッ
曜「知らないよ!そんなの千歌ちゃんに聞いたら!?」
梨子「うん、だから聞いてるんだよ。千歌ちゃん」
果南「は……?梨子、何言って…」
曜「どうしたの…?千歌ちゃんがいないことに耐えられなくておかしくなっちゃった?」
梨子「おかしくなんてなってない。冷静だよ」ジッ
111: :2017/06/12(月) 00:25:23.53 ID:se0a2jUJ.net
梨子(まだ確定したわけじゃない…だから、賭けだ)
梨子(こんなの推理じゃない。ただの妄想……でも!これしか考えられない…)
梨子「千歌ちゃんって声真似上手だったんだね。知らなかったよ」
曜「何言ってるのか全然わかんないよ、梨子ちゃん!?」
梨子「美渡さんの部屋にあったウィッグのカタログ……千歌ちゃんが使ったんだよね?」
曜「だから何を言って…!」
梨子(こんなの推理じゃない。ただの妄想……でも!これしか考えられない…)
梨子「千歌ちゃんって声真似上手だったんだね。知らなかったよ」
曜「何言ってるのか全然わかんないよ、梨子ちゃん!?」
梨子「美渡さんの部屋にあったウィッグのカタログ……千歌ちゃんが使ったんだよね?」
曜「だから何を言って…!」
112: :2017/06/12(月) 00:25:51.25 ID:se0a2jUJ.net
梨子「鏡見てないから気付いてないかもしれないけど…少しだけオレンジ色の毛、出てるよ」
曜「っ!?」バッ
梨子「……嘘」
曜「な、なっ…」
曜「………はぁ」バサッ
千歌「……なんでわかったの」
曜「っ!?」バッ
梨子「……嘘」
曜「な、なっ…」
曜「………はぁ」バサッ
千歌「……なんでわかったの」
113: :2017/06/12(月) 00:26:21.67 ID:se0a2jUJ.net
ダイヤ「ち、千歌さん…!?」
梨子「うーん…勘かなあ」
千歌「っ!ふざけてる!?」
梨子「ふざけてない。本当にそう思っただけ…それで、本物の曜ちゃんはどこ?」
千歌「あー……もう、なんでこうなるかなぁ…」グシャグシャ
善子「曜さんは……階段のところね」
千歌「……!」
梨子「うーん…勘かなあ」
千歌「っ!ふざけてる!?」
梨子「ふざけてない。本当にそう思っただけ…それで、本物の曜ちゃんはどこ?」
千歌「あー……もう、なんでこうなるかなぁ…」グシャグシャ
善子「曜さんは……階段のところね」
千歌「……!」
114: :2017/06/12(月) 00:26:49.69 ID:se0a2jUJ.net
善子「違う?」
千歌「……そうだよ。なんでわかったの?あそこ、パッと見じゃわからないはずだよ」
善子「だってしいたけがずっと守ってるみたいだったから」
千歌「…………曜ちゃんは殺してない」
鞠莉「……そう。よかったわ」
花丸「どうして、こんなことを」
千歌「……そうだよ。なんでわかったの?あそこ、パッと見じゃわからないはずだよ」
善子「だってしいたけがずっと守ってるみたいだったから」
千歌「…………曜ちゃんは殺してない」
鞠莉「……そう。よかったわ」
花丸「どうして、こんなことを」
115: :2017/06/12(月) 00:27:59.20 ID:se0a2jUJ.net
千歌「先に曜ちゃんのとこ行った方がいいよ…殺してはないけど、生きてるかはわかんないし」
ルビィ「そ、れって…」
梨子「嘘つき。眠らせただけでしょう?」
千歌「どうしてそう思うの?」
梨子「勘、よ」
千歌「……はは、意味わかんないよ」
梨子「ほら、いきましょう?千歌ちゃん」
千歌「…うん」
ルビィ「そ、れって…」
梨子「嘘つき。眠らせただけでしょう?」
千歌「どうしてそう思うの?」
梨子「勘、よ」
千歌「……はは、意味わかんないよ」
梨子「ほら、いきましょう?千歌ちゃん」
千歌「…うん」
117: :2017/06/12(月) 00:28:18.39 ID:se0a2jUJ.net
***
しいたけ「わおん!」パタパタ
千歌「……ごめんね」ナデナデ
ガチャッ
ルビィ「よ、曜さん!」
曜「ん、んっ…!」
シュルッ…
曜「……千歌ちゃん」
千歌「……」
しいたけ「わおん!」パタパタ
千歌「……ごめんね」ナデナデ
ガチャッ
ルビィ「よ、曜さん!」
曜「ん、んっ…!」
シュルッ…
曜「……千歌ちゃん」
千歌「……」
118: :2017/06/12(月) 00:28:43.55 ID:se0a2jUJ.net
ギュッ
千歌「なっ……わかって、ないの…!?」
曜「わかってるよ…わかってて、こうしてる」
曜「私が重荷だったんだよね?わかってる」
千歌「違う!違うの!わかってないじゃん!」
曜「……え?」
千歌「なっ……わかって、ないの…!?」
曜「わかってるよ…わかってて、こうしてる」
曜「私が重荷だったんだよね?わかってる」
千歌「違う!違うの!わかってないじゃん!」
曜「……え?」
119: :2017/06/12(月) 00:29:02.88 ID:se0a2jUJ.net
千歌「重荷だなんて思ったことない!…っ」グスッ
曜「千歌ちゃん……教えて?」
千歌「私は……ずっと曜ちゃんのことが好きだったの。恋愛感情として」
千歌「曜ちゃんに認めてもらうために色々やった……高飛び込みも、水泳も、ソフトボールも」
千歌「……なのに、曜ちゃんはいつも私がいくら努力しても手に入らないものを持っていく。それが普通みたいな顔して」
曜「千歌ちゃん……教えて?」
千歌「私は……ずっと曜ちゃんのことが好きだったの。恋愛感情として」
千歌「曜ちゃんに認めてもらうために色々やった……高飛び込みも、水泳も、ソフトボールも」
千歌「……なのに、曜ちゃんはいつも私がいくら努力しても手に入らないものを持っていく。それが普通みたいな顔して」
120: :2017/06/12(月) 00:29:33.72 ID:se0a2jUJ.net
千歌「ただの僻みだってわかってるよ…でも、でも……何年も育っていった歪みは…消えてくれなかった」
千歌「スクールアイドルを見つけて…普通の人たちが輝いてるこれなら、曜ちゃんにも認めてもらえる、って……そう思ったのに」
千歌「普通な顔して入って…結局、一番人気でさ」
千歌「だから…ずっと欲しかったものを手に入れられなかったから!一度くらい……手に入れたかった。無理やりにでも…そのあとどうなろうと、手に入れたかった」
千歌「スクールアイドルを見つけて…普通の人たちが輝いてるこれなら、曜ちゃんにも認めてもらえる、って……そう思ったのに」
千歌「普通な顔して入って…結局、一番人気でさ」
千歌「だから…ずっと欲しかったものを手に入れられなかったから!一度くらい……手に入れたかった。無理やりにでも…そのあとどうなろうと、手に入れたかった」
121: :2017/06/12(月) 00:30:00.71 ID:se0a2jUJ.net
千歌「………馬鹿だよね。そんなことのためにこんなことしてさ」
千歌「なんでかな……私、曜ちゃんのこと好きだったはずなのに…いつからかこんなこと思っちゃって……っ」
千歌「最低……最低だ……」
千歌「こんな私…生まれなければ」
バッシーン
曜「やめてよ…!」グスッ
千歌「よ、ちゃ…」
千歌「なんでかな……私、曜ちゃんのこと好きだったはずなのに…いつからかこんなこと思っちゃって……っ」
千歌「最低……最低だ……」
千歌「こんな私…生まれなければ」
バッシーン
曜「やめてよ…!」グスッ
千歌「よ、ちゃ…」
123: :2017/06/12(月) 00:32:54.94 ID:se0a2jUJ.net
曜「私の好きな人のことをそういう風に言わないで!」
曜「言ってよ…教えてくれなきゃわかんないじゃん!そんなの……私だって千歌ちゃんと一緒に何かをやりたかっただけなのに!なんですれ違っちゃうの!?」
千歌「……ごめ、ん」
千歌「……」スクッ
千歌「みんなも、ごめんね」
梨子「千歌ちゃんどこに行くの!?」
曜「言ってよ…教えてくれなきゃわかんないじゃん!そんなの……私だって千歌ちゃんと一緒に何かをやりたかっただけなのに!なんですれ違っちゃうの!?」
千歌「……ごめ、ん」
千歌「……」スクッ
千歌「みんなも、ごめんね」
梨子「千歌ちゃんどこに行くの!?」
126: :2017/06/12(月) 00:37:59.15 ID:se0a2jUJ.net
千歌「ちゃんと話してくるよ。迷惑かけちゃったわけだしさ」
善子「い、いやでも…」
千歌「止めないで!」
花丸「警察、来れないみたいずらよ…?」
千歌「……へ?」
鞠莉「千歌っちずっといたよね?話聞いてなかった?」
果南「通行止めになってる、って」
千歌「そ、そう、だった……!」
善子「い、いやでも…」
千歌「止めないで!」
花丸「警察、来れないみたいずらよ…?」
千歌「……へ?」
鞠莉「千歌っちずっといたよね?話聞いてなかった?」
果南「通行止めになってる、って」
千歌「そ、そう、だった……!」
127: :2017/06/12(月) 00:38:27.01 ID:se0a2jUJ.net
千歌「あ、あぁああ……」ガクッ
曜「千歌ちゃん!?」
千歌「き……気まずい…!」
曜「あ、はは…」
梨子「……はぁ」
梨子「曜ちゃん、いいよね?」
曜「え?…あ!うん!もちろんだよ」
曜「千歌ちゃん!?」
千歌「き……気まずい…!」
曜「あ、はは…」
梨子「……はぁ」
梨子「曜ちゃん、いいよね?」
曜「え?…あ!うん!もちろんだよ」
128: :2017/06/12(月) 00:39:07.86 ID:se0a2jUJ.net
梨子「……うん、よかった。つながるようになってる」
ピッピッピッ
梨子「あ、はい。今朝は……はい、えぇ」
梨子「すみません。家出していたみたいで……無事見つかりました」
梨子「えぇ……はい。すみません。はい。お気をつけください」
千歌「……え?」
梨子「………千歌ちゃんは勝手に家出してた」
曜「私がそれを見つけて、みんなを集めて……雨が強くなってきた頃に帰ってきた。そうでしょ?」
ピッピッピッ
梨子「あ、はい。今朝は……はい、えぇ」
梨子「すみません。家出していたみたいで……無事見つかりました」
梨子「えぇ……はい。すみません。はい。お気をつけください」
千歌「……え?」
梨子「………千歌ちゃんは勝手に家出してた」
曜「私がそれを見つけて、みんなを集めて……雨が強くなってきた頃に帰ってきた。そうでしょ?」
129: :2017/06/12(月) 00:39:35.73 ID:se0a2jUJ.net
千歌「な、に……言って!私……あんな最低なことして……みんなにも、あんな言い方…」
梨子「だから、家出した分、たーっぷり怒られてね」
千歌「そんなことで!」
鞠莉「そんなこと?私たち8人分と、千歌っちの家族分……とってもキツい罰だと思うわよ♪」
千歌「……な、んで…私、ずっと悩んで…なのに、なんで……」
梨子「だから、家出した分、たーっぷり怒られてね」
千歌「そんなことで!」
鞠莉「そんなこと?私たち8人分と、千歌っちの家族分……とってもキツい罰だと思うわよ♪」
千歌「……な、んで…私、ずっと悩んで…なのに、なんで……」
130: :2017/06/12(月) 00:40:06.55 ID:se0a2jUJ.net
ルビィ「悩むことくらい誰にだってあるよ」ギュッ
花丸「みんなに相談すればいいずら」ギュッ
善子「9人もいるんだから……」ギュッ
花丸「……千歌さん抜いたら8人ずらよ?」
善子「こ、細かいことはいいのよ!」
ダイヤ「……さて、それでは部屋に戻りましょう」
千歌「そ、それって……」
果南「決まってるでしょ?お説教だよ」ニコッ
千歌「ひゃ、ひゃい!」
おわり。
花丸「みんなに相談すればいいずら」ギュッ
善子「9人もいるんだから……」ギュッ
花丸「……千歌さん抜いたら8人ずらよ?」
善子「こ、細かいことはいいのよ!」
ダイヤ「……さて、それでは部屋に戻りましょう」
千歌「そ、それって……」
果南「決まってるでしょ?お説教だよ」ニコッ
千歌「ひゃ、ひゃい!」
おわり。
131: :2017/06/12(月) 00:42:44.97 ID:se0a2jUJ.net
安価あるとかいいつつ一ヶ所しかなくてごめん。
歪海千歌ちゃん書きたかっただけです。
最初の方で出てて驚いたけどかごめかごめは自分の作品です。
ありがとうございました。
歪海千歌ちゃん書きたかっただけです。
最初の方で出てて驚いたけどかごめかごめは自分の作品です。
ありがとうございました。
133: :2017/06/12(月) 00:43:05.11 ID:YhvSmYp+.net
乙 面白かったです
137: :2017/06/12(月) 00:48:27.17 ID:YhvSmYp+.net
曜ちゃん隠した後すぐにみんなを呼んでるからちかちゃん的にはどうなるのが望ましかったのかよくわからない
139: :2017/06/12(月) 00:52:59.24 ID:ueIR46fw.net
乙
安価ミスってたら曜ちゃん死んでた?
千歌ちゃん的には曜ちゃんになって人気者になりたかったってことでええんか
安価ミスってたら曜ちゃん死んでた?
千歌ちゃん的には曜ちゃんになって人気者になりたかったってことでええんか
140: :2017/06/12(月) 01:10:10.92 ID:se0a2jUJ.net
>>59で2を選んでたらウィッグのカタログと縄、ガムテープは見つけられずに千歌が家出したと思われ探しに→見つからない→
警察を呼ぼうにも圏外だし嵐が強くなる→嵐が晴れたらバレるからもうみんな道連れにしちゃおう→一人ずつ殺害→曜に抱きついて「やっと手に入れた…♡」
っていうルートだった
警察を呼ぼうにも圏外だし嵐が強くなる→嵐が晴れたらバレるからもうみんな道連れにしちゃおう→一人ずつ殺害→曜に抱きついて「やっと手に入れた…♡」
っていうルートだった
143: :2017/06/12(月) 01:22:22.88 ID:llkRmb8U.net
結果的に果南ちゃんが自分と他メンバーの命を救ったんだな