1:2017/11/24(金) 18:27:54.14 ID:V7slp//L.net

曜「うん、おっぱい」

千歌「えー、怪しいなあ、自分で言ってるんじゃない?」

曜「ちがうよ―! おっぱい」

千歌「今のところは語尾だけなの?」

曜「ため息とか息をつくだけでも……はあ……おっぱい」

千歌「オーケー分かった、順を追って考えよう」

曜「順? おっぱい」


3:2017/11/24(金) 18:30:24.64 ID:V7slp//L.net

千歌「まず、いつからその状態が?」

曜「えーっと、今日の朝からだねおっぱい」

千歌「昨日は平気だったの?」

曜「うん、あー、でも、昨日変な人に会ったなあ、おっぱい」

千歌「変な人? この内浦に?」

曜「うん、東京から来たっていう占い師さんだって、おっぱい」

千歌「うわっ、あやしー」

曜「最初はスルーしようとしてたんだけどね……おっぱい」


6:2017/11/24(金) 18:34:37.30 ID:V7slp//L.net

千歌「追いかけられたりしたの?」

曜「うん、すごいスピードで! 胸がバインバイン揺れてた! おっぱい!」

千歌「その人に呪われたんじゃないの……?」

曜「それはあるかも……おっぱい」

千歌「まあ、よーちゃんが胸の大きな女の子が好きな事はわかったけど……」

曜「か、形も重要だよ! おっぱい!」

千歌「それで、怪しい女占い師さんがどうしたの?」

曜「うん、あのね……おっぱい」


10:2017/11/24(金) 18:42:11.15 ID:V7slp//L.net

~昨日~

曜「あー、今日も飛び込みの練習疲れたー!」

曜「でも! 明日はAqoursの練習があるから疲れてなんていられない!」

曜「ふいー、最近みんなといるからどうしても独り言が多くなっちゃうな―」

曜「まあ、自転車だし……誰も聞いちゃいないよね……」

曜「ふんふふーん♪」

???「うう……お腹減った……」

曜「ん?」

???「あかん……ひもじい……ひもじい……」

曜「(うわあ……怪しい……)」

???「おうどんさんも食べられへん……」

曜「(でもおっぱい大きいな、鞠莉ちゃんよりも大きいかも……)」

???「ん?」

曜「(うえ! 目が合った!)」

???「やあやあやあやあ、ココであったのも何かの縁、スピリチュアル占い師ノゾミンがお悩み相談してあげるんやで」

曜「お、お断りします! 帰る途中なので! じゃ!」

???「ふっふっふ、逃さへんよー!」


13:2017/11/24(金) 18:48:56.76 ID:V7slp//L.net

曜「うええ! 全速で飛ばしたのに追いついてきた!」

???「ふっ、まだラブライブで優勝したときの体力は落ち込んではおらんようやね」

曜「に、人間業じゃない……」

???「さてさて、曜ちゃんだったかな、このノゾミンがお悩み相談したるでー1回100……120円や」

曜「別に悩み……って、なんで私の名前!?」

???「スピリチュアルやね」

曜「(うっ、今気づいたけど、おっぱい大きい上にカワイイ……アイドルみたい……)」

???「なるほど、好きな人がおるんやな」

曜「うえっ!?」

???「別に隠さんでもええやん、それくらいの年齢なら恋愛くらい普通や」

曜「いや、でも……」

???「ははーん、さては同性の子を好きになってもうたんやな?」

曜「(この人……!)」

???「しかもその子のおっぱいが好きなんやね? 好きものやなあ……」

曜「べ、別に千歌ちゃんのおっぱいだけが好きなわけじゃないよ!」

???「まあまあ、そのこと結ばれるよう、お姉さんがパフパフしたるでー」

曜「(ぱ、ぱふぱふ……! このおっぱいで!?)」


14:2017/11/24(金) 18:52:07.78 ID:V7slp//L.net

千歌「ふーん……」ジト目

曜「べ、別に! おっぱいに惹かれたわけじゃないんだからんね! おっぱい」

千歌「もう聞く気しないけど、話したいなら話してもいいよ、梨子ちゃん呼んでいい?」

曜「い、いや! おっぱい!」

千歌「もしもし梨子ちゃん? うん、曜ちゃんが面白いことになってるからおいで~」

曜「ち、千歌ちゃーん! おっぱいー!」


18:2017/11/24(金) 18:57:42.12 ID:V7slp//L.net

~昨日~

???「まずは目をつぶって……そうや、そんな感じで……」

???「どうや? 気持ちええやろ? でも童貞には刺激が強すぎるかな?」

曜「ど、童貞じゃないし……!」

???「そーれおっぱいおっぱいー」

曜「んむぅ!?」

???「だと思った?」

曜「……!? おっぱいマウスパッド!」

???「花陽ちゃんのおっぱいマウスパッドや、世界に一つしか無い特注品やで、凛ちゃんに作ってもろうたんや」

曜「童貞をバカにしたな……! 女が童貞で何が悪いんだ! 私は童貞だよ!」バシーン!

???「ふっ、若いやん?」

曜「かわした……!」

???「でもそんな悪い子にはお仕置きをせんといかんなあ? まあ、効果は一日、悪いことをしたらごめんなさいと言える人になろな?」


19:2017/11/24(金) 19:03:12.29 ID:V7slp//L.net

梨子「え、曜ちゃんが面白いことになってるの?」

千歌「よーちゃん口をふさいでも無駄だよ」

曜「む……むうぐぐ……おっぱいorz」

梨子「え?」

千歌「すごいんだよ! 語尾がおっぱいになっちゃう呪い!」

梨子「い、いや……それ、その胸部? の名称? 言っちゃうの?」

曜「そうなんだよ梨子ちゃん! おっぱい!」

千歌「ね。面白いでしょ!」

梨子「い、いや……」

曜「はあ……おっぱい……困ってるんだよ―おっぱいー」

梨子「曜ちゃん、病院行く?」

曜「これじゃあいけないよ! おっぱい!」

千歌「でも、その人に会ってみたいなー、曜ちゃんが虜になっちゃうおっぱい見たいな~」

曜「そ、それは……おっぱい!」

梨子「語尾っていうか、もう、胸部の名称をいいたいだけなんじゃ……」


20:2017/11/24(金) 19:08:04.11 ID:V7slp//L.net

千歌「面白いからこれで練習行こ?」

曜「ち、千歌ちゃんー! おっぱい」

梨子「でも、ほんとうに息をするたびに……えーっと、胸部の名称を言ってるね」

曜「ああ、梨子ちゃんは優しい……おっぱい……」

梨子「何故か腹が立つんだけど」(80)

曜「う……おっぱい」(82)

千歌「そうだねー、少なくともダイヤさん(80)の前では言えないねー」(82)

曜「煽ってる! おっぱい!」

梨子「……」バシーン!

曜「おっぱいー!?」

梨子「あ、ごめん! なんか腹が立ったから叩いちゃった……」

曜「おっぱいー……」


22:2017/11/24(金) 19:13:35.11 ID:V7slp//L.net

梨子「でも千歌ちゃん、正直息をするたびに……えーっと、胸部の名称を言っちゃう女の子を連れて行くのは……」

千歌「う……たしかに怪しい……! てかよーちゃん、ここにくるまでずっと?」

曜「志満さんや美渡さんに怪しい目で見られちゃったよ……おっぱい」

千歌「そりゃあ、行きつく暇もなくおっぱい言ってる子がいたら怪しい目で見るわ」

曜「仕方ないから罰ゲームなんです、おっぱい、って言っちゃったよおっぱい」

梨子「ご愁傷様、曜ちゃん……」

曜「おっぱい……」

梨子「」バシーン!

曜「おっぱいー!?」

梨子「あ、ごめんなさい! 本当、その、胸部の名称聞くと、本当、腹が立つの……」

曜「千歌ちゃんなんで呼んだの! おっぱい!」

千歌「私はおっぱいじゃないよ!」(82)

曜「おっぱい! おっぱい!」(82)

梨子「……」(80)


23:2017/11/24(金) 19:18:26.96 ID:V7slp//L.net

曜「おっぱい……! おっぱーい!」

千歌「よーちゃん?」

曜「おっぱい! おっぱい!」

千歌「えーっと、もしかして言葉全部がおっぱいになっちゃった!?」

曜「おっぱい!」

梨子「」バシーン!

曜「おっぱいおっぱいー!」

梨子「あ、謝らなくてもいいよね?」

千歌「もっとやっちゃえ!」

曜「おっぱいー! おっぱいおっぱい! おっぱーい!」

千歌「怒鳴らないでよ!」

曜「おっぱい! おっぱい! おっぱい! おっぱい!」

梨子「ああ、もうふたりとも静かに! 千歌ちゃんも煽らないの!」

千歌「うう、梨子ちゃんが怒った……」

曜「おっぱいー……」シュン


25:2017/11/24(金) 19:25:24.46 ID:V7slp//L.net

~10分後~

梨子「ふうん、じゃあ、効果は一日だけなのね」

千歌「よーちゃんの話だとそう」

曜「おっぱい!」

梨子「おとなしくしてればいいんじゃない? ベッドの上で」

曜「おっぱい! おっぱい!」

千歌「でも、よーちゃんの何もかもがおっぱいになっちゃったら……」

梨子「その時は……その占い師を見つけて……そうだ!」

千歌「梨子ちゃん?」

曜「おっぱい?」

梨子「……」ビキビキ

曜「お、おっぱいー!」ヨーソロー

梨子「AqoursのLINEでその占い師を見つけて呪いを解くようにしてもらうの」

千歌「そうだね、よーちゃんがいないんじゃフォーメーションの練習にもならないし」

梨子「曜ちゃんにはここにいてもらうしかないね、家にも帰れないし」

千歌「えー!? この状態のよーちゃん泊めるのお!?」

梨子「そうならないように、占い師さんを見つけないと」

曜「おっぱい!」


26:2017/11/24(金) 19:30:32.77 ID:V7slp//L.net

~浜辺~

???「ちょっといたずらが過ぎたかな?」

???「まあでも、ちょっとオーバーワーク気味やったから、ええか」

???「おうどんさんでも食べ……られへんのやった……」

???「うう、ひもじいひもじ……ん?」

千歌「あれ! あの人かも!」

梨子「たしかに胸が大きくて占い師みたいな格好してる……!」

千歌「うー! よーちゃんを返せー!」

???「……」キラーン

梨子「あの……」

???「曜ちゃんなら今日は元には戻らんよ」

千歌「うー! そんなことないでしょ!」

???「呪いをかけるのは得意やけど、解くのは苦手なんや」

梨子「そんなバカな……」

???「ああでも、お腹いっぱい食べたらわからんな―?」


27:2017/11/24(金) 19:37:11.82 ID:V7slp//L.net

???「お腹いっぱいになったら、呪いも解けるかもしらんなー」

千歌「じゃあ、うちに来なよ! 旅館やってるの!」

梨子「ち、千歌ちゃん! こんなに怪しい人を十千万に上げたら大変だよ!」

千歌「えー! でも、よーちゃん元に戻したいしー!」

???「ふふっ、おうどんさんはあるんかな、あと焼肉」

千歌「……ん?」

???「?」

千歌「その格好……たしか……そう、Music_S.T.A.R.T!!」

???「お」

千歌「占い師さん、もしかして、μ'sのファン?」

???「……」

千歌「でも流石にμ'sのコスプレをして占い師を名乗るのは……」

???「な、なあ? 千歌ちゃん、μ'sでは誰推しなんや?」

千歌「穂乃果ちゃん!」

???「そ、そうなんや……ま、まあ、穂乃果ちゃん目立つもんな……」

千歌「ん? そういえばその顔……見たことが……」

梨子「千歌ちゃん?」

千歌「あー! 希ちゃんにそっくりー! 似てるって言われない!?」

???「ずこー!」


28:2017/11/24(金) 19:39:12.91 ID:V7slp//L.net

梨子「(ああ、正体がわかった)」

千歌「まあ、世の中瓜二つな人が三人はいるって言うしね、占い師さんも元気だして!」

???「なあ、ふたりとも? 好きなものを語尾にしたくあらへん?」

梨子「ええ!? なんで私まで!?」

???「問答無用や!」


30:2017/11/24(金) 19:42:55.70 ID:V7slp//L.net

~十千万~

曜「おっぱい! おっぱい!」

千歌「よーちゃんただいまーみかん……」

曜「……おっぱい?」

千歌「ほら、梨子ちゃんも入ってきなよーみかん」

梨子「……」

梨子「む……」

梨子「むぐぐ……」

梨子「むー! むー!」

梨子「いいから耳をふさいで! レズゥ……」

曜「おっぱいー!?」

梨子「私は別に、スキなんかじゃ……レズゥ」

千歌「ごめんねよーちゃん、千歌、こんな体になっちゃった」

曜「おっぱいー! おっぱいー!?」


32:2017/11/24(金) 19:44:59.86 ID:V7slp//L.net

千歌「……? あれ? みかん」

梨子「レズゥ?」

曜「おっぱい?」

千歌「いや、いま語尾にみかんって付かなかった……みかん」

梨子「そうね! レズゥ!」

曜「おっっぱーい!」

千歌「そうか! 名台詞だったり、何かをパロれば語尾に何もつかないんだ みかん!」


33:2017/11/24(金) 19:53:04.86 ID:V7slp//L.net

千歌「そうなんだ、それじゃあ私生徒会行くね?」

梨子「嘘だっ!」

曜「おっぱい!」

千歌「……よーちゃんは手遅れみたいだね……」

梨子「そう! それ!」

千歌「はしごを外した!?」

曜「お……お……おっぱい……」

千歌「よーちゃんが何か言おうと……」

曜「おっぱい……お……お……お……おっぱいなんだ……」

千歌「!?」

梨子「曜ちゃんが……言葉を……!」

曜「だって可能性感じたんだ……そうだ……おっぱいー!」

千歌「!?」

梨子「……」バシーン!

曜「おっぱーい!?」


34:2017/11/24(金) 19:56:05.95 ID:V7slp//L.net

~一時間後~

千歌「みかん」

梨子「レズゥ」

曜「おっぱい」

ダイヤ「……どういうことですの、これ」

果南「LINEだと、謎の占い師にやられたって」

鞠莉「レズ? 梨子は同性愛者だったの!?」

梨子「レズゥ!」

花丸「もう言葉を失ってるずら……」

善子「呆れて言葉も出ないわね―」

ルビィ「ぅゅ……みんな、かわいそぅ……」

千歌「みかん……」

梨子「レズゥ……」

曜「おっぱい!」

鞠莉「(梨子と曜は性癖をバラされている件)」


35:2017/11/24(金) 20:02:19.12 ID:V7slp//L.net

ダイヤ「ですが……まあ、このままでもいいんじゃないです?」

ルビィ「おねぇちゃぁ?」

ダイヤ「一日で治るのでしょう? 明日の朝には治るのでしたらほうっておくのが吉ですわ」

果南「いや、まあ、本当に治るんだったらね?」

鞠莉「治らなかったら悲惨ね……」

花丸「……! やっぱりほうっておけないよ! その占い師さんを探し出して」

鞠莉「じゃあ、マリーはここに残るわ」

善子「鞠莉?」

鞠莉「全員で食って掛かって、同じ目に遭ったら目も当てられないでしょう? だからひとりくらいはね」

善子「じゃあ、ヨハネも……」

花丸「いくずら?」

ルビィ「ルビィ、がんばルビィ!」

ダイヤ「……君子危うきに近寄らずと言いますが、まあ、鞠莉さんが残っているならいいでしょう」

曜「おっぱい!」

ダイヤ「……」バシーン!

曜「おっぱいー!?」


39:2017/11/24(金) 20:31:43.02 ID:V7slp//L.net

~浜辺~

???「あかん……素直に旅館でごちそうになっとればよかった……」

???「でも、そっくりさんはないやん! 本物がおるんに!」

???「ただ、まあ、μ'sの解散から数年経ってもうてるしな……」

???「センターボーカルの穂乃果ちゃんの顔しか知らん人もいっぱいおるやろうし……」

???「名前だけでたんだけでもありがたいと……おや?」

果南「いたーっ! いたよみんな!」

ダイヤ「果南さん……速い……速いですわ……」

ルビィ「……」

花丸「……」

善子「……」

果南「捕まえた!」ハグッ!

???「おー、熱い抱擁やー……わしわしやのうて、ハグのほうが合法的に……」

果南「何をブツブツ言ってんの! この不審者!」


40:2017/11/24(金) 20:40:07.32 ID:V7slp//L.net

ダイヤ「いけませんわ! うかつに近づいては呪われてしまいます!」

???「ウチは呪いの人形か!」

ルビィ「はあはあ……ち、千歌ちゃんたちをもとに戻してください!」

花丸「お願いしますなんでもしますから!」

善子「ずら丸! それは呪われし薔薇のワードよ!」

???「おーおー、Aqoursがほぼフルメンバーお揃いで」

果南「余裕の笑み!?」

???「残念ながら、梨子ちゃんに言うたけど、呪いは解けないんや、明日になれば元に戻るしなー」

ルビィ「千歌ちゃんたち、大変なんです! 今すぐもとに戻してください」

花丸「なんでもしますから!」

善子「だーかーらー、ずら丸!」

???「ん? 今なんでもするって言ったよね?」

善子「言わんこっちゃない……」

???「よく見ればわしわししがいのあるお胸やんか! えーい!」

果南「なっ! 私のハグを! 簡単にすり抜けた!」


42:2017/11/24(金) 20:44:21.66 ID:V7slp//L.net

???「えーい、わしわしー」

花丸「きゃー!?」

ルビィ「はなまぅちゃん!」

???「つぎは―! 発展途上のー! その胸や!」

善子「ぎゃー! 近づくな! この変態!」

???「わしわしー!」

善子「きゃー!」

ルビィ「善子ちゃん!」

???「ふ、ふふふっ! ふふふふふ!」

ダイヤ「な、な! 破廉恥ですわ!」

ルビィ「おねえちゃぁ! うしろ!」

???「踏み込みが甘い!」

ダイヤ「きゃー!」

果南「……なっ……なっ!」

???「さて……残るは……」

ルビィ「ぴぎっ!?」

果南「」(無言で回し蹴り)

???「へぐぅ!?」


43:2017/11/24(金) 20:49:09.13 ID:V7slp//L.net

???「そ、それは乙女に対して……非道……やん? ……がくっ」

果南「悪は滅びた……」

ルビィ「か、果南ちゃん……!」

ダイヤ「こ、殺してしまいましたの!?」

果南「んな馬鹿力じゃないよ! ちょっと昏倒させただけ」

善子「(果南には逆らわないようにしよう)」

花丸「(もしも痴漢に遭ったら、警察じゃなくて果南ちゃんに通報しよう)」

???「びくんびくん」

ダイヤ「ま、まあ、なにはともあれ、多少痙攣しておりますが、砂浜に……おや?」

ルビィ「おねえちゃぁ?」

ダイヤ「この顔……どこかで?」

果南「?」

ダイヤ「あーっ! 彼女は! 彼女はμ'sの! μ'sの東條希ですわっ!」

「「「「「えーっ!?」」」」」


44:2017/11/24(金) 20:55:10.80 ID:V7slp//L.net

~十千万~

希「そうや、ウチはさすらいの占い師やのうて、元μ'sの東條希や」

ダイヤ「……」ソワソワ

ルビィ「……」ソワソワ

千歌「みかん! みかん!」

花丸「お一人で旅行ですか?」

希「そうや……って、一人っていうた途端みんながっくりした顔を!?」

千歌「みかん……」

花丸「凛ちゃんはいないずらか……」

ダイヤ「エリーチカ……」

ルビィ「花陽ちゃん……」

希「希ちゃん推しはおらんの!?」

ダイヤ「残念ながら……」

希「まあ、μ'sに入ったのも一番最後やしな……影が薄いんもしゃあないやん?」

千歌「みかん……」


46:2017/11/24(金) 21:01:14.62 ID:V7slp//L.net

ダイヤ「ふう、ですがなぜこの内浦に? ハッキリいいますがココは観光地でもなんでもありませんわ」

鞠莉「あわしまマリンパークに来なよ! 三津シーパラダイスにも!」

果南「あ、うちではダイビングが出来るよ! 伊豆の海は綺麗だからねえ、さざえも取れるよ?」

希「ちょっと前までは北海道におったん、そこでスクールアイドルにでおうてな?」

ルビィ「北海道のスクールアイドル?」

花丸「最高だと言われたいよ!」

善子「ダンスなう! ダンスなう!」

曜「おっぱい!」

梨子「レズゥ!」

千歌「みかん!」

希「……その語尾なんとかならんの?」

千歌「みかん! みかん!」

希「話を戻すけど、そこでセイントなんちゃらっていうスクールアイドルに会ってん」

ダイヤ「確か、東京遠征の時に神田明神でバク宙をしたスクールアイドルでしたわね?」

果南「バク宙」

鞠莉「ヤク中みたいだねー」


47:2017/11/24(金) 21:08:22.83 ID:V7slp//L.net

希「そのバク宙やけど、どうしても気になるスクールアイドルがいるって言うてん」

千歌「みかん?」

梨子「レズゥ?」

曜「おっぱい?」

希「そう、君たちのことや、動画も逐一チェックしているらしいで」

千歌「みかん! みかん!」

ダイヤ「えーっと、私もチェックしているって言いたいんですの?」

千歌「みかん!」

希「それで、そのなんちゃらスノーに頼まれたんよ」

鞠莉「なにをー?」

希「勝つのは自分たちだから、安心して静岡に引き篭もってろ」

鞠莉「あー、もしもしパパー? 北海道の函館に原爆落としてくれないー?」

希「(たしかにSaintSnowには会ったけど、Aqoursのことはなんにも言ってなかったなんて言えん……冗談が通じひんな……)」

果南「原爆なんて生ぬるいよ、ストナーサンシャインじゃないと」

ダイヤ「ゲッターでも作るつもりですの!?」


52:2017/11/24(金) 21:50:23.53 ID:V7slp//L.net

希「まあ、それはともかく」

ダイヤ「ごまかした……」

鞠莉「ごまかしたねー」

希「Aqoursにウチは着目したんや」

千歌「みかん?」

希「いや、みかんやのうて」

千歌「みかん! みかん!」

ダイヤ「別にみかんって言いたくていってるわけじゃないよ! だ、そうですわ」

希「若者はスマホ打つの速いね……」

ルビィ「希さんは若くないの?」

希「……」

花丸「ごめんなさい、静かにさせるずら」

希「μ'sと同じ9人組のユニットは雨後の筍のように現れたけど、3ヶ月以上持った例がない」

ダイヤ「9人組……」

鞠莉「私たちが入って9人になったけど、Aqoursとしての実績は6人の時からあるよー?」

ダイヤ「それを言えば三人の頃から……いえ」

希「9人で踊っとる姿を見て、ウチは確信した、これはμ'sの後釜のグループになれるはずやと」


54:2017/11/24(金) 21:57:26.00 ID:V7slp//L.net

千歌「みかんー!」

希「浦の星の事情は情報通の3人組に聞いて知っとる、廃校を阻止しようとしているらしいやん?」

ダイヤ「ええ、ですが実現可能な数字だと思いますわ」

希「嘘やな」

ルビィ「ぅゅ?」

希「μ'sの時も7人の頃から入学希望者が集まってきとった」

千歌「みかんー!?」

ダイヤ「μ'sは最初は3人、一年生の三人が加入してしばらく、矢澤にこが加入、それから東條希、絢瀬絵里が加わり」

希「夏休み明けには廃校を阻止してとったな」

千歌「みかん! みかん! みかん!」

曜「おっぱいー!」

梨子「レズゥ」

希「理事長としての見解はどうなんや?」

鞠莉「マリーとしては……そうね、廃校阻止はほぼ不可能ね」

千歌「みかん!?」


55:2017/11/24(金) 22:02:47.57 ID:V7slp//L.net

鞠莉「でも、勝負は終わってみるまでわからない」

千歌「みかん!」

希「残念やけど、カードがウチにこう告げとるんや、廃校は確実やって」

千歌「みかん!」

梨子「レズゥ!」

曜「おっぱい!」

花丸「ずら!」

善子「ヨハネ!」

ルビィ「ぅゅ!」

ダイヤ「ですわ!」

果南「……?」

鞠莉「ふふ、Aqoursは最後まで諦めない、それがたとえ、廃校は確実だとしても……ね?」

希「そうか、余計なお節介やったね……ふふん」

千歌「みかん……? あれ?」

希「オーバーワーク気味で不安やったけど、これなら休みは必要なさそうやね?」

曜「喋られる! 喋られるよ―!」

梨子「! ほんとだ!」


56:2017/11/24(金) 22:07:19.60 ID:V7slp//L.net

希「じゃ、行こか?」

千歌「え……?」

希「μ'sが見た場所へ」

ダイヤ「それって……」

希「ラブライブ優勝、アキバドーム・海外でのライブ……」

鞠莉「ホワッツ!?」

希「μ'sが果たせなかったことも、そこでわかると思う、それからどうするかはAqoursのみんな次第や」

千歌「希さん……後悔してるの?」

希「どうやろな……μ'sは結局、何も残すことができなかったから」

千歌「それ……」

希「μ'sのその後の話、ちょっと聞いてみる?」


58:2017/11/24(金) 22:18:23.01 ID:V7slp//L.net

希「μ'sの解散後、オトノキには新生アイドル研究部が誕生した」

希「メンバーは絢瀬亜里沙、高坂雪穂……そして、元μ'sの花陽ちゃん、真姫ちゃん、凛ちゃん」

千歌「……? 穂乃果ちゃんたちは?」

希「なあ、なんで伝説とまで呼ばれたμ'sがあっという間に消えたと思うん?」

ダイヤ「……」

希「花陽ちゃんは、部長やった。今でもアイドル研究部は存続しているらしいけど、オトノキはラブライブには出場してへん」

ルビィ「……」

千歌「部長? リーダーじゃなくて?」

希「ん……せや、なんで穂乃果ちゃんが生徒会長として紹介されてへんか知ってる?」

千歌「生徒会長? 絢瀬絵里さんじゃなくて?」

ダイヤ「9人揃ってからしばらく、エリーチカは会長としての職を高坂穂乃果に譲ったんですのよ」

千歌「そうなの? でも、アイドル雑誌にはそんなこと」

ルビィ「穂乃果さんは会長としての職、μ'sのリーダーとしての活動、そして……」

希「アイドル研究部の実質的な会長職」


59:2017/11/24(金) 22:28:51.90 ID:V7slp//L.net

鞠莉「んー? でもアイドル研究部には穂乃果っちはいなかったんでしょう?」

希「そうや、でも、オトノキのアイドル研究部といえば、高坂穂乃果が代表みたいなもんでな」

果南「それってつまり……」

希「花陽ちゃんじゃなくて、穂乃果ちゃんがインタビューにも、交流会にも、パーティにも呼ばれとった」

花丸「そんな!」

希「結局、生徒会長職は投げ出す形になった、責任を取って海未ちゃんやことりちゃんもやめてしまい、生徒会は崩壊した」

善子「無責任じゃない!」

希「そう思うやろ? でも学校は喜んだ。オトノキを売り出すことができるってな」

千歌「そんな!」

希「アイドル研究部がμ'sのファンクラブなら、それでも良かった、でも、中にはスクールアイドルを真剣に目指す子もおってん」

梨子「……」

希「まずはじめに板挟みになったのは雪穂ちゃんやった」

希「スクールアイドルになりたい子とμ'sの活動さえ見られればいいグループの」

希「新入生やったし、もともと面倒見のいい性格、穂乃果ちゃんの妹」

ダイヤ「ですが彼女にはスクールアイドルとしての才能はまったくなかったのですわ」

千歌「……」


61:2017/11/24(金) 22:36:47.12 ID:V7slp//L.net

希「歌もダンスもお喋りもさほど上手じゃない、μ'sのセンターの妹……それがどれほど悲惨かわかるやろ?」

梨子「でもそれは、雪穂さんにはまったく責任がない!」

希「そうなんやけどな……」

ルビィ「妹ってそうだよね、お姉ちゃんが偉大だと、すぐに比べられる」

花丸「ルビィちゃん……」

ダイヤ「……」

ルビィ「比べられても……どうにもならないことはあるのにね?」

希「雪穂ちゃんには亜里沙ちゃんっていう親友がおった、でも彼女には姉譲りのダンスの才能や歌の才能があった」

善子「絢瀬亜里沙……どこかで聞いたような……?」

希「もともとハイスペックだった亜里沙ちゃんに比べて、ただの妹でしか無い雪穂ちゃんは次第に孤立を深めた」

ダイヤ「……穂乃果さんはどうしたのです?」

希「穂乃果ちゃんは忙しすぎたんや、ロクに家にも帰れなかったらしいしな」

ルビィ「……」

希「花陽ちゃんは、そんな部の様子を見て、よくメールを送ってくれた。ただウチらには何もできんかった」

鞠莉「卒業してしまったから……?」


62:2017/11/24(金) 22:45:49.88 ID:V7slp//L.net

希「千歌ちゃんやダイヤちゃんには偶然気づかれたみたいやけど、今でもμ'sといえば高坂穂乃果なんや」

千歌「……」

ダイヤ「まあ、そうですわね、μ'sをユーズと読んでしまうニワカさんでも、高坂穂乃果は知っていましたしね」

希「今でも9人で踊っとる姿がアキバなんかで流れることはあっても、5人グループのアイドル研究部所属ユニットは姿を現せへん」

花丸「花陽ちゃん、凛ちゃん、真姫ちゃん、亜里沙ちゃん、雪穂ちゃん……?」

希「……雪穂ちゃんも、違ったな」

梨子「音ノ木坂学院のアイ研は二種類あった……?」

千歌「梨子ちゃん?」

梨子「私はピアノばかりしていたから知らなかったけど、確か、すごく仲の悪い部活があるって聞いた気がするの」

善子「絢瀬亜里沙と高坂雪穂が……?」

花丸「そんな!」

希「雪穂ちゃんはアイドル研究部にちゃんと残ったよ、亜里沙ちゃんと一緒に、でも」

果南「二年生で担ぎ出された人がいた……?」

希「花陽ちゃんと凛ちゃんは幼なじみでな? ウチの知る限りいっつも一緒におった……けど」


63:2017/11/24(金) 22:55:34.90 ID:V7slp//L.net

花丸「凛ちゃん……」

ルビィ「花陽ちゃん……」

希「まあ、一番かわいそうやったのは真姫ちゃんじゃないかな?」

鞠莉「どうしてですか?」

希「花陽ちゃんのグループにも、凛ちゃんのグループにも参加できへんかったから」

曜「そういえばさっき……メールをしてたのは花陽ちゃんって」

希「凛ちゃんは主にエリちにメールを送ってたらしいけど」

ダイヤ「希さんとエリーチカは繋がりが強いのに」

希「最初は両方共ニコっちに相談しとったらしいけど、な」

果南「……」

希「凛ちゃんは結局、スクールアイドルになりたい子と一緒に新しい部活を作った、多分マニアな人なら、3人組のμ'sを思い出すと思う」

ダイヤ「……」

ルビィ「……」

希「生徒会も、アイドル研究部も崩壊した現状を見て、学校はようやく動いた、でもそれが全ての間違いだった」


65:2017/11/24(金) 23:06:20.70 ID:V7slp//L.net

希「学校側はまずはじめに、真姫ちゃんに生徒会長への就任を要請した」

花丸「……え?」

鞠莉「間にいる人に権力を持たせて、両方を束ねようとしたのね?」

希「ん、その後、凛ちゃん、花陽ちゃん、亜里沙ちゃん、雪穂ちゃんに生徒会役員への推薦をした」

果南「どういうこと?」

曜「んー、とりあえず同じ仕事して仲良くなりなさいよって言ったところじゃない?」

希「まあ、結局要請を受けたのは、真姫ちゃんだけだったけどね」

善子「受けてしまったの?」

希「ん、ウチらがいた時は生徒数も少なくてよかったけど、1年生だけ5クラスもある現場から察するに仕事量は倍以上やったしな」

ダイヤ「生徒会がいなければ、学校生活が成り立たなかったのですわね」

希「会長になった真姫ちゃんは数人の自分を慕うお手伝いとともに生徒会を束ねて、アイ研の活動からは離れていった……ココで問題が起きた」

千歌「なんだろー?」

梨子「もしかして、作曲できる人がいなくなった?」

希「曲を作れなくなった二つのアイ研……ココでラブライブのルールを思い出してみ?」

千歌「……参加する時には……未発表でオリジナルじゃないといけない」


66:2017/11/24(金) 23:16:28.79 ID:V7slp//L.net

希「μ'sとしての曲は百曲を超えるけど、その全てが真姫ちゃん作曲、そのメンバーを失った今、二つのアイ研は既存の曲しか使用できなくなった」

鞠莉「ガバガバですね……」

果南「でもまあ、Aqoursも梨子を失ったら曲作りは絶望的になるし……」

千歌「梨子ちゃんは大丈夫だよね!?」

梨子「う、うん、まあ……これからのことはよく分からないけど……」

曜「ヨーソロー! 服作りだけじゃなくて作曲も支えられるよう頑張るであります!」

希「ラブライブに参加できんのは、別にどうでも良かったんやけど……学校がな」

鞠莉「もしかして、また問題が?」

希「生徒会の仕事が軌道に乗り、分裂していた二つのアイ研もまた落ち着きを取り戻し、ラブライブまで2ヶ月を切った時、転校生がやってきた」

果南「これが物語なら、本当にヒーローね」

ダイヤ「ですわね……」

希「彼女は曲作りのスキルがあった、作曲も作詞もできた、おまけに勉強もできて、運動神経も良かった、愛想も良かった」

千歌「そんな人がいたら……」

曜「争奪戦になっちゃうよー!」

希「彼女にも5歳年の離れた妹がおったらしいけど、それはともかく、彼女をきっかけにしてアイ研の統合をはかる動きが学校側に起こった」


67:2017/11/24(金) 23:34:23.13 ID:V7slp//L.net

希「でも、2つのアイ研が統合することはあり得なかった、凛ちゃんと花陽ちゃんの仲はもう完全に修復できんかったし」

花丸「……」

希「統合がかなわないと知った学校は、まず、転校生の彼女に二つの曲作りを依頼した」

ルビィ「……」

希「それぞれ、花陽ちゃんのグループと、凛ちゃんのグループのために作られた曲はそれぞれな」

希「新入生からは凛ちゃんのグループが受けに受けた、でも元からの在校生には花陽ちゃんのグループの曲が受けた」

善子「学校自体が分裂しちゃうじゃない!」

希「その時になってようやく、穂乃果ちゃんが帰ってきた」

千歌「穂乃果ちゃんが!?」

希「喜んだの花陽ちゃんだった、懸案事項の凛ちゃんとの仲も取り持ってもらうんだって、そう、メールに書いてあったよ」

鞠莉「古豪のカリスマが復活……か」

希「三年生の中には熱狂的な穂乃果ちゃんファンもいたし、新入生の中にも穂乃果ちゃん目当てで入学してた子もいた」

希「そういう子はたいてい、さっきの花陽ちゃんのグループも、凛ちゃんのグループも応援してなかったんや」

果南「三つ巴……だね」

希「いいや、四つや」


68:2017/11/24(金) 23:44:21.89 ID:V7slp//L.net

ダイヤ「生徒会ですの?」

希「そう、真姫ちゃん率いる生徒会はすべての意見を聞きつつ中立を守る第4の勢力だった」

善子「だった?」

希「生徒同士がいがみ合っているのを見て、心が痛んだ人や苦しんだ人や疲れた人がだんだんと多くなってん」

ルビィ「……」

希「その中にはことりちゃんと海未ちゃんがいた……」

曜「……」

希「ことりちゃんは理事長の娘やったし、海未ちゃんは弓道部に戻って部長を務めてた、部活でも三つのグループのどれに所属するかで問題になっとったらしい」

梨子「悲しいですね」

希「特にことりちゃんはその様子が顕著だった、自宅での様子は知らんけど、親御さんから色々言われとったみたいやね」

善子「味方がいないってことね……」

希「第4の勢力だけ着々と人数を増やしただけじゃなく、海未ちゃんと真姫ちゃんが揃った」

ダイヤ「! μ'sの作詞担当と作曲担当!」

希「二人は話し合い、曲を作った、いがみ合っている現状を終わらせるために」


69:2017/11/24(金) 23:51:35.78 ID:V7slp//L.net

希「歌うのはもちろんμ's……まあ、凛ちゃんとにこっちと穂乃果ちゃんは欠席やったけど」

千歌「穂乃果ちゃんも?」

希「まあ、ほっとんどμ'sやなかったけど、ウチらの歌は多少は心に響いたみたい」

梨子「でも……たしかに二つの仲の悪い部活は……」

希「まあ、μ'sは卒業後つまんない諍いが起きたってことや」

千歌「……」

鞠莉「希さんは私たちが廃校を阻止するのは反対ですか?」

希「せやな。廃校を阻止するのはAqoursじゃなくて、みんなじゃなきゃいけないよ、ってことかな」

千歌「だいじょうぶです。私たちなら」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「そうだ、希さん、μ'sのその後はいいですけど、メンバーのその後は聞いてませんよ」

ダイヤ「ですわ! アイドル誌にも殆ど載っていないμ'sのその後を聞かせてくださいまし!」

ルビィ「うんうん!」

希「せやなあ、つまらん話もしてもうたしな、それくらいはバチも当たらんやろ」

千歌「やった!」


70:2017/11/25(土) 00:01:33.69 ID:XNdaPog2.net

希「穂乃果ちゃんから行こか、穂乃果ちゃんは今、海外にいるらしい」

千歌「らしい?」

希「毎年違う国からエアメールが送られてくるんよ、なんか放浪しているみたいやね」

千歌「おお……さすが穂乃果ちゃん……」

希「ことりちゃんも今は海外で服飾の勉強をしてる、かなり刺激的な日常みたいやん?」

曜「おお……服飾……」

希「海未ちゃんは実家を継ぐために勉強中みたいやね」

果南「私もダイビングショップを継がなくちゃいけないから気持ちわかるな~」

希「凛ちゃんは就職が決まらなくてあたふたしているみたいよ」

花丸「ふふっ」

希「花陽ちゃんは大学に進学せずに料理の専門学校に入って卒業したあとはアルバイトしながら自分のお店を持てるように努力しているみたい」

ルビィ「花陽ちゃんがオーナーの店なら、いつでも通っちゃう!」

希「真姫ちゃんは医大に進学して、医者になるための勉強中だってさ」

梨子「……作曲もしながら勉強もしてたんですね」

希「エリちは専門学校に入ったあと、介護職についているって」

鞠莉「へー!」

希「ニコっちは結婚した」

ダイヤ「はあ!? 一番恋愛はご法度っていいそうなキャラじゃありませんの!?」

希「ウチは海外には行かず、こうして日本を放浪しとるんや、占いながらな~」

善子「ニートじゃない……」


71:2017/11/25(土) 00:06:18.87 ID:XNdaPog2.net

希「お? 善子ちゃんそういうこと言う?」

善子「ヨハネ!」

希「善子ちゃんに呪いをかけるのはもったいないから、ここは曜ちゃんで」

曜「おっぱい!? おっぱい! おっぱいー!」

梨子「ははは! レズゥ! ……レズゥ!?」

千歌「みかん! みかん!」

果南「サーザエーさんサザエさん、サザエさ~んはゆっかいだなー!?」

鞠莉「ハラショー! ハラショー!」

ルビィ「チッ! チッ!」

花丸「ズラララララ! ズラララララ!」

ダイヤ「…………!? ですぅ!」

善子「周りを呪ってんじゃないわよ! むしろ、呪われてない私がオチで不幸よ!」

希「ははは!」


72:2017/11/25(土) 00:10:51.84 ID:XNdaPog2.net

希「(うん、まあ、Aqoursはμ'sみたいにならんのと違うかな?)」

希「(聖良ちゃんたちから、μ'sのパチもん呼ばわりされているのは置いておいて)」

希「(この様子なら、もう少しこの土地にいて様子を見ていればいいかな?)」

希「(まあ、いつ死ぬかもわからへん放浪の旅やけどなー)」

善子「ちょっと! ルビィが舌打ちしまくって恐いからさっさともとに戻しなさいよ!」

希「はいはい」

ルビィ「チッ!」