2:2018/06/16(土) 12:32:11.00 ID:KPduWW6p.net

グイグイ


鞠莉「?」


花丸「理事長理事長」グイグイ


鞠莉「おおう花丸じゃない、どしたの?」


花丸「マルとデートしてほしいずら」


鞠莉「え?」


花丸「マルとデートしてほしいずら」


鞠莉「わっつ?」


花丸「マルとデートしてほしいずら」


鞠莉「聞こえてる、聞こえてるから」


4:2018/06/16(土) 12:33:57.47 ID:KPduWW6p.net

花丸「だめ?」


鞠莉「いや意味わからない、え?なに?なにかの企み?かなーん!ダイヤー!!」


花丸「え、わからない?」


鞠莉「ええ、ぜんぜん」


花丸「はぁ」ヤレヤレ


鞠莉「喧嘩売られてる?この子理事長のマリーに喧嘩売ってる?」


花丸「理事長ね、今日は何月何日ずらか?」


鞠莉「ん?」チラッ


花丸「わかるかなーわかるかなー」


5:2018/06/16(土) 12:35:01.47 ID:KPduWW6p.net

鞠莉「いやカレンダーあるし、…6月15日ね」


花丸「そういうことずら」


鞠莉「え?」


花丸「それが答えずら」


鞠莉「ん、今日なんかあったっけ?なに?なぞなぞ?」


花丸「理事長の誕生日ずらぁ!!!!」ビシッ


鞠莉「いやいやいやいや」


花丸「もうボケたずら?18歳でもう?」


鞠莉「なに、理事長ってマリーのことよねそもそも」


花丸「他にいないずら」


6:2018/06/16(土) 12:36:38.80 ID:KPduWW6p.net

鞠莉「花丸、よく聞きなさい」


花丸「なんずら」


鞠莉「マリーバースデーいず6月13日、おーけー?」


花丸「…」


鞠莉「マリーの誕生日はね、6月の13日なの、今日じゃないの」


花丸「翻訳ありがとうございます」


鞠莉「いきなり他人行儀」


花丸「そっか…」


7:2018/06/16(土) 12:37:35.64 ID:KPduWW6p.net

鞠莉「いや、その…祝ってくれようとしたの?かな…それは嬉しいけども」


花丸「…」


鞠莉「残念ながらマリーバースデーは過ぎちゃったの」


花丸「そういう年もあると思うずら、今日にして」


鞠莉「…わんもあぷりーず」


花丸「理事長バースデーいず6月15日、おーけー?」


鞠莉「んんんんんんんんん」


花丸「理事長の誕生日はね、6月の15日なの、一昨日じゃないの」


鞠莉「翻訳ありがとうございます」


花丸「いえいえ」


8:2018/06/16(土) 12:38:51.50 ID:KPduWW6p.net

鞠莉「あのね、毎年ころころ誕生日変わられても困るの、今年のバースデーは今日にしろとか無茶なの、おーけー?」


花丸「生徒のお願いひとつ聞けない理事長なんて…」


鞠莉「誕生日という概念を捻じ曲げる力はありません」


花丸「まぁそゆこと、デートしたいずら、ゆーびきーりげーんまーん」


鞠莉「ウェイトウェイトウェイトウェイト!!」


花丸「うーそついたーら針せんぼーん」


鞠莉「まって!!!!!」


花丸「なに?」


鞠莉「落ち着いて」


花丸「理事長がね」


鞠莉「久しぶりに怒りそう」


9:2018/06/16(土) 12:40:03.95 ID:KPduWW6p.net

花丸「だめ?デートだめずら?」ウルウル


鞠莉「その攻撃ずるよ、反則」


花丸「理事長のためにね…1か月前から練りに練ってね…それでね…喜んで欲しくてね…」グスッ


鞠莉「え、ありがと、ありがとだけど、誕生日間違えてるのは致命的だなー、理事長びっくり」


花丸「それは謝るずら、メモしとこ…理事長の誕生日は…6月14日ね」カキカキ


鞠莉「13日!!!!サーティーン!!!一昨日!、」


花丸「それで、デートしてくれるの?」


鞠莉「はぁ…わかったわ」


花丸「ほんと!!?明日土曜日!!あした!!」ピョンピョン


鞠莉「ただし条件があります」


花丸「?」


10:2018/06/16(土) 12:41:21.13 ID:KPduWW6p.net

鞠莉「そのね、理事長って呼び方やめなさい」


花丸「えー」


鞠莉「前にも言わなかったっけ?マリーって呼んで、ましてやデートしてる最中に理事長なんてノーよ」


花丸「わがまま」


鞠莉「やめる?」


花丸「やめない!」


鞠莉「ばか」


花丸「理事長呼びもやめない」


鞠莉「おばか!!」


11:2018/06/16(土) 12:42:21.16 ID:KPduWW6p.net

花丸「照れ隠しくらいさせてほしいずら…」


鞠莉「なに、理事長って照れ隠しだったの?」


花丸「好きな人の名前を口に出すのって、すごく緊張するずら…」


鞠莉「とんでもない告白されました」


花丸「理事長に相談したいそれ」


鞠莉「当事者にやめてそれ」


花丸「ウキウキずら、デートなんてルビィちゃんとしかしたことないずら」


鞠莉「あなたたちの関係っていったい…」


花丸「おっと、誤解しないでほしいずら、マルとルビィちゃんはもうそういう関係ではないずら、安心して」


鞠莉「もう?もうってなに??理事長的には安心できないんだけども?????」


12:2018/06/16(土) 12:43:14.99 ID:KPduWW6p.net

花丸「マルはねー、鞠莉ちゃんちでデートしたいなぁ、お家デート…」


鞠莉「名前呼びありがと花丸、でも上記の質問には答えてくれないのね」


花丸「んでケーキ一緒に作ってねー、それでねー」


鞠莉「聞いて?聞いて??」


花丸「鞠莉ちゃん鞠莉ちゃん」


鞠莉「なに…もう疲れたわマリー」


花丸「明日の予行練習にさ、一緒に下校しない?」


鞠莉「デートの練習とは」


花丸「手を繋ぎます」


鞠莉「おお、デートっぽい」


13:2018/06/16(土) 12:44:13.92 ID:KPduWW6p.net

花丸「…」


鞠莉「?」


花丸「…ん」プルプル


鞠莉「おおぅ…ふふっ」


花丸「んなっ、笑わないで!」


鞠莉「なーに緊張してるの、手震えてるわよ?」


花丸「仕方ないもん…ずっとしたかったんだもん」


鞠莉「さっきの勢いはどうしたのよ」


ニギッ


花丸「わわっ」


14:2018/06/16(土) 12:45:35.27 ID:KPduWW6p.net

鞠莉「一緒に帰るんでしょ?」


花丸「…」コクッ


鞠莉「今日だけね」


花丸「えー…それじゃ毎日を今日にしないと」


鞠莉「誕生日の日にちもだけど、その時空歪めようとするのやめて?」


花丸「鞠莉ちゃん」


鞠莉「?」


花丸「鞠莉ちゃん鞠莉ちゃん」


鞠莉「なーによ」


花丸「えへへ」ニコッ


鞠莉「うっ」ドキッ


15:2018/06/16(土) 12:47:26.47 ID:KPduWW6p.net

花丸「どしたずら?」


鞠莉「な、なんでも。」


花丸「んー」


鞠莉「ん」


花丸「名前呼べるって、嬉しいずらね」


鞠莉「…」


花丸「鞠莉ちゃん」


鞠莉「なに」


花丸「好きずら」


鞠莉「おばか」


おわ。