1: :2018/09/09(日) 05:48:02.43 ID:6yEGaRvp.net
※手塚治虫氏の『ブラック・ジャック』×AqoursキャラのパロディSSです
※顔文字SSです
※キャラ改変が多分に含まれてますのでご留意ください。手塚治虫氏特有のスターシステムだと理解していただければ幸いです。
※顔文字SSです
※キャラ改変が多分に含まれてますのでご留意ください。手塚治虫氏特有のスターシステムだと理解していただければ幸いです。
2: :2018/09/09(日) 05:56:44.77 ID:6yEGaRvp.net
皆さんご機嫌よう、ブラック・ダイヤですわ。
突然ですが、皆さんは『連続企業爆破事件』をご存知でしょうか。
1974年後半から75年前半にかけて、日本企業の社屋や施設に爆弾が仕掛けられ、多くの死者や負傷者を出した事件が相次いで発生しました。
狙われたのは旧財閥系企業や大手の総合建設会社で、犯行に及んだのはアナキズム系の武闘派革命グループだと言われてます
グループの主要メンバーは公安によって検挙されるものの、彼らが日本全土に与えた影響は大きく、革新勢力と保守勢力の対立は一層激しくなっていきました。
彼らの同調者・後継者を名乗る団体が各地で出没し、手製爆弾でテロ行為に走るという手口を真似た模倣犯が続出するほどにーーー。
突然ですが、皆さんは『連続企業爆破事件』をご存知でしょうか。
1974年後半から75年前半にかけて、日本企業の社屋や施設に爆弾が仕掛けられ、多くの死者や負傷者を出した事件が相次いで発生しました。
狙われたのは旧財閥系企業や大手の総合建設会社で、犯行に及んだのはアナキズム系の武闘派革命グループだと言われてます
グループの主要メンバーは公安によって検挙されるものの、彼らが日本全土に与えた影響は大きく、革新勢力と保守勢力の対立は一層激しくなっていきました。
彼らの同調者・後継者を名乗る団体が各地で出没し、手製爆弾でテロ行為に走るという手口を真似た模倣犯が続出するほどにーーー。
3: :2018/09/09(日) 05:59:23.59 ID:6yEGaRvp.net
カルテ01:地下水道
4: :2018/09/09(日) 06:01:14.90 ID:6yEGaRvp.net
【内浦 とあるアパート】
(*> ᴗ ・*)ゞ「あ、梨子ちゃん。今日私の部屋で昔の友達との集まりがあって、盛り上がってうるさくなっちゃったらごめんね」
メイ*σ _ σリ「大丈夫よ曜ちゃん。ここのアパートの壁は結構ぶ厚いから、隣部屋の音もそうそう聞こえないよ」
(*> ᴗ ・*)ゞ「さすが壁オタクであります」
メイ*σ _ σリ「オタクじゃないもん……変なあだ名やめて」
ノξソ>ω<ハ6「果南!これから暇?お茶でも飲み行かない?」
∫∫(c||^ヮ^||「うーん、今日は部屋にこもって勉強しなきゃいけないんだよね」
ノξソ´・ω・`6「そう……じゃあ鞠莉も部屋で勉強してるわ」
∫∫(c||^ヮ^||「だったらどっちかの部屋で一緒に勉強しようよ。私も聞きたいところあるし」
ノξソ>ω<ハ6「そうね!勉強が終わったらお茶でも行きましょ!」
ノJ(`σ_ σ´リノし「姉様は英語もドイツ語もエスペラント語もできるんだから!」
⌒°( ・ω・)°⌒「うゆ……聖良さんしゅごい……」
(q|`˘ ᴗ˘)乙「理亞、さらっと嘘をつくのはやめなさい。何ですか最後のやつ」
ノJ(`σ_ σ´リノし「しかもアメリカにもドイツにもエスペラントにも留学したことあるのよ!」
(q|`˘ ᴗ˘)乙「理亞。エスペラントという国はありません」
(*> ᴗ ・*)ゞ「あ、梨子ちゃん。今日私の部屋で昔の友達との集まりがあって、盛り上がってうるさくなっちゃったらごめんね」
メイ*σ _ σリ「大丈夫よ曜ちゃん。ここのアパートの壁は結構ぶ厚いから、隣部屋の音もそうそう聞こえないよ」
(*> ᴗ ・*)ゞ「さすが壁オタクであります」
メイ*σ _ σリ「オタクじゃないもん……変なあだ名やめて」
ノξソ>ω<ハ6「果南!これから暇?お茶でも飲み行かない?」
∫∫(c||^ヮ^||「うーん、今日は部屋にこもって勉強しなきゃいけないんだよね」
ノξソ´・ω・`6「そう……じゃあ鞠莉も部屋で勉強してるわ」
∫∫(c||^ヮ^||「だったらどっちかの部屋で一緒に勉強しようよ。私も聞きたいところあるし」
ノξソ>ω<ハ6「そうね!勉強が終わったらお茶でも行きましょ!」
ノJ(`σ_ σ´リノし「姉様は英語もドイツ語もエスペラント語もできるんだから!」
⌒°( ・ω・)°⌒「うゆ……聖良さんしゅごい……」
(q|`˘ ᴗ˘)乙「理亞、さらっと嘘をつくのはやめなさい。何ですか最後のやつ」
ノJ(`σ_ σ´リノし「しかもアメリカにもドイツにもエスペラントにも留学したことあるのよ!」
(q|`˘ ᴗ˘)乙「理亞。エスペラントという国はありません」
5: :2018/09/09(日) 06:02:46.95 ID:6yEGaRvp.net
【アパートの真下 地下水道】
バシャ…バシャ…
`¶cリ˘ヮ˚)|「…………」
ピチャ…ピチャ…
ノcノ,,・o・,,ノレ「…………」
ノcノ,,・o・,,ノレ「善子ちゃん」
`¶cリ˘ヮ˚)|「……ヨハネよ。なに?」
ノcノ,,・o・,,ノレ「マル、これ持ち歩くの疲れたずら」ユッサユッサ
`¶cリ;˘ヮ˚)|「ちょっと!そんな乱暴に扱わないでよ!爆発でもしたらどうするのよ!」
ノcノ,,・o・,,ノレ「ごめん」
`¶cリ˘ヮ˚)|「あとちょっと歩けばリーダーのところなんだから、もう少し我慢しなさい」
ノcノ,,・o・,,ノレ「善子ちゃんのいじわる」
バシャ…バシャ…
バシャ…バシャ…
`¶cリ˘ヮ˚)|「…………」
ピチャ…ピチャ…
ノcノ,,・o・,,ノレ「…………」
ノcノ,,・o・,,ノレ「善子ちゃん」
`¶cリ˘ヮ˚)|「……ヨハネよ。なに?」
ノcノ,,・o・,,ノレ「マル、これ持ち歩くの疲れたずら」ユッサユッサ
`¶cリ;˘ヮ˚)|「ちょっと!そんな乱暴に扱わないでよ!爆発でもしたらどうするのよ!」
ノcノ,,・o・,,ノレ「ごめん」
`¶cリ˘ヮ˚)|「あとちょっと歩けばリーダーのところなんだから、もう少し我慢しなさい」
ノcノ,,・o・,,ノレ「善子ちゃんのいじわる」
バシャ…バシャ…
6: :2018/09/09(日) 06:05:41.05 ID:6yEGaRvp.net
【地下水道 奥】
从c*・ヮ・§「残りの二人も来たし、これで全員集まったね」
从c*・ヮ・§「花丸ちゃん、例のものは持って来てくれた?」
ノcノ,,・o・,,ノレ「ここにあるよっ」
从c*・ヮ・§「よーし、じゃあ始めよっか」
从c*•ヮ•§「どーししょくん!待ちに待った決行の日がついに来た!」
从c*•ヮ•§「この下水道の真上に建つアパートに、われわれの敵対組織『水槽学派』の最高幹部が潜んでいる、という情報が本部から入ってきた」
从c*•ヮ•§「その爆弾でアパートごと吹っ飛ばして、今日限りでお終いにするのだ!」
`¶cリ˘ヮ˚)|「……他の住人はどうするの?」
从c*・ヮ・§「もろとも爆破するよ。避難させてもラチが明かないし、下手に動いたら敵に勘付かれるかもしれないからね」
`¶cリ˘ヮ˚)|「……そう」
从c*・ヮ・§「じゃあ花丸ちゃん、さっそく爆破装置を組み立てるのだ!」
ノcノ,,・o・,,ノレ「ずら」ガサガサ
`¶cリ˘ヮ˚)|「ところでリーダー、その爆弾の調達費ってどのくらいしたの?」
从c*・ヮ・§「それは企業秘密だよー、善子ちゃん」
`¶cリ˘ヮ˚)|「だからヨハ―――
カチッ
从c*・ヮ・§「残りの二人も来たし、これで全員集まったね」
从c*・ヮ・§「花丸ちゃん、例のものは持って来てくれた?」
ノcノ,,・o・,,ノレ「ここにあるよっ」
从c*・ヮ・§「よーし、じゃあ始めよっか」
从c*•ヮ•§「どーししょくん!待ちに待った決行の日がついに来た!」
从c*•ヮ•§「この下水道の真上に建つアパートに、われわれの敵対組織『水槽学派』の最高幹部が潜んでいる、という情報が本部から入ってきた」
从c*•ヮ•§「その爆弾でアパートごと吹っ飛ばして、今日限りでお終いにするのだ!」
`¶cリ˘ヮ˚)|「……他の住人はどうするの?」
从c*・ヮ・§「もろとも爆破するよ。避難させてもラチが明かないし、下手に動いたら敵に勘付かれるかもしれないからね」
`¶cリ˘ヮ˚)|「……そう」
从c*・ヮ・§「じゃあ花丸ちゃん、さっそく爆破装置を組み立てるのだ!」
ノcノ,,・o・,,ノレ「ずら」ガサガサ
`¶cリ˘ヮ˚)|「ところでリーダー、その爆弾の調達費ってどのくらいしたの?」
从c*・ヮ・§「それは企業秘密だよー、善子ちゃん」
`¶cリ˘ヮ˚)|「だからヨハ―――
カチッ
7: :2018/09/09(日) 06:08:50.12 ID:6yEGaRvp.net
┏┓┏┳┓ ┏━┓┏┓┏┓
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. ’ ’、 ′ ’ . ・
、′・. ’ ; ’、 ’、′‘ .・”
’、′・ (;;ノ;;;;;; (′‘ ” ’、
’、′ ’、 (;;ノ;; (;;;;;;;;;;;;;;;;;;( ;⌒‘ ・. ’、′”;
’、′・ ( (´;^`⌒) ;) ;;;;;;;;;;∴⌒`.・ ” ; ’、′・
、 ’、 ’・ 、´⌒,;y'⌒((´;;;;;ノ ;) ;⌒、"'人 ヽ
、(⌒ ;;;:;´'从 ;' ; ;) ;⌒ ;; :) )、 ヽ
( ´;`ヾ,;⌒)´ 从⌒ ;) `⌒ )⌒:`_,,..・ヽ
′‘: ;゜+° ′、:::::. ::: ´⌒(,ゞ、⌒) ;;:::)::ノ‐''"..,,_
、( ;;;:;´' 从 ⌒ ;) `⌒ )⌒:
ガラガラガラ……
ドガッシャーーン
パラ……パラ……
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、( ;;;:;´' 从 ⌒ ;) `⌒ )⌒:
ガラガラガラ……
ドガッシャーーン
パラ……パラ……
8: :2018/09/09(日) 06:10:00.01 ID:6yEGaRvp.net
モクモク…モクモク…
`¶c #˘ヮ˚)|「り…リーダー……!ずら丸……!」
ノc #・o・,,ノレ「よ、善子ちゃん……」
`¶c #˘ヮ˚)|「ずら丸……!リーダーは……!?」
ノc #・o・,,ノレ「見てないずら……」
`¶c #˘ヮ˚)|「まさか…瓦礫で潰されたんじゃないわよね……!?
`¶c #˘ヮ˚)|「リーダー!」
ノc #・o・,,ノレ「あ!あそこ!」
从#+ヮ+§「チ、チカは………ここだよ………」
ノc #・o・,,ノレ「胸から下が、瓦礫と落ちてきた梁の下敷きになってるずら……!」
`¶c #˘ヮ˚)|「意識はあるし、気道も確保できてる…けど、このままだとマズいわね……」
`¶c #˘ヮ˚)|「私たちだけの力じゃ、この大きな梁は持ち上がらないし」
`¶c #˘ヮ˚)|「立場的に救急車も警察も呼べない」
`¶c #˘ヮ˚)|「…………」
ノc #・o・,,ノレ「どうするずら?」
`¶c #˘ヮ˚)|「……本部から応援を呼んで、それまでこの状態で耐えてもらうしかないわ」
`¶c #˘ヮ˚)|「幸いにもここは内浦だから、ブラック・ダイヤに応急処置くらいは頼めるかもしれないし」
ノc #・o・,,ノレ「善子ちゃん、『ブラック・ダイヤ』って?」
`¶c #˘ヮ˚)|「り…リーダー……!ずら丸……!」
ノc #・o・,,ノレ「よ、善子ちゃん……」
`¶c #˘ヮ˚)|「ずら丸……!リーダーは……!?」
ノc #・o・,,ノレ「見てないずら……」
`¶c #˘ヮ˚)|「まさか…瓦礫で潰されたんじゃないわよね……!?
`¶c #˘ヮ˚)|「リーダー!」
ノc #・o・,,ノレ「あ!あそこ!」
从#+ヮ+§「チ、チカは………ここだよ………」
ノc #・o・,,ノレ「胸から下が、瓦礫と落ちてきた梁の下敷きになってるずら……!」
`¶c #˘ヮ˚)|「意識はあるし、気道も確保できてる…けど、このままだとマズいわね……」
`¶c #˘ヮ˚)|「私たちだけの力じゃ、この大きな梁は持ち上がらないし」
`¶c #˘ヮ˚)|「立場的に救急車も警察も呼べない」
`¶c #˘ヮ˚)|「…………」
ノc #・o・,,ノレ「どうするずら?」
`¶c #˘ヮ˚)|「……本部から応援を呼んで、それまでこの状態で耐えてもらうしかないわ」
`¶c #˘ヮ˚)|「幸いにもここは内浦だから、ブラック・ダイヤに応急処置くらいは頼めるかもしれないし」
ノc #・o・,,ノレ「善子ちゃん、『ブラック・ダイヤ』って?」
9: :2018/09/09(日) 06:12:09.95 ID:6yEGaRvp.net
`¶c #˘ヮ˚)|「うそっ!?沼津住みの私が知ってて、内浦住みのずら丸が知らないなんてことある!?」
ノc #・o・,,ノレ「寡聞にして知らないずら」
`¶c #˘ヮ˚)|「そう……じゃあ覚えておくといいわよ」
`¶c #˘ヮ˚)|「……内浦から人里離れたとある岸の上に、おんぼろの一軒家がぽつんと建っててね」
`¶c #˘ヮ˚)|「その家の主が『ブラック・ダイヤ』という女で、彼女は医者をやっているの」
ノc #・o・,,ノレ「医者?」
`¶c #˘ヮ˚)|「そう。彼女は超人的な腕前で様々なケガや病を手術して治すことから、神の手と語られる一方で―――」
`¶c #˘ヮ˚)|「その報酬として法外な料金を請求することから、悪魔とも噂される―――」
`¶c #˘ヮ˚)|「黒マントとツギハギの傷あとがトレードマークの、無免許ながらの天才外科医」
`¶c #˘ヮ˚)|「本名、年齢、身元はすべて不詳……。唯一の情報は、『ブラック・ダイヤ』という通称で呼ばれていることだけ」
ノc #・o・,,ノレ「……なんだか怪しいニオイがぷんぷんするずら」
`¶c #˘ヮ˚)|「ま、私たちも似たようなものよ」
`¶c #˘ヮ˚)|「いいわね、ずら丸。今からブラック・ダイヤのところに乗り込んで、ここまで連れてこさせる。もし向こうが従わなかったら……」
ガチャッ
`¶c #˘ヮ˚)|「少し痛い目に遭ってもらうわ」
ノc #・o・,,ノレ「……確かにオラたちが言えたことじゃないね」
ノc #・o・,,ノレ「寡聞にして知らないずら」
`¶c #˘ヮ˚)|「そう……じゃあ覚えておくといいわよ」
`¶c #˘ヮ˚)|「……内浦から人里離れたとある岸の上に、おんぼろの一軒家がぽつんと建っててね」
`¶c #˘ヮ˚)|「その家の主が『ブラック・ダイヤ』という女で、彼女は医者をやっているの」
ノc #・o・,,ノレ「医者?」
`¶c #˘ヮ˚)|「そう。彼女は超人的な腕前で様々なケガや病を手術して治すことから、神の手と語られる一方で―――」
`¶c #˘ヮ˚)|「その報酬として法外な料金を請求することから、悪魔とも噂される―――」
`¶c #˘ヮ˚)|「黒マントとツギハギの傷あとがトレードマークの、無免許ながらの天才外科医」
`¶c #˘ヮ˚)|「本名、年齢、身元はすべて不詳……。唯一の情報は、『ブラック・ダイヤ』という通称で呼ばれていることだけ」
ノc #・o・,,ノレ「……なんだか怪しいニオイがぷんぷんするずら」
`¶c #˘ヮ˚)|「ま、私たちも似たようなものよ」
`¶c #˘ヮ˚)|「いいわね、ずら丸。今からブラック・ダイヤのところに乗り込んで、ここまで連れてこさせる。もし向こうが従わなかったら……」
ガチャッ
`¶c #˘ヮ˚)|「少し痛い目に遭ってもらうわ」
ノc #・o・,,ノレ「……確かにオラたちが言えたことじゃないね」
10: :2018/09/09(日) 06:14:52.43 ID:6yEGaRvp.net
―――――
―――――――
―――――――――
从#+ヮ+§「う………」
バシャバシャバシャバシャ
ノc #・o・,,ノレ「千歌ちゃん!応援を寄越すように本部に連絡したずら!」
`¶c #˘ヮ˚)|「応援が来るまでしばらく時間がかかるそうだけど、応急処置してくれる人を連れてきたから、とりあえず一安心よ!」
「処置をする、なんてまだ言ってませんわよ」
コツン…コツン…
|c||σノ-σ||「私は銃で脅されたから仕方なく連れてこられただけですわ」
|c||σノ-σ||「それにしても、この惨状は何なのです?」
ノc #・o・,,ノレ「爆弾が暴発して壁や天井が崩壊したずら」
|c||σノ-σ||「爆弾?」
|c||σノ-σ||「まともな医者ではなく、わざわざ私のところに来た時点で何となく察してはいましたが、銃といい爆弾といい、あなた方は何者ですの?」
`¶c #˘ヮ˚)|「私たちは機密抗国軍、通称『きみここ』の実行グループが一頭『輝き隊』よ」
`¶c #˘ヮ˚)|「私たちの敵対組織『水槽学派』のアジトがこの地上にあるアパートにあって、地下からアパートごと爆破する作戦を行う計画だったの」
ノc #・o・,,ノレ「そして今そこで下敷きになってるのがリーダーの千歌ちゃんずら」
从#+ヮ+§「…………」
―――――――
―――――――――
从#+ヮ+§「う………」
バシャバシャバシャバシャ
ノc #・o・,,ノレ「千歌ちゃん!応援を寄越すように本部に連絡したずら!」
`¶c #˘ヮ˚)|「応援が来るまでしばらく時間がかかるそうだけど、応急処置してくれる人を連れてきたから、とりあえず一安心よ!」
「処置をする、なんてまだ言ってませんわよ」
コツン…コツン…
|c||σノ-σ||「私は銃で脅されたから仕方なく連れてこられただけですわ」
|c||σノ-σ||「それにしても、この惨状は何なのです?」
ノc #・o・,,ノレ「爆弾が暴発して壁や天井が崩壊したずら」
|c||σノ-σ||「爆弾?」
|c||σノ-σ||「まともな医者ではなく、わざわざ私のところに来た時点で何となく察してはいましたが、銃といい爆弾といい、あなた方は何者ですの?」
`¶c #˘ヮ˚)|「私たちは機密抗国軍、通称『きみここ』の実行グループが一頭『輝き隊』よ」
`¶c #˘ヮ˚)|「私たちの敵対組織『水槽学派』のアジトがこの地上にあるアパートにあって、地下からアパートごと爆破する作戦を行う計画だったの」
ノc #・o・,,ノレ「そして今そこで下敷きになってるのがリーダーの千歌ちゃんずら」
从#+ヮ+§「…………」
11: :2018/09/09(日) 06:17:04.58 ID:6yEGaRvp.net
|c||σノ-σ||「……最近ちまたで流行ってる爆弾テロですか」
|c||⁻ノ-⁻||「私は帰らせてもらいますわ。こんなことに巻き込まれるのはごめんですので」
`¶c #˘ヮ˚)|「待ちなさいよ」
ガチャッ
`¶c #˘ヮ˚)|「治療しないようなら、先生の家も爆破するわよ」
|c||⁻ノ-⁻||「……ばかばかしい」
|c||σノ-σ||「第一、治療費は誰が払いますの?わざわざ私のところに来たということは、私の治療費が高いことはご存知でしょう?」
ノc #・o・,,ノレ「リーダーの千歌ちゃんは有名な旅館の娘。助けてあげれば家からたっぷり払ってもらえるずら」
|c||σノ-σ||「…………」
|c||σノ-σ||「そこのあなたは服を脱がせて、あなたは新しいシーツを持って来てください」
从#+ヮ+§「…………」
|c||σノ-σ||(……お金に不自由もない学生が爆破テロの犯人ですか……)
|c||⁻ノ-⁻||(笑えない話ですわ)
|c||⁻ノ-⁻||「私は帰らせてもらいますわ。こんなことに巻き込まれるのはごめんですので」
`¶c #˘ヮ˚)|「待ちなさいよ」
ガチャッ
`¶c #˘ヮ˚)|「治療しないようなら、先生の家も爆破するわよ」
|c||⁻ノ-⁻||「……ばかばかしい」
|c||σノ-σ||「第一、治療費は誰が払いますの?わざわざ私のところに来たということは、私の治療費が高いことはご存知でしょう?」
ノc #・o・,,ノレ「リーダーの千歌ちゃんは有名な旅館の娘。助けてあげれば家からたっぷり払ってもらえるずら」
|c||σノ-σ||「…………」
|c||σノ-σ||「そこのあなたは服を脱がせて、あなたは新しいシーツを持って来てください」
从#+ヮ+§「…………」
|c||σノ-σ||(……お金に不自由もない学生が爆破テロの犯人ですか……)
|c||⁻ノ-⁻||(笑えない話ですわ)
12: :2018/09/09(日) 06:19:07.11 ID:6yEGaRvp.net
从#・ヮ+§「……先生、チカは助かるの……?」
|c||σノ-σ||「両足とも骨折してますが、手術はこの梁をどかさない限り難しいでしょう」
|c||σノ-σ||「姑息療法……つまりその場しのぎの処置しかできませんので、敗血症や二次感染の可能性が高いですわ」
从#・ヮ+§「それじゃあ……死ぬってことも……」
|c||σノ-σ||「最悪の場合ですが、ありえますわ」
从#;ヮ+§「いやだ!いやなのだ!絶対に治すのだ!」ジタバタ
|c||`σノ-σ||「こら!騒がないでくださいまし!」
从#;ヮ+§「こんなところでチカは死にたくないのだ!」
|c||σノ-σ||「そんなに死にたくないなら、どうして爆破なんて計画したのですか?」
从#・ヮ+§「あれは暴発だよ!うまくいけば、敵をみんなやっつけられたんだから!」
|c||σノ-σ||「他人はいくら死んでも平気で、自分が死ぬのはいやなのですか」
从#・ヮ+§「当たり前だよ!」
从#・ヮ+§「自分が死にたくないって考えるのはみんな同じでしょ!先生だって!」
|c||σノ-σ||「……死にたくないのであれば、警察に通報されることになってでも、救急車を呼んでこの梁をどかしてもらうことを薦めますわ」
从#・ヮ+§「救急車は呼べないよ。チカたちのことがバレたら、本部に迷惑かけちゃう」
从#・ヮ+§「それに善子ちゃんたちが連絡を取ったから、一時間もすれば本部からの応援が来てもらえるはずだよ」
|c||σノ-σ||「…………」
|c||σノ-σ||「両足とも骨折してますが、手術はこの梁をどかさない限り難しいでしょう」
|c||σノ-σ||「姑息療法……つまりその場しのぎの処置しかできませんので、敗血症や二次感染の可能性が高いですわ」
从#・ヮ+§「それじゃあ……死ぬってことも……」
|c||σノ-σ||「最悪の場合ですが、ありえますわ」
从#;ヮ+§「いやだ!いやなのだ!絶対に治すのだ!」ジタバタ
|c||`σノ-σ||「こら!騒がないでくださいまし!」
从#;ヮ+§「こんなところでチカは死にたくないのだ!」
|c||σノ-σ||「そんなに死にたくないなら、どうして爆破なんて計画したのですか?」
从#・ヮ+§「あれは暴発だよ!うまくいけば、敵をみんなやっつけられたんだから!」
|c||σノ-σ||「他人はいくら死んでも平気で、自分が死ぬのはいやなのですか」
从#・ヮ+§「当たり前だよ!」
从#・ヮ+§「自分が死にたくないって考えるのはみんな同じでしょ!先生だって!」
|c||σノ-σ||「……死にたくないのであれば、警察に通報されることになってでも、救急車を呼んでこの梁をどかしてもらうことを薦めますわ」
从#・ヮ+§「救急車は呼べないよ。チカたちのことがバレたら、本部に迷惑かけちゃう」
从#・ヮ+§「それに善子ちゃんたちが連絡を取ったから、一時間もすれば本部からの応援が来てもらえるはずだよ」
|c||σノ-σ||「…………」
13: :2018/09/09(日) 06:21:02.00 ID:6yEGaRvp.net
|c||σノ-σ||「応急処置は終わりましたわ」
`¶c #˘ヮ˚)|「あとは応援を待つだけね」
ノc #・o・,,ノレ「千歌ちゃん大丈夫ずら?」
从#・ヮ+§「なんとか……」
【一時間後】
|c||σノ-σ||「一時間経ちましたわ」
`¶c #˘ヮ˚)|「きっともうじき来るわよ」
ノc #・o・,,ノレ「千歌ちゃん、もうちょっとの辛抱ずら」
从#・ヮ+§「うん……」
【二時間後】
|c||σノ-σ||「二時間経ちましたわ」
`¶c # ;˘ヮ˚)|「遅いわね……何してるのかしら」
ノc #・o・,,ノレ「もう着いててもおかしくないのに……」
【三時間後】
`¶c #˘ヮ˚)|「もう!いつまで待たせるのよ!」
`¶c #˘ヮ˚)|「表に出て様子見てくるわ!」
ノc #・o・,,ノレ「あっ!善子ちゃんっ!」
|c||σノ-σ||「…………」
`¶c #˘ヮ˚)|「あとは応援を待つだけね」
ノc #・o・,,ノレ「千歌ちゃん大丈夫ずら?」
从#・ヮ+§「なんとか……」
【一時間後】
|c||σノ-σ||「一時間経ちましたわ」
`¶c #˘ヮ˚)|「きっともうじき来るわよ」
ノc #・o・,,ノレ「千歌ちゃん、もうちょっとの辛抱ずら」
从#・ヮ+§「うん……」
【二時間後】
|c||σノ-σ||「二時間経ちましたわ」
`¶c # ;˘ヮ˚)|「遅いわね……何してるのかしら」
ノc #・o・,,ノレ「もう着いててもおかしくないのに……」
【三時間後】
`¶c #˘ヮ˚)|「もう!いつまで待たせるのよ!」
`¶c #˘ヮ˚)|「表に出て様子見てくるわ!」
ノc #・o・,,ノレ「あっ!善子ちゃんっ!」
|c||σノ-σ||「…………」
14: :2018/09/09(日) 06:24:25.90 ID:6yEGaRvp.net
|c||σノ-σ||「なかなか応援の方が来ませんわね」
|c||σノ-σ||「あなた方は見捨てられたのではありませんの?」
从#・ヮ+§「そ、そんなはずないのだ!」
|c||σノ-σ||「お言葉ですが、あなた方は本部の方々からすれば手足に過ぎません」
|c||σノ-σ||「爆弾を誤って暴発させるような手足は必要だと思いますか?」
从#・ヮ+§「そんな冷たい人たちじゃないよ!」
从#・ヮ+§「この地下水道から脱出したら、またチャンスをもらって、今度こそ計画を成功させるもん!」
|c||σノ-σ||「……どうしてそこまでして危険を冒そうとするんです?」
|c||σノ-σ||「あなたは名旅館の娘なのでしょう?銃やら爆弾やらとは無縁の生活だって送れるでしょうに」
从#・ヮ+§「……確かにチカの家はお金持ちな方だよ」
从#・ヮ+§「でも、パパもママも外の評判ばっかり気にしてて、チカは良い子じゃないといけない。そんなつまんない生活を送るよりも、今の方が退屈はしないからマシなだけ」
从#・ヮ+§「どう生きようが、それはチカの自由でしょ?」
|c||⁻ノ-⁻||「……確かにそうですわね。生き方も思想も、結局はその人の勝手です」
|c||σノ-σ||「ですが、どんな理由であれ人の命を奪うことは重罪です。そこに右も左もありませんわ」
从#・ヮ+§「…………」
|c||σノ-σ||「あなた方は見捨てられたのではありませんの?」
从#・ヮ+§「そ、そんなはずないのだ!」
|c||σノ-σ||「お言葉ですが、あなた方は本部の方々からすれば手足に過ぎません」
|c||σノ-σ||「爆弾を誤って暴発させるような手足は必要だと思いますか?」
从#・ヮ+§「そんな冷たい人たちじゃないよ!」
从#・ヮ+§「この地下水道から脱出したら、またチャンスをもらって、今度こそ計画を成功させるもん!」
|c||σノ-σ||「……どうしてそこまでして危険を冒そうとするんです?」
|c||σノ-σ||「あなたは名旅館の娘なのでしょう?銃やら爆弾やらとは無縁の生活だって送れるでしょうに」
从#・ヮ+§「……確かにチカの家はお金持ちな方だよ」
从#・ヮ+§「でも、パパもママも外の評判ばっかり気にしてて、チカは良い子じゃないといけない。そんなつまんない生活を送るよりも、今の方が退屈はしないからマシなだけ」
从#・ヮ+§「どう生きようが、それはチカの自由でしょ?」
|c||⁻ノ-⁻||「……確かにそうですわね。生き方も思想も、結局はその人の勝手です」
|c||σノ-σ||「ですが、どんな理由であれ人の命を奪うことは重罪です。そこに右も左もありませんわ」
从#・ヮ+§「…………」
15: :2018/09/09(日) 06:25:55.45 ID:6yEGaRvp.net
【とある地下水道 外】
`¶c #˘ヮ˚)|「表に出てみたけど、やっぱり居ないわね……」
ノc #・o・,,ノレ「あ!善子ちゃん!」
`¶c #˘ヮ˚)|「だからヨハネよ。どうしたのよ?」
ノc #・o・,,ノレ「向こうから車が来たずら!」
ブロロロロロ
キキーッ
(*> ᴗ ・*)ゞ「お待たせしたであります!」
(*> ᴗ ・*)ゞ「お二人が『輝き隊』のメンバーかな?」
`¶c #˘ヮ˚)|「そうよ!遅かったじゃないの!」
ノc #・o・,,ノレ「連絡した通り、まだ地下に残ってるリーダーは梁の下敷きになってるずら」
(*> ᴗ ・*)ゞ「じゃあさっそく案内してもらえるかな」
(*> ᴗ ・*)ゞ「ほら、車ん中のみんなも来て」
ゾロゾロゾロ
`¶c #˘ヮ˚)|「これで4人が加わるから、私とずら丸、ブラック・ダイヤ先生と合わせて計7人。これだけ人数が居れば、あの梁もきっと持ち上げられるわよ」
ノc #・o・,,ノレ「あの先生も協力してくれるずらか?」
`¶c #˘ヮ˚)|「協力してくれるはずよ。あの人だって、無免許とはいえ医者なんだから」
`¶c #˘ヮ˚)|「表に出てみたけど、やっぱり居ないわね……」
ノc #・o・,,ノレ「あ!善子ちゃん!」
`¶c #˘ヮ˚)|「だからヨハネよ。どうしたのよ?」
ノc #・o・,,ノレ「向こうから車が来たずら!」
ブロロロロロ
キキーッ
(*> ᴗ ・*)ゞ「お待たせしたであります!」
(*> ᴗ ・*)ゞ「お二人が『輝き隊』のメンバーかな?」
`¶c #˘ヮ˚)|「そうよ!遅かったじゃないの!」
ノc #・o・,,ノレ「連絡した通り、まだ地下に残ってるリーダーは梁の下敷きになってるずら」
(*> ᴗ ・*)ゞ「じゃあさっそく案内してもらえるかな」
(*> ᴗ ・*)ゞ「ほら、車ん中のみんなも来て」
ゾロゾロゾロ
`¶c #˘ヮ˚)|「これで4人が加わるから、私とずら丸、ブラック・ダイヤ先生と合わせて計7人。これだけ人数が居れば、あの梁もきっと持ち上げられるわよ」
ノc #・o・,,ノレ「あの先生も協力してくれるずらか?」
`¶c #˘ヮ˚)|「協力してくれるはずよ。あの人だって、無免許とはいえ医者なんだから」
16: :2018/09/09(日) 06:28:07.02 ID:6yEGaRvp.net
【地下水道 奥】
バシャバシャバシャバシャ
`¶c #˘ヮ˚)|「リーダー!応援が来たわよ!」
ノc #・o・,,ノレ「これで助かるずらよー!」
|c||σノ-σ||「…………」
从#・ヮ+§「み、見るのだ……チカたちは見捨てられてなんか……」
(*> ᴗ ・*)ゞ「ここが事故現場でありますか?」
——————从#・ヮ+§——————!
从# ;・ヮ+§「善子ちゃん!花丸ちゃん!逃げるのだ!」
`¶c #˘ヮ˚)|「えっ?」
ノc #・o・,,ノレ「ずら?」
从# ;・ヮ+§「そいつは『水槽学派』の幹部なのだ!」
ガチャッ
パァンッ
(*> ᴗ ・*)ゞ「……やっぱり顔でバレちゃうか」
(*> ᴗ ・*)ゞ「安心してよ。この銃は威嚇専用。我が国で銃殺は認められてないからね」
`¶c #;˘ヮ˚)|「ど、どういうことよ……」
バシャバシャバシャバシャ
`¶c #˘ヮ˚)|「リーダー!応援が来たわよ!」
ノc #・o・,,ノレ「これで助かるずらよー!」
|c||σノ-σ||「…………」
从#・ヮ+§「み、見るのだ……チカたちは見捨てられてなんか……」
(*> ᴗ ・*)ゞ「ここが事故現場でありますか?」
——————从#・ヮ+§——————!
从# ;・ヮ+§「善子ちゃん!花丸ちゃん!逃げるのだ!」
`¶c #˘ヮ˚)|「えっ?」
ノc #・o・,,ノレ「ずら?」
从# ;・ヮ+§「そいつは『水槽学派』の幹部なのだ!」
ガチャッ
パァンッ
(*> ᴗ ・*)ゞ「……やっぱり顔でバレちゃうか」
(*> ᴗ ・*)ゞ「安心してよ。この銃は威嚇専用。我が国で銃殺は認められてないからね」
`¶c #;˘ヮ˚)|「ど、どういうことよ……」
17: :2018/09/09(日) 06:30:32.35 ID:6yEGaRvp.net
(*> ᴗ ・*)ゞ「数時間前に、匿名のタレコミがウチのアジトに舞い込んできたんだ」
(*> ᴗ ・*)ゞ「売国組織にあたる機密抗国軍の実行犯グループが、地下水道で爆弾を暴発させる事故が起こした……ってね」
(*> ᴗ ・*)ゞ「最初は疑ってかかってたけど、しばらくしてから「これは敵を叩ける機会だ」って上が判断して、私が仲間を集めて地下に乗り込むことにしたわけ」
ノc #・o・,,ノレ「た、タレコミしたのは……まさか」
`¶c #˘ヮ˚)|「私たちの本部……?」
从#・ヮ+§「そんなわけないよ!だいーち、『輝き隊』を売るメリットがない!」
(*> ᴗ ・*)ゞ「そんなことないよ」
(*> ᴗ ・*)ゞ「そっちの本部としては、暴発騒ぎを起こすような役立たずは早いうちに切り捨ておきたい。組織の足がつくきっかけになりかねないからね」
(*> ᴗ・*)ゞ「かと言って、医者や警察を呼ばれたらお終いだから、この状況を放っておくわけにもいかない」
(*> ᴗ ・*)ゞ「まあ、いわくつきのお医者さんはもう呼んじゃってるみたいだけど」
|c||σノ-σ||「…………」
(*> ᴗ ・*)ゞ「そっちの本部は尻ぬぐいとして私たちを利用することにしたんだろうね……。こちらはこの状況を見逃すわけにもいかないし」
(*> ᴗ ・*)ゞ「お国を売るような組織なんだから、そりゃ平然と仲間も売るだろうさ」
从#・ヮ+§「そ、そんな……」
(*> ᴗ ・*)ゞ「みんな、準備できてるね」
(*> ᴗ ・*)ゞ「始めて」
(*> ᴗ ・*)ゞ「売国組織にあたる機密抗国軍の実行犯グループが、地下水道で爆弾を暴発させる事故が起こした……ってね」
(*> ᴗ ・*)ゞ「最初は疑ってかかってたけど、しばらくしてから「これは敵を叩ける機会だ」って上が判断して、私が仲間を集めて地下に乗り込むことにしたわけ」
ノc #・o・,,ノレ「た、タレコミしたのは……まさか」
`¶c #˘ヮ˚)|「私たちの本部……?」
从#・ヮ+§「そんなわけないよ!だいーち、『輝き隊』を売るメリットがない!」
(*> ᴗ ・*)ゞ「そんなことないよ」
(*> ᴗ ・*)ゞ「そっちの本部としては、暴発騒ぎを起こすような役立たずは早いうちに切り捨ておきたい。組織の足がつくきっかけになりかねないからね」
(*> ᴗ・*)ゞ「かと言って、医者や警察を呼ばれたらお終いだから、この状況を放っておくわけにもいかない」
(*> ᴗ ・*)ゞ「まあ、いわくつきのお医者さんはもう呼んじゃってるみたいだけど」
|c||σノ-σ||「…………」
(*> ᴗ ・*)ゞ「そっちの本部は尻ぬぐいとして私たちを利用することにしたんだろうね……。こちらはこの状況を見逃すわけにもいかないし」
(*> ᴗ ・*)ゞ「お国を売るような組織なんだから、そりゃ平然と仲間も売るだろうさ」
从#・ヮ+§「そ、そんな……」
(*> ᴗ ・*)ゞ「みんな、準備できてるね」
(*> ᴗ ・*)ゞ「始めて」
18: :2018/09/09(日) 06:33:11.22 ID:6yEGaRvp.net
ノc # ; o ;ノレ「ぎいぃいいぃいやぁ~~!!何するずらァー!!!」
`¶c # ; ▯;)|「痛いじゃないのよー!!」
(*> ᴗ ・*)ゞ「逃げられないように、少し痛い目に遭ってもらうよ」
(*> ᴗ ・*)ゞ「そっちの先生も、抵抗するような真似はよしてよね」
|c||σノ-σ||「…………」
(*> ᴗ ・*)ゞ「こんなところかな」
从#・ヮ+§
`¶c # ;ヮ;)|
ノc # ; o ;ノレ
|c||σノ-σ||
(*> ᴗ ・*)ゞ「よし、火の用意」
ボッ
|c||σノ-σ||「……火炎瓶ですか」
从#・ヮ+§「!?」
(*> ᴗ ・*)ゞ「ご名答……そしてこいつを」
\(*> ᴗ ・*)/「放つであります!」バンザイッ
パリーン
ビチャアッ
从#+ヮ+§「ぐえっ…」
`¶c # ; ▯;)|「痛いじゃないのよー!!」
(*> ᴗ ・*)ゞ「逃げられないように、少し痛い目に遭ってもらうよ」
(*> ᴗ ・*)ゞ「そっちの先生も、抵抗するような真似はよしてよね」
|c||σノ-σ||「…………」
(*> ᴗ ・*)ゞ「こんなところかな」
从#・ヮ+§
`¶c # ;ヮ;)|
ノc # ; o ;ノレ
|c||σノ-σ||
(*> ᴗ ・*)ゞ「よし、火の用意」
ボッ
|c||σノ-σ||「……火炎瓶ですか」
从#・ヮ+§「!?」
(*> ᴗ ・*)ゞ「ご名答……そしてこいつを」
\(*> ᴗ ・*)/「放つであります!」バンザイッ
パリーン
ビチャアッ
从#+ヮ+§「ぐえっ…」
19: :2018/09/09(日) 06:37:37.31 ID:6yEGaRvp.net
ボワァアァァッツ
从#+□+§「うわああああああ!!」
(*> ᴗ ・*)ゞ「全員、一斉に退避!」
タッタッタッタッタッタ……
ノc # ; o ;ノレ「ぎいぃいいぃいやぁ~~!!」
`¶c # ; ▯;)|「あっっっっつ!!」
|c||σノ-σ||「落ち着きなさい!火の勢いはそこまで強くありません!」
|c||σノ-σ||「上着を脱いで水に飛び込みなさい!」
ノc # ; o ;ノレ「善子ちゃーん!死ぬときは一緒に死ぬずらー!」
`¶c # ; ▯;)|「だからヨハネよー!」
バッシャーン
「うっ……だ、誰か……」
|c||; σノ-σ||「千歌さん!」バタバタバタバタ
イ♯※ヮ※#s「先……生……たすけ……て…………」
|c||; σノ-σ||「…………!」
|c||σノ-σ||(…………)
イ♯※ヮ※#s「し、死ぬ…のは……いや…だ………」
|c||σノ-σ||「……善子さん、花丸さん。お二人に頼み事があります」
从#+□+§「うわああああああ!!」
(*> ᴗ ・*)ゞ「全員、一斉に退避!」
タッタッタッタッタッタ……
ノc # ; o ;ノレ「ぎいぃいいぃいやぁ~~!!」
`¶c # ; ▯;)|「あっっっっつ!!」
|c||σノ-σ||「落ち着きなさい!火の勢いはそこまで強くありません!」
|c||σノ-σ||「上着を脱いで水に飛び込みなさい!」
ノc # ; o ;ノレ「善子ちゃーん!死ぬときは一緒に死ぬずらー!」
`¶c # ; ▯;)|「だからヨハネよー!」
バッシャーン
「うっ……だ、誰か……」
|c||; σノ-σ||「千歌さん!」バタバタバタバタ
イ♯※ヮ※#s「先……生……たすけ……て…………」
|c||; σノ-σ||「…………!」
|c||σノ-σ||(…………)
イ♯※ヮ※#s「し、死ぬ…のは……いや…だ………」
|c||σノ-σ||「……善子さん、花丸さん。お二人に頼み事があります」
21: :2018/09/09(日) 06:44:16.75 ID:6yEGaRvp.net
―――――
―――――――
―――――――――
从三+三+三§「…………」
从三・三・三§「……!」
|c||σノ-σ||「…………」
`¶c #˘ヮ˚)|「リーダー!」
ノc #・o・,,ノレ「起きたずら!」
从三+三+三§「うっ……痛たたたたっ……!」
|c||σノ-σ||「無理してはいけません。まだ包帯を巻いたばかりなのですから」
从三・三・三§「ち、チカは……助かったの……?」
从三・三・三§(ここは……どこかの部屋……?)
从三・三・三§(あの地下水道から出られた……ってことは……)
从三・三・三§「本部の応援が…来てくれたの……?」
`¶c #˘ヮ˚)|「……いえ、結局、本部からの応援は来なかったわ」
ノc #・o・,,ノレ「あの放火魔が言ってたように……おらたちは見捨てられたんだずら」
从三・三・三§「じゃあ……警察!?」
|c||σノ-σ||「いいえ、違いますわ」
从三・三・三§「じゃあ、ここはどこなのだ……!?どうしてチカは助かったのだ……!?」
|c||σノ-σ||「周りをよくご覧なさい」
从三・三・三§「……?」
―――――――
―――――――――
从三+三+三§「…………」
从三・三・三§「……!」
|c||σノ-σ||「…………」
`¶c #˘ヮ˚)|「リーダー!」
ノc #・o・,,ノレ「起きたずら!」
从三+三+三§「うっ……痛たたたたっ……!」
|c||σノ-σ||「無理してはいけません。まだ包帯を巻いたばかりなのですから」
从三・三・三§「ち、チカは……助かったの……?」
从三・三・三§(ここは……どこかの部屋……?)
从三・三・三§(あの地下水道から出られた……ってことは……)
从三・三・三§「本部の応援が…来てくれたの……?」
`¶c #˘ヮ˚)|「……いえ、結局、本部からの応援は来なかったわ」
ノc #・o・,,ノレ「あの放火魔が言ってたように……おらたちは見捨てられたんだずら」
从三・三・三§「じゃあ……警察!?」
|c||σノ-σ||「いいえ、違いますわ」
从三・三・三§「じゃあ、ここはどこなのだ……!?どうしてチカは助かったのだ……!?」
|c||σノ-σ||「周りをよくご覧なさい」
从三・三・三§「……?」
22: :2018/09/09(日) 06:47:40.15 ID:6yEGaRvp.net
メイ*´σ _ σ`リ
∫∫(c||´・ヮ・||
ノξソ´・ω・`ハ6
⌒°(´・ω・`)°⌒
ノJ(´σ_ σ`リノし
(q|´ ˘ _˘)乙
从三・三・三§「……こ、この人たちは……?」
|c||σノ-σ||「地下水道の真上に建っている、アパートの住人の皆さんですわ」
从三・三・三§「……!?」
|c||σノ-σ||「この人たちに地下水道の件を打ち明けて、あなたを助けて出してもらったのです」
|c||σノ-σ||「もちろんあなたがやろうとしたことも包み隠さず伝えました」
|c||σノ-σ||「そこのお二人にも皆さんに頭を下げて回ってもらいましたわ」
ノc #・o・,,ノレ「ここにいる人たちであの梁を持ち上げて、何とか千歌ちゃんを救出できたずら」
`¶c #˘ヮ˚)|「そしたらここの部屋に住んでる人が、この一室を使っていいって言ってくれたの」
从三・三・三§「…………じゃあ、ここは…爆破するつもりだったアパートの部屋……」
|c||σノ-σ||「あなたは、この無関係な人たちまで巻き添えにして殺そうとしたんです」
∫∫(c||´・ヮ・||
ノξソ´・ω・`ハ6
⌒°(´・ω・`)°⌒
ノJ(´σ_ σ`リノし
(q|´ ˘ _˘)乙
从三・三・三§「……こ、この人たちは……?」
|c||σノ-σ||「地下水道の真上に建っている、アパートの住人の皆さんですわ」
从三・三・三§「……!?」
|c||σノ-σ||「この人たちに地下水道の件を打ち明けて、あなたを助けて出してもらったのです」
|c||σノ-σ||「もちろんあなたがやろうとしたことも包み隠さず伝えました」
|c||σノ-σ||「そこのお二人にも皆さんに頭を下げて回ってもらいましたわ」
ノc #・o・,,ノレ「ここにいる人たちであの梁を持ち上げて、何とか千歌ちゃんを救出できたずら」
`¶c #˘ヮ˚)|「そしたらここの部屋に住んでる人が、この一室を使っていいって言ってくれたの」
从三・三・三§「…………じゃあ、ここは…爆破するつもりだったアパートの部屋……」
|c||σノ-σ||「あなたは、この無関係な人たちまで巻き添えにして殺そうとしたんです」
23: :2018/09/09(日) 06:55:02.23 ID:6yEGaRvp.net
从三・三・三§「……チカのことを知ってるなら……憎んでてもおかしくないのに…………」
メイ*´σ _ σ`リ
⌒°(´・ω・`)°⌒
从三・三・三§「……チカを助ける義理も…得することも…ないはずなのに…………」
∫∫(c||´・ヮ・||
ノξソ´・ω・`ハ6
从三;三;三§「……うっ………うっ…………うっ」
ノJ(´σ_ σ`リノし
(q|´ ˘ _˘)乙
从三;三;三§「ごめんなさい……ごめんなさいなのだ………」
`¶c #˘ヮ˚)|「リーダー……」
ノc #・o・,,ノレ「千歌ちゃん……」
|c||σノ-σ||「……あなたがしでかそうとした罪の重さが、分かったでしょうか」
|c||σノ-σ||「地下でも言いましたように、どう生きようがそれはあなたの勝手です」
|c||σノ-σ||「ですが、頼るべき相手はしっかり考えて生きなさい」
|c||σノ-σ||「そうすれば、銃も爆弾も要らない、右も左もない生き方ができるはずですわ」
|c||⁻ノ- ⁻||「……少なくとも、私のようないわくつきの医者を呼ばざるをえないような、そんな人間にはならないはずです」
从三;三;三§「…………はい」
|c||σノ-σ||「ですが今、その大火傷を完治したいのであれば、私に頼らざるをえないでしょう」
|c||σノ-σ||「5000万円から考えます」
ノc #・o・,,ノレ「ご、5000万……お高いずら……」
|c||σノ-σ||「そんなことありませんわ」
|c||σノ-σ||「今日あなた方が経験したことは、1億出したって安いくらいなのですから」
メイ*´σ _ σ`リ
⌒°(´・ω・`)°⌒
从三・三・三§「……チカを助ける義理も…得することも…ないはずなのに…………」
∫∫(c||´・ヮ・||
ノξソ´・ω・`ハ6
从三;三;三§「……うっ………うっ…………うっ」
ノJ(´σ_ σ`リノし
(q|´ ˘ _˘)乙
从三;三;三§「ごめんなさい……ごめんなさいなのだ………」
`¶c #˘ヮ˚)|「リーダー……」
ノc #・o・,,ノレ「千歌ちゃん……」
|c||σノ-σ||「……あなたがしでかそうとした罪の重さが、分かったでしょうか」
|c||σノ-σ||「地下でも言いましたように、どう生きようがそれはあなたの勝手です」
|c||σノ-σ||「ですが、頼るべき相手はしっかり考えて生きなさい」
|c||σノ-σ||「そうすれば、銃も爆弾も要らない、右も左もない生き方ができるはずですわ」
|c||⁻ノ- ⁻||「……少なくとも、私のようないわくつきの医者を呼ばざるをえないような、そんな人間にはならないはずです」
从三;三;三§「…………はい」
|c||σノ-σ||「ですが今、その大火傷を完治したいのであれば、私に頼らざるをえないでしょう」
|c||σノ-σ||「5000万円から考えます」
ノc #・o・,,ノレ「ご、5000万……お高いずら……」
|c||σノ-σ||「そんなことありませんわ」
|c||σノ-σ||「今日あなた方が経験したことは、1億出したって安いくらいなのですから」
24: :2018/09/09(日) 06:56:30.56 ID:6yEGaRvp.net
【アパート 外】
`¶c #˘ヮ˚)|「先生!」
|c||σノ-σ||「?」
`¶c #˘ヮ˚)|「……先生に、どうしても聞いておきたいことがあるんです」
`¶c #˘ヮ˚)|「先生はどのタイミングで、アパートの住人を呼ぼうと考えたんですか?」
|c||σノ-σ||「……皆さんと本部からの応援を待っていたときには既に考えてましたが、行動に移すタイミングは千歌さんが大火傷を負ったときでしょうか」
|c||σノ- σ||「痛みに悶え苦しみ、生死をさまよった経験があれば、他人がいくら死んでも平気、なんて考えが間違っていたことが自ずから分かるだろうと、私は考えたのです」
|c||σノ-σ||「それに……」
ノc #・o・,,ノレ「それに?」
|c||^ノ-^||「重傷者を目の前にして見過ごすわけがないでしょう」
|c||^ノ-^||「無免許とはいえ、私だって医者なのですから」
`¶c #˘ヮ˚)|(……つまり私の言ってたことは、半分は的を射ていたようね)
`¶c #˘ヮ˚)|「先生!」
|c||σノ-σ||「?」
`¶c #˘ヮ˚)|「……先生に、どうしても聞いておきたいことがあるんです」
`¶c #˘ヮ˚)|「先生はどのタイミングで、アパートの住人を呼ぼうと考えたんですか?」
|c||σノ-σ||「……皆さんと本部からの応援を待っていたときには既に考えてましたが、行動に移すタイミングは千歌さんが大火傷を負ったときでしょうか」
|c||σノ- σ||「痛みに悶え苦しみ、生死をさまよった経験があれば、他人がいくら死んでも平気、なんて考えが間違っていたことが自ずから分かるだろうと、私は考えたのです」
|c||σノ-σ||「それに……」
ノc #・o・,,ノレ「それに?」
|c||^ノ-^||「重傷者を目の前にして見過ごすわけがないでしょう」
|c||^ノ-^||「無免許とはいえ、私だって医者なのですから」
`¶c #˘ヮ˚)|(……つまり私の言ってたことは、半分は的を射ていたようね)
25: :2018/09/09(日) 06:57:58.19 ID:6yEGaRvp.net
ブラック・ダイヤのカルテ01:地下水道 終
26: :2018/09/09(日) 07:43:32.00 ID:Q2aTDnwW.net
乙
うっすら覚えてる話だ
顔文字だとほのぼのしてるな
うっすら覚えてる話だ
顔文字だとほのぼのしてるな
28: :2018/09/09(日) 11:47:38.22 ID:Hmy5z+PJ.net
ほんと|c||^.-^||←これ使い勝手いいな
シリーズ化するなら期待
シリーズ化するなら期待
33: :2018/09/09(日) 16:28:55.00 ID:HaoyCzbG.net
続き待ってるビィ
34: :2018/09/09(日) 16:48:42.46 ID:BMXzSHSw.net
ブラックダイヤさんの顔文字すき
36: :2018/09/09(日) 18:50:31.74 ID:Zf4mV1+a.net
ルビィはピノコ役だと勝手に思ってました
最初に出てたね
最初に出てたね