1: :2019/01/24(木) 21:33:34.81 ID:A6gdfopN.net
春
春になると花園の山という山が人気を出す。
なんでも山頂に咲く一面の花が絶景だとか…
そんな山にある人達が……
春になると花園の山という山が人気を出す。
なんでも山頂に咲く一面の花が絶景だとか…
そんな山にある人達が……
2: :2019/01/24(木) 21:34:10.69 ID:A6gdfopN.net
凛「真姫ちゃ~ん!かよち~ん!はやくはやく~!」
花陽「まってよ~りんちゃ~ん!」
真姫「はぁ…はぁ…まちなさいよ~!」
凛「すごいいい景色だよ~」
ガサガサッ!
真姫「…ん?」
花陽「真姫ちゃ~ん!どうしたの~?」
真姫「え、いや、べつに!」
花陽「まってよ~りんちゃ~ん!」
真姫「はぁ…はぁ…まちなさいよ~!」
凛「すごいいい景色だよ~」
ガサガサッ!
真姫「…ん?」
花陽「真姫ちゃ~ん!どうしたの~?」
真姫「え、いや、べつに!」
3: :2019/01/24(木) 21:34:58.26 ID:A6gdfopN.net
狐「…」
はぁ…また人間が私の山にやってきた…
また俺が化けて追い払ってやる!
真姫「…わぁ!」
凛「すごい綺麗だにゃ!」
花陽「すごいお花畑だね!凛ちゃん!」
真姫「…ほんとうね」
はぁ…また人間が私の山にやってきた…
また俺が化けて追い払ってやる!
真姫「…わぁ!」
凛「すごい綺麗だにゃ!」
花陽「すごいお花畑だね!凛ちゃん!」
真姫「…ほんとうね」
4: :2019/01/24(木) 21:35:39.80 ID:A6gdfopN.net
ガサッ
狐「…」
よ~し、女が3人か!ここは幽霊に化けて…
狐「…」
幽霊に…化けて…
真姫「…綺麗」ボソッ
……綺麗な女だなぁ…///
…って違う違う!!
ここに人間はいれちゃダメなんだよ!
狐「…」
よ~し、女が3人か!ここは幽霊に化けて…
狐「…」
幽霊に…化けて…
真姫「…綺麗」ボソッ
……綺麗な女だなぁ…///
…って違う違う!!
ここに人間はいれちゃダメなんだよ!
5: :2019/01/24(木) 21:36:40.71 ID:A6gdfopN.net
狐「…///」
凛「…あれ?」
花陽「きつね…さん?」
狐「…!」
やばい!バレた!
真姫「あ、本当ね」
凛「…あれ?」
花陽「きつね…さん?」
狐「…!」
やばい!バレた!
真姫「あ、本当ね」
6: :2019/01/24(木) 21:37:17.24 ID:A6gdfopN.net
凛「ほ~らおいで~!ワンワン!」
花陽「凛ちゃん…それは犬だよ…」
どんなことがあっても人間の所には行かないよ!
真姫「…ほら…おいで」
狐「…」トテトテ
あれ?なんで行ったんだ?
凛「真姫ちゃんすごいにゃ!」
花陽「慣れてるのかな?」
真姫「いや、動物なんて慣れてないわよ…」
花陽「凛ちゃん…それは犬だよ…」
どんなことがあっても人間の所には行かないよ!
真姫「…ほら…おいで」
狐「…」トテトテ
あれ?なんで行ったんだ?
凛「真姫ちゃんすごいにゃ!」
花陽「慣れてるのかな?」
真姫「いや、動物なんて慣れてないわよ…」
7: :2019/01/24(木) 21:39:39.72 ID:A6gdfopN.net
狐「…」スリスリ
真姫「…あら?」
花陽「このきつねさん真姫ちゃん大好きなんだね~」
別に好きなんかじゃないし…
凛「真姫ちゃんのお家で飼ったらどうにゃ?」
は?
真姫「いや!無理よ!」
うわー残念だなー
…いや、なに残念がってんだよ
真姫「…あら?」
花陽「このきつねさん真姫ちゃん大好きなんだね~」
別に好きなんかじゃないし…
凛「真姫ちゃんのお家で飼ったらどうにゃ?」
は?
真姫「いや!無理よ!」
うわー残念だなー
…いや、なに残念がってんだよ
8: :2019/01/24(木) 21:40:26.58 ID:A6gdfopN.net
花陽「そうだよね…真姫ちゃんのお家はすごく大きいからどうかなって思ったけど…」
真姫 「マ…じゃなくてお母さんが動物嫌いだから…」
凛「それは残念だにゃ~……」
真姫「ご、ごめんね…じゃあね!」
タッタッタッタ…
狐「…」
行っちゃった…
ま、まぁ別に寂しくなんかないし!
大丈夫でしょ!
真姫 「マ…じゃなくてお母さんが動物嫌いだから…」
凛「それは残念だにゃ~……」
真姫「ご、ごめんね…じゃあね!」
タッタッタッタ…
狐「…」
行っちゃった…
ま、まぁ別に寂しくなんかないし!
大丈夫でしょ!
9: :2019/01/24(木) 21:42:42.68 ID:A6gdfopN.net
夕暮れ…
狐「…」
…ったく、今日も人間どもがこの山に来たな
みんな山にゴミを捨てやがってよ…
ふざけるな!
真姫『…綺麗』
狐「…」
でも…今日はよかったな……
あいつ……家が大きいとか言ってたな
お姫様なのかな…
狐「…」
…ったく、今日も人間どもがこの山に来たな
みんな山にゴミを捨てやがってよ…
ふざけるな!
真姫『…綺麗』
狐「…」
でも…今日はよかったな……
あいつ……家が大きいとか言ってたな
お姫様なのかな…
10: :2019/01/24(木) 21:44:21.34 ID:A6gdfopN.net
…
…いやいやいや!!何考えてるんだよ!!
真姫『…ほら……おいで』
狐「…///」
…ダメだ。あいつの事が頭から離れない。
…もし
人間に化けたらあいつと恋が出来るのかな?
…いやいやいや!!何考えてるんだよ!!
真姫『…ほら……おいで』
狐「…///」
…ダメだ。あいつの事が頭から離れない。
…もし
人間に化けたらあいつと恋が出来るのかな?
11: :2019/01/24(木) 21:46:19.81 ID:A6gdfopN.net
狐「…」
ドロン!
狐「…よし、男の人間に化けたぞ…」
これであいつと恋ができる…
…でも男だと……接しにくいかな?
狐「…」
じゃあ…女の方がいいのかな?
参ったな…俺は男だよ…
ドロン!
狐「…よし、男の人間に化けたぞ…」
これであいつと恋ができる…
…でも男だと……接しにくいかな?
狐「…」
じゃあ…女の方がいいのかな?
参ったな…俺は男だよ…
12: :2019/01/24(木) 21:49:30.72 ID:A6gdfopN.net
できるかな…
狐「…」
ドロン!
狐「女ってこんな感じ…だよな?」
狐「ちょっと池に行って見てこよう。」
池を見てみると…
狐「なんてこった…」
狐「…」
ドロン!
狐「女ってこんな感じ…だよな?」
狐「ちょっと池に行って見てこよう。」
池を見てみると…
狐「なんてこった…」
13: :2019/01/24(木) 21:50:15.02 ID:A6gdfopN.net
そこにはとんでもない美人がいた。
狐だからかなのか黄金色の髪をして、
元々蒼かった瞳はそのままで、
透き通った白い肌をしていた…
狐「綺麗だな…あいつには劣るけど。」
よし!夜が明けたらあいつに会いに行こう!
……あ、裸だった。
狐だからかなのか黄金色の髪をして、
元々蒼かった瞳はそのままで、
透き通った白い肌をしていた…
狐「綺麗だな…あいつには劣るけど。」
よし!夜が明けたらあいつに会いに行こう!
……あ、裸だった。
14: :2019/01/24(木) 21:53:07.73 ID:A6gdfopN.net
たしか……服というものを着るんだっけ。
そして…名前だ。
あぁ!もう!色々必要じゃん!
ドロン!
狐「…」
よし…あいつに聞いてみよう。
そして…名前だ。
あぁ!もう!色々必要じゃん!
ドロン!
狐「…」
よし…あいつに聞いてみよう。
15: :2019/01/24(木) 21:56:35.79 ID:A6gdfopN.net
………
……
…
狐「…」
おい、いるか?
猿「…」
どうしたのよ、いきなり。
サル、お前服とか持ってるか?
服?あぁ、盗んだやつね、持ってるわよ。
本当か、くれ。
……
…
狐「…」
おい、いるか?
猿「…」
どうしたのよ、いきなり。
サル、お前服とか持ってるか?
服?あぁ、盗んだやつね、持ってるわよ。
本当か、くれ。
16: :2019/01/24(木) 21:57:03.75 ID:A6gdfopN.net
いやだ。
…は?なんでだよ。
いや、だって私のだし!
そこをなんとか!
いやよ!なんで渡す必要があるのよ!
えぇ…言わなきゃいけないの…
もちろんよ!
狐「…」
ドロン!
…はぁ!?狐あんた男よね!?
狐「そうだけど」
いや、なんで女に化けてるのよ!
狐「色々あるんだよ…」
…は?なんでだよ。
いや、だって私のだし!
そこをなんとか!
いやよ!なんで渡す必要があるのよ!
えぇ…言わなきゃいけないの…
もちろんよ!
狐「…」
ドロン!
…はぁ!?狐あんた男よね!?
狐「そうだけど」
いや、なんで女に化けてるのよ!
狐「色々あるんだよ…」
17: :2019/01/24(木) 21:57:28.59 ID:A6gdfopN.net
はぁ…なによそれ……
狐「頼む!服をくれ!」
わかったわ…好きなだけ持っていきなさい。
狐「ホントか!助かる!」
それよりもあんた!女言葉わかってるの?
狐「へ?」ガサガサ
女に化けたんだからそれなりの上品さが必要よ。
狐「うふふ…大丈夫よ!」
…まぁいいんじゃない?
狐「頼む!服をくれ!」
わかったわ…好きなだけ持っていきなさい。
狐「ホントか!助かる!」
それよりもあんた!女言葉わかってるの?
狐「へ?」ガサガサ
女に化けたんだからそれなりの上品さが必要よ。
狐「うふふ…大丈夫よ!」
…まぁいいんじゃない?
18: :2019/01/24(木) 22:05:11.78 ID:A6gdfopN.net
狐「…おい、これってなんだ?」ヒョイ
え、あぁこれはひらがなプレートって言うのよ。
なんか他の文字もあるらしいけど…この5文字しかなかったわ。
狐「へぇ…」
そうやってとった5文字は
「せ」「り」「あ」「や」「え」
狐「…よし」
なによ狐、よしって。
狐「狐?違うわ!」
…は?
狐「わたしはこう言う名前よ!」
え、あぁこれはひらがなプレートって言うのよ。
なんか他の文字もあるらしいけど…この5文字しかなかったわ。
狐「へぇ…」
そうやってとった5文字は
「せ」「り」「あ」「や」「え」
狐「…よし」
なによ狐、よしって。
狐「狐?違うわ!」
…は?
狐「わたしはこう言う名前よ!」
19: :2019/01/24(木) 22:05:51.72 ID:A6gdfopN.net
…は、はぁ?
そういって並べた文字は
あやせえり
狐「これなんて言うの?」
あやせえりよ…
絵里「あっそぉ~」
絵里「じゃあね♪」
え、ちょっと!山を降りるの!?
狐は「あやせえり」と名乗り、汚れた服を身にまとって人里へと向かった。
そういって並べた文字は
あやせえり
狐「これなんて言うの?」
あやせえりよ…
絵里「あっそぉ~」
絵里「じゃあね♪」
え、ちょっと!山を降りるの!?
狐は「あやせえり」と名乗り、汚れた服を身にまとって人里へと向かった。
21: :2019/01/24(木) 22:10:01.73 ID:A6gdfopN.net
絵里(なんかすごく平らだな…人里って)テクテク
のんきに歩いている狐
身だしなみなど気にしたことすらなかった狐
そして案の定変な噂が流れた
『変な金髪がいる』や
『汚れた女が音ノ木を歩いている』など
数えきれない噂が流れたらしい。
のんきに歩いている狐
身だしなみなど気にしたことすらなかった狐
そして案の定変な噂が流れた
『変な金髪がいる』や
『汚れた女が音ノ木を歩いている』など
数えきれない噂が流れたらしい。
22: :2019/01/24(木) 22:10:41.63 ID:A6gdfopN.net
当然だろう、
よれよれのTシャツにビリビリのズボン
春なのにビーチサンダル
当然変な目で見られる。
よく睨まれてるけど狐はそれをみて
絵里(え、耳とか尻尾とか出てないよ?)
気にしてなかった
いや、ポンコツだった。
よれよれのTシャツにビリビリのズボン
春なのにビーチサンダル
当然変な目で見られる。
よく睨まれてるけど狐はそれをみて
絵里(え、耳とか尻尾とか出てないよ?)
気にしてなかった
いや、ポンコツだった。
23: :2019/01/24(木) 22:11:42.76 ID:A6gdfopN.net
そんなことよりも狐はある悩みを抱えてた。
絵里(腹減った…)
山にはお金すら落ちてない
それよりまず狐はお金の存在をしらない。
買い方もわからない。
しかし運が良いのか悪いのか
狐は盗みをしてなかった。
真面目かな?
いいえ、ポンコツです。
なので狐はとてつもなく腹が減っている
絵里(腹減った…)
山にはお金すら落ちてない
それよりまず狐はお金の存在をしらない。
買い方もわからない。
しかし運が良いのか悪いのか
狐は盗みをしてなかった。
真面目かな?
いいえ、ポンコツです。
なので狐はとてつもなく腹が減っている
25: :2019/01/24(木) 22:12:07.73 ID:A6gdfopN.net
グワンッ!
狐に突如眠気が襲ってきた!
絵里(やばい…なんか眠くなってきた…!)
これは眠気なんかじゃない。
空腹によるめまいだ。
絵里(や、ば、い…)
狐に突如眠気が襲ってきた!
絵里(やばい…なんか眠くなってきた…!)
これは眠気なんかじゃない。
空腹によるめまいだ。
絵里(や、ば、い…)
26: :2019/01/24(木) 22:13:42.95 ID:A6gdfopN.net
イッテキマース
ヴェェ!イエノマエデダレカガタオレテル!
チョット!ママ!キテ!
………
……
…
絵里「…」
真姫「なんで倒れてたのよ…」
真姫ママ「真姫ちゃん、その子大丈夫?」
ヴェェ!イエノマエデダレカガタオレテル!
チョット!ママ!キテ!
………
……
…
絵里「…」
真姫「なんで倒れてたのよ…」
真姫ママ「真姫ちゃん、その子大丈夫?」
27: :2019/01/24(木) 22:14:20.16 ID:A6gdfopN.net
真姫「命に別状はないわ」
真姫ママ「そう…」
真姫ママ「あ、真姫ちゃん。」
真姫「ん?」
真姫ママ「またお見合い写真が届いたわ」
真姫「…はぁ…また?」
真姫ママ「確認しておいてね。じゃあね。」
ガチャ
真姫「はぁ…」
真姫(結婚なんて興味ないのに…)
真姫ママ「そう…」
真姫ママ「あ、真姫ちゃん。」
真姫「ん?」
真姫ママ「またお見合い写真が届いたわ」
真姫「…はぁ…また?」
真姫ママ「確認しておいてね。じゃあね。」
ガチャ
真姫「はぁ…」
真姫(結婚なんて興味ないのに…)
28: :2019/01/24(木) 22:15:33.26 ID:A6gdfopN.net
絵里「んぅ…あぁ」パチッ
真姫「…あ、起きた。」
絵里「!!?」ガバッ!
絵里(なんで…こいつがいるの!?)
絵里「こ、ここは…?」
真姫「私の家よ。」
絵里「なんで俺は貴女の家にいるの?」
真姫「え、あぁ貴女が私の家の前で倒れたからよ。」
真姫(…俺?)
絵里「…へ?」
絵里(これは…運がいいのか?)
真姫「…あ、起きた。」
絵里「!!?」ガバッ!
絵里(なんで…こいつがいるの!?)
絵里「こ、ここは…?」
真姫「私の家よ。」
絵里「なんで俺は貴女の家にいるの?」
真姫「え、あぁ貴女が私の家の前で倒れたからよ。」
真姫(…俺?)
絵里「…へ?」
絵里(これは…運がいいのか?)
29: :2019/01/24(木) 22:16:40.21 ID:A6gdfopN.net
真姫「それよりもあなた…一体どうしたのよ?」
絵里「…へ?」
真姫「こんな汚れた服を着てうろうろしてたのよね…」
絵里「え、あぁうん。」
真姫「あなた…もしかして」ジーッ
絵里(やばい…バレた?)ダラダラ
真姫「親に捨てられたの!?」
絵里「へ?あ、うん…」
真姫「やっぱり!」
絵里(よかった~!バレてねぇ!)
絵里「…へ?」
真姫「こんな汚れた服を着てうろうろしてたのよね…」
絵里「え、あぁうん。」
真姫「あなた…もしかして」ジーッ
絵里(やばい…バレた?)ダラダラ
真姫「親に捨てられたの!?」
絵里「へ?あ、うん…」
真姫「やっぱり!」
絵里(よかった~!バレてねぇ!)
30: :2019/01/24(木) 22:17:19.09 ID:A6gdfopN.net
真姫「じゃあしばらく私の家で引き取るわ!」
絵里「…?」
真姫「ちょうど使用人が足りなかったのよ!」
絵里「…はい?」
真姫「ここに住みなさい!」
絵里「は、はい…?」
真姫「じゃあ着替え持ってくるから待ってて!」
真姫「あ、その前にお風呂入ってね!」
絵里「わ、分かりました…」
絵里「…?」
真姫「ちょうど使用人が足りなかったのよ!」
絵里「…はい?」
真姫「ここに住みなさい!」
絵里「は、はい…?」
真姫「じゃあ着替え持ってくるから待ってて!」
真姫「あ、その前にお風呂入ってね!」
絵里「わ、分かりました…」
31: :2019/01/24(木) 22:17:58.96 ID:A6gdfopN.net
お風呂
絵里(なにこれ…池?)
絵里(めっちゃ煙出てるけど…)チョイ
絵里「あっつ!」
絵里(水じゃない…!)
絵里(…チョイチョイ)
絵里(あ、なんか温かい。)ダラーン
ツルッ
絵里「あっ。」
絵里(なにこれ…池?)
絵里(めっちゃ煙出てるけど…)チョイ
絵里「あっつ!」
絵里(水じゃない…!)
絵里(…チョイチョイ)
絵里(あ、なんか温かい。)ダラーン
ツルッ
絵里「あっ。」
32: :2019/01/24(木) 22:18:25.41 ID:A6gdfopN.net
ジャポーン!!
絵里「うわっ!やばい!」バシャバシャ
ドロン!
狐「…」
あ、足ついてる…
…てか解除しちゃったよ!
そして…なんか気持ちいいな…
ドロン!
絵里「あ~さいこお~」
真姫(騒がしい人ね…)クスッ
真姫「着替えここ置いとくね~」
絵里「へ?あ、はい!」
絵里「うわっ!やばい!」バシャバシャ
ドロン!
狐「…」
あ、足ついてる…
…てか解除しちゃったよ!
そして…なんか気持ちいいな…
ドロン!
絵里「あ~さいこお~」
真姫(騒がしい人ね…)クスッ
真姫「着替えここ置いとくね~」
絵里「へ?あ、はい!」
33: :2019/01/24(木) 22:19:07.06 ID:A6gdfopN.net
………
……
…
絵里「あ、ありがとう…」
真姫「ふふっ気にしなくていいのよ。」
絵里(それにしても変な服だな…)
狐が着ているのはいわゆるスーツだ。
黄金色の髪に青い瞳、そして黒のスーツ。
イケメンかな?
いいえ、ポンコツです。
……
…
絵里「あ、ありがとう…」
真姫「ふふっ気にしなくていいのよ。」
絵里(それにしても変な服だな…)
狐が着ているのはいわゆるスーツだ。
黄金色の髪に青い瞳、そして黒のスーツ。
イケメンかな?
いいえ、ポンコツです。
34: :2019/01/24(木) 22:25:58.32 ID:A6gdfopN.net
真姫「…ところで貴女…名前は?」
絵里「へ…?」
真姫「聞いてなかったから」
絵里「あ、えっと…」
真姫「私は西木野真姫よ。よろしくね!」
絵里「あ、あやせえり…」
真姫「漢字は…こうかしら?」サラサラ
『絢瀬絵里』
絵里「え?あ、うん…」
真姫「これからよろしくね!絵里!」
絵里「あ、うん…」
絵里(なにこれ?呪いの文字?)
こうして狐は愛する真姫と出会った。
絵里「へ…?」
真姫「聞いてなかったから」
絵里「あ、えっと…」
真姫「私は西木野真姫よ。よろしくね!」
絵里「あ、あやせえり…」
真姫「漢字は…こうかしら?」サラサラ
『絢瀬絵里』
絵里「え?あ、うん…」
真姫「これからよろしくね!絵里!」
絵里「あ、うん…」
絵里(なにこれ?呪いの文字?)
こうして狐は愛する真姫と出会った。
36: :2019/01/24(木) 22:30:04.01 ID:A6gdfopN.net
絢瀬絵里と名乗って1週間…
西木野家の使用人となって1週間…
狐はとても辛いと言っていた。
なんせ人間の生活なのだから。
最初は掃除も出来なかった。
なんせ狐なのだから。
真姫にすっごく怒られたりした。
でもその分笑ってた。
おかしな人ね、って言って笑った。
それが嬉しかった。
それで頑張れた。
でも…なれないものがいくつかあった。
西木野家の使用人となって1週間…
狐はとても辛いと言っていた。
なんせ人間の生活なのだから。
最初は掃除も出来なかった。
なんせ狐なのだから。
真姫にすっごく怒られたりした。
でもその分笑ってた。
おかしな人ね、って言って笑った。
それが嬉しかった。
それで頑張れた。
でも…なれないものがいくつかあった。
37: :2019/01/24(木) 22:30:51.66 ID:A6gdfopN.net
絵里「…ゴクリ」
絵里「…」オソルオソル
絵里「…」カチッ
ボッ!
絵里「!!!」
絵里「いやぁぁぁぁ!!!」
真姫「相変わらず火が苦手なのね…」ハァ…
料理だ。
料理は『火』というものを使うらしいが
それがめっちゃ怖い。
なんか熱いし。
なんせ狐なのだから。
絵里「…」オソルオソル
絵里「…」カチッ
ボッ!
絵里「!!!」
絵里「いやぁぁぁぁ!!!」
真姫「相変わらず火が苦手なのね…」ハァ…
料理だ。
料理は『火』というものを使うらしいが
それがめっちゃ怖い。
なんか熱いし。
なんせ狐なのだから。
38: :2019/01/24(木) 22:40:29.74 ID:A6gdfopN.net
そして1番怖かったのが…
絵里「え、これを料理するの?」
真姫ママ「…?えぇ…そうよ?」
絵里「なに…それ?」
真姫ママ「ウサギのお肉だけど…」
絵里(!!?)
絵里「う…そ……」
絵里(あいつ…生きてるかな……?)
改めて人間は怖いと思った。
そんな狐だが、少しずつ学んでいる物がある。
それが…
絵里「これがこうで…」
文字だ。
絵里「え、これを料理するの?」
真姫ママ「…?えぇ…そうよ?」
絵里「なに…それ?」
真姫ママ「ウサギのお肉だけど…」
絵里(!!?)
絵里「う…そ……」
絵里(あいつ…生きてるかな……?)
改めて人間は怖いと思った。
そんな狐だが、少しずつ学んでいる物がある。
それが…
絵里「これがこうで…」
文字だ。
41: :2019/01/24(木) 22:46:52.16 ID:A6gdfopN.net
狐は文字を学んでいた。
というのも…真姫が勉強なさいって言ったからだ。
狐はしぶしぶやってみるとまぁ楽しい。
いつしか狐はひらがなを全部書けるようになった。
真姫(義務教育習ってたのかしら…?)
というのも…真姫が勉強なさいって言ったからだ。
狐はしぶしぶやってみるとまぁ楽しい。
いつしか狐はひらがなを全部書けるようになった。
真姫(義務教育習ってたのかしら…?)
42: :2019/01/24(木) 22:47:44.15 ID:A6gdfopN.net
季節は流れ秋
真姫「絵里~ちょっと来て~」
絵里「は~い何か用?」
真姫「これ片付けて~」
絵里「わかったわ!」
真姫「…ふふっ」ニコッ
狐は人間の生活に慣れてきた。
女言葉も使いこなせた。
『火』はまだ苦手だけど…
そして文字も頑張ってきた。
今はもう漢字もスラスラ書けるように
真姫「絵里~ちょっと来て~」
絵里「は~い何か用?」
真姫「これ片付けて~」
絵里「わかったわ!」
真姫「…ふふっ」ニコッ
狐は人間の生活に慣れてきた。
女言葉も使いこなせた。
『火』はまだ苦手だけど…
そして文字も頑張ってきた。
今はもう漢字もスラスラ書けるように
43: :2019/01/24(木) 22:51:50.67 ID:A6gdfopN.net
そんなある日…
真姫「紅葉が…見たいわね。」
絵里「どうしたのよ?真姫?」
真姫「こんな時期になると紅葉が見たくなるのよ…」
絵里「へぇ…」
絵里「なにそれ?」
真姫「え?知らないの!?」
絵里「うん。」
真姫「はぁ…まぁ簡単に言うと紅くて綺麗な山よ。」
絵里「ふ~ん。」
真姫「どこかいい所ないかしらね…」
絵里「…」
真姫「紅葉が…見たいわね。」
絵里「どうしたのよ?真姫?」
真姫「こんな時期になると紅葉が見たくなるのよ…」
絵里「へぇ…」
絵里「なにそれ?」
真姫「え?知らないの!?」
絵里「うん。」
真姫「はぁ…まぁ簡単に言うと紅くて綺麗な山よ。」
絵里「ふ~ん。」
真姫「どこかいい所ないかしらね…」
絵里「…」
44: :2019/01/24(木) 22:52:24.63 ID:A6gdfopN.net
その夜
狐は故郷の山へ戻った。
戻るのは実に半年ぶりだろう…
狐「…」
やぁ…
猿「…」
他の狐「…」
…かえってきた!!
あんたどこいってたのよ!?
兄ちゃん死んだのかと思ったよ~
まぁ…ちょっと事情がね…
話なさい!
うぅ…
狐は故郷の山へ戻った。
戻るのは実に半年ぶりだろう…
狐「…」
やぁ…
猿「…」
他の狐「…」
…かえってきた!!
あんたどこいってたのよ!?
兄ちゃん死んだのかと思ったよ~
まぁ…ちょっと事情がね…
話なさい!
うぅ…
45: :2019/01/24(木) 22:52:51.71 ID:A6gdfopN.net
狐は全てを話した
人間に恋をしたこと
人間の生活になれたこと
そのために山を離れたこと
狐「…」
ということだ。
猿「…」
なるほどね…
他の狐「…」
兄ちゃん…
あんた凄いわね!
ホントにすごいよ!!
人間に恋をしたこと
人間の生活になれたこと
そのために山を離れたこと
狐「…」
ということだ。
猿「…」
なるほどね…
他の狐「…」
兄ちゃん…
あんた凄いわね!
ホントにすごいよ!!
46: :2019/01/24(木) 22:53:24.01 ID:A6gdfopN.net
で?また戻るの?
え、うん。そうだよ。
あ、そうなんだ…
また帰って来るよ……
あ、そうだ。
どうしたのよ、狐
こうよーのいい場所ない?
こうよー?あぁ…紅葉ね。
この山もいいと思うけど?
あ、そう。
ありがとう…じゃ
あ、ちょっと!
たった一夜で狐は山を去っていった…
え、うん。そうだよ。
あ、そうなんだ…
また帰って来るよ……
あ、そうだ。
どうしたのよ、狐
こうよーのいい場所ない?
こうよー?あぁ…紅葉ね。
この山もいいと思うけど?
あ、そう。
ありがとう…じゃ
あ、ちょっと!
たった一夜で狐は山を去っていった…
47: :2019/01/24(木) 22:55:43.49 ID:A6gdfopN.net
好きという『魔力』はすさまじい。
好きという力は人も獣も狂はせる
好きだからという理由で山を去ったり
好きだからという理由で文字を学んだり
好きだからという理由で尽くしたいと思う。
皆様もそうでしょ?
好きという力は人も獣も狂はせる
好きだからという理由で山を去ったり
好きだからという理由で文字を学んだり
好きだからという理由で尽くしたいと思う。
皆様もそうでしょ?
48: :2019/01/24(木) 22:59:32.44 ID:A6gdfopN.net
狐が帰って来たのは明け方だった…
絵里(…そ~っと)
真姫「どこ行ってたのよ!」
絵里「ひぃ!ま、真姫!」
真姫「心配したんだから…!」ウルウル…
絵里「ご、ごめん…」
真姫「…で?どこ行ってたの?」
絵里(…そ~っと)
真姫「どこ行ってたのよ!」
絵里「ひぃ!ま、真姫!」
真姫「心配したんだから…!」ウルウル…
絵里「ご、ごめん…」
真姫「…で?どこ行ってたの?」
49: :2019/01/24(木) 23:00:29.72 ID:A6gdfopN.net
絵里「約束の人と…あってました…」
真姫「…」
絵里「…」ドキドキ
真姫「…どうせ。日がたったら私の事なんて忘れるでしょ?」
絵里(…え?)
真姫「だって私を放っておいてどっか行ってしまう人だから…」ウルウル
絵里「ち、違う!」
真姫「え?」
絵里「真姫は私の大切な人!」
絵里「大事な人!!」
真姫「絵里…ありがとう。」
絵里「真姫!紅葉行こう!」
真姫「えぇ…そうね!」
真姫「でも、今はダメよ。」
絵里「わかった!」
真姫「わかったら部屋の掃除でもしてて」
絵里「わかった!」
真姫(絵里…ありがとう!)
真姫「…」
絵里「…」ドキドキ
真姫「…どうせ。日がたったら私の事なんて忘れるでしょ?」
絵里(…え?)
真姫「だって私を放っておいてどっか行ってしまう人だから…」ウルウル
絵里「ち、違う!」
真姫「え?」
絵里「真姫は私の大切な人!」
絵里「大事な人!!」
真姫「絵里…ありがとう。」
絵里「真姫!紅葉行こう!」
真姫「えぇ…そうね!」
真姫「でも、今はダメよ。」
絵里「わかった!」
真姫「わかったら部屋の掃除でもしてて」
絵里「わかった!」
真姫(絵里…ありがとう!)
50: :2019/01/24(木) 23:03:18.53 ID:A6gdfopN.net
月日は流れ…
絵里「真姫!紅葉!」
真姫「はいはいわかったわよ…」
真姫「それで…どこなの?」
絵里「ここよ!」
真姫「あ、ここって…」
真姫(花園の山だ…)
真姫(たしか春に凛に誘われて…)
真姫(あそこの花綺麗だったな…)
真姫(…変なきつねもいたわね)クスッ
絵里「はやく!はやく!」
真姫「はいはい。」
絵里「真姫!紅葉!」
真姫「はいはいわかったわよ…」
真姫「それで…どこなの?」
絵里「ここよ!」
真姫「あ、ここって…」
真姫(花園の山だ…)
真姫(たしか春に凛に誘われて…)
真姫(あそこの花綺麗だったな…)
真姫(…変なきつねもいたわね)クスッ
絵里「はやく!はやく!」
真姫「はいはい。」
51: :2019/01/24(木) 23:08:24.75 ID:A6gdfopN.net
山道…
真姫「はぁ…はぁ……!」
絵里「真姫はのろいわね~」
真姫「絵里が速いだけよ!」
ガサガサ…
真姫「…?」
絵里「真姫!はやく!」
真姫「わかったわよ!」
真姫「はぁ…はぁ……!」
絵里「真姫はのろいわね~」
真姫「絵里が速いだけよ!」
ガサガサ…
真姫「…?」
絵里「真姫!はやく!」
真姫「わかったわよ!」
52: :2019/01/24(木) 23:08:56.15 ID:A6gdfopN.net
猿「…」
ウサギ「…」
あれ…狐なの?
そうでしょ
いや!なによこの人間は!
だから狐だって
なんでそんな冷静なのよ!猿!
なんか…一周まわって冷静だわ。
…なるほどね~…ってなるか!?
でも大丈夫なのかしらね……
…は?
ウサギ「…」
あれ…狐なの?
そうでしょ
いや!なによこの人間は!
だから狐だって
なんでそんな冷静なのよ!猿!
なんか…一周まわって冷静だわ。
…なるほどね~…ってなるか!?
でも大丈夫なのかしらね……
…は?
53: :2019/01/24(木) 23:12:10.73 ID:A6gdfopN.net
山頂
絵里「ついた!」
真姫「はぁ…はぁ……!」
絵里「みてみて!」
真姫「はぁ…なによ!?」
真姫「…!」
そこには見渡す限りの紅色だった。
春に見たお花畑の場所とは違うけど…
それでも美しい…!
真姫「…綺麗。」ボソッ
絵里「…///」
なんか…俺まで赤い気がする…顔が
絵里「ついた!」
真姫「はぁ…はぁ……!」
絵里「みてみて!」
真姫「はぁ…なによ!?」
真姫「…!」
そこには見渡す限りの紅色だった。
春に見たお花畑の場所とは違うけど…
それでも美しい…!
真姫「…綺麗。」ボソッ
絵里「…///」
なんか…俺まで赤い気がする…顔が
54: :2019/01/24(木) 23:12:36.51 ID:A6gdfopN.net
ガサガサ…
絵里「…!」
猿「…」
ウサギ「…」
色っぽいわね~
なんか美しいよ~
絵里「うっさい!」
真姫「どうしたのよ…」
絵里「へ、なんでもないよ!」
真姫「へぇ…」
絵里「…!」
猿「…」
ウサギ「…」
色っぽいわね~
なんか美しいよ~
絵里「うっさい!」
真姫「どうしたのよ…」
絵里「へ、なんでもないよ!」
真姫「へぇ…」
65: :2019/01/24(木) 23:15:26.91 ID:A6gdfopN.net
絵里「…ねぇ真姫。」
真姫「ん?」
絵里「来てよかった?」
真姫「…もちろんよ!」
絵里「…!」
真姫「とっても綺麗なのを見せてくれてありがとう!」
絵里「…///」
絵里「真姫は私の大事な人!」
真姫「えぇ…私もよ!」ニコッ
絵里「…ほんとぉ!?」
真姫「えぇ…大切な」
真姫「『友達』よ!」
真姫「ん?」
絵里「来てよかった?」
真姫「…もちろんよ!」
絵里「…!」
真姫「とっても綺麗なのを見せてくれてありがとう!」
絵里「…///」
絵里「真姫は私の大事な人!」
真姫「えぇ…私もよ!」ニコッ
絵里「…ほんとぉ!?」
真姫「えぇ…大切な」
真姫「『友達』よ!」
82: :2019/01/24(木) 23:17:53.32 ID:A6gdfopN.net
絵里「…!」
とも…だち……
そうだった…なんで気がつかなかったんだ…
女同士じゃ恋は出来ないんだ…
あぁ……結局『友達』か…
はは…なんか……バカみたいだ…
絵里「真姫…帰りましょう…」スタスタ
真姫「…絵里?」
とも…だち……
そうだった…なんで気がつかなかったんだ…
女同士じゃ恋は出来ないんだ…
あぁ……結局『友達』か…
はは…なんか……バカみたいだ…
絵里「真姫…帰りましょう…」スタスタ
真姫「…絵里?」
88: :2019/01/24(木) 23:18:45.75 ID:A6gdfopN.net
帰宅
絵里の部屋
絵里「はぁ…」
俺は愚かだ…
こんな格好に化けてしまって…
女同士じゃ恋なんて出来ないのに…
そんなのわかってるのに…!
それより…まずなんで……
獣と人間が恋ができると思ったんだろう…
絵里の部屋
絵里「はぁ…」
俺は愚かだ…
こんな格好に化けてしまって…
女同士じゃ恋なんて出来ないのに…
そんなのわかってるのに…!
それより…まずなんで……
獣と人間が恋ができると思ったんだろう…
91: :2019/01/24(木) 23:19:20.29 ID:A6gdfopN.net
絵里「…グスッ」ウルウル
絵里「真姫ぃ…」グスン
でも楽しかった。
真姫が私を拾ってくれたこと。
真姫が私を怒ったこと。
真姫が私と笑ってくれたこと。
真姫が私に文字を教えてくれたこと…
文字………そうだ!
絵里「真姫ぃ…」グスン
でも楽しかった。
真姫が私を拾ってくれたこと。
真姫が私を怒ったこと。
真姫が私と笑ってくれたこと。
真姫が私に文字を教えてくれたこと…
文字………そうだ!
96: :2019/01/24(木) 23:19:59.90 ID:A6gdfopN.net
翌朝
真姫「絵里!遅いわよ!」ガチャッ!
真姫「…あれ?」
真姫「絵里ー?」
真姫「どこ行ったのよ…」
真姫「…ん?手紙?」ピラッ
真姫「絵里!遅いわよ!」ガチャッ!
真姫「…あれ?」
真姫「絵里ー?」
真姫「どこ行ったのよ…」
真姫「…ん?手紙?」ピラッ
102: :2019/01/24(木) 23:20:42.92 ID:A6gdfopN.net
真姫へ
まずはあなたを化かしてごめんなさい
いきなりですが私はここを出ていきます
真姫といた日々は忘れません
真姫が拾ってくれたことも
真姫が怒ったことも
真姫が笑ったこともずっと忘れません。
そして真姫が教えてくれた文字で
真姫に別れを言えて嬉しいです
最後にあなたに言いたかったことがあります
私は女なのにあなたに恋をしてました
好きでした
ごめんなさい
さようなら
絢瀬絵里。
まずはあなたを化かしてごめんなさい
いきなりですが私はここを出ていきます
真姫といた日々は忘れません
真姫が拾ってくれたことも
真姫が怒ったことも
真姫が笑ったこともずっと忘れません。
そして真姫が教えてくれた文字で
真姫に別れを言えて嬉しいです
最後にあなたに言いたかったことがあります
私は女なのにあなたに恋をしてました
好きでした
ごめんなさい
さようなら
絢瀬絵里。
105: :2019/01/24(木) 23:21:06.36 ID:A6gdfopN.net
真姫「…」
真姫「もう…なんなのよ…!」ボロボロ
真姫「謝る必要…ないのに…!」ボロボロ
真姫「…グスッ…ヒック」
真姫「私も楽しかったわよ…バカ!」ボロボロ
真姫「…グスッ……あれ?」
真姫「…動物の毛?」
真姫「それに化かすって…」
真姫「…」
真姫「もう…なんなのよ…!」ボロボロ
真姫「謝る必要…ないのに…!」ボロボロ
真姫「…グスッ…ヒック」
真姫「私も楽しかったわよ…バカ!」ボロボロ
真姫「…グスッ……あれ?」
真姫「…動物の毛?」
真姫「それに化かすって…」
真姫「…」
109: :2019/01/24(木) 23:21:39.53 ID:A6gdfopN.net
5年後…
真姫「ほら!早くしなさい!」
??「はぁ…はぁ…待ってよ~」
真姫「遅いわよ~」
??「はぁ…はぁ……!」
??「疲れた…!」
真姫「ほ~ら見なさい!」
??「…わぁ!」
真姫「ほら!早くしなさい!」
??「はぁ…はぁ…待ってよ~」
真姫「遅いわよ~」
??「はぁ…はぁ……!」
??「疲れた…!」
真姫「ほ~ら見なさい!」
??「…わぁ!」
113: :2019/01/24(木) 23:22:04.06 ID:A6gdfopN.net
真姫「どう?綺麗でしょ?」
??「すごい!」
真姫「でっしょ~」
??「…でもなんでここへ?」
真姫「へ?いやぁ…ちょっと…」
??「あ、もしかしてあの手紙の人のことかな?」ニヤニヤ
真姫「ち、違うわよ!」
??「うそつけ!」
真姫「…はぁそうよ。」
??「すごい!」
真姫「でっしょ~」
??「…でもなんでここへ?」
真姫「へ?いやぁ…ちょっと…」
??「あ、もしかしてあの手紙の人のことかな?」ニヤニヤ
真姫「ち、違うわよ!」
??「うそつけ!」
真姫「…はぁそうよ。」
117: :2019/01/24(木) 23:22:39.67 ID:A6gdfopN.net
??「やっぱり~」
真姫「ここに来ると思い出すのよ…」
??「へぇ~」
??「それよりもあの手紙なんで見せてくれないのさ!」
真姫「あれは結婚したあなたにも見せたくはないわ」
??「ひどいな~」
??「っで?どんな人だっけ?」
真姫「…ふふっ」
真姫「変な狐よ…!」
哀れな狐のお話でした。
真姫「ここに来ると思い出すのよ…」
??「へぇ~」
??「それよりもあの手紙なんで見せてくれないのさ!」
真姫「あれは結婚したあなたにも見せたくはないわ」
??「ひどいな~」
??「っで?どんな人だっけ?」
真姫「…ふふっ」
真姫「変な狐よ…!」
哀れな狐のお話でした。
126: :2019/01/24(木) 23:24:06.60 ID:A6gdfopN.net
終わりです。ありがとうございました。
センター試験にでた『玉水物語』です。
原作とは違う部分がございますが、とてもいい作品です!
センター試験にでた『玉水物語』です。
原作とは違う部分がございますが、とてもいい作品です!