1:2017/11/14(火) 22:49:35.658 ID:5PGQclWk0.net

……

うまる「えへへ、俺くんに会いにいくって言ったらお兄ちゃんが張り切っちゃってさー」

うまる「デートする時くらいは身だしなみくらい整えていけーって、怒られちゃった」テヘッ

俺「はは、タイヘイさんらしいな」

うまる「お兄ちゃんったら本当に厳しいんだから、困っちゃうよね」

俺「きっとうまるの事が大切なんだよ」

俺「こんなに可愛いんだもん、もしうまるが俺の妹だったら絶対に他の男となんて会わせないけどね(笑)」

うまる「そ、そんな、可愛いだなんて……」デレッ

俺「さ、立ち話もなんだし、お茶でもしながらおしゃべりしよっか」

うまる「うん!」


8:2017/11/14(火) 22:54:35.298 ID:5PGQclWk0.net

【お洒落な感じのカフェ】

ガヤガヤ、ガヤガヤ……


うまる「お、思ったより混んでるね……」

俺「んー、困ったな、これじゃ落ち着いてお茶もできないね」

うまる「……どうする?場所変える?」

俺「あ、待って、こっちにカップル専用野外席なんてのがあるよ」

うまる「カ、カップル専用……」ドキッ

俺「こっちの席に座るには氏名を書かないといけないのか」

俺「ひろし…………っと」カキカキ 

俺「ほらうまる、行こうか」ギュッ

うまる「……っ」ドキッ


うまる(俺くんに手を握られちゃった……)


14:2017/11/14(火) 23:01:19.528 ID:5PGQclWk0.net

……


俺「んーっ、野外だと空気も美味しいし、何だか雰囲気があっていいね」

俺「換気扇から香る焼きたてのパンの香りもたまらないよ(笑)」

うまる「この辺にこんなお洒落なカフェがあったなんて知らなかった……」

俺「俺の行きつけなんだ、今度友達にも紹介してみなよ」

うまる「うん、素敵なところだし、きっとみんなも喜ぶと思う!」


ヒュオオオオオ………


うまる「…………っ」ブルッ

うまる(それにしても外寒いなぁ……)

うまる(でも折角俺くんが紹介してくれたお店だし、寒いなんて言ったら失礼かな……?)

俺「ん?どした?(笑)」

うまる「う、ううん!なんでもないの!!


15:2017/11/14(火) 23:07:23.991 ID:5PGQclWk0.net

俺「なになに、どうしたのうまる」

俺「悩み事とか溜め込んでちゃダメだよ、俺の前なんだからさ、無理せず吐き出しちゃいなよ」

うまる「お、俺くん……」

うまる(そうだよね、これ以上俺くんを心配させるのも悪いし、正直に言わなきゃ……)


うまる「じ、実はね、さっきお話してる時から思ってたんだけど」

うまる「屋外だからかな……?ちょっと寒いなぁー……なんて」

俺「……あー、ごめんね、やっぱそうだよね」

俺「実は俺も寒くてさ、さっきから結構無理してたんだ、うー寒っ(笑)」ソワソワ

うまる「俺くん……ふふっ」

俺「俺たち似た者同士だね」クスッ


19:2017/11/14(火) 23:16:33.295 ID:5PGQclWk0.net

……


うまる「あー楽しかった、俺くんったら面白すぎだよー」

うまる「俺くんとお話してたら笑いすぎて、もう寒さなんて忘れちゃった」クスッ

俺「俺も、うまるの笑顔を見てたら温まってきたよ、もしかしてうまるって太陽?(笑)」

うまる「あはは、もう俺くんったら、からかわないでよー」クスクス

女「本当俺くんってウケるよねー、いつも体育の後髪の毛べちょべちょだし」

DQN「もしかしてお前の上だけ雨降ってる?」

女「なにそれマジウケる(笑)」ゲラゲラ


俺「!?!?!?!?!?」


「……れ………ん………」


俺「あ、ああっ…あっ…」ビクビク 


「………れくん……っ!」


俺「違う違う違う、汗じゃないし、臭くないし………」




うまる「俺くん!!!」


俺「………っ!!」ハッ


20:2017/11/14(火) 23:20:11.740 ID:5PGQclWk0.net

うまる「……ぼーっとしてるけど大丈夫?」

うまる「も、もしかして、私何か変な事言っちゃったかな……?」アセアセ

俺「い、いや、大丈夫、大丈夫」

俺「うまるとのデートが楽しみすぎて眠れなくてさ、ちょっと立ちくらみしちゃった」ハハッ

うまる「あ、そういう事だったんだね」

うまる「じゃあ、俺くん、そっちのベンチ座ろっか」

俺「えっ?」

うまる「私が俺くんに膝枕してあげる」


22:2017/11/14(火) 23:25:16.184 ID:5PGQclWk0.net

……


うまる「ほら、座って座って」

俺「ほ、本当にいいのか……?」

うまる「いいの、俺くんが疲れてるんなら、私の膝くらいいくらでも貸してあげるよ」

うまる「ほら」ポンポン

俺「……じゃあ、お言葉に甘えて」ゴロッ


うまる「……ん」



俺「……ありがとな、うまる」

うまる「ううん、気にしなくていいよ」

うまる「俺くんはいつも頼り甲斐があって、優しくて、私の事をリードしてくれるけど」

うまる「たまには私の事も頼ってくれていいんだからね?」ナデナデ

俺「……」

うまる「……それと、俺くんの事を待ってる人もいるんだから」

うまる「できればもう、こっちに来ちゃダメだよ、俺くん」

俺「……うん」


23:2017/11/14(火) 23:25:39.121 ID:5PGQclWk0.net

おわり


24:2017/11/14(火) 23:26:20.399 ID:b9alq+/s0.net

…え?