SS古今東西

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理樹「病院からの脱出」

1:2018/02/21(水) 22:32:31.58 ID:pphjyO2g0

理樹(真っ暗で静かな病院だった。4人で一つの大部屋に患者が寝ている中、僕もそれに漏れず固いベッドに寝かしつけられていた。両腕は柵に手錠をかけられていて動かせないようになっている)

理樹「どう…?」

理樹(静かな声で聞くと、すぐ横に立っていた謙吾は手錠を触りながら小さく唸って答えた)

謙吾「ううむ…これは流石に破壊出来ないな……万一出来たとしても音が大き過ぎる」

理樹(謙吾がそう言うと今度は向かいに立っている真人が口を開いた)

真人「いや、方法なら一つある。ただ、こいつはちょっと理樹には難しいかもしれねえが……」

理樹「どういう意味さ?今の僕ならなんだって…」

恭介「シッ!見回りだっ」

理樹(確かに遠くから小さな足音が聞こえた。そこで僕は慌てて口を開け、寝たふりをした)

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風見雄二「死んだ世界戦線?」4

2:2018/01/03(水) 23:44:20.51 ID:CtDdOKYRO


???「ごめんねっ……ごめんねっ……!!」

あたしが最後に見たのは、お母さんの泣き顔だった。



あーちゃん先輩「冗談で直枝君と付き合ってるって噂を流したらどうなるのかしら?」

1:2017/11/09(木) 07:49:28.64 ID:D3RUiVmx0

茶道部部室

クド「それで昨日もリキはヒットを14回も連続で当てたんです!」

佳奈多「へぇ」

あーちゃん先輩「………」

あーちゃん先輩(それにしても能美さんや棗くん兄妹の話にはよく直枝君が出てくるわね~。そう言えば最近はかなちゃんからも聞くかしら?確かに直枝くんは可愛い顔してるし隅に置けないわよねぇ……)

あーちゃん先輩「………あっ、そうだ」

クド「わふ?」

佳奈多「どうかしましたかあーちゃん先輩?」

あーちゃん先輩「あっ、いや!別になんでもないの!ごめんごめん」

クド「そ、そうですか?」

あーちゃん先輩(直枝くんと私が付き合ってるって噂が流れたらみんなどんな反応するのかしら?)

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理樹「安価で行動しよう」

1:2017/09/03(日) 23:31:09.73 ID:a7a07d110

理樹「まずは>>2」

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理樹「………終点?」佳奈多「グゥ………」

1:2017/03/26(日) 01:42:52.32 ID:lJLqLUIz0

「終点、日根野、日根野です。右側のドアが開きます。ご注意ください……」

理樹(僕の心地よい眠りは機械的なアナウンスで妨げられた)

理樹「………終点?」

理樹(その言葉の意味を理解するのに数秒とかからなかった。そして理解した瞬間、全身の血液が冷たくなるのを感じた。胃の底からすっと力が抜け、周囲の環境音が妙に大きくなったような気がした)

理樹「終点だって!」

理樹(もう一度その言葉を繰り返し、思わずシートから立ち上がった。乗った時はあれだけ混雑していた車内が今はすっかり静かだった)

「グゥ………」

理樹(そんな中、すぐ隣から間の抜けたイビキが聞こえた。そうだ、そういえば今日は2人で来ていた。だからこそ油断してしまったんだ)

佳奈多「……んん……」

理樹「…………どうすればいいんだ」

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理樹「夢」

1:2017/02/05(日) 07:29:27.30 ID:Z7+gaAIn0



理樹部屋

真人「おーい理樹……」

理樹「むにゃ…心配いらないよ……」

真人「そろそろ飯行かねえと学校始まっちまうぜ?」

理樹「うん……そういう振りだから……」

真人「なーに寝ぼけてんだ理樹!さっさと起きろ!」

理樹「………ハッ!」

理樹(僕は真人の大声でやっと覚醒した。時計は7時50分を指している。本来なら既に食堂に向かう時間だった)

理樹「う、うわっ!ヤバ!」

真人「俺が言うのもなんだが俺に起こされるなんて相当だぜ?」

理樹(そう言いながら真人は僕の方へ着替え一式をぽいぽいと放って行った)


………………………


食堂

ガヤガヤ

恭介「へえ、珍しいな。理樹が真人に起こされるなんて」

理樹(僕らが着いた時には既にいつものメンバーが食堂に全員揃っていた)

クド「リキ、夜更かしはダメですよー」

理樹「いやそこまで遅くに起きてた訳じゃないんだけどな……」

理樹(実際、昨日は別に特別な事もなかったし本当に心当たりがない。なにか変な夢は見ていたような気もするけどここに来るまでで完全に忘れてしまった。まあ夢なんてそんなものなんだけど)

葉留佳「いやー理樹君はラッキーすなぁー!私なんか寝坊しちゃったら起こしてくれる人もいないからそのまま遅刻確定ですヨ!」

理樹「はは…今回は真人に助けられたよ、ほんと」

真人「へへ、よせやい!」

恭介「さて今日の放課後の練習だが……」

理樹(恭介が含みを持たせてそう言うと、テーブルから立ち上がり小毬さんの方へ目配せをした。すると小毬さんの方も立ち上がった)

小毬「えー、コホン……今日はたこ焼きパーティーをしたいと思います!」

真人「えっ、マジで!?」

恭介「ああ。実は昨日、小毬の親がたこ焼き機を仕送りで送ってきたらしい。それでたまの息抜きにな」

西園「たこ焼きですか……久しぶりに食べます」

謙吾「よっしゃーーーっっ!!」

鈴「うるさいわ!」

理樹「…………あれっ?」

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理樹「絶対おかしいよ」

1:2016/05/04(水) 23:03:42.04 ID:FtlqZpv40

裏庭

理樹「はぁ……はぁ…!!」

来ヶ谷「む…誰かと思えば理樹君か。血相を変えてどうした?今は確か数学の授業中だろ?」

理樹「そんな事どうでもいいよ…!それより賢い来ヶ谷さんだからこそ相談したいことがあるんだ!」

来ヶ谷「………クマが出来ている。寝ていないのか?」

理樹「それも今話すような事じゃないよ。僕が今から言うような事は価値観を全てひっくり返すような____というかもう僕の方はひっくり返ってるんだけど____とにかく全てにおいて最優先事項となるようなことなんだ」

来ヶ谷「君がそこまで慌てふためいて言うなら私も真剣に聴かざるをえないな。よろしい、そこの椅子に腰掛けたまえ」

理樹「ありがとう」

来ヶ谷「……じゃあ話をしてもらおうか。話によるが出来る限りのアドバイスをさせてもらおう」

理樹「うん。じゃあ早速だけどさ……ここって幻じゃないのかな?」

来ヶ谷「…………ほう。興味深いな」


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理樹「西園さんにドッキリを仕掛けたらあっさり信じ込んだ」

1:2016/02/26(金) 22:16:36.27 ID:gq3CHnK70

夕方

グラウンド

恭介「よし、今日はここまでだ」

理樹(僕らはいつも野球の練習を切り上げた後は西園さんのお茶を貰うことになっている。しかし、今日はいつものようには行かないだろう。何故なら…)

西園「直枝さん。お疲れ様です」

理樹「うん、ありがとう西園さん」

ゴクッ

理樹「グ、グフ!!」

西園「……?」

理樹「あ……あ、ああ……!!」

バタンッ

理樹「……………………」

理樹(安心してほしい。僕は全くもって身体に異常はない。むしろ絶好調過ぎて顔がにやけそうになっている。では何故倒れているのか?それはすべて西園さんをドッキリでハメる為だ!)

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恭介「信じて女子寮に送り出した理樹からビデオレターが送られてきた」

1:2016/05/14(土) 22:37:58.01 ID:xJzPn5wN0



理樹部屋




理樹「……ダウト!1億円!」

真人「な、なんでバレたんだぁーーっ!?」

謙吾「おい、うるさいぞ」

真人「だ、だって理樹が俺の時だけ百発百中で当てやがるから……」

理樹「真人は顔に出やすいからすぐ嘘が分かるんだよ」

恭介「どうせ外もうるさいんだ。少しくらい許してやれ」

恭介(そう、外は真人の絶望をかき消すほどうるさい雨だった。この季節はどうもジメジメするので好きになれない)

理樹「うーん。それにしてもなんか飽きちゃったな。人生ゲームしない?」

謙吾「よし、分かった…」

コンコンッ

恭介(と、謙吾がボードを手にした直後、ノックの音がした)

理樹「誰だろう?」

恭介(理樹が扉を開けると、2人の人物がニコニコと立っていた)

小毬「理樹君!大変なのです!」

クド「なのです!」

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恭介「映画を撮ろう、タイトルはリトルバスターズだ!」

1:2014/12/07(日) 22:51:06.08 ID:DYpYQJam0

理樹部屋


理樹(しばしの沈黙を最初に破ったのは真人だった)

真人「なあ恭介さんよ…どうしたらそんな考えに突っ走るんだ?」

恭介「ほほう、気になるかね真人君」

真人「えっ?いや、まあ」

恭介「そこまで言うのなら教えよう!これは昨日の事だった……」


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