次へ: 球磨川『学園都市?』2
1: :2010/12/26(日) 00:48:44.26 ID:
一方通行は、学園都市最強の超能力者である。
総人口役230万人の内8割を占める学生たちは日々【能力】を身に着けるために開発を受けている。
その中でも7人しかいないレベル5の序列第一位。
とある事件をきっかけに使用に制限はあるものの、【ベクトル操作】という反則的な能力は未だに健在である。
あの幻想殺しの少年を筆頭にイレギュラーな存在以外では、例え核弾頭でさえ彼に傷をつける事ができない。
そんな能力を持つ彼は現在、ある存在から逃走をしている。
限りある能力を使っては撒き、追いつかれればまた逃げる。
堂々巡りの鬼ごっこ。
・・・ ・・・・
終わりの無い、終わった筈の物語。
・・・・・ ・・・・・・
無くなった筈の計画が、なかった事に。
「ちィ、なンなンですかァこの悪夢はァ!」
思わず足を止め足元に転がっていた空き缶を蹴り付ける。
放物線を描き飛んでいく空き缶。そして地面に落ちた先に追跡者は立っていた。
「は!お早ィご到着で!」
・・
その紅い眼で追跡者を睨み付ける一方通行。しかし彼女は喋らない。
「必要事項以外はだんまりですかァ?まったくお前の妹は今や俺に罵詈讒謗を浴びせてくるってのによォ」
すがる様に叫ぶ一方通行。それでも彼女は喋らない。
その頭部にゴーグルを装着し、常盤台中学の制服に身を包む少女。
そしてその格好には物騒すぎるライフルを抱えている。
一歩彼女は一方通行に近づき、ようやく口を開いた。
「一方通行、実験開始から十三分分十三秒が経過しています。このままでは計画に誤差が発生します。速やかに第00001次実験を遂行してください」
無感情に、無感動に、無関係に、無価値に、彼女は言葉を発しライフルを構え、続けて言った。
「―――とミサカは躊躇もなく引き金に掛けた指に力を込めます」
そう、目の前にいるのはかつて一方通行が殺害したはずのミサカ00001号だった。
総人口役230万人の内8割を占める学生たちは日々【能力】を身に着けるために開発を受けている。
その中でも7人しかいないレベル5の序列第一位。
とある事件をきっかけに使用に制限はあるものの、【ベクトル操作】という反則的な能力は未だに健在である。
あの幻想殺しの少年を筆頭にイレギュラーな存在以外では、例え核弾頭でさえ彼に傷をつける事ができない。
そんな能力を持つ彼は現在、ある存在から逃走をしている。
限りある能力を使っては撒き、追いつかれればまた逃げる。
堂々巡りの鬼ごっこ。
・・・ ・・・・
終わりの無い、終わった筈の物語。
・・・・・ ・・・・・・
無くなった筈の計画が、なかった事に。
「ちィ、なンなンですかァこの悪夢はァ!」
思わず足を止め足元に転がっていた空き缶を蹴り付ける。
放物線を描き飛んでいく空き缶。そして地面に落ちた先に追跡者は立っていた。
「は!お早ィご到着で!」
・・
その紅い眼で追跡者を睨み付ける一方通行。しかし彼女は喋らない。
「必要事項以外はだんまりですかァ?まったくお前の妹は今や俺に罵詈讒謗を浴びせてくるってのによォ」
すがる様に叫ぶ一方通行。それでも彼女は喋らない。
その頭部にゴーグルを装着し、常盤台中学の制服に身を包む少女。
そしてその格好には物騒すぎるライフルを抱えている。
一歩彼女は一方通行に近づき、ようやく口を開いた。
「一方通行、実験開始から十三分分十三秒が経過しています。このままでは計画に誤差が発生します。速やかに第00001次実験を遂行してください」
無感情に、無感動に、無関係に、無価値に、彼女は言葉を発しライフルを構え、続けて言った。
「―――とミサカは躊躇もなく引き金に掛けた指に力を込めます」
そう、目の前にいるのはかつて一方通行が殺害したはずのミサカ00001号だった。