2: :2017/08/21(月) 21:39:48.10 ID:u1xI7N2CO
「あー、楽しみだなー」
ある日の休日の朝。一ノ瀬晴は寮のエントランスの椅子に腰かけていた。
格好は普段よりも少しおしゃれな私服で楽しげに鼻唄を歌っている。そのすぐ横にはやはり珍しく私服を着た東兎角が立っていた。
「映画とか久しぶりだなー。兎角さんも楽しみでしょー?」
しかしこの問いかけに兎角は答えなかった。
兎角はただ微かにほほを染めて静かに晴を見ていた。
「あれー?兎角さん、楽しみじゃなかった?」
そう言いながら晴はポケットからピンク色の箱形の物を兎角に見えるように取り出した。
瞬間兎角は目を見開き口を開こうとするが、それよりも早く晴はそのスイッチを最大にいれた。
「っつ、く……ん……!」
ぐっと歯を喰い縛り体を強張らせる兎角。
そしてそんな兎角を晴は満足そうに見つめる。
「楽しみだよねー、兎角さん」
「……ああ、……そ、そうだな……」
兎角がそう答えたとき、ちょうど同時にエレベーターの到着を知らせるベルがなった。
「遅れてすいませんでした。ちょっと『準備』に手間取っちゃって」
そう言って降りてきたのは私服の桐ヶ谷柩と、そしてほほを赤く染めた生田目千足であった。
ある日の休日の朝。一ノ瀬晴は寮のエントランスの椅子に腰かけていた。
格好は普段よりも少しおしゃれな私服で楽しげに鼻唄を歌っている。そのすぐ横にはやはり珍しく私服を着た東兎角が立っていた。
「映画とか久しぶりだなー。兎角さんも楽しみでしょー?」
しかしこの問いかけに兎角は答えなかった。
兎角はただ微かにほほを染めて静かに晴を見ていた。
「あれー?兎角さん、楽しみじゃなかった?」
そう言いながら晴はポケットからピンク色の箱形の物を兎角に見えるように取り出した。
瞬間兎角は目を見開き口を開こうとするが、それよりも早く晴はそのスイッチを最大にいれた。
「っつ、く……ん……!」
ぐっと歯を喰い縛り体を強張らせる兎角。
そしてそんな兎角を晴は満足そうに見つめる。
「楽しみだよねー、兎角さん」
「……ああ、……そ、そうだな……」
兎角がそう答えたとき、ちょうど同時にエレベーターの到着を知らせるベルがなった。
「遅れてすいませんでした。ちょっと『準備』に手間取っちゃって」
そう言って降りてきたのは私服の桐ヶ谷柩と、そしてほほを赤く染めた生田目千足であった。