2018年01月02日

訓示なんてものは


 偉い人の若者向けの訓示。

 「うまくいかないことを他人や環境のせいにしないでほしい。」

 はい、立派な心がけです。自分の責任だという発想はなくしてはならないものだと思います。

 でも実際には、他人や環境のせいであることも、ないことはないのでは。他人や環境が原因の一部である場合なら、珍しくはないでしょう。

 例えば、就職で今は売り手市場と言われています。でも一昔前は、まさに氷河期で、100社回ってもだめだった、なんて話さえ聞いたことがあるほどです。こんな時期に就職がうまくいかない原因の一端を環境に求めても、罰は当たらないのではないか、と思います。もちろん本人が人事を尽くしていることが前提ですが。

 ですので、絶対に環境のせいにしない、すべて自分のせいだというような考え方をするのなら、それは見上げた精神ですけど、果たして自分の置かれた状況を的確に捉えているのかどうか疑問が残りますし、中には心が病んでしまうような人さえ出るのではないかと気になります。

 訓示は、印象を強くするために、あのような断定的な表現になったので、実際にはもう少し柔軟な考え方をしてもいいと思います。



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kokoro_no_fukei at 17:11コメント(4)思索  

コメント一覧

4. Posted by 荻野誠人   2018年01月10日 13:53

 ◆コロ健さん

 いつも真摯なコメント、ありがとうございます。

 この訓示のきっかけは、お客さんとの信頼関係がうまく築けない人が、内輪の集まりで、お客さんへの批判めいたことを言ったことだったようです。

 ただ、以前から同じようなことを言う人達をあちこちで見てきましたので、一般論化して、生真面目な人が文字通り受け取らないように、書きました。

 確かに、人を育てるためには訓示のようなものだけでは完全ではなく、直接若い人に接する立場の人の、きめ細かいお世話などが必要なんでしょうね。

 ありがとうございました。それではまた。失礼します。
3. Posted by コロ健   2018年01月09日 20:51
4 こんにちは。訓示前後の文脈がわからないので難しいですが、少なくとも環境因子は人間にとって重要な問題だと思います。格差の連鎖はまぎれもない事実です。他人のせいというのは難しいですね。そもそも他人というのは変えようの無い存在ですから。でもそういう他人と関わることを余儀なくされる環境というのもありますよね。若い人にそんなことを言う前に、若い人たちを守り育ててこないでそんなことを言う自分を総括し反省してもらいたいものです。
2. Posted by 荻野誠人   2018年01月04日 23:03

 ◆主婦の方さん

 初めまして。ご賛同の書き込み、ありがとうございます。

 「すべて自分のせい」と最初から決めてしまうのは、潔いですが、融通の利かない一面的なものの見方で、複雑な現実をとらえられないと思います。

 実際には、うまくいかない場合、様々な原因がからまり合っていることが多くて、すべて自分のせいということはそう多くないだろうと思っています。

 それに、おっしゃるように、その考え方は、大きな心の負担にもなりますし。

 「すべて自分のせい」というような「公式」を常にもっている必要はなく、問題が起こったときに先入観なしに白紙の状態で原因を考えていけばいいのではないかと思います。

 それでは失礼します。よかったら、またお出でください。


1. Posted by 主婦の方   2018年01月04日 14:30
同感です。ナイスご指摘!

全てを自分の責任にして、悩んでいる人は、もっと他人や環境のせいにして、明るく生きる方が、うまく行くとも思います。

100軒の面接で落ちても、俺は就職氷河期に当たって運が悪いだけだ〜、実力はある!・・・と思って、自分に自信を持っていた方が、次の面接にも臆せず行けるとか。
まあそういうメンタルの保ち方で、先に進める事は多々ありますよね。

社会が悪いから、自分はもう働かないでいい・・・といった、マイナス方向に行ってしまう人だけではないのですから、「環境のせいにしてはダメ」の一点張りというのは、いかがなものかと思います。

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