教育

2019年12月15日

塾経営者が雲隠れして


 昔々、大昔、塾のバイト時代・・・

 これは当時の女性の同僚から聞いた話です。細かいところが不明なのはごかんべんを。

 昔は個人の経営する小規模な塾が多かったのです。今は大手が中心になって生き残っているようですが。

 同僚はそういう小さな塾でバイト教師をやっていました。受験が次第に近づきつつあったある日突然、経営者でもある塾長が雲隠れしてしまいました。理由はおそらく経営難でしょう。

 残されたバイト教師たちは茫然。しかし、なんにも知らない生徒達はいつも通りやって来ます。特に受験生をこんな時期に放り出すことはできません。そこで教師達は腹をくくりました。よし、受験まで面倒をみよう、と。

 ものすごく大変だったと思いますよ。通常の授業に加えて、進路指導だの、経理だのに関わらなければならなかったのですから。詳しい職員でも残っていたんでしょうか。しかも報酬の保証なんかないんですから。もうドラマになりそうです。

 おそらく途中で周囲には異変を感づかれたと思います。あるいは積極的に公表したのか。

 とにかく何とか受験までこぎ着けて、最後はみごと卒業パーティーで締めくくったそうです。塾の借金は、塾長の親族が出てきて解決したとのこと。給料はもらえたのかどうか聞きそびれましたが、たぶん親族に何とかしてもらえたのでしょう。

 いい話だと思います。目立たないバイト教師にも立派な人たちがいるんですね。その同僚とは余り長く一緒に働かなかったのですが、今これを書いていても、もっと色々なことを聞いておけばよかったなという気持ちがわいてきます。


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kokoro_no_fukei at 23:10コメント(0) 

2019年11月24日

「みんな仲よく」しなくても


 「みんな仲よく」という言葉は、幼稚園や小学校で先生がよく使っていたような気がします。今もそうでしょうか。

 みんなと仲よくできれば一番いいと誰もが思うでしょう。ですが、そうなるように大人が子供に無理に仕向けるのは問題があります。

 やはりほとんどの人には、どうしても合わない人というものがいます。そういう人を嫌ったり、離れたりする自由があると思います。

 もっとも、好き嫌いだけで友達を選んでいれば、狭い人間関係しか築けないでしょう。また、同じような人ばかりで、互いに学ぶものが乏しいとも言えます。合わない点を乗り越えて、友達になれれば、これはすばらしいことです。

 しかし、そのためには努力が必要でしょうし、人によってはかなりの心の負担になるでしょう。それを無理強いすれば、友達作りやつきあいが苦行のようになってしまいます。そこまでして友達を増やしたくない人も多いでしょう。

 自分と合わない人と無理につきあう必要はありませんが、そういう人が自分より価値のない人ということはありません。人としての価値は同じです。ですので、相手を傷つけず、挨拶程度の最小限のつきあいをすればいいのではないかと思います。多くの大人がそうしているように。

 「みんな仲よく」は、唱えるのはけっこうですが、「理想」という位置づけでいいのではないでしょうか。


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kokoro_no_fukei at 15:46コメント(0) 

2019年11月02日

英語民間試験の導入延期


 英語民間試験の導入延期が決定されました。これは遅すぎたとはいえ、妥当な判断だと思います。民間試験の利用には問題が多すぎますから。

 そもそもなんで民間試験に頼るんでしょうか。諸悪の根源はそこにあるのではないでしょうか。国が「話す・書く」を測れる独自の試験を作ればいいと思うんですが。時間と手間はかかるでしょうが、できるはずです。

 以前この件を別のブログで取り上げたとき「文科省にもっともな言い分があるのかもしれません」と書きましたが、次の読売新聞11月2日の記事を読むと、私はお人好しだったようで・・・

 文科省幹部は巨額の投資を行っている民間試験団体から損害賠償請求される恐れなどを挙げ、「この問題だけは絶対に延期できない」とクギを刺した。

 これが事実だとすると、50万人の受験生の人生よりも、自分たちの保身を優先したということになりそうですけど・・・。憲法によれば、公務員は国民の奉仕者のはずなんですが。


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kokoro_no_fukei at 17:27コメント(0) 

2019年09月23日

本人の意思が第一


 たいした知識のない私が、中学生3年生の親から進学相談を受けました。もうすぐ10月。本腰を入れて考える時期に来ているようです。

 候補校とか内申点とか、色々な情報を得たあとで、本人の希望を尋ねますと、

「いや、本人は、そういうこと、あんまり考えてません」。

は?

「本人の意思、第一じゃないんですか」。

「いえ、考えようとしないんです」。

「だったら、考えるようにもっていけばいいんじゃないですか」。

 結局、親子でもう少し話し合いをしてもらうことに。

 中学生には、大したことは考えられないかもしれませんが、自分の人生を自分で考えるいい機会だと思うんですけどね。

 親子関係のよさそうな、良心的な人なんですが、面倒見がよすぎるように私には感じられました。

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kokoro_no_fukei at 17:32コメント(0) 

2019年07月16日

生徒の成長


 昔々、大昔、塾のバイト時代。

 何年も通ってくれた生徒もいます。その中には、心の成長を感じさせる生徒もいました。

 ある男子。小学生の頃は、休んだり遅刻したりが多くて、授業中の態度もなげやり。教材は持ってこないし、宿題もやってきません。しかも、腹の立つことに、見え透いた言い訳や嘘のオンパレード。そのたびに注意したり、叱ったりしますが、少なくとも私の言うことはまるで効き目がありませんでした。「どうせオレはバカだから」みたいな発言も飛び出します。正直言って、この生徒は教えたくありませんでした。そういう状態が中1の頃まで続きます。よくやめなかったものです。

 ところが、その後、徐々に態度は改善されていきます。欠席・遅刻は減り、定期テスト前には早めに来るようになったり、参考書を持ってくるようになったりしたのです。言い訳や嘘は影を潜め、不快な雰囲気もなくなって、私とも普通に会話できるようになっていきました。私はとても意外に思いましたし、安堵もしました。

 この変化は、一体何が原因なのか。私の努力だったら美談なのですが、全くそうではありません。残念ながら、卒業まで聞き出す機会はありませんでしたが、変化を嬉しく思っていることだけは伝えることができました。照れくさそうな顔をしましたが。親にとっては、はるかに嬉しいことだったでしょう。

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kokoro_no_fukei at 14:07コメント(0) 

2019年06月26日

自分のことは棚に上げる


 自分のことは棚に上げる

 私にとっては、これが、子供を教える際に必須?の心構え。(^^;)

 私には 「同じことやってきたんだから、自分には言う資格はない」と思うことが山ほどあります。世間にあふれるさまざまな批判の中にも、「お前には言う資格はない」というものが目立ちます。

 しかし、だからと言って、口を閉じていたのでは、大人としての責任が果たせない場面も多いのです。

 ある小学生が別の子を「デブ」と呼んでいました。「そんな体のこと、言うもんじゃないよ」と私はたしなめましたが、そういう私こそ言っていたのです。

 そんなときは 「ああ、オレもやってたな・・・」と良心の呵責を感じていることもよくあります。時には「実は僕も同じことをしてたんだけど・・・」と白状することも。

 これも一種の因果応報、自業自得なんでしょうね。


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kokoro_no_fukei at 23:04コメント(2) 

2019年06月03日

学級崩壊


 最近は「学級崩壊」という言葉を余り聞かなくなりましたが、事態は沈静化しているんでしょうか。それとも当たり前になって、報道されなくなったのでしょうか。

 塾にも学級崩壊はあります。私も大昔のバイト時代、何度か経験しました。その一例を、長くなりますので、授業の冒頭だけご紹介します。

 そのクラスは中学生10人余りが在籍していました。男子が多数派です。定刻になっても、来ている生徒は半分くらいで、ざわざわしています。

 授業を始めようとすると、一人が自転車でやって来るのが窓から見えるのです。教室の生徒は直ぐに騒ぎ出します。教室に入ってきた生徒は、私を無視して大声で他の生徒と話し始めます。それを叱って、授業に入ろうとすると、また新たに遅れた生徒が自転車でやって来ます。その繰り返しで、いつまで経っても授業が始められないのです。

 勉強しようという生徒は1人か2人で、教室全体では、授業にならないのを気にもしない感じでした。私をからかうのを面白がっている生徒もいました。一体何のためにわざわざ塾に来るのか不思議でなりません。たぶん親はこの実態を知らなかったのでしょう。

 専任の先生たちでも結果は同じようなものでした。私はそのクラスにはうんざりでしたが、まだ若かったですし、週に1回、50分担当するだけでしたから、くじけずに続けることができました。でも「それがいい経験になりました」「鍛えられました」などと言うつもりはありません。

 ただ塾には強力な解決方法があります。それは退塾です。このクラスの生徒も何人かやめていき、学級崩壊は一応おさまりました。本人は何も変わっていませんので、根本的な解決ではありませんが。

 小中学校にはまずそういうことはできませんから、学校の先生たちの苦労は並大抵のものではないでしょう。心を病むのも当然だと思います。


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kokoro_no_fukei at 13:51コメント(0) 

2019年05月27日

完食強制指導


 先日のNHKニュースでやっていました。教育現場での給食完食の強制によって、一部生徒の心身に深刻な被害が出ているそうです。中には食べ物を口に押し込むようなことも。

 これは私がいつも訴えている価値観と反対のやり方です。つまり「給食は完食しなければならない」という公式があって、それを全員に当てはめているわけです。一人一人の個性を見出して、それに合わせようという姿勢が感じられないですね。

 ほとんどの先生はまともな指導をしていると信じたいですが、全国ニュースになるということは、見逃せない頻度で起こっているのかもしれません。

 好き嫌いをなくそうという考えはいいものでしょうが、強制すれば逆効果でしょう。生徒の食が進むように工夫して成果をあげている学校も紹介されていましたが、そこには強制の要素は見当たりませんでした。

 個性や多様性の尊重は、かなり前から世の中全体で言われているんですが、残念ながら掛け声だけになっている部分もあるようです。



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kokoro_no_fukei at 14:05コメント(0) 

2019年05月25日

昼食時間が15分!?


 先日横浜市の公立中学の昼食時間が15分しかないことが全国ニュースで取り上げられていました。

 勉強よりも食事の方が大事だろ?という価値観の私には驚きの内容でした。私の価値観も極端ですけど。(^.^;)

 私のような早食いできない人間にとっては、絶望的な短さです。案の定、全部食べられない生徒の存在が紹介されていました。もし私が今横浜の公立中に通っていたら、間違いなくそういう生徒の一人になったでしょう。他の地域ではどうなんでしょうか。

 体が成長する時期ですし、食事の楽しみは生活の中で大きな部分を占めていますし、のんびり食べられる時間を確保してもらいたいものです。学校が時間の捻出に四苦八苦していることは百も承知ですが。

 高度成長期には、企業では早食いが当然という風潮があったらしいですけどね。でも、今では、肥満のもと、など健康に悪いことが知られるようになっています。



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kokoro_no_fukei at 15:56コメント(0) 

2019年02月21日

私の精神年齢の低さ


 昔々、大昔、塾のバイト時代。

 教師としての私の欠点の一つは、精神年齢が低くて、子供(主に小学生)と夢中になって遊んでしまうことでした。当時はまだ体力がありましたから、プロレスごっこみたいなこともやりました。 (^o^;)

 だから仲よくはなるんです。が、子供の中には、この人は自分の仲間だと認識するのか、なめていた子もいたかもしれません。肝腎な時に、叱っても、言うことを聞かない子が出るんですね。

 やっぱり教師は教師で、友だちではありません。仲よくするのはいいんですが、100%同じになってはまずいでしょう。でも、どうも至らぬ人間で、とうとうその微妙な距離感は体得できずに終わったようです。


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kokoro_no_fukei at 10:37コメント(0) 
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