自由

2024年03月23日 22:43


 「最近自由にものが言えなくなったね」とぼやく声を時々聞きます。今やうかつなことを言うと、直ぐ「〇〇ハラスメント」と非難されるようになったからです。

 ただ、そう言っている人は男性で、それも中年以上ではないかと思います。つまり、今まで散々好きなことを言ってきた人たちです。いわば「加害」側の人たちです。

 一方、女性をはじめとする「被害」側の人たちにとっては、今の傾向はどうでしょう。中高年男性からいやなことを以前ほど言われなくなったので、むしろ歓迎しているのではないでしょうか。

 確かに中高年男性にとっては不自由な環境となったのでしょうが、それはこれまで何も考えずに自由に発言していたから、そう感じるのではないでしょうか。そして、何も考えない発言だったので、相手を不愉快にしていたのです。

 ですが、世の中の変化は、それまでの自分を人を傷つけない人間へと脱皮させるいい機会ともなるのではないでしょうか。

 私も以前よりは発言に気をつけるようになりました。特に年下相手をからかうような発言には、信頼関係を確認するなど、より慎重になりました。確かに不自由ともいえますが、それで人を不愉快にしなくなったのなら、悪くない変化だと思います。その不自由さにもいずれ慣れるでしょうし。

 これは別に性格を変えるようなことではなく、言葉遣いですので、さほど難しくないでしょう。少し注意や我慢をするだけで、以前よりも周囲に好かれる人になれるのですから、前向きに取り組んでみる価値はあると思います。


23180826_s

ブログランキング・にほんブログ村へ

人気ブログランキングへ

👆よかったら、応援、お願いします。

2024年01月11日 14:05


 能登地震についてこんな記事が。ユーチューバーという若者たちが、再生数を稼げる動画を撮るため被災地入りをしているというのです。若者本人がそう発言したそうです。ハァ。何かため息が出ますな。

 違法な行為ではありません。地元は不要不急の訪問はやめてくれと言っていますが、強制力はありません。

 被災者側は、自分たちの不幸を人気取りや金もうけの材料にしている、と腹立たしく感じる人が多いのではないかと思いますが。

 私は自由の大切さを何度も訴えてきました。しかし、いくら合法であっても、他人を不愉快にする自由まではないでしょう。

 こういう人はごく一部でしょうけど、頭の中が動画の再生数のことで一杯で、被災者のことを考える余地がないのでしょう。元々そういう人なのか、それとも収益に目がくらんだのか。せめて復旧活動の邪魔にならないことを願うばかりです。


767b8e98836eef2376bafd59b508adad_s

ブログランキング・にほんブログ村へ

人気ブログランキングへ

👆よかったら、応援、お願いします。

2022年12月15日 15:18


 たまたまEテレを見ると、子育ての番組をやっていました。別にそれを見るつもりはなかったのですが、ちょうど専門家らしき女性がパネルを見せて話していました。そのパネルには「子育てはたこ揚げ」と書いてあり、うまい表現だなあと思いました。私の人間観にも通じるものがあります。

 つまり、「自由にさせなさい。でも、放任じゃない」と言っているわけですね。たぶん、口出しせずに常に見守り、いざというときは助けたり、止めたりせよ、ということでしょう。

 私は、人は自由なものだと思っています。自由の大切さ、ありがたさをつたない文章で繰り返し述べてきました。人はたこのように気分よく青空を舞えばいいと思っています。

 一方、人は環境や社会の存在なしには生きられないものでもあります。ならば、少なくともそれらを害さない義務があるのではないか、ということです。それを忘れたら、まさに糸の切れたたこになってしまうわけです。


4281414_s

ブログランキング・にほんブログ村へ

人気ブログランキングへ

👆よかったら、応援、お願いします。

2022年03月10日 11:10

1861905

 ウクライナのゼレンスキー大統領は8日イギリス議会に向かって「降伏しない」と演説したそうですね。

 私は、国民に選ばれた大統領が決断したのなら、それでいいと思っています。最善の結果が得られるよう願うばかりです。

 「早く降伏した方がいい」と言う人たちが日本にはけっこういるようです。一般市民の悲惨な様子を連日メディアに見せられれば、そういう主張が出るのは分ります。善意の主張もあるのかもしれません。

22770778_s

 私は、安全なところで何もせずに、こんなことを書くのは心苦しいのですが、前回も書いたように、無抵抗の降伏には賛成できないですね。降伏しても、自由も誇りも失い屈辱的な日々を送ることになるでしょうし、豊かさも望めなくなるのではないでしょうか。最悪の場合はロシアに迫害されることも。

 それに無抵抗の降伏は、ロシアの容易な強大化を招きかねません。ますます緊張が高まります。おまけに「ロシアがうまくやったんだから、オレたちも」と考える国も出てくるかもしれません。ウクライナの人たちは無意識に日本のためにも戦っていることになると思います。

 降伏を勧める人の中には太平洋戦争を引合いに出す人もいます。確かに1945年の初めに降伏しておけば、沖縄戦も原爆投下もありませんでしたから。これには同意します。

22009991_s

 ですが、今回のウクライナでの戦争は、ロシアの一方的な侵略ですからね。抵抗する大義名分は大いにあると思います。それにかつての日本は孤立無援でしたが、今回は世界の多くがウクライナの味方です。

 現在の戦闘では勝てないでしょうが、時間をかければアフガニスタンが1989年にソ連を追い出したように、最終的な勝利を収めることもできるかもしれません。

 なお前回書きましたが、私は全滅するまで戦うべきだとまでは言いません。たとえば、武器がなくなってしまえば、どうしようもないでしょう。それに全滅してしまったら、戦いの有様を後世に伝える人が誰もいなくなってしまいますから。勝った方に都合のいい歴史だけが残るという事態は避けたいものです。

23536048_s

 とにかくウクライナにとって最良の結果がもたらされるよう願ってやみません。


ブログランキング・にほんブログ村へ

人気ブログランキングへ

👆よかったら、応援、お願いします。

2022年02月06日 14:30


 少子化の原因は、子育てにお金がかかって大変だからと言われています。それはその通りだと思いますが、別の理由もあるのではないかと長年思ってきました。

 それが、そもそも子供はほしくない、子供をもつ気にならないという理由です。変な表現ですが、お金よりももっと「純粋」で「根本的」な理由です。

 昔は、結婚したら子供はもつもの、それが幸せだと信じられていて、誰もが当然のように受け入れていました。それを疑う人たちが現れているのではないかということです。個人の権利がより尊重されるようになった結果でしょうか。だから、政府などがお金の問題だけに取り組んでも、それでは不十分ではないかと思っていました。

 しかし、今まではその具体例がありませんでした。ですので、私の意見には説得力がないと思って、公表できなかったのです。ところが先日ついに具体例と思われる人の記事が見つかりました。

 この記事によりますと、その人は、自分は利己的だから子供はいらないというアメリカの女性で、避妊手術まで受けているそうです。かなり多くの人が賛意を表わしているそうですし、おそらく日本にもある程度似た考えの人がいるのではないでしょうか。現にこの記事に共感のコメントが多く寄せられています。

 私はその考え方に特に反対はしません。個人の生き方ですから、ご自由にどうぞ、というところです。本人が納得できる生き方をするのが一番です。政治家は頭が痛いかもしれませんけど。

CIMG0607

 ところで、記事へのコメントの中には子供不要の考えに批判的なものもありました。それに対する私の考えを質疑応答の形に加工して述べたいと思います。

 子供がいなければ、社会が成り立たない。

 はい、その通りです。でも、私はこの点は楽観的ですね。子供不要の人は少数派だと思っています。特に根拠はないんですが😅

 もともと子育てに向いていない人が一部いて、昔はそういう人も世間の圧力で子供をもったのでしょうが、今や自分に合った生き方が出来るようになってきました。

 子供をもたない人の分、人口はやや減るでしょうけど、子育てに向いている人だけが子育てをした方が子供も幸せではないでしょうか。

 子育てして、人として成長できた。

 はい、私もそう思います。ですが、一部の子供不要の人は、成長というものに興味がないんじゃないでしょうか。それを困ったものだと言うことはできますが、考えを変えさせるのは難しそうです。

 あるいは、子育て以外のところで成長できると思っている人もいるかもしれません。それには同感します。子供がいなくても立派な人はいくらでもいますからね。

 子育ては社会貢献だ。子供がいない人も、いつか他人の子供の世話になる。

 筋は通っていると思います。でも本人にその気がないのに、批判して子供をもたせることができるかどうか。できたとしても、いい子育てになるかどうか。

 むしろ、子育てしない分、別の何かで社会貢献するように勧めた方がまだ効果があるのではないかと思うんです。

 なお、私は自分が必ずしも望んだわけではないのですが、こんな人生になってしまいました😅。社会貢献できないのですから、ボランティアくらいは、やって当然という思いが心のどこかにあります。


CIMG0630

ブログランキング・にほんブログ村へ

人気ブログランキングへ

👆よかったら、応援、お願いします。

2021年09月25日 22:08


 子供が何か不祥事を起こすと、世間は「親の顔が見たい」と言って、責任を親に求めます。そんな行動しかできない子供に育てた責任が親にあるということです。

 ですが、親はそんな育て方しかできないように、その親の親に育てられたとも言えます。

 その親の親は、さらにその上の親に・・・と、どこまでもさかのぼれます。いわゆる負の連鎖でしょう。そういう見方をすると、どうも誰も責められないようです。

 つまり人の行動は、大昔から親の育て方で決められていて、本人の自由にはならないことになりそうです。

 親以外にも、世の中の動きのような、大きな影響を与えるものはありますが、要するに人は自由に生きているようでも、実はすべて周囲に前もって決められているかもしれないのです。

 これが唯一の正しい見方かどうかは、私には分りませんが、少なくとも重要な見方だとは思っています。

 私は人生の途中でその見方に気づいていきました。それにつれて、人を徹底的に批判することができなくなっていきました。とんでもないことをする人でも、「この人はそうするしかできないんだよな」「この人にそうさせる何かがあったんだよな」という思いが心のどこかに生まれるのです。

 それがいい変化かどうかは分りません。ただ書き留めておきたくは思いました。


3988172_s

ブログランキング・にほんブログ村へ

人気ブログランキングへ

👆よかったら、応援、お願いします。

2021年07月05日 16:44


 「みんな仲よく」とか「友達100人つくろう」とかいう子供向けのかけ声があります。今ではだいぶ疑問の目が向けられるようになりましたが。

 これを正しいとしますと、人を嫌うのはよくないことになりそうです。

 ですが、「嫌う」という心の働きはとても大切です。嫌うというのは、自分にとって有害と感じるものを遠ざけることで、大昔から生き抜くためには欠かせないことだったと思います。その必要性は、現代でも基本的に変わらないのではないでしょうか。

 嫌うこと自体は別に恥ずかしいことでも、不道徳なことでもないと思うのです。

 しかし、「みんな仲よく」から分るように、人を嫌うのはよくないことと思われる傾向があるのではないでしょうか。確かに人を好くのと嫌うのとを比べたら、前者の方がいいに決まっています。同級生同士が好き合っている教室と、嫌い合っている教室とを比べたら、どちらがいいかは言うまでもありません。

 しかし、自分にとって不快な人が1人もいない状況というのは、そう多くはないでしょう。どうしても合わない人というのはいるものです。そういう人を嫌うのは、自然なことで、罪悪感を感じることでも、とがめられることでもありません。

 嫌いな人を好きになろうと努力するのは大変けっこうです。自分の誤解やわがままで嫌っている場合もありますので。相手のいいところを見つけるなど、方法もあります。しかし、無理に好きになろうとしなくてもいいでしょう。まして周囲が「仲よくしなさい」と圧力をかけるのは行き過ぎです。

 ただ、嫌われるのは相手にとってはいやなことです。露骨に嫌悪感を表わすのは、攻撃しているのと変わりません。だから、なるべく摩擦が起きないように、さりげなく応対したり、距離をとったりすればいいわけです。

 これは取り立てて目新しい方法ではなく、大人なら、多くの人が実行していることでしょう。まさに「大人の対応」です。子供には「みんな仲よく」と同時に、それが無理なときの振る舞い方も教えるのがいいと思うのですが、学校でそんなことを教えるのは難しいでしょうか。やはり教えるとしたら家庭でしょうか。


5196010_s

ブログランキング・にほんブログ村へ

人気ブログランキングへ

👆よかったら、応援、お願いします。

2021年06月09日 13:35


 ニュースによると、京都府伊根町で12〜15歳へのワクチン接種を始めたところ、町外から抗議の電話などが殺到したそうです。中には脅迫めいたものも。

 先日私は、打たせようという圧力を懸念しましたが、打たせまいという圧力まで出てきましたか。

 接種が強制なら、抗議するのは分ります。しかし、接種は自由です。

 ワクチンを打たない自由もありますが、ワクチンを打つ自由もあるんです。

 抗議する人は、ワクチンを打ちたい、我が子に打たせたいという他人の自由を侵害していることになります。

 打つ自由も、打たない自由も、みんなでみんなの自由を守っていきませんか。


CIMG0331

ブログランキング・にほんブログ村へ

人気ブログランキングへ

2020年04月22日 22:03


 湘南海岸・三浦半島・鎌倉が、週末けっこうな人出だったそうで・・・。

 確かに自然の中で一家族ぐらいが遊んでも、何の危険もありません。ですが、皆がそう思って出かけると、集団が出来て、感染が始まってしまうんですよね。ですから、「家にいてくれ」と言われているわけで。

 でも言われて素直に従うような人なら、そもそも行きませんよね。あるいはニュースなども見なくて、そういう呼びかけも知らない人か・・・。

 いつも自由を重視する文章を出している私は、人権を制限するようなことは、なるべくすべきでないと思っています。ですが、こういう行動のせいでいつまで経ってもコロナが収束しないようなら、法律を作って取り締まりをせざるを得ないでしょうね。

 そんなことにならないように願っています。


3107987_s

ブログランキング・にほんブログ村へ

人気ブログランキングへ

2019年05月11日 17:34


 先日、アイドルの握手会がテレビの芸能ニュースで取り上げられていて、そこに50代という男性ファンが顔を隠さずに出ていました。

 私はちょっと驚きました。世間ではそういう人を「いい年をして」「気持ち悪い」などとバカにする傾向があるものですから、堂々と顔を出すのはすごいなと思ったのです。

 ですが、本来はあれこれ言われる筋合いはないはずです。何を好きになろうが、周囲に迷惑をかけない限り、本人の自由ですので。

 50代で握手会に行く人は、20代で行く人よりも、ずっと少ないことは間違いないでしょう。共感できる人も限られていることでしょう。しかし、少数だから、共感できないから、といってバカにしていいわけがありません。(ちなみに、私はウルトラマン好きをバカにされた経験が)。 (^.^;)

 あくまで推測ですが、おそらく昔から、いくつになってもアイドルが好きという人はいたと思います。ただ世間の風当たりが強くて姿を隠していたのでしょう。それが世間が個人の趣味に対して徐々に寛大になってきたので、姿を現すようになったのではないでしょうか。

 最近は色々な少数派の人たちが声を上げるようになってきました。そういった変化はいいことだと思います。



CIMG0279

ブログランキング・にほんブログ村へ

人気ブログランキングへ

Recent Comments
記事検索
QRコード
QRコード
累積訪問者数(UU)
  • 累計: