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「心身症」は、精神的ストレスが原因で、体にさまざまな病気を引き起こすものです。子どもの心身症に早く気づくためには、まず、子どもの訴えに耳を傾け、その訴えをきちんと受け止めることが大切です。
 
■子どもの心身症

「心身症」とは、「本来は身体の病気でありながら、その病気の起こり方や経過に、精神的なストレスが密接に関係しているもの」をいいます。広い意味では、明らかな身体の病気がなくても、精神的ストレスが関係して、身体症状だけが起こるものも含めます。特に子どもの場合、広い意味での心身症に当てはまるケースが多くみられます。
 子どもの心は、発達の途中にあります。そのため、何らかのストレスに出会った とき、心の中でいろいろ考え、悩むことが十分できず、心の症状(精神症状)だけを 出すことはまれです。さらに、身体面が未成熟であることも影響して、精神的ストレ スを受けると、自律神経のバランスが崩れやすく、身体症状が出やすくなるのです。 また、子どもは、両親や環境の影響を受けやすく、心身症であっても、情緒や行動上 の問題を伴いやすいという特徴もあります。



■子どもの受けるストレス

乳児期では、スキンシップなどを通じた親の愛情が不足すると、そのことに対する不安や不満がストレスとなります。また、幼児期は自立心が芽生える時期ですが、心理的にはまだ親に依存しているため、過干渉はもちろん、放任し過ぎることも、子どもにとってはストレスになります。就学後の子どもにとっては、学校が重要な位置を占めてくるため、家庭内で受けるストレスに加え、「友達とうまくいかない」「いやなことをいやと言えない」「教師が悩みを理解してくれない」など、学校生活でのストレスも生じてきます。
 心身症は、どんな子どもにも起こりうるものですが、ストレスがあるからといっ て、必ず心身症が発症するとは限りません。多少の精神的ストレスを感じていても、 ほとんどの場合は、そのストレスに適応できています。
 心身症になりやすい子どもは、「頑張り屋」のタイプで、「融通性がなく頑 固」、「神経質」、「人前などで緊張しやすい」などの性格的な傾向をもっていることが多いようです。また、ストレスを抱えた場合に、それを跳ね返す、家庭や教師、友達などの援助があるかどうかも、心身症の発症を左右します。さらに、ストレスが一時的なものか、持続するものかなど、ストレスの性質も心身症の発症にかかわっています。 



■心身症のサインと対応

子どもの心身症で起こる症状や、その環境には、「症状の種類や程度が日によって違うなど、動揺しやすい」「休みの日は、症状が軽くなることが多い」「症状の訴え方がオーバーで、頻繁」「不眠や気分の落ち込みなど、精神症状がある」「家族や友人関係に問題が存在する」「精神的な悩みを本人が訴える」といった特徴があります。このほか、「頭痛」「腹痛」「気持が悪い」という3種類の訴えが同時に見られる場合は、心身症の可能性が高くなります。ただ、このような症状の背後に、「脳腫瘍」や「てんかん」などの身体疾患が隠れていることもあるので、まず小児科できち んと診察を受けることが必要です。
 心身症の治療では、「身体症状の軽減」「ストレスの軽減」「環境調整」「スト レスに対する子どもの対応能力を高める」などが行われます。家庭では子どもの訴え を認めて、「つらくて大変ね」と共感してあげてください。また、身体の症状にとら われないよう、気分転換を考えてあげるのもよい方法です。ただし、子どもの心に無 理やり踏み込むことは、控えたほうがよいでしょう。