2009年08月09日

他者否定による自己肯定

ネットでいろんな人の意見を知るようになって、いろいろ知ったり考える機会が増えた。
ブログを書くようになって、自分の考えを自分で自覚する事も増えた。
死刑に対する考えなど、ブログを書いていなければ、自分がどういう事を望むのかなんて、これ程突き詰めて考えはしなかったと思う。
ネットを通じていろんな人の言葉を知ったり聞いたりする事は、ためになる反面、不快な思いもする。
顔を合わせないし、どこの誰かも分からない人と話すのだから、遠慮が配慮に欠けるきらいがあるからだ。
私が一番嫌なのは
「知らないくせに私が正しい」
という人が多い事だ。
いわゆる「自己の完全肯定」である。
「知らない」事にさえ気づいていない場合がほとんどだ。
自己肯定は大切だと思う。
自分を愛せなければ、他人も愛せない、とはよく言われる言葉だと思うが、それは正しいと思う。
だが、同じくらい「自己否定」も大切な筈である。
自分の欠点や弱点を知らなければ、成長も出来ないだろう。
スポーツや芸術でも「素直な人程、よく伸びる」というが、それは当然。
初めは誰だった何も出来ない。でも出来るようになりたい、と努力する。
出来る人を認め「どうすれば出来るようになるのだろう」と考えてその人を目標にして学べば、出来るようになるのも早いに違いない。
逆に、自分が出来ない事を認めず、出来る人も認めず、けなしてばかりいては、成長の望みは薄い。
「自己肯定」は自分の欠点も弱点も認め、それが自分なんだと受け入れる事だと思う。
そして、欠点や弱点を克服すべく、理想に向かっていく事が成長に繋がるのではないだろうか。
その成長とは知識が増える事だけではなく、心が豊かになる事でもある。
自己肯定は
「なんでも出来る、正しい私」
という虚像を作って、それを愛するのではない。
この虚像による「自己の完全肯定」は「他者を否定する」事で成り立っている場合が多いように感じる。
まず、何かしら議論したり、他人の意見に対し反対意見を言う時、イメージや自分の持っている稚拙な知識だけで考えを述べる。
その「稚拙な意見」が暴かれそうになると、途端に暴言を吐いたり、変な方向に議論を持っていったりする。
一番よく見かけるのは「相手を攻撃する」事である。
「あなたが間違っている!」と言い続けるのだ。
まともに聞いていたら、へ理屈だらけ、「自分の事は棚上げ方程式」が炸裂で非常に見苦しいのだが、本人は気づいていない。
相手が「間違って」いるから「自分が正しい」
という理屈なのである。無茶苦茶である;
相手が間違っている場合もあるだろうが、自分も間違っている場合だってある。
正しいと主張したいのなら、自分の考えを述べるしかないのだが、それをせずに「相手を攻撃」する。質問にも答えない(矛先をずらす)言っている事がころころ変わる。
要するに主張するに足る「知識」も「考え」もないのである。
あるのは「自分は正しい」という絶対的な「虚勢」だ。(または、ネットという多くの人の目があるところなので、「正しく」あろうとするのではなく、自分が「正しく見える」ように必死な人も多い)
私はこれが
「他者否定による自己肯定」
だと思う。
これは「楽」なのが特徴。
何の努力も知識もいらずに、優越感に浸れるからだ。
「差別」と似ているな、と私は思っている。
相手を無理やり「下」にすれば、自分は「上」なんだと威張っていられる。
かなり低レベルな人間のする事なのだが、本人に自覚がないのがやっかいなのだ。
この考えは「独裁」に繋がりやすいので、非常に危険であると思う。
「知らなくても私は正しい」は、一歩間違えば
「私の言う事はすべて正しい」
になるからだ。
「死刑制度」で私がぞっとするのは、こういうところである。
人の命を粗末に扱った加害者を否定するくせに、自分が加害者の命を粗末に扱う事は肯定するのだ。
大抵の「死刑制度肯定派」は「死刑制度」の知識をろくに持っていない人が多い。
議論になると「死刑廃止派」を叩く事で自分を正当化する。上記の「他者を否定する事での自己肯定」である。
「知らない」にも関わらず「死刑にしろ」と叫ぶ。
「知らなくても私は正しい。だから、そいつを死刑にしろ(殺せ)」と。
自称「命の大切さを知っている」人の言う事がこれである。
この考えのいきつくところが、ユダヤ人の虐殺を命じたヒットラーのごとくになりそうで非常に怖い。


「海賊対処法案」の問題点と恐ろしさが分かりやすく書かれています。

●ttp://pub.ne.jp/shimura/?entry_id=2205661
「志村健世のブログ」様

「大脇道場」様
●ttp://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1159.html
ソマリア沖への自衛隊派兵に反対!「海賊対処法案」阻止!キャンペーン中!

トラックバックが一部、通りにくくなっているようです。申し訳ありません。(後日
承認制なので分かりにくくてすみません)

●ttp://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-532.html
死刑FAQ「村野瀬玲奈〜」様のブログ

http://palestine-heiwa.org/choice/list.html
イスラエル支援企業の一覧

http://www.aseed.org/ecocho/
エコ貯金ナビ

http://mscience.jp/index2.htm
フェアトレード情報室

http://no-saiban-in.org/
裁判員制度はいらない!大運動

http://www.news-pj.net/index.html
「NPJ News for the People in Japan」

http://www1.jca.apc.org/vaww-net-japan/
『「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク』

http://stop-du.jp/
ストップ!劣化ウラン弾キャンペーン

http://www.magazine9.jp/
マガジン9

http://www.hanchian.org/
共謀罪を廃案に!

http://www.horae.dti.ne.jp/~snzk/index.html
消費税反対

http://www.geocities.jp/y_20_06/index.html
無期懲役刑に関する誤解の蔓延を防止するためのホームページ

kokouroko0923 at 22:55│TrackBack(1)社会 | 人権

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1. “暴力” 、 “人権” を改めて考える  [ あなたは悪くない ]   2009年08月26日 06:01
森田ゆり氏の著作 「エンパワメントと人権」を読んだ。 とってもしっくりくる中身の本だった。多分、どんな人が読んでも、心に響くところ??.