2007年02月15日

今年の入試をふりかえって

厳しいといわれた今年の入試でしたが、クラスの生徒さんたちは大健闘しました。

個々に目を向ければ、全員が全員大成功だったというわけにはいかず、私たちもこれから反省と分析をしなくてはならないのですが、クラス全体、という見方をすれば勝率は高かったと思います。

すでに各塾から情報が提供されているように、ほとんどの1月校が予想以上に緩かった中で、淑徳与野、浦和明の星、渋幕はきつかったというのは、私たちも実感するところです。

塾全体の資料を見ると、淑徳与野や明の星は偏差値70位ある上位生でも足下をすくわれるケースがあったようで、侮れない入試だったのではないかと思います。

その中にあって、うちのクラスでは明の星は全員合格できました。ありがたいことです。

渋幕も東邦大東邦も、男子に比べて女子の方がきつく、特に渋幕は合格者を絞ったことがうちのクラスにも多少影響しましたが、結局、桜蔭や豊島岡に合格できているので、ダメージとはなりませんでした。

渋幕は合格者を絞りすぎたのでしょう。ついこの前繰り上げ合格の連絡があったという生徒さんもいました。こんなことなら、1月の時点で合格をくれたらよかったのに、と思いましたが、学校側も、去年、入学者が多すぎたため、慎重にならざるを得なかったのでしょう。

さて、気になる桜蔭の入試ですが、志望者が減ったことと、国語の問題が易しかったこともあってか、昨年、一昨年より入りやすかったように思います。

合格者に国語の答えを書いて持ってきてもらっているのですが、ほとんどのお子さんが9割前後正解できています。

「書いていて気持ちよかった、楽しかった」と言ってくれた生徒さんもいて、うちのクラスのお子さん達にとっては、解きやすい問題だったのではないかと思います。

理科も、合格者は8割くらいは得点できていたようです。
算数は、そう簡単にはいかなかったようですが…。

模擬テストの合否判定で50%以下の合格率だった生徒さんたちがかなり合格できていたので、本部からも「特別クラスからは試算以上の合格者が出た」というコメントをもらいました。

豊島岡も予想通りの激戦でした。塾全体として見ると、偏差値65を境目に、合格率が下がっています。

豊島岡の2回目、3回目の倍率は10倍を超え、3回受ければ云々という特典はほとんど期待できない状況のようです。

毎年のことですが、豊島岡についていえるのは、理社で稼ぐタイプの受験生には不利であるということです。

豊島岡の入試では算国の方が配点が高いので当然かもしれませんが、桜蔭もまた理社の配点は低いのです。

にもかかわらず、桜蔭は教科バランスが悪く、理科と社会で総合偏差値を上げているお子さんでも合格を勝ち取れています。

それに対し、豊島岡では、算国2教科が強いお子さんの方が明らかに有利です。

豊島岡の勝率を考えるとき、4教科偏差だけでなく、2教科偏差も視野に入れた方がいいといえそうです。

2月3日の筑波大附属ですが、ここも相変わらず、受験者層と入試問題の難度があまりにもかみあっていないためか、合否をうらないにくい学校です。

副教科を含め、ミスをしなかった受験生が合格できているようです。

辞退者もまた多いようで、補欠合格とされた受験生には、「すぐ繰り上げがきますから」という言葉があったそうです。

また、補欠候補に名前が上がっていなくても、ハガキで補欠の連絡が届き、その後、すぐに電話で合格を知らされたというお子さんもいました。

空前の大激戦といわれた今年の入試でしたが、やはり、優秀な受験生はどこを受けても合格できるとう点で、何も変わりはありませんでした。

入試全体を各塾がどのように総括するか、待たれるところですが、女子上位クラス担当者というミクロな視点から見ると、偏差値60前後の受験生にとっては、微妙な差が明暗を分けた入試となったのではないかと思います。

合格確実といわれた学校で不合格をとって涙を流したかと思えば、チャレンジ校にあっさり合格して大逆転の笑顔を見せたりと、そのときそのときのテストのちょっとした出来具合の差が、合否を左右したのだといえるでしょう。

となると、やはり基礎基本をコツコツ積み上げてきた受験生、国語でいえば、漢字、言語要素を落とさない受験生は成功したのではないでしょうか。

受験計画の立て方も大切だと思います。

毎年のことながら、クラス全体がうまくいったとはいっても、希望通りにはいかなかったお子さんへの申し訳なさがあり、私たちにお祝いムードはありません。

もう、新6年生の授業が始まっています。
もっと上手に授業をできるように、もっといい指導ができるように、私たちも向上していかなくてはなりません。

今年も、新しく教材を作り、チャレンジを始めています。


 



この記事へのコメント
はじめまして。国語の不得意な娘をもつ母です。

お尋ねしたいのですが、
今年の桜蔭は、理科、国語が不得意な娘には
有利不利どちらに働いたのでしょうか。
得意科目は、社会。
算数は5回試験を受ければ1回失敗。理科は5回中2回。
国語は全般的にだめ。
合不合の平均偏差は四教科で70以上ですが、
2教科だと70にぎりぎり届くかどうか。
それというのも第4回の国語が平均点以下という成績だったためですが。
また、四谷の学校別を受けさせていただいた時、
理科が足を引っぱりましたが、合格率は80%以上との判定でした。
こんな娘ですが、先生ならどのような分析をなさいますか?

おかげさまで2日の豊島岡には受かりました。
先生の国語の授業を受けていたら、
きっと2/2の合格者掲示板に番号があったのだろうという気がします。
Posted by 新参者 at 2007年02月15日 12:24
桜蔭の入試…その1

コメントありがとうございます!
かなり優秀なお嬢様ですね。豊島岡はいい生徒さんをしっかり獲得しているな、とあらためて思います。
さて、桜蔭の入試ですが、特に失敗はしておらず、手応えがあったということでしたおそらく実際いい成績をとられていたのだと思います。
ほんの何点かの差だったのではないでしょうか。

今年の算数はすごく易しく、たとえば1番の最後の問題で、もしかして裏があるのではないかと勘ぐってしまった算数タイプの受験生は、時間をロスした可能性があるようです。算数がそれほど得意でない生徒さんでも解けてしまう問題が並んだので、できるお子さんでも計算ミスをすると痛かったのではないかと、算数の講師は話しています。
ひところのように、算数で大きく差をつけて上位につける、というタイプの試験ではなかったようです。
Posted by ダメ母 at 2007年02月16日 09:06
桜蔭の入試…その2

一方、国語もかなり易しかったので、算数型の受験生が不利だったとも言い切れません。実際うちのクラスを見ても、算数型、国語型、どちらの生徒さんも合格したりしなかったりでした。
結果から推測されるのは、理科と社会で8割以上、算数と国語合わせて7割以上が合格の目安ではないかということです。
私のクラスでも、合格確実と確信していた生徒さんを不合格にしてしまいました。また、余裕で合格するだろうと思っていた生徒さんの答案が、どの教科も信じられないようなまちがえだらけで、きわどかったかもしれないと思われるケースもありました。
Posted by ダメ母 at 2007年02月16日 09:30
桜蔭の入試…その3

桜蔭の先生自身が「もう一度試験をすれば、合格者の半分が入れ替わるだろう」とおっしゃっています。この言葉がすべてを語っているのではないかと思います。

お嬢様と同じような立場で豊島岡に進学される優秀なお子さんは、今までもたくさんいたし、今年も多数いると思います。

そうした方々と切磋琢磨しあい(二木賞もそう簡単にはとれないようです)、充実したいい学校生活を送られますように、お祈りいたします!
Posted by ダメ母 at 2007年02月16日 09:34
お忙しい中、丁寧な返信をいただき、ありがとうございます。
娘の友人の合格されたお二人は、
算数の力もあるでしょうが
お話し上手で読書好き書き物が好きというタイプでした。
国語苦手娘には不利だったのかなとチラッと思った次第です。
おっしゃるように、算数で「してはいけないミス」をしたかもしれません。
解き直しをさせてみたいところですが、がまんがまん。
新生活に向け、前向きに行きたいと思っております。
塾の新学年がはじまりましたね。ご活躍を祈っております。
Posted by 新参者 at 2007年02月16日 13:24
 桜蔭は今年、随分傾向を変えました。特に国語はここ数年の「罰ゲーム?」と思わせる苦行のような出題から、量を減らし、ガチガチに本文を読み込む必要をなくし、論説文を廃し小学生でも手の届く目線の2問に。読んで書いて楽しい出題だったろうと思います。算数は各問の(1)の平易化は驚くばかり。また、桜蔭名物「泥臭くしつこい場合分け」問題が、瞬殺で解ける美しい問題に変貌(泥臭く解いても易しい問題)。理科社会は、暗記知識を問わない方針をさらに徹底させた感じ。新参者さんのおっしゃる「お話し上手で読書好き書き物が好き」タイプや、テレビでニュースや平成教育委員会(下仁田コンニャクの製法が、一週前に放映されてました!)をニコニコ見ているような子が、有利だったように思います。私が付けた傾向変化のキーワードは「忍耐力勝負から、楽しめる受験へ」。まとめがヘタすぎて先生から点数をいただけそうにないですね(^^)
Posted by 素人感想 at 2007年02月16日 17:58
はじめまして、先生のブログはこの受験ひきこもり生活中ずっと欠かさず拝読していました。わが家のひとり息子は先生のライバル塾になるN研に通っていましたが、どこの塾だろうが男女問わず、小6生の受験勉強に取り組む姿はいろいろなお子さんがいて、どこでも似ているのだなぁと感じておりました。息子は第一第二志望の渋幕、駒東になんとか合格をいただき、今は遊びほうけいています。母は終わって2週間がたちさまざまな思いがよみがえってきます。先生の渋渋についてのブログは参考になりました。時間の使い方、けじめのつけ方勉強と遊びの切り替えの仕方のときは、プリントアウトをして何回も読んで聞かせていました。息子はそれを聞くとまるでそこに塾の先生がいるかのように感じたのではないかと思います。本当に先生からたくさんの勇気と励ましを頂きありがとうございました。これからも子育てとお体を大事にしながら受験生を見守っていって下さい。
Posted by フリカエリママ at 2007年02月18日 08:44
素人感想さま…というか、熱心に取り組んでおいでですね。さすがです。
今年の傾向がこのまま続くといいのですが、来年度の揺り戻しが怖いな、と思っています。
昨年、一昨年のようなガチガチの論説文が出ても大丈夫なように、足腰を鍛えておかなくては、と気を引き締めております。
がんばります!

Posted by ダメ母 at 2007年02月19日 08:57
フリカエリママさま
お子様の合格、おめでとうございます!
あたたかいコメントをありがとうございました。
拙いブログにもかかわらず、そのように読んでいただけて、とても嬉しく、励みに思います。

渋幕、駒東、どちらも評価の高い人気校ですね。
(もし、渋幕に進学されるようでしたら、うちのクラスの生徒さんと同級生になるかもしれません。)

ご子息のご活躍とお健やかなご成長をお祈りいたします!

Posted by ダメ母 at 2007年02月19日 09:07
入塾からずっと御三家のひとつを希望しましたが、6年後半の時、渋々の公開授業、飛龍祭、そして学校説明会に足を運び、家族全員はすっかり渋々ファンになりました。1月に無事に栄東東大選抜、浦和明の星の合格を頂き、2月入試初日に御三家をやめ、一直線に渋々を受けました。出願に迷った時期に偶然に先生のブログと出会って、自分の選択が間違っていないと確信しました。先生はおっしゃったとおり、どんなに評判のいい学校でも、実際に訪れたときに生理的にダメと思う部分があったら、相性はきっとよくないのでしょう。主人が今笑いながら、「渋々の上昇株をかけている」と言います。これから、皆で渋々をもっと盛り上げていきましよう。

先生のブログは受験出願に大変参考になりました。これからも、娘の渋々生活に参考になれたらと思い、拝読し続けます。


Posted by ユウママ at 2007年02月20日 10:23
こんにちは。
息子の塾でも、来週から新学年の授業が始まります。
先生も気持ち新たに頑張っていらっしゃることと思います。

以前に、宿題に時間がかかりすぎる、あおむしくん息子のことで、相談させていただいたものです。
あれから、塾の先生にも相談して、わからない問題は先生に時間を頂いて、もう一度教えてもらう、それから家庭でもう一度学習・・・と繰り返すうち、宿題の時間が短縮されただけでなく、予習復習にも取り組むようになりました。
さなぎくんくらいになれたように感じます。
ありがとうございました!!

でも、ここで、国語の長文読解問題で、長文の答えを書かなくてはいけないのを見るだけで、ひるんでしまい、全く点数を取れなくなっています。
読書は好きなので、まさか、国語で・・・と思ったのですが、要点をまとめる事が出来ないことと、言葉を置き換えることが出来ないようです。
Posted by あかり at 2007年02月22日 09:36
言葉を置き換えられないことは、語彙数が少ないことが原因かなと思いますが、要点をまとめられないのは、どうしてやったらいいのか・・・。
塾の国語の先生にも何度か質問したのですが、「とにかく取り組むこと」ということで、取り組んでみるのですが、こちらの努力不足で、どうにも出来ない状態が続いています。
読んだ事のある文章だと、何とか書けているので、読み込み不足なのかと思うのですが・・・。確かに、なんとなく読んでいます。(算数の文章題で、ケアレスミスが多いのです)
また、長々と書き込んで申しわけありません。
ご指導いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
Posted by あかり at 2007年02月22日 09:38
ユウママさま
お嬢様の合格、おめでとうございます!
先日、渋渋の保護者会に出席してきましたが、あらためて先生方の温かさにふれることができました。
「進学校だけれど、それだけではつまらない。いろんな経験を」という校長のことばどおり、昨日の合唱コンクールもすばらしいものでした。
4月からは渋渋の父兄仲間として、よろしくお願いいたします!
Posted by ダメ母 at 2007年02月23日 08:12
あかりさま
要点をまとめるのにはテクニックがありますが、それを息子さんが知っているかどうか、使っているかどうか確かめてみるとよいかもしれませんね。
難しい説明文でも、一読したあとに話題がわかればよしとします。そして、その話題についてどんなふうに話が進んでいるかを見ていきます。
要点をつかむ手っ取り早い方法は、「具体例」にカッコなどをつけてくくり、その前後に注目することです。「具体例の直前直後に要点あり」です。「具体例」を取り除いた文の中から、「〜すべきです」などの文末や「つまり」「このように」などのまとめる言葉の入っている文が要点になっていることが多いのです。
このように戦略的に文を読めているかどうか、確認されてみてはいかがでしょうか。
がんばってください!
Posted by ダメ母 at 2007年02月23日 08:22