2009年08月14日

民主党の「国立追悼施設」構想に抗議r。

 民主党は政権発足後、靖国神社を否定する、国立戦争犠牲者追悼施設建設についての有識者懇談会を設置する意向を示しました。

 終戦記念日を控えたこの時期、あえて、遺族たちの反感を買うような政策を公表する民主党に対し、激しい怒りを感じます。

 この国立追悼施設については、下記に紹介したとおり、平成十四年の段階で、日本遺族会が正式に反対を表明しています。

 民主党よ、戦後日本を支えてきた遺族の皆さんを悲しませるようなことをなぜするのか。

日本遺族会の「要請書」(平成14年11月19日)
 久しく中断されていた総理の靖国神社参拝が小泉首相の強い意向で昨年八月に続いて本年四月にも行われ、国のため犠牲となった戦没者に感謝の誠を捧げられたことは、日本遺族会として感謝に耐えません。今後も首相の靖国神社参拝が定着することを、衷心より願っております。
 さて、昨年十二月に貴職のもとに設置され、貴殿が座長として務められている「追悼・平和祈念のための記念碑等施設の在り方を考える懇談会」において、国立の戦没者追悼施設の新設構想が検討されておりますが、そこに現われた意見は戦没者遺族の感情を無視し、「戦没者追悼の中心施設」と考えている靖国神社の存在意義を形骸化するものであります。
 もしこのまま、「懇談会」が建設の答申を出すならば、靖国神社の根源に係わり、また、わが国の存立の根幹を揺るがす重大な事態をもたらすこととなります。
 このため、本会は去る七月三十一日、全国戦没者遺族代表者会議を開催し、「新設構想を断固阻止すること」を決議いたしました。
 また、国家は国のために散華された方々を靖国神社に手厚く祀り、末永く慰霊の誠を捧げることを戦没者ならびに国民に固く約束しております。
 よって、本会は、この「国立戦没者追悼施設新設構想」を断じて容認することは出来ません。ここにその撤回を要請いたします。
 平成十四年十一月十九日
  財団法人日本遺族会 会長 古賀  誠
内閣官房長官 福田 康夫 殿



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2009年07月16日

総理の靖国神社参拝の継続を

第23回戦歿者追悼中央国民集会


総理の靖国神社参拝の継続を!

村山談話の拘束の強さを示す田母神前航空幕僚長更迭問題、わが国の過去を断罪するためならば報道の倫理さえ蹂躙するNHKの台湾報道など、今日の平和の礎となられた英霊に対する敬意の念なきわが国の現状に心を痛めている方々も多いと思います。私共は、英霊の顕彰と総理の靖国神社参拝の継続を提唱して、本年も中央国民集会を開催します。皆様の奮ってのご参加を。


■各界からの提言


中條 高氏 (英霊にこたえる会会長)

三好  達氏 (日本会議会長)

田母神俊雄氏 (前航空幕僚長)

山本 卓眞氏 (偕行社会長)

金  美齢氏 (評論家)

日時 平成21年8月15日(土)10時30分〜12時20分

会場 靖國神社参道特設テント 入場無料
    地下鉄東西線・半蔵門線・新宿線「九段下」駅下車7分


当日は混雑致します。お車でのご参加はご遠慮下さい。開場9時30分予定
主催 英霊にこたえる会・日本会議

※どなたでも参加できますが、ご神域でも行事ですので、ふさわしい服装でのご参加をお願いします。また、大声を上げることや議事の進行を妨げるなど参加者の迷惑となる行為をされた場合、御遠慮願う場合がありますので、ご了承ください。のぼり等の持ち込みも御遠慮ください。

 



kokuminnokai at 10:05|PermalinkTrackBack(0)お知らせ 

2007年08月06日

第21回全国戦没者追悼中央国民集会のお知らせ

21回戦歿者追悼中央国民集会」の

 

ご案内

 

 来る8月15日(水)、靖国神社参道にて恒例の「第21回戦歿者追悼中央国民集会い」を開催します。

 中国の軍事的脅威の増大、北朝鮮の核開発、進展しない拉致問題、アメリカ下院での「慰安婦」決議という外患と、「A級戦犯」分祀要求や反日自虐教育の横行などの内憂の中で、我が国はどうすればいいのか。

 我が国の行く末について考えつつ、戦歿者に対する追悼の誠を捧げたいと思います。

 会場にお越しになれば、どなたでも参加いただけます(入場無料)。

 

●各界からの提言

 

堀江 正夫氏(英霊にこたえる会会長)

 

三好  達氏(日本会議会長)

 

古屋 圭司氏(衆議院議員・価値観外交を推進する議員の会会長)

 

東中野修道氏(亜細亜大学教授)

 

薛  格芳女史(日本李登輝友の会青年部副部長。6月の李登輝前総統の来日に随行)

 

 

●日時 8月15日(水)

 

       午前10時30分〜12時半。雨天決行

     午前9時半、受付開始。

座席には限りがありますので、高齢の方及びお体の不自由な方を優先させていただきます。

 

●場所 靖国神社参道「特設テント」 九段下駅下車徒歩七分

 

●主催 英霊にこたえる会、日本会議(電話03−3476−5611)

 

※どなたでも参加できますが、ご神域でも行事ですので、ふさわしい服装でのご参加をお願いします。また、大声を上げることや議事の進行を妨げるなど参加者の迷惑となる行為をされた場合、御遠慮願う場合がありますので、ご了承ください。のぼり等の持ち込みも御遠慮ください。

 

 



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2006年08月03日

第20回全国戦没者追悼中央国民集会のお知らせ

第20回全国戦歿者追悼中央国民集会

開催のお知らせ

 【開催要項】

 日  時   平成18年8月15日(火)

     午前10時30分〜12時20分頃
午前10時頃、受付開始予定ですが、席は限りがありますので、できるだけご年配の方やお体の不自由な方にお譲り下さい。

 主な提言者 稲田朋美氏(衆議院議員・伝統と創造の会会長)
          林 建良氏(台湾団結連盟日本代表)
          百地 章氏(日本大学教授)
 会  場     千代田区、靖國神社境内特設テント(大村益次郎銅像前)
 主 催     英霊にこたえる会、日本会議
 
※どなたでも参加できますが、ご神域でも行事ですので、ふさわしい服装でのご参加をお願いします。また、大声を上げることや議事の進行を妨げるなど参加者の迷惑となる行為をされた場合、御遠慮願う場合がありますので、ご了承ください。のぼり等の持ち込みも御遠慮ください。



kokuminnokai at 20:31|PermalinkTrackBack(1)お知らせ 

2006年07月22日

昭和天皇に関する富田元宮内庁長官「メモ」

「戦犯」合祀に対する昭和天皇のご発言に

関する宮内庁の富田元長官「メモ」について

●非公式「メモ」の政治利用は許されない

 7月20日朝、日本経済新聞の朝刊が一面トップで「A級戦犯 靖国合祀 昭和天皇が不快感」とする記事を掲載しました。昭和63年、昭和天皇がいわゆるA級戦犯合祀に不快感を抱かれ、「だから私あれ以来、参拝していない。それが私の心だ」と語っていた、とする「メモ」を、当時の宮内庁長官の富田朝彦氏が残していたというのです。
 まず問題にしなければならないことは、宮内庁長官という重職にあった方がなぜこのような非公式の「メモ」を手帳に貼り付けたまま放置していたのか、ということです。皇室をお守りすることが宮内庁長官の役割であるはずなのに、逆に側近として立場上知りえた「プライベートに漏らされたお言葉」をメモに記録し、その死後、これが公開されるというのでは、誰が皇室をお守りするのでしょうか。
 また、21日付各紙は、首相の参拝や分祀、国立追悼施設建設と結びつけて社説を書いていますが、「宮内庁の元長官の非公式メモ」を、「A級戦犯分祀論に結びつけるのは、昭和天皇の『政治利用』になりかねない」(百地章・日大教授)と思います。

●昭和天皇は「我国にとりては功労者なり」とご発言

 「メモ」の内容についても、富田元長官が書き留めたものと言われていますので、重要なご発言を書き漏らしている可能性もあり、慎重に検討すべきです。
 まず「戦犯」合祀に関しては、『木戸幸一日記』によると、昭和天皇が「戦争責任者を連合国に引渡すは真に苦痛にして忍び難きところなるが、自分が一人引受けて退位でもして納める訳には行かないだろうか」(昭和20年8月29日)、「(A級戦犯は)米国より見れば犯罪人ならんも我国にとりては功労者なり」(12月10日)と発言されている事実や、昭和20年9月11日の閣議で「戦犯」の裁判は日本の手ですることをGHQに要求することを決定したことに対して昭和天皇が「昨日まで朕の信頼した臣僚を朕の名において処刑することはできない」と異議を出されたことを踏まえて慎重に検討すべきです。
 また、合祀後も、引き続き昭和天皇からは勅使を戴いている事実や、昭和天皇の弟宮である高松宮同妃両殿下と三笠宮同妃両殿下、そして常陸宮同妃両殿下、寛仁親王同妃両殿下がたびたび御参拝になっているという「事実」を、私共は重く受け止めるべきです。

●「官民一体」「宮中への報告」を通じて合祀は行われた

 更に「メモ」を受けて、松平永芳宮司が当時、昭和天皇のご意向を無視して勝手に「A級戦犯」を合祀したかのように批判されていますが、事実は異なります。
 そもそもどなたを合祀するのか、その対象名簿は、遺族援護法等に基づいて政府が決定してきました。つまり政府は遺族援護法等の対象となる戦没者の名簿を「祭神名票」という形で靖国神社に送付してきたのです。
 「名簿」を受け取った靖国神社は、合祀される方のお名前を記した「霊璽簿(れいじぼ)」と「上奏簿(じょうそうぼ)」を作成します。そして「上奏簿」の方を宮中にお届けした後に、合祀を行ってきたのです。合祀は例大祭の前に行われ、合祀後の例大祭には必ず勅使を戴いてきています。
 「A級戦犯」も、このように政府の判断に基づき、宮中にも事前報告した上で合祀されたのであって、松平宮司が勝手に合祀したという批判は当りません。



kokuminnokai at 17:35|PermalinkTrackBack(1)論文 | 東京裁判

2006年07月03日

新たな外交摩擦を生む「国立追悼施設」なんていらない(下)

反靖国議連で報告された追悼懇論議のお粗末

――新たな外交摩擦を生む「国立追悼施設」なんていらない(下)

 

日本会議専任研究員 江崎道朗

 

●「施設を建設しても中韓との関係修復せず」の仰天発言

 

 では、どうしたらいいのか。そもそも「A級戦犯」問題を解決しないと、外国元首にお参りしていただけないという前提が間違いないのだ。

 世界百九十数カ国のうち首相の靖国神社参拝を批判しているのは、中韓の僅か二カ国(北朝鮮を入れれば三カ国)だけだ。一方、これまで靖国神社を訪問した国は戦後に限っても元首・閣僚クラスで十三カ国、大使・武官クラスで三十六カ国に及んでいる。

 

 靖国神社があるのだから、たった二カ国のためだけに追悼施設を新設する必要はない。こう言うと、「日本にとって中韓両国との関係は特別だ。両国との関係修復を図るために追悼施設を造ってあげればいいじゃないか」という反論が聞こえてきそうだ。

 

 その代表格が朝日新聞で、「国立追悼施設を考える会」の設立総会の模様を報じた平成十七年十一月十日の社説では「反対論ばかりが目立ってきた自民党から、新施設で近隣国との亀裂の修復をめざす動きが出てきたのは歓迎したい。先の大戦の戦没者をどう追悼するかをめぐっては、国内だけでなく中国や韓国なども巻き込んで対立が続いていた。その打開策となりうるのが、懇談会の提言した『明治以降の日本がかかわった戦争のすべての死没者』を追悼する施設の建設である」と、手放しで建設推進の動きを称えているが、山崎座長代理は講演の中で、こうはっきり断言したことを全く触れていない。

「中国や韓国の政治的非難というのは、国民感情の問題で、感情というものは論理ではありませんので、どのような態度をとっても怒られるときは怒られるわけです。

 非常に望ましくないことではありますが、仮に靖国神社に対する総理の参拝がなくなった時に政府がそれを宣言した。するとその次には、新年の総理の伊勢神宮参拝はどうなるか。ご存知のように伊勢神宮というのはかつて国威を発揚する神社でした。

 ですから、これ(伊勢神宮の参拝)を今度は攻撃の材料にされるかも知れないし、八月十五日の式典に対しても非難をしようとすればできるわけです。従いまして、私はこういう施設ができたから、これで外交問題が払拭されるとは思いません

 

 平静を装っていたが、この発言を聞いた与野党幹部たちはさぞかし驚いたことだろう。苦労して超党派議連まで作ったのに、こともあろうに「国立追悼施設を考える会」の設立総会において、建設推進派の「追悼懇」座長代理から「造っても関係修復などできません」などと言われるとは思ってもみなかったはずである。

 

 しかも、追い討ちをかけるように山崎座長代理はこう付け加えた。

「(九・一一米同時多発テロの関係者とされる)タリバンのようなテロリストによる被害者を追悼するかどうか。それと関連して、そのテロリストが死んだ場合、その人を追悼するのか。私共は議論しましたが、(結論が出ず)ついに手を挙げてしまいました」

 

 この発言を聞いた国会議員たちの脳裏に浮かんだのは、ブッシュ大統領の顔だったかも知れない。国際テロとの戦いの真っ最中に、国立追悼施設でテロリストを追悼するとなれば我が国の国策と真っ向から対立するばかりか、世界中、特に同盟国アメリカからは、「日本は何を考えているか」と強い不信感をもたれることになるだろう。

 

●韓国「対日独立戦争」の「戦歿者」はどうする

 

 問題はそれだけではない。誰も指摘していないが、「敵味方を問わず追悼する」という追悼懇の考え方は、韓国との間にも厄介な問題を引き起こす恐れがあるのである。

 

 『日韓共鳴二千年史』(明成社)の中で紹介しているが、韓国は、日韓併合から昭和二十年まで日本政府を相手に独立戦争を続けてきたというユニークな歴史観を持っている。特に大東亜戦争中は、アメリカや中国と共に、中国にあった大韓民国臨時政府の「光復軍」が日本と戦ったことになっており、だからこそ韓国政府は、昭和二十六年のサンフランシスコ講和会議に際して対日戦勝国としての参加を要請している。もっとも、連合国からは戦勝国としての資格なしとして断られているが…。

 こうしたユニークな歴史観に立ち、反日テロを行った韓国人たちを「独立闘争の英雄」と称える韓国のいまの空気からすれば、「国立追悼施設が敵国将兵も追悼する施設であるならば、『日本との戦争で死んだ韓国人』というカテゴリーを作って追悼して欲しい」と要求してくる恐れがあるのである。

 

 もし韓国の要求を断れば、「日本は、我が国の対日独立戦争を否定した」として大騒ぎするだろうし、要求を受け入れれば、「日本政府が韓国との戦争状態を認めた以上、反日テロを行い処刑された民族英雄に対する戦争賠償を要求する」と追及され、莫大な賠償金をむしり取られることになるだろう。そのツケは、消費税のアップや赤字国債の発行という形ですべて国民に回されることになる。

 

 そもそも山崎座長代理も認めているように、中国も韓国も新しい施設を造ったところでそれで矛を収めるような国ではない。たとえ靖国問題で日本が譲歩したところで、次々と理由を見つけて対日非難を続けるだろう。

 中韓両国との関係を修復するためには我が国がしなければならないことは、国立追悼施設を造るなどして相手に擦り寄ることではない。アメリカやアセアン諸国と協調して、中韓両国が国際社会の常識を尊重するような「普通の国家」に自己改革するよう働きかける、「攻め」の外交を行うことであるはずである。(月刊『正論』平成十八年一月号)



kokuminnokai at 10:11|PermalinkTrackBack(0)自民党 | 民主党

新たな外交摩擦を生む「国立追悼施設」なんていらない(上)

 山崎拓衆院議員が代表を務める「国立追悼施設を考える会」がこの六月、改めて「国立追悼施設」を造るべきだとする報告書をとりまとめました。

 しかし、この構想によれば、北朝鮮の工作員も追悼の対象となるなど、多くの問題点があります。そこで、月刊「正論」一月号に掲載された論文を二回にわけて掲載します。

 

 

 

反靖国議連で報告された追悼懇論議のお粗末

――新たな外交摩擦を生む「国立追悼施設」なんていらない(上)

 

日本会議専任研究員 江崎道朗

 

●世論は「参拝」支持

 

 再び靖国神社に代わる国立追悼施設の問題が浮上してきている。

 きっかけは、小泉首相の靖国神社参拝の三日後(平成十七年十月二十日)に訪韓した山崎拓前自民党副総裁が鄭東泳統一相と会談し、改めて国立追悼施設建設を強く要求されたことであった。その要求に応えるべく帰国後すぐに公明党の冬柴鉄三幹事長や民主党の鳩山由紀夫幹事長と対応を協議し、十一月九日、与野党の幹部を集めて超党派の議員連盟「国立追悼施設を考える会」(加盟議員百三十名)を設立したのである。

 

 「首相の靖国参拝をめぐる近隣諸国とのあつれきの中、特に韓国に追悼施設を求める意見が強いことへの配慮」(十一月十日付毎日新聞朝刊)から国立追悼施設を造ろうとする動きに対して、超党派の国会議員連盟「日本会議国会議員懇談会」(会長・平沼赳夫元経済産業大臣、加盟議員二百三十八名)は十一月一日に議員総会を開催し、「首相の靖国神社参拝を支持し、国立追悼施設の新設に反対する」旨の決議を採択した。十六日には、平沼会長らがその決議を携え、安倍官房長官に新設反対を申し入れている。

 このような内外の動きを受けて十月に実施された各社の全国世論調査によれば、小泉首相の靖国参拝を「支持」する人は、毎日新聞五〇%、共同通信四八・一%、産経新聞四六・五%、朝日新聞四二%と各社すべてで「反対」を上回った反面、「靖国神社と別に無宗教の国立追悼施設を作るべきか」という質問に対して「作るべきだ」と答える割合は、毎日新聞六六%、共同通信六三・七%、朝日新聞五一%、産経新聞四〇・五%と高率を示している。

 

 また読売新聞の世論調査では「国が戦歿者を慰霊、追悼する場所としてふさわしいのは、どこだと思いますか。一つだけあげて下さい」との質問に対して、「今の靖国神社」四一・五%、「いわゆるA級戦犯を分祀した靖国神社」一七・四%、「追悼のための新しい施設」三三・二%という結果が出ている。

 

 これらを総合すると、中韓両国がいくら激しく非難してこようとも小泉首相の参拝を支持するし、国の戦歿者追悼施設としては今の靖国神社がふさわしいと思うが、国立追悼施設が近隣諸国との関係改善に役立つならば建設に賛成だ、というのが世論の大勢だということになるだろうか。

 しかし、国立追悼施設の新設が近隣諸国との関係改善に本当に役立つのだろうか。

 

●新しい国立追悼施設でも「A級戦犯」は追悼対象

 

 十一月九日の「国立追悼施設を考える会」設立総会では、平成十三年十二月に福田官房長官のもとに設置された私的諮問機関「追悼・平和祈念のための記念碑等設置の在り方を考える懇談会」(以下「追悼懇」と略称)の座長代理として「最終報告書」のとりまとめに当たった山崎正和元東亜大学学長が、実に重要な講演を行った。

 

 追悼懇は全十回約十五時間の審議を経て平成十四年十二月、「無宗教の国立追悼施設」を提案したが、その具体的なイメージについて山崎座長代理は講演の中で、「この施設はお墓ではない。霊廟でもない。特定の魂もない。誰がここに祀られ、誰が祀られていないかも明確にしない」と説明している(傍点筆者、以下同じ)。ポイントは、「誰が祀られているかを明確にしない」ということである。なんでこんな奇妙な結論を出したのかと言えば、「A級戦犯」問題の影響なのである。

 追悼懇では当初、韓国の金大中大統領(当時)の「戦犯が一緒に祀られていない国立墓地のようなものができれば、私も参拝したい」(平成十四年二月)といった声を念頭に、「A級戦犯」を外した施設を造ろうと考えていたようだ。

 

 ところが、調べていくうちに、昭和二十七年以来五回にわたって「戦犯赦免」の国会決議を採択し、政府もその決議を踏まえて遺族援護法等を改正、「戦犯」の遺族に対しても遺族年金等を支給していることや、終戦記念日に開催される「全国戦歿者追悼式」でもその追悼の対象には「戦犯」とされた人々が含まれ、その遺族も招待されていることが判明した。これまでの政策の一貫性を守ろうとすれば、「A級戦犯」を外した施設を造ることはできない。

 

 そこで委員の一人が、《「追悼の対象」をどうするかという問題がある。私が提案したいのは、カテゴリーの明示にとどめ、靖国神社のように個人の特定は行わないというものである》(第三回議事録、平成十四年二月二十六日)と提案し、結果的に誰を祀っているかを明確にしない施設を造ることになったのだが、追悼施設である以上、追悼の対象を全く明らかにしないわけにもいかない。

 

 そこで山崎座長代理はこう述べている。

「結論から申しますと、私たちはカテゴリーで考える。つまり国際紛争ないしは国家の政治的行為の延長として起こった災難で斃れた人々を悼む。従って普通の病気で亡くなった人とか、犯罪によって亡くなった人とか、これはカテゴリーとして追悼の対象にはならない」

 誰が祀られているか、個々の名前は明確にしないが、「国際紛争ないし国家の政治的行為によって犠牲になった人々」というカテゴリーに入る人々を祀るというのである。

 

 しかも、このカテゴリーには「敵国の戦争犠牲者」も入るという。

 追悼懇において《日本が仕掛けた戦争で外国人の若者も兵隊に取られ、家族は苦しんでいるのだから、そういうものを考えた追悼施設が必要》(第三回議事録、平成十四年二月二十六日)とか、《ここで外国人と言うときには、日本が係わった戦争で平たく言えば御迷惑をかけたという人、その犠牲になった人ならば日本人としても国民一人ひとりが追悼する気になる》(第六回議事録、平成十四年五月二十三日)といった意見が続出し、「敵国の死没者も日本政府の行為による犠牲者だ」という日本加害者論に基づくことになったのである。

 

 こうした倒錯した発想から、《(北朝鮮の)不審船のあれ(死亡者)が本当に軍人で立派に戦死したものであれば祀ってやる必要がある》(第六回議事録、平成十四年五月二十三日)といった信じられない発言まで飛び出している。

 

 このまま追悼懇の報告書に基づけば、「日本がすべて悪かったのだ」という歴史観に基づいて、旧ソ連軍兵士や横田めぐみさんたちを拉致した北朝鮮の工作員ら「我が国の行為によって死亡した敵味方の犠牲者」というカテゴリーに入る人が祀られているが、具体的に誰が祀られているかは明確にされない、無宗教の建物が出来ることになるのである。

 しかも、こんなおぞましい謝罪施設を造ったとしても、「A級戦犯」問題は解決しないのである。

 

 山崎座長代理は講演の中で、「祀られている方々の氏名を特定しないわけですから、ある人がやってきて、その人がA級戦犯を追悼なさってもそれはご自由で、個人の内心の問題は誰も干渉できません」と明言し、参加した議員たちを驚かせた。

 

 山崎座長代理からすれば、「A級戦犯」を祀っているかどうかを曖昧にすれば、それで解決するはずであった。しかし、中韓両国が「追悼施設にはA級戦犯が祀られていないことを明確にするよう要求する」と迫ってきたらどうするのか。「誰が祀られていないかも明らかにしない方針だ」と言ってその要求を拒むことになるが、それで納得するとはとても思えない。(続く)

kokuminnokai at 10:08|PermalinkTrackBack(1)自民党 | 民主党

2006年03月21日

祝 <国別対抗野球> 王ジャパン 世界一に

 野球の国・地域別対抗戦、第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は20日、アメリカのペトコパークで決勝を行い、日本が10―6で五輪優勝3度のキューバを降して初代王者に輝いた。最優秀選手(MVP)に日本の松坂(西武)が選ばれた。松坂は3試合に登板して、3勝0敗0S。13回、10奪三振、2失点、防御率1.38と好成績を残した。 以下は、松坂選手のコメント。
 「日本の代表選手として大きな責任と誇りをもって戦いに来た。日本が一番だと証明しに来たので、この結果には満足している。数多くの国際試合を経験してきたので、その経験をフルに生かせたと思う」

 王監督の見事な采配、イチロー選手の決意、そして松坂選手の「日本の代表選手としての大きな責任と誇り」というコメント、熱心な野球ファンではない私も、感動しました。

 いまから20年以上も前の記事で、私のスクラップ・ブックに残っているだけですので出典も不明なのですが、王監督は次のような素晴らしい随筆を書いています。

《私が不思議に思うのは、たとえば、後楽園球場で日本シリーズが行われる時など、試合前に国旗が掲揚されるが、そういう時、お客さんたちの中に座ったままの人がいることを私には不思議に思える。ぶらぶら歩いている人もいれば、煙草をくわえたままの人も見かける。国旗が掲揚されるときには、総員脱帽とまではいかなくても、起立ぐらいしたら、という気持ちになってしまう。それが国に対する礼儀ではないだろうか。
 ひとつの旗の下で心をひとつにするなどというと、すぐ、それは危険だ、軍国主義の再来ではないか、というような見方をする人もいるかも知れないが、それは飛躍し過ぎではないかと私は思う。
 自分だけで偉くなった、自分だけで大きくなったという感覚ではなく、そこには国に守られてきたという意識が多少なりともあっていいはずだ。
 もちろん私は、国のために死ね、などと極端なことをいっているつもりはない。皆がたまには、国と自分との関係をもっとおおらかな気持ちで、礼節をもって考えてみてもいいのではないか、とふと感じるだけなのである。》

 現在、新しい教育基本法について「国を愛する心」の表現をめぐって、いまだに自民党と公明党の与党協議で合意を見ていないようですが、「愛国心」に反対する国会議員の皆さんは、王監督の爪の垢でも煎じて飲んだらいいと思うのは、私一人だけではないはずです。



kokuminnokai at 17:24|PermalinkTrackBack(5)論文 

2006年01月05日

靖国神社の国防への影響について

 新年、あけましておめでとうございます。

 年末、今年度予算に国立追悼施設の調査費を計上するかどうかで激しいやり取りが行われましたが、自民党の伝統派議員の尽力により、調査費計上は見送りとなり、小泉政権下では、追悼施設は作られないことが決定しました。これも、8月15日、編⊃声劼20万五千人もの方々にご参拝いただいたおかげです。皆さんとともに、喜びたいと思います。

 さて、中野五郎さんより表記タイトルの論文を投稿いただいたので、謹んで感謝申し上げ、ご紹介します。

 

 

1.今後の日本を取り巻く国際情勢と、国防意識の必要性の増大について

 冷戦時代の安定時代が終わり、さらにパックスアメリカーナの時代の終焉が近づいています。さらに、米国のイラク戦争での失敗(親米政権崩壊)が生じた場合、米国の威信の低下から、ますます世界は多極化し、不安定化します。

 歴史から見れば、覇権を維持した国家の衰退期には、各国がお互いの意志と力を計りながら、各地で戦い、国家・民族の興亡が生じる時代となります。

 現在は国際連合があるので、そのような時代は来ないと考える日本人は多いのですが、国連の機能で有効なものは、人権問題や、大国の利害が絡まない小国同士の紛争調停レベルであり、大国が行う戦争については、全くの無力でした。日本人や、他の小国は、国連に期待していますが、大国が期待していない以上、国際連合は、今後も無力であるし、国際連盟の結末と同様の状況となるでしょう。

 「核があるから戦争にならない」という考えも核保有国が当事者である領土紛争の多さを見れば否定できるでしょう。お互い核を打たないぎりぎりの線(共に滅亡しない線)での戦いにより、領土紛争や、経済利権の奪い合いが生じるものと考えられます。

 今後の世界情勢は、米国の経済力の相対的低下による軍事力・威信の低下が避けられない以上、日本国独自でも、国民保護・国益保護の上で十分な防衛力を持つ必要が生じてきます。

 

2.靖国神社の機能について

 ほとんどの人は「慰霊」のみを問題とするのですが、靖国神社とは、「死者を神として祀る」神社です。

 日本の宗教文化においては、「社会に大きな貢献をした人」を「神」に相当するとして「祀る」文化があり、神社の祭神を詳しく見ていくと、「天皇・皇族」「豪族」「武将」「藩主」「軍人」などの例が多くあります。祭神を歴史上の人物と確認できない神社も数が多いのですが、その中でも、同様のパターンで「神」となった人達が多くいたと考えられます。

 靖国成立時には、「明治維新の志士達」など、国民国家としての日本の独立を守る意志を行動で示し、結果として亡くなった方々を、神に相当するとして、神社の祭神としました。

 明治維新の志士達とは、江戸時代という国家からの愛国心の強制の無い時代に、日本という国に対して、純粋な愛国心を持ち、行動し、殉じた人達です。

 すなわち、靖国神社とは、国民の国家への参画が国力を決定する国民国家時代に、日本人としての愛国心を発露させ、日本の独立を守るために殉じた人々を「神」とすることで、死者に対する最高の栄誉を与える国家の機関であり、同時に、純粋なる愛国心の象徴とも言えるものです。 

3.軍人の求める物について

 人間が求める物は、物質と名誉に大きく分けることができます。そして、国家の軍人は、国家から生活を保証される代わりに、国家への奉公を求められます。

 韓非子流に言えば、臣下を統御するには、「賞罰の2丙」が必要ですが、生活保証のある軍人については、物質的な賞・罰効果は極めて限定的です。

 軍人になるパターンとしては、「生活のため」というサラリーマンもいますが、「他の選択肢を無視してまで軍人になる人々」については、「軍人としての名誉」や、「働きによって人々から感謝されること」を望んで戦いの腕をみがく人々であるといえます。

 「生活のため」のサラリーマンについては、生活を保証する以上、どのような賞・罰の効果も小さいのですが、「他の選択肢を無視してまで軍人になる人々」にとっては、名誉を与えることが、賞として大きな効果を生みます。また、卑怯な振る舞いで、兵家としての名誉を傷つけることを畏れるため、罰の効果も極めて大きくなります。

 

4.結論

 組織人は、組織の与える命令には服さざるをえず、軍人であれば、その命令・任務により、個人的には死を望まなくても、自らの死の可能性の高い行動をすら、とらざるをえません。

 国民全体のために、運命を受け入れ殉職した軍人に「神」に相当する名誉を与えることは、名誉を重んじる「軍人らしい軍人」に対して、死者として最高の栄誉を与えることになります。

 そして、それを国家として行うということは、名誉を重んじる軍人を、より職務に精励させることにつながります。

 さらに、国民の多くが、靖国神社を尊重し、自発的に参拝を続けることは、愛国心の尊重を表明することになり、日本国の独立と繁栄を妨げる国々に対して戦う意思を示すことになります。

 現在、閣僚の靖国参拝に反対する国として、中国と韓国がありますが、1980年代まで、閣僚の参拝があっても反対が無かったわけですから、国民感情という理由は後付の理由、もしくは、本当としても、わざと反日教育でもって煽った結果と解ります。

 そして、どちらも第2次大戦後に、日本の領土を侵す動きをした国です。日本の領土への武力侵攻の意思を明確に持つ国が、靖国参拝反対を行っているわけですから、参拝反対の目的は、下記の4つであると考えられます。

 1.日本国民の愛国心の象徴を喪失させる

 2.日本国を守る意志を持ち、殉じた者の名誉の剥奪

 3.日本国を守る意志を持つ者への社会的評価の低下

 4.日本国民の戦意のレベルを計る。

1〜3の項目については、今の日本にとって、最も不足している国防の精神的なソフト面の弱体化につながるものであり、今後の世界情勢を鑑みれば、無視できるものではありません。

 4の項目については、尖閣諸島などの島嶼部への侵攻のバロメータとしている可能性があります。

 上記より、国立追悼施設を中国・韓国の提案どおりに作ることは、日本国の領土に対し侵略を誘導する行為であり、状況によっては、侵攻を引き起こす引き金になるものです。国防のソフト面や、国民の国防意志が弱いと判断されれば、中国・韓国の軍事力行使の抑制のために、よけいに軍事力の整備が必要となることから考えても国立追悼施設を作るべきでは無いと考えます。                 以  上



kokuminnokai at 18:31|PermalinkComments(8)TrackBack(1)論文 

2005年12月02日

「国立追悼施設を考える会」加盟の自民党議員リスト

 靖国神社に代わる無宗教の、敵国兵士に謝罪し、不戦を誓う戦争犠牲者追悼施設の建設を推進する「国立追悼施設を考える会」(推進議連、自公民で130名)に加盟する自民党議員のリストが入手できましたので、お知らせします。

 この「謝罪・不戦施設」を推進する議連の会長に就任した山崎拓前自民党副総裁は、実は、中国共産党政府の対日戦略の司令塔というべきシンクタンク「上海社会科学院」の客員研究員に就任しています。与党の幹部が同盟関係を持たない国家のシンクタンクの研究員に就任するのは異例のことです。ちなみに、創価学会の池田大作名誉会長もこの「上海社会科学院」から「名誉教授」の称号を贈られています。この議連の背後には、中国共産党、盧武鉉「親北」政権、公明党、そして山崎拓という「靖国つぶしネットワーク」があるといえましょう。

 この国立追悼施設に対しては、遺族の最大集団である日本遺族会も正式に反対を表明しています。にもかかわらず、中韓両国の内政干渉に迎合して、追悼施設賛成の議連に加盟しているこれら自民党議員のリストは、次の選挙において大いに活用したいものです。

 なお、連絡先はすべて議員会館です。

衆・参  氏 名 電話(03)   FAX(03) 都道府県
参    伊達 忠一 3508-8413   5156-8070 北海道
衆    江渡 聡徳 3508-7096   3508-3961 青森
衆    大島 理森 3508-7502   3502-5082 青森
衆    伊藤 信太郎 3508-7015   3502-5051 宮城
衆    御法川 信英 3508-7706   3508-7345 秋田
衆    加藤 紘一 3508-7461   3508-4111 山形
参    阿部 正俊 3508-8619   3502-2088 山形
衆    梶山 弘志 3508-7529   3508-7714 茨城
衆    森山 眞弓 3508-7527   3597-2753 栃木
衆    佐藤  勉 3508-7408   3597-2740 栃木
参    国井 正幸 3508-8609   5512-2609 栃木
衆    福田 康夫 3508-7181   3508-3611 群馬
衆    林  幹雄 3508-7151   3502-5016 千葉
衆    深谷 隆司 3508-7202   3508-3202 東京
衆    愛知 和男 3508-7322   3508-3322 東京
衆    鈴木 恒夫 3508-7123   3597-2745 神奈川
衆    田中 和徳 3508-7294   3508-3504 神奈川
衆    亀井 善之 3508-7611   3502-5263 神奈川
衆    山際 大志郎 3508-7298   3508-3508 神奈川
衆    江崎 洋一郎 3508-7038   3508-3875 神奈川
参    小泉 昭男 3508-8426   5512-2426 神奈川
衆    棚橋 泰文 3508-7429   3508-3909 岐阜
衆    金子 一義 3508-7060   3502-5853 岐阜
衆    原田 令嗣 3508-7413   3502-8956 静岡
衆    塩谷  立 3508-7632   3508-3262 静岡
参    竹山  裕 3508-8415   3502-5257 静岡
衆    大村 秀章 3508-3243   3508-7709 愛知
衆    篠田 陽介 3508-7427   3508-3907 愛知
衆    矢野 隆司 3508-7212   3501-8818 大阪
衆    松浪 健四郎 3508-7255   3508-3525 大阪
衆    谷  公一 3508-7010   3502-5048 兵庫
衆    渡海 紀三郎 3508-7230   3508-3230 兵庫
衆    石田 真敏 3508-7072   3581-6992 和歌山
参    景山 俊太郎 3508-8642   3508-9870 島根
衆    増原 義剛 3508-7004   3519-7714 広島
衆    河村 建夫 3508-7009   3502-5085 山口
衆    木村 義雄 3508-7079   3502-5235 香川
衆    山崎  拓 3508-7624   3501-7539 福岡
衆    三原 朝彦 3508-7901   3508-3409 福岡
衆    冨岡  勉 3508-7016   3508-3816 長崎
衆    野田  毅 3508-7415   3501-7538 熊本
衆    園田 博之 3508-7013   3502-5142 熊本
衆    保岡 興治 3508-7411   3506-8728 鹿児島
参    加治屋義人 3508-8623   5512-2623 鹿児島
参    藤野 公孝 3508-8713   5512-2713 h東京
参    段本 幸男 3508-8205   5512-2205 h京都

 

なお、この議連がすすめている「追悼施設」のおぞましい実態については、昨日発売された『正論』1月号の「反靖国議連で報告された追悼懇論議のお粗末」に報告されています。

 



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