今年に入ってから一回目の更新となります・・・
掲載のご許可を頂いた解決事例も蓄積しており、順次ご紹介いたします。

本件は、Aさん(80代女性 主婦)が、歩道を歩いて通行中に、前方から走ってきたB少年(高校生)に衝突され、転倒して右大腿骨転子部骨折の傷害を負った、というものです。

幸いにして、骨折自体は治癒(※)したため、Aさんが90日入院及び525日の通院治療(うち、実際に通院したのは13日)を続けたことによる①休業損害、②慰謝料が問題になりました。

このような場合、B少年やその両親等に損害を賠償できる資力があるのか・・・ということが問題になりますが、幸いなことに、この件ではB少年の母親が個人賠償責任保険に入っており、その損保会社から賠償を受けられることになっていました。

示談交渉では、損保会社から、①休業損害51万円、②慰謝料91万円、③加害者側の過失割合80パーセント、を前提として、合計105万円の示談提示がなされました。

しかしながら、Aさんは、骨折後長期間の入通院により動けない状態が続いており、上記程度の提示では納得が出来ないということから、当事務所に交渉を依頼されました。

当事務所は、Aさんの事故前の家事の状況や、事故後の家事への多大の支障等を主張して交渉した結果、結①休業損害341万円、②慰謝料162万円、③加害者の過失割合80パーセントを前提として、示談金440万円の支払いを受けるとの示談が成立しました。

当初提示が105万円でしたので、4倍以上に増額することが出来たことになります。


本件は、Aさんがご高齢であったことや、退院後は月に1日程度しか通院していなかったことから、休業損害をどの程度認めるかということが主な争点になりました。
当方としては、骨折の影響により退院当初ころはまったく家事のできない期間が継続していたことを強調し、Aさんご本人やご家族の方にもご納得頂ける結果を得ることが出来ました。

ご高齢の方の家事労働については、損保会社からは不当に低く評価される場合が少なくありません。
そのような場合には、ぜひ弁護士にご相談いただき、正当な補償を受けていただきたいと思います。

 
※ 股関節の可動域は正常で、主治医の先生は「後遺障害なし」というご意見でした。

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