前回の記事では「歩行者同士の事故」における損害賠償の問題を取り上げました。

歩行者同士の事故では、自動車が絡んでいないので自賠責保険などの適用がありません。
そのような場合に頼りになるのが「個人賠償責任保険」です。

この保険は、契約者が「日常生活に起因する偶然の事故」によって他人の身体や財産に損害を与えた場合に、その損害賠償を支払ってくれるというものです(※1)。

「日常生活」には、道路を歩いたり自転車で走行すること、スポーツのためにボールを投げたり蹴ったりすること、等々が幅広く含まれるので、これらによって生じた偶然の事故による補償は、この保険がカバーしてくれるというわけです。

この保険が特に威力を発揮するのは、小学生や中学生などのお子様のいるご家庭です。
なぜなら、この保険は「契約者の同居の親族」などにも適用される場合が多く(※2)、例えば、同居している一家のお父さんがこの保険に入っていれば、その奥さん、子ども、等々が事故を起こした場合にも適用されるからです。

小学生や中学生などは元気があり余っているので、歩道を走り回ったり自転車で高速走行したりするわけですが、その際にご高齢の方に衝突して骨折でもさせてしまえば、その賠償金が数千万に及ぶこともあります。
そのような事故が発生した場合、お子さんご本人は勿論、「親の責任」が追及される場合も少なくありません。

従って、小学生や中学生などの元気の良いお子さんがいる場合、「原則として個人賠償責任保険に加入しておくべきだ」と言ってしまっても過言ではありません。

しかも、個人賠償責任保険の保険料は、年間数千円程度とされているので、「加入しない理由が全くない」と言えます。

例えば、自動車の任意保険に加入している方は、オプションとして「個人賠償責任保険」に入れると思いますので、ぜひ一度、保険代理店さんにご相談の上、加入をご検討いただきたいと思います。


※1 保険会社によって約款が少しずつ異なるので、お近くの保険代理店にご確認ください。
※2 具体的なことは保険代理店にご確認ください。


福岡県北九州市で弁護士をお探しなら 小倉駅前法律事務所
北九州市小倉北区1-1-1北九州東洋ビル5階
TEL 093-383-8278