債務整理

債務整理弁護士の選び方

前回の記事でも書きましたが、最近は福岡市や北九州市にも、特色ある弁護士法人さんがどんどん進出してくるようになりました。

市民の皆様から見れば従前以上に選択肢が増えるので、大変結構なことだろうと思います。


例えば、北九州の債務整理、あるいは北九州の過払い金について弁護士を探そうという場合、北九州の弁護士会も、我々地元の弁護士の事務所も、東京の事務所さんも、それぞれ無料法律相談を受け付けています。
ですから、借金問題、過払い金の相談をしたい方は、3つ以上の種類の違う無料法律相談を受けて比較検討できるわけで、これを利用しない手はないと思います。


もっとも、消費者金融やクレジットカード会社に対する債務整理、過払い金の関係の事件については、最高裁の平成18年1月13日判決によって借り手側の勝ちやすい状況が確定しており、どこの弁護士に依頼してもあまり違いはないケースが多いでしょう。

従って、弁護士の料金体系を徹底比較して、最も安い事務所に依頼する、というのも一つの考え方だろうと思います。


「債務整理専門」としてテレビCMを打っている事務所さんの中には、日弁連の規程で定めた「これ以上高くしてはならない」という上限ギリギリの弁護士費用を取っている事務所さんもあります(※)。

具体的には
交渉で借金を減額した報酬 = 減額の10.5%
過払金回収に対する成功報酬 = 交渉で回収すれば21%だが、裁判で回収すれば26.25%
という具合です。
上記は、日弁連が定めた上限ギリギリの金額ですので特に問題はないですが、「業界最高値」であることは間違いない事実でしょうね。

例えば、「消費者金融A社さんとの間で10年以上取引があり、『借金の残高100万円』を請求されていた。弁護士に依頼して訴訟をした結果、『借金はゼロ』になり、逆に『50万円の過払金』を取り返すことが出来た」という例を考えて下さい(そういうケースは多々あります)。

上記の例で、「業界最高値」の事務所に依頼した場合
100万円の借金がゼロになった ← 10万5000円の減額報酬
訴訟で50万円の「過払い金」を回収した ← 13万1250円の成功報酬
の、合計23万6250円を支払うことになります。


では、「業界最高値」の事務所よりも安い費用でやってくれる事務所は無いのか・・・
ということについては、インターネット上にいくらでも掲載されていますので、是非お調べください。

その上で、賢い選択をしていただきたいと思います。


※ 記事を執筆後に気付いたのですが、「テレビCMを打っている事務所」に限らず、東京の事務所さんは「業界最高値」の料金を取っている場合が少なくないようです。
ですから、尚更そういう「業界最高値」の事務所を批判することはできませんし、そのつもりもありません。
それが「東京スタンダード」なのでしょう。
ただし、どこの地方でもそのような高値がスタンダードかというと、決してそうではないのです。

なぜレイクだけが総量規制を逃れることができるのか

どうにも意味の分からない報道に接したので、コメントします。

銀行業法下でレイクが攻勢 業界からは怨嗟と羨望の声

消費者金融のレイクさんが、これからは「総量規制」を免れて貸付を拡大することができるというのです。

金融業者と取引されている方ならご存じのことでしょうが、「総量規制」とは、「貸金業者」に対して、顧客の年収の3分の1を超える貸し付けを禁じるものです。
これによって、「借りすぎ」を防止し、顧客を保護しようというわけです。

ところが、引用記事によれば、今回レイクは「貸金業者」から、新生銀行傘下の「銀行業者」に変わることにより、上記の「総量規制」を逃れることができるそうです。


しかしながら、いくら新生銀行の傘下になろうとも、我々弁護士や顧客の皆さんから見れば「消費者金融のレイク」であることに変わりはない訳で、何故にレイクだけが規制を免れることができるのか、「意味が分からない」と言わざるを得ません。


これからは、
アコムさんやプロミスさんは、「総量規制」により貸し付けを伸ばすことができない
レイクさんだけは「総量規制」を免れ一方的に貸し付けを伸ばすことができる
ということになるわけで、実にアンフェアな話です。


そうなれば、いずれアコムさんやプロミスさんも「貸金業者」から銀行傘下の「銀行業者」に衣替えをして、「総量規制」を逃れようとすることは時間の問題でしょうね。


私は以前から思っていたのですが、この「総量規制」とは、消費者金融業者を銀行の支配下に組み込むための陰謀として成立したものなのではないでしょうか?

そのようにバカげた「総量規制」であるのなら、さっさと廃止するべきだ…と考えるのは私だけでしょうか?

弁護士費用が「業界最安値レベル」な事務所?(完) 追記あり

3回に渡って継続してきた「業界最安値レベル」な事務所シリーズですが、今回で完結となります。
というのも、問題の事務所が、漸く「業界最安値レベル」の看板を下ろしたからです。


当ブログでは、

東京・六本木に本拠を置く弁護士法人ベリーベスト法律事務所さんが、日弁連の「債務整理事件処理の規律を定める規程」による上限ギリギリの報酬基準を定めていること

そうでありながら、同事務所の広告では「業界最安値レベル」を謳っていること

について、批判的な投稿を続けてきました。


このような投稿を受けて、経済情報誌のネットアイビーさんが、上記事務所さんに対する批判的な記事を掲載されました。
ベリーベスト法律事務所さんは、ネットアイビー誌の取材に対し「既に業界最安値レベルではないようだ」と自認した模様です。

現在の同事務所の広告サイトでは、「業界最安値レベル」の文字が消え、「安心・納得の価格設定」に書き換えられていました(記事執筆時点ではそのように書かれていましたが、その後さらに改訂されてるようです。この点について下記追記を参照)。
 
当ブログの告発が端緒となって不実な広告がネット上から消失したわけですから、それなりの意義はあったのではないでしょうか。

ベリーベスト法律事務所さんには猛省を促したいですね。


なお、ベリーベスト法律事務所さんの広告サイトをよく見ると、実は相変わらず

客「ベリーベストさんは毎月どれくらい相談が来るんですか?」
弁「全国から多い時で1日100件、月間で2000件以上の相談があります。」
客「それはそうですよ、全国対応で、分割払いもOK。しかも料金も地元の弁護士さんより安いんですから。相談が殺到して当然ですよ。」

というような文章が掲載されているようです。
ベリーベスト法律事務所よりも高い「地元の弁護士」なんて、そうは居ないと思うのですがね・・・(内容は執筆当時 追記あり)


追記(平成24年4月14日)

上記記事の内容を受けてかどうかわかりませんが、ベリーベストさんが料金体系を若干値下げしてあるようです。
過払金の新しい成功報酬が「18.9パーセント」とされています。

ただし、「ベリーベストさんに過払い金返還請求の『裁判』をお願いした場合」の成功報酬は

「25.2パーセント」 (リンク先の中断付近参照)

ですから、この点に十分ご注意いただいた方が良いかもしれません。

最近の金融業者さんは、過払い金を請求しても非常に低い金額しか提示してこない場合が多いです。
このため、当事務所でも、過払金請求事件については大半のケースで裁判をしています。

賢明な依頼者の皆様は、「裁判をした場合の成功報酬がいくらなのか」をよく検討された上でご依頼をされたら良いと思いますよ。


追記(平成25年11月21日)

問題としておりました広告サイトについては、広告主さんがベリーベストさんから別の事務所さんに変更になっているようです。
さしあたり、広告サイトへのリンクの記載を削除しました。

弁護士費用が「業界最安値レベル」な事務所?(承前)

最近どうも更新が停滞しがちですが、読んで下さる方もいるので頑張って書いていきたいと思います。

で、前回に引き続き、過払い金等の弁護士費用が「業界最安値レベル」な某事務所さんの話です。
私も、仕事やプライベートな事柄等について、色々とネットで検索等する機会が多いのですが、正直、当該事務所さんの広告の露出率は群を抜いています。
ご尤もな内容であれば文句はないのですが、必ずしもそうとは思えないことは前回ご紹介したとおりです。

当該事務所さんの「借金相談」サイトでは、画期的なことに、マンガが使用してあります。

要は、借金問題を解決してもらった依頼者が当該事務所の弁護士を褒め称えるという内容なんですが、その中で、依頼者らしきキャラクターに
「(当該事務所は)全国対応で、料金も地元の弁護士より安いのですから、依頼が殺到するのは当然ですよ。」
という趣旨のセリフを言わせている箇所があったのです。

要するに、全国の「地元の弁護士」に向かって喧嘩を売っているわけですが、そうである以上、虚偽記載はマズいですよねえ…

こういう事務所の広告を見ていてつくづく思うことですが、借金問題で困っているような一般市民の方々にも、是非、「弁護士を比較して選ぶ」という発想を持っていただきたいと思います。

東京を本拠に全国展開されている「過払い大手」の弁護士さんと、地元の弁護士と、いずれの報酬基準が安く設定されているのかは、ネットを多少検索するだけで速やかに調査可能です。

東京の弁護士よりも地元の弁護士の方が安いとすれば、わざわざ東京の先生に依頼する理由は全く無いと思うのですが、如何でしょうか??

任意整理・過払い金の弁護士費用が「業界最安値レベル」な事務所?

今回は、私が他事務所さんのウェブサイトを見て驚愕した話をご紹介します。


そのサイトは、東京に本拠を置く某法律事務所さんのサイトで、「任意整理」「過払い金」など、「借金相談」に特化した内容になっていました。
当該サイトのトップページ上部には、ひときわ目立つ文字で「価格面で業界最安値レベル」と大書してあったのです。

「業界最安値レベル」というのはさぞかし安いのであろうと思い、多少の脅威を感じながら当該事務所の本サイトで弁護士報酬基準を拝見したところ、「任意整理」「過払い金」の報酬は次のようになっていました。

1 借金減額に成功した場合 減額した金額の10.5パーセント
2 過払い金を回収した場合 回収額の21パーセント(訴訟提起した場合は26.25パーセント)

私は、上記の価格設定を見て卒倒しそうになりました。
なぜなら、上記価格設定は「上限ギリギリの最高値」だからです。


日本弁護士連合会では、弁護士の依頼者に対する「ぼったくり」行為をやめさせるために、「債務整理事件処理の規律を定める規程」というものを制定しました。
これによれば、下記の基準を超える弁護士報酬を取ることは原則禁止されています。

1 借金減額に成功した場合 減額した金額の10.5パーセント
2 過払い金を回収した場合 回収額の21パーセント(訴訟提起した場合は26.25パーセント)

(上記はあくまで「上限」であって、大半の事務所はこれより安い基準で事件処理をしています。)


冒頭の東京の事務所さんは、日弁連の規程により「これ以上高くすることが禁止されている」「業界最高値」の料金設定で商売をされている訳です。
そうでありながら、「業界最安値レベル」を謳うというのは、ある意味凄い度胸ですよね・・・


こちらの事務所さんの「借金相談」サイトには、さらに私の逆鱗に触れる記載があったのですが、これについてはまた後日コメントしようと思います。

タグクラウド
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ