ベトナムでは女性が積極的に社会進出しております。今回は女性従業員の権
利の一部(特に出産関連)に関して記載します。女性の権利は労働法と社会保
険法に規定されており、手厚い保護を受けることが可能です。

 労働法上、女性従業員は出産前後に連続6か月の休暇を取得することができ
ます。出産休暇終了後、必要であれば、会社との合意により女性の従業員は休
暇を延長できます。さらに、早期職場復帰を希望する場合、医師の証明書があ
れば、出産休暇終了前に出勤することができますが、最低4か月休暇を経過し
なければなりません。なお、出産後12か月は、女性の従業員は、1日につき
60分の休憩を取る権利を有し、その休憩は給与の減額に関係しないものとする
と規定されております。

 また、雇用主は企業が活動停止する場合を除き、結婚、妊娠、出産休暇、
1歳未満の子供のいる女性従業員に対して解雇または労働契約解除を行っては
ならず、雇用主は妊娠7か月目を超える女性従業員生後12か月未満の子供を養
育中の女性従業員に対し、時間外労働、深夜労働、遠距離地勤務をさせてはな
らないと規定されております。

 社会保険法上、出産手当に関して、出産休暇中の女性の従業員は社会保険料
納付額の基礎となる月給の100%に相当する出産手当を社会保険から受け取る
ことができます。また、早期職場復帰した場合、就業日に対する給与を雇用主
から支給され、同時に出産手当を引き続き受けることができます。さらに、子
供の病気の看病を理由に休暇を取る際に、社会保険納付額の基礎となる月給の
75%に相当する額の社会保険手当を受け取ることができ、対象となる休暇日数
は子供が3歳未満の場合年間20日間まで、子供が7歳未満の場合は年間15日間
までとなります。

 上記のように、女性特有の法規定があるので、職場の女性従業員への人事の
取り扱いに関しては事前に専門家に相談することをお勧めいたします。