日本企業の事業展開における海外市場の位置付けが高まる中で、海外進出を
機に新興国の活力を自社の成長戦略に生かしている企業が増えています。こう
して企業戦略の重要な要素となっているからこそ、リスクマネジメントについ
ての検討が重要になります。今回は検討すべきリスクの種類についてみていき
ます。

 リスクを体系的に整理すると「カントリーリスク」、「オペレーショナルリ
スク」、「セキュリティーリスク」の三つに分類することができます。

 「カントリーリスク」とはその国自体の信用度であり、政治的・経済的・社
会的要因から生じる変化が自社の事業に及ぼすリスクになります。例えば各国
の政権交代があります。

 「オペレーショナルリスク」は実際の事業運営において生じるリスクです。
貿易・投資制度・知的財産権・法務問題、雇用・労働、財務・金融・為替、生
産、営業・販売などの面においてさまざまな問題があります。このような問題
が、事業運営に支障をきたすリスクになります。

 最後に「セキュリティーリスク」とは対日抗議行動、新興感染症(SARS,MERS
等)、従業員の健康管理、情報セキュリティー、企業の社会的責任になります。
十分留意することが求められます。

 このように海外進出におけるリスクは多様にあります。まずは自社にどんな
リスクがあるのか、現状把握をしていただければと思います。